Posted by 西村 | Date 2015年12月08日(火)
山はもう冬ですね。
雪山登山はしないから、と冬眠の準備をしている方にオススメの本、できました。
『雪の近郊低山案内 関東版』
簡単に言えば、街に雪が降ったタイミングで、近所のお山に行くと楽しいよ、という本です。
本格的な雪山装備がなくても登れる低山を中心に、
関東甲信エリアのスノーハイキングコースを紹介しています。
基本的には夏山のウェアに軽アイゼン(チェーンスパイクもいいですね)で歩けるコースがメイン。
10万円も20万円もかけて雪山装備をそろえなくても、手軽に登れる雪山はたくさんあるんです。
子どもと一緒に楽しめる山もありますよ~。
地図だけ見てても分かりやすい。
山麓の立ち寄り湯や名物の情報も載ってます。
計画の仕方、必要な装備、行動のヒントなど、スノーハイクの疑問にも答えます。
クルマが冬タイヤじゃなくても大丈夫。鉄道で行ける山もたくさん載せました。
コタツでみかん、も冬の醍醐味ですが、
近所の雪山も楽しいですよ。
Posted by 西村 | Date 2014年01月08日(水)
編集部ニシムラです。
ワタナベ君が燕岳で天候を待って粘っているころ、僕は中国地方の雄・伯耆大山に行っていました。
妻の実家から数時間でアプローチできるので、年末年始の帰省に合わせてアタックをかけたのです。
雪山装備一式を背負って帰省するのはちょっと気が引けましたが、中国地方の雪山に登る絶好のチャンスです。
これを逃したらもったいない!
実は2012年の大晦日にも登りに行ったのですが、このときは猛烈な地吹雪に阻まれ、八合目あたりで敗退。
顔にエビのシッポができそうなブリザードでした。
で、367日後(2014年1月2日)の再挑戦。
今回は晴天とはいきませんが、前回よりだいぶマシな天気です。
でも、六合目の避難小屋前からは元谷をはさんで三鈷峰あたりが見えています。
出発点の米子のほうはばっちり晴れてましたが、日本海から吹きつける風が大山にぶつかって雪雲になるようで、山頂はやっぱり雲の中です。
積雪自体は2012年末より少し多いかな?
冬も入山者が多いので、トレースはばっちり。ガンガン登っていくと、あっという間に前回敗退した八合目を過ぎました。
地元の人たちの手で、コースを示すポールが随所に立っています。
谷筋に迷いこんで亡くなる人が結構いるらしく、視界がわるいときは心強い目印です。
大山は日本海からそのまま立ちあがっている山だけあって、風が強いんです。
雪は吹き飛ばされ、露岩はエビのシッポだらけ。
頂上避難小屋もエビのシッポだらけで、揚げる前のエビフライみたいです。
ついにたどりついた山頂は…
前回と一緒やんけ!
なんも見えんし!!
でも、山頂のプレートが見えてるの、わかりますか?
眺望もなにもあったもんじゃないけど、1年越しの登頂を果たしてひとまず満足しました。
下山は登りと違う元谷ルートから下山し…
大神山神社奥宮に初詣をして、帰途につきました。
独立峰の大山はその姿も重厚で、見てよし(天気がよければ)、登ってよし、滑ってよし(BCもいいしスキー場もある)の三拍子そろった山です。
次は初夏の新緑の季節に行きたいなー。
Posted by 西村 | Date 2013年11月12日(火)
屋久島に行ってきました。
(よくある土産物のクッキーの商品名じゃありませんよ)
もちろん取材です。
来年3月発売のムック『屋久島ブック2014』のための取材ですが、来年のワンゲルでも屋久島を紹介する予定です。
さて、屋久島の話題。
屋久島っていうと、屋久島→屋久杉の森→縄文杉→ミーハー→おれは山ヤだ!→屋久島は敬遠…なんて思ってませんか?
え?思ってない? 実は私、昨年までそう思っていました。
でも、実際に屋久島の山に登ってみると、そんなことないんです。
ほんとうに、素晴らしいんです。
今回の山取材は屋久島の最高峰・宮之浦岳(1936m)をからめた縦走コースでしたが、奇岩と豊かな植物が作り出す世界は、ほかのどの山域とも違う特異さをもっています。
同行の大沢成二カメラマン(屋久島在住)と、松崎展久ライター(丹沢在住)の後ろには、北側から見た宮之浦岳がそびえています。
すてきなおっぱい山ですね。
ほんとに夢のような世界でしたよ、ええ。
去年までの自分に言ってやりたい気持ちです。
「迷わず行けよ、行けばわかるさ」って。
Posted by 西村 | Date 2013年10月29日(火)
みなさん、自転車って乗ってますか?
実は自転車って、登山のトレーニングとしてとても有効なのだそうです。
脚力や全身持久力の向上につながるほか、着地の衝撃がないので、ランニングに比べて関節への負担も少ないんだとか。
最近は自転車通勤(ジテツー、と呼ぶらしい)も人気で、片道数十キロを通勤するツワモノもいるそうです。
毎日それだけ漕げば、登山の急登だって余裕ですよね。
で、本題。
この週末、RIDE AOYAMAという自転車のイベントがあったので覗いてきました。
そこで見つけたのが、竹製自転車です。
このZAMBIKES(ザンバイクス)は、アフリカ・ザンビアで設立されたソーシャルベンチャーがつくった自転車。
公共交通がまだまだ整備されていないザンビアでは、自転車が重要な生活の足となっていて、なんと救急自転車もあるそうです。
ザンバイクス・バンブーバイクは、現地の素材を活用して、雇用創出と生活改善を目的に生産されていますが、ものすごくクオリティが高い!
フレームは竹をつないで組み上げたもので、そのほかは普通の自転車のパーツで構成されています。
ロードバイクに求められる性能をきっちり備えているうえ、竹のしなりが衝撃や振動を吸収してくれるそうです。
ちょっと試乗させてもらいましたが、竹とはいってもぐにゃぐにゃするわけではありません。
剛性が高くて、クロモリフレームの自転車と遜色なさそうです。
シートチューブにはアフリカのロゴがついてましたよー。
ザンバイク、ちょっとほしくなっちゃいました。
Posted by 西村 | Date 2013年10月22日(火)
みなさん、登山にジレンマを感じたことはありませんか?
自分が好きな山に登ることが、山にダメージを与える…っていう、アレです。
今や誰もが知る世界自然遺産、屋久島。今年は登録20周年だそうです。
先日、都内で記念シンポジウムが開催されたので、ちょっと行ってみました。
出席者は屋久島町の町長さんとか、環境省の自然保護官といった行政の担当者のほか、
研究者やメディア関係者など。
講演やパネルディスカッションでは、屋久島の現状や、今後のあるべき姿について語られました。
さてさて、ジレンマの問題。
人気観光地として大ブレイクしている屋久島は、ピーク時には推定28万人もの観光客が訪れました。
屋久島といえば、やっぱり行ってみたいのが縄文杉です。
そんな人気のおかげで、年間7万人以上が縄文杉を見に行くとか。
でも、考えたら7万人もの人が歩いたら、自然のトレイルはめちゃくちゃになっっちゃいますよね。
そこで、縄文杉への登山道には木道などが整備されています。
歩きやすいのです。
だから、また人が増えるんです。
今度はトイレの問題や遭難の増加など、別の問題が出てきます。
とはいえ、今や屋久島にとって観光は重要産業のひとつ。
簡単に入山規制はできません。
観光客だって、せっかく屋久島に行くんだから縄文杉を見たいと思うのが人情です。
でも、シンポジウムにはいろんなキーワードがありました。
印象的だったのは、屋久島町で岳参り(地元の信仰登山)を復活させた方の、こんな言葉。
「自然に対する畏敬の念を取り戻したい」
やっぱり、大切なのは僕たち自身の心なんでしょうね。
Posted by 西村 | Date 2013年10月09日(水)
このほど、近藤朱万里くんがワンゲル編集部を卒業しました。
編集部にカツカツとハイヒールの音を響かせながらも、
雪山や長期縦走などなど、
読者のみなさんには入社当時からあたたかく見守っていただきました。
残されたぼくたちもちょっとさびしいのですが、
編集部員一同、拍手で送り出したしだいです。
一昨日は会社の近所の中華料理屋さんで送別会。
近藤くんは学生時代に幾多の伝説を残したという酒豪ぶりを発揮しつつ、元気よくワンダーフォーゲルを卒業していきました。
ありがとう近藤さん。
読者のみなさん、近藤くんが編集部を卒業したからって、ワンゲルを卒業しないでくださいね。
末久しく、よろしくお願いいたします。
Posted by 西村 | Date 2013年10月01日(火)
茨城県出身。風貌と日焼けのせいか、会社や自宅の周辺でたびたび職務質問されるのが悩みの、山と釣りを愛する純日本人です。ドカ雪なのに、なぜかヤブ山にばかり縁がある冬でした。次のシーズンはヤブじゃなくて、粉雪とか女子のスカートとかをかきわけたいぜ。
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