山の名言

岩と氷と雪の塊にすぎない山に、人はなぜ憧れ、命を賭してまでその頂を目指すのか――。

その意味を問うことは、自分がこの世界に在る理由を問うのと同義だと書きながら気づいた。しかし答えはいまも見つからない。あるいは作中の人物がいみじくも言うように、それは言葉では語り得ないなにかなのかもしれない。

笹本稜平

『言葉ふる森』より

編集部注:作家・笹本稜平さんは20代の終盤に槍沢の雪渓で遭難しましたが、偶然通りがかった単独行者たちの連携で一命をとりとめます。その後、いつかはピュアな山岳小説を書きたいという思いを胸に抱き続け、ついにカラコルムを舞台にした傑作『還るべき場所』を書き上げます。この物語が、遭難したときに手を差し伸べてくれた山を愛する人々への恩返しかもしれない、という思いもこめて。

笹本さんのエッセイのほか、あさのあつこさん、池内紀さんなど、個性豊かな現代作家ら総勢29人による『言葉ふる森』には、かつてない「山」の言葉が満ちています。

http://www.yamakei.co.jp/products/2809330490.html

ゴールデンウィークの山は天候の急変に注意

この時期の山は天候が急変すると、低山といえども遭難につながります。高山では生命にかかわることも珍しくありません。昨年5月4日には白馬岳で大きな遭難事故がありました。十分に注意してください。

また残雪期の山では滑落、雪崩、沢への転落、雪庇もろともの転落、落石などさまざまなリスクがあります。きちんとリスクマネジメントをして、残雪期の山を楽しんでください。

【危険箇所】

立山・室堂の地獄谷遊歩道は今年も通行止め

地獄谷歩道周辺は火山ガス中毒の恐れが高いため、今年も通年にわたって通行止めとなりました。

この時期の室堂平では雪崩や天候急変による遭難事故の危険があります。またライチョウが繁殖期に向けてナワバリを形成しはじめる時期でもあるので、「室堂平の積雪期利用ルール」をしっかり守ってください。

http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2013/data/0412aa.pdf

宮城県・青麻山

時期はずれの積雪に花もびっくりしたことでしょう。

雪にも負けないカタクリ(写真=福井美津江)
青麻山山頂の祠(写真=福井美津江)

4月22日、晴れ

桜の満開も終わりそうな4月21日、仙台市内で4月下旬としては66年ぶりとなる積雪がありました。里山では山野草が咲き始めているので、雪と花はどんな共演を見せてくれるのか気になります。

降雪の前は頂上まですっかり地面の見えていた青麻山(あおそやま)ですが、また雪化粧されていました。思ったより雪が多く、花はすっかり埋もれているようです。下別当登山口から少し歩くと、なんとかがんばっているカタクリを見つけ嬉しくなりました。笹の上にのった湿った雪はとても滑りやすく、木につかまりながらの登り下りはたいへんでした。

(文=福井美津江)

南魚沼・六万騎山

満開のカタクリに出迎えられた山歩き。

山頂直下のカタクリ群生地(写真=石丸哲也)
山頂付近から八海山の岩稜を見上げる(写真=石丸哲也)

4月18日、くもりときどき晴れ

ヤマケイ登山教室「週末の山登りベスト・花の遠足」で歩いてきました。六万騎山は、コシヒカリの産地である田園と越後三山の八海山から延びる山地の境に頭をもたげる里山です。登山口から山頂までの標高差が190m、距離1kmたらず、一周1時間ほどで登れます。このつつましい山に出かけた理由は、カタクリをはじめとする春の花の豊富さ。わざわざ東京から出かけていく価値が大いにあります。

花の時期は雪融けによって大きく左右されるのですが、出かけた日はちょうど満開。前日の予報はくもりのち雨でしたが、行動中は降られず、青空がのぞいて陽が射す幸運に恵まれました。登山口から山頂にかけて随所に群生地があるのですが、登山口付近ではややピーク過ぎ、山頂付近では間近の感じでした。ほかにも日本海側に特有のコシノコバイモ、ミチノクエンゴサク、オクチョウジザクラ、ユキツバキなどをはじめ、マンサク、イワウチワ、イカリソウなどさまざまな花が迎えてくれました。

この山ではカタクリの背景に周辺の雪山を眺められることも、関東のカタクリ自生地にはない特徴です。当日は遠景が霞みがちでしたが、巻機山や八海山を眺めることもできました。今週末には、カタクリは見ごろを過ぎてしまうでしょうが、山頂のオオヤマザクラ、タムシバなどは見ごろになると思われます。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

西上州・上野村山開き

雪で中止の記念登山を村内観光に変更。

モテキベーカリー、堀口肉店は9時開店、日曜定休。ゆったりプランでメンチサンドを(写真=打田鍈一)
まさかの雪で登山口はこのとおり(写真=打田鍈一)

4月21日、雪のちくもり、ときどき晴れ

群馬県上野村では毎年この時期に山開きが行なわれ、私はゲスト兼ガイドをやっています。前日は神流川水力発電所の見学と、夕刻には私のスライドで上野村のハイグレな山々を紹介しました。集合時刻がお昼と余裕があったので、下仁田町のモテキベーカリーでこんにゃくパン(一斤半500円)を、堀口肉店で揚げたてのメンチカツ(1枚95円)を買い、西牧・南牧川合流点の青岩公園で、用意の野菜もはさんで豪華なランチ。『薮岩魂』の「落沢岳~しれいた山」に書いたアレです。パンとメンチのコラボが絶妙でした。

しかし山開き当日はまさかの雪。予定の天狗岩登山口へ早朝偵察に行きましたが、とても村の行事を開催できる状態ではありません。山開き記念登山は中止し、村のバスによる村内観光に切り替えました。参加予定者70名弱は悪天候のため20名ほどに激減しましたが、上野村スタッフの迅速親身な対応に、訪れたお客様たちは満足されたようでした。

上野村観光の中心、上野村ふれあい館からまほーばの森へ、スカイブリッジを渡って不二洞を見学。蛇木の滝、旧黒澤家住宅と、山登りで来た時にはなかなか見られない気になるスポットも見学でき、しおじの湯で入浴、ふれあい館に戻ってイノブタ汁をいただいて解散となりました。

主催した上野村産業情報センターさんは、不二洞、旧黒澤家住宅の入場料、スカイブリッジ利用料、そして雪で登山中止となったおわびに十石味噌をお土産にと、好天ならなかったはずの大サービスでしたが、こちらも普段寄れない琴平センターで、木工品やパウンドケーキなど、思わぬ散財をしてしまいました。

来年の山開きでは、やはり『薮岩魂』に書いた「笠丸山・大平コース」を私の腹案としています。来年の上野村山開きにぜひどうぞ。

(文=打田鍈一/山歩きライター)

埼玉県・官ノ倉山、石尊山

春の山里から展望の山頂へ。

春爛漫の山里を行く(写真=林 弘文)
官ノ倉山頂からさいたま市方面を望む(写真=林 弘文)

4月14日、晴れ

埼玉県小川町の傍らにたたずむ官ノ倉山(344m)は、旧くは「神の倉山」と書き、お隣の石尊山とともに周辺の信仰を集めた山です。

東武東上線の東武竹沢駅で降り、トンネルで線路をくぐって南西に向かいます。国道254号線を過ぎると、周囲は山村風景となり、そこここの植栽が色とりどりの花をつけていました。三光神社手前右側に、ハイカーのために作られたのであろう真新しいトイレがあり、ここで小休止。

「官ノ倉山へ」の道標に従って左折し、車道をわずかに登って天王池。「外秩父七峰縦走」の横断幕をくぐると、ここから山道となります。谷筋の道がやがて九十九折れの登りになると、大きく左へ巻いて尾根上の官ノ倉峠に飛び出します。

直進する縦走路と別れて左へ、木立の中の尾根道をわずかに登ると官ノ倉山山頂。山頂からは、小川町の町並みを眼下に筑波山や奥多摩の山々も眺められますが、この日は春霞で展望はいまひとつでした。とはいえ、東武竹沢駅からわずか1時間半ほどの道程とは思えないすばらしい風景です。

山頂で昼食後、尾根沿いを西にいったん下り、登り返すと石尊山山頂。こちらも負けず劣らずの展望が楽しめます。石尊山からは北に下ると、登山道は右に曲がり、鎖場が現れます。岩場の傾斜はさほどでもありませんが、雨上がりなどで濡れていると少々滑りやすいでしょう。鎖場が終わっても、しばらく林の中の急な下りが続くので、ここは慎重に。小さな平に出れば、もう急坂は終わり。右に大きく回りこむように緩く下っていくと、北向不動があり、ここからは舗装の林道となります。

スミレやレンゲソウに彩られた林道をのんびり歩けば、やがてT字路を右折して真新しい公衆トイレのある一画に出ます。ここからは童謡の「春の小川」そのままの山村風景のなかを小川町駅へと向かいます。

道標に従ってY字路を右に取り、右折して小川を渡ると再び山道に。小尾根を越えると車道に出、横断歩道で広い車道を渡るとやがて八幡神社に着きます。神社から桜並木の参道を行き、小川町の市街を抜けて、小川町駅でゴールです。

なお、この山行は、日本山岳会埼玉支部と埼玉県障害者スポーツ協会合同の「ふれあい登山」として行なわれ、障がい者28名、付き添い24名、山岳会会員26名、協会2名の計80名が参加しました。山岳会および協会では、今後も定期的にこうしたイベントを実施する予定です。

(文=林 弘文/山と溪谷社広告部)

奥武蔵・伊豆ヶ岳東尾根

奥武蔵の代表的なハイグレ・ルート。

670m標高点から望む古御岳(左)と伊豆ヶ岳(正面)(写真=打田鍈一)
山頂標識の裏から三角点のある頂上へ(写真=打田鍈一)

4月16日、晴れ

20年前の本『ハイグレード・ハイキング』で伊豆ヶ岳東尾根は引間恭夫氏により紹介されましたが、編者の私は歩いていません。ネットでもたくさん見るので、気になっていました。

森坂峠越えの入口は中断中の宅地造成地のようで、不法投棄防止のためかゲートがありますが、所有・管理者は不明でした。ゲートの隙間から入れば、よい道は個人の道標に導かれ森坂峠を越えて、春爛漫の下久通集落に下ります。尾根上の琴平神社に出れば、あとは植林の尾根を高みへ登るだけ。枝尾根は多数ありますが、登りではルートファインディングも簡単です。分岐には下りのための目印が沢山ありました。670m標高点で、ようやく古御岳と伊豆ヶ岳が新緑の雑木林越しに姿を現わします。ここからが最も楽しいところで、直下の急登は両手両足を総動員して、山頂標識の裏から三角点に出ました。スミレ、ミツバツツジ、アカヤシオが新緑の雑木林のなかにみごとでした。

下りはオリジナリティを、と登山道のない尾根を下ったのですが、その入口には立入禁止の表示があったので詳細は報告できません。展望皆無の植林中、魚の骨のように枝分かれが激しい尾根をシビアな読図で下りますが、ミスに気づき登り返すこと数回。しかしついに最後はミスを修正できず、想定外の地点に下山。悔し涙にくれましたが、立入禁止を無視したバチだったのでしょう。

(文=打田鍈一/山歩きライター)

南高尾・高尾山口~西山峠~中沢峠

ヤマツツジ、ニリンソウなどが楽しめます。

ヤマツツジ(写真=田邉 綾)
ヤマブキソウ(写真=田邉 綾)

4月21日、雨。

4月とは思えない寒さが続く今日このごろ、奥多摩の山域では雪がちらついているそうです。この日も冷たい雨が降る中、いつにも増して人が少ない東高尾~南高尾の一部を歩きました。

四辻から南に向かう道ではヤマツツジが咲き始め、今月中に見ごろを迎えそうです。株数も多く、長距離に渡って楽しめるため、観賞したい方にはおすすめです。他にもコバノガマズミやチゴユリなどの白い花も目立ちます。

梅雨の時期によく出会う生き物のひとつ、クガビルに今年初めて出会いました。ヒルの仲間で見た目は少しグロテスクですが、人の血は吸わず、ミミズを食糧とします。

南高尾山稜から梅ノ木平に下りる枝道では、沢沿いの植物が楽しめます。特に入沢川沿いの斜面はニリンソウが広大なお花畑を作っています。以前は同じ光景が見られた日影沢のように、人の踏圧によって失われてしまわないことを切に願います。

梅ノ木平の民家では希少な植物の保全を目的とした手入れを行なっていて、ヤマブキソウの群生が見事です。人の手を加えることで維持される自然というものを見ることができる場所でもあります。

新緑が美しい季節ですが、気温が低いため寒さ対策を万全にして山歩きに出かけましょう。

なお4月27日から5月6日の間、混雑緩和・事故防止を目的に、6号路(琵琶滝~5号路交点)が登り方向の一方通行となります。また、同期間中は混雑している6号路でのトレイル・ランニングはご遠慮ください。ご協力よろしくお願いいたします。

(文=田邉 綾/東京都レンジャー 高尾地区)

【親子登山】奥高尾・景信山

絶好の花見登山のなか、確実に成長を感じた日。

景信山途中のヤマザクラ(写真=新井和也)
景信山にて(写真=新井和也)

4月13日、快晴

最近、親子登山が流行で、特に高尾山周辺では1日に何組もベビーキャリーを背負った親子を見ます。僕も、娘が9ヶ月の時からときどき連れて登りました。

この日は、奥高尾の景信山へ5歳5ヶ月の娘を連れての親子登山です。コースは小下沢からの往復としました。コースタイム往復3時間、標高差約500m、空のベビーキャリーを万が一のために背負いましたが、基本的にすべて歩けるでしょう。

最初、コースは沢沿いの歩きやすい林道で、スミレ類を始め春の花が多いです。途中から登山道の登りとなります。芽吹き始めたばかりの新緑がみずみずしく、満開のヤマザクラも淡い緑の山肌に桃色の色彩をつけて美しかったです。花の匂いをかいだり、ハート型の葉を見つけたりと、子供は自然を五感で楽しむのが好きです。道草をしつつ登りました。

途中、トラバースで要注意箇所があり、安全面から娘にはデイジーチェーンで確保しました。すぐに出せるように、僕のウエストベルトにカラビナでつけています。幅が狭い道では、手をつないで通過するより自由度が高く、子供にとっても通過の際、足を置く場所を考えるなど、登山力を養うことにつながります。

なお、おやつについては、カシオのプロトレックの高度計で50m登るごとにグミ一粒、と娘と約束して決めています。おやつを兼ねたモチベーション維持のコツです。

やがて小仏からの登山道と合流し、景信山の山頂へ。ヤマザクラが満開の景信山山頂からは、関東平野の眺めがいいです。山頂の小屋でおでんを注文し、持参のおにぎりとジェットボイルで沸かした抹茶で昼食。予想通り、ベビーキャリーの出番はありませんでした。絶好の花見登山のなか、確実に成長を感じた1日でもありました。

(文=新井和也/山岳・植物フォトグラファー)

島根県・大江高山

ギフチョウの舞う島根県石見地方の里山歩き。

特徴的な枯れ木のある展望ピークから石見地方東部の山々を見渡す(写真=木元康晴)
飛び疲れたのかギフチョウも落ち葉の上でひと休み(写真=木元康晴)

4月15日、晴れ。

島根県の石見地方東部は、日本海のすぐ近くから小山がいくつも連なるおもしろい地形です。その最も南寄りの、一番標高の高いのがこの大江高山であり、遠くからもよく目立ちます。ちなみに連なる山々の中央部にあるのは、石見銀山。各地からの観光客を迎える、世界遺産です。

今回の登山は、最近ヤブが刈られて歩きやすくなった、山田コースを往復しました。しかし歩きやすいとは言っても、急斜面につけられたつづら折りの登山道が続きます。それでもまるで、春を喜ぶかのようにギフチョウがひらひら舞い飛ぶ中を、楽しい気分で登りました。

展望の良い779mのピークからは、馬の背と呼ばれるヤセ尾根をたどります。途中にはイズモコバイモやミスミソウなど、可愛らしく貴重な春の花が咲いていました。頂上は東側の展望がよく、大きな三瓶山を間近に望むことができました。

(文=木元康晴/登山ガイド)

熊本県・京丈山

カタクリが咲き始めていました。

咲き始めのカタクリの花(写真=池田浩伸)
眺めが良い京丈山の山頂(写真=池田浩伸)

4月16日、晴れ。

八軒谷を京丈山へ登り、ワナバノ谷を下って周回しました。

八軒谷に沿った林道は新緑がきれいです。ミソサザイのさえずりを聞きながら歩いていると、足元にはニリンソウやネコノメソウが咲いていました。

30分ほどの地点で、林道が右に分かれますが、そのまま直進して進みましょう。雁俣山との縦走路に出ると、冬枯れの尾根にはバイケイソウの緑の葉がとてもきれいでした。石灰岩地帯に入るとつぼみを膨らませたヤマシャクヤクが目立ちます。

山頂には数輪のカタクリが咲いていました。つぼみの数も少なく、花はまだ先のようです。雁俣山から縦走してきた登山者は、「雁俣山のカタクリはまだ早かった」と話してくれました。

雁俣山や目丸山の展望を楽しんだ後は、ワナバノ谷コースを下りました。こちらは深い谷沿いの道で崩壊箇所の通過もあり、注意が必要です。また、登山口間は約5kmの林道歩きとなり、経験者向きのコースですので、一般には八軒谷コースの往復をおすすめします。

(文=池田浩伸/SAGAアウトドアガイドクラブ)

熊本県・観海アルプス

アマクサミツバツツジが咲く縦走路を歩く。

念珠岳山頂にて(写真=池田浩伸)
縦走路のアマクサミツバツツジ(写真=池田浩伸)

4月20日~21日、20日雨、21日晴れ。

1日目は上天草合津の高舞登山入口から白嶽森林公園キャンプ場に宿泊して、2日目は龍ケ岳から高戸の龍ケ岳入口まで観海アルプスを縦走しました。

初日は、高舞登山~阿岳山~金比羅山~蕗嶽~中嶽~白嶽公園キャンプ場~白嶽と登る予定でしたが、午後から雨の予報通りに阿岳山を過ぎたあたりから小雨が降り始め、蕗嶽付近では本降りとなりました。白嶽は目の前ですが、予定を変更してキャンプ場でゴールとしました。縦走路では優しい色のアマクサミツバツツジが、足元には色鮮やかなタツナミソウがたくさん咲いていました。キャンプ場のコテージは設備が整い、とても清潔です。

翌日は、白嶽~鹿見岳~二弁当峠~念珠岳~龍ヶ岳~龍ヶ岳登山口へ下山です。朝は雨もあがり、朝日の当たる白嶽山頂から、光る八代海を見下ろすことができました。青い海をバックに見るアマクサミツバツツジの群生も感動的でした。

観海アルプス最高峰の念珠嶽山頂からは、スタートした高舞登山からゴールの龍ヶ岳を結ぶ稜線が一望できます。有明海に浮かぶ雲仙岳や、八代海の向こうには八代の街も見えました。その雄大な展望に歓声が上がります。

ここまで来れば龍ヶ岳まではあと少しです。大作林道脇にはテーブルとベンチがあり、昼食にはちょうどいい場所です。五百数十段の急階段を登って、はなれ岩の展望所にも立ち寄りました。龍ヶ岳では、詩人の野口雨情が「阿蘇や雲仙までも龍ヶ岳からひとながめ」と詩にした絶景が待っていました。

龍ヶ岳登山口までは、疲れた足にはつらい長い下り階段が続きますが、13名全員が歩行距離約30kmの縦走を無事に終えることができました。

(文=池田浩伸/SAGAアウトドアガイドクラブ)

丹沢・大室山

申し分のない展望を楽しみました。

大室山中腹からブナの枝越しに白峰三山などを遠望(写真=長田達朗)

4月13日、晴れ。

道志の湯から加入道山と大室山(1588m)をピストンしました。

麓の道志の谷は新緑の季節ですが、山の上はまだ芽吹き前。樹々の間から眺望を楽しめます。甲相国境尾根まで上がり加入道山を目指すころになると、遠く北岳や八ヶ岳も望めます。

加入道山から前大室にかけて、ブナの足元を縫う緩やかな起伏のルートでは、稜線をこえる風が心地よく、遠望すると真鶴半島が見えました。ブナの木漏れ日が心地良い大室山山頂部で、檜洞丸と蛭ヶ岳を望みながら昼食。芽吹き前のこの季節、立ち止まるとまだまだ風は冷たいですが、展望は申し分なし。道志の湯で汗を流して帰りました。

(長田達朗/東京都/30歳/よく行く山、山域=後立山、南ア、八ヶ岳)

箱根・外輪山一周

金時山から反時計まわりで53kmを歩く。

真夜中の金時山山頂(写真=高野健一)
丸岳からの外輪山(写真=高野健一)

4月14日、くもりのち晴れ。

富士登山の大先輩のトレーニングに飛び入り参加してきました。金時山から反時計まわりで箱根外輪山を歩き、金時山に戻るこのコースの総距離は、実に53㎞に及びます。

午前3時に金時神社前をスタート。これから50㎞以上歩くとは思えないハイペースで金時山頂を通過し、すぐさま長尾山頂も通過します。

乙女峠の撮影ポイントで少し明るくなり、丸岳手前で御来光を迎えました。眼下に見える芦ノ湖を囲むように続く稜線が今回のコースですが、まだ48㎞もあると思うと気が遠くなりました。

箱根スカイライン、芦ノ湖スカイラインに沿うように歩いて、湖尻から三国山の山頂を通過します。国道1号を縫うように下り、箱根峠にある「道の駅」で休憩。仲間のひとりが補給基地を作って待っていてくれました。山の仲間ってホントにいいものですね。

残り30㎞、旧街道の石畳から再スタートです。芦ノ湖の湖畔では、箱根駅伝の往路ゴール(復路スタート)、関所跡、杉並木、大鳥居と観光名所を楽しく歩きました。ところが精進池を過ぎ、湯坂路(鎌倉古道)に入った頃、両膝に違和感を感じ始め、それは25km地点で痛みに変わり、30㎞地点でメンバーのペースについて行けなくなりました。痛みに耐えながら35㎞地点の湯本駅前までたどり着きましたが、30分以上待たせてしまいました。

残り15km。たった15km、されど15㎞です。これ以上、メンバーに迷惑はかけられないので、断腸の思いでリタイヤを決めました。

一足先に湯本駅前からバスで金時神社まで戻り、メンバーの到着を待つことにします。午後9時を過ぎたころ、何人かが到着しました。聞いたところでは、メンバーのひとりが足を負傷してしまい、ペースが上がらずかなり遅れているとのこと。先着したメンバーと共に無事の下山を祈りました。

そして午後11時、負傷した最後のメンバーが戻ってきました。実に20時間かけて、53㎞を踏破しました。

貴重な経験をさせていただき、メンバーの方々に感謝します。そして、箱根外輪山一周達成おめでとうございます。

(高野健一/神奈川県/45歳/よく行く山=富士山、北アルプス)

編集部注:夜間山行は転・滑落や道迷いなどのリスクが高いので、初心者だけでは行動しないように注意してください。

箱根・駒ヶ岳

春の低山といえども天候悪化には注意が必要。

駒ヶ岳山頂付近、晴れると富士山、駿河湾はもちろん三浦半島、房総半島まで見渡せる(写真=加涌由貴)
登山道わきのアセビの花、大涌谷周辺の歩道わきにもこの花が咲いていました(写真=加涌由貴)

4月19日、くもり。

登山初心者と箱根町強羅へ出かけることになり、一緒に歩ける箱根連山ハイキングを計画しました。

中強羅からケーブルカーに乗り、早雲山でロープウェーに乗り換え、大涌谷経由で桃源台・芦ノ湖へ下ります。観覧船に湖尻港から乗船し、箱根園港で下船。船着場の桜の枝ぶりが素晴らしく、満開の花を見ながらここで昼食をとりました。その後、駒ヶ岳ロープウェーに乗り、芦ノ湖の風景や木々の若葉を見下ろしながら、標高1357mの山頂へ向かいました。

この日の山頂はくもりで遠方の見晴らしは悪かったのですが、芦ノ湖と周辺の山々は見えました。山頂神社で参拝後は冷たい風が吹いてきて、雨の心配もあったので、神山と冠ヶ岳へ登ることは中止し、駒ヶ岳から早雲山駅に向かう道から下山しました。この道では若葉やアセビの花が美しかったです。

翌日はさらに天気は悪くなり、車で通った乙女峠はヒョウが降り、気温3度。1000mほどの山でも、春には注意しなければならないことを学びました。

(加涌由貴/埼玉県/52歳/よく行く山・山域=関東、甲信越の山、日本百名山)

北八ヶ岳・茶臼山

おだやかな北八ヶ岳での雪山歩き。

茶臼山山頂手前の急登(写真=中村重明)
茶臼山天望台より、南八ヶ岳を望む(写真=中村重明)

4月20日、くもり。

4月18日に冬期通行止めが解除になり、マイカーでアプローチ可能となったばかりの麦草峠から、展望抜群の茶臼山を往復してきました。麦草峠までの車道にはまったく雪はなく、車道わきも、峠直前まで雪はほとんどありません。

しかし麦草峠から登山道に入るとすぐに数十cmの積雪となり、アイゼンを付けました。この日は数日前の初夏のような気温から一転してかなり冷え込んだため、雪面は固く締まり快適に歩くことができました。

当日の天気予報は「くもりのち雨(山沿いは雪)」となっていたため展望を諦めていたのですが、中木場と茶臼山天望台からは南八ヶ岳から南ア北部にかけての素晴らしい眺めが得られました。

縞枯山まで足を延ばすか、麦草峠まで戻った後に白駒池周辺を散策するか、などと考えていたのですが、天望台からの景色に十分満足したため、そのまま下山し、帰路につきました。

(中村重明/埼玉県/49歳/よく行く山、山域=首都圏からの日帰り、1泊コース)

南八ヶ岳・硫黄岳

ルートファインディングに手こずりました。

赤岳鉱泉のアイスキャンディは終了していました

4月14日、晴れ。

硫黄岳に行きました。赤岳鉱泉までの登りではアイゼンはなくても大丈夫でしたが、下山時には装着しました。

赤岳鉱泉から硫黄岳に向かって樹林帯を登って行きますが、ルートファインディングに手こずり、ほかのパーティーの方々と間違ったルートを歩いていました。なぜかルートと違う所についたトレースに誘われて、間違ってしまったのです。結局、時間の関係であと標高200m、約1kmのところで登頂を断念。またいつか挑戦します。

(赤地和広/千葉県/52歳/よく行く山、山域=北アルプス)

広島県・弥山

宮島の最高峰へ。

駒ヶ林頂上から広島市内の眺望(写真=高木秀生)
多宝塔コースの尾根から望む厳島神社大鳥居(写真=高木秀生)

4月19日、快晴。

久しぶりに宮島へ行きました。紅葉谷コースから弥山(535m)、駒ヶ林経由、多宝塔コースで下山の計画です。

紅葉谷コースはきれいに整備されていました。1時間20分で、弥山頂上に到着。頂上では新しい展望台を建設中で、9月末まで工事が続く予定です。

駒ヶ林の頂上は南北35m、東西10mの岩石床で、弥山とは趣きを異にしています。

下山は頂上から北に張り出した尾根を下りますが、コースは荒れ気味でところどころ不明瞭になっていました。見通しがよいのと、尾根が明確なので迷うことはありませんでしたが、岩場越えが一部あるため、一般向きではないかもしれません。駒ヶ林から多宝塔までの所要時間は1時間でした。

(高木秀生/広島県/62歳/よく行く山、山域=広島県弥山、鳥取県大山)

福岡県・求菩提山

孫たちといっしょに登った修験の山。

鬼が一夜で築いたとの言い伝えがある「鬼のあぶみ」。850段の石段を登る(写真=長谷川守克)
山麓で今が見ごろと咲き誇るツクシシャクナゲ(写真=長谷川守克)

4月20日、くもりのち雨。

求菩提山(くぼてさん)は修験道の山で、史跡が数多く残っています。登山道はいくつもありますが、どのコースも道標・説明板が整備され、多くの登山者が訪れています。

当日の天気予報では午前中は雨が降らないとのことでしたので、孫を誘って歩きに行きました。コースは、座主坊園地から山頂への最短コースとしました。

自宅を出発するころは青空でしたが、座主坊園地に到着するころには、どんよりとしたくもり空に。早々に身支度を整え、スタートします。山頂をめざして歩を進めると本日のハイライトである「鬼のあぶみ」と呼ばれている850段の石段に取付きます。孫たちも黙々と登りました。途中で疲れたと休憩をとりましたが、スタートして約1時間弱で山頂に到着です。

山頂で昼食をとる予定でしたが、雨がポツリポツリと降ってきたので、記念写真を撮った後、すぐに下山しました。スタート地点の座主坊園地にあるあずま屋で、雨を避けながら昼食をとり、その後、山麓で今が見ごろと咲き誇るツクシシャクナゲを観賞して帰路につきました。

(長谷川守克/福岡県/64歳/よく行く山、山域=九州全域)

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捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円。次年度以降会費は2000円+事後分担金(750円~1700円の見込み)です。いざというときに、備えましょう。

被災した東北の高校生を日本一の富士山へ

田部井淳子さんと共同で、次代をになう高校生に「勇気」と「元気」を。

昨年開催したときの様子(写真提供=HAT-J)

7月22日(月)~23日(火)に開催

福島県出身の登山家、田部井淳子さんの呼びかけで、2012年に被災地の高校生とともに富士山へ登ることで、前に進む「勇気」と「元気」を得てもらおうという企画が始まりました。

今年は山と溪谷社および日本山岳遺産基金が、田部井さんの理念に賛同し、このプロジェクトを共催することになりました。4月より2013年度の参加者の募集を開始しました(問い合わせ先URLをご参照ください)。

また、ひとりでも多くの高校生を招くために、個人の方からの寄付を募っています。本プロジェクトの趣旨にご賛同いただき、ご寄付をいただけましたら、このうえない力となります。ご寄付いただける場合は、下記の郵便振替口座へお願いします。恐れ入りますが、振込手数料はご負担ください。

岩崎元郎さんのトークショー「楽しく登山する法、教えます」開催

5月4日14:00~15:30、横浜にて

90年代からNHKの番組などで登山の魅力を広くアピールしてきた岩崎元郎さん

「一億二千万人総登山者化計画」「ぼくのふるさと八百名山」を提唱し、日本に元気を取り戻そうとしている岩崎元郎さん。最近は遭難事故の増加を懸念して、登山インストラクターや登山リーダーの育成と地位向上にも取り組んでいます。

そんな岩崎さんが、ゴールデンウィークの横浜で、安心で楽しい登山の方法を伝授します。

菊池哲男さんのスライド&トークショー「八ヶ岳冬一日」

4月20日、モンベル東京京橋店のオープニングイベントとして開催

写真集にサインをした菊池さん。千葉から来た竹石さんと
グレートジャーニーの探検家・関野吉晴さんのスライド&トークショーも同時開催

小誌『週刊ヤマケイ』の表紙を飾る山岳写真家・菊池哲男さんのスライド&トークショーが、4月18日にオープンしたモンベル東京京橋店で開催され、多くの山岳写真ファンが集まりました。

当日はショップのオープニングイベントでもあり、まず辰野勇会長による挨拶と笛の演奏、そしてグレート・ジャーニーの関野吉晴さんによるスライド&トークショー、と2時間以上にわたる盛りだくさんの内容。のべ100人以上のモンベルファンが集まり、大いに盛り上がりました。

なお、菊池さんの写真展は5月5日まで開催され、その後、5月11日から6月2日にかけては関野吉晴さんの「海のグレートジャーニー」写真展が開催されます。

作家・加藤則芳さん、逝去

『森の聖者』ほか、日本の自然やバックパッキング思想に多大な影響を及ぼした著作多数

ヤマケイ文庫『森の聖者』や『メインの森をめざして』『ジョン・ミューア・トレイルを行く』(ともに平凡社)など、アメリカの自然保護思想やバックパッキング文化に関する著作を多数執筆していた作家の加藤則芳さん。

近年は信越トレイルにもたずさわり、日本のロングトレイルムーブメントにも多大な貢献をされていましたが、筋委縮性側索硬化症(ALS)のため、4月17日にお亡くなりになられました。ご冥福をお祈りします。


山の知識検定

Q1:大阪造幣局の技師であったウィリアム・ゴーランドは、その著書『日本案内』で飛騨山脈を日本アルプスと呼んだ。その後、木曽山脈や赤石山脈も含めて日本アルプスと呼ばれるようになったが、混乱を防ぐ意味もあり、個々に独自の名前がつけられた。その際、飛騨山脈はどう呼ばれることになったか。次のなかから選びなさい。

1.北アルプス 2.南アルプス 3.中央アルプス 4.中部アルプス

Q2:次にあげる県のうち、日本百名山が存在していない県はどこか。

1.山梨県 2.富山県 3.神奈川県 4.佐賀県

平成24年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

解答・解説は次ページにて


山の知識検定

Q1:大阪造幣局の技師であったウィリアム・ゴーランドは、その著書『日本案内』で飛騨山脈を日本アルプスと呼んだ。その後、木曽山脈や赤石山脈も含めて日本アルプスと呼ばれるようになったが、混乱を防ぐ意味もあり、個々に独自の名前がつけられた。その際、飛騨山脈はどう呼ばれることになったか。次のなかから選びなさい。

1.北アルプス 2.南アルプス 3.中央アルプス 4.中部アルプス

【正解】1

1906年(明治39年)、日本山岳会の機関誌『山岳』において、小島烏水は、それぞれの山脈を独自の呼び名とするよう提唱し、北アルプス、中央アルプス、南アルプスの名称が一般化することになった。

Q2:次にあげる県のうち、日本百名山が存在していない県はどこか。

1.山梨県 2.富山県 3.神奈川県 4.佐賀県

【正解】4

山梨県は富士山、奥秩父や南アルプスの山々を、富山県は立山連峰や後立山連峰の多くの山々を抱えている。神奈川県では丹沢山が百名山に選ばれている。一方、佐賀県には百名山に選定された山はなく、300名山の脊振山と多良岳の2山があるが、いずれも他県と境を接している。

平成24年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

山の知識検定HP

http://yama-kentei.org/


ヤマケイ文庫『単独行者 アラインゲンガー 新・加藤文太郎伝(上・下)』

伝説の登山者の生涯。彼はなぜ単独行を選んだのか

昭和11年1月、厳冬の槍ヶ岳・北鎌尾根に消えた加藤文太郎。冬季登山の草創期、ガイド登山が一般的だった時代に、ただひとり、常人離れした行動力で冬季縦走を成し遂げていった「単独行者」は、なぜ苛烈な雪山に挑みつづけたのか。構想35年、加藤文太郎のより史実に近い人間像に挑む本格山岳小説が待望の文庫化です。

http://www.yamakei.co.jp/products/2812047530.html

単行本担当編集者より:

昭和初期に活躍した伝説の登山家・加藤文太郎をご存じでしょうか。

生涯の単独行を貫いていたにもかかわらず、唯一パーティを組んで登った厳冬期の槍ヶ岳北鎌尾根において、パートナーの力量不足により遭難死……。というのは、『孤高の人』において作り上げられた創作です。

実際には、文太郎は北鎌尾根の前にもパーティを組んで前穂高岳北尾根に登っています。そして、そこで互いの実力を認め合ったからこそ、困難が予想される北鎌尾根にふたりで挑んだのです。

そんな史実になるべく即して描かれたのが本書です。

著者の谷甲州氏は、文太郎の遺稿集である『単独行』を読み込み、本格的な登山経験をもつ著者ならではのディテールに富んだ描写により、史実を小説として描ききりました。

手に取りやすい文庫となったこの機会に、『孤高の人』とは違う「新・加藤文太郎伝」を実感してみてください。(山と溪谷編集部・神谷浩之)

●著者:谷 甲州/発売日:2013年4月25日/販売価格:上巻998円、下巻945円(ともに税込)/ページ数:上巻408ページ、下巻368ページ/判型:文庫判/ISBN:978-4-635-04753-1、978-4-635-04754-8

2013年4月~5月の新刊
書籍名 発売日 販売価格(税込)
ヤマケイ入門&ガイド 沢登り 4/5 2,079円
山と溪谷 2013年5月号 4/15 1,000円
自転車人 2013SPRING No.031 4/15 1,200円
Hutte(ヒュッテ)vol.09 SPRING 4/22 980円
THE MOUNTAIN GEAR 山のベストギア&ウェア2013 4/23 1,300円
ちゃんと歩ける東海道五十三次「東」江戸日本橋~袋井宿 4/25 3,150円
ちゃんと歩ける東海道五十三次「西」袋井宿~京三条大橋 4/25 3,150円
いまから始める心拍トレーニングBOOK 4/25 1,785円
CLIMBING joy No.10 4/26 1,000円
世界の山岳大百科 5/17(予定) 10,290円(予価)
立山-風の記憶 5/24(予定) 3,360円(予価)


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】スキルアップ講座ステージ1「大月・扇山周辺」日帰り

ヤマケイ登山教室

登山の現場で役立つ知識や技術を集中的に学ぶ山岳スキルアップ講座。5月の実践講座(ステージ1)は、山での危急時に対応するための「ファーストエイドと搬出法」を実践的に学びます。詳細は5月13日の机上講座で説明します。

日程 5月19日(日)
集合 JR中央線・鳥沢駅改札前 8:50
同行講師 武川俊二(山岳ガイド)
行程 鳥沢駅・・・扇玉周辺・・・鳥沢駅【解散】18:00(予定)
*歩行時間:約3時間(講習時間を除く)
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です)
参加費 6,500円

【海外】ペルーアンデス、ブランカ山群 絶景撮影・展望とワイワッシュ山群遠望9日間

快適なホテルやロッジを起点に絶景の撮影ポイントを巡る。

ラフコルタから圧倒的迫力で迫るワンツァン(6,395m)の大氷壁
車道のすぐ間近に6,000m級の山脈が展開する

最高峰ワスカラン(6,768m)をはじめ、“白い山脈”ブランカ山群には名峰、鋭鋒の数々が並び、その美しさは世界有数のものです。山中深くまで延びた車道を活用し、専用車でアプローチ。ホテルやロッジに宿泊しながら、氷壁や氷河が迫る絶景の撮影ポイントを毎日訪れます。

出発日~帰国日 旅行代金(東京発着)
6月8日(土)~16日(日) 420,000円
7月25日(木)~8月2日(金) 498,000円

【机上講習会】スキルアップ講座ステージ1「セルフレスキュー」

ヤマケイ登山教室

登山の現場で役立つ知識や技術を集中的に学ぶ山岳スキルアップ講座、5月の机上講座は「セルフレスキュー」です。ファーストエイドからビバークまで、山での危急時に対応する手段を学びます。ステージ1からステージ2へ、実践講座と併せて参加することで、理解がさらに深まります。

開催日 5月13日(月)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場
時間 19:00~20:30
定員 45名
受講料 1,000円
講師 武川俊二(山岳ガイド)

20134/25〜5/8

4
25 昭和31年台風第3号が大隅半島に上陸(1956年。観測史上、最も早い台風上陸)
テレビ番組/NHKBS1『実践!にっぽん百名山』
百名山を登る人のための番組。メインMCは釈由美子さん、レギュラーMCに『ROCK&SNOW』編集長も登場。今回は「御嶽山」。17:00~17:30(日曜日深夜に再放送あり)。
http://www4.nhk.or.jp/j-100yama/
26 チェルノブイリ原子力発電所事故発生(1986年)
ショップ/好日山荘グランフロント大阪店オープン
JR大阪駅北側のグランフロント大阪5F、6Fにアウトドアショップ、クライミングジム、イベントスペースを備えた一大空間が誕生。
http://www.kojitusanso.jp/page.php?id=19153
27 登山家エドワード・ウィンパー、ロンドンに生まれる(1840年)
イベント/上高地開山祭
10:50より、河童橋畔にて。
http://www.kamikochi.or.jp/events/
テレビ番組/BS-TBS『日本の名峰・絶景探訪』
名峰や日本の原風景を、臨場感あふれる映像で紹介する紀行ドキュメント番組。第三回目は伊豆大島の三原山に女優・田京恵さんが登る。21:00~21:54。
http://www.bs-tbs.co.jp/documentary/KDT1301800/
28 サンフランシスコ平和条約発効(1952年)
29 昭和の日(昭和天皇誕生日)/植村直己、犬ぞりで単身北極点到達(1978年)
30 図書館記念日(1950年4月30日に図書館法が公布されたことにちなんで)
ツアー/尾瀬・至仏山3日間(4月30日~5月2日)
アルパインツアーサービスによる残雪の山ツアー。スノーシューと軽アイゼンで春の雪山に登る。参加費用は5万7000円。申し込み・問い合わせはアルパインツアーサービスへ。詳細は下記URLを参照。
http://www.alpine-tour.com/japan/2013-04/y18_02.html
5
1 エベレストでジョージ・マロリーの遺体が発見される(1999年)
ギャラリー/日本山岳写真協会両毛支部展「山・すばらしい自然」(長野展)
日本山岳写真協会の会員による作品が並ぶ。6月21日まで。会場は柏与フォトサロン大門(長野市長野大門町51/JR長野駅より徒歩10分)。9:30~17:30.日曜休館。入場無料。
http://www13.ocn.ne.jp/~japahonb/
2 シシャパンマ初登頂(1964年)
3 憲法記念日
4 日本人女性隊がマナスル登頂(1974年・女性による初の8000m峰登頂)
5 日本・中国・ネパール友好登山隊がエベレスト南北交叉縦走・同時登頂に成功。日本テレビがエベレストから世界初の衛星中継。(1988年)
6 日本画家・東山魁夷、没す。享年90歳(1999年)
7 明治政府の第2次府県統合により、茨城県、千葉県が現在の形になる(1875年)
ギャラリー/中西俊明写真展「-岩峰・氷河・湖・花-スイス・アルプス絶景」
『山岳写真大全』の著者である山岳写真家・中西俊明さんの写真展が東京・銀座で開催。5月18日まで。会場はEIZOガレリア銀座ギャラリー。入場無料。日曜・月曜休館。
http://www.eizo.co.jp/products/exhibit/
8 ラインホルト・メスナーとペーター・ハーベラーがエベレスト無酸素登頂に成功(1978年)


株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
協力
アルパインツアーサービス株式会社
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。