北海道・大雪山

黒岳・白雲岳・御鉢平縦走。

北海岳~白雲分岐のコルからチングルマの群生とトムラウシ山を望む(写真=谷水 亨)
白雲岳避難小屋付近からトムラウシ山の朝焼けを見る登山者(写真=谷水 亨)

7月31日~8月1日、曇り時々晴れ

横浜の友人夫婦から山小屋に泊まって大雪山を満喫したいとの要望があり、大雪山の最大火口の御鉢平1周と白雲岳避難小屋泊の山行を2日間、計19時間かけて楽しんできました。

1日め、層雲峡温泉ロープウェイとリフトを乗り継ぎ、登ること2時間で黒岳山頂、エゾコザクラやミネズオウなどのお花畑の中を130m下り、雪渓の残る赤石川を渡ると、いよいよ北海岳(2149m)への登り返しです。苦労続きの登りも、シロバナイワブクロやコマクサなどの植物たちが疲れを癒やしてくれました。

山頂では旭岳からと赤岳からの縦走者と情報を交わした後、チシマツガザクラやクモマユキノシタなどの砂礫を好む高山植物を楽しみながら、2つの大きな雪渓をトラバースし、白雲岳避難小屋へと向かいました。

2日目の朝、目覚めると山肌がくっきりと見えたため、友人を起こし、朝日に映えるトムラウシが見える絶景ポイントに案内し、しばし無言のひと時を過ごしました。

小屋に戻って身支度して、白雲岳(2230m)からゼブラ模様の旭岳を眺めてから北海岳へ。ここからは昨日とは反対に進路をとり松田岳(2136m)、間宮岳(2185m)中岳(2113m)を縦走しながら御鉢平を1周。雄大な景色とエゾタカネスミレやイワギキョウ、メアカンキンバイに感動しながら、御鉢平にお別れし、最後はチングルマの群生に囲まれながら、黒岳石室へと戻ってきました。

30分ほど休憩し、後は黒岳山頂を目指して登り、層雲峡へ下るだけ。2日間の山旅は、感動と達成感のうちに終わりを告げました。

(文=谷水 亨)

宮城県・栗駒山

残雪とお花畑を見に行きました。

御室下からの眺め(写真=福井美津江)
駒形根神社の奥宮(写真=福井美津江)

8月3日、曇りのち小雨。

東北もやっと梅雨明けをした8月3日、午前中の山はまだ不安定な空模様でした。それでも栗駒山の御室下には8月とは思えないほどの残雪と、雪融けとともに咲くお花たち、そして青空を見ることができました。

「御室」とは駒形根神社の奥宮で、切り立った岩壁の下に石祠などが祀ってあります。御室詣の参道として使われていた御沢(表)コースは現在通行禁止ですが、雪融け後に整備作業が予定されており、通行を解除する計画とのことです(『東北百名山地図帳』2013年5月発刊参考)。コース解禁が待ち遠しいです。

(文=福井美津江)

北アルプス・室堂~五色ヶ原~薬師岳縦走

不安定な空模様に一喜一憂しながらも、スケールの大きな縦走を満喫。

鬼岳東面の雪渓を慎重に通過する(写真=平田謙一)
五色ヶ原中央、花と展望に恵まれた別天地に建つ五色ヶ原山荘が初日の宿(写真=平田謙一)

8月3日~6日、3日快晴・4日~6日雨のち曇り。

雲上のお花畑・五色ヶ原と、名峰・薬師岳(2926m)を結ぶ縦走に総勢8人で出かけました。北陸地方の梅雨明けとともに夏空が続くと踏んだはずが太平洋高気圧の張り出しが弱く、初日以降は雨が降ったりやんだりという不安定きわまりない空模様。それでも本コースのお花畑は素晴らしく、薄日とともにガスの切れ間からのぞく大展望にも感嘆の声をあげ、変化に富んだ縦走路を緊張感をもって楽しんできました。

コース状況で特筆すべき注意点としては、遅くまで雪が残る鬼岳東面ですが、やはり今年はたっぷりの残雪に覆われています。幅広のきれいなトレースが切られていますが、斜面のトラバースとなるので、雪上歩行が苦手な方や慣れていない方は軽アイゼンを持参するといいでしょう(私は6本爪アイゼンを持参しましたが履かずに通過)。急峻かつやや荒れた小沢沿いをたどる薬師平~薬師峠間にあっては、ルート・ファインディングと大雨による増水に警戒が必要です。お花に関しては、「当たり年」といわれるコバイケイソウは盛りを過ぎたもののチングルマやハクサンイチゲ、シナノキンバイはじめ、まだまだ花盛りです。

室堂を起点に折立へ抜けるこの縦走路は、いくつものピークを連ねて登下降を繰り返すスゴ乗越小屋までの前半部から、膨大な山容を誇る薬師岳越えの後半部へと移ろう意外にタフなコース内容です。今回は、五色ヶ原山荘~スゴ乗越小屋~太郎平小屋泊の標準的かつ余裕ある行程ながら、これに予備日を1日確保しました(結果、使用せず)。さらに非常用の備えとしてツェルト(小)に加えてシングルポールのシェルターを持参しました(5~6人が就寝可、ポールはストックを連結して代用)。途中にエスケープルートもなく、雨風の影響を受けやすい稜線縦走となるため、天候判断やパーティ全体の体調管理、ケガをしない歩き方などの「注意深さ」が、安全で楽しめる山行の秘訣といえるでしょう。

(文=平田謙一/山岳ガイド)

北アルプス・爺ヶ岳

コバイケイソウの大群落に迎えられて。

雲海の向こうに蓮華岳と針の木岳を望む(写真=上條英直)
今年はコバイケイソウの当たり年だそうです(写真=上條英直)

8月3日~4日、3日晴れのち曇り・4日雨。

扇平から柏原新道を登り種池山荘、爺ヶ岳山頂を目指しました。

初日の午前中は好天で、蓮華岳、針ノ木岳の雄大な展望が苦しい登りの応援をしてくれているようでした。そして、いよいよ種池山荘に到着しようというところまで来ると、コバイケイソウの大群落が迎えてくれました。

針ノ木岳を回って下山する予定でしたが、2日めは朝から雨で、さらに天候が悪くなる予報が出ていましたので、柏原新道を下山しました。柏原新道はよく整備されており、危険箇所は少ないルートですが、谷側が切れ落ちているところもありますので、特に下りのスリップには注意してください。

今回出会った花は、コバイケイソウ、チングルマ、ハクサンフウロ、アオノツガザクラ、キヌガサソウ、ハクサンチドリ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、クルマユリ、ウサギギクなどです。

(文=上條英直)

北アルプス・焼岳

北アルプス南端の百名山へ、豊かな自然を楽しむ山歩き。

朝日を受ける梓川と穂高連峰。テントから10数mの場所からの眺め(写真=野村 仁)
新中尾峠上の展望ピークから焼岳の全容が見える。ドーム状のピークが焼岳北峰(写真=野村 仁)

7月31日、晴れ

前日は上高地の小梨平キャンプ場に泊まりました。キャンプ地の目前に、梓川と穂高連峰を見上げるすばらしいロケーション。早朝、まだ人が少ない静かな上高地を満喫しつつ、梓川右岸の歩道を西穂登山口へ。山道に踏み込むと、大正池対岸から焼岳山麓を取り巻く原生林の自然美に、すっかり心を奪われました。

新中尾峠を経て焼岳へは、西穂高登山口から往復6時間40分ほど、健脚者向きのコースです。途中、新中尾峠の手前で旧外輪山の岩壁にかかる長いハシゴ場があり、唯一の危険箇所になります。慎重に上り下りしてください。ここを越えると気持ちのよい草原の斜面に出ます。夏の花はほぼ終わって、初秋の花が咲き始めていました。

焼岳の山頂を踏むだけなら、中ノ湯側の国道158号線から最短時間で往復できます。しかし、上高地から登るコースのほうが変化があって、個人的にはおすすめです。小梨平のキャンプ場はとても快適ですから、泊まってみてはどうでしょうか。

(文=野村 仁/編集室アルム、山岳ライター)

南アルプス・北岳

いままさに百花繚乱です。

雲海に浮かぶ黎明の冨士(写真=上條英直)
まさに百花繚乱のトラバース道(写真=上條英直)

7月28日~8月1日、28日曇り・29日雨・30日曇り・31日快晴・1日雨。

花の撮影のために7月28日から8月1日の日程で、北岳に行ってきました。例年ですとこの時期はもっとも天候が安定し、花の撮影にはベストシーズンなのですが、今年は天候が安定しません。5日間の日程ですが、初日と最終日は、広河原と白根御池小屋の移動のみで、実際に撮影に当てられたのは3日間の予定でした。しかも29日は激しい雨で、予定を変更して北岳肩の小屋で待機。30日も深いガスで、展望は望めませんでした。ようやく31日に青空を拝むことができ、360度の絶景と花を楽しんできました。

この間にも、山岳遭難事故が多発しています。悪天候のときは行動を控え、時間に余裕を持った計画を心がけましょう。今回利用させていただいた白根御池小屋は、入山口と稜線の中間に位置し、私のように、稜線での活動時間を多く確保したい人や、体力に自信がない人には有効に活用できてありがたい宿です。

今回出会った主な花は、グンナイフウロ、ハクサンフウロ、ミヤマハナシノブ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、タカネシオガマ、タカネツメクサ、シコタンソウ、キンロバイ、ミヤマムラサキ、ハハコヨモギ、タカネマンテマ、キタダケトリカブト、チシマギキョウなどです。

(文=上條英直)

尾瀬・燧ヶ岳と至仏山

尾瀬を満喫するフルコースプラン。

中田代で下ノ大堀川と至仏山を眺める(写真=石丸哲也)
至仏山の登りで振り返る尾瀬ヶ原と燧ヶ岳(写真=石丸哲也)

8月2日~4日、曇りのち晴れ、時々雨

ヤマケイ登山教室「週末の山登りベスト」のツアーで尾瀬沼から燧ヶ岳、尾瀬ヶ原、至仏山を登ってきました。1日目は大清水から三平峠を越え、尾瀬沼東岸の長蔵小屋に宿泊。2日目は長英新道から燧ヶ岳に登り、尾瀬ヶ原見晴(下田代十字路)に下って竜宮小屋に宿泊。3日目は尾瀬ヶ原中田代と上田代を縦断し、山ノ鼻から至仏山に登って、鳩待峠に下山というフルコースのプランです。

1日目は尾瀬沼までの半日コースなので、のんびり歩きました。ノリウツギ、ヒヨドリバナ、イケマ、オオウバユリなどの花を見たり、ミズナラやブナなど山地帯の落葉広葉樹林が三平峠直下でオオシラビソなど亜高山帯の常緑針葉樹林に変わる様など、植生の高度による変化も観察。尾瀬の自然保護の歴史を学んだりもしました。尾瀬沼では夕食前に大江湿原を散策。ニッコウキスゲはほぼ終わっていましたが、代わってコバギボウシ、オゼヌマアザミ、ノアザミ、キンコウカ、オゼミズギク、ワレモコウ、サワギキョウ、ヤナギランなど晩夏の花が色とりどりに咲いていました。また、夕食後は尾瀬沼ビジターセンターで尾瀬の自然を解説するスライド上映会に参加しました。

2日目は朝のうちは曇りでしたが、燧ヶ岳にかかっていた雲が切れて、長英新道の途中から尾瀬沼を見下ろすこともできました。山頂は霧でしたが、下るにつれて雲が消え、尾瀬ヶ原ではその堂々とした山容を望めました。登山道は特に危険なところはありませんが、ぬかるみが多く、見晴への下山道は涸れ沢状の石がゴロゴロした下りが続くなど、地図や標高差から考えるより歩きでがあります。標高差も登りが約700mであるのに対して下りが約900mと長いので、ペース配分に注意したいところです。花はオオバミゾホオズキ、ジョウシュウオニアザミ、ミヤマホツツジ、ハナニガナ、尾瀬沼では終期だったコバイケイソウなど。コケモモはすでに実が赤く色づいていました。

3日目は早朝、朝焼けや朝霧が美しく、前夜の星空やホタルとともに、尾瀬ヶ原に泊まって一夜を過ごす楽しみに恵まれました。行程がややタイトでしたが、竜宮現象、中田代からの至仏山などの景観を眺め、大江湿原同様の花をめでながら尾瀬ヶ原を縦断しました。東面登山道から至仏山に登ると、樹林帯ではオオバギボウシ、ニッコウキスゲ、ヤマブキショウマ、ミネウスユキソウ、イブキジャコウソウ、マルバシモツケ、タテヤマリンドウ、ウメバチソウ、上越国境の蛇紋岩地特産のシブツアサツキ、ジョウシュウアズマギク、ホソバヒナウスユキソウ、カトウハコベなどの花が次々に現われます。山頂直下までは晴れていて、尾瀬ヶ原と燧ヶ岳を眺めることができましたが、至仏山山頂付近で霧が出て、雨がぱらついてきました。至仏山からの下りは濡れて滑りやすい蛇紋岩で、露岩やぬかるみが続くので慎重に下ります。途中、特産のオゼソウをはじめ、群生して花盛りのコバイケイソウにも会えました。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

高尾山

いろんな種類のチョウに出会えます。

ハグロソウ(左)、マツカゼソウ(右上)、ハエドクソウ(右下)(写真=田邉 綾)
オカトラノオの蜜を吸うホソバセセリ(写真=田邉 綾)

8月4日、曇り

この時期に沢沿いを歩いていると、紫色の花がよく目に付きます。べろんと垂らした舌のような形のこの花はハグロソウです。舌の上に雄しべがあり、蜜を吸いに訪れるハナバチにしっかり花粉をつけて運んでもらいます。白い小さな花をたくさんつけるマツカゼソウも咲き始めました。葉をもむと柑橘系の香りがするのは、ミカン科の植物の特徴です。

日影沢では春から夏にかけて、カラスアゲハやミスジチョウ、スミナガシなど様々なチョウを観察することができます。休日には虫捕り網を持った親子が訪れ、昆虫採集を楽しむ姿が見られます。マナーを守って、多くの人が楽しめる場所であってほしいと思います。

今日も数種類のチョウを見かけましたが、どれも動きが速く、写真に収めることができたのは、終りかけのオカトラノオの蜜を夢中で吸っていたホソバセセリだけでした。セセリチョウの仲間には、ススキなどのイネ科植物を食草とするものが多くいます。草原や森林、水辺など、異なる環境にそれぞれ適応した生き物が暮らしています。そういった視点で山の自然を観察してみるのもおもしろいかもしれません。

これから夏本番となり、暑さが厳しくなってきます。こまめな水分補給や無理のない登山計画を心がけ、熱中症に注意しましょう。

(文=田邉 綾/東京都レンジャー 高尾地区)

三浦半島・大楠山

涼味感じる、三浦半島の最高峰。

大楠山山頂の展望台から北側の大楠平方面を望む。白い塔はレーダー雨量観測所で展望所が併設されている(写真=石丸哲也)
下山で歩いた前田川の遊歩道(左)と佐島の磯料理(右)(写真=石丸哲也)

7月23日、晴れ

先月下旬ですが、三浦半島の大楠山に登ってきました。以前にも三浦アルプスの二子山などのレポートに書いたように、マリンレジャーのイメージが強い三浦半島内陸部は丘陵が広がり、意外に変化がある地形と相まって、多彩なハイキングコースがあります。大楠山は三浦半島の最高峰ですが、標高241mに過ぎないので、大汗をかくような登りはなく、海からの涼風が吹く日もあって、気軽に登れます。特に前田橋コースは川床に沿った遊歩道が整備され、涼味を感じられておすすめです。

今回は東面の横横道路側から登り、西面の前田橋コースを下りましたが、西面は海風が吹くこともあって快適でした。登りを大楠芦名口コースとすれば、車道歩きですがなだらかだし、西面で風通しがよいので、より快適に登れたかもしれません。

花は少ない時期ですが、ヤブミョウガ、キンミズヒキなどの野草が咲き、地元の方たちが丹精している大楠平の花畑にはコスモスが育っていました。コスモスの見ごろは例年9月ですが、すでに数輪、花が咲いていました。老朽化で登れなかった大楠山山頂の展望台は今年の春に改修工事が終わり、てっぺんからは360度の展望を楽しめます。遠望がきく日は富士山や丹沢なども見渡せます。当日はもやがかかり、間近の東京湾や相模湾もぼんやりと見える程度でした。

今回は車だったので、下山後、長井海の手公園ソレイユの丘に寄り「海と夕日の湯」に入浴。さらに佐島漁港で水揚げされたばかりのタコ、生シラスなどを賞味し、山と海の両方を楽しんで、帰途につきました。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

福岡県・福智山

滝が連なる福智山地の最高峰を歩く。

勢いよく流れる七重の滝(写真=池田浩伸)
絹布のように静かに流れる滝の前で(写真=池田浩伸)

8月4日、雨ときどき雷

SAGAアウトドアガイドクラブ「九州百名山に登ろう」山行企画で、鱒淵(ますふち)ダム~福智山~豊前越~七重の滝~鱒淵ダムを周回しました。

鱒淵ダムに着くと雨が降り、雷も鳴り始めました。インターネットで雲画像を確認して、車で30分待機してから出発です。

途中は日差しもありましたが、山頂は濃いガスと強風で早々に山頂を後にします。避難小屋で雨宿りしながら水を補充して、豊前越から七重の滝へ。

豊前越からはガレ場があり、滝の横は急なガケになっているので慎重に下りました。雨で地面が濡れているため、鎖場の険しい道は避けて巻き道を通過します。七重の滝では真っ白な水が黒い岩盤から流れ落ち、参加者からは歓声があがりました。

長いコースですが、途中には避難小屋や水場があり、連瀑も楽しめます。これから登る方は、蒸し暑い日などは特にブヨが多いので、肌を露出しない服装と虫よけ対策を忘れないようにしましょう。

(文=池田浩伸/SAGAアウトドアガイドクラブ)

佐賀県・多良岳

オオキツネノカミソリの花を求めて。

見ごろを迎えていたオオキツネノカミソリ(写真=池田浩伸)
平日でもにぎわう金泉寺周辺(写真=池田浩伸)

7月30日、雨

7月中旬から8月上旬にかけて咲く、オオキツネノカミソリを見るため、中山キャンプ場から往復しました。花は太良川水源付近から群生が見られます。また金泉寺山小屋から5分ほどの西野越には大きな群生地があります。この山小屋は土・日・祝日のみの営業ですが、花の期間中は平日も開いているようです。この日もにぎわっていました。

ガスがかかったあいにくの天気でしたが、しっとりとした感じのオオキツネノカミソリに出会うことができました。

(文=池田浩伸/SAGAアウトドアガイドクラブ)

北アルプス・立山

立山縦走路から雷鳥沢キャンプ場へ。

快晴の立山と大走りルートを背に雷鳥沢へ(写真=木戸一典)

8月3日、晴れ

立山縦走路で大汝山のピーク(3015m)を踏み、大走りコースを下る日帰り周遊を楽しみました。

いつも家から立山を見上げているので、たまには上から見下ろそうと、ちょうど梅雨明けとなった快晴の室堂へ入りました。

雄山までは渋滞していて、日本初の氷河・御前沢氷河を横目にすぐ縦走路へ進み、県内最高峰へ向かいます。真砂鞍部から大走りへ入ると下部の雪渓は消えているものの、荒れた浮石のガレ場を雷鳥沢へ急下降します。ルート上は室堂と一ノ越間を除き雪渓はありません。

可憐な高山植物に迎えられ、夏休みの自由研究もはかどって息子の顔からは笑みがこぼれています。娘は『山と溪谷7月号』の特集・北アルプス絶景スポットに出ていた剣岳を別山から見たかったようですが、今回は弟の宿題登山に譲っていました。

(木戸一典/富山県/46歳/よく行く山:北アルプス北部)

北アルプス・種池山荘~烏帽子岳

前半2日間の雨が後半には青空も。

真下に見えるコルまで、蓮華大下りの核心部です(写真=舩越 仁)

7月23日~27日、雨時々曇り、一時晴れ

10年前に裏銀座を縦走して以来、北アルプス主稜線(白馬岳~焼岳)の内、最後に残していたこのコースを歩くことにしました。

眼下には黒部ダムも見えていましたが、スバリ岳、針ノ木岳では土砂降りに。一度は針ノ木雪渓下山を覚悟しましたが、夕刻に現われた、これまでとはまったく違う方向からの北ア全景に感激し、翌朝の天気回復を祈りつつ眠りにつきました。

その甲斐あってか、蓮華岳ではたくさんのコマクサが迎えてくれました。

コルが多く、それも急な登下降が続くこの山域では連日、数名にしか出会いません。また船窪岳~南沢岳では長野県側の崩落が激しく、登山道の付け変えも数ヶ所で進んでいますが、滑落に要注意です。

最終日、ブナ立尾根の下山中にまた雨になりました。

(舩越 仁/岡山県/71歳/よく行く山:大山、中国山地)

北アルプス・常念岳

コマクサ鑑賞を兼ねて北アルプスを歩く。

蝶ヶ岳、槍ヶ岳を眺めながら前常念岳の岩稜帯を進む(写真=長谷川守克)

7月31日~8月2日、晴れ時々曇り一時雨

今夏のアルプス山行第2回目は、コマクサ鑑賞を兼ね、妻が未踏の表銀座から常念岳をめざすことにしました。

今回の山行は、めまぐるしく変化する天候に悩まされながらの山行ではありましたが、白砂の斜面に咲くコマクサを目にすることができ、その上、各山頂からは大展望も味わえ、さらには道中、可愛い子連れのライチョウにも出会えました。本ルート初体験の妻も大満足です。

なお宿泊先のホテルでテレビを見ていたら、中央アルプスで韓国の登山者の事故について放送していました。決して無理・無茶をしないことを肝に銘じ、無事に山行を終えることをあらためて心に誓いました。

(長谷川守克/福岡県/64歳/よく行く山:九州全域)

北アルプス・大天井岳~常念岳

槍・穂高連峰のモルゲンロートに感動。

大天荘前から望む、槍・穂高連峰のモルゲンロート(写真=中川喜久)

8月2日~3日、2日曇り時々晴れ一時小雨、3日快晴

曇り空の一ノ沢から入山しました。青空が広がったり曇ったりを繰り返し、常念乗越でも雄大な槍の姿はなく、ガスと小雨のお出迎えでした。しかしコマクサ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲなどがあちこちに咲き、ライチョウの親子とも遭遇。次第に穂高の山々が顔を出し、大天荘に着くころには雲がかかりつつも、雄大な景色が楽しめるほどに天候は回復し、夜は満天の星空となりました。

2日目は朝から快晴。雲海の彼方からの御来光を望むとともに、振り返れば槍・穂高連峰のモルゲンロート。大天荘、大天井岳も朝日を浴びて赤く染まり、感動のひとときを過ごしました。前日来た道を楽しく戻り、ライチョウの親子とも再会して常念岳山頂へ。

ここでは大天井岳山頂からの大パノラマに負けず劣らずの景色をしばし堪能しましたが、2日間の強行日程の影響か、下山のときは同行の友人とともに足はガクガクでした。

(中川喜久/岐阜県/51歳/よく行く山:日本アルプス)

北アルプス・北穂高岳東稜

バリエーションルートに挑戦。

南稜鎖場上部から東稜を望む(写真=都築香純)

7月28日、曇りのち雨。

山岳(登攀)ガイド同行で穂高のバリエーションルートに挑みました。

7月28日時点では涸沢までの登山道にはSガレ以降の箇所に残雪がありました。慣れない方は軽アイゼン携行が望ましいと思います。

前夜は涸沢小屋に泊、早朝4時30分に行動開始です。

涸沢小屋わきから一般ルートの南稜登山道を進みます。ぐんぐん高度があがり、涸沢野営場のテントが小さくなっていきます。今年はコバイケイソウの当たり年だそうで、斜面の大群落に目を奪われます。目指す東稜の尾根が視界に入り、ほどなく北穂沢に雪渓が現われました。注意深く雪渓をトラバースし、尾根の取り付き下部に到達、非常に不安定なガレ場を登ります。雪融け直後ということもあってか、すべての石が浮石のように思え、落石には非常に神経を使いました。

その後、最終の雪渓を登ります。念のためクランポンとピッケルを使用し、ロープで確保を取りながら登りました。尾根にとりつくと南岳方面の眺望が広がりました。険しい岩の合間にイワツメクサ、シナノキンバイ、クロユリ、アオノツガザクラなどの花が満開で、その向こうに前穂高北尾根のダイナミックな展望が広がり、富士山のシルエットまでが望めて感動的でした。またここでは渡りをする大型のチョウ・アサギマダラが羽を休める姿も見られました。

「ゴジラの背」と呼ばれる岩稜の核心部はその名の通り、切り立った岩場です。高度感があり、慎重に足場や手がかりを頼りに進みます。

「ゴジラの背」から「東稜上のコル」へは懸垂下降で降りました。コルからは頭上はるかに北穂高小屋が見えます。岩峰を登り詰めると大キレットからの道に合流し、北穂高小屋のテラスに到着しました。あいにくガスがかかっていて、槍ヶ岳方面の眺望はありませんでしたが、テラスでいただいた北穂高小屋のコーヒーの味は忘れられません。小屋から北穂高岳山頂を経由して、南稜を涸沢まで下山しました。

初のバリエーションルートは、ガイドさんや仲間と助け合い、完遂できた充実感で満たされました。

(都築香純/兵庫県/38歳/よく行く山:六甲山、八ヶ岳、北アルプス南部)

※編集部注:バリエーションルートは非常に難度の高いルートです。一般登山者は立ち入らないこと。

中央アルプス・空木岳

中央アルプス主脈でお花畑を愛でる登山。

駒石から空木岳山頂を望む(写真=伊藤 孝)

8月3日、曇り

空木岳に池山尾根ルートで登りました。登山口からは樹林帯の中をゆるやかに上っていきます。およそ30分でタカウチ場、さらに30分ほどで水場に到着します。この水場で遊歩道と登山道が分岐しますが、尻無で合流します。その後マセナギを過ぎたあたりから勾配がきつくなりはじめ、大地獄、小地獄と呼ばれている迷尾根(ヤセ尾根)では、ハシゴとクサリがひんぱんに出てきます。

やがて空木岳山頂への分岐に到着します。避難小屋へ向かうルートの途中には、ニッコウキスゲやコバイケイソウのお花畑が広がっていました。

避難小屋から山頂への沢筋にはまだ一部雪渓が残っていますが、通過には問題ありません。そのかたわらでは、チングルマやミヤマキンポウゲを見ることができます。

山頂到着時には曇ってしまい、展望を得ることはできませんでしたが、すばらしい花たちに心癒やされ、楽しい山歩きができました。

(伊藤 孝/神奈川県/54歳/よく行く山:北アルプス、八ヶ岳、丹沢)

南アルプス・北岳、仙丈ヶ岳

2週にわたって南アルプスを満喫。

小仙丈ヶ岳を望む(写真=遅澤惠子)

7月27日~28日、曇り/8月2日~3日、晴れ

2週に渡って南アルプスの名峰に初めて登りました。

まず北岳は広河原からアプローチしました。みずみずしい森、清冽な流れに架かる橋を越え、二俣では雪渓から吹く風を受け、時折差す光、天上の世界の様な花々に夢心地で肩の小屋に到着です。翌朝、岩間に可憐に咲く花たちに迎えられて山頂へ。仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の山容に魅了され、後ろ髪を引かれながら下山しました。

そして翌週、あの感動を再びとばかりに、北沢峠の大平山荘に前泊(他の小屋は満室でした)。開通したばかりの薮沢から仙丈ヶ岳を目指します。森を抜けると雪渓と青空のコントラストに目が眩みました。柔らかな山容と花々、雲海の彼方には北アルプスや中央アルプスが見え、眼前には甲斐駒ヶ岳の威容が。素晴らしい山行となりました。

薮沢では鹿の食害を受けた植物が目につきました。また北岳では植物への配慮に欠ける行動が見られ、ゴミも多数拾いました。登山者のマナー向上を願います。

(遅澤惠子/山梨県/よく行く山:山梨県の山)

八ヶ岳縦走

観音平から出発し、南から北へ縦走。

赤岳の切り立ったリッジにて(写真=田中克欣)

7月31日~8月3日

観音平からスタートして、八ヶ岳縦走に行ってきました。7月31日(水)観音平出発~キレット小屋テント場(泊)晴れ。8月1日(木)キレット小屋テント場(終日停滞)10時まで雨のち晴れ。8月2日(金)キレット小屋~赤岳~横岳~硫黄岳~オーレン小屋テント場(泊)晴れ曇り時々ガス。8月3日(土)オーレン小屋~箕冠山~根石岳~東・西天狗岳~高見石小屋~麦草ヒュッテ~狭霧苑地~北横岳~坪庭、北八ヶ岳ロープウェイにて下山。晴れ曇り時々ガス。

キレット小屋のテント場で雨のために停滞しましたが、翌2日からは縦走日和となり、赤岳手前のリッジも安心して通過できました。

横岳から硫黄岳、天狗岳、中山、北横岳のいたるところで女性登山者と出会い、さすが八ヶ岳は人気の山だと感じました。

(田中克欣/大阪府/53歳/よく行く山:日本アルプス)

八ヶ岳縦走

北は晴れるも、南で悪天、撤退。

三ツ岳の岩場から南八ヶ岳を望む(写真=山口 岳)

8月3日~5日、3日曇り時々晴れ・4日晴れ時々曇り・5日雨時々曇り

ずっと行きたかった、八ヶ岳テント泊全山縦走に挑戦してきました。

北八ヶ岳は苔と針葉樹と岩に覆われています。時おりあらわれる岩場からは広がる八ヶ岳の裾野を目にして、早朝には雲海の向こうに北アルプスを望むことができました。

テントは双子池と黒百合平で張りました。森と池の潤いが心と体を満たしてくれたからか、それとも単に歩き疲れただけなのか、2泊ともとても深く眠れました。

最終日は明け方から霧の中。天狗岳の山頂付近はかなり強い雨と風で、指先が冷たくなるほどです。午後からさらに雨が強くなり、翌日まで続くという予報だったので、南八ヶ岳は次のお楽しみとして下山しました。欲張ると山の神様に怒られるかもしれませんので。

(山口 岳/神奈川県/37歳/よく行く山:丹沢、奥多摩)

北八ヶ岳・にゅう

かわいらしいコケの森を歩く。

前日の雨で、コケが輝いていました(写真=朝比奈 修)

7月28日、晴れのち曇り

蓼科の宿を出発したのが6時過ぎと出遅れ、麦草峠駐車場に到着したのは7時前。

妻とともに紅葉で有名な白駒の池を経由して、「にゅう」へと向かいます。このあたりは鬱蒼とした森が続きますが、可愛らしいコケが数多く生息しており、熱心に撮影している人の姿もありました。前日に大雨が降ったようで、登山道には水たまりがあちこちにできており、また倒木の上を歩く箇所もいくつかありました。

木道を歩いていくと、森の名称が付けられた看板がでてきて、コケも写真付きで紹介されています。白駒の池から順に「黒曜の森」、「白駒の森」、「もののけの森」、「にゅうの森」と雰囲気のある名称が付けられていました。

山の案内標識は、平仮名やカタカナで「にゅう」、「にう」、「ニュウ」、「ニュー」、ローマ字では「NYUU」、「NIU」と異なった表記がされています。

麦草峠からゆっくりと歩きながら3時間でにゅうの山頂に着きます。雲は所々にあるものの、硫黄岳、天狗岳、白駒の池などの絶景を十二分に堪能できました。宿で作っていただいたおいしいお弁当を食べて、趣味のアマチュア無線を少しだけ楽しんで下山しました。次回は紅葉の時期に訪れたいと思います。

(朝比奈 修/神奈川県/55歳/よく行く山:八ヶ岳、丹沢、大菩薩嶺)

日光白根山

凉を求めて、ロープウェー利用で高山へ。

(左上から時計回りに)カニコウモリ/山頂にて/コマクサ/五色沼(写真=中村重明)

8月3日、曇り

ロープウェーで標高2000mまで一気に登れ、累積標高差約800m、コースタイム5時間強の日光白根山(山頂駅→山頂→五色沼→弥陀ヶ池→山頂駅の周回コース)に行ってきました。

天気が曇りだったこともあり、気温は手元の温度計で終始10~20℃の涼しさ。さすがに樹林帯の登りでは汗をかいたものの、逆に樹林帯を超えた地点での休憩時間や下りは肌寒いくらいで、半袖の上に長袖を着たほどでした。

コースは樹林帯、火山の砂礫・岩稜帯、沼沢地帯、再び樹林帯と変化に富み、それぞれに異なった多様な植物が生育していました。ガスのため燧ヶ岳、男体山、中禅寺湖などの展望は得られなかったものの、カニコウモリ、ハクサンフウロなどがきれいに咲いていて、とても楽しく歩けました。

(中村重明/埼玉県/49歳/よく行く山:首都圏からの日帰り~1泊コース)

台高、大峰、伊吹

関西の名峰に3日連続で登る。

7/31、大台ケ原にて(写真=加涌由貴)

7月31日、曇り時々霧雨

国道169号線から大台ヶ原ドライブウェイを通り、深夜1時ごろに大台ケ原駐車場に着きました。林道は工事箇所や交互通行の信号機もあり、何度も鹿に遭遇したので、注意が必要です。

仮眠をとって朝7時半過ぎ、駐車場~大台荘~日出ヶ岳~正木嶺~正木ヶ原~尾鷲辻~牛石~大蛇嵓~シオカラ谷~駐車場のコースで約3時間ほど歩きました。登山道では数箇所で熊の糞を見つけ、正木ヶ原を過ぎたところでは20頭近い鹿の群れが草を食べている様子を見ました。

登山届ポストはビジターセンター内の玄関にあります。2重扉になっていて、早朝でも外側の扉は開くそうです。私は登山前にポストを探したのですが発見できず、下山後に見つけました。

時間のある方は西大台区域を散策するのもいいでしょう。ここは立ち入り人数が制限されており、環境省が定めるルールに従って申請などをする必要があります。

8/1、大峰の八経ヶ岳にて

8月1日、曇り時々霧雨

この日は車で行者還トンネル西口駐車場に向かいました。国道309号は舗装道ですが、センターラインのない道です。西口駐車場は最近有料となり、普通車1台1000円で10台ほどが駐車可能です。この日はまだ整備中で、ゆくゆくは飲み物の販売などもするそうです。有料トイレがありました。

行者還トンネル西口から登山を開始して、大峰奥駈道出会~弁天の森~聖宝宿跡~弥山小屋~八経ケ岳(1915m)のルートを5時間半で往復しました。

スタート時は明るい空でしたが、登るほどに天気は悪くなり、濃霧で道を間違えないよう慎重に歩きました。

大峰奥駈道出会から聖宝宿跡はなだらかな尾根道で歩きやすいのですが、霧のために道がわかりにくい場所もありました。根元から倒れたたくさんの巨木の下には、ヘビや大きなツチガエルを何匹も見ました。八経ヶ岳の手前には、オオヤマレンゲを鹿による食害から保護するために柵が張られた場所があります。

山頂は霧で見晴らしが望めませんでしたが、この道を歩いた修験者に思いをはせながら下山しました。

8/2、伊吹山山頂台地のお花畑(写真=加涌由貴)

8月2日、曇りのち快晴

三宮神社登山口手前の駐車場に車を停めて、朝5時半から歩き始めました。

境内脇の登山道から1合目のスキー場までは蒸し暑い樹林帯の道で、ごろごろした石の上を歩きます。

スキー場に出ると風通しもよく、朝霧の中を登りました。5合目あたりから霧は消え、夏の日差しが照り始めます。6合目手前には新しい避難小屋があり、ふりかえって麓を見ると、雲の合間から琵琶湖が見えました。8合目にはベンチがあり、休憩するにはよい場所です。9合目にはさまざまな花が待っていました。車で山頂駐車場まで来た旅行者も多く、花咲く周遊道はにぎやかです。

この山は絶滅危惧種であるイヌワシの生息地です。運良く2羽のイヌワシが山頂のお花畑へ飛来したのを双眼鏡で観察できました。山頂で1時間粘った甲斐がありました。下山途中にもスキー場上空で獲物を探しながら飛来する姿を見つけ、思わず足が止まりました。この時期は日差しが強いので早朝から登るほうが楽ですし、上昇気流が起こる午前中のほうがイヌワシと出会うチャンスも高いでしょう。

(加涌由貴/埼玉県/53歳/よく行く山:関東甲信越の山と日本百名山)

奥多摩で遭難した人の情報を求めています。

6月4日、奥多摩に単独で入った高橋清さん(65歳)の消息が途絶え、警察で捜索しましたが、8月7日時点でまだ見つかっておりません。

奥多摩で高橋さんを見かけた情報をお持ちの方は、ご家族の方への連絡をお願いします。

<特徴>

身長173cm、体重79kgのがっしりした体型。膝が悪く、サポーターをしています。当日の服装は、白色の半袖ポロシャツ、ベージュのズボン、黒っぽいリュック、白い帽子、トレッキングシューズ。また青いウィンドブレーカーと透明ビニールカッパを持参していると思われます。

<行動予定(登山計画書による)>

奥多摩駅~東日原~八丁橋~天祖山~永松(あららぎ)山~酉谷山(黒ドッケ)~小川谷林道~東日原

(計画では酉谷山から小川谷林道を下山ルートにしていますが、小川谷林道は通行止めです。高橋さんは携帯を所持しておらず、インターネットも見ないため、現地で通行止めを知ったものとも推測されます。上記からルートを変えた可能性もあります。また、無理をしてしまう性格であるため、日没後も歩き続けた結果、想定外のエリアまで移動している可能性もあります。ヘッドライトは所持。)

<目撃情報>

日原で7:30ごろ目撃情報あり

日原~八丁橋の間でも目撃情報あり

<連絡先>

高橋岳志さん(遭難者のご子息)

TEL:09099738691

E-Mail:takataka_19801219@yahoo.co.jp

<東京都山岳連盟HP>

http://www.togakuren.com/link/cat299/2013-06-1/

週刊ヤマケイ「読者の登山レポート」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんの登山レポートを募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

登山レポート以外の投稿(論評など)や、文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」とお書きください。

山の装備はどんどん軽量化の時代。でも遭難対策は必要最低限の装備です。

軽い負担で、万一の補償が欲しい…そんなあなたにお勧めなのが、jRO(ジロー)の山岳遭難対策制度。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。WEB申し込みも可能になりました。

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誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

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年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

みなさんの活動を応援します

次世代育成・山岳環境保全・安全登山啓発などの活動を行なう団体を募集!

日本山岳遺産基金では、特定の山域を日本山岳遺産に認定し、その地域で次世代育成・山岳環境保全・安全登山啓発などの活動に従事されている団体に、助成金の拠出および広報による支援を行なっています。

2013年度の助成金総額は250万円。申し込み受付は8月31日までとなっています。みなさまからのご応募をお待ちしております。

「日本山岳遺産」とは、次世代に残したい「豊かな自然環境」や、「人と自然の関わり」を守り、活用するような、地元の活動が盛んな山や山岳エリアを認定するものです。

2010年の基金設立以来、北海道・夕張岳、岩手県・早池峰山、山梨県・櫛形山、広島県・臥龍山、愛媛県・石鎚山、熊本県・五家荘ほか、全9箇所が認定されています。

詳しくは、下記ホームページをご覧ください。

文=久保田賢次(日本山岳遺産基金事務局長)

渋谷で富士山カフェウィーク開催

登って作って食べる! 富士山を“正しく”楽しむ5つのメニューby山と溪谷社×FabCafe

渋谷で開催される富士山づくしのイベントにぜひお越しください

山と溪谷社では、東京・渋谷に2012年にオープンしたデジタルものづくりカフェ「FabCafe(ファブカフェ)」とコラボレーションし、富士山づくしの富士山カフェウィークを、8月12日(月)から18日(日)まで開催します。

注目は週刊ヤマケイ読者にもおなじみ、山岳ライターの佐々木亨さんによる「登頂率アップの富士登山術」トークイベント。富士登山の登頂率は晴天で8割、悪天候時は6割ともいわれています。せめて自分が登るときはその登頂率をアップさせましょう。そのノウハウを『登れる!富士山』の著者でもある佐々木亨さんがわかりやすく解説。8月16日(金)の19:00~21:00で開催され、参加費は1500円(税・ドリンク代込)です。

このほかにも「富士登山の用具術」トークイベントや、等高線情報を元に忠実に再現される山岳模型キット「やまつみ」の特別版「リアル手乗り富士山」を作成するワークショップや「パンケーキ富士山」を作って食べるワークショップなどがあります。

またイベント期間中は、富士山にちなんだメニューとして「富士登頂かき氷」や「登頂富士ペチーノ」などが期間限定で提供されます。

日本山岳協会による中高年安全登山指導者講習会

9月27日~29日に愛知で、10月11日~13日に熊本で開催

日本山岳協会、国立登山研修所の主催で「中高年安全登山指導者講習会」が開催されます。

この講習会は毎年開催されており、全国を2地区(東部、西部)に分けて行なわれます。東部地区は北海道から東海までの都道県、西部地区は近畿以西の九州地区の府県が対象です。

今年は「道迷い」をテーマに講習会が行なわれます。参加対象者は中高年の方だけでなく、若い人であっても中高年と一緒に登山する人、指導する立場などです。登山リーダーの勉強をする人もOKです。

各地区の定員は50名程度です。

詳細については日本山岳協会の下記HPをご参照ください。


山の知識検定

Q1:下りの登山道の歩き方で、安全で疲れない方法としてふさわしくないものを選びなさい。

1.スリップしないよう靴底をフラットに置いて、足裏全体に加重する。

2.基本は小さい歩幅とするが、足を置く場所の安定度で変化させる。

3.やや前傾姿勢でひざに力をいれ、一歩一歩確実に下る。

4.小走りや、飛び降りたりしてなるべくスピードアップして下る。

Q2:次の岩稜は岩登りコースとして人気が高いものであるが、その場所がある山名との組み合わせで、誤ったものをひとつ選びなさい。

1.滝谷(鹿島槍ヶ岳) 2.チンネ(剱岳) 3.バットレス(北岳) 4.ジャンダルム(奥穂高岳)

平成24年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて


山の知識検定

Q1:下りの登山道の歩き方で、安全で疲れない方法としてふさわしくないものを選びなさい。

1.スリップしないよう靴底をフラットに置いて、足裏全体に加重する。

2.基本は小さい歩幅とするが、足を置く場所の安定度で変化させる。

3.やや前傾姿勢でひざに力をいれ、一歩一歩確実に下る。

4.小走りや、飛び降りたりしてなるべくスピードアップして下る。

【正解】4

下りの際に脚に伝わる衝撃は、登りの2倍とされ、疲れも手伝って転倒や滑落などの事故が起こりやすい。ゆっくりでも確実な足運びが大切である。下りには、大腿四頭筋(下肢の大腿骨につながる筋肉)に負担がかかるとされるが、登りと同様にかかとを安定した場所に置いて、靴底をできるだけ水平になるような足運びをすることで、負担を軽減することができる。

Q2:次の岩稜は岩登りコースとして人気が高いものであるが、その場所がある山名との組み合わせで、誤ったものをひとつ選びなさい。

1.滝谷(鹿島槍ヶ岳) 2.チンネ(剱岳) 3.バットレス(北岳) 4.ジャンダルム(奥穂高岳)

【正解】1

滝谷は北穂高岳の飛騨側から涸沢岳の一帯を指し、「岩の墓場」と呼ばれるほど険しい岩尾根がそそり立っている。1929年(昭和4年)にRCC創立者である藤木九三らによって初登攀された。鹿島槍ヶ岳は、カクネ里の奥にそそり立つ北壁が登攀対象となっている。

平成24年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

「山の知識・ミニ検定」

社団法人日本山岳検定協会は、より多くの人に山の知識検定にチャレンジしてもらおうと、7月から10月末日までインターネットでできる検定を開始しました。ホームページの画面から申し込み、2100円を振り込むとパスワードが送られてきます。解答時間の60分以内にチェックボックスに答えをいれていくと、自動的に点数と合格証が発行される、というもの。模擬テストのつもりで、トライしてみてはいかがでしょうか?

詳細は山の知識検定HPにて。

http://yama-kentei.org/

ヤマケイ文庫『精鋭たちの挽歌』

運命のエベレスト1983年10月8日

1983年10月、日本最強のクライマー集団が、期せずして同じ時期にエベレストのベースキャンプに集結していた。吉野寛らのイエティ同人隊と川村晴一らの山岳同志会隊は、秋季、日本人初のエベレスト無酸素登頂を計画。そして運命の10月8日、日本の登山隊2隊が同時に無酸素登頂に挑み、5人が成功し3人が死亡するという壮絶な結末を迎えた。

http://www.yamakei.co.jp/products/2813047560.html

●著者=長尾三郎/発売日:2013年7月31日/販売価格:924円(税込)/ページ数:352ページ/判型:文庫判/ISBN:978-4-635-04756-2

2013年7月~9月の新刊
書籍名 発売日 販売価格(税込)
山登りABC『登山ボディのつくり方』 7/5 1,050円
山登りABC『テント泊登山の基本』 7/5 1,050円
『山と溪谷8月号』 7/13 1,000円
『自転車人 2013夏号SUMMER No.032』 7/16 1,200円
新・分県登山ガイド『改訂新版 福島県の山』 7/19 1,995円
ヤマケイ文庫『空へ 悪夢のエヴェレスト1996年5月10日』 7/31 1,365円
『温泉遺産の旅 奇跡の湯 ぶくぶく自噴泉めぐり』 8/3 1,680円
『山と溪谷 9月号』 8/12 1,100円
ヤマケイ文庫『ヘビーデューティーの本』 8/23 893円
ヤマケイ文庫『ドキュメント気象遭難』 8/23 840円
ヤマケイ文庫『ドキュメント滑落遭難』 8/23 840円
ベニシアのバラのある暮らし フォトポストカードブック 9/6(予定) 1260円
ヤマケイ文庫『山のパンセ』 9/20(予定) 1,155円
ヤマケイ文庫『山からの絵本』 9/20(予定) 1,050円
ヤマケイ文庫『山の目玉』 9/20(予定) 1,155円
『「アルプ」の時代』 9/20(予定) 3,465円


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】山の天気ハイキング「剱御前~立山縦走」2日間

ヤマケイ登山教室

剱御前小舎に宿泊し、観天望気を学びます。2日めは天候が許せば、別山から雄山へ向かっての縦走を予定。黒部側と富山側の天気の違いや、日本海から接近する雲の種類を学びます。残席わずかですので、問い合わせはお早めに。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=87984

日程 9月7日(土)~8日(日)
集合 室堂バスターミナル3階(10:00)
講師 猪熊隆之(山岳気象予報士)
行程 1日目:室堂(2433m)~雷鳥平~剱御前小舎【山小屋】
2日目:~別山(2880m)~真砂岳~大汝山~立山・雄山(3003m)~室堂【解散】14:00(予定)
1日目約3時間、2日目約6時間
登山レベル 中級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差1000mの登りを4時間以内で登れる体力が必要)
難易度 3(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急があり、幅員が小さい箇所がある。一部にハシゴやクサリ場、それに匹敵する箇所がある。転滑落の危険個所が部分的にある。)
参加費 26,000円

【海外】秋のアシニボインとアルゴンキン、ナイアガラ11日間

美しい秋色を求めて西から東へ。カナダの人気コース。

アシニボイン山麓に建つロッジに3連泊
見事なゴールデンカラーに色づく秋のロッキー

秋になるとカナディアン・ロッキーのアシニボイン周辺では、カラマツが黄金色に輝き始めます。雪化粧を始めた山と青い空、そして黄葉のコントラストは息をのむほどの美しさ。そのアシニボイン・ロッジではゆったりと3連泊します。

東部カナダのアルゴンキン州立公園では、赤、オレンジ、黄色に染まった森の中を歩きます。宿泊は公園内の湖畔にたたずむキャビンやおいしい食事が人気のキラニー・ロッジ。静かで歴史ある建物が連なるナイアガラ・オン・ザ・レイクにも宿泊します。

出発日~帰国日 旅行代金(東京発着)
9月28日(土)~10月8日(火) 726,000円

【机上講習会】山の天気ハイキング「第7章 四季の山岳気象・春山」

ヤマケイ登山教室

山の気象変化は、時として登山者に襲いかかり、またある時は幻想的な光景を作りだしたりもします。この机上講座では、気象変化のメカニズムや季節ごとの典型パターンを体系的に学びます。今回は四季の山岳気象・春山を学びます。参考書は『山岳気象大全』(山と溪谷社刊)です。※夜の部(19:00~20:30)はご好評につき満席となりました。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=961

開催日 9月2日(月)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場
時間 15:00~16:30
定員 45名
受講料 1,000円
講師 猪熊隆之(山岳気象予報士)

20138/8〜8/21

8
8 八ヶ岳の日/モンブラン初登頂(M.G.パッカールとJ.パルマ。1786年)
イベント/八ヶ岳感謝デー
八ヶ岳の日にちなんで積極的に環境対策に取り組む山小屋の最新設備の見学や、ゴミ拾いイベントなど。
http://www.tateshinakougen.gr.jp/yatu/
9 長崎市への原爆投下(1945年)
10 アメリカ・ワシントンD.C.のスミソニアン博物館が開館(1846年)
イベント/シャワークライミング比良明王谷
モンベル南草津店主催のイベント。難易度の高い箇所や滝がない、シャワークライミング初心者の方でも安心して楽しめるコースです。料金はモンベルクラブ会員6000円、一般7500円。8月17日、31日にも同じ企画があります。詳細は下記URLをご参照ください。
http://event.montbell.jp/plan/disp_data.php?event_no=Y25H11
11 アイガー初登頂(チャールズ・バリントンとクリスチャン・アルマー。1858年)
12 堀江謙一さん、小型ヨットで太平洋単独横断に成功(1962年)/日本航空123便、御巣鷹に墜落(1985年)
ギャラリー/岩橋崇至写真展「大地の貌」
北アルプスの山々や、秘境白頭山などをとらえた代表作を松本市美術館2階市民ギャラリーで展示。8月26日まで。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/index.html
13 お盆の迎え火
机上講習会/ヤマケイ登山教室「山のファーストエイド」
今回のテーマは「骨折の評価と応急手当」。雨具、ストッキング、ロールマットなど山の装備を利用した固定法と、サムスプリントを使用した固定練習を行ないます。受講料4500円(専用教材のサムスプリント代含む)。19:00~21:00。定員45名。詳細は下記URLにて。
http://www.alpine-tour.com/japan/2013-04/y16_05.html
14 玄倉川水難事故。13名が死亡(1999年)
15 終戦記念日
神事/富士山頂上奥宮例祭
国家安泰、氏子・崇敬者・登拝者の安全などを祈念する神事を開催。
http://www.fuji-hongu.or.jp/sengen/okumiya/
16 埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市で最高気温40.9℃の日本記録(2007年)
イベント/「登頂率アップの富士登山術」トークイベント
東京・渋谷で開催される富士山カフェウィークのトークイベント。講師は『登れる!富士山』の著者である佐々木亨さん。19:00~21:00。参加費1500円(税・ドリンク代込)
http://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=2094
17 イラストレーター柳原良平さん、東京に生まれる(アンクルトリスの作者。1931年)
イベント/「手乗り富士山をつくろう! やまつみ富士山」ワークショップ
こちらも富士山カフェウィークのワークショップ。等高線情報を元に忠実に再現される山岳模型キット「やまつみ」の特別版「リアル手乗り富士山」を作成。参加費は3500円(税込。やまつみ富士山、木製台座、アクリルケース付き)
http://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=2094
18 鳥類学者ウィリアム・ハドソン没す(1922年。享年81歳)
19 ソ連が動植物を乗せたスプートニク5号を打ち上げ、地球への帰還に成功(1960年)
20 ラインホルト・メスナー、エベレスト無酸素単独初登頂(1980年)
21 野口健さん、アメリカ・ボストンに生まれる(1973年)


株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
協力
アルパインツアーサービス株式会社
プロデューサー
齋藤純一

©2013 All rights reserved. Yama-Kei Publishers Co., Ltd.

本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。