山口一史さん

これまでに登った山の数は2734山。

北アルプス穂高連峰、ジャンダルムにて
写真も貼り付けた登山記録ノートは、25冊になった

56年間、山に親しみ、登り続けたとして、人はどれぐらいの数、登れるのだろうか。高校時代に山を始め、1993年に1000山に登頂。2003年の定年退職時に「国内3000山登頂」、「海外30山登頂」、「90歳で富士山頂」の3つの目標を立て、年間80日入山のペースで山行を続ける山口一史さん(71歳)。大学ノートにびっしりと綴ってきた登山記録「山のたより」も22冊目、その前の3冊も加えると合計25冊にもなった。

週刊ヤマケイ(以下Y):今で2734山ですか。すごいですね。登頂された山の数を意識されるようになったのは、いつごろからですか。山との出会いは。

山口(以下YK):確か昭和52年ごろでした。今西錦司さんが1000山に登ったという新聞記事を見て、自分はどれくらいかなと。

長崎で生まれて福岡で育ちました。子どものころ、父親に近郊の山に連れていってもらった記憶もありますが、本格的に取り組んだのは、高校入学と同時に山岳部に入ってからです。記録係りでしたので、山行中に時間をつけたり、報告書も作ったり。それがきっかけで、まめに記録を残すようになりました。福岡の修猷館高校でしたが、高校2年の夏、立山から穂高までの縦走合宿で山に開眼しました。今もOB会のつきあいが続いていますよ。

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Y:ほんとうに、全国の沢山の山に登られていますよね。どんなスタイルで出かけているのですか。ノートを拝見していると、おひとりでお出かけのときが多いようですが。

YK:今は年間80日のペースで登っています。一度出かけると9日間は出っぱなし。土曜に出かけて、次々週の日曜にもどると、高速代も割安なので助かります。もちろん寝泊りも車で。

全国各地の山に登れたのは、学生時代まで九州で過ごし、就職して最初の24年間は関西の工場勤務、平成元年に東京本社に転勤と、生活の拠点が大きく移動したこともありますね。関東では山への交通の便も考えて、埼玉県大宮近辺に住みました。

単独がほとんどです。行動も自由ですし、じっと原始自然の嵐気に抱かれるといいますか、深い原生林のなかで、霧が出ているときなど恍惚感すら感じます。

トレーニングも欠かしません。1時間半のウォーキング。距離は9kmで、最近は三浦雄一郎さんのように足に重りを着けて歩いています。腕立て伏せ100回、腹筋100回、スクワット100回も日課にしています。

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Y:目標の3000山はいつごろ達成できそうですか。その記念すべき山は、もう、決めていらっしゃるのでしょうか。

YK:後3年ぐらいですね。富山県にある三千坊山という山を見つけたのですが、標高が264mしかなかった。私がカウントの対象としている標高300m以上という条件に満たないのが残念です。

達成できたら、目標もグレードアップして3500山にしようと思っています。300m以上の山は日本全国に約14000山。すべてに登ろうとすると185歳までかかる計算ですが、果たしてどこまでやれるか。

今月の26日から、妻と紀伊半島1周の旅に出かける予定ですが、後半は私だけ残って「関西百名山」を登ります。登頂していない山が、まだ14山残っていますので。

(聞き手=久保田賢次・『週刊ヤマケイ』編集長)

穂高では一歩のバランス・ミスで命が危ない

北穂南稜から望む奥穂高岳(写真=渡辺幸雄)
冬衣装をまとったライチョウ。北穂高岳にて撮影(写真=渡辺幸雄)

10月18日から23日まで北穂高岳にあがっていました。現在の稜線の状況ならびに山小屋の営業状況をお送りします。

写真のとおり18日はその前に降った雪のため、2700mから上の稜線上はうっすら雪化粧しています。登山道上は、南稜のテント場から上部が雪の上の歩行となりました。その時はアイゼン、ピッケルなどは使用しないで歩けました。

その後、好天が続き、また例年にないほどの気温の高さから数日でほとんど融けてしまいました。

週末(26日)の台風通過後に少し雪が降りましたが、28日現在は日陰や岩陰を除き雪はありませんので、冬山装備がなくても登れる状態です。

ただし今後の気象状況等により変化しますので、十分ご注意ください。

僕が北穂にいた期間中には、アイゼンの必要がまったくないのに装着して登っている方もいました。却って危険ですらありますので、状況を見極めて道具を使いこなしてください。

また今の季節は日照時間が短くなっています。夏山以上に早着するように計画を立てましょう。

この季節の穂高稜線は、時には終日氷点下となる真冬日ともなります。また冬型の気圧配置になると雪がひと晩に1m近く降ることもあります。乾いた岩はいいのですが、濡れた岩は朝夕には凍結します。

登りでは北穂南稜だった登山道も下りでは北穂沢のルートを使うこともあり、この季節は1日の中でも四季があるような、そんな状況です。

防寒具を含めアイゼン(10本爪以上)、ピッケルなど冬山装備は必要なのですが、それを使いこなす技術も大変重要です。新雪ではアイゼンの爪は刺さりませんので、雪の上であっても使わない状況の方が多いくらいです。

穂高では「一歩のバランス・ミスで命を落としかねない」。そのくらい厳しい山であると認識して、集中力を持続して登山をしてください。

さらに稜線の縦走は厳しさを増します。一般登山者向きではありません、ご留意ください。

以上のことが理解できない方や、自分は大丈夫だろうかと不安な方は、涸沢までの行動をおすすめします。

なお、槍・穂高周辺の山小屋は11月3日まで営業する山小屋がほとんどです。宿泊を予定している方は各山小屋にお問い合わせください。

以降は一部の山小屋の冬期小屋利用などになりますので、ご注意ください。

※燕山荘は11月24日まで、西穂山荘は通年営業です。

(文=渡辺幸雄/山岳写真家)

万一に備えて、ロープワークを学びました

吊り上げシステムはカラビナとスリングで構成しています(写真=畠山茂信)
懸垂下降は、ほとんどの参加者が初めて行ないました(写真=畠山茂信)

今後も安全に長く登山を楽しむため、また万が一事故に遭った際のセルフレスキューのため、ヤマケイ登山教室の山岳スキルアップ講座のプログラム「ロープワーク集中講座」に参加しました。

今回の講座は10月26日、27日の2日にわたって、丹沢で開催されました。初日は台風27号の影響で雨でしたが、屋内でいろいろな用具の扱い方とロープの結び方を学びました。特に結び方は講習時間終了後も繰り返し練習し、正しい方法をしっかりと身につけ、屋外実習でまごつかないようにします。

翌日は台風一過の晴天。やどりぎ水源林の広場周辺で、危険箇所での固定ロープ、ロアーダウンと吊り上げ、懸垂下降を繰り返し学びました。最初は手間取っていましたが、最後には短時間でスムーズに行なえるようになったと思います。参加者は和気あいあいと冗談を言いながらも、皆さん真剣に取り組んでいました。

今回学んだロープワークは、安全に登山を楽しむために必要な技術のひとつではないでしょうか。今後は機会を見つけて繰り返し練習し、しっかりと身につけ、本当に必要になったときには短時間で確実に使えるようにするつもりです。

(畠山茂信/東京都/56歳/登山歴通算約19年)

北海道・雌阿寒岳

コバルトブルーの湖と赤いナナカマド。

「オンネトー湖」を背景に岩場を登る同行者(写真=谷水 亨)
ナナカマドの実で赤く染まった登山道(写真=谷水 亨)

10月27日、快晴(頂上はガス)

今回は友人と現地集合だったので、車を1台オンネトー側登山口に置き、野中温泉コースから縦走を楽しんできました。

気温は1℃と冷え込みましたが、陽射しが強く暖かささえ感じる中、登り始めました。コケが生い茂る幻想的な樹林帯の中を1時間程登ると急坂のガレ場の登りとなり、開けた視界に神秘の湖「オンネトー湖」のコバルトブルーが目に入ってきました。

足元の岩には小さなエビのしっぽが張り付いており、ここから気温も一気に下がり始めました。頂上はガスで何も見えず、気温はマイナス10℃。天候回復を願って20分ほど粘りましたが、諦めて下山することにしました。

七合目あたりから天候も回復し、樹林帯に入るとナナカマドの赤い実が道を覆いつくしていたり、巨木が先日の大雪で倒れていたりと、自然の猛威を感じながらの下山となりました。

(文=谷水 亨)

山形県・今熊山

月山前衛にあたる、原始の気に満ちた秘峰。

岩山に囲まれた神秘の山上湖・御池(写真=曽根田 卓)
今熊山より険しい山肌が印象的な高倉山を眺める(写真=曽根田 卓)

10月24日、曇りのち小雨

今熊山は山形県最上地方の戸沢村の奥に位置する秘峰です。

月山前衛に当たるこの山域は、道のない険しい山容の山々がひしめいています。今熊山は標高573mの低山ですが、周囲を岩山が取り巻き、その山懐にブナの原生林に囲まれた御池を配する怪しい雰囲気に満ちた山です。以前は危険個所が多数存在する山でしたが、近年はクサリやロープが各所に整備されました。ただ巻き道を通過するところで分かりにくいところがあったり、崩落した場所もあったりするので、初心者・初級者は岩場に慣れた人と一緒に登るのが望ましいでしょう。

訪れた日は台風の接近により午後から風が強くなり、小雨もぱらつく天気でしたが、岩壁に赤く映える紅葉が素晴らしかったです。御池周辺のブナの黄葉は11月初旬の連休がいちばん見ごろと思います。

(文=曽根田 卓)

宮城県・刈田岳

観光地としての刈田岳周辺はもうすぐ冬休み。

湖面のエメラルドグリーンが美しい「お釜」(写真=福井美津江)
ブロッケン現象を見ることができました(写真=福井美津江)

10月28日、晴れ

11月5日(火)17時より、宮城県・すみかわスノーパーク入口から宮城・山形県境、山形県・蔵王坊平高原の区間が冬期通行止めとなります。これにより冬の間は簡単に「お釜」を眺めることもできなくなりますので、今季の見納めに行ってきました。

朝の冷え込みにより付いた霧氷が、白い花のように美しいです。その霧氷は気温の上昇とともに融けていきましたが、次回来るときには雪景色となっていることでしょう。

なお、現在上記区間は17時00分~翌朝8時00分の間、降雪・路面凍結の恐れがあるので夜間通行止めとなっております(臨時閉鎖される場合があります)。

(文=福井美津江)

信越・雨飾山

紅葉の山も、一夜にして新雪に包まれました。

雪に覆われて荘厳さを増した布団菱周辺の眺め(写真=久保田賢次)
山麓は彩りも鮮やか。近くの鎌池辺りの紅葉も見ごろ(写真=久保田賢次)

10月27日、雨一時雪、のち晴れ

信越の名山、雨飾山に登ってきました。前夜は小谷温泉の名湯、山田旅館に泊めていただき、台風一過の青空を期待して床に就きましたが、残念ながら雨は降り止みません。往復約8時間と行程の長い山なので、雨飾高原キャンプ場の登山口に車を置き、5時30分にヘッドランプを点けて出発。板敷きの水平道、ジグザグの急登を経て、荒菅沢を渡る辺りでは、雨がみぞれから雪に変わってきました。

さらに急な登りを経て稜線へ。10時に山頂着。真っ白になった石祠を撮影して、すぐに下山にかかりました。これから登る何組もの人たちとすれ違いましたが、しっかりした雪山装備で足早に頂をめざす人、無理せず途中の笹平辺りで引き返す人と、みなさん、技量に応じた確実策をとっています。往路を慎重に下山。登山口に戻り着くころには青空も見え始め、ブナの森が色鮮やかに輝きを増してきました。

この季節の山の状況は、気象条件によって急激に変化することを実感した登山でしたが、山麓の紅葉・黄葉は、ほんとうに素晴らしく、雨飾山の懐の深さと、小谷のいで湯の魅力を堪能しました。

(文=久保田賢次/『週刊ヤマケイ』編集部)

赤城山・黒檜山

期せずして美しい霧氷に出会いました。

猫岩(1465m)手前より、大沼(おの)(写真=中村重明)
霧氷。左:1760m付近、右:黒檜山1828m山頂にて(写真=中村重明)

10月27日、曇り一時雨

赤城山の最高峰、黒檜山に登ってきました。北登山口→黒檜山→駒ヶ岳→大洞→北登山口の時計回りの周回コースです。

前日、台風27号が本州の南海上を北東方向に通過したため関東地方は大雨でしたが、この日は台風一過の好天が期待されました。ところが関越道で登山口に向かっている間は快晴だったものの、登山口(1365m)では曇り、更に標高1500m付近から上は時折雨混じりのガスに包まれるあいにくの天候でした。そのため残念ながら期待していた谷川岳方面や日光方面の展望は得られなかったものの、黒檜山への登りの後半から山頂にかけて、期せずしてとても美しい霧氷を見ることができました。

なお、登山口から上は落葉が進んでいましたが、登山口に向かう途中の紅葉はちょうど見ごろで、多くのカメラマンや観光客でにぎわっていました。

(文=中村重明)

奥武蔵・武甲山

さまざまなカエデに出会えた展望の山。

下山途中で小持山(左)、後方に蕎麦粒山などを見渡す(写真=石丸哲也)
左は全く切れ込みがなくカエデらしくないヤマシバカエデ(チドリノキ)、右はカナダのサトウカエデによく似たカジカエデ。ほかにメグスリノキ、イタヤカエデ、ウリハダカエデなどが見られた(写真=石丸哲也)

10月27日、快晴

またもや週末の台風接近で冷や冷やしましたが、前日に通過し、当日は台風一過の快晴に恵まれました。ヤマケイ登山教室「週末の山登りベスト」ツアーで出かけたのですが、このツアーは、ただ頂上をめざすだけでなく、道々、山の自然を見たり、感じたり、知ったりしながら登ることを心がけています。

武甲山は標高1307mながら、独立峰的な山容で盆地からそびえ立つ姿は堂々として、秩父のランドマークとして親しまれ、日本300名山にも選定されています。横瀬町側から登る表参道はやや長いのですが、今回は一ノ鳥居登山口まで車で入り、残る標高差800mを登りました。下りは秩父市側の西参道で浦山口駅まで標高差1100m、歩行時間計5時間ほどの、適度に登りごたえのある行程です。

麓の木々はまだほとんど緑ですが、花はだいぶ少なく、マツカゼソウ、ヤクシソウ、野菊の仲間などがちらほら咲き残っている程度でした。登るにつれて、色づいた葉や実が現われ、目を楽しませてくれます。今回は紅葉の代表選手であるカエデをいろいろ見つけながら登りました。登山道の近くで見ることができたのは5種類でしたが、それぞれ形が異なっていて、参加者のみなさんも驚いていました。

秩父市内から見ると採掘の跡が目立つ武甲山ですが、掘られているのは石灰石。セメントの材料になる石ですが、海の底でサンゴ、有孔虫などの殻が堆積してできたもの。それがなぜ、こんな山を形づくっているのかといった話も交えながら登ると、意外にスムーズに山頂に着きます。遠くの山はやや霞んでいましたが、ひときわ目を引く西上州の御荷鉾山の左右に浅間山、赤城山、さらに筑波山などを眺められました。

展望を楽しんだ後は昼食。ツアーリーダーの杉村直子さんが淹れてくれたシナモンたっぷり、熱々のココアが美味しかったです。

表参道は山頂近くまで杉などの植林が続きますが、下山する西参道はカラマツやブナ、ミズナラなど落葉樹が多いので明るく、リンドウなどの花も見られ、時折、両神山などの展望も開けます。浦山口に建つ秩父札所28番の橋立堂に着いたのは16時30分でしたが、たそがれが迫って、日が短くなってきていることを実感しました。浦山口駅の電車の時刻を確認してから、門前の土津園で休憩。人気のソフトクリームで疲れを癒やして帰京しました。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

奥秩父・乾徳山

台風一過の秋晴れのもと、展望と紅葉を満喫。

岩稜帯の手前より、紺碧の青空と紅葉に映える乾徳山頂上直下のクサリ場を望む(写真=奥谷 晶)
道満尾根を下る。ちょうどピークをむかえていた山腹の黄葉に陽が降り注ぐ(写真=奥谷 晶)

10月27日、晴れ

乾徳山を8の字状に周回しました。風は穏やか、気温12度で汗ばむ陽気です。

このコースは登山口からは樹林帯の登り、カヤトの草原、岩稜混じりの尾根、最後の垂壁のクサリ場と、コンパクトながらいろいろな要素が盛り込まれて人気です。標高差も約1000mと、冬山に向けての体力チェックにもってこい。台風一過の晴天にもめぐまれて、頂上からの展望と、山腹の紅葉も楽しむことができました。

クサリが2本ある最初のクサリ場は、簡単そうですが、右側が切れ落ちていて、しかも岩の角がどれも丸くなって、靴底が濡れていると滑りやすいので要注意です。頂上直下のクサリ場は、のっぺりしたスラブ状で、クラックの使い方がわかれば簡単ですが、登山靴だとクラックにつっこめないので、核心部では足の置き場に見極めが大事です。試しにシュリンゲの簡易ハーネスに、鎖の穴を支点に、長めのラビットノットにカラビナ2枚の掛けかえで登ってみましたが、かなりのエネルギーを使いました。通常は、クサリをしっかり握って、中巻のバンドに立ち込むほうが安全で早いでしょう。迂回路もありますので、くれぐれも無理はしないように。

岩登りの終了点が頂上というのは気分がいいものです。頂上では紺碧の空と360度の展望が待っていました。

ただし下山路はなかなかクセ者です。頂上の岩稜からのクライムダウンは、とりわけ慎重に。黒金山への分岐から、石ころと木の根のまじる急下降の登山道を立木につかまりながら下ります。大平ヒュッテを経て、国師ヶ原からは登りのコースを横断して道満尾根へと入ります。山腹のみごとな紅葉やシカとの出会いを楽しみながら気持ちのよい道を進みますが、小ピークから徳和の集落に向かっての尾根道の急下降が長いです。落ち葉が敷きつめられて滑りやすく、途中で林道と交差したり、大平高原への分岐もいくつかあります。道標がほとんどなくてわかりにくいので、GPSと地図でしっかり確認しながら下山しました。

(文=奥谷 晶)

高尾山

静かに自然を楽しむなら

3号路は静かに山を楽しみたい人におすすめです(写真=甲把 収)
ツルギキョウの実(写真=甲把 収)

10月27日、晴れ

台風27号が通過した後の登山道点検を行ないました。幸い、高尾山の主要な登山道に被害はありませんでした。

紅葉は、まだ山頂のモミジが一部色づいた程度ですが、高尾山を訪れる人は多く混雑し始めました。これからの繁忙期、特に山頂からの下りでは、吊り橋がある4号路と薬王院がある1号路に人が集中し、渋滞ができるほどです。そんなときにお勧めなのは3号路です。ウラジロガシやちょっと変わった樹皮のカゴノキの林を静かに楽しむことができます。日当たりの良い場所では、紫色のツルギキョウの実が見られました。なお、4号路を歩く場合は午前中に登りで使った方が空いています。

今週末の11月1日から12月1日までの間、6号路(琵琶滝~5号路分岐間)が登り一方通行となります。混雑緩和、事故防止のためご理解とご協力をお願いします。

(文=甲把 収/東京都レンジャー(高尾地区))

大分県・月出山岳、一尺八寸山

日本全国難読山名サミット開催。ランキング第3位と第1位の山を歩く。

日本全国難読山名サミットの成功を祝って登山者全員で万歳(写真=五十嵐 賢)
地元の子供たちによってタイムカプセルが埋められる(写真=五十嵐 賢)

10月26日、晴れ

大分県日田市で開催された日本全国難読山名サミットに参加しました。同市の東有田地区には難読山名第1位と第3位の山があるのです。

オープンセレモニーのあと、2台のマイクロバスで最初に第3位の月出山岳(1番坊主678m)へ。かんとうだけと読みます。平成24年から由来板や登山標識も設置され、展望台が新設されました。展望台から隣の玖珠町にあるテーブル状の万年山(はねやま・同12位)が近くに、遠くにくじゅう連山を望む大展望が待っています。サミット参加者や一般登山者60人ほどで風船飛ばしをしました。

マイクロバスで移動して、いよいよ第1位の一尺八寸山(706.7m)みおうやまへ向かいます。

林道を登りつめると、植林地の中にいくつもの山頂標識が並んでいます。標識の前で地元の子供たちがタイムカプセルを設置、最後にサミットを祝って参加者全員で万歳をしました。

どちらの山も道はよく整備され、標識も多く、不安を感じるところはありません。

なお、この模様の詳細は『山と溪谷』2014年1月号にて掲載予定です。

(文=五十嵐 賢/日本山岳会会員、環境省自然公園指導員)

くじゅう連山・黒岳

全山紅葉の絶景が広がっていました。

紅葉に彩られたくじゅう連山(写真=池田浩伸)
天狗岩で出会った明るい登山者たち。かぶっているものはハロウィン仕様でも、足元はばっちり登山仕様でした(写真=池田浩伸)

10月27日、快晴

SAGAアウトドアガイドクラブの山行で、男池園地から風穴、天狗岩、高塚山、前岳、白水鉱泉を縦走しました。

男池園地からは、台風一過の見事な青空と、透明感のある光を受けた山肌が紅葉に輝いていました。歩き始めの原生林は清々しい緑に覆われていましたが、高度を上げるにしたがって徐々に黄色や赤へと変わっていきました。

風穴までの登山道は、まさに紅葉のトンネルでした。風穴から急勾配の坂を登りながら大船山を振り返ると、山肌に光が東から差し込んでいます。そこには緑色のキャンバスに黄色と赤の絵の具を落としたような、目の覚めるような景色が広がっていました。

天狗のピークに立てば、くじゅう全山紅葉の絶景が広がっていました。風もなく穏やかで、時間がたつのを忘れてしまいそうです。しかし、これから進むアップダウンを繰り返す険しい縦走路も見えています。気を引き締めて、次の一歩を踏み出しました。

高塚山を過ぎると、平治岳や三俣山の紅葉が逆光のため、さらに輝きを増しています。これから先は、灌木の中の細い踏み跡をたどる道に変わり、ルートファインディングが必要となってきます。コケで滑る岩や、木の根が張り出す歩きにくい道に加え、連続するアップダウンに体力が消耗しました。

前岳手前の露岩に着けば、ホッとひと息。歩いた道を振り返ることができます。前岳から仙人岩を過ぎると、足場の悪い急傾斜の長い下りになり、注意深く下りました。9時間の長い行程でしたが、素晴らしい景色に大満足の一日でした。

なお、風穴から天狗分かれまでは、落石に注意しましょう。この日も走って下ってくる人がいたので注意しました。天狗のピークへは岩場の通過で渋滞が起こっていました。距離が短いので、ザックを置いて登ることをおすすめします。ここは中級者向けのコースです。早立ちと確実な装備が必要です。

(文=池田浩伸/SAGAアウトドアガイドクラブ)

青森県・松見の滝

奥入瀬の美しい滝を見に行きました。

苦労した甲斐がありました。紅葉と松見の滝(写真=小野順一)

10月20日、曇りのち雨

約4年ぶりに十和田の「松見の滝」へ写真撮影のために行ってきました。以前は登山に詳しい上司と一緒で安心して行けましたが、今回はひとりなのでケガや動物、遭難などに注意しつつ出発しました。

午後から雨の予報で、曇り空の中をスタートしましたが、まもなく雨が降りはじめ、レインウェアを着ての登山となりました。

なだらかだったかと思うと急になる、遊歩道のような道を約3時間登ると看板が見えます。滝まであと15分という沢の入口の看板は、新しいきれいな手彫りの看板になっていました。そこからの険しい道はトレッキングポールのお陰もあって、無事滝に到着。雨も小降りになってくれました。

(小野順一/青森県/37歳/よく行く山:八甲田山)

信越・雨飾山

新雪をまとった紅葉の山を楽しみました。

布団菱を望む(写真=杉本敏宏)
笹平を行き交う登山者。奥が雨飾山頂(写真=杉本敏宏)

10月19日、曇り

台風26号が過ぎ去り、頸城の山々にも新雪がもたらされました。前日の快晴から一転して少し寒いくらいの曇り空でしたが、雨飾山に4人で登りました。小谷(おたり)温泉からの往復です。

テレビ番組で放映されたためか、登山口の駐車場はいっぱいでした。頂上付近は白雪、その下は紅葉真っ盛りで、素晴らしい景観を楽しむことができました。

下山後は乙見山峠を越えて笹ヶ峰に立ち寄りました。ここも見事な紅葉です。杉野沢温泉で汗を流し、帰宅しました。

(杉本敏宏/新潟県/67歳/よく行く山:北アルプス、頸城連山など)

黒部峡谷・下の廊下

紅葉と温泉を満喫。

御前谷出合付近の紅葉。例年より色づきが遅れています(写真=畠山茂信)
立山連峰の朝焼け。上部はもう雪に覆われています(写真=畠山茂信)

10月21日~23日、快晴

台風27号が近づいているので予定を2日早めましたが、結果、幸運にも全行程快晴に恵まれました。

初日はロッジくろよんに前泊し、翌日早朝から歩き始めます。黒四ダムから下るころに立山連峰が朝焼けに輝いていました。今年の紅葉は阿曽原温泉小屋の佐々木さんの話ですとそうとう遅れているそうで、小屋の周りも例年なら真っ盛りのはずが、ようやく色づいてきたばかり。それでも峡谷の上部は綺麗な色に覆われ、期待を裏切らない景色でした。その日は阿曽原の温泉で、同宿の皆さんとおしゃべりしながら長湯。

最終日は頭を覗かせる後立山連峰を見つつ、最後の紅葉を愛でながら欅平に下りました。

登山道はもちろん注意力、集中力の必要なところがたぶんにありますが、よく整備されていました。関係者のご尽力に感謝いたします。

(畠山茂信/東京都/56歳/よく行く山:北アルプス)

霧ヶ峰・八島ヶ原湿原

静かな晩秋の湿原と外輪山を歩きました。

八島ヶ原湿原から見た外輪山と山頂の一コマ(写真=長岡 徹)

10月27日、晴れ

台風が通り過ぎ天気も良くなった10月最後の日曜日。霧ヶ峰の外輪山と八島ヶ原湿原に行ってきました。

8時に八島ビジターセンター前の駐車場に到着。気温は4℃。暖かい格好で出発です。

いつもは大勢の人でにぎわっている湿原ですが、この日は人が少なく静まりかえっていました。そんな中を外輪山に向けて歩いて行きます。途中、朝陽に照らされたススキやササの葉についた霜が輝いて、とても美しかったです。

外輪山の各山頂は、誰もいなく貸し切り状態。静かな山頂で景色をゆっくり楽しめました。草紅葉にはちょっと遅めでしたが、何度来てもいい場所です。

(長岡 徹/埼玉県/35歳/よく行く山:八ヶ岳、白馬、浅間、志賀高原など)

奥秩父・大菩薩嶺

家族でゆったりハイキング。

富士見山荘で富士山を見ながらブランコ(写真=山口 岳)
快晴の大菩薩峠(写真=山口 岳)

10月27日、快晴

雨が降りしきる土曜日、僕は地図とにらめっこをしていました。日曜日の天気予報は快晴。明日は家族でどこか眺めの良い山に行かなければ、と妙な義務感にかられていたからです。妻や子供達は山小屋の料理が楽しめる山、眺めの良い山が好みです。僕は大菩薩峠を選びました。

上日川峠を起点にゆっくり歩いても5時間程度で歩ける周回コースは、道もはっきりしているし、人もたくさん通ります。そして眺めのいい山歩きが小一時間程楽しめます。子どもも安心して楽しめる素敵なコースです。

妻と一緒に歩いた山歩きの中でも今回は距離の長いコースでしたが、山歩きに慣れてきたのか、紅葉と眺望と山小屋でのつまみ食いが後押ししてくれたのか、妻は今までのコースより楽だった、と嬉しそうに話していました。

(山口 岳/神奈川県/37歳/よく行く山:丹沢、奥多摩)

丹沢・蛭ヶ岳

大倉尾根を日帰りでピストンしました。

丹沢主脈縦走路にて(写真=高橋貴士)

10月27日、晴れ

台風一過の晴天を狙って、神奈川県の最高峰・蛭ヶ岳に行ってきました。大倉尾根より塔ノ岳、丹沢山を越えていく主脈縦走路の日帰りピストンです。

予想通り晴天に恵まれ、絶好の登山日和。相模湾はキラキラと輝き、富士山も綺麗に見えています。塔ノ岳からササが覆い茂る整備された登山道を、小気味よいアップダウンの繰り返しを越えて丹沢山に到着です。山腹や登山道わきの木々たちも色づき、富士山や関東平野を眺めながら秋の山を楽しみました。鬼ヶ岩と呼ばれる岩場にはクサリもかかっていますが、慎重に進めば問題はないでしょう。

最後の急坂を上りきり、蛭ヶ岳に到着しました。ロングコースゆえ、最高の気分です。

帰路は同じコースをたどりましたが、最後は疲労困憊になりました。途中の山小屋で泊まれれば、ゆっくりと丹沢の奥深さを味わえると思います。

登山道は全コースよく整備され、危険個所はほとんどありません。紅葉は11月最初の連休が見ごろを迎えると思います。

(高橋貴士/千葉県/45歳/よく行く山:関東甲信近郊の山)

福井県・荒島岳

日本百名山のひとつ、福井の名峰に登る。

左上から時計回りにブナの森/荒島岳のトトロの木/盆地から見た荒島岳/山頂から見た大野盆地(写真=伊東明美)

10月13日、晴れ

福井の名峰・荒島岳に登ってきました。

旧勝原(かどはら)スキー場のリフト跡から上は美しいブナの森が続きます。途中、ウロのある特徴的なブナは「トトロの木」、白山が遠望できる場所には「白山ベンチ」など、荒島愛山会による演出が施されており、疲れを忘れさせてくれます。

真正面に立ち塞がるように伸びる長い階段を登りきると、シャクナゲ平に着きました。その先1時間の登山道もなかなか容赦ない道のりでしたが、たどり着いた山頂は続々と到着する登山者を受け入れられる広さがあります。

初めて見る福井の山並みと大野盆地が新鮮でした。

(伊東明美/東京都/よく行く山:関東甲信越全般)

比良山系・武奈ヶ岳

比良の秋模様を探りに、御殿山コースへ。

武奈ヶ岳の頂稜から見る錦繍の谷間(写真=山口敬二)
朱色に輝くコヤマノ岳を望む(写真=山口敬二)

10月27日、曇り

この日は時おり陽も射して青空も垣間見られましたが、休憩時は吹き抜ける風に汗が冷えます。この時期は比良でも防寒具は必携です。

御殿山に立つと、いつもながら気持ちのいい西南稜が比良の核心へといざなってくれます。赤や黄や緑に抱かれながら歩く、この幸せ。武奈ヶ岳の頂稜からは見事な錦繍のベールが山々を覆っていました。

コヤマノ岳のオレンジ色に惹かれるように下り、中峠を経て奥ノ深谷から周回しましたが、大橋からの下流域は豪雨で橋が流され、渡渉ポイントに苦労します。渡渉に慣れない方は避けたほうがいいでしょう。

(山口敬二/奈良県/55歳/よく行く山:大峰、比良、北山、六甲)

鳥取県・大山

最新の注意と準備をおこたりなく。

槍ヶ峰を望む。奥は烏ヶ山(写真=高木秀生)

10月28日、快晴

大山三ノ沢から槍ヶ峰、天狗ヶ峰を経由して剣ヶ峰に行ってきました。

この日は秋晴れの好天に恵まれ、大山環状道路は紅葉狩りを楽しむ観光バスやマイカーで大にぎわいでした。三ノ沢の両岸の紅葉も真っ盛りで、黄色と赤に彩られた道を楽しみながらの山行になりました。

剣ヶ峰頂上には献花が供えられており、最近2名の方が滑落して亡くなられたと聞きました。ご冥福をお祈りいたします。

槍ヶ峰から天狗ヶ峰、天狗ヶ峰から剣ヶ峰への縦走路の一部は相変わらずのやせ尾根です。また稜線では霜がおりて凍結する時期に入ってきたようです。細心の注意と準備で楽しみたいと思っています。

(高木秀生/広島県/63歳/よく行く山:広島県弥山、鳥取県大山)

福岡県・英彦山

山友たちと綺麗な紅葉の山を歩きました。

ケルンの谷から南岳直登道を行く(写真=長谷川守克)
山腹を飾る色とりどりの紅葉(写真=長谷川守克)

10月27日、晴れ

今秋は他の山行に追われてまだ英彦山の紅葉を観ていないので、山友に声を掛け、裏英彦山道~北西尾根道を歩いてきました。

紅葉は昨年に比べると台風の影響か、葉っぱが少なく、赤味に鮮やかさが無く、少し見劣りはしましたが、それなりに綺麗な光景を目にする事ができ、参加者全員満足していました。

さらには裏英彦山道・北西尾根道が初体験の方は、天候にも恵まれ、楽しい歩きができたと喜んでいたようで、お誘いした甲斐がありました。下山後は「また機会を作ってどこかの山にご一緒しましょう」と言いながら帰路につきました。

なお今回のコースは特に危険な個所もなく、自然林の中を約5時間程度気持ちよく歩けるコースで、私のお気に入りの道のひとつです。

(長谷川守克/福岡県/65歳/よく行く山:九州全域)

週刊ヤマケイ「読者の登山レポート」「遭難防止オピニオン」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんの登山レポートを募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

「遭難防止オピニオン」につきましては、文字数400字程度でお願いします。ご自身の遭難体験についてお書きいただくときには、写真をつけていただくとありがたいです。お名前、メールアドレス、年齢、郵便番号と住所、登山歴、よく行く山名・山域も添えてください。「登山レポート」「オピニオン」ともに文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」または「週刊ヤマケイ・遭難防止オピニオン」とお書きください。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

山の装備はどんどん軽量化の時代。でも遭難対策は必要最低限の装備です。

軽い負担で、万一の補償が欲しい…そんなあなたにお勧めなのが、jRO(ジロー)の山岳遭難対策制度。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円。次年度以降会費は2000円+事後分担金(750円~1700円の見込み)です。いざというときに、備えましょう。

登山のアプローチ手段としてすっかり定着した「登山バス」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、登山口までスムーズにたどりつけることから、人気を集めています。

毎日企画サービス(毎日新聞旅行)では北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳など人気山岳エリアへ登山バスを運行しています。山小屋での宿泊とセットになったお得な商品もあるので、この秋の山行に役立ててみてはいかがでしょうか? お正月の登山バスもあります。

第4回日本山岳遺産サミット

4箇所の日本山岳遺産認定地を発表。

山と溪谷社が山岳自然環境の保全、次世代の登山者の育成、安全な登山の啓発を目的に設立した日本山岳遺産基金は、10月23日に東京、時事通信ホールで「第4回日本山岳遺産サミット」を開催しました。

第1部では本年度の日本山岳遺産認定地を発表、第2部では田部井淳子さんによる「東北の高校生と日本一の富士山に登って」の特別講演を行いました。

今年度の認定地は次の4箇所です。詳細は基金のホームページをご覧ください。

http://sangakuisan.yamakei.co.jp/

認定地:アポイ岳(北海道)/認定団体:アポイ岳ファンクラブ

日高山脈最南部に位置するアポイ岳(810m)で、16年間に渡り希少植物の保護に取り組んできた団体で、登山道整備や高山植物の盗掘防止活動などを行なってきました。

近年は保護・再生のための活動を中心に取り組み、モニタリング調査や、植物を育てて植栽してもらう活動を計画しています。次世代を担う地元の小中学生とともに再生に取り組む点が評価されました。

認定地:金華山(宮城県)/認定団体:特定非営利活動法人FIRST ASCENT JAPAN.

金華山(445m)は牡鹿半島の先端から700mの海峡で隔てられた小島です。FIRST ASCENT JAPAN.は、東日本大震災から復興が進まぬ現状を改善しようと、仙台のクライマーが中心になって設立された団体です。災害復旧ボランティアや、ボルダリングによる新しい観光資源の提案、クライミング体験会などを通しての地域活性化、スポーツ振興に取り組んでいます。次世代育成に寄与する活動が評価されました。

認定地:船窪岳(長野県・富山県)/認定団体:船窪小屋・道しるべの会

北アルプス後立山連峰南端の山域にある船窪岳(2341m)は、ガレ場や崩壊地などの難所があり、山慣れた人向きですが、コマクサの大群落や草原に湖沼が広がる美しい景観が貴重なエリアです。船窪小屋・道しるべの会は、歴史ある針の木古道維持のために設立された団体で、周辺の登山道整備に汗を流しています。地道な活動を支援し、安全登山に寄与する目的で、日本山岳遺産に認定されました。

認定地:大台ヶ原大杉谷(三重県)/認定団体:公益社団法人大杉谷登山センター

三重県と奈良県の境に位置する大台ヶ原を源流とする宮川上流域が大杉谷です。国内有数の多雨地域で、登山道は2004年の豪雨による崩落により通行不能となっていましたが、来年、10年ぶりに全線復旧の予定です。事故も多かった登山道ですが、危険箇所の調査や、地図やパンフレット配布等での情報発信が必要です。大杉谷登山センターが、安全登山啓発の資料等を作成する計画を支援してまいります。

(文=日本山岳遺産基金事務局)

岳都・松本「山岳フォーラム」2013

11月16日(土)、17日(日)松本市で開催

昨年の「山岳フォーラム2012」の模様。今年は2daysで開催

“山や自然の魅力、楽しく安全な登山を松本から発信”をコンセプトに開催される岳都・松本「山岳フォーラム」。今年は11月16日(土)、17日(日)の2日にわたって開催されます。

このイベントには小社の雑誌『山と溪谷』の編集長と副編集長も駆けつけ、さまざまなプログラムで皆さんとコミュニケーションします。

副編集長の大畑は、マンガ『でこでこてっぺん』の作者ゲキさんの「コワイ!クサイ!クマが出る!?でこでこ流 山の楽しみ方!」というトークプログラムで司会進行を務めます(11月16日)。

また編集長の吉野は17日のパネルディスカッションでパネラーとして登壇。高いところから失礼いたしますが、山の魅力について語ります。

ぜひ多くの方のお越しをお待ちしております!

ヤマケイ登山教室・秋の集中講座

11月23日(祝・土)御岳山で開催

ヤマケイ登山教室の特別企画として「地図読み」「山のファーストエイド」「五感と知識で山を楽しむ」の3つの講座を1日で受講できる企画が、11月23日に東京の御岳山で開催されます。

地図読みとファーストエイド、自然観察の3つの要素が詰まったお得なプログラムはおかげさまで大好評。満員になる前にお申し込みを!


山の知識検定

Q:穂高岳涸沢から穂高岳山荘のある白出のコルまでのメインルートは、ザイテングラートと呼ばれている岩稜の尾根であるが、その意味の正しいものを次のなかから選びなさい。

1:岩尾根

2:主尾根

3:支尾根

4:やせ尾根

平成24年度「山の知識検定シルバーコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて


山の知識検定

Q:穂高岳涸沢から穂高岳山荘のある白出のコルまでのメインルートは、ザイテングラートと呼ばれている岩稜の尾根であるが、その意味の正しいものを次のなかから選びなさい。

1:岩尾根

2:主尾根

3:支尾根

4:やせ尾根

【正解】3

ザイテングラートの語源はドイツ語のSeitengratで、支尾根、支稜線を意味する。穂高連峰の主尾根は北穂高岳から奥穂高岳への稜線であり、そこから派生した尾根を指している。

平成24年度「山の知識検定シルバーコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

『ワンダーフォーゲル12月号』

アイゼンとピッケルを使って憧れの雪山へ

今回のワンゲルは雪山登山をテーマにした一大特集号。編集部員やモデルが歩いたルポをとおして雪山初心者、初級者の人たちに雪山の楽しさをお伝えしつつ、イラストや写真でわかりやすく雪山で必要な登山のノウハウ、基礎知識を紹介しています。好評、ワンゲルエリアガイドは「奥武蔵」です。ロングコースからスリリングなハイグレード低山まで、隠れた名山を一挙にご案内。

http://www.yamakei.co.jp/products/2813914103.html

●発売日:2013年11月9日/販売価格:1,000円(税込)/ページ数:208ページ/判型:A4変形判

2013年11月~12月の新刊
商品名 発売日 販売価格(税込)
『山と溪谷12月号』 11/15 1,100円
『東京近郊 野鳥撮影地ガイド』 11/15 1,470円
『ヤマケイ入門&ガイド バックカントリースキー&スノーボード』 11/22 2,079円
『怖いもの知らずの女たち』増補文庫版 12/13 1,050円
『知られざる富士山』 12/20 1,260円
『山溪ハンディ図鑑 7 新版 日本の野鳥』 12/20 4,410円
『ヤマケイ文庫 宇宙船とカヌー』 12/20 1,050円
『始める!スノーシュー』 12/20 1,680円
『走りが変わるロードバイクの本』 12/24 1,260円


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】山岳スキルアップ講座「手軽なアクセスで雪の3000m峰へ 立山・雄山」2日間

ヤマケイ登山教室

標高2,450mの室堂が集合場所です。11月下旬ともなると立山連峰には新雪が降り積もり、室堂周辺は銀世界になります。初日は室堂周辺で雪上訓練を行ない、翌日は立山主峰の雄山へ登頂します。雪山登山経験者限定のコースです。このプログラムへの参加希望者は、なるべく11月6日の机上講座に参加してください。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=105273

日程 11月17日(日)~18日(月)
集合 室堂バスターミナル (12:30)
講師 武川俊二(山岳ガイド)
行程 1日目:室堂(2450m)【山小屋泊】
2日目:室堂~一ノ越~雄山(3003m)~室堂【解散】15:00(予定)
歩行時間:1日目約2時間、2日目約6時間
登山レベル 中級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差1,000mの登りを4時間以内で歩ける体力が必要)
難易度 4(往復、周回、縦走コース。登山道はやや明瞭に欠く部分があり、緩急が大きく、幅員も小さく、一部にハシゴやクサリ場、それに匹敵する箇所がある。転滑落の危険箇所が多い)
参加費 55,000円

【海外】香港の名峰2座登頂4日間

山岳ガイド・平田謙一さんと行く海外トレッキング。

名峰シャープピークの山頂へ向かって
馬鞍山(マーオーシャン)

香港といえば夜景やグルメが有名ですが、約40%がカントリーパークやマリンパークに指定されており、自然保護区の占める割合は世界トップクラス。数多くのハイキングトレイルが整備されているのです。今回の旅では、そんな香港の自然保護区の中でもっとも美しい名峰シャープピークに登ります。登山後は、おいしい食事も楽しめます。

出発日~帰国日 旅行代金(東京・大阪発着)
11月29日(金)~12月2日(月) 178,000円

【机上講習会】山岳スキルアップ講座「雪山登山技術(歩行技術とテント泊)」

ヤマケイ登山教室

山の現場で役立つ知識や技術を集中的に学習します。今回のテーマは雪山登山技術(歩行技術とテント泊)です。11月17日出発の実践講座「立山・雄山」へ参加の方は、なるべく机上講座にご参加ください。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1162

開催日 11月6日(水)
会場 アルパインツアーサービス本社3階 特設説明会場
時間 19:00~20:30
定員 45名
受講料 1,000円
講師 武川俊二(山岳ガイド)

201310/31?11/6

10
31 ローマ教皇がガリレオ・ガリレイの破門を解く(1992年)
11
1 東武鉄道創立(1897年)
2 読売新聞創刊(1874年)
イベント/神保町ブックフェスティバル
本の街、東京の神田神保町で11月2日から4日までの3日間にわたってブックフェスティバルが開催されます。本の得々市、古本の青空堀出し市のほか、音楽演奏や寄席、講演会など魅力的なプログラムがぎっしり。山と溪谷社も「お楽しみワゴンセール」に出店していますので、ぜひお越しください。
http://jimbou.info/news/book_fes.html
3 ベネズエラのサルト・アンヘル(エンジェルフォールズ)初登攀(1984年。木本哲、小林春好、倉岡裕之、TV取材班4名が11月3日に開始し、23日頂上に抜けた)
神事/石鎚神社奥宮頂上社閉門祭
西日本の最高峰、四国の石鎚山頂にある石鎚神社奥宮頂上社の扉を閉じる神事。
http://www.shikoku.ne.jp/ishizuchi/
4 イギリスで科学ジャーナル誌『nature』創刊(1869年)
5 上野動物園でパンダのカンカン、ランラン一般公開(1972年)
ギャラリー/中村みつをさん個展「やさしい山」
イラストレーター中村みつをさんの2年ぶりの個展。東京・恵比寿のギャラリーまぁるにて。11月17日まで、12:00~19:00。
http://galeriemalle.jp/
イベント/第55回山岳映画の夕
アマチュアによる山岳映画の上映会。東京・中野のなかのZERO小ホールにて、18:40~。『早春の足和田山』など7作品を上映。入場無料。
http://nicesacademia.jp/event/index.html
6 日本近代登山の父ウォルター・ウェストン、祖母山に登る(1890年)


株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
協力
アルパインツアーサービス株式会社
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。