木下克己さん

株式会社コモ代表取締役社長

2009年10月、北アルプス・八方尾根にて。長野・善光寺から足を延ばして展望を楽しんだ
自信作の「ソフトコッティー」を手に。コモのパンは、各地のキオスクのほかコモの通販サイトでも入手可能

3・11東日本大震災はもとより、昨今多発する自然災害の経験から、非常用の水や食料を備蓄する習慣が定着しつつある。レトルトカレー、アルファ米、インスタントラーメンなどに加えて、最近人気を博しているのが、長期保存が可能なロングライフパン。常温で1ヶ月以上も保存可能と聞くと防腐剤などの添加物が心配になるが、そうした添加物を一切使わず、イタリア・コモ湖のみで採れる酵母を使った伝統製法で、安心・安全と豊かな風味を実現しているのがコモのパンだ。来年創立30周年を迎えるコモだが、ここ数年、登山用食料としてのパンにも力を入れている。自らも山好きで、暇を見つけては地元の山を中心に歩いているという木下社長を、愛知県小牧市の本社に訪ねた。

週刊ヤマケイ(以下Y):若いころから山がお好きだったんですか?

木下(以下K):ウーン、実はそうでもないんです。大学時代、ワンダーフォーゲル部の知り合いもいたんですが、いつもむさ苦しくドンくさいイメージで、シティボーイを気取っていた私にはちょっと近寄りがたくて(笑)。社会人になってからは、営業で土日もなく、スポーツはゴルフくらいでした。

50歳近くなって本部勤務になり、やっと週末が自由になったので、思い立って岐阜の新穂高ロープウェーに出かけたんです。2000年の夏のことです。すると、そこで見かけた男女の登山者のグループが、すごく恰好よく見えた。カラフルなウェアにスマートなリュックを背負って、颯爽としている。昔のイメージがいっぺんで覆りました。

帰ってさっそく、岐阜市内の登山用具店で登山靴、リュック、服にズボンと一式揃えました。最初に出かけた乗鞍岳は雨で引き返してきたんですが、鏡で何気なく見た自分の姿がそれなりにサマになっているようでうれしくて……。

Y:まず形から入る。これも大事ですよね。

K:そう。それで周りの友人たちに話したら、意外なことに山に詳しいヤツがいっぱいいたんですよ。それまで一言も山の話なんかしなかったのに、実はあちこち登っていて「ああ、あの山はお前にはまだ早い」なんてしたり顔で言う。ちょっと悔しかったですね。それでもその連中に、やれ雨具がいる、コンパスと地図とヘッドランプは必携だなどとアドバイスを受けて、また登山用具店に直行。10万円くらいかけて一気に揃えました。

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Y:最初はどんな山に登られたんでしょう?

K:私の自宅は岐阜市内なんですが、近くに金華山(329m)があります。山頂には岐阜城が建ち、観光客がロープウェーで登るような低山なんですが、南側にはそれなりの登山道がついていて、岩場もあります。わずか45分ほどの距離を1時間かけてゼイゼイ言いながら登りました。そんな「登山」ですが、まずここから始めようと3週間続けて通いました。その後、恵那山の富士見台や養老山、百々ヶ峰と県内の山を歩くようになり、やがて穂高や八ヶ岳にも出かけるようになりました。

Y:登山記録を拝見すると、それから13年を経た今でも、金華山にはよく登られていますね。北アルプスや八ヶ岳の登山を経験してしまうと、もう物足りないのでは?

K:確かに、金華山は距離も高度感も北アルプスなんかとは比べるべくもないんですが、その分ストレスもない。緑のころ、紅葉の季節、冬枯れと、四季折々の森の中をそのたびごとにコースを変えてひとり黙々と歩いていると、頭の中が空っぽになるんですよ。私は以前、ゴルフも好きだったんですが、プレイ中どうしてもスコアが気になるから、心が無になることがない。なじんだ金華山だからこそ、ひたすら歩くことに集中できる。そうやってひと汗かいて下りてくると、不思議と新しい発想が生まれたりするんですね。

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Y:登山用の行動食としてプロモーションに力を入れている新製品「ソフトコッティー」も、そんな発想から?

K:そうですね。山を登るようになって、私は初めて「食べる」という楽しみに気づいたんですよ。ひとしきり歩いた後、山頂でコーヒーを沸かしてお昼を食べる。こんなにおいしい食事はないですよね。「ソフトコッティー」は、そんなシーンでのおやつをイメージして開発した商品です。

Y:おいしくて日持ちがするうえに、添加物の心配がない。これは、登山用食料にも非常用食料にも大切なことですね。

K:東日本大震災では、生協を通じて150万~180万食の救援物資を送りました。最近台風被害にあった大島へも送っています。「いつでもおいしく、いつでも安心」がコモのパンのモットーですが、これは非常時や極限状況でこそ大切なポイント。今は、1年間保存できるようなおいしい非常食の開発を目指しています。

Y:日本山岳遺産基金に賛助いただいているのも、そうした社会貢献への取り組みが背景にあるからなんですね。ところで、昨年6月に社長に就任されて以来、忙しくてあまり山に行けないと伺いましたが……。

K:それが目下の悩みの種です。家内も山に出かけるよう勧めてくれるんですが、なかなかまとまった時間が取れない。週末ごとにゴルフに出かけていたころは、いつも家内に嫌な顔をされたものですが、山に出かけるというといつも笑顔で送り出してくれる。やっぱり山は、体にも心にもいいんですね。なんとか休みをつくって出かけて、なだらかな草原や森、湖の風景を眺めながら長い時間をかけてゆっくりと歩きたい。それがいまのいちばんの望みです。

(聞き手=林 弘文・山と溪谷社)

思い込みで進んで、道迷い直前に

鳥取・大山キリン沢から槍尾根を望む(写真=高木秀生)

10月31日、鳥取の大山・健康の森から文殊越、烏越峠経由烏ヶ山に向かう予定で出発しましたが、文殊越を過ぎたあたりでキリン沢に迷い込んでしまいました。途中で踏み跡が崩れていましたので、そこから引き返しました。この日は曇り空でガスがかかって展望がきかず、初めてのルートでもあることから撤収を決めました。赤テープはいたるところにありましたが、思い込みで進んだため、間違えたようです。

「おや? おかしい?」と思ったときは、地図読みを確実にすべきであったと反省しています。

(高木秀生/広島県/63歳/登山歴2年)

北海道・十勝幌尻岳

無風快晴の山頂で、大パノラマを楽しむ。

頂上から幌尻岳と先日登った北戸蔦別(きたとったべつ)岳を望む(写真=谷水 亨)
頂上付近のハイマツ帯は既に雪で埋まっていた(写真=谷水 亨)

10月31日、快晴

そろそろ林道が閉鎖され、登れる山も限られてくる北海道の山々にあって、この日は十勝の名峰・十勝幌尻岳(1846m)に登ってきました。大変人気の山ですが、日高特有の険しさと冠雪があるということで、この時期は登山者が少なく、登山名簿を見ると8日前にひとり登ったっきりのようでした。

まずオビリネップ川沿いを数度渡渉しながら1時間ほど登ると、いよいよ1000mの急坂の始まりです。始めは大きくジグをきりながら、200mほど登り詰めると登山道に残った雪は硬くなり、アイゼンを装着して直登し頂上を目指します。

尾根に出るとトレースは無くなり、登れそうなルートを探しながら木々をかき分けて進むと、頂上付近のハイマツ帯はすっかり雪に埋まっており、スムーズに頂上に立つことができました。

頂上は無風快晴。幌尻岳や先日登った北戸蔦別岳(きたとったべつだけ)、エサオマンやカムエクの鋭峰のほか、十勝平野の向こうには大雪山や十勝連峰を見ることができ、360度の大パノラマを楽しんできました。

(文=谷水 亨)

宮城県・糸岳

奇勝・北石橋と錦秋の磐司岩を巡るブナの山旅。

沢の流れが長い年月をかけて岩を穿った天然の橋、北石橋(しゃっきょう)(写真=曽根田 卓)
臨潭(のぞき)から眺めた磐司岩の見事な紅葉(写真=曽根田 卓)

10月29日、晴れときどき曇り

ブナの黄葉が見事な大東岳裏コースを登り、大行沢を渡渉して二口山塊随一の奇勝・北石橋(きたしゃっきょう)に着きました。

北石橋は、右岸から張り出した岩壁にカケス沢の流水が長い年月をかけて岩を穿ち、その後に柔らかい層が崩落を起こして現在の形ができたと言われています。その規模は高さ10m、幅15m以上もあり、何回見ても自然の造形の妙に驚かされます。

今回は北石橋から白糸の滝に至る道を歩き、県境の糸岳に登ってきましたが、その道はほとんど廃道同様に荒れていてヤブ漕ぎに慣れた方が同行しないと道迷いを起こす可能性が非常に高いと思いました。

白糸の滝への下りは二口林道まで標高差500mの転がるような急坂ですが、途中に臨潭(のぞき)と呼ばれる展望地があります。

下りきったところで二口沢の渡渉があるので、増水時は注意が必要です。

(文=曽根田 卓)

宮城県・神室岳

仙台神室の南斜面にあるムジナ森石橋へ。

ムジナ森石橋(しゃっきょう)。岩が穿たれて、橋のようになっているのがわかる(写真=福井美津江)
山形神室の稜線と、奥に蔵王連峰最高峰の熊野岳(写真=福井美津江)

11月2日、晴れ

笹谷峠(国道286号)にある仙人沢コース登山口より神室岳に入山し、ムジナ森石橋(しゃっきょう)を見に行きました。石橋とは、岩が何らかの自然作用で橋のようなアーチ状になったものです。

ダンゴ平との分岐からは徐々に明確な登山道が消え、ヤブこぎ状態です。今回は慣れた方にご一緒していただきました。迫力ある石橋を眺め、十分に堪能した後は山形神室に登り、トンガリ山、ハマグリ山を経て笹谷峠に下りました。

なお、笹谷峠(国道286号)は11月6日15時より冬季通行止めとなります。

(文=福井美津江)

那須・三斗小屋温泉

那須連山の好展望と温泉を満喫。

曙光に映える朝日岳(写真=中村重明)
左:三本槍岳から大峠方面/右:三斗小屋温泉(写真=中村重明)

11月3日~4日、3日晴れのち曇り、4日雨

那須岳に三斗小屋温泉宿泊のプランで行ってきました。峠の茶屋駐車場→朝日岳→三本槍岳→三斗小屋温泉→峠の茶屋駐車場の反時計回りの周回コースです。

紅葉の見ごろ(例年10月中旬)は峠の茶屋駐車場が早朝には満車になるようですが、幸いこの日は問題なく停められました。7:45ごろに朝日岳山頂から見た時には満車でした。峰の茶屋跡避難小屋に向かう中間地点あたりで日が射してきて、茶臼岳・朝日岳が朝日に輝く素晴らしい眺めが得られました。その先は「当地名物」の強風が吹いていて、特に峰の茶屋跡避難小屋から朝日岳に向かう途中では時々足を取られるほどの強風でした。

朝日岳から三本槍岳を経て、そこから西に向かう稜線上を大峠へ向かいます。この間、登山道が深くえぐられていたり、粘土質で滑りやすかったりという区間が所々ありました。また大峠から三斗小屋温泉までの区間は、水量が多い時に注意が必要と思われる徒渉箇所が数ヶ所、メンバーのひとりがかなり苦労した岩場の下り(ロープあり)が1ヶ所、また倒木でちょっと苦労した所が1ヶ所ありました。

初めて泊まった三斗小屋温泉(日帰り入浴は不可)は、「山小屋」ではなく「旅館」。お風呂は温泉宿のお風呂です。部屋は6畳の畳、ふすま、障子の部屋で、食事も部屋食です。メニューは質素ではありますが、車の入れないこの場所では予想を上回るものでした。

2日目は、夜半に強く降っていた雨は弱まったものの、雨具を着て出発しました。天候が良ければ茶臼岳に寄ることも考えたのですが、雨で視界もないので、峰の茶屋跡避難小屋経由で峠の茶屋駐車場に向かう最短ルートで下山しました。

紅葉の時期は過ぎていましたが、素晴らしい展望と温泉宿の宿泊を楽しむことができて、とても満足した行程でした。

(文=中村重明)

奥多摩・鷹ノ巣山

山肌を染める紅葉を愛でる山歩き。

榧ノ木(かやのき)尾根の色鮮やかな紅葉(写真=宇佐美正春)

11月3日、薄曇り

奥多摩も紅葉が見ごろと聞いて、鷹ノ巣山を目指しました。今回は稲村岩尾根から登り、石尾根縦走路を奥多摩駅まで下るルートです。

3連休の中日とあって、ホリデー快速は始発の新宿駅から満員。奥多摩駅からの東日原行きのバスも、臨時便が数台も出るほどでした。

終点でバスを下り、巨岩・稲村岩を眺めながら鷹ノ巣山の登山道に入っていきます。途中でケガ人を介抱しているグループに出会いました。先に歩いていた人が転倒して左手を骨折したようです。副木を持っているかと尋ねられましたが、恥ずかしながら持ち合わせておりませんでした。ファーストエイドの持ち物について考えさせられる出来事でした。

稲村岩尾根は急登続きで喘ぎながら登りましたが、ふと顔を上げると紅葉が心を和ませてくれ、体が楽になったような気がします。鷹ノ巣山の頂上に到達すると、案の定大勢の人が紅葉を楽しみながら思い思いの昼食をとっています。富士山も眺められるとあって、山頂広場には歓声が広がっていました。眼下を見下ろすと9月に登った榧ノ木尾根や浅間尾根が見事に色づいていました。

汗が引いて少し寒くなり始めたころ、奥多摩駅へと石尾根縦走路を数年ぶりに下ります。一気に下るダイナミックさが好きで、かつてはよく下山ルートに選んでいました。なお、今年の台風で相当被害が出ており、倒木が道をふさいでいる個所が数多くありましたので注意してください。

何組ものトレイルランナーに追い抜かれながら麓まで下りましたが、連休の晴れ間に美しい紅葉を楽しんだ1日でした。

(文=宇佐美正春)

奥秩父・両神山

クサリ場が連続する八丁尾根を往復。

両神山東岳付近より赤岩尾根を望む。紅葉のフィナーレが始まった(写真=奥谷 晶)

11月2日、晴れのち曇り、風穏やか

寒気を伴った気圧の谷の接近で、連休の天気が危ぶまれる中、最初の晴れの日を有効に活用しようと、距離は短いけれどクサリ場が30数ヶ所もあるという両神山八丁尾根に向かいました。

ちょうど中腹は紅葉の真っ盛りで、案の定、八丁トンネル駐車場に着いて20分もたたないうちに満車となりました。きれいなバイオトイレができていましたが、水場はありません。

登山口からいきなりの急登・クサリ場がありますが、八丁峠を過ぎて東岳までが、本格的なクサリ場の連続となります。クサリは整備されていて、いくつかの古い支点も最近打ち替えられたようで信頼できる状態でした。岩場にはホールドやスタンスが豊富にあり、トレーニングの意味もかねて、クサリを使用せずに登ってもみました。

ただし下りでは、東岳からはハーネスを装着し、カラビナ2枚の掛け替えでセルフビレイをクサリにとりながらクライムダウンを行ないました。東岳から下りのクサリ場3本ほどと行蔵岳からの下りの1本では、特に注意が必要で、疲れがたまって集中力が切れないようにする必要があります。

また岩稜のアップダウンが複雑に入り組んだ尾根道なので、岩稜通しに行くのか、巻いていくのか、迷うところがあります。間違いやすいところは踏み跡もできているので、ピンクテープやクサリを見落とさないように注意しましょう。特に視界が悪い場合は、方向さえ見失う可能性もあります。

両神山頂からは金峰山や八ヶ岳方面を遠望することができます。この日は日向大谷から登った人も併せて超満員でした。

(文=奥谷 晶)

高尾・小仏城山

静かに自然を楽しむなら

高尾山4号路の大渋滞(写真=三好和貴)
センブリ。古くから胃腸薬としても知られています(写真=三好和貴)

11月3日、晴れ

好天に恵まれた連休なか日の高尾山は、大勢の来山者でにぎわいました。人の影を見ない場所はないというぐらいの混雑ぶりです。とりわけ吊り橋で有名な4号路は大渋滞になっていました。

そんな時、静かな山歩きがしたいという方々に私たちがおすすめしているのは3号路です。圧倒的人気の4号路の影で、静かに歩ける穴場コースになっています。

そして足元や装備がしっかりしている方は、小仏城山まで足を伸ばしてみるのはいかがでしょう。景色のよい開けた空間が広がり、高尾山とはまた違った山歩きが楽しめます。

このコースでは今、センブリが見ごろを迎えています。今年は、これまで確認できなかったような場所でもいくつか生育が認められました。なかでも嬉しい発見があります。登山道の踏み外しが原因で裸地化した箇所にロープ柵を設置しているのですが、その場所からセンブリが顔をのぞかせ始めていたことです。地道な活動と皆様のご理解ご協力が実を結んだ成果だと感じました。このセンブリを見に、もう一歩足を伸ばしてみませんか。

(文=三好和貴/東京都レンジャー 高尾地区)

御坂山地・三ツ峠山

神秘的な滝と神社を巡る静かな登山道。

下山路のところどころで、美しい紅葉を目にしました(写真=木元康晴)
古くは富士登山者が身を清める場所であったという母ノ白滝(写真=木元康晴)

11月2日、曇り

首都圏から登りやすく、人気の高い三ツ峠山へ行ってきました。

富士急行線の終点・河口湖駅から、三ツ峠登山口へ行くバスは満員。登山口の駐車場までマイカーで来る人も数多く、登り始めは本当に大にぎわいです。

広い登山道を歩き、山小屋の前を過ぎると、三ツ峠山の最高地点である、開運岳の頂上はすぐそこです。しかし周囲にはガスがかかって真っ白。冷たい風も吹いて寒かったため、早々に退散しました。

下山は木無山から、母の白滝方面へ。ここまでのにぎわいが嘘のように、登山者の姿はほとんどない静かなコースです。

ところどころの紅葉はとても美しく、ススキのきれいな箇所もあって気持ち良く下ります。最後は神秘的な母ノ白滝と、荘厳な巨木の立ち並ぶ河口浅間神社に立ち寄りました。最後まで見所が多くて楽しめる、良いコースでした。

(文=木元康晴/登山ガイド)

北陸・荒島岳

紅葉を訪ねて晩秋の北陸の名峰を登る。

シャクナゲ平やや下のブナ林。葉が黄色やオレンジに色づいていました(写真=木元康晴)
「もちがかべ」の上部から見下ろした小荒島岳。紅葉はちょうど見ごろのようです(写真=木元康晴)

10月30日、曇り時々晴れ、のち雨

晩秋の山歩きを楽しもうと考え、北陸の荒島岳に行ってきました。

車で旧カドハラスキー場の駐車場に向かい、そこから登山スタート。このスキー場は2010年に廃業していますが、トイレは今も使用可能。登山届提出用のポストもあります。

出だしの舗装路から歩きにくい砂利道を過ぎると、その先は落ち着いたブナの森の中の登山道が続きます。

気になる紅葉は、稜線に近い1080mのピークからシャクナゲ平の付近が、いちばんの見ごろとなっていました。これからさらに秋が深まるにつれて、徐々に下へと移動していくことでしょう。

急斜面の「もちがかべ」を慎重に通過して山頂に立ったのですが、ガスが濃くて視界はゼロ。それどころか急に降り出した雨のため、追い立てられるように下山しました。下っている間は肌寒く、冬が間近に迫っていることが感じられました。

(文=木元康晴/登山ガイド)

黒部峡谷・下の廊下

欅平から黒部ダムをめざして歩きました。

大太鼓付近を通過する(写真=都築香純)
十字峡付近にて(写真=都築香純)

10月26日~28日、小雨のち快晴

立山の稲葉英樹ガイドにガイディングをお願いして、下ノ廊下を訪ねました。

初日は欅平(けやきだいら)から祖母谷温泉へ。小雨の降る中、川床を掘って浸かり「野湯」を満喫しました。噴出する湯温はかなり高いので、やけどには十分ご注意ください。

2日目、小雨が残る中、天候の好転を祈りつつ欅平から水平歩道に向けて出発しました。阿曽原温泉は山行を自粛された方が多かったのか、かなりゆったりスペースを使えました。温泉は素晴らしかったです。小屋主の佐々木さんの歩道整備のお話も興味深くお伺いしました。

3日目は阿曽原を4:30に出発。放射冷却の影響か、冷え込みは厳しく、登山道には霜が降り、寒さを感じながらの登山開始となりました。

仙人谷ダムから雲切の滝方面の紅葉は息をのむ美しさです。S字峡、十字峡と黒部の渓の迫力のある景観と燃えるような紅葉。北アルプスの稜線には冠雪も見られ、青い空、白い稜線、紅葉、黄葉、緑、渓谷の白と、まばゆいばかりの絶景を満喫しました。

例年遅くまで残るという黒部別山谷のスノーブリッジも解消しており、飛び石伝いに渡渉しました。雨後のためか、岩盤からの湧水量が多く、水をかぶりながら通過する地点も数ヶ所ありました。「下ノ廊下」は緊張を要するルートではありますが、ワイヤや桟道がきちんと整備されており、注意を払えば問題なく通過することが可能でした。

「下ノ廊下」は、黒四ダムから欅平に抜けるルートをとられる方が多いようですが、今回とった欅平からダムへのルートにしますと行程が登り基調となり、また、右手でワイヤをつかむことができることなどから、危険回避につながる選択であると思います。

仙人谷ダム以降、十字峡、白竜峡と、黒部ならではの景観が現われ、心躍る展開となるのでおすすめです。

しかし、整備されているとはいえロングコースでエスケープルートもなく、雪や岩盤の状態など判断が必要な箇所もあるため、不安のある方は現地状況に通暁した山岳ガイドを依頼することも選択していただければと思います。

なお、阿曽原温泉小屋の営業は10月30日をもって終了しています。

(都築香純/兵庫県/39歳/よく行く山:六甲山、八ヶ岳、北アルプス南部)

新潟県・飯士山

越後湯沢を代表する山を歩く。

飯士山(いいじさん)の山頂を望む(写真=野水敏勝)

11月3日、曇り

新潟県湯沢町の飯士山に登ってきました。天候が下り坂で心配されましたが、高曇りで風もなく穏やかな日和に恵まれ、紅葉を楽しめました。

低山ではありますが独立峰の趣があり、山頂からの展望は抜群。当日は谷川連峰をはじめ巻機山、八海山など越後の名峰が墨絵のように美しいシルエットを映し出していました。

コースはいちばんやさしい岩原スキー場のゲレンデから山頂へ。下りもリフト下り場からゲレンデを下りました。往復4時間弱ですが、紅葉あり、展望ありの山歩きを堪能しました。

帰りは越後湯沢温泉「駒子の湯」に立ち寄りました。上越国境の山は間もなく雪に覆われるでしょう。

(野水敏勝/新潟県/64歳/よく行く山:越後の山、北アルプス)

奥秩父・笠取山

ふかふかの落ち葉歩きを楽しみました。

紅葉が美しい黒槐(くろえんじゅ)コース(写真=内山俊幸)

11月2日、晴れのち曇り

秋の恒例行事となっている、紅葉の笠取山行です。一之瀬林道の両側は、色鮮やかに染めあげられて秋真っ盛りでした。期待が高まりますが、登ってみると一休坂より上の紅葉は時期が遅かったようです。

笠取小屋を越えて稜線に出るころには雲も増えてきて、山頂からの展望もあまり良くなかったのですが、下りの黒槐から中島川橋までは鮮やかな紅葉を眺めながら、ふかふかの落葉歩きを存分に楽しみました。

(内山俊幸/東京都/52歳/よく行く山:奥多摩、奥武蔵、北アルプス)

丹沢・檜洞丸

シロヤシオの紅葉を求めて。

青空に映えるシロヤシオの紅葉(写真=伊藤 孝)

10月27日、晴れのち曇り

西丹沢自然教室から檜洞丸へ行ってきました。この山へは、今まで何回か行ったことがあるのですが、すべてシロヤシオの花の季節でした。

今回はそのシロヤシオの紅葉を見るために、はじめてこの時期に行くことにしました。前日は台風27号が関東地方を通過したので少し心配だったのですが、当日は台風一過の晴天です。

登山口から1時間ほどでゴーラ沢出合に到着、そこで渡渉しなければならないのですが、台風の影響で増水しており、ズボンを膝上までまくり上げ、登山靴を脱いで裸足での渡渉を余儀なくされました。幸い、沢水も雪融け水ではないのでそれほど冷たくなく、なんとか渡渉することができました。

登山道には倒木が何ヶ所かありましたが、歩行には問題ありません。残念ながら紅葉は時期が遅かったのか、台風で落ちてしまったのか、多少残っていた程度でした。シロヤシオの花の季節はものすごい人混みですが、今回は人が少なく、久しぶりにのんびりした山歩きを堪能できました。

(伊藤 孝/神奈川県/55歳/よく行く山:北アルプス、八ヶ岳、丹沢)

山梨県・足和田山

晴天の富士山の眺望を楽しみました。

足和田山頂の展望台から眺める富士山(写真=浅井祥守)

10月27日、晴れ

台風一過に富士山と富士五湖の眺望を楽しんできました。

河口湖駅前からの路線バスを大嵐口バス停で下車し、集落の中を少し歩いたところにある蓮花寺の正門の前から山に入ります。急坂を上がると森の中に神社が現われ、その裏手からは河口湖が見下ろせます。ここから河口湖と西湖の南側を東西に連なる山塊の尾根を歩きました。

木々に囲まれ少し肌寒く感じる中、尾根を上がっていくと足和田山頂に到着です。展望台からは、富士山だけでなく青木ヶ原樹海とその先の本栖湖も見渡せました。さらに西へと進み、紅葉台では売店上の有料展望台から富士の裾野まで見渡せる絶景を楽しみました。この日は紅葉にはまだ少し早いようで、ところどころで色づいている程度でした。

尾根を下り、国道139号線の下をくぐり抜けるとあたりの様子は一変し、足もとにはゴツゴツとした溶岩石が転がり、頭上にはうっそうと茂った森が覆いかぶさっていました。ここは青木ヶ原樹海の東端のようです。途中で氷穴と風穴を見学し、風穴バス停から帰路に着きました。

ところどころでたくさんの枝が落ちていました。足もとに気をつけて歩きましょう。

(浅井祥守/東京都/53歳/よく行く山:首都圏から日帰りの低山)

鈴鹿・御在所岳

滑落や転倒に注意を。

上:紅葉の御在所岳/下:左から、おばれ岩、地蔵岩、頂上一等三角点(写真=浜崎美香)

11月2日、曇り

大阪から日帰りで御在所岳に行きました。紅葉たけなわの時期で、3連休ということもあり、大勢の登山者でにぎわっていました。

御在所岳にはいくつかのコースがありますが、今回は中道コースを登りました。巨石や奇石があって、両手を使ってよじ登る道がある登山道で飽きることはありません。途中、危険マークがついている岩場が2ヶ所あり、そこは渋滞していました。

帰りはロープウェイで下山。ロープウェイからは紅葉の進行具合がよく分かります。頂上付近の紅葉は終わり、中腹が美しく色づいていました。

御在所岳は岩場が多く、滑落や転倒の危険性が高い山です。登山口ではパトカーが転倒の危険性をアナウンスしていました。事故のない安全登山を心がけたいものです。

(浜崎美香/大阪府/49歳/よく行く山:関西の山)

兵庫県・氷ノ山

ブナの黄葉に輝く、兵庫県の最高峰。

降り注ぐ光のシャワーを浴びながら歩く山道(写真=山口敬二)
輝く木々に囲まれる至福の空間(写真=山口敬二)

11月2日、晴れ

ブナの黄葉に輝く氷ノ山を歩いてきました。

コースは福定親水公園から東尾根へと巡る周回コースです。黄色い光のシャワーを浴びて、登山開始。

頂稜はもう色あせていましたが、下山路では再び心踊る彩りの山を味わうことができました。山頂では大勢の人がお弁当を広げていましたが、トイレも長い行列ができていました。

(山口敬二/奈良県/55歳/よく行く山:大峰、比良、北山、六甲)

岡山兵庫県境・後山

秋晴れの下、紅葉の中国自然歩道を縦走。

遥か遠くになった駒ノ尾山、あと少しで後山(うしろやま)到着です(写真=舩越 仁)

10月30日、晴れ

後山へはいつも岡山県からのルートを登るのですが、この度のみつがしわ山の会例会では初めて兵庫県側からの登下降としました。

ちくさ高原の急なスキーゲレンデを200mの高度を稼げば県境稜線に出ます。最初のピークは峰をナルと読む平らな台地のダルガ峰です。紅葉は黄~黄土色がほとんどで、赤いカエデ類は少ないけれど、落ち葉を踏みしめる足元の感覚が心地よいです。

今日のコースは10km以上で、1000m峰が5座もあり、岡山県下随一の後山のほか、2位、3位の船木山、駒ノ尾山が連なっています。

背丈以上のネマガリタケは広く刈り払われ、縦走路は広くてとても歩き易かったです。縦走末端の後山から少し下った所に、十数年前に話題になった「平成の大馬鹿門」が建っています。彫刻家空氏作の石造りの門柱は仏教大学に引き取りを拒否されたものの、この千種町に受け入れられました。組石の立派なものです。

ところで困ったことが起きました。駒ノ尾山から、中型ブチ模様の犬が我々を先導してくれているのです。いくら帰れと言っても戻りません。そして板馬見渓谷の松の木公園に下山しました。

会員のひとりが、ひょっとすると駒ノ尾(旺)山荘のコマちゃんかもしれないというので、翌朝ネット検索してみると、間違いありません。有名な案内犬らしいのです。安否の電話を入れると、帰宅していました。山荘のおかみさんは「ご迷惑をおかけしてすみません、皆さまによろしく」とのことでした。それにしてもあの犬は夕暮れ時、兵庫県から1000mを登り返し、岡山県まで帰ったのですね。

(舩越 仁/岡山県/72歳/よく行く山:大山、中国山地)

鳥取県・大山

きれいな秋空が広がっていました。

爽やかな秋の空をバックに登る登山者たち(写真=吉田雄治)

11月2日、晴れ

博多駅から夜行バスに乗り、早朝米子駅に到着。そこでループバスに乗り換え、大山寺に9時前に着き、夏山登山路から山頂を目指しました。

6合目まではブナ林の紅葉の中をゆっくりトレッキングです。6合目からは大山北壁を横目に、キャラボクの中の木道を登ってぐんぐん標高を上げていきました。

山頂は記念撮影もままならないくらいの大にぎわいです。秋空のもと、爽快感でいっぱいになりました。

お目当ての紅葉は1000m付近のコントラストが実にきれいでした。

(吉田雄治/熊本県/54歳/よく行く山:くじゅう)

福岡県・平尾台

旬の花を求めて。

花言葉は“すべてよし”のウメバチソウ(写真=長谷川昭子)
登山道の傍で咲く花言葉“いじらしさ”のムラサキセンブリ(写真=長谷川昭子)

10月31日、晴れ

夫を誘って日本3大カルスト台地のひとつ、平尾台に旬の花を求めて行きました。

天気もよく、秋風を受けながら約3時間のお花散策です。登山道周辺には目的の花である、目をバッチリと開いたようなウメバチソウや、花弁の筋がすっきりして美しいムラサキセンブリがきれいに咲いていました。これらの花が終わると、平尾台も来春までしばらくのお休みとなります。

この日はたくさんの花見登山者の方が訪れていました。平尾台周辺は登山道や標識が整備されているので、ファミリーハイキングにも適しています。

(長谷川昭子/福岡県/63歳/よく行く山:九州全域の山)

大分県・由布岳

紅葉観賞を楽しんできました。

紅葉を眺めながらひと休み(写真=長谷川守克)
障子戸の岩壁を通過し西峰をめざす(写真=長谷川守克)

11月2日、曇り

紅葉観賞を目的に由布岳へ行きました。コースは、私が好きな東登山道から塚原道の周回としました。

目的の紅葉は、とにかく素晴らしい光景で、今まで訪れた中でベスト3に入るのではと思いました。ただ当日は終始曇り空で、青空があれば最高であったのですが。しかしながら約5時間の山歩きのなかでも、特に塚原道周辺は今までに観た中でもいちばんの光景で、満足して帰路につきました。

なお今回のコースは、正面登山道と比べるとクサリ設置の岩場やヤセ尾根など、少々危険な箇所もあり、慎重に行動する必要があります。また塚原ルートは全般的に踏み跡が薄いので、目印を見落とさないように行動しましょう。もちろん地図とコンパスは必携です。

(長谷川守克/福岡県/65歳/よく行く山:九州全域)

くじゅう・久住山

くじゅう連山の盟主へ。

久住山の南斜面(写真=松本辰彦)
扇ヶ鼻から肥前ヶ城の北西の斜面を望む(写真=松本辰彦)

10月27日、晴れ

山友総勢11人で久住山周辺の紅葉の山歩きを楽しんできました。

今回は赤川温泉登山口から久住山の山頂を目指し、避難小屋~西千里浜~扇ヶ鼻~赤川温泉登山口の周回コースです。

今年は台風接近や夏場の雨不足などで、紅葉についてはあまり期待していませんでしたが、連年並みの素晴らしい紅葉を見ることができて、大満足な1日となりました。

(松本辰彦/宮崎県/60歳/よく行く山:霧島連山など)

週刊ヤマケイ「読者の登山レポート」「遭難防止オピニオン」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんの登山レポートを募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

「遭難防止オピニオン」につきましては、文字数400字程度でお願いします。ご自身の遭難体験についてお書きいただくときには、写真をつけていただくとありがたいです。お名前、メールアドレス、年齢、郵便番号と住所、登山歴、よく行く山名・山域も添えてください。「登山レポート」「オピニオン」ともに文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」または「週刊ヤマケイ・遭難防止オピニオン」とお書きください。

山の装備はどんどん軽量化の時代。でも遭難対策は必要最低限の装備です。

軽い負担で、万一の補償が欲しい…そんなあなたにお勧めなのが、jRO(ジロー)の山岳遭難対策制度。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円。次年度以降会費は2000円+事後分担金(750円~1700円の見込み)です。いざというときに、備えましょう。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

登山のアプローチ手段としてすっかり定着した「登山バス」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、登山口までスムーズにたどりつけることから、人気を集めています。

毎日企画サービス(毎日新聞旅行)では北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳など人気山岳エリアへ登山バスを運行しています。山小屋での宿泊とセットになったお得な商品もあるので、この秋の山行に役立ててみてはいかがでしょうか? お正月の登山バスもあります。

第2回大野山アウトドアふゆフェスタ2013

12月8日(日)10時より開催

昨年第1回のイベントが開催され、多くの登山者やハイカーでにぎわいました

神奈川県西部の大野山は、標高723m。真正面に富士山、箱根連山、三浦半島、江ノ島を眺める最高のポジションにあります。秋から冬、春にかけては、陽だまりハイキングを楽しむ多くのハイカーを迎えています。

冬の初め、多くの人がハイキングに出そびれている時節にこの大野山で冬のアウトドアイベントを開催します。ノルディックウォーキングの体験プログラム(要予約、参加費500円)や地図読み講座、さらにマムート、イワタニ・プリムス、キャラバンなどのアウトドア用品アウトレット販売などイベントが盛りだくさんです。

会場は御殿場線山北駅または谷峨駅から徒歩90分。12時から素敵なアウトドア用品があたる抽選会もあります。

(文=武川俊二)

八ヶ岳を舞台にしたTV特番

11月10日(日)19:00~、『日本の名峰・絶景探訪』にて永井大さんと住吉美紀さんが縦走に挑みます

右から永井大さん、住吉美紀さん、山岳ガイドの赤沼千史さん(C) BS-TBS
2泊3日の縦走の模様が放映されます(C) BS-TBS

日本に連なる山々の絶景と山を愛する者の挑戦の姿を臨場感ある映像で紹介してきたBS-TBS『日本の名峰・絶景探訪』のスペシャル番組が、10日にオンエアされます。

今回は八ヶ岳の縦走がテーマです。縦走に挑むのは俳優の永井大さんとキャスターの住吉美紀さん。鍛え上げられた肉体でハードなアクションもこなす永井さんは、富士山登山や海外での登山経験もありますが、八ヶ岳縦走は初めて。一方の住吉さんは登山初体験。ヨガの指導者資格を取得するなど身体への興味は深く、山登りにも興味があったそうです。番組では登山用具を揃える準備の段階からドキュメントします。

初心者の住吉さんを永井さんが支えながら登る八ヶ岳。その他スペシャル番組の今回は、登山を楽しむためのノウハウはもちろん、八ヶ岳にゆかりの深い人たちと出会いながら、八ヶ岳の魅力を伝えます。

ヤマケイ登山教室・秋の集中講座

11月23日(祝・土)御岳山で開催

ヤマケイ登山教室の特別企画が、11月23日に東京の御岳山で開催されます。

地図読みとファーストエイド、自然観察の3つの要素が詰まったお得なプログラムはまもなく定員となります。興味のある方は早めにお問い合わせを!


山の知識検定

Q:次のロープの結び方の名称のうち、2本のロープをつないだり、スリングにしたりするのに使われるのはどれか、選びなさい。

1:ボーラインノット

2:フィッシャーマンズノット

3:エイトノット

4:トートラインヒッチ

平成24年度「山の知識検定シルバーコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて


山の知識検定

Q:次のロープの結び方の名称のうち、2本のロープをつないだり、スリングにしたりするのに使われるのはどれか、選びなさい。

1:ボーラインノット

2:フィッシャーマンズノット

3:エイトノット

4:トートラインヒッチ

【正解】2

フィッシャーマンズノットは、ロープをつなぐ、最も基本的で信頼性の高い結び方で、巻きを二重にすることでさらに強くなる。ボーラインノットは、様々なフィールドで使われている固定結びの基本中の基本となる。エイトノットはコブや縮まらない輪を作るためのもので、ロープの末端処理やハーネスとの固定に使用する。トートラインヒッチは、ロープを張ったり緩めたりするのが容易にできるので、ツェルトの設営などに使われる。

平成24年度「山の知識検定シルバーコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

『山と溪谷12月号』

より深い山の魅力を味わうために

今回の特集は「本格雪山登山入門 人気の山10」。12本爪アイゼンやラッセル技術が必要な、本格的な雪山を始めるための特集です。八ヶ岳や谷川岳など人気の雪山10座と入門のノウハウを紹介します。第2特集は「厳冬期装備大全」。登山靴、アイゼン、ピッケル、テント、シュラフなど厳冬期に本当に使える装備の選び方を解説します。特別企画は「バックカントリースキーガイド」、また8月24日にみずがき山自然公園で開催された山野井泰史さんの講演会「アルパインクライミングと死」の模様を再構成してお届けします。

http://www.yamakei.co.jp/products/2813900944.html

●発売日:2013年11月15日/特別定価:1,100円(税込)/ページ数:224ページ/判型:A4変形判/別冊付録:ヤマケイフォトコンテスト2014年カレンダー

2013年11月~12月の新刊
商品名 発売日 販売価格(税込)
『ワンダーフォーゲル12月号』 11/9 1,000円
『東京近郊 野鳥撮影地ガイド』 11/15 1,470円
『ヤマケイ入門&ガイド バックカントリースキー&スノーボード』 11/22 2,079円
『怖いもの知らずの女たち』増補文庫版 12/13 1,050円
『知られざる富士山』 12/20 1,260円
『山溪ハンディ図鑑 7 新版 日本の野鳥』 12/20 4,410円
『ヤマケイ文庫 宇宙船とカヌー』 12/20 1,050円
『ヤマケイ文庫 たった一人の生還-「たか号」漂流二十七日間の闘い』 12/20 924円
『始める!スノーシュー』 12/20 1,680円
『走りが変わるロードバイクの本』 12/24 1,260円


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】週末の山登り・花の遠足「足利・大小山」日帰り

ヤマケイ登山教室

足利の里山、大小山(だいしょうやま・320m)は、低山ながら展望のいい山として市民に愛されている山です。今回は展望と紅葉を楽しみます。時間があれば、あしかがフラワーパークにも立ち寄ります。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=105256

日程 11月21日(木)
集合 横浜駅 西口天理ビル前 (7:30)
講師 石丸哲也(山岳ライター)
行程 横浜(バス)大小山(バス)あしかがフラワーパーク(時間による)横浜【解散】19:00~21:00
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で歩ける体力が必要)
難易度 2(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない。)
参加費 12,800円

【海外】ルートバーン・トラックとマウントクック9日間

ニュージーランド随一のスカイライントレッキング。

セアリーターンズからのマウントクック
ルートバーン・トラック

ニュージーランド国内でも人気の高いルートバーン・トラックは、フィヨルドランド国立公園からその北側に隣接するマウント・アスパイアリング国立公園へと抜ける全長約35km、2泊3日のトレッキングコースです。山岳展望に優れ、渓谷から山上の湖へ、森から稜線の峠越えへと変化に富んだ景観が最大の魅力です。

出発日~帰国日 旅行代金(東京発着)
12月6日(金)~14日(土) 548,000円
1月17日(金)~25日(土) 548,000円
2月21日(金)~3月1日(土) 572,000円
3月14日(金)~22日(土) 566,000円

【机上講習会】地図読み講座「地形図とコンパスの基礎知識」

ヤマケイ登山教室

地形図とコンパスの基礎知識を学びます。講師は『学べる!山歩きの地図読み』の著者で、山岳ライターの佐々木 亨さん。各自プレート付きのオリエンテーリングコンパスを必ず持参してください。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1158

開催日 11月13日(水)
会場 アルパインツアーサービス本社3階 特設説明会場
時間 19:00~20:30
定員 45名
受講料 1,000円
講師 佐々木 亨(山岳ライター)

201311/7?11/20

11
7 紀州山の日(和歌山県が1994年に制定)
ギャラリー/日本山岳写真集団「日本の山・世界の山」公募写真展
日本山岳写真集団主催の写真展が東京・四谷のポートレートギャラリーにて11月7日から13日まで開催。10:00~18:00。
http://www.sha-bunkyo.or.jp/gallery/port.html
8 日本初の南極観測船「宗谷」が南極に向けて東京港を出航(1956年)
9 ベルリンの壁崩壊(1989年)
ショップ/A&Fカントリー安曇野店オープン
信州・安曇野にA&Fカントリーがオープンします。山紫水明の地でミステリーランチやアウトドアリサーチなど最新用具やウェアに触れてみませんか? 税込5000円以上お買い上げの先着100名様にはクリーンカンティーンのオリジナルパイントカップをプレゼントのオープン記念特典もあります。
http://www.aandf.co.jp/news/store/news_2013_store_azumino_open_
10 角川書店創業(1945年)
11 御坂山塊の三ツ峠山・屏風岩が沼井鐡太郎、別宮貞俊、岩永信雄らによって初登。日本国内初の本格的なマルチピッチの岩登り(1923年)
机上講座/ヤマケイ登山教室・山のファーストエイド
山での事故によるケガと応急手当てについて学びます。講師は日本山岳協会遭難対策委員の悳(いさお)秀彦さん。受講料は2500円(教材費含む)。東京・新橋のアルパインツアーサービス本社特設説明会場にて19:00~21:00に開催。申し込み、問い合わせはアルパインツアーサービスまで。
http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1132
12 串田孫一さん、東京に生まれる(1915年)
ギャラリー/理科美術展・最終日
東京・市ヶ谷の山脇ギャラリーにて11月6日から開催されている理科美術展の最終日。生物や植物の資料画、標本画が展示されています。
http://www.rikabi.jp/event/event-08.htm
13 沖縄で新種の鳥が発見され、ヤンバルクイナと命名される(1981年)
14 埼玉県民の日(埼玉県が1971年に制定)
写真教室/ニコン×ヤマケイPHOTOトレッキング「初冬の立山連峰2泊3日」
山上の湯、みくりが池温泉に連泊して初冬の立山連峰を撮影する実践講座です。講師は週刊ヤマケイの表紙写真を撮影している山岳フォトグラファー・菊池哲男さん。日程は11月14日(木)から16日(土)までのコースと、11月16日(土)から18日(月)までの2コースがあります。参加費用は各コースともに6万8000円。新宿発着のバスを利用します。装備は撮影機材のほかに6本爪以上のアイゼンとストックが必要です。申し込み、問い合わせはアルパインツアーサービスまで。
http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=105731
15 大阪万博跡地に国立民族学博物館開館(1977年)
イベント/上高地閉山式
河童橋の畔にて、11:30より。
http://www.kamikochi.or.jp/events/
16 世界遺産条約がユネスコで採択される(1972年)
イベント/岳都・松本「山岳フォーラム」2013
長野県松本市で2日間にわたって開催。初日は「山の文化祭&セミナー」と題して映画や演奏会、安全登山セミナーや朗読劇など盛りだくさんのプログラム。マンガ『でこでこてっぺん』の著者ゲキさんと山と溪谷副編集長によるトークショーもあります。会場は松本市のまつもと市民芸術館。入場無料。詳細は下記URLにて。
http://www.sangaku.net/
17 長崎の雲仙普賢岳が198年ぶりに噴火(1990年)
イベント/岳都・松本「山岳フォーラム」2013
2日めは「山岳フォーラム・シンポジウム」。岩崎元郎さんの講演や、小学生・中学生・高校生によるアウトドアスタイルショー、山と溪谷編集長も参加するパネルディスカッションなど、この日も魅力的なプログラムがずらり。
http://www.sangaku.net/
ギャラリー/中村みつを個展「やさしい山」最終日
イラストレーターの中村みつをさんの個展が東京・恵比寿のギャラリーまぁるにて開催中。この日は最終日。展示時間はふだんは12:00~19:00ですが、最終日は16:00までです。
http://galeriemalle.jp/
18 小山田大、奥三河・鳳来の岩場、ホーライ岩小屋ボルダー・白道ルートを登る。グレードは世界最難とされるスイスのドリームタイム(V15)よりハードとの見方もあり、五段/六段とされた(2003年)
机上講座/ヤマケイ登山教室・山岳気象大全
四季の山岳気象について学びます。今回のテーマは「梅雨・秋山」。講師は山岳気象予報士の猪熊隆之さん。参考書は『山岳気象大全』(山と溪谷社・刊)。会場は東京・新橋のアルパインツアーサービス本社特設説明会場で、15:00~16:30と19:00~20:30の2回開催。受講料は1000円。申し込み、問い合わせはアルパインツアーサービスまで。
http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1195
19 青梅鉄道開業(1894年。現在の青梅線)
20 御岳登山鉄道設立(1927年)


株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
協力
アルパインツアーサービス株式会社
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。