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水木浩生さん

山好きが高じて山岳映画の特集上映を企画。

南アルプス観音岳山頂での水木浩生さん。バックは北岳

世界初の冬山航空撮影を行った「死の銀嶺」のワンシーンより(提供:Beta Film Gmbh)

古くは「氷壁」、最近なら「剱岳 点の記」。山をテーマにした映画に影響を受けて、山登りにのめり込んだ人も多いのではないだろうか。

今週は、それがさらに高じて、山岳映画の特集上映を企画された水木浩生さんをご紹介。4月19日から5月2日まで、東京目黒区恵比寿の東京都写真美術館ホールで、黎明期のドイツ映画から日本映画の名作までを集めた特集上映が行われる。

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週刊ヤマケイ(以下Y):それにしても、すごいラインナップですね。K2登山の記録映画を見て山の虜となった私としては、毎日、通って全作品を拝見したいぐらいです。

水木(以下、M):そうですね。「人は何故、山に登るのか? 永遠の問いに挑む二週間」と銘打っていますが、20世紀初頭から現在に至る山岳映画の系譜を俯瞰し回顧する、大規模な特集上映イベントです。

日本でのパイオニア・ワークとなった大正期の記録映画や、山岳映画というジャンルを形成したドイツの先駆者、アーノルド・ファンクの主要作品。そして戦後初の山岳映画である「銀嶺の果て」をはじめ、「氷壁」「八甲田山」「植村直己物語」といった名作、16作品を上映します。

・・・

Y:これだけの作品を一挙に集めるには、大変なご苦労もあったことと思いますが、水木さん自身が山好きだからこそ、できるのでしょうね。

M:そうですね。仕事というよりも趣味が大きいかも知れません。同じ会場で山の写真展も開かれているので「この機会にぜひ」と。

じつは私が映画の世界に入ったのは、40歳を過ぎてからなんです。20代から造園業に従事して、いわゆる植木屋さんの仕事をしていたのですが、縁あって映画配給の仕事に移りました。そうしたら、自然と触れ合う機会が激減してしまったんです。山に登るようになったのはそれからで、一時は毎週末のように奥多摩に出かけていました。

・・・

Y:上映時間は日中が中心ですね。残念ながら、やはり私の場合、全作品を見るのは難しそうです、水木さんの特にお勧めの作品、見どころを教えてくれませんか。

M:はい。私も映画はノージャンルでいろいろ見て来ましたし、仕事でもいろんな作品を手がけましたが、例えば黎明期の1926年にドイツで公開された「聖山」と、2008年の「アイガー北壁」の関係なども興味深いですよ。パートナーが宙吊りになってしまったときの、ザイルを切る、切らないのシーンなど、時代を隔てても、同じモチーフ、類似のストーリーが脈々と受け継がれています

1937年にアーノルド・ファンクが日本に来て作った「新しき土」なども、原節子さんが振袖姿で焼岳に登るクライマックスが印象的です。「八甲田山」も77年の公開時にはカットされたシーンも復元した完全版です。本格的登山シーズンを前に、劇場スクリーンで一挙にお楽しみください。

(聞き手=久保田賢次・『週刊ヤマケイ』編集長)

20144/10~4/23

4
10 インドネシアのタンボラ山が大噴火。過去2世紀に世界で記録されたもののなかで最大規模(1815年)
TV/BS朝日『ボクらの地球・富士山 知られざる絶景百景』
1年にわたり富士山の絶景の数々を追いかけてきた篠原ともえさんが、富士山専門の写真家・小岩井大輔さんとともに冬の絶景撮影に挑戦。さらに気象予報士の森田正光氏とともに、記録的な大雪に見舞われた富士山周辺の異常気象の謎に迫ります。19:00~20:54。
http://www.bs-asahi.co.jp/ourearth/
机上講座/生涯登山の勧め
マウンティンゴリラ登山学校の第4回机上講座。「生涯クライマーでいたい、昔は登ったとは絶対に言いたくない」と現役にこだわる講師が、登り続けるコツをお話しします。会場は東京都新宿区の日本勤労者山岳連盟事務所(JR飯田橋駅徒歩10分)。19:00~21:00、参加費無料。詳細は下記URLにて。
https://sites.google.com/site/gorillamountainschool/
11 松濤明、北アルプス・硫黄尾根から槍ヶ岳を積雪期初縦走・積雪期単独初縦走(4月とはいえ、十分に積雪期といえる状況であった。1943年・昭和18年4/3~4/11)
TV/NHK『実践!にっぽん百名山』
有名山岳の登山コースや自然の魅力について伝える山岳専門情報番組。この日の放映は「水晶岳・鷲羽岳」。日本最後の秘境と言われる、天空に浮かぶ庭園・雲ノ平を巡り、黒部源流域の山々を縦走します。司会は釈由美子さん。コメンテーターとして『Rock&Snow』編集長でもある山と溪谷社の萩原も出演。斜面の下り方を階段や坂道で実践し、ストックの上手な使い方を解説します。17:00~17:25。
http://www4.nhk.or.jp/j-100yama/
12 北アルプス・黒部横断、立山温泉~平~黒部川東沢BC~水晶岳、赤牛岳、野口五郎岳、烏帽子岳~平~針ノ木谷・南沢~不動沢乗越~濁(西堀栄三郎、今西錦司ら。赤牛岳に4/6、野口五郎、烏帽子岳に4/7は本記録がそれぞれ積雪期初であろう。芦峅寺の案内人・ポーター11名が協力。1926年・大正15年3/20~4/12)
机上講座/読図ワークショップ シミュレーション登山
こぐま自然クラブの無料机上講座。毎月読図の練習問題をやって地形図に慣れる企画です。16:00~、要予約。場所は東京・池袋のルノアール・マイスペースMS&BB池袋西武横店3号室。詳細は下記URLにて。
http://members3.jcom.home.ne.jp/yohtu/PR/201404.html
TV/BS-TBS『日本の名峰・絶景探訪』
名峰や日本の原風景を、臨場感あふれる映像で紹介する紀行ドキュメント番組。この日は2時間特別編で「残雪に浮かぶ岩峰・谷川岳」。21:00~22:54
http://www.bs-tbs.co.jp/meihou/
13 富士山、宝永山第1火口壁に単独初登(小花充。1969年・昭和44年)
14 ネパール・クスムカングル(6367m)北壁単独登攀(青田浩。9時間半で稜線に達し、ビバーク。北峰から北稜を下降した。1985年・昭和60年)
机上講座/ヤマケイ登山教室・山の写真入門講座
初心者から中級者が対象の撮影講座。講師は『山岳写真大全』の著者でもある山岳写真家・中西俊明さん。この日のテーマは「デジタルカメラの選び方」。会場は東京・西新橋のアルパインツアーサービス特設説明会場。19:00~20:30。定員は45人、受講料2000円。詳細は下記URLにて。
http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1318
15 越後三山、八海山~中ノ岳~駒ヶ岳・郡界尾根下降(新村正一、林敏夫、後藤靖男、秋山正人、高橋照。越後三山の積雪期初縦走はおそらく1951年・昭和26年3/25~4/6の記録。本記録は郡界尾根の積雪期初踏破の記録と思われる。1954年・昭和29年4/8~4/15)
イベント/世界のロングトレイル大説明会
憧れのルートから、まだあまり知られていない魅力的な新コースまで、世界中のロングトレイルをヨーロッパ、アメリカ、カナダ、ペルーの4つのエリア別に詳しく紹介。会場は東京・新橋の千代田区立内幸町ホールで14:00~16:00。入場無料・予約制。詳細はアルパインツアーサービスのHPにて。
http://www.alpine-tour.com/news_detail.php?keyno=22
机上講座/ヤマケイ登山教室・山岳スキルアップ講座
総合的な登山スキルを身につけられる講座。講師は山岳ガイド・武川俊二さん。この日のテーマは「山歩きの楽しみと知識と装備」。会場は東京・西新橋のアルパインツアーサービス特設説明会場。19:00~20:30。定員は45人、受講料2000円。詳細は下記URLにて。
http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1312
16 富士山九合目からスキー滑降(T.E.レルヒ。八合目からレルヒと案内人が頂上を目指したが、九合目付近で下降。1911年・明治44年)
17 北アルプス・奥大日岳、西大谷尾根に登攀(中島秀雄、佐伯富男。西大谷山頂でビバークし、翌日、室堂乗越からスキーで下山。本記録が初登攀と思われる。1954年・昭和29年4/17~4/18)
18 南アルプス・甲斐駒ヶ岳、大武川桑木沢中央壁・四月ルート初登(奈須川雅俊、進藤知二、武川俊二。桑木沢源頭にある高差300mの岩壁。本記録が中央壁における初の開拓。1976年・昭和51年4/18~4/19)
19 北アルプス・白馬岳大雪渓からのスキー登山。信州側からの積雪期初登(新井長平、遠藤久三郎、馬場忠三郎、横沢房吉、横川庄次郎。スキー滑降をテーマにした山行。4/19に登頂、滑降。1924年・大正13年4/16~4/20)
映画/山岳映画特集上映「黎明期のドイツ映画から日本映画の名作まで」
4/19から5/2にかけて、東京・恵比寿の東京都写真美術館ホールにて開催。16本の作品が上映されます。4/19は『銀嶺の果て』と『八甲田山(完全版)』。各回入れ替え制。チケットは一般当日券1500円、前売1300円。
http://www.yamaeiga.com/
20 奥利根、小沢岳~三番手山~米子頭山~巻機山~米子沢スキー下降(川崎精雄、林主税。藤原から入山。1935年・昭和10年4/17~4/20)
イベント/群馬県上野村山開き
週刊ヤマケイでもおなじみの山歩きライター・打田鍈一さんと金毘羅山に登る「山開きイベント」。参加費3000円。19日からの前泊プランもあり。申し込み締め切りは4月10日。申し込み・問い合わせは上野村・森の体験館まで。
http://user.uenomura.ne.jp/ueno7072/index.html
21 日高山脈・楽古岳~ペテガリ岳~幌尻岳~芽室岳という積雪期日高山脈全山縦走に成功(工藤英一、細貝栄。積雪期のノンデポ、ノンサポートの全山縦走は初。食糧35日分、ガソリン8.5リットルなどを含め、ひとりあたり45kgの荷となった。前半は記録的大雪の中を縦走。1975年・昭和50年3/20~4/21)
22 戸隠連峰・逆サ川、三角点本沢に積雪期初登(中村利邦、小日向証明。ルートは奥社から戸隠山に突き上げるルンゼのようだが、4月下旬とはいえ氷雪壁の登攀にかなり苦戦。1965年・昭和40年)
23 ネパール、ランシサ・リ(6300m)初登頂(井上公、浅野晃、梶本卓也、栗本直人、三村和男。ランシサ氷河から西稜末端を越えて南面をたどる。4/23に梶本とシェルパが登頂。1982年・昭和57年)
イベント/スイス&ヨーロッパの山旅・大説明会
お花畑の中を歩くハイキングや氷河トレッキング、快適な山上のホテル滞在から人気の山小屋宿泊コースまで、魅力的な山旅を紹介する企画。会場は東京・新橋の千代田区立内幸町ホールで14:00~16:30。入場無料・予約制。詳細はアルパインツアーサービスのHPにて。
http://www.alpine-tour.com/news_detail.php?keyno=25

※参考文献『目で見る日本登山史』(山と溪谷社・刊)

北海道・白雲山

想像以上に雪崩の危険性を感じました。

白雲山頂上から然別湖とウペペサンケ山(中央)(写真=谷水 亨)

標高1000m付近で雪崩が起きていました(上段=破断面、下段=デブリ)(写真=谷水 亨)

4月7日、晴れ、トレースなし

この日訪れた白雲山(1186m)は昨年末、国内33番目の日本ジオパークに認定された「とかち鹿追ジオパーク」内にあり、然別の火山活動がつくった然別湖の畔にあります。

湖畔側登山道の駐車場は除雪されておりました。早速準備を終えて登り始めますが、トレースは無く10分もするとジグザグな登山道を見失ってしまい、仕方ないので樹林帯の中を直登して稜線まで登ることにしました。何度か赤布を見つけはしたものの、正規の登山道どうりに登ることが出来ず、雪崩のデブリに出くわしてしまいました。

その後は危険を避けるため木々の密集した所を登り、やっと稜線に出ることが出来ました。風も強まり日もかげって来ましたが、気温は0℃と比較的暖かでした。最後の急坂を登り頂上へ。頂上は晴れていたものの風が強く、のんびりと過ごすことは出来ませんでした。

下りも登山道に沿って下りようと、登りのトレース跡を修正しながら下りましたが、やはり何度か登山道を見失い、クラックを見つけると、そこを避けるように進み、苦労しました。

この時期なので警戒はしてはいたものの、想像以上に雪崩の危険性を感じた登山となりました。

(文=谷水 亨)

岩手県・姫神山

残雪の山頂から岩手山を望む。

まだまだ春遠い岩手山を望む(写真=清野 薫)

4月7日、晴れ

この日は地元の登山グループ「もりおか里山の会」の例会登山です。田代口から頂上を目指し、下りは一本杉口のルートを取りました。ゆっくりと頂上まで1時間ぐらいかけ、芽吹いた木の芽や春の雪景色を楽しみながら登ります。

頂上は風が強く、早々の下山となりましたが、全方位を見渡すことができ、東は岩洞湖や、葛巻町の風力発電の風車、西は八幡平、岩手山、秋田駒、南にはかすむ早池峰山、北は七時雨山が見て取れました。

(文=清野 薫)

宮城県・大高森

潮の香りに包まれながらのハイキングを楽しむ。

大高森山頂から多くの島々が浮かぶ松島湾を俯瞰する(写真=曽根田 卓)

宮戸島の嵯峨渓突端にある萱野崎の男性的な景観(写真=曽根田 卓)

4月6日、晴れ

東松島市宮戸島でいちばん高い大高森(標高105m)は、日本三景の松島を眺望する景勝地として有名です。

この山は麓の登山口から15分足らずで登れますが、たどり着いた山頂からは西側に松島湾に浮かぶ浦戸諸島と、背景に船形連峰や泉ヶ岳、東側には仙台湾越しに牡鹿半島が一望できます。今回はこの大高森を起点にして嵯峨見台から室浜、そして「日本三大渓」の一つに数えられる嵯峨渓の見どころである唐船番所跡、乙女の浜を経て嵯峨渓突端の萱野崎まで7時間の行動時間を要するハイキングを楽しんできました。

この日の奥羽脊梁山脈は雪が降る荒れた天気でしたが、海辺のこの地は春の花が咲き揃い、潮の香りを感じながらの穏やかな一日でした。

しかし途中で立ち寄った室浜や大浜の集落は東日本大震災の大津波でほとんどの家屋が流され、現在は荒涼とした空地が広がっています。帰路に県道を歩くと高台集団移転の造成地が間近に眺められました。

なお、乙女の浜分岐から萱野崎まで往復する場合は、道が定かでなく、しかも嵯峨渓の崖の縁を歩くので細心の注意が必要です。

(文=曽根田 卓)

福島県・安達太良山

くろがね小屋泊の1泊2日プラン。

くろがね小屋(写真=中村重明)

牛ノ背を、安達太良山に向かう(写真=中村重明)

4月5日~6日、5日曇りのち雪、6日晴れ

あだたら高原スキー場(奥岳登山口)よりくろがね小屋経由で安達太良山を往復してきました。

初日は登山口を9時過ぎに出発。トレースがしっかりついており、かつ雪面は堅く締まっていてアイゼン(またはつぼ足)で快調に歩けました。なお、くろがね小屋手前の斜面をトラバースする部分ではアイゼンが必須でした。

くろがね小屋で昼食休憩後、メンバー4名のうち1名のみ山頂を目指しました。峰の辻までは赤旗付きの竹竿がありルートが明瞭でしたが、その先は竹竿などの道標がない中、吹雪で視界不明瞭になりました。牛ノ背分岐を目指してしばらく進んだところ(結果的にはあと約200mの地点)で、下山時にルートが分からなくなるリスクがあったため引き返しました。

くろがね小屋に戻って源泉掛け流しの温泉にゆっくり浸かったのち、2時過ぎから持参の食材で「夕食」を開始。暖かい山小屋で食事とお酒をゆっくりと楽しみました。

翌日は予報通り天候が回復。風はあるものの視界は良好で、6時過ぎに小屋を出て3時間弱で難なく安達太良山頂を往復してきました。峰の辻から先はほとんどのパーティーが安達太良山への直登ルートを辿っていましたが、我々は沼ノ平・牛ノ背経由のルートを往復。牛ノ背からは沼ノ平や磐梯山の絶景が得られ、また山頂からも360度の展望を楽しみました。

くろがね小屋に戻った後、デポした荷物を回収して下山。11時半頃に登山口駐車場に着くと小雪が舞い、山頂方向はガスに包まれ始めました。つかの間の好天時に山頂を踏むことが出来たのはとても幸運でした。

(文=中村重明)

新潟県・角田山

雪割草(ミスミソウ)との出会い。

ミスミソウは花の変異種が多彩なのが特徴(写真=奥谷 晶)

ミスミソウはほかに先駆けて春一番に咲くので「雪割草」の異名をもつ(写真=奥谷 晶)

3月31日~4月1日、31日強風、曇り時々晴れ、1日快晴

三陸沖に進んだ低気圧の発達によって大荒れとなった3月30日。その翌日、雪割草(ミスミソウ)との出会いを期待して角田山にむかい、五ヶ峠コースから登り始めました。

朝方から晴れて雨の心配はなくなりましたが、北風が冷たいです。カタクリの花も閉じたままのものがほとんど。

頂上からは灯台コースをたどります。ここは、両側にカタクリが群生する尾根からやせた岩稜地帯をたどり、角田浜灯台をめざすという豪快なコースです。コースの終点は日本海、灯台の下の荒波が洗う波打ち際。終始、強風にさらされながらも、快適な稜線歩きを楽しみました(手すりなどがしっかり整備されて、危険はほとんどありません)。

翌日は快晴となり、風もおさまりました。めざした桜尾根には、平日にもかかわらず大勢のハイカーが詰めかけています。期待通り、北風に耐えた雪割草のけなげな姿に出会うことが出来ました。ここは、地元の篤志家の手によって保護され、かつての大群落の片鱗を今に伝える貴重な自生地であると聞きます。さまざまな色合いの変異種が色とりどりに咲き乱れる様子は見事でした。

頂上への尾根筋の登山道では、カタクリの群落がいよいよ出番とばかり一斉に花弁を広げていました。

(文=奥谷 晶)

新潟県・角田山

今年初の花鑑賞登山は花の開花と晴天に恵まれました。

海へ続く灯台コース。佐渡島も見えます(写真=福井美津江)

オオミスミソウ。白や薄ピンクや濃い紫もありました(写真=福井美津江)

4月1日、晴れ

登り始めて10分もすると、楽しみにしていた色とりどりのオオミスミソウがたくさん咲いていました。登りの桜尾根コースは私有地で、花の保護が特に徹底しています。スパイク長靴は禁止、ストックもなるべく使わず、どうしてもという場合はゴムキャップを付けての使用です。登山道から出てはいけません。角田山の標高は481.7mほどですので、ゆっくりお花を楽しみながら歩けました。

会話を交わした地元の方々が「新潟へようこそ~、またいらしてくださいね」と歓迎してくださったのが印象的で嬉しかったです。

下山は灯台コース。海へ向かって下るのは初めての経験でした。

(文=福井美津江)

茨城県・横根山~都室山

イワウチワの群落をもとめて。

登山道の両脇をびっしりと埋め尽くすイワウチワの群落は圧巻(写真=奥谷 晶)

鋸型の5つの花弁は、まるで陽光に向かって手のひらをかざしているようだ(写真=奥谷 晶)

4月5日、晴れ

貴重なイワウチワの群落を求めて、横根山から都室山への尾根道をたどるハイキングコースを歩いてきました。

花貫ダム手前の公園から花貫川の右岸沿いをしばらく進むと、横根山への急登が始まります。イワウチワがぽつぽつ見え始めたと思うと、やがて登山道をも埋め尽くさんばかりにびっしりと群生している姿を見ることが出来ます。狭い尾根道を一段上るごとに密集度が高まっていく様子には圧倒されます。踏みつけないよう細心の注意を払って進みますが、多人数では立ち入ることを避けたいところです。

横根山の山頂手前の十字路からは沢尻湿原に寄ることが出来ます。小さな湿原ですが、ミズバショウ数株が開花していました。カタクリやシュンランも確認でき、豊かな植生を感じさせる山域でした。

花貫川の増水のため、名馬里ヶ淵への下りは断念しましたが、横根山から都室山、鳥曽根登山口に至る稜線上にも、イワウチワの群生がところどころ見られました。

(文=奥谷 晶)

栃木県・岩山

迷路のような稜線を歩く名前通りの岩の山。

C峰から見たA峰(右)とB峰(左)。A峰の上には登攀準備中のクライマーがいました(写真=木元康晴)

二のタルミの手前にある14段のハシゴを登る(写真=木元康晴)

3月29日、晴れ

岩場の多いハイキングコースとして知られる、鹿沼の岩山へ行ってきました。

スタートは東武線の新鹿沼駅。登山口となる日吉神社の近くまでバスも利用できるのですが、大した距離ではないので歩くことに。駅から約25分で日吉神社に到着し、左手の登山道へ入ります。

間もなく現れるルンゼ状の岩場をたどって、岩峰上にベンチの設置された見晴らしの良いC峰へ。その先で岩と岩との間をすり抜けて、回り込むように露岩の上に立てば、そこが三番岩の頂上です。そこからも迷路状になった岩の間を通り、ハシゴを登ったりしながら二番岩、そして岩山全体の頂上となる一番岩へと登ります。

最後は眼下に広がるゴルフ場へ突き出したような形の岩稜で尾根を離れ、連続するクサリを伝って高差70mほどの猿岩を下降。ここは低山とは思えない長くて急なクサリ場であり、最も注意を要するところです。下りきれれば登山は終了。ゴルフ場から車道に向かい、新鹿沼駅に戻りました。

(文=木元康晴/登山ガイド)

谷川岳・天神尾根

ゴールデンウィーク登山に備え雪上訓練と谷川岳登頂。

天神尾根下部から谷川岳方面。湿気の多そうな分厚い雲が離れない(写真=野村 仁)

オキの耳にて。風雪で無展望だったが、登れたことがうれしい(写真=野村 仁)

4月5~6日、5日雪、午後から晴れ間、6日晴のち風雪

所属山岳会に雪上訓練(セックン)を必要とする人がいたので、天神尾根で定番ともいえる雪上技術練習と谷川岳登頂です。

4~5月に手軽に雪上技術練習ができる場所は少なく、天神平は貴重な場所です。

最近は気象変動が激しく、5日の天神平は冬に逆戻りでした。午後遅くから晴れ間がのぞき、美しい雪山風景を見ることができました。このときの晴れ間は擬似好天というのか、翌日は風雪となり、天神尾根を往復登山する多くの人の列に混じってトマの耳へ、さらにオキの耳へと足を延ばしました。

トマの耳から先はトレースが薄くて見えにくいうえ、マチガ沢側に大きな雪庇が出ているので要注意です。また、天神尾根の危険箇所は肩ノ広場付近の迷いですが、多くの人が登るこの時期は、常時標識が立っているような状況でした。しかし、標識はなくなることもあり、誤っていることもあります。自分でルート判断をすることが重要です。

(文=野村仁/編集室アルム)

群馬県・妙義山

変化に富む岩尾根の縦走。

妙義神社・奥の院の隣のコースにて。最初のしっかりした岩場(写真=鈴木さとし)

石門付近にはカタクリとヒナスミレが仲良く咲いていました(写真=鈴木さとし)

4月5日、晴れ

冬型のひんやりした晴れ間に、桜咲く妙義神社からキブシやスミレの咲く石門まで縦走しました。

日本三大奇勝である妙義山は、奇岩がいたるところで見られます。標高こそ低いものの、岩山なので通過にはかなりの危険が伴います。今回は大雪の影響で大きな倒木が道を塞いでいたり、例年より多い残雪が固く締まって斜面についていたり、ところどころ濡れた部分が凍りついていたり、更に気を使う要素がありました。

(文=鈴木さとし/登山ガイド)

※編集部注:妙義山は滑落事故が多発するエリアです。装備を揃えて、自分の技量にあったコースを選んでください。

八ヶ岳・阿弥陀岳南稜

冬季バリエーションルートへ。

青ナギの手前から仰ぐ阿弥陀岳南稜(写真=兼岩一毅)

下山時、御小屋尾根から阿弥陀岳山頂を振り返る(写真=兼岩一毅)

4月7日、快晴

快晴の下、冬期バリエーションルートである阿弥陀岳南稜に挑みました。

朝6時、林道の終点である船山十字路に車を停め、歩き出します。寒気の影響により午前中は気温が低く、雪はよく締まっており、アプローチでの踏み抜きはありません。踏み跡を辿り、快適に立場山まで登りました。

青ナギから先の稜線は、風により踏み跡が消え、南東側に雪庇がせり出していました。P1、P2をやり過ごし、核心部となるP3に向かいます。

基部を回り込んだところにあるルンゼは、雪がよく付いており、ピックがよく効きます。ここは、慎重にダブルアックスで切り抜けました。

P4を巻き、短い雪壁、岩稜帯を抜け、無人の阿弥陀岳山頂に立つと、八ヶ岳の峰々、日本アルプスが見渡せ、遠くに霞んだ富士山がうっすらと浮かび上がっていました。

下りは御小屋尾根を下りましたが、森林限界以下では気温上昇によりアイゼンの裏にダンゴができ、転ぶこともありました。

なお、御小屋山から船山十字路までの道は、やや不明瞭です。

(文=兼岩一毅)

※編集部注:このルートは雪山登山の熟練者レベルの場所です。雪山中級者や初級者が安易に入ることのないよう、十分に注意してください。

高尾山・駒木野~日影沢~小下沢

末永く花を楽しむために。

ヤマエンゴサク(写真=田邉 綾)

上:ニリンソウ、下:ヨゴレネコノメ(写真=田邉 綾)

4月6日、晴れのち雨

先週に引き続き、サポートレンジャーの皆さんと小仏川沿いの遊歩道の植物の調査とマナー普及活動を行ないました。春の植物を楽しみに来た利用者の方々に対して、チラシを配りながら、踏圧による植生への影響について解説します。今日お会いした皆さんは、こちらの話に真剣に耳を傾けてくれ、チラシも快く受け取っていただきました。

駒木野には、地元の方の尽力によって希少な植物が保護されている場所があります。ロープ柵を設置して道を明確にする事によって、植物を踏圧から守っています。その甲斐あって年々、植生は回復傾向にあり、この日もヤマエンゴサクの花が咲き乱れていました。

小下沢ではニリンソウやヨゴレネコノメが咲いています。ここでも撮影の為と思われる踏み込みの跡が見られます。踏み込みによる植生荒廃は季節や場所を問わず起きていますが、その深刻さを知る人は少ないかもしれません。毎年、同じ場所で同じ花を観察できる事が当たり前になるよう、今後もマナーをお伝えしていきたいと思います。

(文=田邉 綾/東京都レンジャー 高尾地区)

西丹沢・ミツバ岳

権現岳からミツバ岳に向かうとき、道迷いに注意してください。

ミツマタの花が満開です(写真=原田征史)

4月1日、晴れ

3月も寒い日が続き、山の花も開花が1週間ほど遅くなっている様子ですが、ミツバ岳山頂に咲く黄金の花、ミツマタの花の様子を見て来ました。

滝壺橋から急な登山道を40分ほど頑張ると、やがて緩やかな落葉樹林の中を登ります。ミツバ岳山頂までは約1時間30分ほどで到着。ミツマタは日差しを受けて黄色い花が満開でした。4月第2週まで楽しめそうです。

この日は平日にも関わらず、沢山のハイカーが登って来ていました。権現岳からミツバ岳に向かう時、道迷いが多いそうです。ミツバ岳方向の尾根に下る所を見失わないようにして下さい。

(文=原田征史/小田原山岳会員・『神奈川県の山』著者)

鳥取県・大山

82歳の大先輩とともに。

大山頂上。82歳の大先輩を囲んで(写真=舩越 仁)

雪に埋まったキャラボク林の上を眼下の弓ヶ浜半島目指して下ります(写真=舩越 仁)

4月1日、晴れ

何歳まで雪の大山に登れるだろうか、御年82歳、大先輩の年賀状には毎年この抱負が綴られています。諸事情で今年は4月にずれ込みましたが、絶好の登山日和になりました。その上、これ迄で最強の応援隊が8名も揃い、夏道往復の予定です。

表面はザラ目で蹴り込みのきく、歩き易い雪質です。傾斜がきつくなる3合目上部から所々登山道が露出しますが、下の雪は硬く、踏み抜くようなことはありません。

小生の知る限り先輩は毎年欠かさず登られましたが、一昨年だけはヒザの具合で6合目避難小屋迄になったことがありました。昨年は完登されたのですが、今年もやはり6合目でちょっと弱気が出て来ました。それでも最高の天気と皆に励まされ、少し遅いペースですが3時間50分で頂上に到着しました。

登りは不要だったアイゼンですが、下山時はヒザの負担軽減に長年愛用の札幌門田製EverNew Maden Tokyoを装着して貰いました。

先輩のヒザへの負担は登りより下りの方が大きく、6合目でヒザサポーターの措置をしたものの、足の運びが不安定になってきました。そこで、登山道が露出している急傾斜の5合目を下るのではなく、左手のブナ林を下ることにしました。そして急傾斜を過ぎた3合目からは一般登山道に合流し、無事に大山寺南光河原駐車場に下山しました。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

鳥取岡山県境・伯州山~萱峠

雪融けが進み、今シーズンの中央分水嶺歩きもここ迄です。

起き上がり始めたネマガリタケ(写真=舩越 仁)

危うい無名ピークを乗り越える(写真=舩越 仁)

3月27日、雨のち晴れ

3月22日に下った尾根を伯州山に登ります。予報では朝方上がる筈の雨ですが、その気配はありません。昨日30mmも降った雨で、所々にイワウチワの丸い葉っぱが現れています。この伯州山はイワウチワの群生地で、近年人気の山になりました。目を凝らすと、早くもピンクの蕾がひとつふたつ覗いています。

この日の県境稜線歩きは、東の恩原三国山方向へ延ばします。山全体にはまだ十分な積雪があるのですが、稜線の竹が起き上がると分水嶺踏破は出来なくなります。今シーズンの締めくくりになりそうなのに、小雨で視界も乏しいです。そんな中、県境と分水嶺がはっきり解離した場所に到着しました。県境線450mが鳥取県三朝町側のカツラ谷の先端を横切っています。私達は勿論分水嶺を歩きますが、昨シーズンの新見市二子山でも同様な箇所がありました。

幹回り6ヒロ以上の県境の大杉のたもとで大休止。遅い昼食をとっていると、日が射し始め一気に明るくなって来ました。この後、細い雪稜リッジが2ヶ所ありましたが、今日の雪は良く締まっていて、カンジキの爪がしっかりきいてくれます。この細尾根は厳冬期ならどんな様相を呈しているのでしょうか。相当厳しい雪庇になっていると思われます。

遅くとも稜線歩きは3時迄と決めています。3時17分に到着した萱(カヤ)峠に赤リボンを結び、今日の、否今年の終着点としました。

本日の歩程は13.2km、8時間38分でした。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

宮崎県・可愛岳

ミツバツツジを探しながら尾根歩き。

稜線に咲くミツバツツジ(写真=池田浩伸)

鉾岩から望む延岡市街地と日向灘(写真=池田浩伸)

3月22日、晴れ

西郷資料館から烏帽子岳、可愛岳(えのたけ)を経てザレの頭から西郷資料館に戻るコースです。霜がおりて冷え込んだ朝でしたが、日中は汗ばむほどの陽気になりました。

登山口から見る稜線付近に、ミツバツツジらしい赤紫色と山桜が咲いているのが見えています。北コースでは背中に朝陽があたり、ポカポカと気持ち良く歩けました。烏帽子岳に着くまでは、アセビやヤブツバキがたくさん咲いています。林道に出ると烏帽子岳の岩肌にはミツバツツジが咲いているのが見られました。稜線の上では、日当たりがいい場所には点々と咲いています。山頂付近にもミツバツツジが多く、満開になれば見事なことでしょう。

ウグイスの声と花を楽しんだ一日でした。

(文=池田浩伸/登山ガイド)

宮崎県・扇山

マンサクと残雪を楽しみました。

マンサクがきれいでした(写真=池田浩伸)

展望が良い扇山山頂(写真=池田浩伸)

4月6日、晴れ、強風

道路わきの桜並木を楽しみながら松木登山口へ向かいます。日向椎葉湖のダムサイトではミツバツツジが咲き、山肌には新緑とヤマザクラがとても綺麗でした。しかしこの日は冷たい北風が吹いて冬山のような寒さで、落ち葉の上には雪が残っていたので驚きました。

青空に枝を伸ばしたブナの森を抜けて、扇山小屋へ到着。ここは無人の小屋ですが、いつ来てもきれいに片付いていて気持ちのいいところです。小屋の中にあるバケツの水は凍り、温度計は0度を示していました。

山頂までは、ひと登り。登山道には、うっすらと雪が積もっています。ふと見上げるとマンサクがたくさん咲いていました。

雪とマンサク!

滅多に見ることのない景色に感激です。シャクナゲのツボミもたくさんついていました。

なお、松木登山口へ続く林道では落石が多く見られました。

(文=池田浩伸/登山ガイド)

宮崎県・岩壷山

宮崎市と日南市の境にある静かな山へ。

岩壷山頂の案内板。以前は、この案内板すらなかった(写真=緒方 優)

今回歩いた、ルートマップ(写真=緒方 優)

3月28日、晴れ

この日は、前週に引き続き岩壷山へ登ってきました。岩壷山は鵜戸山地の主峰で、平成大合併の前は宮崎市の最高峰でした。しかし、北から行っても南から行っても距離が長く、東側の内海地区からのルートは短時間で登れるものの植林地が多く、登山口までの林道の走行にも難があり、登山者が少ない山です。

今回は、猪八重渓谷の五重の滝方面から本太郎コースに合流して登り、新ルートの猪八重(いのはえ)コースを下りました。

猪八重渓谷入口から遊歩道を進み、五重の滝のすぐ手前から支尾根に取り付いて急登を過ぎると、やがて本太郎コースに合流します。本太郎コースはアップダウンの激しいコースですが、一部に植林地があるものの、自然林が多く残されています。

山頂から南下して、猪八重コースへ。主稜線から西へと進むといきなりの急な下りですが、やがて緩やかになります。いちだんと傾斜が緩くなってくると、道は左に折れて、林道終点に出ます。荒れた林道をしばらく進むと急な左カーブ地点の右側に目印のテープがあり、右に折れて再び登山道を緩やかに下っていきます。やがて急傾斜地となり、そこを下ると遊歩道へ達し、出発地の猪八重渓谷入口へ戻りました。

所要時間は上り約3時間半、下り約2時間半でした。新ルートとはいっても古びた目印が数箇所残っていて、昔は登られていたようです。

ちなみに岩壷山には10回くらい登っていますが、他の登山者に出会ったことがありません。たまには出会えるといいのですが。

(文=緒方 優/『宮崎県の山』共著者)

宮崎県・矢岳

霧島の山々に春の到来を告げるキリシマミズキ。

キリシマミズキは低木とはいうものの5mくらいの高さにはなり、一面に広がるその姿は華やか。花は房状に5~9個が下がる(写真=緒方 優)

4月3日、曇り

キリシマミズキはマンサク科トサミズキ属コウヤミズキの仲間で、霧島の山々にだけ生息しています。4月中旬から下旬にかけて、小林市の九州自動車道小林ICからえびの高原へ車を走らせていくと、標高800mあたりで七折れの滝の案内板があり、ここを過ぎると黄色い花が垂れ下がったキリシマミズキがちらほらと姿を現わします。標高1000mあたりから露天風呂跡地、えびの高原から大浪池登山口にかけての道路沿いに群生しています。えびの高原あたりでの見頃は、4月下旬から5月連休にかけて。

キリシマミズキがいちばん早く咲き出すのが、矢岳です。そろそろ咲き出しているだろうと思い、登ってきました。

登山口を出発してしばらく進むと、矢岳川を渡渉するために一旦谷へ下りますが、ここにキリシマミズキが群生しています。下り始めるとすぐに、かすかですが甘い香りが漂ってきて、黄色い花達が出迎えてくれました。そろそろ見頃になりそうです。ユラユラと風に揺られているその姿を眺めていると、落ち着きます。30分くらい写真を撮って過ごしました。

その後、ヤブツバキを眺めながら山頂へ。標高1000mあたりからは、まだまだ冬枯れの光景でした。

6月から7月に咲くオオヤマレンゲの花は「深山の貴婦人」といわれますが、それに例えるならば、キリシマミズキは春を迎える「霧島の姫さま」といったところでしょうか。

(文=緒方 優/『宮崎県の山』共著者)

北海道・南斜里岳

キラキラと輝く雨氷の森を抜けて。

強風により、雨氷は斜めについています(写真=伊藤典子)

雨氷の森を抜ける(写真=伊藤典子)

4月6日、晴れのち雪

日帰りで南斜里岳へ。雪は硬く締まり、歩きやすいと思ったものの、稜線に出るとさらに硬く、氷のよう。

で、上を見れば、キラキラ! 雨氷(うひょう)という、こちらでも珍しい現象です。雨氷の森を抜け、振り返れば、奥にはウナベツ岳。ただし山頂では強風にホワイトアウト。そして、下山時にはまた青空が。強風にさらされた頬が温まります。

(伊藤典子/北海道/よく行く山:知床周辺)

福島県・京ヶ森

桧原湖南岸の森を歩きました。

山頂からは櫛ヶ峰(磐梯三峰のひとつ)だけが見事にみえました(写真=葉貫正憲)

4月7日、曇り

この日は裏磐梯桧原湖東方にある簗部山へいこうと、曽原地区より小野川探勝路より尾根をめざしました。

ところが尾根の雪融けが急激でヤブがすごく出ており、40分ほど歩いたところで撤退することに。すでに10時30分を過ぎているので、行けるところは限られます。

そこで桧原湖の南岸にある「京ヶ森」へ方向転換しました。雄国沼へのスタート地点である雄子沢駐車場から国道459号線を約20分戻り、京ケ森をめざします。道路から尾根に上がって数分歩くと、少し見晴らしのいいピークにでます。そこから1016m峰とその北に京ヶ森が見えました。1016m峰へは行かず、西側を巻いて鞍部へ。鞍部からは標高差100mを一気に登ると山頂でした。

そこは落葉樹林で、磐梯山、桧原湖、雄国山などが見られましたが、樹木に邪魔され眺望はあまりありません。駐車場から山頂まで約1時間10分。ここも雪融けが急速に進み、竹や灌木のヤブが少しずつ現われていました。

会津の1000m未満で登山道のない山歩きはそろそろおしまいのようです。2週間ぶりの山でしたが、この間の雪融けによる変貌は目を見張るばかりでした。

(葉貫正憲/福島県/66歳/よく行く山:会津百名山)

山梨県・岩殿山

小3の子供に稚児落しは怖かったようです。

大迫力の稚児落し(写真=山口 岳)

3月23日、快晴

山登りの嫌いな小3の息子が、珍しく山に行っても良いとのこと。飽きの来ないコースが良いと岩殿山から稚児落しに行きました。

大月駅から丸山公園の整備された登山道を歩くと、岩殿山山頂に早々に着きます。山頂から少し折り返し、兜岩に向かって細い尾根を下ります。細尾根にある兜岩には急峻なクサリ場が。彼はクライミング経験もありますが「なんでこんな怖いとこ登んなきゃいけないの!」と不平不満。鎧岩では高度感のある岩場のトラバースに慄き、安全な林間コースを選択。稚児落しは高さ150m超の大岩壁。その迫力を前に「ぜったい、あの上は歩けない!」と泣き出す始末。昼食をとって落ち着くと、なぜか僕から逃げるように大岩壁の先にさっさと行ってしまいました。

子連れでこのコースを歩く場合は、岩場に着く前に稚児落しの名前の由来を臨場感たっぷりに語らないことが、快適に歩く秘訣のようです。反省。

(山口 岳/神奈川県/37歳/よく行く山:丹沢、奥多摩)

福岡県・平尾台

今年もオキナグサに出逢えました。

赤紫色の花を咲かせるオキナグサ(写真=長谷川昭子)

4月4日、晴れ一時曇り

日本三大カルスト台地である平尾台で、オキナグサが開花し始める時季になってきましたので、孫たちを誘い鑑賞に行きました。

野焼き後の台上は、普段は草やササに覆われ目にすることの出来ない多くのビクナスが姿を現わし、野焼き面の黒色とビクナスの白色のコントラストが素晴らしい光景を醸し出していました。

オキナグサは期待通り開花し、見応えのある光景でした。孫たちは「綺麗、綺麗」「何度見ても飽きない花だね」と言いながらスマートフォンで写真を撮っています。

この日は花鑑賞を目的に、多くの登山者が訪れていました。天候にも恵まれ、貫山山頂からは周辺の福智山、英彦山、香春岳などを眺めながらの昼食タイムとしました。孫との楽しい一時を過ごし、大満足の一日でした。

(長谷川昭子/福岡県/64歳/よく行く山:九州全域)

マレーシア・キナバル山

春休み、子どもといっしょに熱帯の4000m峰へ。

キナバルの最高峰ロウズ・ピーク(写真=坂本 仁)

岩場の急斜面にて(写真=坂本 仁)

3月26日~28日

東南アジア最高峰といわれるマレーシアのキナバル山(4095m)に長男(14歳)、次男(9歳)と登ってきました。

マレーシア到着初日は、高地順応も兼ねて登山口に近いキナバル公園(約1560m)に宿泊。翌朝、車で登山口(約1870m)まで行き、そこからガイドとともに登山開始。登山道は階段が整備されていて歩きやすかったです。延々と続く熱帯雨林のなかを歩いていくと、約1kmごとにシェルターが設置されていて、トイレは完備。周辺の植生情報なども提供されていました。雲の高さまで登っていくと、霧雨が大粒の雨に変わりました。毎日にように雨が降るようでした。2日目の宿、山小屋ラバン・ラタ(3272m)には午後3時ごろに到着。夕食後は6時過ぎに消灯でした。

3日目は1:30に起床し、軽食の後、2:30に山頂に向けて出発。最初は階段の急登。その後、岩場になり、ロープをつたって登るところが数カ所ありました。山頂エリアは広い岩場。最高点があるロウズ・ピークはこの山頂エリアにそびえていました。

頂上には日の出前のおよそ5:30に到着。日が登り辺りが明るくなると、山頂エリアは広大な岩場の幻想的な世界が広がります。

山小屋で改めて朝食をとった後、下山しました。熱帯雨林では、ウツボカズラをはじめ様々な植物と、鳥やリスなど動物たちを見つけて楽しみました。

(坂本 仁/神奈川県/41歳/よく行く山:丹沢、奥多摩、南アルプス)

週刊ヤマケイ「読者の登山レポート」「遭難防止オピニオン」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんの登山レポートを募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

「遭難防止オピニオン」につきましては、文字数400字程度でお願いします。ご自身の遭難体験についてお書きいただくときには、写真をつけていただくとありがたいです。お名前、メールアドレス、年齢、郵便番号と住所、登山歴、よく行く山名・山域も添えてください。「登山レポート」「オピニオン」ともに文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。また、日本山岳遺産基金のファイルに「蘇れ日本列島」というご投稿コーナーも設けました。全国各地の山岳地域で環境保全活動をなさっているかたがたのレポートなども、お待ちしております。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」または「週刊ヤマケイ・遭難防止オピニオン」「週刊ヤマケイ・蘇れ日本列島」とお書きください。

「東北の高校生の富士登山2014」参加高校生を募集中

7月22日~24日、田部井淳子さんと富士山へ。

田部井淳子さん(前列左からふたり目)とともに山頂に登った東北の高校生たち(2013年7月)

登山家田部井淳子さんと、山と溪谷社・日本山岳遺産基金の共催による「東北の高校生の富士登山」が、この夏も行われます。

昨夏は福島県を中心に、被災した東北の高校生74人が参加、全員が富士山登頂を果たし、「一生の思い出になった」、「あきらめなくてよかった」、「進路で悩んでいたことが自分なりに解決できた」などの感想が寄せられました。

参加費はひとり1000円。費用は山を愛する全国の方々からのご寄付や協賛で成り立っています。

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企画概要

名称:東北の高校生の富士登山 登ろう!日本一の富士山へ

主催:株式会社山と溪谷社・日本山岳遺産基金/田部井淳子

期日:2014年7月22日(火)~24日(木)2泊3日

場所:静岡県 富士宮/御殿場ルート

参加対象:被災した東北の高校生80名

参加費:1000円(富士山保全協力金)

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詳細は「東北の高校生の富士登山」専用サイトをご覧ください。

http://sangakuisan.yamakei.co.jp/tohoku_fujisan/

山で大切なのは自救力。jRO(ジロー)は山岳遭難対策制度TMで、山を愛する方々の自救力アップをサポートします。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。

WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

登山のアプローチ手段としてすっかり定着した「登山バス」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、登山口までスムーズにたどりつけることから、人気を集めています。

日本山岳遺産基金賛助会員である(株)毎日企画サービスでは、今期も登山者専用バス「毎日あるぺん号」を企画実施いたします。登山にかかる日数・コストの軽減をお考えの方は、装備同様、登山の必須アイテムとして、ぜひご利用ください。とっておきの登山イベントバスもあります。

残雪の谷川岳を舞台にしたTVドキュメンタリー

4月12日(土)21:00~、『日本の名峰・絶景探訪』2時間特別編

「厳しさの中にある美しさ」を求めて谷川岳に登る、ふたりの姿をカメラは追いました(C) BS-TBS

3月下旬、各地で桜の開花宣言が発表される中、暖かな春の日差しの下、撮影を開始しました。しかし頂上が近づくにつれ、天候は激変し吹雪に。カメラのレンズは凍り、雪山初体験の黒川さんの髪の毛にもツララが……(C) BS-TBS

日本の山々と山を愛する人の姿を美しく、かつ臨場感ある映像で紹介するBS-TBSの『日本の名峰・絶景探訪』。2時間特別企画が4月12日(土)に放映されます。

今回の舞台は谷川岳。冬山登山3度目となる俳優・深水元基さんと、本格的な登山は初めての女優・黒川芽以さんが、3月下旬、残雪の谷川岳に挑みます。今回は「山に泊まる」ことで山の魅力を体感すべく、ふたりはテント泊にもチャレンジしました。

そしてクライマックス。吹き付ける風雪の中、山頂へ。深水さんと黒川さんは、はたして山頂で朝日を見ることができるのでしょうか……!?

・・・

第1回山と自然の聖地研究会が開催

4月28日、18:00より東京・新橋にて

山と自然に関する歴史や文化、施策を学び、“自然崇拝"の再評価を図るべく、山の自然と文化の社会的な価値の認識を深めることを目的とした研究会が開催されます。

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日時:4月28日(月)18:00~

会場:東京都港区新橋2-16-1 ニュー新ホール(ニュー新橋ビルB2F)

主催:山と自然の聖地研究会

講師:古田尚也氏(IUCN日本プロジェクトオフィス)

参加予定者:30~50名程度

参加費:1,000円(資料代)

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チャリティーウォーク「WFPウォーク・ザ・ワールド」参加者募集

5月18日(日)横浜で開催

イベントの開催地となる横浜みなとみらい(写真提供JAWFP)

5月18日(日)、国連WFPがチャリティーウォークイベント「WFPウォーク・ザ・ワールド」を開催します。このイベントは2005年より毎年横浜みなとみらい地区で開催されており、参加費の一部が途上国の子どもたちの学校給食支援に役立てられるもの。当日は寺川綾さん(ロンドン五輪女子100m背泳ぎ銅メダリスト)もゲストとして参加予定です。

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<実施概要>

大会名:WFPウォーク・ザ・ワールド

開催日時:5月18日(日)9:00受付開始、9:30開会式、10:00・10kmスタート、10:30・5kmスタート

開催地:神奈川県、横浜みなとみらい地区(スタート会場:臨港パーク)

参加費:一般1,500円(当日2,000円)※うち1,000円を募金

小学生500円(当日800円)※うち200円を募金

※未就学児は無料(募金、保険、参加記念品はなし)

コース:5kmコース(臨港パーク~赤レンガ倉庫を巡回するコース)

10kmコース(臨港パーク~赤レンガ倉庫~神奈川県庁~港の見える丘公園を巡回するコース)

定員:各コース2,000人(計4,000人)

参加資格:大会主旨に賛同いただける個人・団体どなたでも

申込締切:郵便振込5月1日(木)、ネット/電話5月7日(水)※定員になり次第締切。

主催:特定非営利活動法人(認定NPO法人)国連WFP協会

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山の知識検定

Q:『剱岳 点の記』は新田次郎の小説で映画化もされたが、次の「点の記」の説明のなかで誤っているものを選びなさい。

1.三角点の所在地、そこに至る経路や距離・時間が記載されている。

2.三角点の点名(名称)は山名呼称や地形図記載の山名とは限らない。

3.三角点の位置の決定や設置した年月日、担当者名が記載されている。

4.三角点の緯度・経度やその標高が記載されている。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて


山の知識検定

Q:『剱岳 点の記』は新田次郎の小説で映画化もされたが、次の「点の記」の説明のなかで誤っているものを選びなさい。

1.三角点の所在地、そこに至る経路や距離・時間が記載されている。

2.三角点の点名(名称)は山名呼称や地形図記載の山名とは限らない。

3.三角点の位置の決定や設置した年月日、担当者名が記載されている。

4.三角点の緯度・経度やその標高が記載されている。

A:4

点の記は三角点の戸籍のようなもので、点名、所在地、所在地の土地所有者、選点年月日、自動車到達地点、徒歩の時間と距離、付近の略図等が記載されているが、緯度・経度、標高等は三角点での測量結果である三角点成果表に記載されている。当時、剱岳には三等三角点が設置できなかったために点の記も作成されておらず、近傍の三角点からの測量により、その位置、標高が決定された。

現在、国土地理院のホームページ、「基準点成果一覧」で点の記が閲覧できる。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

『乙女の山登り 春夏秋冬』

大人の女性のための「何度登っても楽しい山」完全ガイド

山と自然を愛する女性のための『Hutte(ヒュッテ)』。11冊の『Hutte』から抜粋した四季の山ガイドが1冊になりました。この本のテーマは「季節とともに山を歩く」こと。山笑う春は山野草が芽吹く近場の低山へ。山滴る夏は生命力あふれる山々へ。山粧う秋は切なくなるほど美しく色づく山へ。そして山眠る冬は森林限界を超えないやさしい森へ。読みものとしても、実用の山ガイドとしても楽しめる一冊です。

http://www.yamakei.co.jp/products/2814042450.html

●編著:Hutte編集部/発売日:2014年3月22日/ページ数:144ページ/判型:A5判/販売価格:本体1,550円+税/ISBN:978-4-635-04245-1

2014年3月~4月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『ROCK & SNOW 063 春号 2014』 3/6 1,333円+税
『屋久島ブック2014』 3/7 952円+税
『ワンダーフォーゲル4月号』 3/10 952円+税
『山登りABC 山の天気リスクマネジメント』 3/14 1,000円+税
ヤマケイアルペンガイドNEXT『駅からハイキング 関西』 3/14 1,500円+税
ヤマケイ文庫『ふたりのアキラ』 3/19 880円+税
ヤマケイ文庫『ザイルを結ぶとき』 3/19 900円+税
ヤマケイ文庫『ほんもの探し旅』 3/19 850円+税
『タープの張り方 火の熾し方』 3/22 2,400円+税
山溪ハンディ図鑑『樹木の葉 実物スキャン画像で見分ける1100種類』 3/22 4,540円+税
『山登りABC 単独行のTIPS100』 3/22 1,000円+税
ヤマケイアルペンガイドNEXT『駅から山登り 関東』 3/22 1,800円+税
山溪ハンディ図鑑『高山に咲く花 増補改訂新版』 3/22 4,200円+税
『山と溪谷5月号』 4/15 952円+税
ヤマケイ文庫『おれたちの頂 復刻版』 4/18 1,000円+税
『まりこふんの古墳ブック』 4/25 1,500円+税
『日本ボルダリングエリア 上』 4/25 2,000円+税
ヤマケイ文庫『大イワナの滝壺』 4/25 910円+税
ヤマケイ文庫『なんで山登るねん』 4/25 880円+税


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】湯ったり名山トレッキング 初歩から愉しむ山歩き「立石コースから守屋山」日帰り

ヤマケイ登山教室

温泉文化に恵まれた国だからこそ、山歩きと温泉をセットで楽しみませんか。「湯ったり名山トレッキング」では月々の山行を通して、歩き方や地図読みをはじめとする登山技術のイロハや山の愉しみ方を学ぶとともに、山麓や山中に湧く湯を味わいます。

平日編は日帰り行程で下山後の温泉に立ち寄り(別料金)、週末編は1泊2日の行程で名山名湯を訪ねます。

今回は、国の重要文化財《下諏訪温泉・片倉館》の温泉に入ります。(別料金)

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=113601

日程 4月24日(木)
集合 新宿西口スバルビル前(7:00)
行程 新宿(バス)立石コース登山口(1,160 m)から立石(1290m)~東峰(1631m)~守屋山西峰(1650m)~守屋神社(1080m)(バス)新宿【解散】20:00~22:00(予定)
歩行時間:約3時間30分
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です。)
難易度 3(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急があり、幅員が小さい箇所がある。転滑落の危険個所が部分的にあり、一部にハシゴやクサリ場、それに匹敵する箇所がある)
参加費 13,800円
講師 平田謙一(山岳ガイド)

【机上講座】山岳スキルアップ講座「山歩きの楽しみと知識と装備」

ヤマケイ登山教室

山の現場で役立つ知識や技術を集中的に学習します。今回は「山歩きの楽しみと知識と装備」。実践講座に参加される方は、できるだけ各机上講座にご参加ください(参考書:『講座 登山基礎』日本山岳ガイド協会刊)。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1312

開催日 4月15日(火)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 19:00~20:30
定員 45名
受講料 2,000円
講師 武川俊二(山岳ガイド)
株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

©2014 All rights reserved. Yama-Kei Publishers Co., Ltd.

本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。