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通巻100号記念「読者のみなさまの声」をお待ちしております

みなさま、この夏も山の空気を存分に味わっていらっしゃいますか。豊かな自然に抱かれて、より良い登山の思い出ができますことを、お祈りしております。また、連続する台風の影響で、豪雨による被害が出てしまっている地域の方々には、心よりお見舞い申し上げます。

おかげさまで『週刊ヤマケイ』も、次週8月14日配信号で、通巻100号を迎えることとなりました。これも、毎週ご愛読いただいております皆々様、ご寄稿・ご投稿を下さる全国各地の方々のおかげでございます。

本来でしたら、お一人お一人にお会いして御礼を申し上げたい気持ちでございますが、3万8000人の読者の方々を前に、それは、かなわぬ願いです。そこで、みなさまからのご意見や、一言コメントを頂戴し、代表的なお声のいくつかを、次号にて掲載させていただきたく存じます。

・『週刊ヤマケイ』をご覧いただいての感想。

・『週刊ヤマケイ』や編集部に期待していただけるもの。

・「もっと、こうあるべきだ」といった改良点のご提案。

などなど、どんなことでも結構でございます。みなさま方の「お声」を、100号記念として、ぜひお寄せください。

現在、『週刊ヤマケイ』は、登山地情報を中心としたご投稿をいただいております。

読者の方と出会った際に、「今度、山に登られたら、ぜひ、ご投稿くださいね。」とお話しますと、「私はまだ初心者ですので」と謙遜なさる方が沢山いらっしゃいますが、ぜひご遠慮なく、よろしくお願いいたします。

「登山者と登山者を結ぶ輪を、お一人でも多く広げたい」。それが、私たちの思いです。

(『週刊ヤマケイ』編集長 久保田賢次)


山口 孝さん

「山の都合」に合わせて登ってほしい。

山の楽しさ、素晴らしさとともに、その怖さも伝える山口さん(写真=加戸昭太郎)

涸沢ヒュッテの社長、山口孝さんといえば、週刊ヤマケイ読者にもおなじみの方です。山口さんは北ア南部地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)救助隊長として、これまで300回以上の山岳救助に出動し、220人以上の遭難者を救助してきました。その長年にわたる救助活動に対して、この7月に警察庁の警察部外功労者表彰を受けました。これは警察庁長官から贈られるもので、警察における民間人への最高位の表彰です。

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週刊ヤマケイ:警察部外功労者表彰、おめでとうございます。1972年から遭難救助にたずさわってきた山口さんの目から見て、いまの登山者はどう映りますか?

山口:最近の登山者は自分の都合で登る人が増えました。でも、山は自分の都合だけでは登れません。特に天候。どんなにがんばっても、悪天候には勝てない。だから山は「山の都合に合わせる」ようにして登ってもらいたいです。「これぐらいなら大丈夫」という過信や、「せっかく休みをとったのだから」という自己都合では、いつか必ず痛い目にあいます。

・・・

週刊ヤマケイ:「山の都合」に合わせず、自分の都合で登って遭難になった、あるいは遭難しかけた事例は最近ではどんなものがありますか?

山口:昨年の8月、涸沢から穂高に登った家族がいたのですが、その父親が高山病を発病して危険な事態になりました。でもその人、体重100kgを超える人だったのです。夜中なのでヘリも飛ばせない。幸い診療所に医師がいたので、私が酸素ボンベを背負って医師といっしょに現場にかけつけ、酸素を吸わせて朝になるのを待ってヘリで下ろし、なんとか一命をとりとめました。あとで聞くと、その人はほかの山でも高山病にかかっていたとか。高山病を甘く見ないこと、また体重を減らさないといざというときに担いで下ろせないということを、家族の方にはきっちりと伝えました。

・・・

週刊ヤマケイ:まもなくカラフェス(涸沢フェスティバル)も始まります。

山口:涸沢、穂高は本当に素晴らしい場所です。日本にこんなところがあったのか、というくらい。その素晴らしさを多くの人に感じてほしいですね。

(文=佐々木 惣・『週刊ヤマケイ』編集部)

信州の山岳遭難現場より

島崎三歩の「山岳通信」。

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難の代表的な事例を原則的に1週間ごとに登山者や関係者にお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を配信しています。その内容は県内の山岳遭難発生状況、山域別発生状況のほか、主な遭難事故の概要で、登山者にとって遭難を防ぐ意味でも知っておきたい情報ばかりです。

7月31日に配信された最新の第10号で掲載された遭難事故概要を抜粋してご紹介します。

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・7月22日から2泊3日の予定で入山し、北アルプス白馬岳から白馬鑓ヶ岳に縦走中の69歳の男性が、石につまづき転倒して頭部を負傷。山小屋診療所で手当てを受けましたが、自力下山困難であると夏山常駐パトロール隊を通じて救助要請がありました。

・7月25日、5人パーティで北アルプス前穂高岳から重太郎新道を下山中の74歳の男性が、足を滑らせて約10m滑落し頭部を負傷したと、同行者から消防を通じて救助要請があり、午後1時08分、県警ヘリで救助して松本市内の病院に収容しました。

・7月26日、夫とふたりで美濃戸口から入山し、27日、八ヶ岳・赤岳を経由して文三郎尾根付近を下山中の74歳の女性が足を滑らせ滑落。意識がないと救助要請があり、茅野警察署山岳遭難救助隊員及び諏訪地区遭対協救助隊員8人が出動して救助しましたが、午後8時15分、茅野警察署において死亡が確認されました。

(内容は長野県警察本部の発表時点のものです)

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下記URLより、バックナンバーもご覧いただけます。今後の登山にぜひ役立ててください。

http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html

(文=週刊ヤマケイ編集部)

北海道・北鎮岳

名峰だらけの風景を堪能。

御鉢平展望台から北鎮岳までの稜線からの写真ですが、大雪山全体は一枚の写真には納めきれないぐらいの大きさです(写真=谷水 亨)

北鎮岳山頂からしか味わえない、愛別岳(右の鋭鋒)を始めとする北方側の嶺々(写真=谷水 亨)

7月28日、晴れ

会社の同僚22名の引率で北海道で2番目に高い北鎮岳(2244m)に登って来ました。

層雲峡温泉からロープウェーとリフトを乗り継いで黒岳七合目登山口からダイセツトリカブトやチシマノキンバイソウを見ながら1時間ほどで黒岳頂上へ、霧がかかっていたので、先の黒岳石室で休憩し、お花畑が綺麗な「雲の平」を抜けて御鉢平展望台まで来ると、すっかり晴れて北海岳、間宮岳を始めとする御鉢平の稜線がくっきりと見えました。この先に残雪がありましたが坪足で滑らないように登り、最後の急登を登りきり全員で頂上に立つことが出来ました。

北方面には愛別岳の鋭峰を始めとする比布岳や安足間岳等の嶺々を、南方面にはお鉢平や遠望にトムラウシ山の勇姿、東に黒岳、西に旭岳と360度、名峰だらけの風景を堪能して来ました。

(文=谷水 亨)

山形県・鳥海山

お花畑や残雪や外輪の荒々しい断崖、さまざまな表情が楽しめます。

外輪と春先はスキー滑降を楽しんだ千蛇谷(写真=福井美津江)

大物忌神社のある御室小屋と新山山頂(写真=福井美津江)

8月2日、曇りのち晴れ

鳥海山は日本海へ裾野を広げる独立峰で山形県の最高峰です。滝ノ小屋登山口から登りはじめ、外輪山の七高山まで往復しました。

登山口から3、40分ほど登ると、見晴らしが良くお花畑の広がる八丁坂へ出ます。河原宿小屋を過ぎ、今度は大斜面の心字雪渓です。夏の暑い時期に雪渓を歩くのはとても気持ちが良いものです。歩き慣れない方は軽アイゼンを使用すると良いでしょう。登山道も出ておりますが、雪渓をトラバースする箇所がありますのでご注意ください。

8月2日は午前中雲が多く、徐々に青空が見えるようになり夕方近くにはほとんど雲がなくなりました。

(文=福井美津江)

裏那須・三倉山

北関東随一のお花畑と展望の稜線歩き。

大倉山から眺めた三倉山(写真=曽根田 卓)

咲きはじめのシモツケソウ(写真=曽根田 卓)

8月3日、曇りのち晴れ

那須連峰の三本槍岳の西側。大峠に対峙した山並みを裏那須と呼んでいます。流石山、大倉山、三倉山と続く稜線は素晴らしい展望が広がり、北関東随一と誉れの高い高山植物の花園が楽しめます。

観音沼森林公園の奥に続く林道終点から山道を辿ると大峠に着きます。ここから西側に聳える流石山へ標高差300mのきつい登りが続きます。

しかし、この斜面は高山植物の宝庫で、盛夏の今の時期はシモツケソウ、ハクサンフウロ、タチギボウシ、タテヤマウツボグサ、シュロソウ、クルマユリなどピンクと紫を主体とした色彩のお花畑が広がっています。流石山から大倉山への縦走路もニッコウキスゲやキンコウカ、マルバダケブキなどの花々が咲いて楽しい行程でした。

大倉山を過ぎると三倉山が天を突く三角形の山容で望めます。鞍部から標高差70mの急坂を登ると360度の大パノラマが広がる三倉山山頂です。

この日の稜線は涼しい風が吹き抜ける快適な一日でしたが、日差しを遮る場所がほとんどない稜線歩きが続きますので、炎天下の登山は熱中症に注意です。

(文=曽根田 卓)

北アルプス・剱岳

源次郎尾根より登攀、長次郎谷左俣雪渓を下降。

長次郎のコルに向かって下降。前方には八峰ノ頭(写真=奥谷 晶)

長次郎谷雪渓左俣上部よりⅡ峰(写真=奥谷 晶)

7月25日、曇り・小雨のち晴れ、26日、晴れ、27日、午前中大雨、稜線暴風雨

かつて所属していた山岳会の剱岳真砂沢合宿が中止になって以来、約30年間。私にとって宿題となっていた剱岳・源次郎尾根の登攀をやり遂げることが出来ました。

時期は梅雨明けの安定した晴れの日を狙っていましたが、富山・新潟方面はいまだ梅雨明けしておらず、決行を危ぶんでいましたが、前日の25日午後から天候が急速に回復し、絶好の「晴れ舞台」をもたらしてくれました。

剣山荘を4時前に出発し、剣沢に下り立つ頃には快晴の青空が広がっていました。ここでピッケル・アイゼンをしまい、靴もフリクションの効くアプローチシューズに履き替え、登山靴はザックに入れて登攀開始です。考えられる不測の事態に対処できる装備を優先したため、暑さ対策の水分3リットルもふくめて、総重量は20kgを超えてしまい、時間がかかることが懸念されました。準備中に2人をつれたガイドパーティーが先行していきましたが、後続のパーティーは結局ありませんでした。

最初で最大の核心部といわれる取り付きすぐの大岩は、写真で見るより実際には遙かに威圧的にかぶっており、逡巡させられましたが、残置ロープにセルフビレイをとり、思い切って突破することが出来ました。ここからは引き返すことは出来ません。登り切ることが最も確実な道です。強い意志が求められます。

ハイマツのトンネルに相当体力を消耗させられましたが、第二の核心部のスラブを突破すると、開けた岩稜に出ることが出来ます。しかしI峰のピークは遙か先です。剱岳のスケールの大きさを実感させられます。約4時間後、I峰のピークに到着。遅いペースですが、予定通りです。眼下に剣沢雪渓、長次郎谷、八ツ峰の鋭い岩峰と競い合うかのようにぐいぐいと高度を稼ぎます。II峰稜線の空中散歩を楽しむまもなく懸垂下降ポイントです。8mm60mザイルを用意してきましたが、余裕で下まで届きました。

ここで再び登山靴に履き替え、20mほど残っていたスノーリッジをステップを切りながら慎重に通過します。剱岳本峰へは、3級程度の岩登りを交えながら浮き石の多いガラ場を登っていきます。頂上直下の雪田から、貴重な水分を補給することが出来ました。13時40分、剣岳本峰登頂。

下降は、長次郎のコルより左俣をおりましたが、強い日射しにさらされたところは、雪が腐っていて、アイゼンごとズルッと滑り、とっさにピッケルで滑落停止するということが2、3度あり、熊の岩の上部に回り込むまで緊張する時間が続きました。

真砂沢ロッジには、遅い到着となりましたが、あたたかく対応していただき、登頂の喜びをかみしめることが出来ました。翌日は大雨で停滞となりましたが、小屋主の佐伯さんの国内、ヨーロッパの岩壁登攀の体験談をお聞きすることが出来る貴重な機会となりました。また、この日の大雨の中を剣沢に向かった登山者が、ホワイトアウトのため長次郎谷に迷い込み滑落して救助の電話をしてきたときも、すぐに富山県警山岳警備隊と連絡を取りあって、遭難場所を特定したそうです。山岳警備隊のスノーボードに搬送され、ヘリコプターで病院に搬送されるまでの一部始終を聞くことができ、小屋の存在がこれほど支えになると感じられたことはありませんでした。

※このルートは、アルパインクライミングの技術と経験が必要です。信頼できる経験豊富なリーダー、またはガイドとの同行をおすすめします。

(文=奥谷 晶)

北アルプス・燕岳

合戦尾根からコマクサ満開の燕岳、北燕岳へ。

燕岳の奥にそびえる北燕岳。手前の斜面がコマクサ群生地(写真=木元康晴)

燕山荘周辺には愛嬌のあるイワヒバリがたくさんいました(写真=木元康晴)

7月29日、晴れ時々曇り、30日、晴れ

北アルプスが初めてという皆さんと一緒に、燕岳を登ってきました。

1日目は合戦尾根を登って燕山荘へ。途中の合戦小屋ではスイカ、燕山荘に到着したらケーキセットと、少々贅沢とも思えますが、それぞれの山小屋での定番メニューを楽しみました。その後は夕食までの時間に、燕岳の頂上をピストン。東側の砂礫地のコマクサは満開でした。

2日目は朝食後にご来光を見て、こんどは北燕岳までピストンしてきました。大勢で賑わう燕岳とは対照的な静かな広い頂上で、北アルプスの絶景を満喫。燕岳との鞍部のコマクサ群生地は花の密度がより濃くて、とても見応えのあるものでした。燕岳からはわずかな距離なので、ぜひ足を運ぶことをお勧めしたい頂上です。

(文=木元康晴/登山ガイド)

北アルプス・常念岳~蝶ヶ岳

快晴と絶景に恵まれました。

荻原さんと蝶ヶ岳山頂で槍ヶ岳をバックに記念撮影(写真=石丸哲也)

蝶ヶ岳から朝焼けの穂高連峰。左から前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳(写真=石丸哲也)

8月1日、曇り、2~3日、晴れ

スポーツキャスター荻原次晴さんの「次晴『登山部』」日本百名山ツアーに同行してきました。

常念岳~蝶ヶ岳の縦走は、穂高岳~槍ヶ岳の連峰を真横から見る形で、その展望が最大の魅力といえます。今回は、一ノ沢登山口から常念小屋までの第1日は曇っていましたが、核心部の常念岳から蝶ヶ岳を歩く2日目は快晴と絶景に恵まれました。終日、存分に展望を楽しむことができ、24人の参加者はもちろん、ふだんあまり写真を撮らない荻原さんも、ひんぱんにシャッターを切っていたほどでした。

花は縦走路の砂礫地や岩場、ハイマツ群落ではイワツメクサ、ハクサンシャクナゲ、タカネキスミレなど、針葉樹林帯の草原などではニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、モミジカラマツなどが見ごろでした。

天候は晴れている日も積乱雲が発達し、場所によっては午後早い時間に雷雨に遭うこともあり得ます。特に稜線では雷雲に注意し、朝は日の出とともに出発するなど、早めの行動を心がけることが安全につながります。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

八ヶ岳・天狗岳、硫黄岳

高山植物がそこかしこに。

硫黄岳山頂のコマクサと、横岳、赤岳(左奥に富士山)(写真=中村重明)

硫黄岳山頂直下でのご来光(写真=中村重明)

8月2日、曇り一時雨、3日、晴れ

夏沢鉱泉泊の1泊2日で、八ヶ岳の天狗岳と硫黄岳に登りました。

初日、桜平の駐車場は7時半頃の到着時点で既に満車で、約400m手前の道路脇の空き地に駐車し出発。桜平から約30分の夏沢鉱泉に不要な荷物を預けて天狗岳を往復しました。

夏沢鉱泉では槍穂連峰が望めるほどの好天だったものの、途中から天候が悪化、ガスがかかったり晴れたりの繰り返しで、短時間雨にも降られましたが、それはそれで味わいのある景観を楽しむことが出来ました。行程では20~30種類の高山植物がそこかしこに咲いており、特に根石山荘前のコマクサの群落が見応えがありました。夏沢鉱泉に戻った後は、お風呂で汗を流し、ビールで乾いた喉を潤しました。

翌日は2時半過ぎに夏沢鉱泉を出発し硫黄岳へ。山頂直下で日の出となり、ご来光の景観に一同感動。また山頂では、赤岳の雄姿や富士山、南アルプス、北アルプスその他の360度の景観を堪能しました。夏沢鉱泉に下山した7時半過ぎには山頂方向はガスに包まれており、早出が結果的に奏功しました。

今回一緒に歩いた知人家族(昨年登山を始めたばかり)にとっては、森林限界を超える山も山中泊もいずれも初めてでしたが、難易度も体力度も適度だったようで、天候にもまずまず恵まれ、この行程にして正解でした。

(文=中村重明)

南アルプス・聖岳

聖岳登頂後、茶臼小屋を目指しました。

聖岳山頂、正面は赤石岳(写真=舩越 仁)

縦走路脇の奇岩竹内門にボルダリング中の同行者たち(写真=舩越 仁)

7月27日、雨、28日、晴れ

上島トンネルから林道赤石線に入る。そして便ヶ島に駐車し、11時前に歩き始めました。崩落地のトラバースも数ヶ所ありますが、問題なく通過出来ます。西沢渡は相当慣れた人なら最上流部の飛び石で渡れますが、人力ゴンドラで安全を期すのが無難です。カラマツ林の急登を登り始めると大粒の雨。土砂降りです。雨の急登4時間は辛いアルバイトでした。聖平小屋泊。

翌朝、御来光と共にスタート。木道の霜に滑らぬように注意して聖岳を目指します。今回初めての富士山が姿を現すと自然に意気が上がります。小聖岳で小休止し、岩尾根に咲く白いシャクナゲの間を縫い、砂礫のジグザグを登ると聖岳頂上です。

下山後、聖平小屋に立ち寄り、上河内岳を目指します。2山目とも云える500mの登りはキツイです。上河内岳を後に縦走路の向こうに茶臼岳が待っています。茶臼小屋に泊まり、次の光岳を目指します。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

高尾山・1号路

ルールを守って楽しい自然観察をお願いします。

タマアジサイ他(写真=甲把 収)

ミズタマソウ(写真=甲把 収)

8月4日、晴れ

1号路では、スタートした沢沿いから尾根道に変わるまでが特に花を楽しめます。尾根道となると傾斜がきつく、花を愛でる余裕も無くなりがちなので、スタート直後にゆったりと自然観察を楽しむことをお勧めします。今の時期は、姿も香りもヤマユリに比べると控えめなウバユリや白い花が目立つヤブミョウガ、アジサイの仲間では最も遅く咲くタマアジサイ等が見頃をむかえています。

それらに混じり、毛のついた実がかわいいミズタマソウも咲いていました。高尾山では、同じ仲間ですが毛が少なくこざっぱりとしたタニタデが蛇滝コースで、毛が多く大柄なウシタキソウが南高尾で観察しやすいので、見比べてみるのも楽しみ方のひとつです。

高尾山では最も遅く鳴き始めるツクツクボウシの声が聞かれました。夏は昆虫採集が目的の方も多いですが、植生保護のためにも登山道から出ないようお願いします。同じく高尾山の利用ルールである「動植物は大切にする」を守り、採集した昆虫はじっくり観察・撮影した後は、高尾山にかえすようご理解とご協力をお願い致します。

(文=甲把 収/東京都レンジャー(高尾地区))

滋賀県・伊吹山

関西の花の名山へ。

北尾根を彩るメタカラコウ(手前)とキオン(奥)(写真=山口敬二)

シモツケソウが頂上を覆うのはもう少し先になるようです(写真=山口敬二)

8月3日、曇りのち雨

関西の花の名山といえば伊吹山。盛夏ともなると山頂はシモツケソウの群生にピンク色に彩られます。そんなお花畑のイメージを膨らませながら計画を立てましたが、当日は台風の影響で朝から山頂部は深いガスにすっぽりと覆われてしまいました。それでもドライブウェイを走り、北尾根の登山口に車を停め、花を愛でに御座峰(1070m)までピストンしてきました。

静馬ヶ原に下りる斜面で早速黄色いキオンが目を引きます。そして尾根に上がるとメタカラコウやヒメジョオンが迎えてくれました。お目当てのシモツケソウも所々でピンクの花を見つけることができ、心和ませてくれます。

ガスはいっさい晴れることはなく、そのうち雨に打たれながら歩くようになりましたが、木々の葉がしっとりと濡れて鮮やかな緑を引き立たせてとても綺麗でした。ゆっくり花を見ながら歩いて往復4時間ほどの尾根道を戻り、今度は車で山頂駐車場まで移動し、山頂周回路のお花畑を楽しんでから山を下りました。

(文=山口敬二)

屋久島・太忠岳

緑深い森を抜け屹立した岩峰に出合う。

コケに覆われた美しい森を歩く(写真=池田浩伸)

ヤクスギランドから見た高さ50mの天柱石(写真=池田浩伸)

7月25日、晴れ

ヤクスギランドから太忠岳を往復しました。

ヤクスギランドからは遊歩道が整備されていて、各所に案内板も設置されています。蛇紋杉にはあづまやがあり、これから先の本格的な登山道に備えて休憩するにはいい場所です。

昔の屋久杉伐採跡などを見ながら、深い森をたどり太忠岳に着きます。山頂の天を突き刺すようにそそり立つ天柱石は圧巻です。天柱石を回りこむと、巨石のテラスです。こんな場所で飲むコーヒーは格別です。しばらく展望を楽しんで下山しました。

蛇紋杉から山頂往復は3~4時間の行程です。木の根が張り出した登山道から、山頂に近づくにつれ岩場になりロープを摑んで登る個所もあります。下山が遅れると森の中の道は真っ暗になります。余裕ある計画と、きちんとした登山装備で登ってください。

(文=池田浩伸/登山ガイド)

北海道・空沼岳

真夏日登山。

空沼岳頂上から見えた風不死岳、樽前山(写真=蓮井美津夫)

8月3日、晴れ

札幌では前日まで5日連続の真夏日を記録、この日の最高気温も30℃超えの予報を確認しつつ、この時期に多くの登山者が集まる空沼岳に向かいました。

暑さに備え、さらに駐車スペースを確保すべく、早朝に登山口に到着、幸い駐車スペースを確保し、登山コースとしては、厳しい登りがなく、なだらかなルートを歩きました。

往復15kmを超すルートは結構長く感じました。3時間程で登った頂上からは、霞んではいましたが札幌市街や支笏湖エリアの山々を確認出来ました。

下山では、登って来る50人以上の登山者とすれ違い戻りました。駐車スペースには、朝は数台だった車が20台以上あり、溢れた車は手前の道路脇にまで駐車しており、人気の高さを実感しました。

(蓮井美津夫/北海道/55歳/よく行く山:道央、大雪山)

吾妻連峰・西吾妻山

ワタスゲの群生地も。

いろは沼の木道に咲くワタスゲ(写真=加涌 由貴)

7月30日、晴れ

米沢市側にある白布温泉駐車場に早朝に着きました。ロープウェイ駅手前で左に折れる車道を登り、天元台高原~第1リフトまで歩くと、リフトの運行時間となり、残り2基のリフトに乗り北展望台へ着きました。

そこから先は、人形石~大凹~梵天岩~西吾妻山~西吾妻小屋~若女平~若女平登山口へ下山するコースで歩きました。天気が良く、梵天岩や人形石からは四方の風景が素晴らしく、木道を歩き大凹への途中には、池やワタスゲの群生地がありました。西吾妻山頂上は木々の中で展望が望めず、手前で時間を使うと良いです。西吾妻小屋から女平登山口へ向けての降り始めは、少し道も悪く下山には時間がかかりました。

(加涌 由貴/埼玉県/54歳/よく行く山:関東甲信越の山&百名山)

裏磐梯・レンゲ沼・中瀬沼探勝路

わずか1時間でも、見どころがいっぱい。

落差18mのまぼろしの滝。遊歩道ができてまだ7年ほどです(写真=葉貫正憲)

8月3日、晴れのち曇り

真夏日が続き、家にいられなくなって裏磐梯へいってきました。

途中、磐梯ゴールドラインを経由し、「まぼろしの滝」を見ました。7年前に駐車場と遊歩道が整備されるまでは地元でも知られなかった滝です。駐車場から5分ほどであっけなく到着ですが、尖った岩の荒々しい景色の中を流れ落ちる滝は、なかなかのものでした。5月の連休あたりだとすごい迫力の水量では、と思いながら戻りました。

そして八方台を越えて裏磐梯へ。檜原湖畔探勝路を歩こうとしましたが、時間がなかったのでレンゲ沼・中瀬沼探勝路を歩くことに。標高700mほどの裏磐梯ですが、30℃近くになっていました。連日の晴れ日和で遊歩道はとても歩きやすく、またこの時期にしてはいろんな花が見られました。中瀬沼の展望台から見た磐梯山は、いつもながら絶景でした。わずか1時間たらずの遊歩道でしたが、見どころはいっぱいでした。

(葉貫正憲/福島県/67歳/よく行く山:会津百名山)

南会津・帝釈山~田代山

天空のお花畑へ。

帝釈山からの眺望(写真=浅井祥守)

8月2日、晴れ

福島県桧枝岐から砂利道の林道を車で登り、栃木との県境、馬坂峠の駐車場をスタートします。すでに標高は1700m以上あり涼しい山行きのスタートです。

帝釈山までは1時間足らずですが、足元の悪い急斜面を登るのは息が切れました。それでも下から吹き上げる涼しい風が心地よく感じました。帝釈山頂上からは福島、茨城の山々が眺望できました。

ここから東に向かいますが、地形図では緩やかな尾根筋のように見えるのですが、実際は岩場や急斜面などが続く道でした。途中で枯れた倒木に生えるコケの鮮やかな緑色が、自然の心地よさを感じさせてくれました。田代山に上がる最後の急坂を上り避難小屋の前を通り過ぎると、驚くほどに突然の大湿原が目の前に広がりました。見渡す限りさまざまな色のお花畑です。

これほど高い山の頂に広大な湿原が広がるのは不思議な気がします。湿原の中の木道を行く人は少なく、ゆったりと1時間ほどかけて高山植物や池塘の美しさを楽しむことができました。行程は木の根がむき出しになっているところが多いので、足を引っかけたりしないように気を付けてください。

(浅井祥守/東京都/54歳/よく行く山:首都圏から日帰りの低山)

新潟県・平ヶ岳

お天気の様子を見ながら1日予定をずらして行って来ました。

見ずには下山できない玉子石(写真=伊東明美)

7月21日、晴れ

連休最終日、新潟の平ヶ岳に登ってきました。

銀山平から平ヶ岳登山口へ続く長い林道は、現在銀山平住民の民有地となっているため、この登山口を利用するには銀山平にある宿への前泊が前提になります。

往復送迎付きの日程は、朝4時に宿を発ち、5時に登山スタート。「12時頃戻ってきてほしい」というタイトさですが、尾瀬側の鷹ノ巣へ下るのは、遠いだけでなく延泊となるため致し方ありません。

同宿の5人を乗せた私達の車が駐車場に着くと、ほどなく満杯の人を乗せたミニバスが続々到着。全員が同じタイムスケジュールのようです。

木の根が露わになった、雨水の通り道のような登山道を2時間強頑張ると、別天地に到着。潤う緑の丘陵にはシャクナゲ、ウラジロヨウラク、ワタスゲが優雅に揺れていました。

そんな中、私達は山頂の広場でいつになくあわただしくおにぎりを食べ、姫ノ池で息をつき、風化が懸念されつつ尚健在の玉子石を巡ったら早々に下山。せっかく待望の晴天に恵まれながら、必要以上に時間を気にして通り抜けた、というのが実感です。

次は、鷹ノ巣へ下る日数の余裕を持って、ゆっくりと再訪したい美しい山でした。

(伊東明美/東京都/よく行く山:関東甲信越と百名山)

谷川連峰・清水峠

清水峠を越える山旅。

大源太山(写真=藤野浩一)

7月29日~30日、晴れ

土合から湯桧曽川沿いの新道を行き、白樺尾根に登り、小屋の先で蓬峠に続く道と分かれて旧道(国道291号)に入り、群馬県と新潟県の境にある清水峠に向かいます。この道はかなり荒れていて、通過に時間がかかりますが、往事が偲ばれる風景がそこかしこに。清水峠の避難小屋は最大12名収容で快適ですが、風通しが良くシュラフカバーでは寒いほど。水場は旧道の土合側です。

翌日はよく整備された居坪坂コースをたどり、ブナ林を下って登川本流とナル水沢を渡渉し、檜倉沢の砂防工事現場から車道を約5km歩けば南魚沼市最奥の清水集落です。天候と同行者に恵まれ、思い出に残る峠越えになりました。

(藤野浩一/東京都/70歳/よく行く山:巻機山を中心とする上越の山)

北アルプス・八峰キレット~針ノ木大雪渓

スリルと展望を味わいながら縦走してきました。

鳴沢岳直下より雲流れる鹿島槍ヶ岳方向を望む(写真=長谷川守克)

赤沢岳山頂付近よりエメラルドグリーンが印象的な黒部湖を見下ろす(写真=長谷川守克)

7月25日~28日、晴れ時々曇り一時雨

梅雨明け宣言を聞き、毎夏恒例のアルプス山行に出掛けてきました。

今回は妻の要望で、八峰キレットから針ノ木大雪渓を歩く事にしました。コースは、八方尾根から取付き幾多の峰々を経て、針ノ木大雪渓を下り扇沢までとしました。

山行中は、めまぐるしい天候の変化に少々悩まされましたが、予定コースを無事歩き通す事が出来ました。岩尾根歩きではスリルを味わい、好天日には大展望を味わい、道傍に咲く花々を愛でながらの、アルプス歩きの醍醐味を味わう山行でした。特に初見の蓮華岳のコマクサは見応えがあり感動ものでした。

妻も目標にしていた、三大キレットを全て歩き終えることができました。今回の八峰キレットは、確かに難路(悪路)ではありましたが、慎重に行動すれば問題はなく、天候にも恵まれ、大展望を味わいながら先をめざしたら、何時の間にか歩き終えていたわよと言って満足していました。

ただ今回は、ロングコースだったので少々疲れたとも。私も、目標にしている?日本百高山にも多く初登頂する事が出来、夫婦共々大満足して帰路につきました。

ただ九州から北アルプスは遠いです。移動に疲れました。もう少し近いと何度でも訪れる事が出来るのですが。

(長谷川守克/福岡県/65歳/よく行く山:九州全域 )

北アルプス・五竜岳

五竜岳登山での出来事。

朝焼けの五竜岳(写真=穂苅道子)

7月29日~30日、晴れ

天気が安定した事を確認して、五竜岳を目指しました。

百花繚乱の八方尾根に感動し、唐松岳への登山道を4時間、11時30分に唐松岳山荘に到着。学校登山に人気とみえ、中学生の集団登山隊で賑やかでした。今年はコバイケイソウの開花は全く見られません。昨年の反動でしょうか。12時に唐松山荘を発ち、岩稜帯を無事に抜け、3時間かかって五竜岳山荘に到着。

翌日も快晴。御来光を拝み、いざ五竜岳へ出発。中間くらいまで来たところで、年配のおじさんが転んで額を10cmほど切る事故に遭遇。額から目、頬にかけて打って血を流していました。傍を歩いていた女性が即、自分のティッシュで血を拭き取り、大きめの傷絆創膏で手際よく手当てをしてあげました。すぐに周りの人に小屋の電話番号を聞いて(予約専用でしたが)報告していました。下山する方に小屋への連絡をお願いし、また若い男性に暫く付き添って頂き、落ち着いた頃、ゆっくりと下山されました。単独で水も何も持たず、疲労されていたそうです。滑落されなくて本当に良かった。また対応された女性は立派でした。事故の後ですので、一層緊張して無事登頂を果たし、下山しました。

遠見尾根への取り付きにはチシマギキョウが沢山咲いていて、嬉しかったです。

(穂苅道子/長野県/68歳/よく行く山:北アルプス、近隣の里山)

北アルプス・剱岳

劔岳・点の記ルートで有名な長次郎谷左俣を登りました。

長次郎谷の出会(写真=加藤尚樹)

7月26日~28日、晴れのち雨のち晴れ

アタック日の2日目が午前中が雨、午後にかけて回復するというあいにくの天候でした。雪質は、剱沢、長次郎谷ともにスプーンカット状で締まった雪でした。

登山教室のガイドにルートの解説を受けながら、一歩一歩確実に登ります。長次郎のコルに上がると、風を受け身体が冷えますので、パーティでツェルトを被り、中で暖をとり休憩しました。今回はガスが出たため、天へ伸びる眺望とはなりませんでしたが、大きな谷の様子はとても感じられました。またお天気の良い時に来たいと思います。

(加藤尚樹/静岡県/31歳/よく行く山:北アルプス、北八ヶ岳、丹沢)

北アルプス・大日連峰・立山(雄山)

花と展望を求めて立山を巡る。

雄山中腹からの大日連峰と室堂平、奥は富山湾(写真=八木茂良)

8月2日、晴れのち雷雨、8月3日、曇り

室堂平雷鳥荘をベースに花の名山「大日連峰」と立山(雄山)・浄土山を巡りました。


初日は雷鳥荘~雷鳥平~奥大日岳~中大日岳~大日岳を往復しました。花の名山の通り、登山道脇には様々な花が咲き乱れお花畑をつくっていました。

稜線に出ると、どっしりとした剱岳が現われました。行きは晴天に恵まれましたが、帰りは宿までの2時間、雷雨に見舞われました。

二日目は立山(雄山)と浄土山に登りました。日曜日のため雄山は多くの登山者で混雑し、渋滞もしばしばでしたが、浄土山は登山者も多くなく静かな山登りを楽しめました。

(八木茂良/静岡県/67歳/よく行く山:東海地方の花の山、南アルプス)

南八ヶ岳・赤岳

八ヶ岳連峰最高峰の赤岳に登って来ました。

赤岳頂上直下の鎖場(文三郎尾根)(写真=赤地和広)

7月30日、快晴

当日2:00に赤岳山荘に到着。5:00美濃戸山荘脇から南沢コースでまずは行者小屋を目指しました。

北沢コースよりコースタイムが短い分、最初から最後までほぼ登りだけ。平日ということもあってか、この時間南沢コースを歩いていたのは、私を含め4人だけ。行者小屋からは文三郎尾根を選択。こちらも地蔵尾根より短い時間で山頂に行けます。このコースは殆どが階段で、階段の一段一段が高いため結構足にきます。そして最後の核心部のクサリ場ですが、北アルプスと違い皆さんヘルメットを着用していない、と言うか持っていません。この日ツアーで来ていた方達は皆さんヘルメットを着用。

私はどんなに低山でも岩場があれば必ず持参します。これは自分自身が気を付けていても、上からの落石などから保護する上で必要と思っています。被害者になりたくないし、加害者も出したくない。ヘルメットは自分自身と相手も守る道具。北アルプスでなくても皆さん持参しましょう。

頂上からは富士山がくっきり。平日と言う事もあり山頂はすいていました。この日は赤岳より阿弥陀岳の方が人気があったみたいです。

(赤地和広/千葉県/53歳/よく行く山:北アルプス)

中央アルプス・宝剣岳

色とりどりのお花畑が。

ヒメウスユキソウ(写真=秋山きい)

7月22日、晴れ

宝剣岳へ行ってきました。菅の台バス停6時12分発のバスで出発。バス停には始発にも関わらず沢山の人が待っていました。7時40分、千畳敷駅を後にし宝剣岳を目指します。

夏休み、海の日とあり、木曾駒ヶ岳はお花畑を訪れる人で賑わっていました。バスもロープウェイもフル回転。分岐より宝剣岳へ。ガスは相変わらずかかったままでしたが、頂上までのゴツゴツした岩は魅力的でした。頂上を踏んだ後は島田娘から極楽平を経て千畳敷へ。この頃からは時折サーっと流れていく雲の合間から見える青空に、色とりどりのお花が映えてキラキラしていました。極楽平へ降りた頃には晴天となり、口当たりの柔らかい沢の水を飲み干し、無事降りてこられた事を神様に感謝し、ロープウェイに乗り込みました。

(秋山きい/埼玉県/よく行く山:長野、アルプス、八ヶ岳)

南アルプス・白峰三山

白峰三山と広河内岳縦走。

農鳥岳山頂から間ノ岳、北岳(写真=根本成一)

7月27日、晴れ一時暴風雨、28日、晴れ

夜叉神ゲートから広河原間が通行止めのため、奈良田から広河原に入ります。駐車場は広いです。バスには乗れない方もいましたでの、早めの行動を。

大樺沢から左俣ルートは滑落事故があり崩落、落石も多く注意看板が出ています。実際、この時期でも三大雪渓を思わせるほどの雪がありました。右俣ルートで登り北岳山頂手前でいきなり暴風雨。風雨の中、ハクサンイチゲやチョウノスケソウが咲き乱れていましたが、キタダケソウは判りませんでした。

翌3時半過ぎに北岳山荘を発、間ノ岳手前でご来光。好天に恵まれ順調に進み、大門沢小屋経由で14時過ぎ駐車場着。途中、取水口の先が工事中で付替えの登山道があります。北岳山荘の受入れ態勢は良く、快適に過ごせました。

(根本成一/東京都/50歳/よく行く山:関東周辺の山)

滋賀県・函舘山

箱舘山から処女湖(おとめ湖)へトレッキング。

処女湖(写真=小椋将二朗)

7月28日、晴れ

AM8:00に箱舘山スキー場駐車場北側の登山口を出発。途中、伊井城跡と、箱舘山の一等三角点に寄り道して、約1時間30分でスキー場ゴンドラ乗降口へ。

ゆり園で盛り上がっているスキー場の脇から最高峰、670mを通りクロスカントリーコースへ。ハイキングBコースから急な山壁をジグザグに下っていくと処女湖が見えてきます。分岐点があり、Aコースへ行かず平池コースへ。ビラデスト今津へ歩を進め、自然観察の森休憩所から雑木林に入っていくコースの中で、コーステープを見落とし1時間ちょっと迷子になり、怖い思いをしました。スマホGPSを使い山林から自力で脱出。

来たコースを平池コースとAコースの分岐まで戻り、Aコースで再び箱舘山スキー場へ。ここから駐車場まで同じコースで下山。少し、肝を冷やしたトレッキングでした。

(小椋将二朗/奈良県/50歳/よく行く山:生駒山)

イタリア・ピッツ・ボエ登山

ドロミテの名峰を眺めて。

ポルドイ峠からサッソルンゴを眺める(写真=野水敏勝)

7月24日、晴れ

山仲間5人とイタリア・ドロミテにあるピッツ・ボエ(Piz Boe 3152m)に登ってきました。

麓の町カナツェイから車でポルドイ峠へ。そこからはロープウエイで、山頂駅(2960m)まで数分で着きます。ここからは岩と雪の台地を歩き、山頂付近は少し勾配がきつい鉄のロープや梯子を登ります。約1時間半ほどで山頂に到着。あいにく曇り気味の天候ながら、マルモラーダ山やサッソルンゴなどのドロミテの名峰を眺めることができました。

(野水敏勝/新潟県/64歳/よく行く山:越後の山・北アルプス・ヨーロッパの山)

週刊ヤマケイ「読者の登山レポート」「遭難防止オピニオン」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんの登山レポートを募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

「遭難防止オピニオン」につきましては、文字数400字程度でお願いします。ご自身の遭難体験についてお書きいただくときには、写真をつけていただくとありがたいです。お名前、メールアドレス、年齢、郵便番号と住所、登山歴、よく行く山名・山域も添えてください。「登山レポート」「オピニオン」ともに文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。また、日本山岳遺産基金のファイルに「蘇れ日本列島」というご投稿コーナーも設けました。全国各地の山岳地域で環境保全活動をなさっているかたがたのレポートなども、お待ちしております。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」または「週刊ヤマケイ・遭難防止オピニオン」「週刊ヤマケイ・蘇れ日本列島」とお書きください。

「日本山岳遺産」認定候補地募集中。

助成金総額250万円で、みなさまの活動を支援いたします。

日本山岳遺産基金は山岳環境の保全、次世代の育成、安全確実な登山の普及などを目的に、賛助会員のみなさまのお力添えのもと、2010年より活動を続けております。

各地の山や山域を「日本山岳遺産」として認定し、そこで山岳環境の保全活動などを行っている団体さまに、助成金の拠出や、広報面での支援をさせていただくことも活動の柱としております。

今年も8月末日まで、2014年度の申請を承っておりますので、ぜひご応募ください。これまでに、北は北海道の夕張岳やアポイ岳、東北地方では七時雨山、早池峰山、金華山、山梨県の櫛形山など3エリア、北アルプスの船窪岳、大台ヶ原大杉谷、中国地方の臥龍山、四国の石鎚山、南は九州中央山地五家荘エリアまで、全国13の地域を認定させていただき、活動のお手伝いをしております。

詳しくは日本山岳遺産基金のウェブサイトをご覧ください。

http://sangakuisan.yamakei.co.jp/isan/

電話でのお問い合わせは03-6744-1900(担当=久保田、湯浅)までお願いいたします。

また『週刊ヤマケイ』には、「蘇れ日本列島」という投稿コーナーもございますので、山岳遺産認定地の関連に限らず、環境保全に関するご意見や呼びかけ、活動の紹介など、広くご投稿をお待ちしております。

(日本山岳遺産基金事務局長 久保田賢次)

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

山で大切なのは自救力。jRO(ジロー)は山岳遭難対策制度TMで、山を愛する方々の自救力アップをサポートします。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。

WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

登山のアプローチ手段としてすっかり定着した「登山バス」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、登山口までスムーズにたどりつけることから、人気を集めています。

日本山岳遺産基金賛助会員である(株)毎日企画サービスでは、今期も登山者専用バス「毎日あるぺん号」を企画実施いたします。登山にかかる日数・コストの軽減をお考えの方は、装備同様、登山の必須アイテムとして、ぜひご利用ください。とっておきの登山イベントバスもあります。

ヤマケイオンラインの新コーナー「ヤマタイム」がはじまりました。

アルペンガイドの地図がウェブで閲覧、コースタイムの自動計算も。

地図上でコースを設定すると、コースタイムが自動で計算されます

実際にかかった時間を入力すると、アルペンガイドのコースタイムとの差がグラフ化されます

山と溪谷社が運営する登山の情報サイト「ヤマケイオンライン」では、登山地図の閲覧とコースタイムの自動計算、印刷が可能なサービス「ヤマタイム」がはじまっています。これは、山と溪谷社を代表する登山ガイドブック「アルペンガイド」の登山地図をウェブで利用するものです(無料ですが、一部の機能は無料会員にご登録していただく必要があります)。7月15日に公開して以来、ユーザーからは「これは便利!」「登山計画を作るのが楽しい」と好評です。

現在は『八ヶ岳』『槍・穂高連峰』『剱・立山連峰』『白馬・後立山連峰』『南アルプス』『中央アルプス・御嶽山・白山』に富士山を加えたエリアを公開中です。8月11日ごろには、新たに『尾瀬』『谷川岳・越後・上信越の山』を追加予定で、9月中旬には『奥多摩・奥秩父』や『丹沢』『東北の山』が公開予定です。まずは、以下のアドレスにアクセスしてご覧ください。

(ヤマケイオンライン部・神谷有二)

山の日制定を記念して、山と溪谷社の電子書籍全て半額キャンペーン

8月8日(金)~11日(月)で開催。

8月11日が新しい国民の祝日「山の日」として制定されたことを記念してキャンペーンを行ないます

山の日は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」として制定されました(施行は2016年から)。山と溪谷社は「正しきアルピニズムの認識」を前提として、80年間、「人と山との思索」に取り組んで参りました。“山の日”の意義におおいに賛同する山と溪谷社では、この制定を記念して、現在までに発売した全ての電子書籍を半額で発売するキャンペーンを以下の日程で実施します。

日程:2014年8月8日~11日

キャンペーン概要:キャンペーンにご協力いただける電子書店で、山と溪谷社の電子書籍&雑誌が半額になります。

※開始及び終了時刻は販売店によって異なります。また一部店舗では、システム的にピッタリと半額にならず、近い金額になる場合もございます。

キャンペーン参加店はAmazonKindleStore、BOOK☆WALKER、Book Live、honto、楽天kobo電子書籍ストア、iBookstoreなど。詳細及び販売店一覧は下記URLをご参照ください。

http://www.yamakei.co.jp/news/20140808hs.html

山の知識検定

Q:ふだん標高の低い所で生活している人が標高の高い所を訪れた際に起こるのが、「急性高山病」である。急性高山病は、2500m以上の地域で発症の可能性があると言われているが、その対処方法のうち、誤っているものを選びなさい。

1.充分に休息して、安静にする

2.水分はなるべく摂らない

3.アスピリンなどの非ステロイド系鎮痛解熱剤を服用する

4.宿泊地の標高を下げる

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて

山の知識検定

Q:ふだん標高の低い所で生活している人が標高の高い所を訪れた際に起こるのが、「急性高山病」である。急性高山病は、2500m以上の地域で発症の可能性があると言われているが、その対処方法のうち、誤っているものを選びなさい。

1.充分に休息して、安静にする

2.水分はなるべく摂らない

3.アスピリンなどの非ステロイド系鎮痛解熱剤を服用する

4.宿泊地の標高を下げる

A:2

脱水は高山病の症状を悪化させるので、水分は意識的に充分摂るよう心がける必要がある。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

『山と溪谷9月号』

山の天気を正しく学ぶ

落雷、豪雨、強風、降雪などなど。山では平地より激しい気象現象が起きやすいものです。状況によっては、命取りになりかねません。天候の変化による遭難を防ぐため。山の気象判断ができる知識を、今回の特集で身につけましょう。事前のプランニングから、現地での天気の読み方まで、正しく学べる特集です。特別寄稿は、作家・馳星周が歩いた常念岳紀行。別冊付録はいま話題の『定本 黒部の山賊』の第1章をまるごと別冊にしてお届けします。未読の方は、この試し読み版で、不思議でおもしろい山の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

https://www.yamakei.co.jp/products/2814900953.html

●発売日:2014年8月12日/ページ数:208ページ/判型:A4変形判/販売価格:本体952円+税

2014年7月~8月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『はじめてのキャンピング』 7/4 1,600円+税
『ワンダーフォーゲル8月号』 7/10 926円+税
『山と溪谷8月号』 7/15 1,048円+税
『自転車人No.036 2014夏号』 7/16 1,143円+税
『人生が変わる! 特選 昆虫料理50』 7/18 1,800円+税
『ヤマケイアルペンガイドNEXT 山麓から登る 世界文化遺産 富士山』 7/18 1,800円+税
『中村成勝写真集 秘景「黒部」黒部渓谷と雲ノ平を取り巻く山々』 7/18 2,500円+税
『中西俊明写真集 白馬岳 彩りの瞬間』 7/18 1,800円+税
『剱人 剱に魅せられた男たち』 7/18 紙版1,900円+税、デジタル版900円+税
『未完成 描きかけの山のスケッチ』 7/18 紙版2,300円+税、デジタル版1,300円+税
『黒部の風 わたしの山小屋物語』 7/18 紙版2,500円+税、デジタル版1,250円+税
『ヘンクツジイさん山に登れば』 7/18 紙版1,200円+税、デジタル版700円+税
『鈴木みきの山の足あと ステップアップ編』 7/25 1,200円+税
『山登りABC 山のおつまみ レシピ100』 7/25 1,000円+税
『アウトドアで使うためのアクティブ動画カメラ入門』 8/25 1,200円+税


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】まだ間に合う!「涸沢フェスティバル2014公式ツアー」

ヤマケイ涸沢フェスティバル2014

往路(8月28日)上高地~涸沢間、復路(8月30日)とも、涸沢までの往復をヤマケイ登山教室・山の天気入門講師の猪熊隆之さんと、地図読み入門講師の佐々木亨さんがアルパインツアースタッフとともに同行します。往復ともヤマケイ登山教室講師と山のいろんな話をしながら歩けることは、涸沢フェスティバル公式ツアーだからこその特典です。ツアーの詳細はこちらから。

http://special.yamakei.co.jp/karasawa/tour_top.php

申込締切は8月18日(月)まで

涸沢フェスティバル開催期日 8月28日(木)~30日(土)(徳沢会場のみ31日まで開催)
集合 上高地ビジターセンター前(7:00)
ツアー日程 2日間コース:①28日~29日、②29日~30日
3日間コース:①28日~30日、②29日~31日
4日間コース:28日~31日
参加費用 2日間コース:各19,800円
3日間コース:①30,800円 ②31,800円
4日間コース:44,800円

【海外】「ノルウェー3つのフィヨルド展望ハイキングと世界遺産の港町ベルゲン」9日間

フィヨルドに突き出すプレーケストーレン

美しいスタルハイム渓谷

ノルウェーを代表する3つのフィヨルドを訪れ、それぞれで魅力的なハイキングを楽しみます。フィヨルドから垂直に切り立つ岩塔プレーケストーレンをはじめ、見所の多いノルウェー南西部をめぐります。また、ハイキングだけではなく船や鉄道などの乗り物を駆使し、違った角度からもノルウェーの大自然を満喫いただける企画です。

http://www.alpine-tour.com/tourinfo/details.php?keyno=39

出発日~帰国日 旅行代金(東京発着)
9月13日(土)~21日(日) 576,000円
ツアーリーダー 水津幹夫(東京出発から東京帰国まで全行程同行します)
株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。