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読者のみなさまへ。

おかげさまで、102号をお届けいたします。

今、私は北アルプス槍・穂高連峰の山懐、横尾におります。今日から開催されます「ヤマケイ涸沢フェスティバル」の会場のひとつ、穂高と槍の交差点となる場所で、「登山よろず相談所」「ヤマケイブース」の担当をしております。

これから3日間(徳沢は31日まで)、山を知り、山を学び、山を楽しむためのさまざまなプログラムが開催されます。天に向かって聳える山々、広く大きな空、清冽な水の流れ。大きな自然環境に抱かれたこの地で、皆様をお待ちしております。開催期間中に、どれだけ多くの『週刊ヤマケイ』の読者の方々とお会いすることができるか、直接ご挨拶できるかが楽しみです。

また、今週号はやや早めの編集でしたため、週が明けてからご投稿いただきましたみなさまの原稿は、すべては掲載できませんでしたこと、お詫び申し上げます。次号にて掲載させていただきます。

この電子雑誌は「登山地情報」、「遭難防止オピニオン」、「蘇れ日本列島」の3テーマで、みなさまのご投稿をお待ちしておりますが、今週、新潟県の佐藤さまよりいただきました「遭難防止オピニオン」は、言葉を交わしながらご一緒に尾根を歩かれた方がお亡くなりになるという、いたましいものでございました。謹んでお悔やみ申し上げます。

また「蘇れ日本列島」の関連では、2014年度の日本山岳遺産認定候補地の募集締め切りが、いよいよ今週末となりました。日本山岳遺産基金では、ご応募くださいました皆様の活動の詳細を検討させていただき、9月末には本年度の認定地を決定の予定でございます。詳細は今後も日本山岳遺産基金のコーナーをご注目ください。

http://sangakuisan.yamakei.co.jp/news/info_isanchiboshu2014.html

(『週刊ヤマケイ』編集長 久保田賢次)

みなみらんぼうさん

新聞連載の紀行が800回に。

今年の2月にはニュージーランドの山旅も楽しんだ。ルアペフ山にて

シンガーソングライターのみなみらんぼうさんによる読売新聞の登山紀行、「みなみらんぼうの一歩二歩山歩」の連載が800回を超えた。山で出会った人々や、いっしょに登る仲間たちのエピソードも含めて、山々の懐の豊かさが優しい文章で綴られるこの連載を、毎回楽しみにしているかたも多いのでは。この10月には「秋山特集」として、台北市最高峰の七星山に登る企画もあり、参加者を募集中だ。(聞き手=久保田賢次・『週刊ヤマケイ』編集長)

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久保田:すごいですね。800回、年数にすると17年間ですか。今日の夕刊(インタビュー時の8月14日)に掲載された第805話は「富士山」ですね。

みなみ:はい、夏山特集ということで富士山に行きました。10年ぶりでしたが、新聞に書いたように「美しくも厳しく、また優しい富士山は、眺めるだけでなく、登ればなおいい山だと」再確認しました。「日本には富士山があって本当に良かった」と思いましたよ。私の故郷の山は栗駒山。久保田さんは茨城でしたっけ。筑波山があって良かったと思うでしょう。里から見上げる象徴的な風景の素晴らしさ。800回の連載を通して沢山の山に登りましたが、そんなことを感じています。

・・・

久保田:挿絵を描かれる中村みつをさんとのコンビも、初回からずっと続いていますね。あまりにも多く登られて、もう出かける山を探すのも大変なのではないですか。一番印象が強かった山はどちらですか。

みなみ:連載の担当の人も10代目以上です。確かに毎週山に行かなければならないのは大変です。雨の日でも独りで出かけることもありますし。でも「そういえば800回か」という感じですね。600回のとき、ある人に「ここまで来たら、次は1000回ですね!」と言われたんですが、「いや違います。次は601回です」と答えました。足取りも一歩、一歩。1円玉が自然に貯まっていくようなものですね。

それぞれの山行が印象深いですが、「大きいなあ」と感じたのは還暦に登ったモンブランですね。テートルース小屋、次はグーテ小屋と泊まっていく予定でしたが、天候のこともあり、一気に2100m登ることになりました。このときは事前のトレーニングもかなりやりました。自宅の近くを走りながら「ああ梅が咲いたな」、「もう、散ったのか」、「今度は桜が咲き始めた」というふうに、モンブランへの道のりは、季節を感じながら1年前から始まっていました。

・・・

久保田:らんぼうさんの文章には、山の魅力や自然の描写だけなく、山で出会った人の、いいお話が出てくるところが好きです。

みなみ:はい。以前、こんなこともありました。赤石岳の山頂で「日本百名山完登」を祝っている二人のおやじさんと出会いました。なんと44年かかっての完登だそうです。二人は同級生で、昭和39年に『日本百名山』を読んで、一緒に全部登ろうと語り合ったそうです。卒業すれば会うのも難しいでしょうし、決めたのは「1年に2山以上登ろう」ということだけ。偉大なスロー記録ですよね。小屋に下りると山仲間たちがクラッカーを鳴らして出迎えていました。いい友達がいて、いい家族がいて、いい会社があり、いろんなことに恵まれたんですね。

久保田:らんぼうさんは、これからは、どんな山登りを。

みなみ:多くの山に登り、山仲間にも恵まれましたが、自分は「ちょっとナンパなスローライフ派」だと思っています。最近は「傾向」を考えるようになりました。今、こういうものが面白いとか。山ガールさんが増えてきたなあとか、トレイルランニングが流行っているなあとか。トレンドを大切に登り、書いていきたいですね。歳をとっても行きたいところもあるし、出会いたい人もいるし、食べたいものもあります。山ものびやかな展望の山を中心に味わい続けたいですね。

8/16飯豊連峰・梶川尾根

登山の悲しい結末

飯豊連峰縦走時、下山日最後のピーク北俣岳にて。ここから標高差1600m、7時間で登山口です。天候は小雨(写真=佐藤 淳)

8月14日~16日に2泊3日で飯豊連峰を縦走した際、下山時に遭遇したとても悲しい遭難事故について報告します。

今回の縦走の概要については読者レポートで報告しましたので割愛しますが、メンバーは私(57歳)と妻(54歳)のふたりです。私たちは2日目に宿泊した梅花皮小屋で兵庫からのご夫婦と仲良くなりました。ご主人は71歳、奥様は66歳とのことでした(新聞記事による)。最終日16日6時に、雨の中を兵庫からのご夫婦が私たちよりひと足早く出発され、10分後に私たちが出発しました。下山直前の最後の休憩ポイントで、奥様に「もうゴールの飯豊山荘が見えていますよ」と声をかけたところ、「見えてからが長いのよね」とのお答えでした。

それが奥様との最後の会話になってしまいました。翌日のニュースで奥様が滑落し、亡くなられたことを知りました。

当日の梶川尾根について

北俣岳から梶川尾根の標高差約1600m、7時間の行程は、我々中高年にとってはハードなコースですが、特に危険な箇所はなく普通の登山道と思えました。ただし最後の1時間ほどは急な下降で雨のため滑りやすく、左右両側の谷が深く切れ込んでいて「落ちたらかなりヤバイ」という下山路でした。

事前の兆候

亡くなった奥様は最後の休憩ポイント後に何度も転倒してしまい、雨具はドロだらけでした。私もかなり足が弱ってきて踏ん張りがきかず、2度ほど転倒しました。もうこの時点で踏ん張りがきかないということが、滑落の前兆であったのではないでしょうか。

同行者の声が届き、見える範囲で

梶川尾根のゴール直前、5mほどの鎖場で私たちが下りているところにご主人が下りてきました。

私たちはそのまま通過しましたが、ご主人は奥様を待っていたご様子。

私たちは13時30分に飯豊山荘まで無事下山し、温泉に入り休んでいたところ、ご主人が血相を変えて飛び込んできて「奥様とはぐれた」と仰ります。先の鎖場で奥様を待っていたが下りてこないので、登り返したが見つからなかったとのこと。

私は直感的に左右どちらかの谷に滑落したのでは、と考え、警察への通報、救援要請を促しましたが、翌日のニュースによると奥様はその日は発見出来ず翌日にご遺体で見つかったそうです。

遭難者の発見が翌日になってしまった原因は梶川尾根での滑落場所が特定できなかったためです。

もし、奥様がご主人の直後を歩いていれば、御主人も異変で滑落場所を特定でき、捜索隊もその場所から懸垂下降し当日中に発見できたと思います。

今回の事故で私が得た貴重な教訓は「常に同行者の声が届き、見える距離で歩く」ということでした。

(文=佐藤 淳/新潟県)

信州の山岳遭難現場より

島崎三歩の「山岳通信」。

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難の代表的な事例を原則的に1週間ごとに登山者や関係者にお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を配信しています。その内容は県内の山岳遭難発生状況、山域別発生状況のほか、主な遭難事故の概要で、登山者にとって遭難を防ぐ意味でも知っておきたい情報ばかりです。


8月20日に配信された最新の第12号で掲載された遭難事故概要を抜粋してご紹介します。

・・・

・8月13日、八峰キレットを鹿島槍ヶ岳に向け縦走中の男性ひとりが、長野県側に滑落。翌日早朝から夏山常駐パトロール隊、県警山岳救助隊及び県警ヘリが出動して救助活動を行ない、午前8時12分、46歳男性を遺体で収容しました。

・8月15日、ツアー登山でザイテングラートを登山中の62歳男性が、足を滑らせて滑落したとツアーリーダーから救助要請があり、夏山常駐パトロール隊員、県警山岳遭難救助隊員及び北ア南部地区遭対協隊員により救助し、近くの山小屋へ搬送しました。

・8月14日に単独で八ヶ岳に入山し、15日に赤岳から硫黄岳方面に縦走中の53歳男性が道に迷い、急斜面の岩場で身動きがとれなくなったと救助要請がありました。茅野警察署山岳遭難救助隊員及び諏訪地区遭対協救助隊員が出動し、午後8時35分、男性を救助して登山口まで搬送しました。

・8月13日に4人パーティで北アルプスに入山し、14日から単独で涸沢・奥穂高岳を目指していた55歳男性が、行方不明であると山岳会仲間から届け出がありました。県警ヘリがこの男性を捜索中に、稜線から約200m下の岩場で倒れている男性を発見。すでに心肺停止状態でした。

(内容は長野県警察本部の発表時点のものです)

・・・

下記URLより、バックナンバーもご覧いただけます。今後の登山にぜひ役立ててください。

http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html

(文=週刊ヤマケイ編集部)

日高山脈・オムシャヌプリ【沢登り】

双子山を目指して野塚川へ。

標高が高いところにもちょっと息抜きできるナメがありました(写真=谷水 亨)

双子の東峰からオムシャヌプリを背景に記念撮影(写真=谷水 亨)

8月21日、曇り

不安定な天候で計画中断が続く中、沢登りが出来そうな日が1日だけあったので、日高山脈南部のオムシャヌプリ(双子山)を目指して野塚川を登ってきました。

国道336号線から野塚川に沿った荒廃した林道を標高390m付近までRV車でつめます。沢登り装備を身にまとい、出発してすぐに川幅40mほどの渡渉をすると背丈以上のササ藪こぎが待っていました。

この日は水量がいつもの2倍ほどあったようでしたが、リーダーが天候、水量、透明度、メンバーの力量を鑑みて登ると判断しました。

滝は水量が多く直登を避け、高巻きをしながら標高を稼ぎます。源頭部は想像以上に奥深く、頂上手前150m付近までありましたが、リーダーのルートファイティングのおかげで、楽しみながら遡行できました。

残念ながら時間切れのため双子の東峰(1363m)からオムシャヌプリを眺めるだけで、別ルートで下山。2回の懸垂下降をしましたが、函のへつりも上手く切り抜け、標高差約1000m、歩行距離約11km、歩行時間10時間の楽しい沢登りとなりました。

(文=谷水 亨)

福島県・会津駒ヶ岳

桧枝岐温泉からの会津駒を楽しむ。

駒の小屋への木道(写真=井関純二)

駒の小屋前からの朝焼け(写真=井関純二)

8月18日~19日、18日晴れ時々雨、19日晴れ

1日目:桧枝岐温泉に入って前泊。滝沢登山口からスタートしました。いきなり急な階段から始まり、しばらくは急登が続き、山頂までのほぼ中間点まで来ると水場の看板にたどり着きます。水場へは登山道から急坂を下りますが、冷たい湧き水は飲みに行く価値が十分あると思います。

水場を過ぎると傾斜も緩やかになります。整備された階段から木道に入り、山頂が見えたら宿泊先の駒の小屋まであと少しです。

駒の小屋にザックを置かせていただいて、山頂から中門岳に向かいました。ゆるやかなアップダウンの木道で穏やかな景色が広がっていました。

2日目:夜はどしゃ降りでしたが、夜半過ぎには満天の星空も広がり、朝には綺麗な朝焼けや遠くには富士山もうっすらと望むことができました。

キリンテ登山口へ下山するため、まずは大津岐峠までの稜線を歩きました。中門岳方面への穏やかな木道とは一変し、多少高度感のある場所もあります。前日の雨で、木道と伸びた草が濡れて滑りやすくなっていました。靴や服もかなり濡れましたが、燧ヶ岳方面の眺望は最高です。

大津岐峠からの下山道も最初だけ薮の中を歩きますが、しばらく下ると気持ちの良いブナの森の中を歩くことができます。最後に沢を渡ってキリンテ登山口に到着。桧枝岐温泉で疲れをいやし今回の登山を終了しました。

(文=井関純二/やまきふ共済会)

北アルプス・立山、弥陀ヶ原

天空の雲上散歩を楽しむ。

弥陀ヶ原から天狗平へ向かうにはこの獅子鼻岩の鎖場が唯一の難所だ。濡れていることが多いが、鎖はしっかり整備されている。雨の直後は増水に要注意(写真=奥谷 晶)

弥陀ヶ原から天狗平にかけて「ガキ田」と呼ばれる池塘が点在する湿地帯が広がる。タテヤマリンドウ、ミヤマリンドウなど立山を代表する花々が美しい(写真=奥谷 晶)

8月18~20日、18日雨のち晴れ、19日霧のち晴れ、20日晴れのち雨

めまぐるしく天気が変わる今年の立山・黒部ですが、北アルプスデビューの娘たちをつれて、みくりが池温泉をベースにハイキングを楽しんできました。

初日は、雨を覚悟していましたが、室堂に着く頃には晴れ間が広がり、雄山への登路では汗だくになってしまうほどでした。

2日目は一転して、深い霧に包まれ、冷たい風が吹いていましたが、弥陀ヶ原では富山県側から青空がひろがり、タテヤマリンドウなど弥陀ヶ原湿原に点在する「ガキ田」を彩る花々を楽しむことが出来ました。獅子鼻岩の鎖場は、最近、鎖が整備されたようで、格段に登りやすくなっていました。それでも岩場は濡れていますので慎重に行動したいところです。

3日目は、新室堂乗越までピストン。地獄谷からの火山ガスが流れてくる風向きにぶつかったり、帰路、みくりが池で一時強い雨に降られましたが、雄大な景色を満喫できて有意義な夏休みとなりました。

(文=奥谷 晶)

北アルプス・五色ヶ原

針ノ木古道から船窪小屋への予定が、黒四ダムへのエスケープになりました。

ザラ峠のお花畑、一瞬の雲間から黒部湖が光ります(写真=舩越 仁)

ガスの切れ間に五色ヶ原山荘が見えてきました(写真=舩越 仁)

8月19日~20日、曇り

8月に入ってから、天気が安定しません。山の会例会の白山も流れました。北ア横断計画(五色ヶ原~薬師岳~高天原~赤牛岳~船窪小屋)もメインの高天原を省き、五色ヶ原~針ノ木谷~船窪に変更しました。稜線上の雷雨リスクを避けることと、ここ3日間降雨が無かったからです。

富山平野の青空も弥陀ヶ原辺りからガスッてきました。歩き始めの室堂山も標識が頼りで、鬼岳東面の雪渓も迫力がありません。結果的に今回唯一の山頂となった獅子岳からの下りはザレの急なジグザグ。後方から落石の声が数度あり、ヒヤリとしました。ザラ峠では、霧が勢いよく吹き抜けます。迫力の立山カルデラを眺めると五色ヶ原はもうすぐです。

小屋は宿泊客も少なく、静かな空気に包まれていました。天気は悪化傾向に変わりましたが、針ノ木谷を抜ける迄は持ちそうです。ところが平ノ渡への下降中、仲間が膝を痛めるアクシデントに見舞われ、針ノ木古道はお預けとなりました。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

埼玉群馬県境・二子山

岩稜縦走のための、いい練習場所です。

右が東岳で左が西岳です(写真=畠山茂信)

西岳頂上から先の岩稜(写真=畠山茂信)

8月21日、晴れ

二子山は小さいながら険しい岩場が連続しており、ある事情で鎖が撤去されているので、岩稜縦走のいい練習場所です。この日は物凄く蒸し暑く、登山口から岩場取付きの股峠までで体力を消耗したので東岳は次の楽しみとし、西岳の上級コースを歩きました。

初っ端から手足を駆使して岩場を登りますが、手掛かり・足掛かりは十分にあり、不安はありません。ただ石灰岩なので脆く、崩れないように十分な注意が必要です。

岩場の上部に出てからは幅の狭い岩稜の縦走となり、風の強い日はかなり怖いルートだと思います。

バスの便が少なく、逃すと帰れないので、頂上での昼食を早めに切り上げて下山しました。

(文=畠山茂信)

高尾山

スズメバチへの対処にご注意下さい。

左上から時計回りで、フジカンゾウ、ヤマホオズキ、ヤマホトトギス、ミヤマフユイチゴ(写真=甲把 収)

左はイノシシが掘った跡、右はテンの糞(写真=甲把 収)

8月24日、晴れ

1号路の麓では、マメ科のフジカンゾウやヌスビトハギ、ユリ科のヤマホトトギスなどが見頃をむかえていました。花と同居する若い実の形を覚えておくと、秋になっても植物の名前がわかって便利です。木陰ではひっそりとミヤマフユイチゴの花が咲いていました。食べ物の少ない冬に甘い実を動物に提供してくれる、ありがたい存在です。

自然林の中では、ヤマホオズキの花が咲いていました。国と都の両方で絶滅危惧種にリストアップされている植物ですが、高尾山では点々と見られます。手つかずで残されてきた自然林の貴重さをあらためて感じます。

3号路では、イノシシの食事の跡が目立ちました。登山道の谷側の土が削られ、まるで耕したようです。7月に咲くランの仲間、キバナノショウキランが好む環境なので、ほどほどにしてもらえると嬉しいです。石の上には、テンの糞がありました。この季節のメニューは、ウワミズザクラの実などのようです。

山内のあちこちでキイロスズメバチが見られ、ビジターセンターにもハチに刺されたとの情報が入っています。黒い服装は避け、汗や化粧品の臭いによってくる事もありますが、手で払ったりはせず飛び去るのをじっと待ちましょう。もし、登山道の近くで巣を見つけた場合は、ビジターセンターまでお知らせ下さい。

(文=甲把 収/東京都レンジャー(高尾地区))

箱根・金時山

涼しさを求めて緑陰の路を歩く。

金太郎伝説に出てくる夕日の滝(写真=原田征史)

木陰の中の登山道(写真=原田征史)

8月19日、晴れ

関東地方は蒸し暑い日が続きましたので、涼しさを求めて、神奈川県の西部、南足柄市の深山の里「地蔵堂」に行きました。

バスの終点、地蔵堂には無料の駐車場が有ります。ここから車道を歩いて「夕日の滝」に向かいます。ここにはキャンプ場もあり、家族連れで賑やかな河原を歩いて、まずは夕日の滝で涼しさを満喫。

少し戻って林道を歩いて行くと「金太郎ハイキングコース」になります。森林の中は、日差しが遮られて下界の暑さを忘れます。小さな沢を3回渡ります。

山頂までは緑陰の登山道です。夕日の滝から2時間40分程で到着した金時山の山頂は、濃い霧に包まれ展望はありませんでした。

下山すると、山頂以外は夏の青空でした。

(文=原田征史/小田原山岳会員、『神奈川県の山』著者)

南アルプス・白根南嶺

赤石山脈の東、長大な尾根をテント泊山行。

早朝の奈良田湖(写真=三上浩文)

笹山北峰。東海フォレストの立派な山頂標識(写真=三上浩文)

8月17日~18日、曇り時々小雨

白根南嶺とは、赤石山脈(塩見岳、荒川三山、赤石岳)の東にある長大な尾根で、北岳から南下して白峰山脈と呼ばれることもあります。笹山は別名黒河内岳、ちょうど真ん中くらいにあるピーク。さらに南下すると笊ヶ岳となります。日帰りも出来ますが、ゆっくりテントを担いで登りました。出発は早川最奥の奈良田の里。先日の台風で白河内の道が流されたので西山ダムから入りました。吊橋を渡って通る白河内の道は、8月19日現在修復しています。

発電用の送水管の巡視路から登山道の始まり。山の神を過ぎるとミズナラとブナ、アセビのトンネルをいくつか通ります。リョウブの花が真っ盛りでした。急斜面と緩傾斜が交互に現れ高度を稼ぎます。シラベ、トウヒ、コメツガの針葉樹林が多くなると標高2300mの幕営適地です。

翌朝は暗いうちから行動。山梨百名山の標柱と三角点のある笹山南峰を過ぎ、大展望が得られるはずの笹山北峰でがっかり。雲が深く垂れこめて、塩見岳、蝙蝠岳、悪沢岳などは見えずじまいでした。水は担ぎあげた方が確実です。登山道はマーキングされてはいますが、地図読みは必要です。

(文=三上浩文/登山ガイド)

※編集部注:このコースは地図読みの能力が必要です。初心者、初級者だけで安易に入ることのないよう注意してください。

宮崎熊本県境・白鳥山

夏の終わりを感じる山歩き。

鹿除けのネット内でかろうじて生き残っているキレンゲショウマ(写真=緒方 優)

ブナの木に着生したギボウシ(写真=緒方 優)

8月19日、曇り

今回は県境の峰越峠登山口から往復しました。椎葉村の中心部あたりでは青空が見えていましたが、熊本県境が近づくにつれて曇り空になっていきました。

出発してしばらくするとブナの木に着生したギボウシ(ヒュウガギボウシまたはサイコクイワギボウシのどちらか?)が咲いていました。御池の一の池、二の池を経由し、しばらくすると山頂です。山頂すぐ手前に生えていたイチイの大木は、残念ながら枯れていました。

山頂近辺は雲の中で、うっすらと白いもやがかかっていましたが、元々展望のない山ですから、さほど気になりません。それどころか、こんな雰囲気の白鳥山もいいものです。

登山口近辺の林道沿いでは、ツリフネソウやキレンゲショウマなどが咲いていました。キレンゲショウマは、花のピークは過ぎつつありますが、この週末までは楽しめるでしょう。夏の終わりが近づいているのを感じた1日でした。

(文=緒方 優/『宮崎県の山』共著者)

大雪山・トムラウシ山

北海道はもう晩夏ですが、花も見られました。

南沼キャンプ指定地の朝(写真=伊東明美)

ナキウサギの声にその姿を探す(写真=伊東明美)

8月13日~14日、曇り時々晴れ、一時雨

台風11号の予想進路とトムラウシ~旭岳縦走の日程が重なってしまい、縦走は直前に泣く泣く断念。代わりにレンタカーを手配し、台風が過ぎた後に短縮。登山口から南沼キャンプ指定地1泊でトムラウシ山に登ってきました。

車で登山口に向かう途中で雨が降ってきました。「台風後はしばらく晴天が続くはずだったのに……」とぼやきながらも、ダートのデコボコ林道を行く頃には雨は止み、翌日の好天も期待できたので登り始めます。

朝の雨でドロドロさを増したと思われる登山道は時間も長くかかって参りましたが、コマドリ沢から上にはミヤマキンバイやチシマフウロが見られるようになり、ようやくテンションがアップ。

前トム平からゴロゴロ岩を辿り、見事な造形美に足を止めたところが「トムラウシ公園」でした。やはり「自然」の右に出る芸術家はいないと言えます。ヨツバシオガマ、エゾコザクラ、チングルマなど、花もまだまだ咲いていました。

南沼キャンプ指定地は思いのほか広く、この日は10張ほどの幕営があり、心配していた水場の沢もしっかり流れていました。

残念ながら翌朝もトムラウシの山頂はガスに包まれたままでしたが、山頂直下で可愛いシマリスに出会えたことでオフセットしたいと思います。

下山後にお世話になったトムラウシ自然休養林野営場は水洗トイレと屋根付き炊事場(沢水利用)で使用料はひとり250円という良心価格でした。

(伊藤明美/東京都/よく行く山:関東甲信越の山と日本百名山)

飯豊連峰縦走

夫婦で縦走してきました。

飯豊本山より北股岳へ至る主稜線。私たちが歩いたルートです(写真=佐藤 淳)

8月14日~16日、前半晴れ、後半雨

念願の山、新潟市の我が家から見える飯豊連峰に行きました。

8月14日朝、大日杉登山口より登山を開始。初日は晴天で、切合小屋では愉快な小屋番さんの出迎えを受け、快適に休む事が出来ました。

15日の朝も天候に恵まれ、飯豊本山からの主稜縦走の開始です。写真のような快適な稜線でした。ところが、稜線で昼食をとっていたころから雨が降り始め、急いで雨具を着て歩き始めました。烏帽子岳を過ぎたあたりからは台風並みの猛烈な西風です。何度か痩せ尾根で吹き飛ばされそうになりながら、四つん這いで歩き、梅皮花小屋の姿が見えた時には生き返った気分でした。小屋ではご一緒したご夫婦と楽しく会話を楽しみました。

16日は小雨の中、予定通り6時に小屋を出発。途中の門内小屋では、小屋番をしていたヤマケイ文庫「山の仕事、山の暮らし」の著者である高桑信一氏に、著作にサインをいただきました。

下山路の梶川尾根は、北俣岳から標高差約1600mを7時間で下降するコースです。梅皮花小屋で一緒だったご夫婦とほとんど同じペースで、休憩の度におしゃべりをしながら下りましたが、奥様が下山直前で滑落し亡くなってしまいました(遭難事故は冒頭の「遭難防止オピニオン」に投稿したものです)。

(佐藤 淳/新潟県/57歳/よく行く山:上信越の山)

北アルプス・白馬三山

荒天時は判断の時機が生死を分けることを痛感。

三国境に至る稜線から見る白馬三山。奥に唐松、鹿島槍など(写真=吉原裕子)

白馬鑓温泉小屋の夜明け。火打、妙高、高妻などの山並みを望みます(写真=吉原裕子)

8月16日~19日、曇りのち雷雨、霧、のち晴れ

栂池に前泊し、地元のガイドさんの引率で白馬三山を縦走して猿倉に下りました。

天狗原付近では雷が鳴って風雨が次第に激しくなり、白馬大池山荘で待機しました。その後の稜線歩きでは風雨はほぼおさまったものの、既に靴の中までも濡れて体は冷え、防寒とエネルギー補給の重要性を痛感しました。また、荒天時は退避や撤退判断の時機が生死を分けるのを容易に想像できました。

翌日以降、杓子、鑓付近は霧で展望はほとんどありませんでしたが、秋の花も混じる高山植物を楽しみながら歩きました。鑓温泉小屋手前の鎖場は、鎖にしっかりつかまって通過。猿倉への途中に横切る雪渓では、痩せた部分に立ち入らないよう標識があり、新たなベンガラがはっきり引かれていました。

(吉原裕子/神奈川県/よく行く山:都内近郊の山、北アルプス)

長野県・戸隠山

滑る岩には注意してください。

やせた岩稜をゆっくり進みます(写真=秋山きい)

8月19日、晴れ

朝6時30分、杉木立の中を進み戸隠山へ。登りはじめてすぐに「こんな急なんて……」と、後悔しましたが、すでに遅し! 行くしかないと、ゆっくりゆっくり登りました。

オレンジ色の朝日がだんだん薄くなり、やがて夏の日射しに変わる頃、クサリ場がでてきました。前夜の雨で岩は滑り、息を切らしながら登ります。

そして、蟻の戸渡りへ。「渡ってきて~」と言われても、足が思うように動きません。立って、またいで、這って、何とか通過。振り返ってみて「ここを来たのか」と驚きました。

下山は、登って下りての繰り返しでなかなか進みませんでしたが、でも行って良かったです。

(秋山きい/埼玉県/よく行く山:長野県の山)

谷川岳

憧れていた山へ、テレビ放映をきっかけに。

オキノ耳から写したトマノ耳。かなりガスっていましたが、山頂に人影が見えます(写真=赤地和広)

8月20日、快晴

BSテレビで谷川岳が放送されていました。以前から気になっていた山ですが、だんだん行きたい思いがつのり、行って来ました。

最初は西黒尾根を登ろうと考えていましたが、午後からの天気と自分の体力を考え、ロープウェイで天神平へ向かいます。そこから天神尾根を行きました。

2000mたらずの山とタカをくくっていたのですが、とんでもありません。八ヶ岳の赤岳と同じくらい厳しく、岩場やガレ場もあります。

さらにこの日はとにかく暑く、山頂まではほぼ無風。他の登山者の方も、皆さん玉のような汗を流していました。山頂では思ったよりも早くにガスが湧き、眺望は望めませんでしたが、とても楽しめた山行でした。

(赤地和広/千葉県/53歳/よく行く山:北アルプス)

八ヶ岳縦走

大学のワンゲルパーティで北から縦走。

富士山を望む。この日は行程中、唯一晴れた日です(写真=松岡悠和)

8月7日~14日

大学のワンゲル4人パーティ×2で八ヶ岳を北から縦走しました。13日が唯一の晴れです。

4日目(8月10日)は台風11号のために1日停滞です。「明日晴れても、道が川になって歩けないから、今日中に先まで進んだ方がいい」という話があったそうですが、台風の中、より高い場所の小屋まで歩かれた方によると「道が大海原だった」とのこと。我らはその話を聞きそびれましたが、翌日、運良く、道は歩ける程度の水溜まりでした。今回はたまたま歩けましたが、晴れたら歩けるという訳ではないと勉強になりました。

全体的に、登山道はルソーがだらだら、あ、間違えた。ロックがごろごろしています。気をつけて歩「かんと」いけませんね。

行程は1日目・霧ヶ峰キャンプ場、2日目・双子池ヒュッテ、3日目~4日目・青苔荘、5日目・黒百合ヒュッテ、6日目・オーレン小屋、7日目・キレット小屋、8日目・甲斐大泉駅へ下山です。

(松岡悠和/京都府/18歳/よく行く山:京都北山)

八ヶ岳・赤岳

山頂での素晴らしい景色を堪能。

8月19日午後5時過ぎ、曇り空から太陽が顔を出して丸い虹が見えたと思ったら、ブロッケン現象が見られました。夕食時でしたが私も含め、皆さん外へ飛び出しました。(写真=笹原博英)

8月19日~20日、19日曇り、20日晴れ

初日に赤岳天望荘まで行き1泊。翌日、赤岳山頂へ向かい、そこから硫黄岳を経由して、美濃戸山荘の駐車場まで下りました。

初めて山小屋を利用させて頂いたのですが、天気にも恵まれ、ブロッケン現象や、朝焼けからの日の出など、山頂での素晴らしい景色が堪能出来ました。

美濃戸山荘の方によると、この日までは台風の影響やゲリラ豪雨に近い夕立で、ずっと天気が安定しなかったそうです。沢の水も多めだそうで「本当に今日はいい天気でよかったですね!」と、おっしゃって頂けました。大好きな山がまたひとつ、増えました。

(笹原博英/東京都/46歳/よく行く山:高尾山、山梨県の山)

奥多摩・雲取山

マルバダケブキが満開でした。

マルバダケブキと富士山(写真=伊藤 孝)

8月22日、晴れのち曇り

北アルプスの裏銀座を歩く予定でしたが、北アルプス方面の天候が芳しくないので、晴れ間の期待できる雲取山に行って来ました。

雲取山へは今年2度目となります。4月に行った時には崩落のため通行止めになっていた鴨沢から小袖乗越までは依然として通行止めのままでしたが、七ツ石小屋下からブナ坂への登山道はきれいに修復されていました。修復作業をしていただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

ブナ坂から雲取山までの石尾根縦走路ではマルバダケブキが満開をむかえていました。稜線に吹く風は、思いのほか涼しく秋の足音を予感しました。平日ということもあり、静かな山歩きを堪能することができました。

(伊藤 孝/神奈川県/55歳/よく行く山:北アルプス、八ヶ岳、丹沢)

丹沢山

塩水橋ルートで丹沢山を往復しました。

山頂から富士山もよく見えました(写真=加涌由貴)

天王寺尾根合流にて通行止の案内がありました。同様に瀬戸橋分岐にも看板あり(写真=加涌由貴)

8月19日、晴れ

今回のコースは、塩水橋ゲート登山口~瀬戸橋分岐~塩水林道(舗装道)~堂平雨量局登山道入口~堂平~天王寺尾根合流~丹沢山です。要所に道標が多く、道も整備されて歩きやすいコースです。気温は朝の登山口で19度、山頂は21度でした。

塩水橋ゲートから堂平雨量局登山道入口までは、舗装された道を1時間くらい歩きます。登山道に入り杉・檜林を抜けて、砂防ダムを渡り、尾根への登りです。天王寺峠出合を過ぎると鎖場がありますが、鎖に頼らなくても登り下りできました。その先はブナ林の中を通る木道や階段があり、宮ヶ瀬からの道と合流して、間もなく山頂のみやま山荘です。登山道は問題なく、塩水橋から2時間半くらいで山頂へ着きました。

下山ルートで予定した天王寺峠を経由して塩水橋へ至る道は、木谷林道が崩落し「通行止め」でした。

私は宮ヶ瀬湖側から、県道70号線を通り塩水橋へ着きましたが、幅が狭い舗装道路です。塩水橋付近の駐車スペースには限りがあります。また「車上荒し注意」の看板もありました。注意してください。

(加涌由貴/埼玉県/54歳/よく行く山:関東甲信越の山&日本百名山)

山梨県・三ツ峠山

レンゲショウマが咲く、展望の山へ。

三ツ峠山頂にて(写真=谷上俊三)

可憐に咲くレンゲショウマ(写真=谷上俊三)

8月19日、晴れ

この時期に咲くレンゲショウマを見るため、毎年三ツ峠山に登っています。

皆様もよくご存知のように花の時期は大変難しく、期待して登ってもまだ咲いていなかったり、すでに散った後だったりします。今年はまさに時期がぴったりで、花の数も多く大当たりでした。この薄紫色の上品で可憐な花を見るたびに、心が癒されます。

この日も猛暑でしたが空はくっきりと晴れ渡り、富士山の展望台としての面目躍如、目の前に秀麗富士山が箱根や丹沢の山々を従えて聳えていました。三ツ峠山は花が多くて楽しい山です。ソバナ、クガイソウ、シモツケソウ、トモエシオガマなど、いろいろな花が咲いていました。

(谷上俊三/神奈川県/73歳/よく行く山:丹沢大山、陣場山・生藤山など)

週刊ヤマケイ「読者の登山レポート」「遭難防止オピニオン」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんの登山レポートを募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

「遭難防止オピニオン」につきましては、文字数400字程度でお願いします。ご自身の遭難体験についてお書きいただくときには、写真をつけていただくとありがたいです。お名前、メールアドレス、年齢、郵便番号と住所、登山歴、よく行く山名・山域も添えてください。「登山レポート」「オピニオン」ともに文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。また、日本山岳遺産基金のファイルに「蘇れ日本列島」というご投稿コーナーも設けました。全国各地の山岳地域で環境保全活動をなさっているかたがたのレポートなども、お待ちしております。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」または「週刊ヤマケイ・遭難防止オピニオン」「週刊ヤマケイ・蘇れ日本列島」とお書きください。

「日本山岳遺産」認定候補地募集中。

助成金総額250万円で、みなさまの活動を支援いたします。

日本山岳遺産基金は山岳環境の保全、次世代の育成、安全確実な登山の普及などを目的に、賛助会員のみなさまのお力添えのもと、2010年より活動を続けております。

各地の山や山域を「日本山岳遺産」として認定し、そこで山岳環境の保全活動などを行っている団体さまに、助成金の拠出や、広報面での支援をさせていただくことも活動の柱としております。

今年も8月末日まで、2014年度の申請を承っておりますので、ぜひご応募ください。これまでに、北は北海道の夕張岳やアポイ岳、東北地方では七時雨山、早池峰山、金華山、山梨県の櫛形山など3エリア、北アルプスの船窪岳、大台ヶ原大杉谷、中国地方の臥龍山、四国の石鎚山、南は九州中央山地五家荘エリアまで、全国13の地域を認定させていただき、活動のお手伝いをしております。

詳しくは日本山岳遺産基金のウェブサイトをご覧ください。

http://sangakuisan.yamakei.co.jp/isan/

電話でのお問い合わせは03-6744-1900(担当=久保田、湯浅)までお願いいたします。

また『週刊ヤマケイ』には、「蘇れ日本列島」という投稿コーナーもございますので、山岳遺産認定地の関連に限らず、環境保全に関するご意見や呼びかけ、活動の紹介など、広くご投稿をお待ちしております。

(日本山岳遺産基金事務局長 久保田賢次)

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山の知識検定

Q:熱中症を引き起こす要因の一つとして脱水症状があるが、この予防のためには汗で失われた水分を補う必要がある。この水分摂取の方法として正しいもの5つを選びなさい。

A.体内への吸収が早いスポーツドリンクが好ましい。

B.冷たい水は胃を刺激して活動を鈍らせるので、常温で飲むのが良い。

C.登山時の水分補給の目安は「5×自重(kg)×行動時間(hr)」である。

D.一度に多量の水分を摂取しても、すぐに発汗するので問題ない。

E.ビールなどのアルコールは利尿作用で体内の水分が排出されるので、好ましくない。

F.登山開始前にも200~400ml飲むのが望ましい。

G.行動食にも水分が含まれている食品を積極的に採用すべきである。

H.塩分が含まれた水はのどの渇きを促進するので、逆効果となる。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて

山の知識検定

Q:熱中症を引き起こす要因の一つとして脱水症状があるが、この予防のためには汗で失われた水分を補う必要がある。この水分摂取の方法として正しいもの5つを選びなさい。

A.体内への吸収が早いスポーツドリンクが好ましい。

B.冷たい水は胃を刺激して活動を鈍らせるので、常温で飲むのが良い。

C.登山時の水分補給の目安は「5×自重(kg)× 行動時間(hr)」である。

D.一度に多量の水分を摂取しても、すぐに発汗するので問題ない。

E.ビールなどのアルコールは利尿作用で体内の水分が排出されるので、好ましくない。

F.登山開始前にも200~400ml飲むのが望ましい。

G.行動食にも水分が含まれている食品を積極的に採用すべきである。

H.塩分が含まれた水はのどの渇きを促進するので、逆効果となる。


A:A、C、E、F、G

5~15℃の冷水は胃の運動を刺激し、冷却効果もあるのでペットボトル等を冷却して持参することは有効である。

登山中は、30~60分ごとに水分摂取したいが、一度に大量に飲むと胃腸の処理が追いつかなくなり、胃もたれや嘔吐の原因になりかねないので1回当たりの量は150~250ml程度が好ましい。

また、行動食にも水分が含まれている食品や梅干しなどの塩分補給できるものを選ぶことも必要である。

なお、最近の研究では水分補給は、低ナトリウム血症の予防の観点から、「のどが渇く前に飲む」から「のどに渇きを感じてから飲む」に変わりつつあり、この点も留意する必要がある。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より一部改題

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

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●著者:河原塚英信/発売日:2014年8月25日/ページ数:120ページ/判型:小B6判/販売価格:1,200円+税/ISBN:978-4-635-500364

2014年7月~8月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『はじめてのキャンピング』 7/4 1,600円+税
『ワンダーフォーゲル8月号』 7/10 926円+税
『山と溪谷8月号』 7/15 1,048円+税
『自転車人No.036 2014夏号』 7/16 1,143円+税
『人生が変わる! 特選 昆虫料理50』 7/18 1,800円+税
『ヤマケイアルペンガイドNEXT 山麓から登る 世界文化遺産 富士山』 7/18 1,800円+税
『中村成勝写真集 秘景「黒部」黒部渓谷と雲ノ平を取り巻く山々』 7/18 2,500円+税
『中西俊明写真集 白馬岳 彩りの瞬間』 7/18 1,800円+税
『未完成 描きかけの山のスケッチ』 7/18 紙版2,300円+税、デジタル版1,300円+税
『黒部の風 わたしの山小屋物語』 7/18 紙版2,500円+税、デジタル版1,250円+税
『ヘンクツジイさん山に登れば』 7/18 紙版1,200円+税、デジタル版700円+税
『鈴木みきの山の足あと ステップアップ編』 7/25 1,200円+税
『山登りABC 山のおつまみ レシピ100』 7/25 1,000円+税
『山と溪谷 9月号』 8/12 952円+税


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】 湯ったり名山トレッキング 初歩から愉しむ山歩き「乙女コースから鼻曲山」日帰り

ヤマケイ登山教室

歩き方や地図読みをはじめとする登山のイロハや山の愉しみ方を学ぶとともに、山麓や山中に湧く湯を味わいます。今回は、文人墨客も愛した「霧積温泉・金湯館」に立ち寄ります。(別料金)

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=113607

日程 9月11日(木)
集合 新宿西口スバルビル前(7:00)
行程 新宿(バス)長日向(1140m)~乙女コース~鼻曲山(1655m)~鼻曲峠(1580m)~十六曲峠(1280m)~霧積温泉(1040m)(バス)新宿【解散】20:00~22:00(予定)
歩行時間:約4時間
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です。)
難易度 3(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急があり、幅員が小さい箇所がある。転滑落の危険個所が部分的にあり、一部にハシゴやクサリ場、それに匹敵する箇所がある。)
参加費 13,800円
講師 平田謙一(山岳ガイド)

【机上講習会】山の天気ハイキング・山岳気象大全「第7章 四季の山岳気象(春山)」

ヤマケイ登山教室

山岳気象の変化は、時として登山者に激しく襲いかかったり、またある時には幻想的な光景を作りだしたりもします。机上講座では、この変化のメカニズムや季節ごとの典型パターンなどを体系的に学びます。今回は春山の山岳気象を学びます。参考書『山岳気象大全』(山と溪谷社刊)

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料が無料になります。

昼の部

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1304

夜の部

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1303

開催日 9月8日(月)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 昼の部:15:00~16:30 夜の部:19:00~20:30
定員 各45名
受講料 各2,000円
講師 猪熊隆之(山岳気象予報士)
株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。