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伊東裕美さん

学んだら、まずやってみる。

スバリ岳から撮影したこれから歩く縦走路。種池山荘まではすれ違う登山者が少なく、一人きりの時間も多く、山と対話できました

針ノ木岳山頂で撮影してもらった写真。後ろには針ノ木岳の影

この夏、独りで北アルプス後立山連峰を縦走した伊東裕美さん。数年前まで登山とはまったく無縁だったが、山の魅力にひかれ、夢に向けて学ぶ日々が続いた。「ヤマケイ登山教室」など、様々な講座の常連参加者でもある伊東さんに、山を学び、成長することの喜びを聞いた。(聞き手=久保田賢次・『週刊ヤマケイ』編集長)

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久保田:扇沢から針ノ木岳~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳~白馬岳~栂池まで、後立山の縦走達成おめでとうございます。長い旅でしたね。今回の計画はいつごろからお考えでしたか。

伊東:栂池に到着したときは「終わっちゃったんだ」という感じでしたが、8日間夢の時間で一歩一歩とても幸せでした。初日の7月27日は寒冷前線通過中の行動となり、その日の午後から天気が回復。28日から下山日の3日まで行動中は晴れていました。台風の動きも気になっていたので毎日、天気図を書きました。不帰ノ嶮まで越えて安心したのか、その後はのどが痛くなりながらも、歩いてきた山々を眺めながら美しい後立山連峰に魅了されっぱなしでした。

この計画は昨年9月に戸隠山に行ったとき、そこから針ノ木岳や白馬三山を見て、「あそこを歩いてみたいな」と思ったんです。でも、調べてみると「果たして自分の力で行かれるのだろうか」と心配になりました。さっそく、トレーニングを始め、岩稜歩きや岩登りの講習会に参加しました。今回とても役に立ち、自分の成長を見なおすいい機会にもなりました。

・・・

久保田:伊東さんとは、ヤマケイ登山教室の講座で、ほんとうに頻繁にお目にかかりますよね。

伊東:気になった講座はすべて参加してきました。それまでの山は「楽しかった」という感じでしたが、戸隠に登ったあたりから考えが変わりました。その後、雪山講習会であるガイドさんから「冬山は総合力だよ」と教わり、まず山の天気を基礎からやり直そうと。すると、次は植生も良く見えてきて、地図読みのヒントも得られました。尾根を歩いていると、風が強く当たるところと、そうでないところもあり、風向きを確認しながら地形図を見ていると「そうか、こういう地形だからなのか」といった具合です。

具体的には猪熊隆之さんの「山の天気ハイキング」で学んだ影響が大きいです。また、今回も五竜岳辺りで、炎天下のなか体力が奪われていき無口になり始め、「ここで無理しちゃいけない」と、悳秀彦先生の「山のファーストエイド」で習ったことを思い出しました。

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久保田:伊東さんは、どんなご縁で山登りを始められたのですか。この先の夢は。

伊東:登山と出会う前は、歴史好きから、いろいろなところへ行きながら仏閣巡りをしていました。山のそばに行っても登山靴で歩くなんて想像できませんでした。

2009年の秋に、奈良の山の辺の道を歩いたのですが、大神神社のご神体である三輪山の登山口に立った時、山がすごく神聖に感じ、山の神様は上のほうにいらっしゃるんじゃないかと感じたんです。なぜか、雲海に浮かぶ槍ヶ岳の姿も浮かんできました。

それから、本を読んで独りで登り始めました。初めは自宅から近い丹沢の弘法山、次は大山。真夏の時期ということもあり、「苦しいなあ」と思いましたが、達成感がすごかったです。歩き続けているうちに「やっぱり、ちゃんと歩けるように、いろいろ身に着けなきゃ」と思い、ツアーに参加してみたんです。

これが雪山のツアーだったので大変でした。その時は「二度と行くまい」と思いましたが。その頃、登山を始めてすぐ大山でガスに巻かれて恐い体験をしたことを思い出し、「山の天気を勉強しなければ」と講座に通い始めました。多いときは他の講座も含め、月に2、3回。

次は剱岳に登ってみたいですね。今回の縦走中にも、ほぼ毎日眺めていて、その姿を見て涙が出てきました。そして、これからもっと山の懐に触れて、たくさん山と対話していきたいです。

信州の山岳遭難現場より

島崎三歩の「山岳通信」。

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難の代表的な事例を原則的に1週間ごとに登山者や関係者にお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を配信しています。県内の山岳遭難発生状況や主な遭難事故の概要など、登山者にとって遭難を防ぐ意味でも知っておきたい情報ばかりです。

9月4日に配信された最新の第14号で掲載された遭難事故概要を抜粋してご紹介します。

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・8月27日から単独で入山し、北アルプス五竜岳から唐松岳を縦走予定の54歳男性が行方不明。宿泊予定であったが連絡がとれないと宿泊施設関係者から通報があった。

・8月29日から2人パーティーで入山し、北アルプス涸沢に向けて登山中の77歳男性が、横尾本谷の岩場でスリップして右足を負傷。自力下山が困難であると救助要請があり、午前9時45分、県警ヘリで救助して松本市内の病院に収容しました。

・8月31日、13人パーティーで北アルプス奥穂高岳から前穂高岳に向け、吊尾根を縦走中の62歳女性が滑落したと救助要請がありました。午後4時16分、県警ヘリにより救助しましたが、死亡を確認しました。

(内容は長野県警察本部の発表時点のものです)

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下記URLより、バックナンバーもご覧いただけます。今後の登山にぜひ役立ててください。

http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html

(文=週刊ヤマケイ編集部)

栃木県・那須岳

雨上がりの瑞々しい景色を楽しみました。

紅葉の色付きが待ち遠しい、ひょうたん池(写真=福井美津江)

茶臼岳を眺めながら朝日岳を下りる。(写真=福井美津江)

9月6日~7日、6日晴れ、7日雨のち晴れ

那須ロープウェイを使い茶臼岳の9合目(1684m)から歩き始めました。

整った道は徐々に岩や砂礫に変わっていきます。青い空にはふんわり巻雲が広がり、久しぶりに爽やかな天気です。茶臼岳山頂から峰の茶屋跡避難小屋へ下り、姥ヶ平のひょうたん池へ立ち寄り、三斗小屋温泉へ。露天風呂に浸かり、ゆっくり過ごすことが出来ました。ところが、夜から雨風が強くなり翌朝は出発時刻を遅らせコースも変更。そのまま下山かと思ったところ、途中で雨が上がり青空も見えてきたので、峰の茶屋跡避難小屋から朝日岳へ登ることができました。

紅葉シーズンには県道17号は渋滞が予想されますので、時間に余裕を持って計画されてください。

(文=福井美津江)

栃木県・那須岳

沼原池から三斗小屋温泉を目指すも、途中の沢の橋流出のため引き返しました。

橋崩壊箇所。一見渡れそうに見えるものの、ザイルなど無しには危険大です(写真=中村重明)

沼原湿原木道脇の注意喚起の看板(写真=中村重明)

9月7日、曇り

那須岳は何度も訪ねているもののこれまでは「峠の茶屋」を起点にしたコースばかりで、今回初めて沼原池を起点にし、三斗小屋温泉に1泊するプランで出かけました。

三斗小屋温泉の旅館は前日に電話で宿泊を予約。その際、危険箇所や通行止めの有無等について質問したところ、特に問題無いとの回答でした。

沼原池の駐車場(那須ICから約24km、一部を除き舗装路)を11時過ぎに出発し、沼原湿原をゆっくり散策した後、三斗小屋温泉への2つの登山路のうちの西側のルート(麦飯坂、三斗小屋宿跡を経由するルート。コースタイム3時間弱)を進みました。倒木が道をふさいでいて、跨いだりくぐったり巻いたりする箇所が何ヶ所かあったものの、概ね歩きやすい、気持ちのいい樹林帯の登山路を進みました。

ところが、麦飯坂を下った先の沢に到着したところ、沢に架けられていた橋が崩壊して流されていました。『山と高原地図』では「増水時、橋が流出する場合あり」と注記されている場所ですが、実際に流出していたわけです。沢は結構な水量と水勢で、徒渉するには膝上くらいまでは水に浸からざるを得ない上、万一足を滑らせたら、流されてしまわないまでも、捻挫・打撲等のリスクがあると考えられました。あいにくザイルなどの装備は携行しておらず、橋のあった場所の近辺で徒渉可能な浅瀬を探したものの見当たらなかったため、残念ながらそこで引き返しました。

駐車場から麓に向かい、携帯電話が圏内になったところで宿に電話を入れ、事情を話して宿泊をキャンセルしたところ、実は宿の方は橋の流出の件は承知していました。8月の台風で壊されたとのことで、予約客には必ず伝えるようにしているものの、たまたま前日電話応対した方が認識していなかったと思われるとのことでした。

今回はちょっと残念な結果でしたが、無理に徒渉してメンバーの誰かひとりでもケガをしたらもっと残念な事態になっていたわけで、引き返して正解だったと思います。

(文=中村重明)

八ヶ岳縦走1・麦草峠~横岳

北八ヶ岳中間点から南八ヶ岳末端の観音平まで歩きました。

中山山頂より、これから向かう天狗岳と硫黄岳を見上げる(写真=舩越 仁)

東天狗岳にて。赤岳も阿弥陀岳も顔を出して来ました(写真=舩越 仁)

9月2日~3日、2日晴れ、3日晴れのち霧

初日は麦草峠から1時間半歩き、ランプの高見石小屋に宿泊しました。夕食後は久し振りの夜空となり、星の観察会が開かれました。7名の宿泊客に若いスタッフ2名です。夏の大三角であるベガにアルタイル、デネブ。Wの形をしたカシオペア。これらの星座を、この年になって初めて心に刻むことが出来ました。

翌朝暗い内に出発し、ぬかるみ道を中山へ向かいます。頂上でやっと、北八ヶ岳のシンボル・天狗岳が眼前に現われました。一旦中山峠に下って登り返すと頂上です。この日の下界は曇りのようでしたが、10時前に夏沢峠に下るまで、写真の様な圧巻の雲上南八ヶ岳でした。

広い硫黄岳山頂に着いた時は既にガスの中です。本日の核心部横岳からは大同心も小同心も全く見えません。辛うじて登山道脇に二十三夜峰が見られました。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

八ヶ岳縦走2・赤岳~観音平

下界は雲の下ですが、キレット下降中富士山が付き添ってくれていました。

赤岳天望荘出発時、波打つ雲海に浮かぶ御来光です(写真=舩越 仁)

権現岳から南八ヶ岳最南端の編笠山を望む(写真=舩越 仁)

9月4日、霧時々晴れ

縦走最終日、御来光を拝みながらガスの中を出発します。稜線上はガスが飛び、その勢いも強い。上着のフードの紐を締め直して赤岳頂上に到着しました。写真もそこそこに、真教寺尾根を左に分かち、いよいよ核心のキレット下降です。横岳通過より難易度は上です。岩もクサリも濡れています。クサリ場のトラバースも足元注意です。ガレ場もあるので、絶対滑らぬ慎重さが大事です。岩を下るには慌てない。探せば必ずスタンスもホールドもあります。そして足元だけでなく遠くのマークにも目配りし、安全なルート取りをしましょう。

気を張って下りた体には、次の権現岳までがきつくて辛いです。未だか、未だか。幾つかの岩場登りも待っています。そして中途で休みたくなる数十段のロング梯子。でも登り切れば権現岳は目の前です。

編笠山にも是非登ってみましょう。おとなしそうに見える山ですが、大石ゴロゴロの面白い岩山でした。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

高尾山・小仏川、小下沢

指導標を交換しました。

支柱が腐り、文字が見えにくくなっていた指導標を交換しました(写真=三好和貴)

スズメバチへの注意喚起(写真=三好和貴)

9月8日、曇り

登山口や登山道の分岐などでよく見かける指導標。登山者にとっては馴染みが深いものですよね。道迷いを防止するため、都内自然公園の各地に設置されていますが、その数は千を優に超えています。

現在東京都に設置されている指導標の多くは木材が使用されています。木材の使用は景観や環境への配慮からですが、唯一の難点は、ある一定の自然条件下では腐朽しやすいということ。そのため、こまめな点検と交換が必要になってきます。

高尾山北側の小仏川と小下沢沿いに立つ指導標は、支柱が腐り、文字が見えにくくなっていたため、交換作業を行ってきました。これにより道迷いが1件でも少なくなればとの思いで作業を行ないました。

また、この日の作業の途中、スズメバチの巣が付近の登山道近くにあるという情報が入り、確認と対応を行いました。今年は高尾山周辺でスズメバチの巣の情報が多く入ってきています。入山の際にはご注意ください。スズメバチの巣には近づかないことはもちろんですが、黒っぽい服装や香水などの使用はハチを刺激する恐れがあるため避けるようよろしくお願いします。

(文=三好和貴/東京都レンジャー(高尾地区))

丹沢・烏尾山、塔ノ岳

花と雨の表尾根。

行者ヶ岳付近のやせ尾根の下の岩壁に咲くビランジ(写真=奥谷 晶)

新大日付近より烏尾山方面をふり返る。行者ヶ岳の手前に鎖場が見える(写真=奥谷 晶)

9月6日、曇り、午後3時頃より雨、一時土砂降り

午前中は晴れそうだったので、急ぎ準備して丹沢の表尾根を歩いてきました。

戸沢林道を新茅山荘まで入り、烏尾尾根から登り始めますが、既に11時です。いきなりの荒れて崩れた登山道の急登に大汗をかき、次第に傾斜もゆるくなりジグザグに登っていきます。烏尾山荘から表尾根に合流し、塔ノ岳をめざします。書策新道を降りることも考えましたが、雨雲がせまっており、断念しました。

案の定、塔ノ岳についたころから雨が降り始め、天神尾根を下る頃には土砂降りとなり、登山道が沢のようになっていました。

いちばんお目当てにしていた花とは出会えませんでしたが、ビランジやホトトギスなどの花々と出会うことができました。

(文=奥谷 晶)

奥秩父・大菩薩嶺

霧雨の山行になりました。

雨の中頑張った大菩薩嶺山頂にて(写真=三上浩文)

9月5日、雨のち曇り

8月の天候不順をそのまま引きずってしまった9月の始まり。午前中はもつと言われた天候も、朝から雨。午後に降りだすという予報でしたが、お昼で雨はやみました。前線にまとわりつかれたままの日本列島ですが、そろそろ移動性高気圧の強いやつがこないかな……とは、多くの登山者の思いだと思います。

この日、コウリンカの花はたくさん見られましたが、盛りは過ぎていました。ウメバチソウはこれからが盛りという感じで、つぼみがたくさんありました。夏の終わりを感じさせるマルバダケブキの黄色は鮮やかでした。

晴れていれば、小金沢連嶺の南に富士山が見えたり、日川の谷に上日川ダムも見えるはずですが叶いません。このダムは東にある葛野川とセットの揚水発電が有名です。

登山道ではオーバーユースを感じました。あまりにたくさんの人が行き来するので、幾筋ものトレースが左右に広がっていました。特に傾斜のないところが激しかったです。

(文=三上浩文/登山ガイド)

中央アルプス・三ノ沢岳

主稜線から離れた静かな山を登る。

宝剣岳手前の分岐から見た三ノ沢岳。ここから頂上までは約1時間40分(写真=木元康晴)

コース上には露岩が点在。北西方向には御嶽山が大きく見えていました(写真=木元康晴)

9月8日、曇り

以前から気になっていた、中央アルプスの三ノ沢岳を登ってきました。宝剣岳付近からはとても目立つ形の良い山ですが、主稜線からはやや離れているために、訪れる人の少ない静かなピークです。

コースは、千畳敷から極楽平へ上がり、宝剣岳方向に少し進んだ分岐からのピストン。多少ハイマツが登山道に覆い被さる箇所はあるものの、歩きやすい尾根道です。高山植物の花は終わりの時期ですが、それでも頂上手前のお花畑には、ウサギギクやヨツバシオガマが咲き残っていました。

三等三角点のある頂上部は、巨大な露岩が折り重なっているものの平らな岩も点在し、休憩には最適です。我々もその一角に落ち着いて、木曽駒ヶ岳や宝剣岳を眺めながらのんびりとお昼ご飯を食べました。

(文=木元康晴/登山ガイド)

兵庫県・西光寺山

優美なサギソウを愛でながら歩く。

白鷺の如く池畔を舞う優雅なサギソウ(写真=山口敬二)

青空に映える西光寺山をめざして(写真=山口敬二)

8月31日、曇り時々晴れ

丹波篠山の今田町側から見上げる西光寺山(713m)は、端正な山容が青空に映えて美しい。そして麓の沼地では8月中旬から9月にかけてのサギソウが多くのハイカーたちの目を楽しませてくれます。草地を可憐にて奔放に舞うサギソウの優美な姿は、時を忘れさせてくれる美しさです。

登り一辺倒の雑木林の道を分け入って進むと、頂上からはのどかな田園風景が広がります。目の前には西寺山、白髪岳、虚空蔵山、和田寺山などの丹波の山々が指呼の間です。

下山は稜線を伝い大洞山から派生する寺坂道を下りましたが、このルートは稜線からの下降地点と寺屋敷跡までの道が分かりにくいかも知れませんので、気をつけて歩く必要があります。山全体を深い雑木林に包まれた西光寺山はウバメガシの群落でも有名で、山中には幾つかの備長炭の炭焼き窯を見ることができます。

そこかしこにはいろいろなキノコも顔を覗かせ、里山らしい自然が楽しめるとてもいい山でした。

(文=山口敬二)

山口県・寂地山、右谷山

深い渓谷美を楽しみました。

犬戻の滝にて(写真=池田浩伸)

手掘りの木馬トンネル(写真=池田浩伸)

8月31日、晴れ

寂地峡キャンプ場~寂地山~右谷山~寂地峡キャンプ場と周回しました。カタクリで有名な2つの山は、夏のこの時期には登山者が少なく、静かでした。

犬戻の滝は、遊歩道を離れて滝のすぐそばまで近づけました。岩盤をつたうように流れ落ちる滝で、朝日が森の緑を眩しくてらし、コントラストの強さが水の流れをよりきれいに感じさせました。

冷たい延命水でコーヒーを沸かし、急坂を頑張って山頂につきました。展望は無いものの木々の緑がきれいでした。カタクリの咲く場所にはツクシミカエリソウに似た花が蕾を出しています。右谷山までの縦走路にもたくさん咲いていて、9月中旬頃にはピンクのお花畑になるかもしれません。

ミノコシ峠から寂地峡の渓流美を楽しみ、狭くて暗い手掘りの木馬トンネルを抜けると五竜の滝です。最初に現われる落差の大きい竜頭の滝は圧巻で、見ていると吸い込まれそうな迫力です。その他の滝も迫力があり、1日タップリと渓流の美しさを堪能しました。

広葉樹も多く、紅葉もきれいだと思います。周回される場合は距離が長いので、早めのスタートをおすすめします。

(文=池田浩伸/登山ガイド)

宮崎大分県境・夏木山

ヤクシマホツツジの花が咲き始めていました。

咲き始めたヤクシマホツツジ(写真=緒方 優)

鹿の背の岩場は、ほとんど切り立ったリッジ。これを写真では左側から右側へと乗り越してトラバースしていく(写真=緒方 優)

9月6日、曇り

夏木山といえば、アケボノツツジにシャクナゲ。4月下旬から5月連休には多くの登山者で賑わいます。しかしその他の時期はというと、さほど多くはありません。

この日、朝起きたら雨が降っていましたが、県北部は大丈夫だろうと出発。県北へ向かうにつれて雨はやみ、青空も見えてきました。今回は大分県佐伯市側から犬流れ越しルートで登り、夏木新道を下りました。

今年は雨が多かったので登山道の状況が心配でしたが、さほど荒れてはいませんでした。台風の強風によると思われる倒木が1ヶ所だけありました。犬流れ越しルートの唯一の難所が鹿の背の岩場のトラバース地でしたが、東側を通過するのではなく、西側をトラバースしながら岩場へ上り乗り越して行くように変更されています。ロープは設置してありますが、絶対にミスのできない難所です。くれぐれもご注意ください。

今回の目的はヤクシマホツツジの花で、咲き始めていました。秋分の日あたりまで見られると思います。なお、ヤクシマホツツジは夏木新道には生息していないようです。

(文=緒方 優/『宮崎県の山』共著者)

大雪山・黒岳

日本でいちばん早く紅葉がスタートする山へ。

紅葉が広がるお鉢平(写真=蓮井美津夫)

黒岳のマネキ岩(写真=蓮井美津夫)

9月7日、晴れ

今年の紅葉はいつもより色付きが早く、紅葉が進むスピードも速いとの情報で、平年に比べて1週間程早いこの日に黒岳を目指しました。

日曜であることと、黒岳登山記録会が開かれていたことから、黒岳には多くの登山者の姿がありました。7合目からの登りでは、初めのうちは山の上部に雲が掛かっていましたが、9合目に近づいた頃から雲が切れだし、色鮮やかな紅葉が広がりました。さらに黒岳頂上からは雲ノ平や周囲の山々の紅葉も見えて、色付きも良く、ここ数年では一番と感じる紅葉で、頂上付近は今がピークと感じました。

(蓮井美津夫/北海道/55歳/よく行く山:道央、大雪山)

新潟県・菱ヶ岳

新潟平野の田んぼがのどかに感じられました。

菱ヶ岳山頂より西方に開けた新潟平野(写真=葉貫正憲)

五頭山一ノ峰の気持ちのいい稜線歩き(写真=葉貫正憲)

9月1日、曇り

仲間4名で新潟県阿賀野市の菱ヶ岳へ行ってきました。奥村杉キャンプ場の先から菱見平~笹清水をへて山頂へ。暑さが心配されましたが、林の中でも風があって気持ちよく歩くことができました。往路は約2時間半。ここから稜線を進み、中ノ岳を経て五頭山へ。稜線の登山道の両側は木立になっていて、見晴らしはあまりよくありませんでした。

五頭山頂からは、一ノ峰~二ノ峰と行き、三ノ峰からどんぐりの森キャンプ場へ下りるルートをとりました。下りのルートはよく整備されていて、とても歩きやすかったです。途中すれ違った登山者は、月曜日にもかかわらず30名ほどで、なかなか人気の山だと感じました。

下山後の林道歩きも思ったより時間がかからず10分程度で、周回コースとしては選択しやすいコースのように思いました。総行程は約11kmでした。

(葉貫正憲/福島県/67歳/よく行く山:会津百名山)

吾妻連峰・家形山

一切経山と五色沼の絶景に魅せられて。

一切経山と五色沼に見いる同行者(写真=葉貫正憲)

大岩から見る家形山(写真=葉貫正憲)

9月8日、曇り

吾妻連峰の家形山(1877m)へ行ってきました。仲間4人と、不動沢の登山口から賽の河原、硯石、家形山をめざします。途中、慶応吾妻山荘あたりまではゆるやかな林の中を歩くコースで、賽の河原は積み石もなく、樹間にあったので予想外でした。硯石あたりからは少し勾配も急になりましたが、山頂方向が見渡せるところがところどころにあり、いつの間にか五色沼を見渡せる大岩に着きました。左(南)に一切経山が高くそびえ、右(北)の家形山はすぐ目の前に見えました。

ここから15分ほどで山頂へ到着。一切経山と魔女の瞳(五色沼)の絶景がすばらしかったです。昼食をとっていると、次々と登山者がやってきて、私たちを含めて十数名になりました。

帰りは同じ道を下りましたが、途中、慶応吾妻山荘に寄って(管理人さんは不在でしたが)冷たい水をご馳走になりました。また山荘への途中にある湿原に咲いていた数えきれないほどのオヤマリンドウには目を奪われました。

8時30分にスタートし、11時に山頂へ。11時30分に下山を開始し、駐車場へは13時15分着でした。

登山道は深くえぐれて、岩や小石がゴロゴロしているところもありましたが、思っていたよりもずっと歩き易い道でした。コースとしては、家形山から一切経山を経由して浄土平へおりるのもひとつかな、と思いながら帰ってきました。

(葉貫正憲/福島県/67歳/よく行く山:会津百名山)

北アルプス・剱岳北方稜線

憧れの北方稜線を歩き、感動の登頂。

「平ノ池」から裏剱・チンネ方面をのぞむ(写真=稲葉英樹)

剱岳本峰頂上から北方稜線方面(写真=都築香純)

8月22日~25日

立山ガイド協会の稲葉英樹ガイドのご案内で、念願であった剱岳北方稜線を周回してきました。

室堂から入山し、初日は別山岩場でのクライミングののち剱澤小屋泊。翌朝は晴れ間ののぞく中、軽快に剱沢雪渓をくだり、真砂沢ロッジ、二股経由、北股ルートで池ノ平小屋へ。北股ルートは三ノ窓雪渓の末端部の雪渓トラバースや、沢の渡渉、高巻きを含むルートでした。ここで沢登りを除くと初めての「渡渉」を体験。登山中に登山靴を脱いで、頭の上に載せて渡りましたが、雪渓の雪解け水は非常に冷たくて印象に残っています。沢から雪渓に乗り、上り詰めると登山道に入ります。

標高差200mほどを登ると「平ノ池」の池塘の向こうに「クレオパトラニードル」を擁する裏剱・チンネの大展望が広がり、非常に感動しました。同行者とともに、この絶景をしばし堪能し、池ノ平小屋へ。小屋ではシーズン中数回沸かすだけという露天の五右衛門ぶろ「チンネの湯」を焚いて待っていてくださり、疲れた身体が休まりました。

3日目、北方稜線本番は朝から雨。ハーネスヘルメット等の装備を整えて6時過ぎに出発し、旧鉱山道を経由して小窓の雪渓を登って小窓へ。小窓雪渓に乗る手前のエリアではブヨが多く、虫除け対策は必須です。小窓から三ノ窓へのルート途中にある雪渓のトラバースは非常に斜度が急ですので、最大限の注意が必要です。

三ノ窓からは池ノ谷ガリーを登ります。急傾斜の足元すべての石が崩れてきそうな感覚にとらわれ、非常に緊張を要する区間でした。

池ノ谷乗越から長次郎のコルまでの区間で雨脚が強くなり、足元が不安になってきました。途中の谷側に傾斜した一枚岩が非常に滑りやすく困惑しましたが、稲葉ガイドが的確に工作を講じて確保してくださいましたので、無事に通過できました。

長次郎のコルから本峰山頂に登頂、感動で胸が詰まりました。雲の切れ間から歩いてきた北方稜線がちらりと見えて感動が増しました。

しばしの休息ののち、別山尾根ルートで剱澤小屋に帰還しました。

雨のため登山者が少なく渋滞は皆無、落石等の危険も比較的少なく、さらに稲葉ガイドのご案内がありましたので落ち着いて下山することができました。

北股ルート、池ノ平、北方稜線と、私の技術と経験ではかなりの挑戦でしたが、稲葉ガイドのお助けを得て、印象に残る山旅となりました。

(都築香純/兵庫県/よく行く山:六甲山、北アルプス南部、八ヶ岳)

※編集部注:北方稜線はルートファインディング能力や岩登りの技術、体力が必要なバリエーションルートです。一般登山道ではありません。

北アルプス・常念岳

2年越しの常念岳登山。

夜明け前、常念山頂をめざす(写真=野水敏勝)

常念山頂から常念小屋に着くころには雲間から青空が、そして横通岳が見えた(写真=野水敏勝)

8月30日~31日、曇り時々晴れ

私たちの山の会の今年第4回目の山行です。昨年も計画したのですが、台風接近で中止。2年越しの山行となりました。参加者は23名。コースは一の沢の往復コースです。

今年は猛暑と思ったら、台風や局地的大雨と、各地に大きな被害をもたらす異常気象でした。今回の山行でも雨こそ降らなかったものの、ガスでほとんど展望が得られない、ちょっと残念なものとなりましたが、常念小屋のベンチでは生ビールで会話が弾みました。

翌31日の早朝、常念山頂を目指して出発。山頂での展望はなかったものの、常念小屋に戻ったころには、青空も覗き、一瞬ではありましたが槍の穂先も見えて歓声があがりました。

(野水敏勝/新潟県/64歳/よく行く山:越後の山、北アルプス、ヨーロッパの山)

北アルプス・槍ヶ岳

播隆祭に参加しました。

天狗池からの槍ヶ岳(写真=八木茂良)

槍ヶ岳山荘での播隆祭で山の歌を合唱する参加者(写真=八木茂良)

9月5日~7日、5日雨、6日晴れ、7日霧

静岡WV会の行事に便乗して槍ヶ岳に登り、播隆祭に参加しました。

初日は雨の中、上高地から入り槍沢ロッジに宿泊、播隆祭の前夜祭に参加しました。

2日目は天候が回復し、晴天の下、天狗原経由中岳・大喰岳を歩き、槍ヶ岳の穂先に立ち360度の展望を楽しみました。

この日の夜は槍ヶ岳山荘での播隆祭に参加しました。玄向寺(松本市)住職の荻須眞教氏の講話を聞き、最後に山にちなんだ歌をオカリナの伴奏に合わせて歌い、楽しみました。

花はヨツバシオガマ、チングルマ、サラシナショウマ、イワギキョウ、トリカブト、ミヤマリンドウなどが咲いていました。

(八木茂良/静岡県/67歳/よく行く山:東海地方の花の山、南アルプス)

北アルプス・西穂高岳

仲間とふたり、西穂高岳へ登りました。

ピラミッドピークの岩稜にて(写真=小椋将二朗)

ロープウェイ西穂高口駅から西穂高岳を望む(写真=小椋将二朗)

9月2日、晴れ時々曇り

8時45分始発の新穂高ロープウェイを利用し、9時に西穂高口駅をスタート。小1時間で西穂山荘へ到着しました。鮮やかな紫色のトリカブトが見事です。

5分ほど休憩し、大小13ピークを越えて行きます。西穂丸山まではなんなくクリアしますが、そこから独標手前までは足元が不安定な石のガレ場ですので、体力を奪われます。

独標からは岩稜で、慎重に歩を進めます。3日前にも女性の滑落死亡事故があったばかりで、花が手向けられていました。事故に遭われた方の御冥福をお祈りいたします。

独標からピラミッドピークへ進み、チャンピオンピークではすでに昼をまわってました。ロープウェイの最終便を気にしつつも、西穂高岳ピーク(2907m)へ歩を進め、登頂。15分ほどの休憩で360度の展望を楽しみ、折り返し下山。ライチョウとの遭遇や、イワギキョウを楽しみながら、なんとかロープウェイ最終便に間に合いました。

今回は時間ギリギリな登山計画が反省点です。また、ヘルメットの必要性も強く感じました。

(小椋将二朗/奈良県/50歳/よく行く山:生駒山)

南アルプス・仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳

雲海に疲れも吹き飛びました。

甲斐駒ヶ岳頂上直下と雲海(写真=秋山きい)

珍しい紫色のキノコ(写真=秋山きい)

8月29日~9月1日、ガスのち晴れ、夜は雨

8月29日から9月1日まで、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳へテント泊で行って来ました。

30日の仙丈ヶ岳はガスでしたが、ライチョウに見送られ、元気をもらって登頂。花も沢山咲いてました。木々は少しずつ秋模様です。

31日は甲斐駒ヶ岳へ。奇跡的な好天気でした。朝4時テント場を出発。ゴロゴロ岩の急登や砂地に息が切れます。それでも山頂近くから見えた雲海には、疲れが吹き飛びました。仙丈ヶ岳と違って花は少なく、キノコが沢山ありました。紫のかわいいキノコを発見しました。

日中は晴れてましたが、夜は3日間とも雨でした。

(秋山きい/埼玉県/よく行く山:長野県の山)

島根県・出雲北山縦走

旅伏山から鼻高山、大黒山と縦走しました。

斐川平野から遠く出雲北山を望む(写真=高木秀生)

旅伏山から斐伊川を望む(写真=高木秀生)

9月2日、晴れ時々曇り

めまぐるしく天気が変わる中、島根半島の出雲北山縦走に行ってきました。

旅伏山から出雲大社の真上にある弥山までの縦走路は、この地方のトレランの有名なコースになっているようです。天気は晴れたり曇ったりで湿度が高く、たっぷりと汗をかいてきました。当初は、弥山経由大社町修理免に向けて下山予定でしたが、思ったよりタフなコースで予定時間を大幅に超過したため、樽戸峠から下遙堪に向かいました。

縦走路は旅伏山から遙堪峠(ようかんとうげ)まではよく整備されていましたが、遙堪峠から西の縦走路はあまり歩かれていないようで枯れ木などが散乱している個所もありました。道は赤土で急坂では滑りやすく、特に下りるときは気が抜けませんでした。

コースタイムは、旅伏山登山口~旅伏山~伊努谷峠~鼻高山~矢尾峠~大黒山~遙堪峠~鈴谷峠~樽戸峠~阿須伎神社入口まで5時間8分でした。

(高木秀生/広島県/64歳/よく行く山:広島県弥山、鳥取県大山)

週刊ヤマケイ「読者の登山レポート」「遭難防止オピニオン」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんの登山レポートを募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

「遭難防止オピニオン」につきましては、文字数400字程度でお願いします。ご自身の遭難体験についてお書きいただくときには、写真をつけていただくとありがたいです。お名前、メールアドレス、年齢、郵便番号と住所、登山歴、よく行く山名・山域も添えてください。「登山レポート」「オピニオン」ともに文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。また、日本山岳遺産基金のファイルに「蘇れ日本列島」というご投稿コーナーも設けました。全国各地の山岳地域で環境保全活動をなさっているかたがたのレポートなども、お待ちしております。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」または「週刊ヤマケイ・遭難防止オピニオン」「週刊ヤマケイ・蘇れ日本列島」とお書きください。

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山の知識検定

Q:ケガや道迷いなどのアクシデント、急激な天候の悪化などの緊急時に山中で野営することをビバークというが、それについての誤った記述を選びなさい。

1.日帰り山行でも、常に緊急時にはビバークできる装備と心構えが必要である。

2.道迷いなどで下山が遅れた場合でも、日没までぎりぎり行動し、ビバークは最後の手段とすべきである。

3.ツェルトと非常食はビバークの心強い味方であり、必ず携帯したい。

4.ビバークの場所は、落石等の危険のない風の当たらぬ岩陰や大きな木の下などを探す。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて

山の知識検定

Q:ケガや道迷いなどのアクシデント、急激な天候の悪化などの緊急時に山中で野営することをビバークというが、それについての誤った記述を選びなさい。

1.日帰り山行でも、常に緊急時にはビバークできる装備と心構えが必要である。

2.道迷いなどで下山が遅れた場合でも、日没までぎりぎり行動し、ビバークは最後の手段とすべきである。

3.ツェルトと非常食はビバークの心強い味方であり、必ず携帯したい。

4.ビバークの場所は、落石等の危険のない風の当たらぬ岩陰や大きな木の下などを探す。

A:2

日没まで行動すると、適切なビバーク地点を選択できない。体力や気力が奪われる前にビバークする選択肢を頭の片隅に入れ、明るいうちに安全で可能な場所を常に考えておくことが遭難を防ぐ上で重要である。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

『山と溪谷10月号』

秋はいろいろ。

山が一年でもっとも美しく輝く紅葉シーズン。今回の特集では、日本全国から集めに集めた紅葉名山、じつに102座を収録。北アルプスの超人気エリアから知る人ぞ知る穴場スポットまで、永久保存版の紅葉の山ガイドです。第2特集は「感動をそのまま残す山の写真術」、特別企画は「山には山の安心ウェア[秋山編]」です。

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●発売日:2014年9月13日/ページ数:216ページ/判型:A4変形判/販売価格:952円+税

2014年8月~9月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『山と溪谷 9月号』 8/12 952円+税
『アウトドアで使うためのアクティブ動画カメラ入門』 8/25 1,200円+税
『畦地梅太郎版画集「山男」』 9/12 1,500円+税
『ワンダーフォーゲル10月号』 9/10 926円+税
『本間晶子写真集 RISHIRI Episode-1』 9/19 3,500円+税
『歩いて旅する中山道 六十九次の宿場&街道歩きを楽しむ』 9/19 1,800円+税
ヤマケイ文庫『第十四世マタギ 松橋時幸一代記』 9/19 910円+税
『剱 TSURUGI』 9/20 3,700円+税
山登りABC『地図読み はじめの一歩』 9/20 1,000円+税
DVDブック『テニス ダブルス勝利の方程式 上から眺めたらポイントの取り方が見えてきた!』 9/20 1,800円+税
『深海 鯨が誘うもうひとつの世界』 9/20 2,900円+税


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】湯ったり名山トレッキング-初歩から愉しむ山歩き「沼尻温泉から安達太良山」2日間

ヤマケイ登山教室

安達太良山西麓に湧くにごり湯「沼尻温泉」は湯量豊富、泉質抜群で、山域を代表する湯のひとつです。東吾妻の名峰・一切経山と、静かで眺望にも恵まれた西面から安達太良山登山を楽しみます。宿泊は田部井淳子さんがオーナーの沼尻高原ロッジ。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=113599

日程 9月27日(土)~28日(日)
集合 新宿西口スバルビル前(7:00)
行程 1日目:新宿(バス)浄土平(1575m)~一切経山(1949m)~浄土平(バス)沼尻高原(ロッジ泊)
2日目:沼尻登山口(1130m)~船明神山(1660m)~安達太良山(1700m)~鉄山(1709m)~沼尻登山口(バス)新宿【解散】20:00~22:00(予定)
歩行時間:1日目約3時間、2日目約5時間30分
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です)
難易度 2(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない)
参加費 43,000円
講師 平田謙一(山岳ガイド)

【国内】「妙高・笹ヶ峰秋のキャンプ」3日間

ヤマケイ登山教室

紅葉の美しい妙高高原の笹ヶ峰キャンプ場でテント泊をしながら、地図読みハイキング、温泉、キャンプファイヤー、ネイチャーフォト講座、朝ヨガなどを楽しみます。

食事も妙高ならではの地元の食材を、買い出しから始め、みんなで作ります。

学びながらも楽しさ満載のエンジョイ妙高ツアーは、どなたでもご参加いただけるワクワク企画です。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=134108

日程 10月17日(金)~19日(日)
集合 新宿西口スバルビル前(7:00)
行程 1日目:新宿(バス)妙高・買い出し(バス)笹ヶ峰キャンプ場(1300m)テント設営、食事作り、星空観察
2日目:朝ヨガ~笹ヶ峰地図読みハイキング(1544.6m)~笹ヶ峰キャンプ場~食事~キャンプファイヤー
3日目:朝ヨガ~笹ヶ峰ネイチャーフォト講座(バス)赤倉温泉で入浴・昼食(旅館・香嶽楼)(バス)新宿【解散】20:00~22:00(予定)
歩行時間:2日目約3時間、3日目約2時間
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です)
難易度 難易度1(往復コース。登山道は明瞭で、緩急は少なく、幅員も充分にある。転滑落の危険個所が少ない)
参加費 48,000円
備考 マイテントををお持ちの方は持参可能です。
同行者 アルパインツアーサービス ツアーリーダー

【机上講習会】山のファーストエイド第4回「捻挫・膝の損傷の評価と固定法」

ヤマケイ登山教室

もしも山でケガをしたり、病気にかかってしまったら、折角の山行も台無しです。そこで登山者に必要と思われる事故防止対策、救助要請、応急手当、緊急避難の方法などを机上講座と実践講座を通じて、体系的に学びます。

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料(学生のみ)が無料になります。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1327

開催日 9月17日(水)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 19:00~21:00
定員 45名
受講料 2,000円
講師 悳秀彦(日本山岳協会 遭難対策委員)
株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。