ツイート

佐藤要さん

鳥海山の魅力を伝え続けたい。

鳥海山鉾立にて。10月12日撮影

『鳥海山を登る』(左)と『山歩きの雑記帳』

東北地方の山々をテーマにした『山歩きの雑記帳』という冊子の刊行を長く続けてきた山形県庄内町の佐藤要さん。今年、全国的にも人気がある鳥海山の登山コースや自然の魅力を網羅した『鳥海山を登る』というガイドブックを刊行した。この山の魅力を多くの人々に知ってほしいという佐藤さんに聞いた。

(聞き手=久保田賢次 『週刊ヤマケイ』編集長)

--------------------------------

久保田:『鳥海山を登る』は、登山ルートも詳細にガイドされていて、写真やイラストも綺麗ですし、とても素晴らしいですね。

佐藤:カメラマンの仕事が忙しい時期があり、山登りを中断していましたが、再開したのはちょうど「百名山ブーム」のころでした。出会う登山者に話を聞くと、「とにかく山頂に登って、すぐ次の山へ」という人が多かったですね。

そういう山登りに疑問を感じながら60歳になって、山のことで何かやりたいと、2009年から季刊で『山歩きの雑記帳』の刊行を始めました。今は寄稿してくれる方々も増えて30人ほどになっています。そのなかのイラストレーター、木山由紀子さんに山の鳥瞰図を描いていただいていましたので、鳥海山の絵を活かす形のガイドブックを作りたいと考えました。

***

久保田:佐藤さんにとって、鳥海山とはどんな山ですか。

佐藤:私は秋田県の象潟町(現在のにかほ市)という、まさに鳥海山の麓で育ちました。中学校の学校登山以来、もう数えきれないほど登っています。若い時は南北アルプスに行ったり、主に朝日連峰や飯豊連峰を歩いていましたが、今は鳥海山に魅せられてしまい、ほとんど他の山に行くことがありません。毎日、眺めて、見て、まさに暮らしのなかにある山ですね。

***

久保田:鳥海山は日本百名山でもあり、全国各地のみなさんが、一度は登りたいとお考えだと思います。いつごろの時季がいいのかなど、いらっしゃる方々にアドバイスをお願いします。

佐藤:やはり花の時季がいいですね、とにかく群落が大規模ですから。6月下旬のハクサンイチゲに始まり、7月初めに外輪山のイワウメ、下旬にはニッコウキスゲがみごとな群落を作り、山頂付近ではチョウカイフスマも見ごろになります。もし6月においでになる際は、まだ残雪が多いので、登山道を見失わないように気をつけてください。鳥海山には山小屋も沢山ありますので、麓からの日帰り往復ではなく、ぜひ、山の上に泊まって、日本海に沈む夕日や影鳥海など、この山の素晴らしさをじっくり味わっていただきたいです。

妙義山の登山道が一部通行止めに

表妙義・白雲山の玉石~大のぞきの稜線で崩壊。

写真は崩壊箇所付近のイメージです(写真=打田鍈一)

表妙義・白雲山の玉石~大のぞきの稜線で崩壊があり、通行止めとなっています。このため白雲山~金洞山を結ぶ表妙義縦走は出来ません。縦走の場合は、妙義神社から中間道を行きタルワキ沢を登って相馬岳へ出ることとなります。

崩壊の詳細は不明ですが、10月22日(水)の妙義山登山道点検に参加しますので、後日お知らせします。復旧の見通しは今のところありません。

(文=打田鍈一/山歩きライター)

蔵王連峰・南雁戸山

紅葉が素晴らしかっただろうと思わせる晩秋の北蔵王。

南雁戸山より雁戸山を望む(写真=福井美津江)

夕焼け時の片貝沼(写真=福井美津江)

10月10日、曇り

笹谷峠から見える雁戸山は、山の中腹から上部がガスで被われている様子。山形県側から登り、カケスヶ峰を経て宮城県側へ下山も考えつつ歩きだしました。

上部は思ったより見通しがあり、稜線へ出ると蔵王ダムまで見渡せます。そのまま進み雁戸山、南雁戸山山頂へ到着することができました。南雁戸山を少し過ぎたところから見える八方平避難小屋付近の景色はガスで紗がかかったようになっており、美しかったのですが、私の写真では表現できないのが残念です。

帰りの雁戸山山頂を通過する頃にはだいぶ晴れ間も見えました。下山後、車移動し蔵王温泉スキー場パラダイスゲレンデ近くの片貝沼へ寄りました。

(文=福井美津江)

会越国境・浅草岳

紅葉に彩られた大岩壁を眺めながらの爽快な登り。

只見尾根から眺めた鬼ヶ面山の壮絶な岩壁(写真=曽根田 卓)

鬼ヶ面山の南岳から浅草岳を望む(写真=曽根田 卓)

10月11日、晴れ

会越国境に位置する浅草岳は、東北の山の中ではアルペン的な風景を持った異色の山です。峰続きの鬼ヶ面山の凄まじい大岩壁の存在が、浅草岳の魅力をより引き立てています。

今回は紅葉たけなわの10月の連休中に、この山を訪れました。

コースは田子倉登山口より急峻な只見尾根を登って浅草岳山頂に至り、前岳より鬼ヶ面山を縦走して六十里越に至る周回ルートです。只見尾根は、古い爆裂火口が成因と言われる鬼ヶ面山の大岩壁を眺める好ルートです。

前岳の分岐から鬼ヶ面山の縦走コースに入ると急に登山者が減り、静かな山旅が味わえます。只見沢奥壁針峰群を通過する時の急なアップダウンには苦労しますが、足元から一気に切れ落ちた岩壁の縁を辿るルートは終始展望に恵まれ、歩を進める度に変わりゆく風景を楽しめます。

但し、足場が数百メートルも切れ落ちていて、高度感が半端ではないところが数ヶ所あり、過去に転落死亡事故も発生しています。鬼ヶ面山を縦走する際は慎重な歩行が求められます。

(文=曽根田 卓)

会越国境・浅草岳、守門岳

紅葉が見ごろでした。

小烏帽子から守門岳への稜線(写真=中村重明)

小烏帽子付近より浅草岳を望む(写真=中村重明)

10月11日~12日、晴れ

新潟・福島県境の浅草岳と、その北西にある守門岳をそれぞれ日帰りで登ってきました。

初日はネズモチ平登山口から浅草岳を目指しました。中腹から上は紅葉がちょうど見頃で素晴らしい景観でしたし、また前岳まで来ると尾瀬・日光方向の山々の展望も楽しむことが出来ました。

この日は関越道の渋滞もあり、登山開始がかなり遅くなりました。浅草岳山頂を往復していると登山口到着が日没時刻くらいになりそうだったため、前岳から桜ゾネ経由で下山し、何とか暗くなる前に大白川の民宿に到着しました。

翌日は宿から車で30分ほどの大白川登山口から守門岳を往復しました。初めは緑が眩しいブナ林の中を歩きますが、標高が上がるにつれ木々の色づきが増し、中腹から上はこちらも見事な紅葉が広がっていました。また山頂からは、那須岳、燧ヶ岳、越後三山、妙高山、佐渡島、飯豊連峰等々、360度に広がる展望を大いに楽しむことが出来ました。

いずれの山もアクセスに若干時間がかかることもあってか、登山者は割と少なめで、静かで美しい秋の山を堪能することが出来ました。

(文=中村重明)

信越国境・雨飾山

美しき紅葉の峰。

荒菅沢から見上げる山頂付近(写真=小川圭太)

山頂からの日本海の眺め(写真=小川圭太)

10月12日、晴れ

3連休の中日に、雨飾山へ行ってきました。台風19号が近づきつつある中、天候が不安でしたが、この日は快晴。そして紅葉のピークと重なり、夜明け前から詰めかけた登山客で、雨飾高原キャンプ場側の登山口は大変にぎわっていました。

ブナの森の中を登り始めると、朝日に照らされた広葉樹の木々が黄金色に輝き、それは美しい情景でした。黄色と赤に染まる森の中をしばらく歩いた後、荒菅沢まで出て山頂を見上げると、布団菱と呼ばれる岩と紅葉とのコントラストが美しく、背景の青空とあいまって絵画のような風景を堪能することができました。

その先の笹平からは急登な岩場となるため、人の多さから渋滞気味ではありましたが、登山口から約3時間半で山頂へ到達。山頂では後立山連峰をはじめとする北アルプスの峰々や頸城山塊、そして日本海を見渡すことができ、長野県側からは姿がよく見えずにわかりづらいこの山の位置関係を、あらためて自分の目で確認することができました。

古くはひっそりと佇んでいたと思われるこの山が、いま多くの人にその美しさを見せてくれていると思うと、過去に登山道を切り開いてくれた先人や、この日本の自然そのものに感謝したいと思いました。

(文=小川圭太)

北信・飯縄山

石仏めぐりと展望が楽しめる長野県北部の名峰。

登山道には数多くの石仏が祀られる信仰の山です(写真=木元康晴)

下山時に北西方向に見えた山々。右から高妻山、戸隠山、そして本院岳と西岳(写真=木元康晴)

10月10日、曇りのち晴れ

黒姫山、斑尾山、妙高山、戸隠山と並ぶ、北信五岳のひとつである飯縄山へ行ってきました。

長野駅から戸隠キャンプ場行きのバスに乗って、飯縄登山口のバス停で下車。しばらく車道を歩いて、飯縄大明神の鳥居をくぐって登山道に入ります。この山は信仰の山であり、道の傍らに点々と祀られる十三仏の石仏を数えつつ登っていきます。

やがて中社分岐付近から辺りは開け、飯縄神社を経て山頂へ。この頃は雲に包まれて視界はなかったのですが、下山を始めて飯縄神社に戻る頃には北西側が急に晴れ渡り、高妻山や戸隠山の、荒々しい姿を見渡すことができるようになりました。

下山は中社に向かう西登山道を下ったのですが、萱神社から登山口までの区間は10月31日まで、国有林の間伐作業のために立入禁止となっていました。北側の迂回路を通るようになっているので、通過には注意が必要です。

(文=木元康晴/登山ガイド)

高尾山(小仏川~小仏城山)

センブリの花が見ごろです。

左上から時計回りで、ナギナタコウジュ、ヤクシソウ、センブリ、サラシナショウマ(写真=甲把 収)

左からアレチウリ、セイタカアワダチソウ、オオブタクサ(写真=甲把 収)

10月12日、曇り

三連休の中日で混雑する高尾山ですが、日影沢では静かに野草を楽しみながら歩く事ができました。沢沿いでは、シソ科のナギナタコウジュの花が咲き、葉をこするとレモンの香りがするレモンエゴマが結実していました。ブラシのような花のサラシナショウマもよく目立っていました。日当たりの良い場所では、キク科のヤクシソウやリンドウ科のセンブリが咲いていました。センブリは、登山道外への踏み外し防止ロープ柵を設置した場所でも見られるようになりましたが、草丈が高い植生が回復するとその姿を消してしまうため、保全が難しい植物でもあります。

こうした在来の植物が楽しめる高尾山ですが、小仏川沿いや伐採跡地では、外来植物も目立つようになってきました。特定外来生物のアレチウリや要注意生物のセイタカアワダチソウやオオブタクサなどです。これらの植物が在来の植物と置き換わったり、希少な植物の生育場所を侵したりしていないか、注視しています。

14日には台風19号通過後の安全点検を行ないました。主要な自然研究路に目立った被害はありませんでした。今後もし登山道の異常が確認された場合は、ビジターセンターのHPでお知らせしますので、ご参照下さい。

(文=甲把 収/東京都レンジャー(高尾地区))

丹沢・鍋割山

小丸尾根を登り、鍋割山から寄まで歩く。

鍋割山につながる稜線手前は眺めの良いところだ(写真=原田征史)

平日でも登山者が憩う鍋割山荘(写真=原田征史)

10月7日、曇り

小田急線渋沢駅からバスで大倉に向かいました。平日でも多くの登山者が乗っています。

大倉から道標を見ながら四十八瀬川沿いの西山林道に出て、上流の二俣まで林道を歩きます。二俣の少し先に小丸、鍋割山方面の道標があり、ここから小丸尾根に入りました。

植林地の中の登山道は、上にいくほど急な登りとなりますが、鍋割山につながる稜線に出ると、曇り空ながら眼下に真鶴半島から江の島まで広がる景色は気持ちの良い眺めです。

稜線に出るとユーシン側の斜面に紅葉の木々が所々に見えました。鍋割山から後沢乗越に下って、乗越を直進、栗ノ木洞、くぬぎ山を越え寄まで歩きました。道標もあり、静かな登山コースです。

(文=原田征史/小田原山岳会員、『神奈川県の山』著者)

奥秩父・瑞牆山

紅葉のピークはもう少し先のようです。

岩峰の瑞牆山山頂から小海線を隔てて連なる八ヶ岳を望む(写真=石丸哲也)

花崗岩のスラブを流れ落ちる不動滝。水量は少ないが迫力ある姿を見せる(写真=石丸哲也)

10月11日、晴れ一時曇り

3連休でしたが、台風19号が接近しているため、日帰りで楽しめる瑞牆山に登ってきました。登山口の瑞牆山荘には未明に着いたにもかかわらず、駐車場はほぼ満車状態。下山してきたら路上駐車があふれていました。瑞牆山荘から、みずがき山自然公園への県道沿いに所々、駐車スペースがあるので、満車時はそちらへ向かうとよいでしょう。

紅葉のピークにはまだ早く、予想は山の上のほうは今月なかば過ぎ、登山口付近は下旬から、11月初めにガイダンス施設が見ごろといったところでしょうか。しかし、真紅に色づいたカエデやツツジの仲間などもあり、緑に映えてコントラストを見せるのは今の時期ならでは。数は少なかったですが、アザミやトリカブトの仲間がまだ咲いていました。

瑞牆山荘から富士見平経由で往復するのが最短コースですが、今回は下山に北側へ下り、不動沢を周回するコースをとってみました。連休で金峰山を目指す人も多かったのでしょう。駐車の台数から考えるほど登山者は多くなく、クサリ場やハシゴの順番待ちもなくてスムーズに登れました。瑞牆山山頂もさほど混みあっておらず、八ヶ岳、南アルプス、富士山、浅間山などの展望をゆっくり楽しめました。

不動沢へ下る道もそこそこ利用者がいますが、富士見平側ほど踏まれていないので、赤テープなどの目印を確認しながら、慎重に下りたいところです。不動沢に下り着いてからも、木橋が落ちていて沢を徒渉する所などあり、要注意です。不動滝からは、はっきりした道となり、クサリの手すりがついた桟道なども整備されています。林道に出たあとは瑞牆山の西面を巻いて瑞牆山荘へ戻りますが、途中、みずがき山自然公園から眺める瑞牆山の岩峰群は個性的で堂々としており、日本百名山に選ばれたことが納得できるものでした。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

奥秩父・鶏冠山

錦繍の岩稜登高を楽しむ。

第一岩峰より第二、第三岩峰から鶏冠山山頂へとつづく岩稜を望む(写真=奥谷 晶)

【左】基部より見上げる第三岩峰【右】テラスより見る第三岩峰上部のスラブ(写真=奥谷 晶)

10月11日、晴れ

錦繍に色づき始めた奥秩父の岩峰・鶏冠山に登ってきました。

西沢渓谷駐車場から出発。二股のつり橋をわたって、鶏冠谷出合に向かいます。東沢徒渉地点は水量少なめで、飛び石伝いで、靴がかぶる程度でした。防水靴下を履いてきて正解です。

鶏冠尾根の下部は、樹林帯の尾根道をひたすら上ります。木登りをするような崖を登る箇所も出てきますが、要所に道標やテープもあり、踏み跡は明瞭です。岩稜の末端から左へ大きくカーブし、巻きながら上るにつれて、踏み跡は不鮮明になり、テープ類も数少なくなって迷いやすいところです。岩稜を左に巻きながら進むと、やがてクサリのある第一岩峰の基部に到達します。

第一岩峰、第二岩峰のクサリは昨年、整備されたようでしっかりボルトで岩に固定されていました。斜度はありますが、岩はフリクションがよく効き、ホールドもしっかりあるので、青空に向かっての快適な岩登りを楽しむことができます。第三岩峰にはクサリはありません。松の木のテラスまでは比較的容易ですが、フレーク上の岩、およびその上部は、ルートファインディングが重要です。岩の弱点をついたラインをたどれば、ホールドも見つかり、安定して上ることができますが、岩登り経験の乏しい人は巻き道をつかうことで、岩登りを回避することができます。「山梨百名山」の標識のあるピークからは、奥秩父の山々が一望の下に見渡すことができます。

復路は同ルートを下降。第三岩峰からは約15~16mの懸垂下降。40mザイルで余裕でした。第一、第二岩峰は、クサリにセルフビレイをとって慎重にクライムダウンします。尾根の下降は踏み跡が錯綜して迷いやすいので、数少ない目印を確実に確認して進みます。

整備されてきたとはいえ、バリエーションルートですので、経験ある信頼できるリーダーやガイドと同行されることをおすすめします。

(文=奥谷 晶)

大峰山脈・大峯奥駈道

吉野から熊野へと続く修行の道を歩く。

朝陽を受け輝く大普賢岳~小普賢岳~孫普賢岳(写真=長谷川守克)

奥駈道を飾る姫笹の絨毯と紅葉(写真=長谷川守克)

9月26日~10月3日

以前から一度は歩いてみたいと思っていた、大峰山脈「大峰奥駈道」を縦走する事にしました。

スタート地点の吉野からゴール地点の熊野本宮大社までの約170kmを、食料やテント等を担いで無事歩き通せるのか、体力面で不安はありましたが、天候も好さそうなので出掛ける事にしました。

結果、天候に恵まれ、運好く予定コースを予定日程内で無事歩き通す事は出来ましたが、想像していた以上に厳しい道で、山歩きと言うより修行そのものでした。

コースが長いのは勿論の事、岩場・痩せ尾根・悪路ありで、幾多のアップダウンを繰り返しながら先へ先へと進みました。

日頃担がない重量の荷物を背負っての歩きは体力的に厳しく、後半はバテバテで何度も立ち止り、エスケープしようかと考える場面もありました。しかしこれも修行と考え、「懺悔懺悔・六根清浄」と唱えながら、マイペースで歩を進め、無事ゴール地点の熊野本宮大社に到着したのが実状です。体力は限界をオーバーしていましたが、歩いた者にしか味わえない達成感と充実感に浸っていました。

今回は貴重な経験をしましたが、この年齢で、しかも単独で、重い荷物を担いで本コースを歩くのは少し無謀な計画だったかなと反省しています。北奥駈道の有名山山頂では日帰り登山者の方々と出会いましたが、南奥駈道では誰ひとり出会う人もありません。孤独に耐える必要があり、その上、もし事故を起こしても奥駈道の大半は携帯が圏外であり、連絡の取りようがありません。十分な準備と覚悟が必要です。

(文=長谷川守克)

大阪兵庫県境・能勢妙見山

信仰の山として親しまれてきた里山。

上杉尾根の雑木林は里山の情緒たっぷり(写真=山口敬二)

どっしりとした大きなブナに感嘆の声が漏れます(写真=山口敬二)

10月4日、曇り時々晴れ

能勢電鉄の妙見口駅から旧花折街道に入ると、田園越しに爽やかな秋空をバックにした里山と吉川の集落を見ながら、上杉尾根登山口まで歩きます。

妙見山(660m)は能勢妙見宮を構える霊山で、この上杉尾根の雑木林は「台場クヌギ」で知られる旧参道となります。「台場クヌギ」とは炭の原料となるクヌギの再生力を利用して地上1m~2mのところで幹を切り、その切り口から生える新しい幹を繰り返し伐採するクヌギのことです。仲間たちと歩く雑木林はそんな興味もあり、楽しく歩くことができました。

古い石灯を見送ってさらに進むと、八丁茶屋跡からは大阪湾や六甲山などの展望が広がりました。やがて道はスギやヒノキの植林地帯となり、そこを登りきると大きな山上駐車場を横切り能勢妙見宮に出ます。

能勢妙見宮は関西随一の日蓮宗のお寺で、「宮」とつくのは神仏習合の名残りで、入口には鳥居も建っています。鳥居をくぐり境内の奥に入って行くと、妙見山の三角点を見つけることができました。寺の山門をくぐり、本殿からリフト乗場への道を辿ると大阪府では数少ないブナ林も見ることができます。ここのブナは大きく、それは見事なものでした。

(文=山口敬二)

愛媛県・石鎚山

険峻なる四国の最高峰にして、役行者が開山した山岳信仰の霊山。

石鎚山頂から伊予灘に沈みゆく夕日(写真=根岸真理)

天狗岳方面から眺める石鎚山頂(写真=根岸真理)

10月7日~8日、両日とも快晴

台風一過の10月上旬、山頂での夕日とご来光を期待して1泊2日で石鎚山へ行きました。

早朝に兵庫県を出発し、昼過ぎのロープウェイで山頂成就駅へ。日没が早くなる時期とはいえ、山頂までのコースタイムは約3時間半なので余裕で到着。前日まで台風の影響で大雨が降っていたようで、クサリ場はすべて濡れてコンディションが悪く、パス。景色を楽しみながら巻き道をのんびりとハイクアップしました。

山頂にある石鎚神社の奥宮では、「夕拝」「朝拝」に登山者も参加させていただけるので、両方参列。きりっと冷え込んだ山上の空気の中に響く、神職さんによるほら貝の音色や厳かな祝詞奏上。身も心も清められるような気がする、特別なひと時でした。

伊予灘に夕日が沈む頃、東の空には翌日満月となる大きな月が浮び、街の夜景も遠望。朝はご来光を見るべく夜明け前から起きてみましたが、雲海のように霧が立ち込めて、日の出は見えず。しかし、日が昇るにつれ霧も晴れて、ブロッケンを見ることができました。

地元では日帰り登山が定番のようですが、神秘的な山の日没や夜明け、漆黒の闇の中で降るようなゴージャスな星空が楽しめる山頂での1泊、お勧めです。。

(文=根岸真理/山岳ライター)

愛媛県・石鎚山

西日本の紅葉は天狗岳岩峰から始まります。

夕拝後の天狗岳、日射しがないのが惜しまれる(写真=舩越 仁)

10月9日~10日、曇り

今回の例会登山は弥山山頂小屋1泊、参加者は26名です。成就社山頂駅までロープウエーに乗り、800m少しの高度を稼ぎます。成就社からは一旦八丁坂を下り、登りで一息つくのは試し鎖の休憩所です。この突き出た岩峰は紅葉に染まり始めています。弥山は生憎雲の中で、一の鎖から上は見通せません。

霧の流れる頂上は冷えていました。見通しの効かない天狗岳に行くのを今日は諦め、一旦小屋に入り身の周りを整えます。ここには宮司さんが常駐されていて、宿泊者には石鎚神社頂上社の夕拝(5時)、朝拝(6時)の御祈祷を受けることが出来ます。20分程の夕拝が終わって振り向くと、紅葉最盛期の天狗岳が姿を現わしてくれました。

翌日、朝拝後に薄く流れる靄の中を、半数の精鋭が濡れた岩に細心の注意を払って天狗岳を往復しました。下山路は二の鎖分岐を右にとり、土小屋です。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

愛媛県・岩黒山

石鎚山から下山後、土小屋からもう一山登りました。

頂上近し、背丈の低い紅葉はコメツツジです(写真=舩越 仁)

10月10日、曇り

登山口のある土小屋の標高は1492(イヨノクニ)m。250m登れば頂上です。ですが、単なる往復より折角ならササ原の稜線歩きをしようと、手箱越に通ずる丸滝小屋から登ることになりました。小屋までは山腹の奥に50分程トラバースします。その小屋前の広場からは運よく雲間に見え隠れする石鎚山が遠望出来ました。

この山は、春にはアケボノツツジの咲く手頃な山として親しまれています。山頂は360度の大展望なのですが、到着時には石鎚も瓶ヶ森も雲の中で、近くの筒状山だけが僅かに確認出来ました。アップダウンのある尾根を貸切バスが待つ土小屋に下り、例会登山を終えました。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

福岡県・福智山

風白くササ原が光り、ススキが輝く名峰の秋。

登りのハイライト、七重の滝(写真=五十嵐 賢)

ササ原が光る登山道(写真=五十嵐 賢)

10月7日、晴れ

いくつもある登山口のうち北九州市小倉南区のます渕ダムから回遊コースで歩きました。このコースは数ある登山コースの中でもベストコースと思っていますが、数年前の水害で登山禁止となっていました。解禁後のこのコースを歩けることは、久しぶりに旧友に出会えるような期待でいっぱいでした。

登りのハイライトは七重の滝で、次々に現われる滝の滝壺まで下りて再会のあいさつ、そして撮影に時間を忘れてしまいます。

福智山(901m)山頂からの眺めも楽しみです。秋の風にササ原が光り、ススキが輝いています。そのササ原を分ける登山道をアクセントにしたアングルが私のお気に入りです。その登山道に赤い服の登山者が歩いているとよく目立つのですが、残念ながら平日のこの日は見当たりませんでした。

なお、七重の滝入り口の橋と山瀬の橋は流されているので、沢を渡渉しなければなりません。豊前越直下の涸れ沢や下山路の涸れ沢では標識も少なく、踏み跡も分かりにくくなっているので注意が必要です。

(文=五十嵐 賢/環境省自然公園指導員、日本山岳会会員)

くじゅう連山・久住山

霧が晴れた山頂で大展望を楽しみました。

急に晴れて、久住山頂から硫黄山など360度の展望が得られた(写真=西田六助)

お池の避難小屋の前にて。右手に中岳、天狗ヶ城(写真=西田六助)

10月2日、曇り一時晴れ

ある山歩きの会18名での山行でした。夜半のフェリーで別府に到着し、天気が思わしくないなか、車を走らせます。

登山口の牧ノ戸峠はガスの中で、登るに従い濃くなってくるようでした。沓掛山を過ぎるころから雲の流れが早く感じられ、北千里浜を過ぎたころより濃霧に包まれ、星生岬から避難小屋にかけては数メートル先がやっと確認できる程度です。全員を集めて、「グループから逸れないように」と注意をして、山頂に向けて歩きだしました。やがて、だんだんと霧が薄くなって、山頂で少し待っている間には霧が晴れ、360度の景観を楽しむことができました。他の登山者はいません。我々のみで景色を独占しました。

稜線を行き、東千里浜からお池に回ります、と言って出発。この天候は長続きしないだろうと予測したからです。お池から九州本土最高所の中岳へ。由布岳の双耳峰がくっきりと見えますが、天候が怪しくなり、10分ほどして天狗ヶ城に到着したころから、雨がぽつぽつ降り出しました。急坂を下り、安全な場所で雨具を着用します。

久住の分かれから北千里浜へ、そして「すがもり越え」を経て長者原のホテルに到着しました。ただ下りの道は大きな石ゴロが多く、非常に歩きにくい感じでした。

翌日は本耶馬渓へ向かい、青の洞門から競秀峰を縦走して、弘法寺に下山。午後は羅漢寺を見学しました。

(文=西田六助/新・分県登山ガイド『愛媛県の山』共著者)

宮崎県・双石山

薄暗い森のなかでは登山道を見失わないように。

加江田渓谷沿いの遊歩道脇に咲く、キバナノホトトギス(写真=緒方 優)

硫黄谷休憩所からしばらくすると滝が現われる(写真=緒方 優)

10月11日、曇り

台風19号が接近中で天気が心配でしたが、雨雲のレーダー画像の様子から夕方まではなんとか持ちそうだと思い、丸野駐車場から加江田渓谷沿いの硫黄谷休憩所、第3、第2展望台を経て山頂へ。下りは、多目的広場を経て加江田渓谷沿いの遊歩道を丸野駐車場に戻りました。

今回の加江田渓谷沿いから双石山へ登るルートはがアップダウンが多く、所要時間も長くかかります。また、この日のようなどんよりと曇った天気の時には森の中は薄暗く、登山道がわかりにくくなりますので注意が必要です。台風接近中ということもあり、稜線では時折強風が吹いていました。

加江田渓谷沿いの遊歩道では、キバナノホトトギスがまだ咲いていました。もう蕾は見当たりませんでしたので、きょうが最後だったかと思います。ヤマジノホトトギスはまだこれからといったところでした。

(文=緒方 優/『宮崎県の山』共著者)

定山渓・小天狗岳

札幌近郊の紅葉を探して。

頂上近くから見た定山渓ダムとさっぽろ湖(写真=蓮井美津夫)

10月5日、晴れ

札幌近郊の紅葉もそろそろピークかと思い、札幌市の水瓶、定山渓ダムの傍にある小天狗岳に向かいました。ダム周辺の紅葉は進んでいるものの、ピークにはあと1週間程度と感じました。

標高の低い登り1時間程度の山ですが、晴れ模様の中の歩きで、20人程の登山者とスライドしました。

(蓮井美津夫/北海道/56歳/よく行く山:道央、大雪山)

北アルプス・八方尾根

晩秋の八方を訪れました。

賑わう八方池(写真=伊藤哲哉)

八方尾根にかかる天の川(写真=伊藤哲哉)

10月11日~12日、快晴

台風が近づいていたので天候が心配でしたが、2日とも快晴。紅葉はうさぎ平のあたりが最も鮮やかでした。標高が上がるにつれ、晩秋の景色が広がっていきます。

八方池山荘から整備された木道を1時間ほど歩くと八方池に着きます。八方池はシニアの方から子どもまで、多くの登山者やハイカーで賑わっていました。八方池からさらに1時間ほど歩くと、丸山ケルンに着きました。その途中、ダケカンバやシラカバの幹が太陽に照らされてキラキラと輝き、晩秋の山肌に彩りを添えていました。丸山ケルンでは、鋭く尖った岩峰の不帰ノ劔から白馬乗鞍までの山々と、堂々たる山容を持つ五竜岳と鹿島槍ヶ岳を眺めました。

その夜は八方池山荘で八方尾根にかかる天の川を観察しました。尾根に沈んでいく白鳥座が、深まる秋を印象付けます。

翌日、八方池に映る月照の白馬三山と朝陽に染まった三山を見るため、未明に再び八方池を訪れました。気温マイナス5度と、とても寒い中ですが、月光を浴びた白馬三山は神々しくも厳かに佇んでいました。明け方には真っ赤に染まった三山が美しく、とても感動しました。

(伊藤哲哉/千葉県/45歳/よく行く山:北アルプス、南アルプス)

北アルプス・鳴沢岳~針ノ木岳

大展望の北アルプス稜線歩きを楽しむ。

種池山荘と剱岳(右)(写真=伊藤 孝)

蓮華岳山頂からの日の出(写真=伊藤 孝)

10月10日~12日、10日曇りのち晴れ、11日晴れ、12日晴れのち曇り

台風19号の動きが気になる中、2泊3日のテント泊で扇沢から種池山荘経由針ノ木岳への周回コースに行って来ました。

初日は扇沢から柏原新道をひたすら登ります。よく整備された登山道で、危険なところはありません。

2日目は、岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳と4つのピークを越えて針ノ木岳に至る稜線歩きです。天候に恵まれ、後方には鹿島槍ヶ岳から五竜岳、右手にはいかつい剱岳、また前方には目指す針ノ木岳が聳え、楽しい稜線歩きをさせてくれました。途中、足元が白い冬毛に変わりつつあるライチョウにも出会えました。スバリ岳、針ノ木岳の直下は、多少ガレ場やザレ場もありましたが、注意して歩けば問題はありません。

3日目は蓮華岳山頂から御来光を拝み、北アルプスの峰々はもちろん、遠く富士山、南アルプスの大展望を楽しむことができました。針ノ木沢下部には、まだ紅葉が残っており、十分満喫できます。

(伊藤 孝/神奈川県/56歳/よく行く山:北アルプス、八ヶ岳、丹沢)

北アルプス・船窪岳~烏帽子岳

カラマツの黄葉や草紅葉が山を彩っていました。

船窪岳付近から望む不動岳(写真=日向俊雄)

烏帽子田圃の草紅葉と烏帽子岳(写真=日向俊雄)

10月9日~11日、9日曇り、10日晴れ、11日快晴

七倉山荘を起点に船窪小屋と烏帽子小屋を結ぶ稜線を周回縦走して来ました。

船窪新道は標高140m毎に1/10から10/10まで標識があり、目安になります。天狗の庭まで登ると展望が開け、高瀬ダムや七倉ダムのダム湖を眼下に見渡せます。初日は船窪小屋を過ぎ、ロープ伝いに崩壊地に下りて行く水場で有名な七倉キャンプ場で幕営。

2日目は左手に不動沢の崩壊地を見ながら木梯子やロープを伝い、船窪岳、不動岳へと登ります。赤い紅葉は過ぎたものの、カラマツの黄葉が彩りを添えます。好展望の南沢岳からは富士山も望めました。池塘が点在しだすと烏帽子岳が頭上に聳え、小屋も近いです。

快晴となった3日目は三ツ岳まで往復してからブナ立尾根を下山。ロックフィル式の高瀬ダムをジグザグに下り、トンネルを歩いて七倉山荘まで戻りました。

(日向俊雄/東京都/65歳/よく行く山:南・北アルプス、甲信越の山)

北アルプス南部縦走

大キレットとジャンダルムを越えて。

槍ヶ岳を背に早朝の大喰岳に立つ(写真=日台正夫)

大キレットを望む(写真=日台正夫)

9月26日~29日、全日晴れ

快晴の空のもと、雲海を下に見ながら、友人とふたりで北アルプスを縦走してきました。例年より早い紅葉がふたりを出迎えてくれ、感動の4日間でした。

1日目は上高地から槍ヶ岳へ。紅葉が美しかったです。

2日目は槍ヶ岳から大喰岳、中岳、南岳と3000m級の山を越えて大キレットへ。その後、北穂高岳、涸沢岳を登り穂高岳山荘へ。穂高岳山荘では、いつもながらのアットホームな応対に心がなごみます。

3日目は奥穂高岳から馬ノ背を越え、ジャンダルム、西穂高岳を経て西穂山荘へ。最終日は焼岳へ。焼岳では雲ひとつない快晴の中、山頂に立ちました。その後、登ってくる多くの外国人とすれ違いながら上高地へ下ります。上高地は紅葉目当ての観光客で大賑わい。最後まで爽やかに楽しく歩くことができました。

(日台正夫/神奈川県/60歳/よく行く山:北アルプス、湯河原幕岩など)

中央アルプス・恵那山

紅葉と静かな原生林を楽しみました。

山上では紅葉が始まっていました(写真=小椋将二朗)

10月7日、晴れのち曇り

初めての恵那山行なので、もっともポピュラーな黒井沢コースから登りました。

朝7時に登山届を提出して、駐車場をスタート。林野庁の管理林道をしばらく進むと、恵那山登山道の看板があり、ここからが登山道です。40分くらい進むと、最初の避難小屋があります。ここから山頂避難小屋まで、道のりの8割は石ザレや木の根っこ、倒木でなかなか歩が進みません。途中にあるログハウス風の野熊ノ池避難小屋で小休止。少し先には池があり、その透明度に驚きました。

カラマツ林とクマザサを抜けると展望が開け、尾根伝いに少し歩くと水場があります。とても冷たく美味しい水でした。その先の苔のむす原生林では、紅葉が始まっていました。そこを抜けるときれいなトイレと簡易宿泊もできる山上避難小屋に到着します。折り返すように300mほど進むと山頂です。

ここで昼食をとり、同じルートで下山。駐車場には午後3時半に到着しました。

(小椋将二朗/奈良県/50歳/よく行く山:生駒山)

南アルプス・仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳

朝焼けの空に浮かぶ日本の3高山を望む。

仙丈ヶ岳から朝焼けの空に浮かぶ北岳、富士山を望む(写真=庄司信夫)

10月8日~10日、晴れ

南アルプスの天気予報を見て天気がよさそうなので、8日から10日にかけて仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳へ行ってきました。8日に仙丈小屋に宿泊して、9日に仙丈ヶ岳に登りご来光を見てきました。朝焼けの空に、富士山、北岳、間ノ岳という高山の揃い踏みを見ることができました。

9日は仙水小屋に泊り、翌日は仙水峠、駒津峰を経由して甲斐駒ヶ岳に登りました。

(庄司信夫/兵庫県/71歳/よく行く山:日本百名山めぐり)

南アルプス・鳳凰三山

秋晴れの鳳凰三山を縦走。

観音岳からの富士山と薬師岳(写真=八木茂良)

赤抜沢ノ頭からの地蔵岳(オベリスク)(写真=八木茂良)

10月9日~10日、9日晴れのち曇り、10日晴れ

山小屋泊まりで鳳凰三山を縦走しました。コースは、夜叉神峠登山口~薬師岳小屋(泊)~鳳凰三山~白鳳峠~白鳳峠入口~広河原~夜叉神峠登山口です。

白鳳峠から白鳳峠入口までは急下降のガレ場やハシゴがありますので注意が必要です。

薬師岳小屋では、週刊ヤマケイの登山地情報を発信している登山ガイドの三上浩文さんや、NHK-BSの撮影クルーの方々にお会いしました。撮影クルーは小屋の様子や白峰三山、周りの山などをカメラに収めていました。

紅葉は台風の通過で終わっていましたが、天候に恵まれた観音岳からは富士山、白峰三山、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳連峰、北アルプスの遠望など360度の展望を堪能できました。

(八木茂良/静岡県/67歳/よく行く山:東海地方の花の山、南アルプス)

週刊ヤマケイ「読者の登山レポート」「遭難防止オピニオン」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんの登山レポートを募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

「遭難防止オピニオン」につきましては、文字数400字程度でお願いします。ご自身の遭難体験についてお書きいただくときには、写真をつけていただくとありがたいです。お名前、メールアドレス、年齢、郵便番号と住所、登山歴、よく行く山名・山域も添えてください。「登山レポート」「オピニオン」ともに文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。また、日本山岳遺産基金のファイルに「蘇れ日本列島」というご投稿コーナーも設けました。全国各地の山岳地域で環境保全活動をなさっているかたがたのレポートなども、お待ちしております。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」または「週刊ヤマケイ・遭難防止オピニオン」「週刊ヤマケイ・蘇れ日本列島」とお書きください。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

山で大切なのは自救力。jRO(ジロー)は山岳遭難対策制度TMで、山を愛する方々の自救力アップをサポートします。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。

WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

登山のアプローチ手段としてすっかり定着した「登山バス」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、登山口までスムーズにたどりつけることから、人気を集めています。

日本山岳遺産基金賛助会員である(株)毎日企画サービスでは、今期も登山者専用バス「毎日あるぺん号」を企画実施いたします。登山にかかる日数・コストの軽減をお考えの方は、装備同様、登山の必須アイテムとして、ぜひご利用ください。とっておきの登山イベントバスもあります。

志水哲也さんの剱岳の写真展が東京、富山で開催

東京では11月26日から、富山では12月24日から

東京展は新宿のリコーイメージングスクエア新宿にて、11月26日から開催

この10月に写真集『剱 TSURUGI』を刊行した志水哲也さんによる写真展が開催されます。剱岳の四季の風景を表現した特大パネル6点のほか34点の、計40点の作品で構成。以下、志水哲也さんからのコメントの一部です。

***

数多い名山を有する北アルプスのなかで、南の重鎮が槍・穂高であるとするならば、北の俊英が剱岳です。

私は1997年に黒部市に移住。写真家としての活動を本格化させ、黒部周辺を写真展、写真集で表現してきました。2007年頃から撮影テーマを全国展開させ、屋久島、白神山地、小笠原など、いろいろな場所を撮るなかで、感性が研ぎ澄まされていくのを感じました。

今撮ったら、また違う「黒部」が撮れるように思えました。今までは、いわば黒部を利用して自分を表現してきましたが、今度は残すために……。

そして、黒部をめぐる代表的な山・剱岳に2011年夏から3年間、様々な場所でビバークを重ねて撮影しました。本写真展は剱岳の知られざる姿をアートとして表現するとともに、その過酷な環境に迫ったドキュメントです。(志水哲也)

ヤマケイ登山教室、2014年度後期講座がスタートしています

11月30日、秋の集中講座in高尾ほか、学びながら体験してみませんか?

2013年の秋の集中講座in御岳山にて。石丸哲也さんの「五感と知識で山を楽しむ」講座より

同じく2013年の秋の集中講座in御岳山にて。佐々木亨さんの「地図読み」講座

机上講座、実践講座の両面から好評をいただいております「ヤマケイ登山教室」の後期講座が、10月からスタートしています。「山の天気」「地図読み」「山岳写真」「ファーストエイド」「遭難事例から学ぼう」ほか、幅広いテーマで、学びながら体験するヤマケイ登山教室に、ぜひお越しください。

ここに開催間近となりました、いくつかの講座をご紹介します。詳細は下記の総合パンフレット等をご覧ください。

***

「秋の集中講座in高尾」(実技講座)

11月30日(日)開催。1日で「山の天気」「地図読み」「山のファーストエイド」「五感と知識で山を楽しむ」から、好きなテーマをふたつ選んで学ぶ充実の講座です。

***

「遭難事例から学ぼう」(机上講座:日本山岳救助機構協賛)

増え続ける山の事故を防ぐために、私たちに何ができるのかを、一緒に考えてみませんか。過去の遭難事例を紐解きながら、生死を分けるポイントを学んでいきます。講師は『転倒・滑落しない歩行技術』の著者、野村仁さん。次回は11月6日(木)開催。以降、毎月第一木曜日の夜に実施いたします。

***

「山男塾」V期(オリエンテーション+雪山実技講座)

一人前の山男を目指す登山教室・「山男塾」がV期を迎え、いよいよ積雪期の講座も始まりました。次回オリエンテーションは11月13日(木)です(山男塾の受講は、49歳以下の男性に限らせていただいておりますので、ご了承ください)。

***

この他、「週末の山登り」「湯ったり名山トレッキング」「初級レディストレッキング」「女子中級登山講座」「久しぶりのスキー(妙高)」「日本山岳遺産認定地を訪ねる」「山岳スキルアップ」など多種多様な講座をご用意しております。

(山と溪谷社企画開発部 ヤマケイ登山教室担当 久保田賢次)

山の知識検定

Q:AED(自動体外式除細動器)についての次の文章のうち、誤った記述を選びなさい。

1.AEDとは心肺停止した傷病者に対して電気ショックをあたえて、心臓の活動回復を図る機器である。

2.AEDは、瞬間的ではあるが電気ショックを与える医療機器であり、使用法も複雑なので一般者は取り扱えない。

3.最近では、山小屋などに常備されるようになってきた。入り口などに置かれた小振りのサブザック大のオレンジ色のケースに入れられている。

4.ケースをあけると、イラストと大きな文字で使用法が書かれている。また電源スイッチを入れると音声ガイドが流れるので、誰でも使用することができる。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて

山の知識検定

Q:AED(自動体外式除細動器)についての次の文章のうち、誤った記述を選びなさい。

1.AEDとは心肺停止した傷病者に対して電気ショックをあたえて、心臓の活動回復を図る機器である。

2.AEDは、瞬間的ではあるが電気ショックを与える医療機器であり、使用法も複雑なので一般者は取り扱えない。

3.最近では、山小屋などに常備されるようになってきた。入り口などに置かれた小振りのサブザック大のオレンジ色のケースに入れられている。

4.ケースをあけると、イラストと大きな文字で使用法が書かれている。また電源スイッチを入れると音声ガイドが流れるので、誰でも使用することができる。

A:2

AEDは誰もが扱える緊急救命機器である。しかし、あわてていると、パッドの装着や、スイッチの位置に戸惑い、処置が遅れてしまうこともあるので、あらかじめ救命講習等で操作に慣れておきたい。近年は山小屋にも備え付けられていることが多くなった。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

ヤマケイ新書『アルピニズムと死』

山野井泰史さん、待望の書き下ろし新刊。

すべての登山者に感動と知識を届ける書籍シリーズ「ヤマケイ新書」が10月よりスタートします。その第1作めは日本を代表するアルパインクライマー、山野井泰史さんの書き下ろし新刊。テーマは「山での死」とアルパインクライミングです。過去30年の登山経験のなかで、山で命を落とした仲間たちの事例と自らの生還体験を1冊にまとめ、山での生と死を分けたものはいったい何だったのかを語ります。

https://www.yamakei.co.jp/products/2814510070.html

●著者:山野井泰史/発売日:2014年10月24日/ページ数:192ページ/判型:新書判/販売価格:760円+税

2014年9月~10月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『ROCK&SNOW 2014秋号No.65』 9/4 1,333円+税
『畦地梅太郎版画集「山男」』 9/12 1,500円+税
『ワンダーフォーゲル10月号』 9/10 926円+税
『山と溪谷10月号』 9/13 952円+税
『本間晶子写真集 RISHIRI Episode-1』 9/19 3,500円+税
『歩いて旅する中山道 六十九次の宿場&街道歩きを楽しむ』 9/19 1,800円+税
ヤマケイ文庫『第十四世マタギ 松橋時幸一代記』 9/19 910円+税
山登りABC『地図読み はじめの一歩』 9/20 1,000円+税
DVDブック『テニス ダブルス勝利の方程式 上から眺めたらポイントの取り方が見えてきた!』 9/20 1,800円+税
『深海 鯨が誘うもうひとつの世界』 9/26 2,900円+税
『山のお肉のフルコース パッソ・ア・パッソのジビエ料理』 10/10 1,400円+税
『花手帖2015』 10/10 1,400円+税
『野鳥手帖2015』 10/10 1,400円+税
『日本人なら一生に一度は見ておきたい民話と伝承の絶景36』 10/10 1,700円+税
『山と溪谷11月号』 10/15 952円+税
『日本ボルダリングエリア 下』 10/17 2,000円+税
『CLIMBING joy No.13 2014年秋冬号』 10/22 1,000円+税
ヤマケイ新書『モンベル7つの決断 アウトドアビジネスの舞台裏』 10/24 760円+税
ヤマケイ新書『体験的山道具考 プロが伝える使いこなしのコツ』 10/24 800円+税
ヤマケイ新書『山の名作読み歩き 山の文章世界の道しるべ』 10/24 880円+税
山登りABC『雪山入門』 10/24 1,000円+税
山登りABC『親子登山』 10/24 1,000円+税


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】 女子・中級登山講座 ロープワーク講習と実践「御坂・十二ヶ岳から鬼岳」2日間

ヤマケイ登山教室

向上心のある女性のための登山教室。50代までの中級登山者(登山経験が3年程度)が対象です。岩稜から雪山まで、登山の総合力を磨けるコースを厳選しました。各コースとも、一人では行けない、でも行きたい山ばかりですが、ただピークを目指すだけでなく、各所で講習を行ないます。

今回、初日は河口湖周辺でロープワーク講習。2日目は御坂山塊支脈の岩稜縦走へ。富士山の展望を楽しみながら、十二ヶ岳から鬼ヶ岳の数々の岩峰を越えていくロングコースです。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=134811

日程 11月8日(土)~9日(日)
集合 新宿西口スバルビル前(7:00)
行程 1日目:新宿(バス)河口湖町 講習(民宿泊)
2日目:(バス)文化洞トンネル(830m)~毛無山~十二ヶ岳(1683m)~節刀ヶ岳~鬼ヶ岳(1738m)~西湖(900m)(バス)新宿【解散】20:00~22:00 (予定)
歩行時間:2日目約7時間30分
登山レベル 健脚レベル(10~12kg程度のザックを背負い、連続する標高差1,000mの登りを4時間以内で歩ける体力が必要です)
難易度 4(往復、周回、縦走コース。登山道はやや明瞭を欠く部分があり、緩急が大きく、幅員も小さく、一部にハシゴやクサリ場、それに匹敵する個所がある。転滑落の危険個所が多い)
参加費 48,000円
講師 阿波 徹(山岳ガイド)
装備(各自で持参) クライミングハーネス、ヘルメット、ソウンスリング(60cm×2本、120cm×2本)、安全環付カラビナ(HMS型・スクリューロック式)2個
備考 2015年3月に開催する「焼岳2日間」に参加希望の方は、10月「宝剣」または11月「十二ヶ岳」に1回以上、1月「安達太良山」または2月「蔵王」に1回以上、合計2回以上ご参加いただくことが条件です。

【机上講習会】ニコン×ヤマケイphotoトレッキング「新雪の山を撮る」

ヤマケイ登山教室

各回のテーマに沿って、作品作りのための講座を開催します。実践講座にご参加されなくても、どなたでも受講できます。

新雪が降る初冬の山の撮影について解説します。雪山初心者でも安心して撮影できるよう、撮影方法だけでなく、装備についても説明します。

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料(学生のみ)が無料になります。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1502

開催日 11月4日(火)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 19:00~20:30
定員 45名
受講料 2,000円
講師 菊池哲男(山岳フォトグラファー)
株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

©2014 All rights reserved. Yama-Kei Publishers Co., Ltd.

本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。