南谷真鈴さん
エベレスト登頂を夢に、この冬、アコンカグアへ。
香港で初めて山歩きを体験。登ったときの開放感や、空気の清涼感の素晴らしさから、一気に山にひかれていったという高校生。アコンカグアへの出発を直前にした南谷真鈴さんに話を聞いた。
(聞き手=久保田賢次 『週刊ヤマケイ』編集長)
久保田:まだ、高校三年生。17歳ということですが、南谷さんが、登山と出会ったのはいつごろですか。
南谷:日本で生まれて、1歳半でマレーシアへ。その後、上海や香港で暮らしましたが、香港で初めて山歩きをしました。開放感と言いますか、山に登ったときの空気の清涼感がとても素晴らしく、一気にひかれていったのです。
2010年、13歳のときに、「英国エディンバラ公国際アワード」に参加しまして、11年の受賞を縁に、アンナプルナに行き、13年には6300mまででしたがミニヤコンカにも行きました。
久保田:一息に、ずいぶん激しい登山とも出会いましたね。南谷さんにとっては、山のどこに、それほどまでの魅力を感じるのでしょう。
南谷:チャレンジや自分の限界を試すことが好きなんです。それにいろんな悩みごとなんかも、心の中で乗り越えさせてくれるのが登山でした。乗馬やダイビングも、ギターやピアノも料理も、沢山のことに熱中してきましたが、今は登山の魅力にはまっています。
久保田:まだ17歳。まだまだ無限の夢が描けますね。
南谷:はい。ハラハラ感が好きなので、現地レポーターなどもしてみたいし、「本当にやりたいことはあきらめないで」、「叶うから」といったことを、身を持って示してみたいです。
2年後のエベレストをめざして、2015年秋にはチョーオューに登る予定ですが、まずは12月20日から1月10日までの予定で、南米最高峰のアコンカグアに行ってきます。