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南谷真鈴さん

エベレスト登頂を夢に、この冬、アコンカグアへ。

ネパールで撮影。とっても空気が澄んでいて、達成感に浸っていた

チベットにて。登山4日後くらいで、エネルギーに満ちていた時

香港で初めて山歩きを体験。登ったときの開放感や、空気の清涼感の素晴らしさから、一気に山にひかれていったという高校生。アコンカグアへの出発を直前にした南谷真鈴さんに話を聞いた。

(聞き手=久保田賢次 『週刊ヤマケイ』編集長)

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久保田:まだ、高校三年生。17歳ということですが、南谷さんが、登山と出会ったのはいつごろですか。

南谷:日本で生まれて、1歳半でマレーシアへ。その後、上海や香港で暮らしましたが、香港で初めて山歩きをしました。開放感と言いますか、山に登ったときの空気の清涼感がとても素晴らしく、一気にひかれていったのです。

2010年、13歳のときに、「英国エディンバラ公国際アワード」に参加しまして、11年の受賞を縁に、アンナプルナに行き、13年には6300mまででしたがミニヤコンカにも行きました。

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久保田:一息に、ずいぶん激しい登山とも出会いましたね。南谷さんにとっては、山のどこに、それほどまでの魅力を感じるのでしょう。

南谷:チャレンジや自分の限界を試すことが好きなんです。それにいろんな悩みごとなんかも、心の中で乗り越えさせてくれるのが登山でした。乗馬やダイビングも、ギターやピアノも料理も、沢山のことに熱中してきましたが、今は登山の魅力にはまっています。

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久保田:まだ17歳。まだまだ無限の夢が描けますね。

南谷:はい。ハラハラ感が好きなので、現地レポーターなどもしてみたいし、「本当にやりたいことはあきらめないで」、「叶うから」といったことを、身を持って示してみたいです。

2年後のエベレストをめざして、2015年秋にはチョーオューに登る予定ですが、まずは12月20日から1月10日までの予定で、南米最高峰のアコンカグアに行ってきます。

十勝連峰・三段山

安政火口までトレースあり、噴煙・火山活動に要注意。

安政火口北壁を利用して登攀訓練をするパーティー達(写真=谷水 亨)

ロープを使って昇降訓練を繰り返す別パーティー(写真=谷水 亨)

11月29日、晴れ

この時期、十勝岳温泉を拠点として、冬季登攀訓練を実施するパーティーが全道各地から押し寄せます。私も、訓練のため、安政火口から北壁を登って三段山(1748m)を目指しました。

十勝岳温泉駐車場は積雪が多くなると駐車スペースが少なくなりますが、まだ40~50台は停められました。北海道でいちばん高いところにある温泉、「凌雲閣」のご好意により24時間、館内のトイレを使用させていただけるのはありがたいことです。

準備を終え、早速山スキーで出発します。安政火口途中で、雪中でのテント設営、ビーコンの操作と実践訓練を終え、安政火口よりアイゼンを装着し北壁を登りました。そこでは滑落に備えた訓練をしながら、更に登りつめて三段山の稜線に出ます。ここからは10分で頂上です。

頂上から北西方面の斜面はスキー滑走に最適な場所ですが、今の時期はまだ積雪が少なくコンディションが悪いです。

下りもアイゼン歩行の訓練で、休憩時のザックの置き方など細かなアドバイスも受け、あっという間の充実した一日を終えました。

(文=谷水 亨)

十勝連峰・上ホロカメットク山

この日、トレースはありましたが、普段はありません。

上ホロカメットク山頂から十勝岳をピストンする登山者が見えました(写真=谷水 亨)

快晴の中、富良野岳を望みながら安政火口・D尾根を目指して下山します(写真=谷水 亨)

11月30日、快晴

前日にテント泊した5人のメンバーで、安政火口から南壁を登り、稜線をたどって上ホロカメットク山(1920m)を目指しました。

ここ数日降雪がなかったため、八ツ手岩や化物岩へのトレースがあちらこちらに伸び、D尾根までのトレースもしっかりと付いていました。

早朝6時に出発しましたが、やがて夜が明け始めると、富良野盆地の雲海や三段山のモルゲンロートが綺麗に見えてきました。

アイゼンで急勾配の斜面を登り、D尾根の稜線に出ると、朝陽を浴びて綺麗に輝く富良野岳に感動します。そんな贅沢な風景を眺めながら稜線を登りつめ、まずは上富良野岳に到着。更に30分登って上ホロ山頂に到着しました。

安政火口からの登攀は冬季限定ですが、低体温、強風、ホワイトアウト、雪崩など気象条件によっては非常に危険なところです。

特にこれからは積雪も増し、不安定な気候になりますので、単独行は避けましょう。雪山技術を習得した登山者のみのコースです。

(文=谷水 亨)

山形県・日陰袖山

名勝・山寺の南側に位置する小さな岩山。

くぐり岩の内部に入っていく(写真=曽根田 卓)

馬口岩の展望台から眺めた山寺(写真=曽根田 卓)

11月30日、曇り

松尾芭蕉も訪れた山形県の名勝・山寺と紅葉川を挟んで対峙するのが、日陰袖山です。この山は地形図に山名が載っておらず、山頂には三角点も標識もない標高424mの低山です。

近年、この山の岩場を巡る遊歩道が整備され、家族で気軽に楽しめる山となりました。但し、本当の山名である日陰袖山の標記は一切なく、登山道の入口看板には「馬口岩(ばくち岩)」と記載されています。

山へのアプローチはとても簡単で、山寺芭蕉記念館・風雅の国の左奥の駐車場に登山口があり、そこに設置されている看板で遊歩道の概略が分かります。

馬口岩は大きな岩穴が馬の口のように見える事から命名されたと言われています。しかし「馬口=ばくち」という名前が博打を連想させてよくない事から、別名アイスヒルとも呼ばれるようになります。これは、岩場に大きなつららができる事から付いたそうです。

この山に散在する大きな奇岩・怪石群は山寺と同様、角礫凝灰岩でできていて、多くの岩穴は風蝕によって形成されたものです。特にくぐり岩はマンションの大きなベランダを思わせる大きな岩穴で、三つの岩穴を行き来できるところは他には見られない面白い場所でした。

いちばん大きな岩塔である馬口岩の頂上には鉄柵が施されて、大展望台になっています。ここから見る山寺立石寺の展望は一見の価値があります。

馬口岩から日陰袖山への道は展望岩から先が踏み跡程度となり、山頂に立っても木立に囲まれて展望は得られませんでした。垂水不動尊を有する天台の道を含めて散策すると、思い出深い山旅になると思います。

(文=曽根田 卓)

奥武蔵・伊豆ヶ岳

地形図からルートを探る、人気の山の静かな尾根。

東尾根上には細い踏み跡が断続します(写真=木元康晴)

しりもち坂は紅葉真っ盛り。とても美しい色合いでした(写真=木元康晴)

11月27日、晴れ

奥武蔵の伊豆ヶ岳は、日帰りハイキングの対象として多くの人々に親しまれています。最もポピュラーなコースは正丸峠からのものですが、今回は登山道のない東尾根から頂上を目指しました。読図力必須の、ハイグレード・ハイキングコースです。

スタートは西武秩父線の西吾野駅から。まずは森坂峠を越えて下久通集落へ向かうのですが、入口には道標などはなく、出だしから地形図を片手に持ってのルートファインディングとなります。

下久通からは集落背後の琴平神社に上がり、そこからいよいよ東尾根へ。尾根の形状は明瞭ではあるものの分岐が多く、地形図と地形とを照らし合わせながら現在位置を特定し、進路を定めます。上部の急斜面を慎重に通過し、山頂直下をかわすようにしりもち坂付近で登山道に合流。一般道よりも頭を使う場面が多くて楽しめました。講習会などで山岳ナビゲーション技術を確実に学んだ方には、お勧めできるコースです。

(文=木元康晴/登山ガイド)

※編集部注:今回のルートはルートファインディング能力の必要なコースです。初心者、初級者だけで安易に入ることのないよう注意してください。

千葉県・鹿野山九十九谷

幻想的な朝焼けでした。

黎明の九十九谷(写真=伊藤哲哉)

秋色の神野寺(写真=伊藤哲哉)

11月30日、晴れ

千葉県の鹿野山九十九谷では、気象条件によりますが11月下旬から2月ごろにかけて、幻想的な雲海を見ることができます。この日の九十九谷公園での日の出前の気温は10度以下で、吐く息も白くなっていました。

眼下には雲海が広がっています。数日前に雨が降り、気温も下がってきたので風がなければきっと雲海がでるはずだ、と予想して出かけましたが、現実に広がっている雲海を見て、とても満足でした。

日の出前の雲海の景色はモノトーン色で、水墨画のような世界です。雲が湧き出たり、山に当たって砕けたり、雲同士がいっしょになったりと忙しそうです。その様子は、標高3000m級の山々から見る雲海と似ているように思えました。

いよいよ日の出です。雲がだんだん赤く染まっていきます。燃えるように赤く染まる雲海を見て「きれいだ」、と思わず感嘆の言葉を口ずさんでいました。

雲海を見た後、県道を歩き、九十九谷公園の近くにある白鳥神社と鹿野山の名の由来となった神野寺を散策しました。神野寺では真っ赤な紅葉を満喫しました。

(文=伊藤哲哉/『改訂新版 千葉県の山』共著者)

高尾・小仏城山

ヤマケイ登山教室・秋の集中講座を開催。

秋の低山が見せてくれる自然を“感”察した(写真=石丸哲也)

左から時計回りにヤマシバカエデの葉、リュウノウギクの花、センボンヤリの冠毛、フユイチゴの実、イロハモミジの冬芽(写真=石丸哲也)

11月30日、曇り一時晴れ

春の集中講座に引き続き、高尾山の集中講座で講師を務めました。テーマごとに4グループに分かれ、混雑を避けて一丁平に集中、参加者のみなさんは登りと下りで違うテーマ、コースを選んでいただき、私は“五感とミニ知識の自然感察”をテーマに日影沢林道から小仏城山経由で歩きました。

紅葉は全体としてはピークを過ぎていましたが、登山口付近などはまだ鮮やかな木もあり、野菊の仲間、リンドウなども咲き残っていて、晩秋の低山ハイキングとなりました。紅葉と落葉の時期ということもあり、カエデの仲間などの葉の見分け方を中心に、匂いが特徴ある木、葉の手触りに特徴がある木などを探し、五感と知覚を活用しながらのネイチャーウォッチングを楽しみました。

ふだんなら、何気なく通り過ぎて、あまり印象に残らない林道も、ちょっと注意すればいろいろな発見があり、発見は山の自然と深くふれあうきっかけとなります。日影沢林道は途中にゲートがあるので、車はほとんど通らず、道が広いのでゆっくり説明ができるメリットもあります。今の時期は紅葉と秋草の花が楽しみですが、春ならニリンソウやスミレの仲間などの花も見られるなど、季節の表情も豊かなので、違う季節に再訪すれば、また異なる顔を見せてくれます。

自然に対する感性が養われれば、山とより深くふれあい、新たな感動を得られます。今回の集中講座が、そうしたきっかけにもなれば幸いです。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

高尾山

人も紅葉もピークを過ぎれども。

自然研究路6号路(写真=三好和貴)

オオモミジの紅葉(写真=三好和貴)

11月30日、曇り

混雑緩和のため、今年も高尾山自然研究路6号路を期間限定で登り一方通行とさせていただいていましたが、11月30日をもって解除となりました。おかげさまで大きな混乱もなく無事に終了しました。ご協力ありがとうございました。

1年のうちで最も混雑すると言われる11月の三連休を終えた翌週30日。朝の高尾登山電鉄・清滝駅周辺は、ようやく人影に隙間が見通せるまでになっていました。ただ、それも束の間、正午ともなると山頂周辺はごった返しの賑やかさを見せるまでになるのですが……。それでも少しずつ、まもなく訪れる冬に向けて、この先高尾山は落ち着きを見せ始めることとなるでしょう。

高尾山の紅葉は、ピークを少し過ぎた印象はあるものの、場所や樹種によってはまだまだ人々の目を楽しませてくれています。この日は6号路を歩きましたが、オオモミジの燃えるような紅葉が一際目を引きました。

「秋の高尾山を訪れたい、でも混雑はちょっと……」、そうした思いで躊躇されていた方でも、今が来訪の良いタイミングなのではないかと思います。特におすすめするのは、午前中。人も少なめなのでゆっくりと高尾山の自然を堪能できるのではないかと思います。また、出発の前に高尾ビジターセンターのホームページなどで、登山道や自然情報などの情報収集をされて来られることをおすすめしています。

(文=三好和貴/東京都レンジャー(高尾地区))

山梨県・雁ヶ腹摺山、姥子山

大月市・秀麗富嶽十二景の1番山頂へ。

雁ヶ腹摺山(1874m)より、富士山を望む(写真=中村重明)

姥子山(1503m)より、奥武蔵・丹沢方面(写真=中村重明)

11月30日、晴れ

「大月市・秀麗富嶽十二景 1番山頂」の雁ヶ腹摺山(1874m)と姥子山(1503m)に登って来ました。大峠(1560m、中央道大月ICより約17km)からの往復コースです。

登山口の大峠から既に秀麗な富士山を望むことが出来ますが、そこから小一時間で着いた雁ヶ腹摺山からは、五百円札のデザインの元になったアングルでの富士山の素晴らしい展望が得られます。

そこから姥子山へは、滑りやすい土質の急斜面を約400m下る1時間強の行程です。この日は残念ながら姥子山に着いた頃には雲が広がり、富士山はほとんど隠されてしまいました。ただし、雁ヶ腹摺山からは得られない、奥武蔵~丹沢方向の展望は得られました。

なお、大峠への「県営林道真木小金沢線」は、12月11日~4月25日頃まで冬季閉鎖予定となっています(※)。

(文=中村重明)

南アルプス・光岳、上河内岳

初冬の南アルプス南部へ行ってきました。

易老岳手前から光岳方面を望む(写真=日向俊雄)

亀甲状土の草原から朝焼けの上河内岳を望む(写真=日向俊雄)

11月22日~24日、快晴

1日目は畑薙湖・沼平ゲートに車を置いて、畑薙大吊橋から入山。約7時間かけて茶臼小屋まで登り、冬期用に開放された山小屋で2泊しました。2日目は約10時間かけて光岳までロングピストンし、3日目は上河内岳を往復してから下山しました。

雪は横窪峠の日陰斜面から現れ、標高2200mの樺段あたりから登山道にも残雪が出て来ました。稜線は日陰部分に5cmくらいの残雪があるだけで日当りにはなく、歩行には支障ありませんが、木道部分に一部残った雪は滑り易いので要注意でした。

上河内岳頂上付近でガスと強風に見舞われた以外は連日快晴で展望も良く、小屋から下は陽だまりで暑いくらいでした。

樺段から下部は落葉の積もった急斜面のジグザグ道が続き、雪が積もったら難渋すると思われます。

(文=日向俊雄)

中央分水嶺・高島トレイル

若狭・近江の国境を行く全長80kmのロングトレイル。

大御影山からは遠く雪化粧した白山が見えた(写真=根岸真理)

三重嶽(さんじょうがたけ)北側から望む若狭の海。反対を向くと琵琶湖も見える(写真=根岸真理)

11月20日~24日

南北に長い日本列島を貫く中央分水嶺。北は北海道の宗谷岬から、南は九州の佐多岬まで、太平洋側と日本海側を分かつ山々をつなぐ全長約5000kmの長大なるライン。

その一部で、日本海と琵琶湖の間を通る「高島トレイル」をスルーハイクで歩いてみました。

起点となるのは、琵琶湖北端のさらに北に位置する「愛発(あらち)越」という峠。ここから、乗鞍岳、芦原岳、三国山、赤坂山、粟柄峠、大谷山、大御影山、三重嶽(さんじょうがたけ)、武奈ヶ嶽、二ノ谷山、行者山、駒ヶ岳、与助谷山、桜谷山、木地山峠、百里ヶ岳、おにゅう峠、そして三国岳と、数えきれないほどのピークと峠を越えて行きます。

一部GPSのログを取り忘れたため正確ではありませんが、累計標高差は登り・下りとも4500mを遥かに超えていました。

コース途中には、商店も宿泊施設も、集落すらないため、一切の補給は期待できず、幕営装備一式と5日分の食糧を背負っての山旅です。

初日の午前中に1パーティとすれ違った後は、4日目に百里ヶ岳を越えるまで誰にも会わず。ソロだったのと、通信圏外のエリアが多く、バッテリー温存のために携帯端末もほとんど使用せず。ほぼ現代文明と隔絶し、孤独をかみしめながらの5日間となりましたが、今の日本でこのような体験ができるコースは貴重ではないでしょうか。

若狭湾や琵琶湖を見渡す雄大な眺望、遠くに雪を戴いた白山、そしてどこまでも続くブナの美林。

うっとりするほど美しい森の中のトレイルに、すっかり魅了されました。とくに前半のパートはアクセスがいいので、雪の季節に、またブナが芽吹く新緑の頃、そして黄葉の盛り…と何度か再訪してみたいと強く思いながら歩きました。

【注意点】高島トレイルは「最小限の整備にとどめる」という方針であるようで、道標などはあまりありません。地図とコンパスは必携、ある程度の読図力も必要です。通信不能のエリアも少なくないので、何かあっても自力対処が必要となります。登山初心者は、高島トレイルクラブが主催するツアーなどに参加することをお勧めします。

(文=根岸真理/山岳ライター)

京都府・稲荷山一ノ峰

紅葉の季節を迎えた伏見稲荷大社から山頂へ。

四ツ辻から観た京都市内の景色(写真=加涌由貴)

一ノ峰・山頂の鳥居(写真=加涌由貴)

11月27日、晴れ

本殿の参拝だけで済まそうと思ったのですが、山頂の一ノ峰まで登れるとわかったので、桜門~本殿~千本鳥居~奥社奉拝所~熊鷹社~三ツ辻~四ツ辻~一ノ峰(山頂)~四ツ辻(東山トレールコースに入り)~御幸奉拝所~東福寺の歩行コースを撮影しながら2時間半ほどで歩きました。

登山コースの殆どが石段登山道で、朱色の鳥居の下を歩きます。山頂からの見晴らしは望めませんが、四ツ辻からは眼下に広がる市内の景色が素晴らしいです。

山頂までは茶店も多いので、老若男女、健脚であれば安心して登れる山です。

(文=加涌由貴)

大阪府・飯盛山

西陽に照らされた山肌。

きれいな紅葉に彩られた慈眼寺の境内(写真=山口敬二)

西陽に照らされた飯盛山の裾には大阪の町が広がります(写真=山口敬二)

11月24日、晴れ

上方落語の演目にもなっている『野崎参り』は大阪府大東市野崎の慈眼寺(じげんじ)のことで、江戸時代から大勢の参詣客で賑わい、かつては野崎参りの屋形船が大阪から行き来していたそうです。今回はこの慈眼寺へ野崎参りをしてから、生駒山系の飯盛山へ登ってみることにしました。

JR片町線の野崎駅で下車すると、慈眼寺の裏山の彩りが目を引きます。黄色い大きなイチョウの木を見上げながら境内を抜けて山に入っていくと、木漏れ日のなかでも汗ばんでくるほどの陽気です。山のなかではほとんど人にも出会わず、はらはらと落ち葉の上に枯れ葉が舞い落ちる音だけを聞きながら歩く山道は静かで、とても癒やされました。

飯盛山(314m)山頂のモミジはすこぶる紅く、その向こうに連なる生駒山系も山吹色に飾られています。折しも飯盛山の山肌は西陽に照らされ、美しい輝きを放っていました。展望台のテーブルでコーヒーを沸かしながらあべのハルカス(地上300m、日本一の超高層ビル)に目を細めます。そして暮れ泥む大阪の空を追いかけながら麓の四條畷神社まで下りると、鎮守の杜の奥からはこの日のフィナーレを飾る色づいた木々が覗いていました。

(文=山口敬二)

岡山県・若杉原生林

今冬が3シーズン目に入る積雪期県境踏破のための下見に歩いてきました。

ブナやミズナラの原生林探究路を県境稜線に向かう(写真=舩越 仁)

何の変哲もない岡山・鳥取・兵庫3県の県境、岡山県の中央分水嶺東末端です(写真=舩越 仁)

11月24日、晴れ

森林浴の森・日本100選の看板がある駐車場から歩き始め、よく整備された探究路を最西の県境稜線に向かいました。ブナとミズナラの落ち葉が敷き詰められた登山道は、足や膝への負担を和らげてくれます。

県境尾根の最初の峠は若杉峠です。古来は美作と若桜を結ぶ主要な往来でしたが、今やその面影は古いお地蔵様に偲ばれるのみです。アップダウンの多い稜線からは、氷ノ山や三室山が眺められます。

やがて、比較的平坦な場所にある3県分岐点(岡山・鳥取・兵庫)に到着しました。若杉峠からの小道は真っ直ぐ峰越峠に向かい、T字分岐の中央分水嶺は直角に江波峠、三国平に向かっています。この地点が、私達の目指している積雪期中央分水嶺(岡山鳥取)の終点です。中央分水嶺はここから鳥取兵庫県境になるのですが、少し足を延ばし、三国平まで行ってきました。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

福岡県・鷹ノ巣山

岩尾根歩きを楽しんできました。

苔生した岩尾根を慎重に進む(写真=長谷川守克)

巨石の点在する鷹ノ巣三の岳直下をゆく(写真=長谷川守克)

11月30日、晴れのち曇り

本山は、霊峰・英彦山の北東に位置する、溶岩台地が侵食されてできた三つの岩峰からなる典型的なビュート(卓上円錐形)の山で、国の天然記念物に指定されています。今回は山友を誘い、名残の紅葉観賞を目的に歩いてきました。

コースは、自然が残り、急登やヤセ岩尾根歩きを楽しめる野峠からの道としました。

目的の紅葉はほとんどの木々が落葉していて、残念ながら期待していた光景を目にする事は出来ませんでした。ただ、落葉していたお蔭で展望は好く、英彦山系の峰々を眺めながら岩尾根歩きを楽しめました。山友も、この尾根歩きは楽しいと言って喜んでおられ、誘った甲斐がありました。

本コースは、ここ数年歩かれる方が増え、踏み跡も確りとして、目印も適所に付けられてきましたが、岩場やヤセ尾根など少々危険な個所もありますので、雨天山行時は特に慎重に行動する必要があります。

(文=長谷川守克)

札幌・八剣山

天候に恵まれてのシーズン終了。

八剣山頂上から眼下を望む。奥に見える山は余市岳など(写真=蓮井美津夫)

岩壁脇のルートを慎重に進む(写真=蓮井美津夫)

11月30日、

11月の最終日、札幌近郊では陽射しが強く、気温は高めでした。この天候も12月に入ると一気に冬型となり、平地にも積雪との予報です。この日が最後のチャンスと思い、札幌市内にある八剣山に登りました。

この山は標高498mの低山で、50分程で登ることが出来ますが、ルートは登り一辺倒で、岩壁脇の細いルートなど危険な場所も多く、注意深く登ります。

40分程で頂上となりましたが、頂上は狭く周囲は断崖絶壁、緊張しながら360度の眺望を堪能し、下りは登り以上に慎重になって、次々に登ってくる登山者と挨拶を交わしながら下山、これで今年のシーズン終了となりました。

(蓮井美津夫/北海道/56歳/よく行く山:道央、大雪山)

秋田県・高松岳

初冬の山を満喫した一日。

小安岳から高松岳へ至る稜線の向こうに連なる神室連峰の山々。その奥には月山が真っ白く輝く(写真=吉田 功)

左は目指す高松岳の避難小屋、後方が山伏岳、その奥の真っ白い鳥海山が何とも美しい(写真=吉田 功)

11月24日、晴れ

初冬の高松岳(1348m)に山岳会仲間とふたりで行ってきました。この山は、登山口である秋田県湯沢市の泥湯温泉から、小安岳~高松岳~山伏岳と3つのピークを時計回りに周回するコースを歩くのが一般的です。

今回は積雪後の山行であり、はたしてどこまで行けるだろうかと、同行者と雪の状況を見ながら歩きました。案の定、登るほどに雪は深くなり、時折ヒザまで埋まる雪に手こずりながら歩くことになりました。ワカンやスノーシューを持ってこなかった事が悔やまれます。

しかし天気は良く、鳥海山や月山をはじめ神室連峰の山々、栗駒山、焼石岳、岩手山、早池峰山まで遠望できました。予定通り高松岳山頂まで歩き、周回せずに同じコースを戻りました。

(吉田 功/秋田県/54歳/よく行く山:鳥海山、焼石岳、秋田駒ヶ岳)

奥武蔵・官ノ倉山、石尊山

里山の風情と紅葉を満喫。

石尊山山頂からの紅葉(写真=德田 茂)

11月27日、晴れ

関東の低山歩きの代表格、歴史ある信仰の山である官ノ倉山から石尊山を歩きました。スタートは東武竹沢駅で、三光神社~天王沼~官ノ倉山~石尊山~北向不動~八幡神社を経て、小川町駅までの約9kmの道程です。

当日は晴天とは言え、前日まで2日続きの雨で足元の悪さを覚悟していましたが、水はけが良いのか案外歩きやすい山道でした。

よく整備された登りやすい山でしたが、石尊山から降りる途中にあるクサリ場は、下りとは言え思いのほかの難所でした。

東京から約2時間、晩秋の里山の風情と見事な紅葉の展望を満喫した一日でした。

(德田 茂/東京都/62歳/よく行く山:東京近郊の低山)

六甲山

平日の小春日和に、六甲山へ。

午後の陽に輝くミズナラ。五助堰堤の上流にて(写真=川畑和夫)

11月27日、快晴

阪急電車岡本駅からスタートして風吹岩、雨ヶ峠を経て最高峰(931m)へ登りました。下山は雨ヶ峠の手前から住吉川沿いの道に入り、五助堰堤の下から打越山(480m)へ登り返し、八幡谷を経て岡本駅へ出るコースです。

今回のコースでは、晩秋とは思えない強い日差しに輝く広葉樹の黄葉が素晴らしかったです。麓から七曲の下あたりまで綺麗に色づいていましたが、標高600m以上は落葉が目立っていました。

打越山の手前446mポイントまで5分位の所からは、住吉谷を隔てて六甲山全体が望めます。八幡谷は深く切れ込んでおり、この季節は15時を過ぎると薄暗くなり始めますので、早めに下山する事が大切です。

七曲下の住吉川渡渉地点は工事中の為、臨時の歩道橋が設置されていました。

(川畑和夫/大阪府/65歳/よく行く山:六甲、比良、生駒、北アルプスなど)

生駒山地・大原山

大阪平野の眺望と黄葉を楽しみました。

大原山から大阪平野を望む。遠景は六甲山(写真=川畑和夫)

慈光寺境内の樹齢200年の楓(写真=川畑和夫)

11月30日、快晴

生駒山地は大阪府民の森として里山の魅力にあふれ、登山道も数多くあり、気軽に山歩きを楽しむことが出来ます。稜線からは東に奈良方面、西に大阪平野、南は金剛山・葛城山方面が望め、展望も素晴らしいです。

今回は近鉄額田駅から歩き始め、摂津、河内、和泉の3カ国を眺めながら歩けるという「摂河泉コース」から暗峠を経て大原山(522m)へ登りました。午後の陽ざしに照り輝く黄葉を愛でながら、落葉が降り積もった道を踏みしめて近鉄枚岡駅へ下山しました。

最近はイノシシや猿が出没するようですが、出会っても無視するのが良いそうです。

暗峠では数軒の農家が軒先で新鮮な野菜を販売していました。

(川畑和夫/大阪府/65歳/よく行く山:六甲、比良、生駒、北アルプスなど)

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日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

登山口へのアプローチとしてすっかり定着した登山バス「毎日あるぺん号」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、日本アルプス各地や八ヶ岳などの主な登山口に早朝に到着することから、利用者が増え続けています。

日本山岳遺産基金賛助会員である(株)毎日企画サービスでは、初夏~秋に引き続き、冬山入山者に向けて、年末年始も登山者専用バスをご用意いたしました。登山日数・コストの軽減をお考えの方は、装備同様、登山の必須アイテムとして、ぜひご利用ください。

なお、夏期(GW~11月)のスケジュールは、3月下旬頃より順次発表いたします

ヤマケイ登山教室「秋の集中講座」開かれる

読図、天気、ファーストエイドほか4講座から、希望の講座を一日で受講

地図読み講座の様子

山のファーストエイド

好評いただいております「ヤマケイ登山教室」ですが、11月30日(日)に、東京の高尾山周辺を舞台に「秋の集中講座」が開かれました。

内容は、地図読み講座入門編(佐々木亨講師)、山のファーストエイド(悳秀彦講師)、五感と知識で山を楽しむ(石丸哲也講師)、山の天気を学ぶ(村山貢司講師)の4講座から、ご希望の2講座を受講いただくというもの。

紅葉シーズンでにぎわう高尾でしたが、城山周辺を中心としたコースどりとしたこともあり、40人を超える参加者の方々に、静かな環境のなかで、じっくり学んでいただけました。

ヤマケイ登山教室は、机上と実践の両面から、この他のテーマでもさまざまな講座を開講中ですので、ぜひご参加ください。

また、講師の方々も『学べる!山歩きの地図読み』、(佐々木講師)、『始める!スノーシュー』(石丸講師)、『登山技術全書 山岳気象入門』(村山講師)など、講座の教科書となる著書も刊行していますが、この12月には、悳(いさお)秀彦講師による『簡単にできる! 山のファーストエイド』も発売されます。

(文=企画開発部 久保田賢次)

「ブータンの山旅」報告会

12月7日(日)、東京都江東区で開催

東ブータンの深い森をゆく。2014年10月(撮影=小林尚礼)

今年10月に出かけたブータンの山旅の報告会を開きます。ブータンのトレッキングコースの中でいちばん最近開放された東部の山岳地帯を、6日間かけて歩いてきました。

この地域はチベット系の謎の遊牧民が暮らして、女神の伝説が息づくユニークなところです。

平均年齢67歳の参加者が、4130mの峠を越えてテント泊を重ねながら歩きとおせた秘訣はどこにあるのか。ブータン東西大横断をふくめた13日間の旅の詳細をお伝えします。

(小林尚礼)

信州・安曇野アートラインの作品を銀座で展示

12月10日(水)~13日(土)、長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」にて

信州・安曇野には多くの美術館、博物館が点在して「信州・安曇野アートライン」を構成しています。週刊ヤマケイの表紙写真を撮影している山岳写真家・菊池哲男さんの「菊池哲男フォトアートギャラリー」もそのアートラインのなかのひとつ。

今回、そのアートラインのなかの19館の作品が展示されます。この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

山の花旅クラブ 第二回写真展「ピレネー山脈花巡り」

12月10日(水)~14日(日)、福島で開催

展示作品のひとつの、マルボール山(小幡仁子撮影)

2014年7月24日~8月2日までの10日間、ピレネー山小屋縦走・花巡りの旅にでました。

スペイン・バルセロナに降り立って聖地の岩山、アインサットへ向かいましたが、残念ながら雷雨で山頂までは歩けず。午後は車で移動。一泊後、さらにフランス側に移動して、世界遺産のガバルニー圏谷の入口であるガバルニー村へ。

午後から現地ガイドを伴って、ガバルニー圏谷を周回し、翌日、いよいよ小屋泊りのピレネー山脈の花の山旅が始まりました。A2サイズからA3ノビサイズの写真65点で構成しています。

(奥田 博)

MJサロンによる20代から40代の女性に向けた講演会を開催

12月19日(金)、東京・表参道にて

田部井淳子さんが始めたMJサロン。今夏は八幡平と秋田駒ヶ岳への山行も実施しました

2009年に登山家田部井淳子さんが始めたMJリンクは、20~40代の女性にもっと自然に親しんでもらいたいというコンセプトのもと、国内外の山を登るサークルです。一昨年4月からはMJサロンと称して、山の先輩、人生の先輩をお招きし、彼女らの人生、登山との関わり合い、仕事のことなどを話していただいています。

今回のゲストは原エリザベスさん。登山家・医師であった故・原真さんの妻です。原さんは、ヒマラヤなどにおける自身の先鋭的登山にとどまらず、医師の観点から「高山研究所」を設立し、無酸素でヒマラヤに登るための身体づくりの研究に取り組んできました。また、『頂上の旗』などの著作も多数ある評論家でもありました。

フランス出身のエリザベスさんは原さんの登山と仕事を支えたパートナーであり、また原さんとともに、シェルパの子どもたちの里親になって支援を続けてきました。2009年に原さんが亡くなったあとも、エリザベスさんのエネルギッシュな活動を続けており、シェルパの子どもたちは、いまではアメリカやスイス、イギリスなどで活躍しているそうです。

今回は、田部井さんと元新聞記者であり登山を愛好する北村節子さんがコーディネーターとなり、エリザベスさんにご自身の「山と人生」を語ってもらいます。

山の知識検定

Q:周りを九重連山の名峰に囲まれ、坊がつるを眼前にすることができる九州最高所の温泉を次のなかから選びなさい。

1.雲仙温泉

2.由布院温泉

3.筋湯温泉

4.法華院温泉

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて

山の知識検定

Q:周りを九重連山の名峰に囲まれ、坊がつるを眼前にすることができる九州最高所の温泉を次のなかから選びなさい。

1.雲仙温泉

2.由布院温泉

3.筋湯温泉

4.法華院温泉

A:4.

法華院温泉にある法華院温泉山荘は、鳴子川が坊がつるに流れ出す場所に位置し、標高1303mの地にある。鎌倉時代を開基とする九重山法華院白水寺として栄え、天台宗の一大霊場であったが、明治時代になり信仰の山から登山の山へと変化する中で、山の宿として再出発したものである。

平成25年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

ヤマケイ新書『ドキュメント御嶽山大噴火』

そのとき何が起きたのか

2014年9月27日午前11時52分、9月最後の土曜日。素晴らしい好天と絶好の紅葉シーズン、そして昼どきの最もゆったりした時間帯で、多くの登山者でにぎわっていた御嶽山が、突然、大噴火しました。本書の第1章では9月27日から10月6日までの模様を時系列で詳細記述。第2章では実際に被災した遭難者に、生死を分けたその瞬間を掘り下げて聞きました。第3章では専門家による科学的考察、第4章では自衛隊、岐阜県警山岳警備隊、静岡消防局、災害派遣医療チーム、山小屋オーナーからの報告を収録。また「サバイバーズ・ギルト」(生存者の重荷感)の対処法を災害心理学の立場からも解説しています。

http://www.yamakei.co.jp/products/2814510240.html

●山と溪谷社:編/発売日:2014年12月1日/ページ数:248ページ/判型:新書判/販売価格:800円+税/ISBN:978-4-635-51024-0

2014年11月~12月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『渡辺一樹が教える いまどきのコブ&急斜面 スキーテクニック DVDブック』 11/7 1,800円+税
『ワンダーフォーゲル12月号』 11/10 926円+税
『山と溪谷12月号』 11/15 1,048円+税
『ちゃんと歩ける 東海道五十三次 東 江戸日本橋~袋井宿』 11/21 1,500円+税
『ちゃんと歩ける 東海道五十三次 西 袋井宿~京三条大橋』 11/21
1,500円+税
『ちゃんと歩ける中山道六十九次 東 日本橋~藪原』 11/21
1,500円+税
『ちゃんと歩ける中山道六十九次 西 藪原宿~京三条大橋』 11/21
1,500円+税
ヤマケイ新書『「体の力」が登山を変える』 11/21 800円+税
ヤマケイ新書『狩猟始めました』 11/21 800円+税
ヤマケイ新書『ベニテングタケの話』 11/21 880円+税
『厳選 雪山登山ルート集』 11/22 2,300円+税
山登りABC『もっと登れる 山の食料計画』 11/22 1,000円+税
『ぼくは冒険案内人』 11/22 1,400円+税
ヤマケイ新書『今そこにある山の危険』 11/28 760円+税
ヤマケイ新書『ドキュメント 御嶽山大噴火』 12/1 800円+税
『まいど!気ままなインコ くぴ~&ぐぴ~』 12/5 980円+税
『スピードハイク入門』 12/5 1,600円+税
『ROCK&SNOW 066 冬号2014』 12/6 1,333円+税
ヤマケイ新書『唱歌ふるさとの生態学』 12/12 800円+税
ヤマケイ新書『山の常識 釈問百答』 12/12 880円+税
『続・かわいい御朱印めぐり』 12/12 1,400円+税
『日本の山 究極の絶景ガイド』 12/12 1,800円+税
『いい山いい宿いい温泉 秘湯・名湯めぐりの山旅ガイド』 12/12 1,700円+税
『山と溪谷1月号』 12/15 1,143円+税
『スピードハイク入門』 12/19 1,600円+税
『チャキの償い―新田次郎、藤原ていの娘に生まれて』 12/19 1,600円+税
『簡単にできる! 山のファーストエイド』 12/19 1,600円+税


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】山岳スキルアップ講座(中級)「南アルプス・鳳凰三山」3日間

ヤマケイ登山教室

山行を通じて、登山の現場で役立つ知識や技術を集中的に学びます。今回は南御室小屋2泊で鳳凰三山を往復する雪稜縦走です。アイゼン歩行、ピッケルの使い方に慣れ、細心の注意をはらって歩きます。雪を戴く南アルプスの山並みが間近に迫り圧巻です。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=134795

日程 12月26日(土)~28日(日)
集合 JR甲府駅改札前(6:00)
行程 1日目:甲府駅(車)夜叉人峠登山口(1380m)~夜叉人峠~杖立峠~南御室小屋(山小屋)泊
2日目:~薬師岳(2764m)~観音岳(2840m)~地蔵岳(2764m)~観音岳~薬師岳~南御室小屋泊
3日目:~夜叉人峠~夜叉人峠登山口(車)甲府駅【解散】16:00(予定)
歩行時間:1日目約3時間、2日目約5時間、3日目約3時間
登山レベル 健脚レベル(10~12kg程度のザックを背負い、連続する標高差1000mの登りを4時間以内で登れる体力が必要です。)
難易度 3(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急があり、幅員が小さい箇所がある。転滑落の危険個所が部分的にあり、一部にハシゴやクサリ場、それに匹敵する箇所がある)
参加費 62,000円
講師 武川俊二(山岳ガイド)
装備 10本爪以上のアイゼン、ピッケル

【国内】雪山講習会(入門)「北八ヶ岳・北横岳」日帰り

アルパインツアー「山へ行こうよ」

ロープウェイと軽アイゼンを使って、北八ヶ岳の展望ピークへ。ロープウェイから下り立てば、そこは標高2000mを越える亜高山帯。雪化粧をした針葉樹林を抜け、森林限界上の北横岳を目指します。はじめて雪山に登る方にもおすすめの企画です。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=134708

日程 12月13日(土)、14日(日)、20日(土)、23日(土)
集合 新宿西口スバルビル前(7:00)
行程 新宿(バス)北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(ロープウェイ)山頂駅(2237m)~坪庭~北横岳ヒュッテ~北横岳(2473m)~坪庭~山頂駅(ロープウェイ)山麓駅(バス)新宿【解散】20:00~22:00(予定)
歩行時間:約3時間30分
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です。)
難易度 難易度2(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない)
参加費 各16,800円
同行者 アルパインツアーサービス ツアーリーダー

【机上講座】スノーシュー入門[1]

ヤマケイ登山教室

スノーシューの仕組みとハウツー、ウェアなど必要な用具や冬のネイチャーウォッチングについてお話しします。

参考書:『始めるスノーシュー』(山と溪谷社刊)。

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料が無料になります。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1505

開催日 12月9日(火)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 19:00~20:30
定員 45名
受講料 2,000円
講師 石丸哲也(山岳ライター)
株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。