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悳 秀彦さん

有事に山仲間が助け合う環境につながれば。

島めぐり登山を始めました。ブサキ寺院側からアグン山へ登頂。想像以上に長いコースでした。(バリ島・インドネシア)

この12月に『簡単にできる!山のファーストエイド』という本を刊行した悳(いさお)秀彦さん。電子版も同時に発売され、チャート図を主体としたわかりやすい構成内容が話題となっている。この分野の普及を長年続けている悳さんに聞いた。

(聞き手=久保田賢次 『週刊ヤマケイ』編集長)

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久保田:新しい本が刊行になって1週間ですが、ご関係者のみなさんや、講習会などでの、反響や感想はいかがですか。

悳:はい。山仲間は身びいきもあるでしょうが、「イラスト、写真も多く、それにカラーなので見やすくなった」、「文章も顔に似合わず、易しくなったね」などと、まずまずの評判です。

講習会では、最初にフローチャートで流れを説明し、次にテーマを掘り下げるなど、テキスト代わりに使用しています。参加者からは受講できなかったテーマの確認や、記憶が曖昧な内容の振り返りにも役立つ、とのお声もいただきました。それにしても、難しい言葉を解りやすく表現するのは、改めて大変だなあ、と思い知らされました。

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久保田:悳さんは、高校時代から登山を続けられ、山岳、海洋と幅広く救急救助活動をなさってこられました。ファーストエイドの普及に務めよう、この道に専念しようと思ったきっかけは、どんなことからなのでしょう。

悳:昭和40年代に入り、大学山岳部に入部して本格的に山を始めましたが、夏山新人合宿の前穂高北尾根で、目の前を登っていた同期が奥又白谷側に転落、幸い手首の骨折だけで済んだのですが、その時、自分達だけで急峻な雪渓を涸沢に搬出した上級生の冷静な対応が印象的でした。

当時は仲間内だけではなく、周りの登山者が事故者の搬出をお手伝いするのが当たり前だったような時代でしたが、その影響でしょうか。よく「弁当と怪我は手前持ち」などと言われたものです。

それと、身内に起こった昭和44年5月の岳沢での岩雪崩による新人の死亡事故が大きなきっかけとなりました。

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久保田:本のなかでも、「知る」事と「出来る」事とは別物、と記されていますね。私も少し経験がありますが、実際に事故の現場に出くわしたときには、どうしたらいいのか焦ってしまいます。ファーストエイドを真に自分のものとして身に着けるためには、どういう方法がありますか。

悳:事故は時と場所を選ばず、想定外に起こるので、焦るのは普通の反応ですよね。いかに冷静さを取り戻すかは、日頃から他人事ではなく、いつ当事者になってもおかしくない、という気持ちを持って、山岳連盟などの講習会に主体的に参加し、定期的に訓練を積み重ねるのが近道だと思います。

また、無知は認識不足や無関心の裏返しで、「知る」事により他人の痛み、苦しみを自分のものとして共有できるし、なんとか手助けしようという気持ちが、スキルの習得につながると信じています。

福島県・安達太良山

くろがね小屋泊で山頂を目指しましたが。

くろがね小屋から、安達太良山を目指して登山開始(写真=中村重明)

峰ノ辻の手前で、視界不良のため引き返しました(写真=中村重明)

12月20日~21日、20日曇り(上部はガスのちミゾレ)、21日曇り

雪山初挑戦のメンバーを含むパーティで、安達太良山を目指しました。奧岳登山口(あだたら高原スキー場)から、くろがね小屋泊で往復する行程です。

全国各地で記録的な積雪が伝えられる中、積雪量が心配でしたが、登山口駐車場まではスタッドレスタイヤで通行でき、携行したチェーンを使わずに済みました。

登山口からくろがね小屋までは概ね期待以上のしっかり踏み固められたトレースがあり、最初は10~12本アイゼンで歩き始めました。が、途中から踏み抜きが多くなり、わかんやスノーシューに履き替えます。

3時間弱で到着したくろがね小屋で昼食を取った後、安達太良山を目指しました。通常のコンディションなら3時間弱で往復できる行程ですが、途中からガスで視界がなくなり、例年ボランティアの方が立てておられるという赤布付き竹竿もこの日はなく、ルートが不明瞭。加えて雨まじりの雪が降ってきたことから、昨年に続き途中で撤退を決定しました。

下りではついさっきの自分たちのトレースも消えかけている中、何とか無事に小屋へ到着。ゆっくりと名物の温泉と持参の食事を楽しみました(この日の宿泊は60人で満員。うち、11名を除き自炊だったとのこと)。

翌日は天気予報通り前日よりも天候が悪化していたため、再度山頂を目指すのは諦めてそのまま下山しました。小屋泊のほぼ全員がそのまま下山。数名、安達太良山山頂を目指した方も、早々に途中で撤退されていました。

安達太良山山頂を踏めなかったのは残念ですが、今回雪山初体験のメンバーも大いに満足の2日間でした。

(文=中村重明)

妙義山塊・裏妙義

籠沢を遡って丁須ノ頭へ。

雪の籠沢コース(写真=畠山茂信)

12月18日、快晴

前線通過後の強い冬型に覆われ、気温は零下ですが雲ひとつ無い快晴の下、籠沢を遡って丁須ノ頭に向かいました。

数日前に同じコースを行った方の情報だと快適に登れたそうですが、前日の夜からこの日の朝にかけて降雪があり、コースは全面数センチの積雪です。途中凍結した箇所もありましたが、問題無く通過しました。

御岳コースとの合流点から稜線を左に回り込むと北側斜面のせいか一気に雪が増え、丁須ノ頭基部に取付くクサリ場は全面が凍結しています。途中まで登ったもののアイゼン無しでは危険と判断し、撤退を決めました。

帰路は御岳コースも考えましたが、そこは北尾根で日が当たらずクサリ場の凍結が予想されたので、来た道と同じ籠沢を下りました。天候が良く、表妙義の稜線や浅間山も大きく綺麗に見えていたので、完登出来なかったのは残念ですが、安全第一。来春にまた来ます。

(文=畠山茂信)

※編集部注:丁須ノ頭では11月3日に滑落事故が発生し、過去には死亡事故も多発しております。ここに登るにはクライミングの技術と装備が必須ですので、初心者、初級者が安易に取りつかないよう注意してください。

奥多摩・雲取山

雪の雲取山へ。

石尾根から避難小屋のある雲取山山頂を望む(写真=辻野 聡)

雪に覆われた雲取山頂上。この日は風も少なく穏やかで富士山もくっきり(写真=辻野 聡)

12月19日、快晴

標高2017m、東京都最高峰で、埼玉、山梨との県境に位置する雲取山に日帰りで行ってきました。

登山道はいくつかありますが、この日は、JR奥多摩駅からバスで約35分の鴨沢バス停が起点の鴨沢ルートを選択。往復約23km、標準コースタイム約8時間30分の健脚向けです。

登山道は、石尾根のブナ坂までは緩やかな登りが続きます。堂所手前から七ツ石山の巻き道を通ってブナ坂までの間に凍結箇所がありました。チェーンタイプや6本爪のアイゼンがあれば安心です。

ブナ坂手前で少し雪が目立つようになりますが、ブナ坂に雪はなし。石尾根を雲取山方面へと歩いていくと、徐々に雪が増えてきます。小雲取山を過ぎれば山頂はすぐそこ。最後の急登を登り切ると到着です。山頂部の雪は多いところで10cmぐらいでしょうか。翌日に雪と雨が降ったようなので、雪は少なくなっているかもしれません。

途中、七ツ石小屋に寄り道。七ツ石小屋近くの水場は、冬季でもまず凍らないそうです。小屋番さんが、水場から小屋まで水を引いている管が凍結しないように覆いを付ける作業をされていました。七ツ石小屋でも水の補給ができます。バイオトイレも綺麗です。

鴨沢バス停横の駐車場は、登山者は使用できなくなっています。小袖乗越の空き地を駐車場として利用していた方もいると思いますが、現在は丹波山村村営駐車場(無料)になっており、クルマの場合はココを利用しましょう。なお、鴨沢集落から小袖乗越に上がる道路は現在通行止め。鴨沢から丹波方面に少し行ったところの所畑集落から右に入る農道を利用してください。看板が出ています。

また、10月にバスのダイヤ改正があり、鴨沢発奥多摩駅行きのバスの時間が変更になっています。15時以降の便は、土日が16:03と18:38(最終)、平日は15:53、16:31、18:38(最終)です。

現在、日没時間は16時半ごろ。念のためヘッドライトなどは忘れずに持って行きましょう。

(文=辻野 聡/山岳ライター)

高尾山

ぬかるみに注意。

コゲラ(写真=田邉 綾)

ぬかるむ登山道(写真=田邉 綾)

12月21日、曇り

シモバシラの氷の花やダイヤモンド富士など、冬でも楽しみの尽きない高尾山ですが、紅葉の時期と比べて人出が減っているため、平日は静かな山歩きができます。葉の茂る夏には観察の難しい鳥もこの時期は見つけやすく、ルリビタキやウソ、キクイタダキなどの冬鳥の姿を見ることができます。人の気配があまりないからか、採食に夢中になっているコゲラの姿をいつもより間近で見ることができました。

高尾山から小仏城山にかけての登山道は、ぬかるみによって歩きにくく、滑りやすくなっています。しっかりした登山靴でお越しください。両側にあるロープ柵は植生を保護するために設置しているものです。歩きやすさを求めて、ついロープを跨いで登山道の外に出てしまいがちですが、春に草花の姿を見るためにも植生に踏み込まないようご協力をお願いします。問題のぬかるみについても整備を行い、改善を図っているところです。快適に歩けて且つ自然も守られるような登山道を目指しています。

もうすぐ2014年も終わりを迎えます。大晦日から元旦にかけて初日の出やお参りに訪れる方も多く、高尾山は大変混雑します。元旦は、混雑による事故防止のため、山頂手前で入山規制が行なわれることがあります。予めご了承下さい。

(文=田邉 綾/東京都レンジャー(高尾地区))

八王子・ひよどり山

ダイヤモンド富士が見られる隠れスポット。

日没時、山頂付近には雲が……(写真=石丸哲也)

左:ひよどり山農園、右上:ロウバイの花、右下:小宮公園かわせみの小道(写真=石丸哲也)

12月21日、晴れ

ひよどり山は八王子駅の北にある標高150mほど、ハイキングというよりウォーキングで歩かれる丘陵で、西側の小宮公園は高尾山同様、冬至の前後1週間ほど富士山の山頂に日が沈むダイヤモンド富士を見られる隠れスポットです。高尾山のように混雑することなく、帰りも八王子駅まで歩いて30分ほどと手軽。一昨年、昨年に続き、ダイヤモンド富士目当てで出かけてきました。

小宮公園自体も里山の自然が保全されて楽しく歩けますが、東側に続く、ひよどり山農園の台地もあわせれば、より楽しめます。それでも2時間たらずの行程なので、午前中、同じ八王子市の長沼公園から絹の道などを歩いた後、14時にJR八高線小宮駅から歩き始めました。

午後から日没にかけて富士山がすっきりと望める時もあったのですが、16時10分ごろの日没時は山頂付近に雲がかかり“ダイヤモンド”は見られませんでした。しかし、青空と茜色の夕映えのグラデーションや雲を美しく眺められました。さらに公園の一角に植えられたロウバイの中に、すでに開花した木が数株あり、芳香を漂わせていたのもうれしかったです。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

御坂山塊・蛾ヶ岳

内陸湖の四尾連湖から蛾ヶ岳へ。

蛾ヶ岳山頂からの南アルプスと四尾連湖(写真=三上浩文)

夕暮れ迫る四尾連湖(写真=三上浩文)

12月21日、晴れ

御坂山塊の西のはずれの蛾ヶ岳です。JR身延線の市川本町駅からも登れます。まずは四尾連湖(しびれこ)を目指しての登山道ということになります。

四尾連湖手前の四尾連峠までは標高差約700m。この登山道の途中には、城山の狼煙台と仏岩の狼煙台というのがあります。武田信玄の時代、南の白鳥山を起点として富士川を北上、通信手段としておよそ一里くらいの見通しのつく山頭を選んで烽火台を設置。城山の狼煙台と仏岩の狼煙台の次が、甲府盆地を挟んで北の武田氏館ということだそうです。戦国時代に思いをはせるというのもいいでしょう。

四尾連湖は流入する河川も、流出する河川もない内陸湖で、標高が880m。

大畠山を経由して、なだらかな広い登山道を行きます。途中痩せた馬の背のような所もあり、これからの時期降雪のあった後などは注意が必要です。この日は凍った土でした。山頂から南西に延びる尾根のコル状の所が西肩峠。ここから一気に100m以上の登りになり、最後の苦しい登りです。

蛾ヶ岳は富士山はもちろんのこと、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父の山々の展望が素晴らしいです。もちろん甲府盆地もよく見えるので、武田氏館跡を目で追ってみるというのもいいでしょう。武田氏館跡は今の武田神社です。

(文=三上浩文/登山ガイド)

神奈川県・焼山

東丹沢主脈縦走の北の終着点へ。

焼山山頂展望台から南山と宮ケ瀬湖を俯瞰(写真=白井源三)

青野原から仰ぐ焼山(写真=白井源三)

12月19日、晴れ

今回は焼山登山口バス停から登りました。しばらくは檜林を詰めていきます。途中、西野々からの登山路と合流して30分後、ござ松とよばれる背後に三角形の巨岩が立つベンチで一息入れます。葉を落とした落葉樹林に囲まれた稜線から左折すると、細いトラバースとなり凍った登山路の上に枯葉が積もり慎重に歩を進めます。

次に、暗い北斜面に入ると檜の樹林帯となり急登が始まります。前方が明るくなる頃、南山が目線となり宮ケ瀬湖がちらっと見えました。喘ぎ登ると前方に焼山直下の道標が見え右折すると銀色に輝く焼山のシンボル、鉄塔が迎えてくれました。

展望台からは眼下に南山、その足元に宮ケ瀬湖が青く光っていました。右手奥には丹沢の主峰・蛭ヶ岳から丹沢山へと稜線が延びます。相模平野や副都心は冬型気圧配置が崩れて霞んでいました。

焼山は、昔、山麓の鳥屋、青野原、青根3村の入会地として、茅や薪をとる生活の山でした。それぞれの石碑が各集落に向かって山頂に立っています。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

神奈川県・曽我丘陵

おすすめの陽だまりハイキングコース。

箱根と富士山の遠望を楽しめる(写真=原田征史)

12月はミカンの季節(写真=原田征史)

12月23日、晴れ

JR下曽我駅下車、駅前の案内板を見て「国府津・曽我丘陵ウオーキングコース」を目指しました。

商店街を直進、曽我兄弟の菩提寺である城前寺を参詣。分岐点にはコースの案内板があります。六本松跡まで南斜面の農道は、箱根・相模湾方面の眺めが良く、みかん畑の中を登って行きます。六本松跡からは、国津津駅まで陽光に光る海を眺めながら緩やかな下り。逆コースで歩いて下曽我駅を目指すと駅近くで昔ながらのちょっと酸っぱいミカンをお土産にすることも出来ます。

初冬から曽我梅林の花が咲く季節に、おすすめの陽だまりハイキングコースです。

(文=原田征史/小田原山岳会員、『神奈川県の山』著者)

中央アルプス・富士見台高原

初冬の静かな雪山をスノーシューで楽しみました。

メルヘンの森を行く八巻ガイド(写真=原 誠一)

富士見台高原の山頂は、あいにくのホワイトアウト状態でしたが、行きかう人も少なく、閑静な雰囲気の中、シーズン初めのスノーシューハイクが楽しめました(写真=原 誠一)

12月21日、晴れのち曇り

今日は、ヘブンスそのはらスノーワールドのスキー場オープン2日目。数多くのスキーヤーで賑わう中を、ガイドクラブの仲間の八巻さんと、中央アルプス富士見台高原を目指してスノーシューで出発しました。

雪の質は、前日降った雨のために、表面はガチガチ、中はフカフカの通称「モナカ雪」。時々、硬いモナカの皮に足を取られながらの軽めのラッセルトレーニングとなりました。

そして、暫く林道を歩くと、あたり一面の樹氷の森が現れました。誰が名づけたか「メルヘンの森」。地形のせいか、冬のシーズンを通して、不思議と樹氷率が高い場所です。

(文=原 誠一/アルプスネイチャークラブ 登山ガイド)

滋賀県・武奈ヶ岳

青く広がる琵琶湖を眼下に。

御殿山からはワサビ峠を越えて西南稜を目指します(写真=山口敬二)

武奈ヶ岳の頂上では琵琶湖を眺めながらの昼食(写真=山口敬二)

12月21日、晴れ時々曇り

全国に大雪をもたらした先週の大型低気圧で近畿の山にもかなりの雪が積もっただろうと、比良山系の主峰、武奈ヶ岳に登ってきました。

武奈ヶ岳を登るうえではアクセスもよく一番手軽に登れる御殿山ルートを選びました。しかし積雪量は思ったほどではなく、前日の雨のせいもあってか、846m地点付近の冬道の上部までアイゼンなしで十分歩けました。私たちは御殿山のピークでアイゼンを装着すると、晴れ渡る麗しの西南稜を武奈ヶ岳の頂上まで闊歩しました。

頂上からは山並みの向こうに青く広がる琵琶湖を眼下に、360度の大展望を欲しいままにしました。

(文=山口敬二)

岡山鳥取県境・段~四行田~志戸坂峠

前118号で下降した支尾根伝いに登ります。

杉林の中は間伐倒木が一杯です(写真=舩越 仁)

ブリザードの中、右が鳥取県、左が岡山県です(写真=舩越 仁)

12月18日、雪

北海道上空には超大型台風並みの低気圧が居座る大寒波の中、何故好んで雪深い県境なんぞに向かうのか? 趣味? 継続? 惰性? 仕事? 解はありませんが、今日の西日本は昨日より風雪は弱まっています。

県境歩きの醍醐味はルートファインディングにあります。特に登下降の支尾根には最も注意を払います。今日は谷筋から入り、倒木を避けながら少しずつ先日の尾根に這い上って行きました。谷筋は滝や懸崖に阻まれることが多く、冬季は雪崩の危険が大きいからです。

本日はとても順調で、先日の下りより10分も早く1時間30分で結んでおいた赤リボン点に到達しました。県境稜線に上がるとさすがに風が冷たく、最高がマイナス5℃でした。4等三角点段、3等四行田を経て志戸坂峠に降り立ちました。江戸時代には鳥取・池田藩主が参勤交代に使ったという古い峠です。今日歩いた県境尾根は3時間20分で約5㎞でした。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会会員)

房総・養老渓谷

地図とコンパスを使ってトレーニング。

地図読みのトレーニングをしてきました(写真=赤地和広)

12月21日、晴れ

先月良く行く登山用具店さん主催のGPS机上講習を受講し、この日はフィールドでのGPSと地図とコンパスを使ってのフィールドトレーニングに参加しました。集合場所は千葉の養老渓谷です。

昨日までの雨はあがり、快晴の空の下でトレーニング開始。

まずは地図とコンパスを使い、目的地に向かってスタート。そしていよいよ地図から道も消え、等高線だけになってからはGPSと地図を照らし合わせて、自分が今どこにいるかを探ります。

いま、いちばん遭難する理由が道迷いだそうです。それを防ぐにはGPSだけに頼るのではダメということが今回の受講でわかりました。山に入るには最低限、地図とコンパスが必要で、そしてそれをカバーするGPSがあれば、ということです。でも、持っていても使いこなせないといけません。

出来るだけ自分の身は自分で守る。その為にはこの様な講習会には今後も積極的に参加して、少しでも快適な登山をしようと感じた1日でした。

(赤地和広/千葉県/53歳/よく行く山:北アルプス)

丹沢・蛭ヶ岳

バリエーションルートから登りました。

日当たりの良い山頂では雪が融けていました(写真=山口 岳)

赤テープがありがたいです(写真=山口 岳)

12月21日、晴れ

正月山行に向けたトレーニングを兼ねて、蛭ヶ岳に市原新道から入りました。

早戸川沿いの林道をこれでもかと車であがり本間橋付近に駐車。林道終点の伝導から早戸川沿いのルートへ。踏跡ははっきりしないので、先人の赤テープが心強いです。

前日の雨のためか木橋は流され、3回ほど靴を脱いでの渡渉を強いられます。冬の水は冷たく、2~3m渡るだけでも足が痺れるようでした。

蛭ヶ岳山頂に直接突き上げる市原新道の尾根は急な勾配が標高差800mに渡って続きます。標高1300mまであがるとブナの森。積雪5~10cm。所々、スケートリンクのように硬く凍っています。リッジ上に切れたった尾根上も凍っており、細心の注意で足を運びました。

山頂は静かで雲海、南アルプスの姿、丹沢主稜の描く美しい曲線が拝めました。

(山口 岳/神奈川県/38歳/よく行く山:丹沢、奥多摩)

丹沢・三ノ塔

富士山を撮影してきました。

丹沢・三ノ塔から望む富士山(写真=谷上俊三)

振り向けば遠くスカイツリーも見えた(写真=谷上俊三)

12月23日、快晴

今日は天皇陛下81歳の誕生日で祝日です。誕生日を祝うように雲一つない快晴に恵まれました。年賀状をまだ書いていないので、定番の富士山の年賀状でも作ろうかと思い、富士山を撮影しに丹沢・三ノ塔へ登ってきました。休日で快晴のため沢山の登山客で混雑すると思い、早朝ヤビツ峠行きの一番バスが上る前に車で菩提峠まで入りました。

今日は空気が澄んでいたため三ノ塔からの眺めは素晴らしく、目の前に富士山が聳え富士山の右には真っ白に雪を被った南アルプスが、左奥には愛鷹山と手前には箱根の山々が連なって見えました。後を振り向けば大山が、そして大山の北尾根の先の方に東京の街並みとそこに聳えて立つスカイツリーがはっきりと見えました。

撮影を終えてから来た道を引き返して下ったのですが、続々と登って来る登山者とすれ違いました。みなさんすばらしい丹沢を満喫したことでしょう。

(谷上俊三/神奈川県/74歳/よく行く山:丹沢大山、陣場山・生藤山など)

六甲・摩耶山

多くの市民に親しまれるハイキングコースへ。

布引貯水池(写真=川畑和夫)

辿谷道から見た神戸の街並(写真=川畑和夫)

12月23日、快晴

摩耶山は標高699mで神戸の街から手軽に登れますが、意外と登り応えがあり、変化に富んだ山です。この日は神戸・三宮から新神戸駅、市ヶ原、稲妻坂、天狗道を経て鞠星台へ登り、辿谷峠から辿谷を下り、阪急・六甲駅へ出ました。

冬型の気圧配置が緩んだ好天で、山シャツだけでも汗ばむ陽気の下、大勢の登山者で賑わっていました。

辿谷道は西国往還付替道として神戸から六甲山中を経て明石方面へ抜ける道です。幕末・慶応年間に作られましたが、明治維新となり所期の目的を果たす事の無かった道ですが、今は徳川道と言われ、ハイキング道として親しまれています。

(川畑和夫/大阪府/65歳/よく行く山:六甲、比良、生駒、北アルプスなど)

週刊ヤマケイ「読者の登山レポート」「遭難防止オピニオン」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんの登山レポートを募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

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投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」または「週刊ヤマケイ・遭難防止オピニオン」「週刊ヤマケイ・蘇れ日本列島」とお書きください。

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初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

登山口へのアプローチとしてすっかり定着した登山バス「毎日あるぺん号」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、日本アルプス各地や八ヶ岳などの主な登山口に早朝に到着することから、利用者が増え続けています。

日本山岳遺産基金賛助会員である(株)毎日企画サービスでは、初夏~秋に引き続き、冬山入山者に向けて、年末年始も登山者専用バスをご用意いたしました。登山日数・コストの軽減をお考えの方は、装備同様、登山の必須アイテムとして、ぜひご利用ください。

なお、夏期(GW~11月)のスケジュールは、3月下旬頃より順次発表いたします

『山小町 -恋-』

YAMAKEI CREATIVE SELECTIONの公募作品第二弾

山と溪谷社は2014年から次世代型少部数出版サービス「YAMAKEI CREATIVE SELECTION」を開始しました。本書はその公募作品の第二弾です。

古都の乙女と、山を愛する青年が涸沢で出会い、穂高の雄大な自然を背景に、ふたりの間でゆっくりゆっくり恋心が育まれていきます。古き良き時代の香りが全編に漂う山岳恋愛小説を、どうぞ一度、手にとってみてください。

なお、本書は電子書籍、およびプリントオンデマンド(POD)のみの販売です。amazonなどでお買い求めください。

https://www.yamakei.co.jp/products/2814886340.html

●発売日:2014年12月13日/紙のページ数:224ページ/判型:四六判(POD)/販売価格:950円+税(電子)、1,900円+税(POD)

2014年12月~2015年1月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
ヤマケイ新書『ドキュメント 御嶽山大噴火』 12/1 800円+税
『まいど!気ままなインコ くぴ~&ぐぴ~』 12/5 980円+税
『ROCK&SNOW 066 冬号2014』 12/6 1,333円+税
ヤマケイ新書『唱歌ふるさとの生態学』 12/12 800円+税
ヤマケイ新書『山の常識 釈問百答』 12/12 880円+税
『続・かわいい御朱印めぐり』 12/12 1,400円+税
『日本の山 究極の絶景ガイド』 12/12 1,800円+税
『いい山いい宿いい温泉 秘湯・名湯めぐりの山旅ガイド』 12/12 1,700円+税
『YAMAKEI CREATIVE SELECTION 遥かなる日本七百名山』 12/13 1,100円+税(電子)、2,200円+税(POD)
『山と溪谷1月号』 12/15 1,143円+税
『スピードハイク入門』 12/19 1,600円+税
『チャキの償い―新田次郎、藤原ていの娘に生まれて』 12/19 1,600円+税
『簡単にできる! 山のファーストエイド』 12/19 1,600円+税
『YAMAKEI CREATIVE SELECTION 秩父薮尾根単独行』 1/9 2,000円+税(POD)
『ワンダーフォーゲル2月号』 1/10 926円+税
『山と溪谷 2月号』 1/15 952円+税
『世界ツル大鑑 15の鳥の物語』 1/23 7,900円+税
『BONSAI 感じる・造る・飾る 四季のミニ盆栽』 1/23 1,500円+税
山登りABC『ちょっとロープワーク』 1/23 1,000円+税
新・分県登山ガイド『改訂新版 千葉県の山』 1/23 1,900円+税
『東海周辺 週末の山登りベスト120』 1/26 2,200円+税
『山岳雪崩大全』 1/26 1,980円+税


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】週末の山登り「日光・雲竜渓谷」日帰り

ヤマケイ登山教室

女峰山を源頭とする源流部に、巨大な氷柱が連なります。ビギナー向きの行程でアイスフォール・ウォッチングを楽しみます。おやつにチョコレートフォンデュを予定しています。氷瀑、氷柱に飾られる自然の造形美は、人気を博しています。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=140496

日程 1月25日(日)
集合 東武日光線 日光駅改札前(9:30)
行程 東武日光駅⇒(車)⇒林道ゲート(940m)~稲荷川展望台~洞門岩~雲流渓谷(1450m)~稲荷川展望台~林道ゲート⇒(バス)⇒東武日光駅【解散】17:00~18:00(予定)
歩行時間:約6時間
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です。)
難易度 難易度2(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない)
参加費 9,800円
講師 石丸哲也(山岳ライター)
装備 6本爪程度のアイゼン、ヘルメット(レンタルあり)

【国内】エンジョイ妙高企画「妙高・豪雪地でスキーを楽しむ」3日間・2日間

ヤマケイ登山教室

妙高杉ノ原スキー場

赤倉温泉「香嶽楼」露天風呂

しばらくスキーとご無沙汰だった方や滑ることが大好きな方へ。

豪雪地帯でスキーの聖地、妙高でスキーやスノーボードと温泉、地酒を楽しむツアーです。宿泊は、尾崎紅葉や与謝野鉄幹などの文人たちに愛された赤倉温泉の歴史ある老舗旅館「香嶽楼」。リフト券付で赤倉温泉スキー場と妙高杉ノ原スキー場を存分に滑ることができます。

14日の夕食時には、地元の酒蔵「鮎正宗酒造」による試飲会開催。そして泉質がそれぞれ違う温泉をお楽しみいただけます。さらに参加者全員にお土産をプレゼント。

*3日間または2日間のリフト券が含まれます。

*新潟県妙高市協賛企画でお得な価格のため、お早目にお申し込みください。


http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=136287

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=140125

日程 (1)3日間・2月13日(金)~15日(日)
(2)2日間・2月14日(土)~15日(日)
集合 (1)JR東京駅(8:15) (2)JR妙高高原駅(10:10)
行程 (1)1日目:JR東京=(新幹線と在来線)=妙高高原駅⇒赤倉温泉スキー場 香嶽楼(旅館泊)
2日目:終日 妙高杉ノ原スキー場でスキー(フリー) 香嶽楼(旅館泊) *夕食時・地酒試飲会(鮎正宗酒造)
3日目:赤倉温泉スキー場(15:00発)⇒妙高高原駅⇒(在来線および新幹線)⇒東京駅(解散19:30予定)
(2)1日目:JR妙高高原駅⇒妙高杉ノ原スキー場 香嶽楼(旅館泊)*夕食時・地酒試飲会(鮎正宗酒造)
2日目:赤倉温泉スキー場(15:00発)⇒妙高高原駅⇒(在来線および新幹線)⇒東京駅(解散19:30予定)
参加費 (1)49,800円 (2)34,800円
最少催行人数 15名(3日間と2日間を合わせて)
レンタル割引 ウェア、スキー用具一式、スノーボードなどその他のレンタルをご希望の方は割引特典があります。
申込締め切り日 1月23日(金)まずはお電話にてお問い合わせください。

【机上講習会】山の天気ハイキング・山岳気象大全「第8章 山域別の気象」

ヤマケイ登山教室

山の天気はめまぐるしく変わります。気象の変化は、時として登山者に激しく襲いかかったり、またある時には幻想的な光景を作りだしたりもします。机上講座では、気象変化のメカニズムや季節ごとの典型パターンなどを体系的に学びます。今回は山域別の気象について。参考書は『山岳気象大全』(山と溪谷社刊)です。

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料が無料になります。

昼の部

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1488

夜の部

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1489

開催日 1月13日(火)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 昼の部:15:00~16:30 夜の部:19:00~20:30
定員 各45名
受講料 各2,000円
講師 猪熊隆之(山岳気象予報士)
株式会社山と溪谷社
〒102-0075東京都千代田区三番町20番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。