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松原貴代司さん

「山岳写真同人四季」の代表として。

仲間達と(中央が松原さん)。悪沢岳山頂にて

今回の出展作品の一つ「晩秋の大雪山」(作者=青山陽子)

山岳写真に取り組む人たちの集まりである山岳写真同人四季は、歴史も会員数も日本有数の会。ちょうど、本日2月26日から3月10日まで、東京新宿のヒルトピア・アートスクエアで、写真展「我が心に映る山」を開催中だ。代表を務める松原貴代司さんに聞いた。

(聞き手=久保田賢次 『週刊ヤマケイ』編集長)

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久保田:今回の写真展は、カラーとモノクロの作品が多数展示されるとのことですが、どのような点が見どころとなりますでしょうか。セミナーなども予定されていますね。

松原:今回は日本の山岳の美しさ、厳しさを撮りあげた、全紙・全倍サイズのカラー作品57点と、モノクローム作品18点を展示しています。世の中は現在デジタル写真全盛の時代ですが、私たちはデジタル写真の研究も、もちろんのこと積極的に進めている一方で、フィルム写真の良さにも拘り続けています。

今回はそれぞれの持ち味を十分に出した作品作りの結果を、ご鑑賞いただけましたら嬉しく存じます。また2月28日(土)と3月7日(土)に、それぞれ13時から会場で開催するトークショウでは、ベテラン会員が作品作りの魅力や撮影地情報を、映像を交えてご説明致しますので、お楽しみいただけるものと思います。

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久保田:松原さんが、そもそも山岳写真に取り組まれるようになったのは、どんなきっかけで、いつごろからでしたのでしょうか。また、今はどんなテーマに取り組んでいらっしゃいますか。

松原:元々はクライミング系の登山に傾注していて、その際に記念写真的な風景写真撮影を楽しんでいましたが、長年勤務していた商社を早期退職したのを機に、山岳写真同人四季に入会し山岳写真を始めました。入会数年後にある会員からアオリカメラの魅力を説かれ、早速購入しその楽しさを知りました。そのカメラは全面機械式で、最近集中している足元を撮る作画で、足元の一輪の花、小石あるいは雪粒の一つ一つから奥の山景までピシリとピントが来た時の達成感はなんとも言えません。厳冬期の烈風の中、寒さで指先が痛くなるのを堪え、アオリで全面にピントを合わせて撮ったポジの現像できあがりを見た時の感動は、他に変えられる物ではなく、デジタル全盛の趨勢の中ながら、これが私のフィルムに拘る理由です。

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久保田:「四季」のように大きく伝統のある会の代表のかたとなりますと、運営面などでも大変なことも多いと思いますが、とくに心がけていらっしゃることなどはございますか。

松原:四季の会員は皆、「登って撮り、発表する」との共通の目標を持っています。代表といえども、会組織の運営で月2回の例会、毎年1回開催している写真展、さらには年4回の山行行事等の日程調整をする位で、皆和気藹々と楽しんでいます。

今年からの代表就任にあたり、私が進めたいと考えていることは、風通しの良い会の運営と、山岳写真界で「四季」の露出度をより高めることです。その意味で『週刊ヤマケイ』さん、『山と溪谷』誌さんには、今後、益々お世話になると思いますので、ぜひ宜しくお願い致します。

なお当会では、ご一緒に山岳写真を楽しみたい、あるいは山岳写真術を究めて行きたいと考えられている、新入会員を募集しています。会の活動内容、応募要項等の詳細は、ホームページをご参照の上、担当までご連絡ください。お待ちいたしております。

大雪山・旭岳

雌阿寒岳、夕張岳まで見渡す展望を満喫。

地獄谷北稜線から十勝連峰と南稜線(夏道跡)を登る登山者達(写真=谷水 亨)

北稜線から北海道第二峰の北鎮岳や比布岳、安足間岳等の大雪山南麓を望む(写真=谷水 亨)

2月21日、快晴

旭岳ロープウェイ入口は運行前から混雑していましたが、幸運にも9:00の始発便に乗ることが出来ました。姿見駅に下りで使用するスキーとブーツをデポし、ツボ足で南稜線(夏道)を登り始めます。先行していたフランス人カップルと抜きつ抜かれつしながら登るも、後方から登ってくる登山者はいません。

晴天で無風ということもあり、快適に登ることが出来、1時間30分で登りました。頂上から十勝連峰、トムラウシ、黒岳、北鎮岳が。遠くは暑寒別岳、雌阿寒岳、そして夕張岳まで見渡すことが出来ました。

下りは夏道のない北稜線をひとり下っていると、地獄谷をはさんで南稜線を登る多くの登山者を見かけました。3度程、シリセードを楽しみながら、姿見駅を目指してトラバースしながら1時間20分程かけて無事下山。姿見駅から麓まではスキーでラストラン、実に楽しい登山となりました。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

山形県・鳥海山

山頂一帯を覆う岩氷。

伏拝岳から千蛇谷を隔てて新山を望む(写真=佐藤 要)

登頂を終えて外輪を下山する登山者(写真=佐藤 要)

2月20日~22日

日本海に面して聳える鳥海山の冬は、海からの水蒸気をたっぷり含んだ強烈な季節風が吹くことが特徴です。この季節風が作り出す岩氷は、2月から3月にかけて大きく発達し見頃になるのですが、晴れる確率が非常に低いために、それを目にすることはなかなか難しいと言われています。

2月20日、宮様コースから山スキーで滝ノ小屋へ入り、21日は晴天に恵まれてソロバン尾根を登って伏拝岳に立つことが出来ました。千蛇谷を隔てて聳える新山を囲む外輪の尾根と内壁は、まさに岩氷の世界でした。この日は風もさほどではなく、凍てついた外輪の尾根を七高山までアイゼンを軋ませて歩きました。冬の鳥海にしては珍しく、数人の登山者と会いました。

(文=佐藤 要/「山歩きの雑記帳」編集人)

蔵王連峰・熊野岳

厳冬期とは思えない微風快晴の蔵王を闊歩してきました。

熊野岳山頂から眺めた雁戸山から北に続く奥羽山脈の山々(写真=曽根田 卓)

手前に樹氷原が広がる中丸山と、背後に屏風の様に連なる朝日連峰(写真=曽根田 卓)

2月21日、晴れ

この冬の東北地方は冬型の気圧配置になる場合が多く、特に日本海側の地方は例年以上の積雪が記録されています。その様な気象条件において、蔵王連峰はアオモリトドマツに着氷する樹氷の発達が顕著で、今年は見事な樹氷が観られます。

全国的に晴れた21日、土曜日に蔵王ライザワールドスキー場から刈田岳と熊野岳に登ってきました。このスキー場はゲレンデトップから樹氷が観られ、晴れている日なら手軽なスノーシュー向きの山となっています。

この日は厳冬期とは思えない穏やかな天気に恵まれ、たどり着いた熊野岳山頂からは鳥海山、月山、朝日連峰、飯豊連峰、そして吾妻連峰の大観が広がり、多くの登山者が冬の蔵王を満喫していました。

(文=曽根田 卓)

福島県・磐梯山

春のような日差しに包まれて。

高度感たっぷりの稜線(写真=福井美津江)

猪苗代湖を眼下に見ながら登る(写真=福井美津江)

2月21日、晴れ

猪苗代スキー場から登り始め、赤埴山山頂にてご来光。優しいピンク色に染まる磐梯山を観ることが出来ました。

沼ノ平を散策した後、会の山行と合流し東稜線から山頂を目指します。朝のうちはモナカ雪で歩きにくかったのですが、徐々に柔らかくなり、磐梯山の上部でさえアイゼンに付け替えることなくワカンジキで登ることが出来ました。気温が低い日はアイゼン必須です。

山頂には遠くまで見渡せる景色と青空が広がっておりました。下山は弘法清水をまわり、赤埴山はトラバースして猪苗代スキー場へ戻りました。

(文=福井美津江)

八ヶ岳・天狗尾根

八ヶ岳東面の明るい岩稜を登る。

富士山を背後に望みつつバンドをトラバース(写真=木元康晴)

ツルネから見た赤岳。天狗尾根は右下へ伸びる岩峰の連なる尾根(写真=木元康晴)

2月15日~17日、15日雪、16日晴れ、17日雪

八ヶ岳東面のバリエーションルートを登ってきました。赤岳の頂上よりもやや南に、岩峰を連ねて突き上げる天狗尾根です。

初日は美し森の無料駐車場まで車で入り、林道を歩いて出合小屋へ。小さいけれども素朴な雰囲気の、快適な避難小屋です。

2日目はまだ暗いうちに出発し、軽いラッセルをしながら天狗尾根下半部の樹林帯を登っていきます。アイゼンを装着したのは、日の出を過ぎて太陽が完全に上がりきった頃。そこからは岩場を登ったり、草付へのダブルアックスで急斜面をトラバースしたりしつつ、核心部を突破。全部で6ピッチ、ロープを使用したスタカットで登りました。

稜線の縦走路に抜け出たのは13時過ぎであり、赤岳の山頂は割愛してキレット方面へ。さらにその先を登ったツルネのピークから、不明瞭な道が続くツルネ東稜を下降。ここはルートファインディングの難しい尾根であり、特に下部では何度か行ったり来たりしながらルートを探し出し、出合小屋へ戻りました。

3日目はゆっくりと起きて朝食。しんしんと雪が降る中をのんびり歩き、美し森へと向かいました。

(文=木元康晴/登山ガイド)

八ヶ岳・赤岳

安易なシリセードで骨折事故が起きています。

地蔵尾根最上部のリッジ。すでにしっかりしたトレースが出来ている(写真=奥谷 晶)

赤岳から横岳への稜線を眼下に下降するパーティー(写真=奥谷 晶)

2月21日、快晴

厳冬期も終盤に近づくと、冬型気圧配置は長続きせず、大陸からの移動性高気圧におおわれ、厳冬期とは思えないおだやかな晴天をもたらします。21日はまさに期待通り、しかも週末と重なって絶好の登山日和となりました。

急ぎ準備をし、美濃戸口で車中泊するべく出発しましたが、どこか浮き足だっていたようで、ストックを車に積み忘れるという大失態。行者小屋までの道のりはかなり足に負担がかかり、ばて気味でした。やむなく予定していた阿弥陀岳への縦走は断念し、地蔵尾根から赤岳に登頂し、文三郎尾根を下降することとしました。

雪質は適度にクラストして、アイゼンがよく効く状態で、地蔵尾根最上部のリッジや、赤岳頂上直下の岩稜の下降などの危険地帯も不安無く通過することができました。

ただし、今後、さらに気温が上がって雪がゆるんだり、融けて凍結したあとに新雪が積もったりすると滑落の危険度は一気に上がります。「こんなものか」と甘く考えると手痛いしっぺ返しを食らうことになります。

帰路の南沢では、ショートカットできる急斜面で12本爪のアイゼンをつけたままシリセードして、足を骨折する事故が起きています。安易なシリセードは厳禁です。

(文=奥谷 晶)

日光・雲竜渓谷

落差150mの氷瀑に圧倒されました。

クライマックスは雲竜滝の氷爆です(写真=山口敬二)

氷の回廊の氷柱群は降り注ぐ剣のようです(写真=山口敬二)

2月15日、雪時々曇り

『山と溪谷2011年2月号』を読んで以来、恋い焦がれていた雲竜渓谷へ行ってきました。

稲荷川に沿う薄暗い降雪の林道を歩いて、途中の展望台で休憩、そして洞門岩から河原に下りたところでアイゼンを装着しました。幾度かの渡渉を繰り返し、車を止めてから3時間、女峰山の懐深くに遂に来たかと思うと、胸が高鳴りました。マシュマロのような雪で覆われた沢筋を何度か渡渉するうちに、渓谷の岩から氷の柱が鋭く垂れ下がっているのが見えてきます。前方にとてつもなく大きな白い塊が岩壁を覆っていました。これが有名な「友知らず」と呼ばれる氷壁です。重厚な氷魂に圧倒され、ただただ見上げるばかりでした。

その氷壁の先に進むと、前方に立ちはだかる右岸のオーバーハングの崖から放たれた、氷のカーテンが。しばらく息を呑んで凝視していました。引き込まれるようにその成長した巨大な氷柱の裏へ回ると、神秘的で美しいブルーアイスに深層たる海を感じ、海底を彷徨っているような錯覚に陥ってしまいます。とにもかくにもこんな凄いものは見たことがありません。

氷の宮殿を巡る氷の回廊も見事でした。私たちは回廊に沿って青白い氷柱群を見上げながら、雪のなかを進みます。崖の上からは氷の針が放射状に降り注いでおり、気を付けないと上から氷柱が崩れてくる危険性もあります。

回廊が終わる辺りで沢を渡って雪の傾斜を登り、氷の回廊を俯瞰しながら高度を上げます。岩壁の基部をトラバースして谷の奥へと回り込みました。そこにはとてつもなく大きなタワーのような氷爆が現れました! これが名にし負う雲竜爆です。落差150mの白い魔物は頑なに時を止めるかのように凍てつき、雲竜渓谷を見下ろし悠然と聳立しています。圧倒されるような風景でした

(文=山口敬二)

みなかみ・吾妻耶山

スノーシューでのノルン水上のリフト利用は第3リフトのみで、登山届が必要です。

右:急斜面の下り。左上:センターハウス付近から見上げる吾妻耶山。左下:石祠が雪に埋もれた山頂とカモシカ(写真=石丸哲也)

2月22日、曇り

吾妻耶山はJR上越線上牧駅の西に頭をもたげ、ノルン水上スキー場を山懐に抱く標高1341mの山です。名前からイメージされる通りの屋根形で、山頂直下は地形図で見ても等高線が詰まった急斜面になっています。また、斜面は地形図には表現されない凹凸もあり、この斜面の通過がポイントとなります。

今回は個人的に出かけたのですが、みなかみ山岳ガイド協会認定ガイド、ペンション・レインボーのオーナーで小著『始める!スノーシュー』にも登場していただいた亘理健二さんが同行され、安心して楽しめました。なお、『始める!スノーシュー』ではノルン水上スキー場の第1・第3クワッドリフトとも利用可能と記しましたが、スノーシューでの利用は今シーズンから第3リフトのみとなり、リフト乗り場で登山届けを出すようになっています。

この日、前日の玉原高原とは対照的にどんより曇っていましたが、気温はやはり0度前後と高く、ほぼ無風で登高は快適でした。リフト終点からスキー場のへりを少し進んで山腹に取り付き、ひと登りした所からトラバースしながら登って、おおむね地形図の夏道沿いに登りました。

第1クワッドリフト終点のかたわらを過ぎると急登になります。登りやすい所を選んで斜面をジグザグに登ると、こぢんまりした台地状の吾妻耶山山頂東端に出ました。地形図にも鳥居の記号が記された大きな3基の石祠が雪に埋もれています。晴天なら谷川連峰などの展望が広がる所でもあります。

風もないので山頂でジンジャーティーを淹れてランチをとった後、来た道を少し戻って東面へ下りました。最初は特徴のない斜面ですが、標高1050m付近から尾根がはっきりしてきて、スキー場の北側、浅い谷を隔てた尾根通しに下ります。地形図から想像するよりやせた尾根です。この尾根の傾斜も一様ではなく、段がついていて、繰り返し現れる短い急斜面はスライダーにうってつけです。ほかの登山者はいませんでしたが、途中でカモシカが尾根を横切っていきました。緩傾斜になり、スキー場の管理車道に出ればゴールのセンターハウスは間近でした。

標高差は登り300m、下り500mほど、歩行距離は4km弱と短いのですが、ルートファインディングに注意を要する急斜面があり、間違うと崖に出てしまうこともあります。冬山としては初級ですが、スノーシューイングとしては中~上級となるので、慣れない人はガイドやツアーを利用するのが安全です。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

群馬県・玉原高原

ブナの原生林をスノーシューで散策。

大木も多く見られるブナ平付近(写真=石丸哲也)

左:思い思いに斜面を下る参加者。右上:スキーパーク駐車場からの武尊山。右中:ヤドリギ。右下:オオカメノキの冬芽(写真=石丸哲也)

2月21日、快晴

L-Breath(エルブレス)軽登山教室の講師として玉原高原スノーシューハイキングに行ってきました。「こんな天気は今年に入って数日あったぐらい」と地元の人も言うくらいの快晴に恵まれ、ブナ原生林での雪上ハイキングを堪能してきました。

玉原高原最大の特徴は首都圏一とされるブナの原生林。ちょっと太い木で樹齢100年以上、大木は200~300年ほどとされています。この木たちが生まれたころは、欧米では1789年にフランス革命や初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンの誕生、日本は江戸時代中期で元禄の経済発展から享保の改革、写楽や歌麿の大首絵版行などの時代。悠久の自然の営みに思いを巡らせながら、雪原を進みます。クマの食事あとの熊棚、木々の芽や花柄、寄生植物などの自然ウォッチングも葉が落ちた冬ならではの楽しみです。

コースは、たんばらスキーパーク西側、玉原湿原にかけて斜面や尾根を歩きます。スタート地点の駐車場から最高地点のブナ平付近(約1300m)の標高差は200m足らずですが、リフトを使わず、自分の足で登り下りし、全体にゆるやかな斜面で、踏み跡のないまっさらな雪原を自由に歩けるので、登高の充実感は抜群です。積雪は1~2m前後、数日前の新雪も積もっていましたが、気温が0度前後と高かったこともあり、トレースのないところでも10~20cmほどしかもぐらず、快適に歩けました。ただ、ゆるやかな地形とブナなどの林で見通しがきかないことと相まって、現在地や地形がわかりづらいです。ビギナーのみでの入山は慎重なルートファインディングを心がけることが重要です。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

奥多摩・大岳山

南側の白倉から初めて往復しました。

馬頭刈尾根の富士山を望む休憩所より(写真=中村重明)

大岳山山頂より、富士山方向(写真=中村重明)

2月19日、晴れのち曇り

南岸低気圧の通過で関東南部も雨や雪が降った翌日、奥多摩の大岳山に登ってきました。北東側(御岳山)からと東側(養沢神社)からは何度か登っていますが、今回は初めて南側の「白倉」から往復しました。

馬頭刈尾根までの登山道には、最初は雪は皆無でしたが途中から数cmの積雪です。但し、木に積もった雪が融け落ちてくるため、晴天にも関わらずミゾレの中を歩いているような状況でした。

馬頭刈尾根から上では積雪は5~10cm程度。この日は携行した軽アイゼンを着けずに歩けましたが、状況次第では必須と思われます。

馬頭刈尾根に出る少し手前で、樹林越しながら富士山の全容が見られました。馬頭刈尾根に出て少し進んだところに、樹林が切り開かれた富士山の展望ポイントがあります。そこでは既に山頂部に雲がかかっており、更に大岳山山頂に着いた時点では一層雲が増え、富士山の半分近くが雲に隠されてしまいましたが、総じて展望はまずまず。御岳山側からに比べ、格段に登山者が少ないこともあり、静かな行程を楽しむことができました。

(文=中村重明)

高尾山

ウメが咲き、シジュウカラの囀りが聞こえます。

ウメの花(写真=甲把 収)

アカガエルの仲間の卵塊(写真=甲把 収)

2月23日、曇り

今日は歩くと汗ばむほどの暖かさでした。小仏川沿いの歩道では、ウメの香りに見上げると花が咲き始めている木もありました。近くでよく見ると、サクラの花と違い柄が無いことが確認できます。その梢では、シジュウカラがツツピー、ツツピーと囀っていました。シジュウカラなどの留鳥は、オオルリなどの夏鳥が子育てのために渡ってくるよりもいち早く、繁殖期に入ります。

小仏川の脇にある水たまりでは、アカガエルの仲間の卵塊がいくつか見られました。寒さの緩んだ雨の日に産卵する事が多く、その弾力や色からも昨夜産卵したばかりと思われます。わずかではありますが、春の気配が感じられるようになってきました。

北斜面の4号路山頂付近では、先日の雪が踏み固められ、泥をうっすら被り、まだ残っていました。登りは心配ありませんが、下りでは足元を慎重に確認し、場合によっては簡易なアイゼン等の滑り止めを着用し、安全にお楽しみ下さい。

(文=甲把 収/東京都レンジャー(高尾地区))

北丹沢・大室山

この時期ならではの、樹林越しに眺める富士山。

大室山稜線から白銀に輝く富士山を望む(写真=白井源三)

大室山頂上直下の尾根から樹林越しに富士山を望む(写真=白井源三)

2月14日、快晴

国道413号が通る相模原市緑区青根から、神ノ川林道を車で入りました。神ノ川ヒュッテ下に駐車して、林道を上がっていきます。

日陰沢が水害で大崩壊して入山が出来ない期間が一時ありましたが、東海自然歩道でもあることから神奈川県が力を入れて復旧しました。巨大な堰堤も出来上がっています。

林道が切れると登山道が始まり、堰堤上部に出て、小橋が付いた小沢を渡りました。沢の左岸に移って、杉林の中を巻いていきます。右から落ちてくる小沢に鉄製の立派な橋が新設されて、ここから急登が開始します。アイゼンを着け、ジグザグの登りから尾根の反対側に出て、次は狭い谷を直登します。

急斜面には積雪が増して落下した小さなデブリが点在していました。上部に犬越路の道標が見上げられ、左には檜洞丸の稜線が延びて、立派な避難小屋もある休憩地となっています。犬越路は戦国時代、武田信玄が小田原攻めの際に軍犬を連れて越えたという故事に因んだ峠です。この犬越路から大室山までの550mの登りは、丹沢山塊でも1、2を競うハードな登りです。ワンピッチ登ると、左に白銀の富士山がどっしりと群青の空の下に突き出ていました。

大室山に登るこの尾根は南斜面のため、雪が融けて土が露出しています。結局、この日は頂上までアイゼンを付けずに登ってしまいました。樹林に囲まれているこの尾根は、葉のついた季節は展望に恵まれませんが、この日は快晴、無風の空の下、終始左側に富士山を伴っての登山となりました。

クサリ場を下り、頂上の稜線まで急登に喘ぐと、頂上直下には階段が敷設されていて救われました。振り返ると、丹沢山塊の最高峰・蛭ヶ岳、盟主の檜洞丸が目線となり、箱根の連山が墨絵調に霞んで相模湾と駿河湾が光っていました。山頂に突き出る稜線に着くと、新雪が積もっていて、ようやく冬山の雰囲気が出てきます。右に折れて左下に道志の山を見ながら、展望のきかない山頂に到着しました。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

岡山鳥取県境・桜尾山~物見峠

行程計画を少し欲張り、前回12日のリボン点に届きませんでした。

カンジキのキックステップで雪壁登攀中です(写真=舩越 仁)

アルミカンジキに着雪防止のため、リボンとキネシオテープで温度遮蔽しました。効果はてきめん(写真=舩越 仁)

2月15日、小雪

前回とは逆回りで、津山市阿波落合の除雪道路最奥の尾根に取り付きました。

新雪が20cm程加わった急斜度の直登で、約2時間を要して400mの高度を上げ、県境稜線に出ました。この日は陽射しも望める予報でしたが、小雪の1日になりました。そして早朝には軽い雪質も次第に重くなっていきます。何とか頑張って午後1時前には桜尾山に到着し、少し遅い昼食となりました。

中央分水嶺踏破については、日本山岳会が創立100周年記念行事として全国支部総がかりで行なわれました。私たちゆきんこ隊は鳥取岡山県境に限るとはいえ、積雪期にそれを行ない3シーズン目です。残り7~8区間を今冬で完結させよう、と気負ったことが今日の反省点です。本日の歩程は11.1kmを8時間10分。これで十分なのです。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会)

宮崎県・国見山

ヤマト君との楽しい山行。

山頂でくつろぐ、黒柴犬のヤマト君(写真=緒方 優)

途中の伐採地からは市房山や石堂山方面の眺めが素晴らしい(写真=緒方 優)

2月20日、晴れ

国見山は宮崎県内に幾つもあり、全国では無数にありますが、今回登ったのは宮崎県西都市にある国見山です。西米良村の児原稲荷神社にある登山口から登ってきました。

駐車場で準備していると黒柴犬が近づいてきました。準備を終えて出発すると一緒に歩きだし、先導してくれました。神社の休憩所で記帳すると神社の方が、「ひとつ、お願いしていいですか。黒柴犬のヤマトが案内しますので、山頂に着いたら水と食料をあげてください」との事で、水とドッグフードの入った袋をお預かりして出発しました。

登山道の途中には植林地や伐採地もあったりしますが、概ね心地よい照葉樹の森が続きます。市房山や石堂山の展望抜群の所は休憩するのに最適。山頂からは、東方向に日向灘も望めます。

下山した際に「どなたが教えこまれたんですか?」と神社の方に聞いたら、「何も教えてないんですけど、自然と登山者の方達について行って覚えたようです」との事。まだ4歳だそうで、しばらくは案内犬として活躍してくれるでしょう。ヤマト君とのなんとも楽しい山行でした。

(文=緒方 優/『宮崎県の山』共著者)

屋久島・太忠川

雪降る屋久島の沢登り。

コケと花崗岩と清流の中を遡行します(写真=川﨑拓兵)

左:巨岩の上の苔の上の雪、右:天柱石の下で遡行を終えてひと息(写真=川﨑拓兵)

2月19日、曇りのち雪

屋久島といえば縄文杉や宮之浦岳に訪れる人が多いが、沢登りもまた奥が深く楽しい遡行ができます。今回は積雪がある1500mよりも低い沢に行くことにしました。

縄文杉ルートの登山口である荒川口から入山し、しばらく軌道を歩きます。はじめの大きな橋である太忠橋まで20分程度ですが、そこから入渓です。

花崗岩と屋久杉やヒメシャラとコケの森の中を、岩から岩へ、コケからコケへ、スギからスギへと自由に遡行すれば、水や森に溶け込むような錯覚を覚えます。半ばからは激しい降雪があり、岩の上がみるみる白くなっていきます。沢靴のフエルトソールは雪に滑りやすいので、慎重に進みました。

源頭部で水がなくなり、50cm程度の積雪の上を歩き太忠岳の山頂を目指します。ガスのため展望はありませんでしたが、天柱石はとても大きく、その下に立てば冬期遡行の疲れが癒されます。トレースのついた道を屋久杉ランドに下ると、すぐに雪はなくなりました。

宮之浦岳では積雪量が1mを超えることもあります。冬の屋久島で山に訪れる際は、雪の装備もお忘れなく。

(文=川﨑拓兵/オフィスカワサキMountainGuide やまんど塾)

福島県・雄国山

きつい登りのご褒美は超展望。

頂上目指してもうひと息(写真=本田康雄)

磐梯山と遥か安達太良連峰の眺望(写真=本田康雄)

2月21日、快晴、無風

山仲間5人が久しぶりに全員揃ってスノーシューへ。今回は少々ロングコースの雄国山登山でした。遅めの出立がたたって9:30に雄子沢駐車場到着したのですが、すでにいっぱいです。スペースを見つけ、雪壁にくっつけて何とか事なきを得ました。

いろいろ手間取り10:00に雄子沢登山口を出発、深雪ながらしっかりしたトレースのおかげで、ほぼ予定通りのコースタイムでした。11:15に雄国沼畔の休憩舎に到着しましたが、舎の内外に30人近いハイカーがいてびっくりです。ニッコウキスゲの季節に匹敵する人出でした。そのなかで大阪から20人ほどのツアー客と聞き、雄国山も全国区になったかなと福島県人としては誇らしい気分になったところです。そのハイカーのほとんどが12:00に雄国山を目指して出発。一転して無人の舎となり、我々も遅れまじと出立しました。

ほぼ40分で雄国山山頂に到着。きつい登りでしたが、絶景が背中を押してくれましたし、何といっても無風がありがたかったです。磐梯山、吾妻連峰、飯豊連峰と山頂の眺望はいずれのハイカーも絶賛、初対面ながら自然と歓談の輪も広がりました。

復路、トレースなしの深雪のなか。東側斜面への下山はきつかったですが、14:10に全員無事登山口に帰還。最高な気分の一日となりました。

(本田康雄/福島県/67歳/よく行く山:福島県および近隣県の山)

会津若松・羽黒山、背炙山

会津若松市民に親しまれる近郊の低山へ。

昨秋たてられた8基の風車群(写真=葉貫正憲)

標高700mあたりの樹間から見える会津若松市街(写真=葉貫正憲)

2月23日、曇り

いつもの仲間4名で、市内の羽黒山・背炙山にいってきました。雨の予報が曇りになったのですが、大気が不安定なので近場の低山にしました。9時に東山観光駐車場に集合し、山頂方面を眺めると、予想通り雲がかかっています。

羽黒神社の階段(高低差300m)を約30分かけて黙々と上り、神社前で休憩。そこから羽黒山山頂直下まで上り、南側をまいて山頂をめざしました。雪は、朝方までの雨でザクザクの湿り雪。しかし締まっていたので歩くのは楽でした。山頂までは約2時間でした。

山頂の南方向には、昨秋たてられた再生エネルギーの「風車」が8基、ゆっくりとプロペラを回していました。近くまで行こうと約20分かけて歩いて近づきましたが、風車は、霧に溶け込んではっきりと見えません。いつもなら見える周囲の山々も見えませんでした。

山頂付近は風が冷たく、風のない場所を探し昼食。食べ終わったらあとは帰るのみです。上ってきた道を着実に下山。雪はさらに軟らかくなっていましたが、気持ちよく下ってきました。

下りは1時間15分、総行程4時間15分の雪歩きでした。

(葉貫正憲/福島県/67歳/よく行く山:会津百名山)

北八ヶ岳・北横岳

初めての雪山登山。

坪庭を出てすぐのところ。獣道を通っていくような感覚でした(写真=田中雪歩)

2月17日、曇り

雪山経験豊富な友人に同行してもらい、初めての雪山登山に挑戦してきました。

ピラタス蓼科スノーリゾートからロープウェイで山頂駅へ、坪庭を通り北横岳南峰へ至るルートです。標高差が230m程度、分岐点もほぼ無く、道が分かりやすかったので、安心して登ることができました。

積雪は2m前後でしょうか。雪がしっかりしていたので、足が埋もれる事もなく歩きやすかったです。

生憎、天気はずっと曇ったままでしたが、頂上付近以外はほぼ無風で寒くもなく、充分に景色を楽しむことができました。次は晴れている日に行きたいと思います。

(田中雪歩/東京都/よく行く山:関東近郊の低山)

八ヶ岳・横岳西壁石尊稜

やっと完登できました。

石尊稜から夕暮れ間近の阿弥陀岳(写真=山口 岳)

リッジから北アルプスの光景(写真=山口 岳)

2月21日、晴れ

昨年の秋から谷川岳一ノ倉沢凹状岩壁、槍ヶ岳中崎尾根、剱岳早月尾根、赤岳東稜とバリエーションルートにトライしてきました。しかし、お天道様とのタイミングが合わず、撤退が続いていました。

今回は21日に阿弥陀岳北稜、22日に石尊稜を予定していました。しかし、22日が八ヶ岳山域は荒天の予報。テン泊装備を車に置き、日帰りでの石尊稜にトライして、初めてのアルパインルートを完登できました。

朝のアプローチではカモシカに遭遇。晴天の中、リッジの先端で南八ヶ岳の風景を眺めている時、自分が動物になったような気がしました。

脆い岩壁を攀じている時、「死んでない」ということは「生きている」ということなのだと、生を強く実感しました。アルパインの世界にますます魅入られていきそうです。

(山口 岳/神奈川県/38歳/よく行く山:丹沢、奥多摩)

新潟県・弥彦山

レスキューヘリに遭遇しました。

レスキューのヘリコプターが要救助者を吊り上げている(写真=野水敏勝)

弥彦山頂から多宝山方面を望む(写真=野水敏勝)

2月15日、晴れ

まずまずの天候に誘われ、山仲間と弥彦山と多宝山に登りました。弥彦山は多くの新潟の登山者に親しまれている山で、東京スカイツリーと同じ標高634mです。

麓の雪は消えてなくなっていましたが、すぐに雪道となり、今年は主要なポイントに「雪だるま」が登場していました。登山者に挨拶をしてくれているようで、嬉しくなります。

稜線を北の多宝山へ向かいました。この間の景色と展望は最高です。左手には穏やかに美しいエメラルドグリーンから藍色の日本海と佐渡ヶ島。東側は越後平野を一望。まさにスカイラインを歩いている感じです。

弥彦山頂で奥宮に参拝したあと、9合目で骨折した高齢者をレスキュー隊がヘリコプターで救助している現場に遭遇しました。低山といえども雪山であることに変わりなく、アイゼンなどの滑り止めやストックなどしっかりした装備と慎重な心構えが必要です。

(野水敏勝/新潟県/65歳/よく行く山:越後の山、北アルプス、ヨーロッパの山)

丹沢山

雪山気分を味わいに。

丹沢山山頂標示と富士山(写真=伊藤 孝)

冬枯れしたブナ林(写真=伊藤 孝)

2月14日、晴れ

塩水橋から日本百名山の1座である丹沢山に行って来ました。

塩水橋のゲートからは1時間強の林道歩きです。林道にも雪が付いており、アイゼンを装着するほどではないものの、とても歩きにくい状況でした。登山口からはすぐに積雪があり、軽アイゼンを付けました。朝のひんやりした空気の中、凍てついた登山道はアイゼンがよくきき、気持ちよく歩が進みました。途中、天王寺尾根への分岐まで北側の斜面をトラバースぎみに上りますが、積雪量も多く、また傾斜も急なことから前爪のあるアイゼンの方が良いでしょう。

その後1ヶ所のクサリ場を経て、冬枯れしたブナ林を抜け、丹沢山山頂へ到着しました。山頂は風もなく、陽だまりの中、真っ白に冠雪した富士山や丹沢山塊最高峰の蛭ヶ岳を眺めながら、素晴らしいひとときを過ごすことができました。

(伊藤 孝/神奈川県/56歳/よく行く山:北アルプス、八ヶ岳、丹沢)

奈良県・観音峰

高校を1962年に卒業した同窓生との登山。

60回記念の横断幕とともに観音峰への歌碑の前で(写真=野々村英二)

2月19日、曇り

私たちは京都府の亀岡高校を1962(昭和37年)に卒業した、71才の同窓生です。毎月1回の登山を始めて満5年。今回60回めを迎え、奈良県観音峰の霧氷を楽しんできました。

残念ながら強風と凍結で途中リタイアとなりましたが、すでに次の5年分、120回めまでの山行計画もできており、元気にチャレンジします。

(野々村英二/京都府/よく行く山:近畿の山、日本百名山)

六甲山

紅葉谷への入渓は当面無理のようです。

魚屋道から見た六甲最高峰北面(写真=川畑和夫)

2月21日、晴れ

裏六甲の凍った滝を見ようと、有馬温泉から紅葉谷を目指しましたが、昨夏の台風の影響で登山道が通行止めになっていました。入口付近に住む人から「何とか通れる」という情報を聞いて林道へ入り、最初の崩落個所は越えましたが、極楽茶屋跡まで2.3km地点で封鎖されているのを見て引き返しました。

渡渉地点まで戻り、標識に従って急登を約15分で魚屋道に出ます。幅広の緩やかな道を辿って最高峰に出て、六甲全山縦走路を西へ進み、石切道を下って五助堰堤の下へ。そこから打越山へ登り返し、七兵衛山、八幡谷を経て、阪急岡本へ出ました。

紅葉谷への入渓は当面無理です。全山縦走路の北斜面は雪が残り、凍っている所がありました。

(川畑和夫/大阪府/66歳/よく行く山:六甲、比良、生駒、北アルプスなど)

六甲・須磨アルプス

すぐそばに住宅街があるとは思えない貫禄。

馬の背から横尾山へ。岩質が滑りやすいので鎖もあります(写真=伊東明美)

旗振山頂から神戸方面の展望。日差しは春の強さで、しっかり日焼けしてしまいました(写真=伊東明美)

2月14日、晴れ

冬でも温暖な須磨アルプスを歩いてきました。駅から駅へ、六甲全山縦走路の基点となる山域でもあります。

板宿駅から板宿八幡宮を経て、樫の木立に海が近い山道の情緒を感じつつ東山へ。ここで大阪湾の展望が大きく開けます。立春を過ぎた日差しは早くも眩しいほど。お隣の横尾山(312m)は本ルートの最高地点ですが、すぐそこに住宅街が見える山とは思えない貫禄です。その岩尾根の「馬の背」も然り。白い岩肌は北アルプスを想起させ、“須磨アルプス”という名も頷けます。

栂尾山~高倉山~鉄拐山~旗振山と続くピークでは階段の上り下りも多く、最後、塩屋の住宅街を彷徨いながら駅に着く頃には、程々の疲労感が全身を包みました。この調子で行くと全山縦走を完遂する日が来るのかどうか、怪しいものです。

(伊藤明美/東京都/よく行く山:関東甲信越の山と日本百名山)

広島県・深入山

まるまる1日、雪山を楽しみました。

山頂直下のバックカントリースキーヤー、スノーボーダーたち(写真=高繁 進)

2月14日、曇りのち晴れ

雪を求めて深入山へ行ってきました。積雪は1.5m前後です。

いこいの村より、雲が多い中、日の出と共に登山開始。前日までの降雪でトレースは消され、フカフカした雪の上をスノーシューで進んで行きます。バックカントリースキーヤー、スノーボーダーも山頂を目指していました。

山頂では太陽がポカポカと照り始め、雪山の絶景に歓喜があがっていました。

下山は森林コースへ周り、まるまる1日、雪山を楽しみました。

(高繁 進/福岡県/48歳/よく行く山:くじゅう系山域、阿蘇系山域など)

くじゅう・大船山

見渡す限りの展望を満喫しました。

山頂からの御池。下まで降りて凍結面を楽しみました(写真=高橋保満)

登ってきた段原と北大船山を振り返る。左下は坊がつるを望む(写真=高橋保満)

2月14日、晴れ

くじゅう連山のなかでも人気の大船山(1786m)に登りました。

この日は絶好の登山日和。雲ひとつ無く、冬季の晴天登山はやはり最高です。

今回のコースは長者原~坊がつる~大戸越(うとんごし)です。ヒザ上までの積雪に浮沈し、頭上の樹枝を避けての中腰の登りに四苦八苦でした。それでも唯一の先行者の踏み跡には「感謝感謝」です。

通常のコースタイムを大きく上回る5時間を要しましたが、山頂では見渡す限りの展望が待ってくれていました。噴煙勇ましい阿蘇五岳、由布岳、別府湾、直下の氷結した御池が疲れた体を癒してくれます。

下山の正面ルートは踏みかためられた雪道で、とても快適でした。色とりどりのテントを横目に下山し、「山小屋」の温泉に浸り、お気に入りの濁り酒でひと眠りしました。

(高橋保満/福岡県/65歳/よく行く山:くじゅう連山など)

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」応募要項

週刊ヤマケイの表紙は創刊以来、山岳フォトグラファーの菊池哲男さんの作品で構成してまいりましたが、4月から読者の皆さんの作品で構成します。ぜひあなたの力作をお送りください。

また読者の皆さんの登山レポートも募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート応募」とお書きください。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

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WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

登山口へのアプローチとしてすっかり定着した登山バス「毎日あるぺん号」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、日本アルプス各地や八ヶ岳などの主な登山口に早朝に到着することから、利用者が増え続けています。

日本山岳遺産基金賛助会員である(株)毎日企画サービスでは、今期も登山者専用バス「毎日あるぺん号」を企画実施いたします。登山にかかる日数・コストの軽減をお考えの方は、登山装備の必須アイテムとして、ぜひご活用ください。各地の開山イベントなどに合わせた、とっておきの登山バスもご用意いたします。

なお、夏期(GW~11月)の毎日あるぺん号・さわやか信州号のスケジュールは3月下旬頃より順次発表させていただきます。

大阪アウトドアフェスティバル

3月7日~8日、大阪南港のインテックス大阪で開催

アウトドアに関する日本最大級の展示規模を誇る総合イベント「第22回大阪アウトドアフェスティバル2015」が3月7日、8日に大阪で開催されます。

「TRY!! 体感型アウトドア!」をテーマに、親子で楽しめるカヌー体験、ウォールクライミングのほか、丸太切り、ロープワーク検定などもあり、触って、試して、挑戦して、学んで楽しめるイベントになっています。また、全国の自治体、観光協会、NPO法人による町おこし、村おこしの情報、田舎暮らしに関する情報も紹介される予定です。

***

日時:3月7日(土)~8日(日)、10:00~17:00

会場:インテックス大阪2号館(南港ポートタウン線「中ふ頭駅」より徒歩約5分)

入場料:大人(中学生以上)1000円(前売800円)、小学生500円(前売400円)、未就学児無料

詳細は下記URLをご参照ください。

http://www.tv-osaka.co.jp/outdoor/

山の知識検定

Q:次にあげる山の用語のなかで、地形とは無関係なものをひとつ選びなさい

・アルペングリューエン

・モレーン

・プラトー

・クーロワール

平成26年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて

山の知識検定

Q:次にあげる山の用語のなかで、地形とは無関係なものをひとつ選びなさい

・アルペングリューエン

・モレーン

・プラトー

・クーロワール

A:アルペングリューエン

アルペングリューエンとは、日の出前や日没後に高山が紅色や黄金色に輝く現象で、地形とは無関係。エーデルワイスの歌にも「思わずあおぐアルペングリューエン」とある。モレーンは氷河に運ばれてきた岩、石、砂などが作る堆積地形。プラトーは元の意味は高原、大地で、周りが急峻でそこだけ平坦になっている場所をいう。クーロワールとは氷や雪で浸食された、山頂や山稜に食い入った深い岩溝をいう。ガリー(英語)、ルンゼ(ドイツ語)と同意語として使われる。

平成26年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

ヤマケイ新書『もう道に迷わない』

道迷い遭難を防ぐ登山技術

2013年に全国で2713人(2172件)の山岳遭難が発生しましたが、そのなかの約42%(1134人)が道迷いによる遭難でした。道迷い遭難は年々増加し、山岳遭難の原因のなかでも最も多い状況が続いています。本書では道迷い遭難を防ぐために「実際の遭難事例に学ぶ」「道迷い遭難の起こり方を知る」「低山での道迷いの実態」「道迷いを防ぐ登山技術」「道に迷ったときの対処法」と、道迷いを防ぐために豊富な実例と詳細な解説を収録しています。

https://www.yamakei.co.jp/products/2814510230.html

●著者:野村 仁/発売日:2015年2月20日/ページ数:208ページ/判型:新書判/販売価格:800円+税/ISBN:978-4-635-51023-3

2015年2月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『山岳雪崩大全』 2/2 1,980円+税
新・分県登山ガイド『改訂新版 千葉県の山』 2/2 1,900円+税
『くらべてわかる 野鳥』 2/6 1,600円+税
『くらべてわかる 淡水魚』 2/6 1,600円+税
『屋久島ブック2015』 2/13 1,000円+税
『山と溪谷3月号』 2/14 952円+税
ヤマケイ新書『もう道に迷わない-道迷いを防ぐ登山技術-』 2/20 800円+税
新・分県登山ガイド『改訂新版 三重県の山』 2/20 1,900円+税
ヤマケイ新書『山岳遭難の教訓-実例に学ぶ生還の条件-』 2/20 800円+税
『犬の介護に役立つ本』 2/21 1,200円+税
『関西トレイルランニングコースガイド』 2/21 1,800円+税
DVDブック『だれでもできる楊名時太極拳』 2/21 1,800円+税
『新版 誰でもできる自転車メンテナンス』 2/28 1,000円+税


アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】湯ったり名山トレッキング「東尾根から御坂・毛無山」日帰り

ヤマケイ登山教室

河口湖と西湖を分けて南北に延びる尾根と、十二ヶ岳からの尾根とと交点にある展望ピークが御坂山塊の毛無山です。今回は東尾根から山頂を目指します。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=134782

日程 3月11日(水)
集合 新宿西口スバルビル前 (7:00)
行程 新宿(バス)河口湖畔・東尾根末端部(840m)~天神山(1054m)~淵坂峠(1095m)~毛無山(1500m)~文化洞トンネル東口(920m)(バス)新宿【解散】20:00~22:00(予定)
歩行時間:約4時間
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です)
難易度 3(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるがあり、幅員が小さい箇所がある。転滑落の危険個所が部分的にあり、一部に梯子やクサリ場、それに匹敵する箇所がある)
参加費 15,000円
監修 平田謙一(山岳ガイド)

【机上講習会】山の天気ハイキング・山岳気象大全「山の天気サイトの利用法」

ヤマケイ登山教室

山の天気はめまぐるしく変わります。気象の変化は、時として登山者に激しく襲いかかったり、またある時には幻想的な光景を作りだしたりもします。この机上講座では、気象変化のメカニズムや季節ごとの典型パターンなどを体系的に学びます。今回のテーマは山の天気サイトの利用法です。

参考書『山岳気象大全』(山と溪谷社刊)

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料が無料になります。

昼の部

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1490

夜の部

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1493

開催日 3月9日(月)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 昼の部:15:00~16:30/夜の部:19:00~20:30
定員 各45名
受講料 各2,000円
講師 猪熊隆之(山岳気象予報士)
株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、前田哲、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。