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佐藤敏夫さん

安達太良山のくろがね小屋の支所長を務め、小屋を守って27年。

くろがね小屋での佐藤さん

3月中旬のくろがね小屋

安達太良山は、那須火山帯の複合火山のひとつで、あの有名な高村光太郎の詩集『智恵子抄』で「本当の空がある」と智恵子に言わしめた山です。その山懐にあるくろがね小屋は温泉があり、しかも通年営業です。今回はその小屋に永年勤務されている名物支所長、佐藤敏夫さんにお話をうかがいました。

(聞き手=伊東真知子/『週刊ヤマケイ』編集部)

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伊東:くろがね小屋と言えば「佐藤さん」と、必ずどなたからも名前が出てくるように、大変有名な方ですが、お勤めして何年になりますか。そのきっかけは?

佐藤:もうくろがね小屋に入って27年になりますかねぇ。私はここの地元の者で、当時は農業をしながら、当時は子供たちを相手に、夏休みにキャンプなどを指導するエキスパートでした。ワンシーズンだけ尾瀬に入って帰ってきたら、くろがね小屋を管理している公社の知り合いから、先代の後任として勤めないかとお話がありました。若いころから、民宿かペンションをやってみたいという夢があったので、お引き受けしました。

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伊東:一口に27年というものの、やはり長いですね。通年営業なので、安達太良山の365日をご存じかと思いますが、この山の魅力はどんなところですか?

佐藤:安達太良山は南北に5つの山が連なる複合火山のひとつですが、独立峰に近く、大自然のエネルギーに溢れていますね。植生に変化があり、高山植物をはじめとし、ダケカンバやその他の緑も豊富で、ヤエハクサンシャクナゲ、サラサドウダン、レンゲツツジ、ウラジロヨウラクなどが咲き誇り、田中澄江さんの著書『花の百名山』の一座にも選ばれています。その木々や花々の色のコントラストが素晴らしいと思います。

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伊東:私がうかがったのは1月で、しかもホワイトアウトだったので、またぜひ季節を変えて訪れたいと思っています。3月末から福島県の山の山開きが順次ありますが、それに合わせてキャンペーンがあるそうですね。

佐藤:3月末から6月28日の間に、福島県内では65座以上の山で山開きが行われます。その山開き登山に3回以上参加された方に、抽選でくろがね小屋の宿泊券やオリジナルバンダナが当たります。どうぞこのキャンペーンにご参加いただき、福島県を応援してください。

知床・斜里岳

大パノラマを独占する贅沢な時間。

通称東斜里岳(1452m)の稜線から見た斜里岳(右)(写真=谷水 亨)

本来なだらかな「馬の背」は切り立った稜線となっていました(写真=谷水 亨)

4月2日、晴れ、トレース無し

知床半島の付け根に聳え立つ、日本百名山の斜里岳は麓からの風貌も雄大で、とても絵になる山です。夏の時期には靴を濡らさないで登れる沢登りの山として登山道が整備されていますが、登山口までは未だ深い雪に閉ざされています。今回は根北峠(国道244号線)から国境線に沿った冬季限定のルートを登ることにしました。

早朝5:30に峠駐車場をスキーで出発。約3.6km、標高800mまでなだらかなダケカンバの森を進みます。やがて稜線に出るとサンクラストした雪面となり、標高1300m付近でスキーをデポしてアイゼンに履き替えました。目前には通称東斜里岳が聳え立ち、クラストの上に20~30cmの雪が積もる斜面に変わります。雪崩れそうなルートを避け、ハイマツや枝をつかんでよじ登り、1452mの頂に立ちました。この細い稜線上には3つの鋭峰があり、雪崩、強風、寒さとの闘いが始まります。数mわきには表層雪崩が起きた跡もあり、緊張の連続でルートどりをしながら頂上に立つことが出来ました。

山頂からは360度の大パノラマで知床連山、摩周湖、オホーツク海等を独り占め、何とも贅沢な満足のいく時間でした。しかし風と寒さで長居は出来ず、早々に下山しました。

下りはより慎重にピッケルを根元までさし、壁にへばり付くように前爪をキックして1歩1歩おりました。スキーデポ地点からは融け出した雪がザクザクになっており、春スキーを楽しむように滑走して来ました。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

八甲田

酸ヶ湯温泉宿泊のバックカントリースキー。

地獄湯ノ沢から仙人岱ヒュッテへの登り。背景に遠く岩木山が浮かんでいます(写真=日向俊雄)

八甲田大岳を横に見て、これから硫黄岳東面を滑ります(写真=日向俊雄)

3月31日~4月3日

今回の宿泊地は酸ヶ湯温泉。北八甲田はロープウェイで山頂駅まで上がることができ、一方、酸ヶ湯温泉からはスノーシューやシール歩行で短時間で稜線に立てるので、その日の状況判断でいろいろなルートを回ることができます。

1日目は天気も良かったので、偵察がてら大岳環状ルートを一回りしました。2日目はガイドツアーに参加。麓の雨も山頂駅では小雪に変わっており、視界が悪いので午前と午後に分けて銅像ルートを2回滑りました。ツリーラン主体のルートですが、午後は前嶽北面の急斜面も楽しみました。

快晴となった3日目は仙人岱ヒュッテに上がり、硫黄岳東面を滑った後、小岳、大岳と回って大岳環状ルートを酸ヶ湯温泉まで滑って戻りました。

この時期は天候が不安定なので1日でも好天に恵まれれば良い方ですが、動けなかったのは1日だけ。特に4月2日は岩木山がくっきり見えるほどの快晴で、前日の小雪で純白に雪化粧した山々を眺めながらのバックカントリースキーは最高でした。

(文=日向俊雄)

秋田県・稲倉岳

鳥海山北面の展望地へ。

山頂下部に広がる大斜面(通称バカ尾根)。4人の登山者が先行する(写真=吉田 功)

稲倉岳山頂から鳥海山北面を望む(写真=吉田 功)

3月28日、晴れ

稲倉岳(1554m)は鳥海山の北西に位置する山ですが、山頂に至る登山道は無く、登れるのは殆ど積雪期に限られます。また、その山頂から望む鳥海山北面の姿は正に絶景です。その勇姿を眺めるため、2~4月には多くの鳥海山好きの登山者がこの山を訪れます。

山頂直下には高大な斜面が広がっており、ここをスキーで滑り降りるのも稲倉山行の楽しみのひとつです。

しかし、鳥海山同様、稲倉岳も日本海から10km程しか離れていないため、冬場は北西の季節風がまともに吹き付け、例え晴れていても強風のために登頂を断念せざるを得ない事もしばしばです。

今年は雪が少なかった上に3月の気温が高く、雪解けは異常なペースで進んでいます。朝7時半、にかほ市象潟町の登山口に着くと車載の温度計はすでに12℃を示していました。山スキーを履いて出発しましたが、高温のためかコースは途中雪が途切れていて、スキーを3度も脱がねばなりませんでした。

気温は高いものの風は登るにつれて強まり、標高1100m付近で先行していた登山者のうちふたりが登頂を断念して、スキーで下山して行きました。ここから少し登ると、通称バカ尾根と呼ばれる広大な斜面が広がっています。

強風のため所々凍り付いた斜面にスキーアイゼンを効かせて登り切って山頂に到着。目の前には鳥海山の北面が迫り、疲れを忘れさせてくれました。

今回は休憩時間を含めて4時間程で山頂に着く事が出来ました。帰りはシールを外したスキーで一気に滑り降り、2時前には下山しました。

(文=吉田 功/本庄山の会)

秋田県・山伏岳

泥湯温泉からストレートに登って、滑り降りる。

高松岳を望みながら、山頂へのシール登行(写真=高橋金雄)

山頂を滑る。バックは高松岳と栗駒山(左奥)(写真=高橋金雄)

4月2日、曇りのち快晴

栗駒山の西に、高松岳と競うような格好で並んでいるのが山伏岳です。夏は高松岳から周回するのが一般的ですが、今回は泥湯温泉からストレートに山伏岳に登り、同ルートをスキーで滑り降りました。

コースは泥湯温泉から車道を歩き、河原毛地獄から尾根に取り付きました。カラマツやスギの植林地を抜けると、きれいなブナの樹林帯に入っていきます。登るほど見晴らしも良くなり、山頂付近は真っ白なオープンスロープが広がって最高でした。

山頂からの眺めも最高で、鳥海山、神室連山、栗駒、焼石、虎毛山など360度のパノラマが満喫できます。下りは泥湯温泉まで滑りっぱなしでした。

(文=高橋金雄/山岳写真家)

朝日連峰・三体山

朝日連峰南端に位置する歴史の山を歩く。

爺岳付近から眺めた飯豊連峰(写真=曽根田 卓)

広大な雪堤が三体山まで続く。右奥には大朝日岳が見えている(写真=曽根田 卓)

4月4日、晴れ

朝日連峰のマッターホルンと言われる祝瓶山は、豪快な岩尾根を登ることで人気の山ですが、その山頂から南に連なる標高1200m前後の連山には、三体山を除いて夏道が存在しません。三体山の夏道自体も近年刈払いが不十分で、登る場合には藪漕ぎもどきの登山を強いられますし、たどり着いた山頂は低木に囲まれてほとんど展望がない場所です。

しかし、北から合地峰~三体山~爺岳と続く三体山連山は、山形県長井市の方々にとって特別な意味を持つ山でもあります。江戸時代末期の酒田港経由の最上川舟運は関税が高過ぎたため、当時の長井の商人はその対策として、慶応3年に長井から野川を遡って三体山を越え、小国石滝に出てから、更に越後の村上に出る新道を開削しました。

それが西山新道と言われる道で、今回残雪を利用して歩いたコースもその道筋の一部を辿っています。途中、雪が消えた尾根筋では西山新道の一部が現れていて、歴史の重みを感じながら歩けました。

この山域は飯豊連峰と朝日連峰の中間に位置するために、前後に東北を代表する両連峰の大観を眺めながら歩く、とても贅沢なひと時を味わえました。

但し、複雑なルート採りをしないと稜線まで行きつかないですし、滑落の恐れがある急斜面の登り下りがあるため、雪山のエキスパートでないと難しい山です。

(文=曽根田 卓)

北アルプス・八方尾根

雪上訓練兼撮影に行って来ました。

撮影に夢中の会員(写真=松原貴代司)

ガス晴れた三山(写真=松原貴代司)

4月4日~5日

山岳写真同人四季では毎年4月に、主として新入会員を対象に、撮影に役立つ雪山での基本技術習得を兼ねた行事を行なっています。今年は、昨年に引き続き八方尾根で行ないました。

直前の大雨でかなり減りましたが、積雪量はたっぷりで4日昼の八方池山荘への15人全員の集合に合わせ、山岳会所属の会員が講師となり、先ずは机上講習会、次いで山荘上のスロープで雪上歩行の実技講習です。天気予報は両日とも曇り時々雨で、撮影はあきらめていた処、講習途中に突然ガスが切れ始め、白馬三山がガスと流れる雲間に現われ、絶好の撮影条件となり、急遽、撮影タイムへ切替えました。結局、日没まで撮影。月食を垣間見ながらの夕食の後、ベテラン会員の作品プリントをたたき台に、消灯時間ギリギリまでの山岳写真勉強会です。

5日は夜半からの雨で何もできず、下りリフトの運転開始に合わせて解散しましたが、新旧会員の親睦も果たせ、有意義な時間を過ごせました。

八方池山荘から八方山までの雪面は気温上昇によりズボズボで、場所によってはフトモモまでもぐる箇所があり、注意が必要です。

なお、山岳写真同人四季では意欲のある新人を募集中です。詳細はホームページをご覧ください。

(文=松原貴代司/山岳写真同人四季)

栃木県・古賀志山

読図の力が試される山にカタクリを求めて。

春の妖精たちの楽しいおしゃべりの時間(写真=奥谷 晶)

西の松島前後には垂直のクサリ場がある。ロープなどが中途半端な長さだったりするので、細心の注意が必要(写真=奥谷 晶)

3月27日、晴れ

暖かい春の陽気が続くと知って、たまらずカタクリの群落をもとめて、まだあまり人がこないうちに、と古賀志山へ。

一般の登山道からそれて、中尾根方面へと向かいます。通称「お花畑」とよばれる斜面へと向かいます。やはり少し早かったようで、日当たりのよい斜面に2から3分咲き程度でしたが、みずみずしい春の妖精の可憐な姿をみせてくれました。この陽気がつづくと、数日で斜面いっぱいに埋め尽くすことになるでしょう。

カタクリの花を楽しんだあとは、西の松島へ足をのばし、低山とは思えぬ岩稜歩きを満喫してきました。古賀志山は多数の踏み跡やバリエーションルートが開かれており、目的のルートを見いだすのは一筋縄ではいかず、読図の力が試されます。

(文=奥谷 晶)

西上州・神成山~破風山

幻の野草、オキナグサを探して。

南蛇井駅付近からの九連峰とオキナグサ。里では桜が咲いていた(写真=石丸哲也)

破風山山頂から南東方面の展望。右端が稲含山、中央やや左は西御荷鉾山(写真=石丸哲也)

3月30日、快晴

西上州の山の行き帰り、上信電鉄の神農原(かのはら)駅から南蛇井(なんじゃい)駅あたりから見える丘陵が、もう40年近く前から気になっていました。10数年前、その丘陵の一角である神成(かんなり)山に幻の野草とも呼ばれるオキナグサが見られることを知り、さらにモチベーションがアップしておりました。しかし、その花期にはちょうどほかの山も花が咲き出し、やや不便なアクセスとあいまって機会をつくれずにいました。

ところが先日、偶然にも友人が神成山の計画を立てたので便乗。ここだけではあまりに短いので、西に連なる破風(はっぷ)山の尾根も歩く計画で出かけました。

当日は神農原駅の北にある宮崎公園に車を停めてスタート。富岡市立西中学校の北側から山に入っていきます。登山道は地元の方たちによって整備され「日本一きれいなハイキングコース」と記された指導標が要所に立てられています。この尾根道はいくつものピークが連なることから九連峰、富岡アルプスとも呼ばれているようです。雑木林は芽吹き始めたところで、そこかしこにミツバツツジが鮮やかなピンクの花を咲かせていました。

神成山は標高321mに過ぎない超低山ですが、さすが西上州の一角だけあり、南面が岩壁で切り立った所も随所にあり、上信電鉄の線路を隔てた稲含(いなふくみ)山などがよく見えます。久恋のオキナグサにも出会い、いったん里に下りてから破風山へ登り返しました。こちらは神成山と対照的に指導標など全くなく、踏み跡を探しながらのいわゆるバリエーションハイクコースです。それでも尾根道を進むと踏み跡がはっきりしてきて、迷いやすい所には赤テープも付けられています。

破風山も400mあまりの低山ですが、南側を除く三方に岩壁を巡らせています。踏み跡は南面の弱点を縫って登り、飛び出した山頂は周囲が切れ落ちているだけに爽快な展望が広がります。西には親指を立てたような鍬柄岳を始め鹿(かな)岳、四ツ又山などの岩峰が登高欲を誘います。千平駅へ下山し、上信電鉄で神農原駅へ戻る途中、南蛇井駅に群生するオキナグサを見ることもできました。神成山のオキナグサとともに、破風山北麓の日本翁草育成所でオキナグサの保護、育成に努める富澤康武さんたちによって植えられたものだそうです。例年、花期は3月中~下旬ごろで今年はもう終わりですが、翁草の名前の由来となった種子の綿毛はこれから。雑木林が新緑に萌え、トウゴクミツバツツジなども咲いてきます。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

埼玉県・日和田山

お弁当を持ったハイキングには絶好の山。

日和田山、山頂手前社の岩場から見た巾着田(写真=加涌由貴)

巾着田曼珠沙華公園のサクラ(写真=加涌由貴)

3月31日、晴れ

春、真っ盛りを感じるような晴天に誘われて、お弁当を持ち日和田山を登りに出かけました。子供たちは春休み中ですから、親子での登山姿を見かけました。

日和田山は標高300mほどで、西武鉄道秩父線高麗駅からアクセスも良く、登山道も問題ありません。

この山は日本でのフリークライミング発祥の山と聞いています。この日は平日でしたが、クライミングのトレーニングをされている方が多数いらしゃいました。

山頂手前の神社から見る眼下の巾着田の風景は素晴らしいです。麓の巾着田や高麗神社などとセットで散策すると歩行距離もあり、サクラや菜の花が楽しめると思います。

(文=加涌由貴)

神奈川県・石砂山

ギフチョウが舞う山。

相模原市緑区青野原から仰ぐ石砂山(写真=白井源三)

山頂のベンチに憩うギフチョウ(写真=白井源三)

3月31日、晴れ

春の女神と呼ばれるギフチョウは、神奈川県北の石砂山全体に分布して3月下旬から飛来します。相模原市藤野地区ではチョウと産卵に必要なカンアオイの保護活動を行ない、春の風物詩ともなっています。今では県外からもこのチョウの撮影に多くのカメラマンが押し掛けるようになりました。

石砂山の入山口は主に3つあり、今回は石砂山北麓の篠原から入山します。閉校になった小学校が篠原の里の施設となり、その駐車場(有料500円)を利用しました。狭い林道での駐車は地元に迷惑なので避けましょう。

牧馬峠側に向かい、篠原川にかかる橋を渡るとギフチョウの説明板が立っています。畑と民家が点在する閑静な集落では、満開の梅林の下に長いレンズを付けたカメラマンが行列でモデルの飛来を待っているのでびっくりしました。

小川を渡り、杉林をジグザグに登っていくと明るい落葉樹の稜線に出ます。時々ギフチョウが通り過ぎ、期待が増します。見上げる首が痛くなるほどの急な階段の登りが始まり、喘ぎ着いた山頂では何人かのカメラマンがきまぐれな女神を追っていました。

右手樹林越しに残雪の富士山が霞み、正面には道志川を隔てて焼山がどっしりと横たわります。かつて頂上付近では山火事が発生しましたが、見事植生が復活しました。これからしばらく、石砂山山域はギフチョウ鑑賞と撮影の舞台となり、山がいちばん賑わう時候となるでしょう。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

神奈川県・弘法山

秦野市民憩いのハイキングコースを歩く。

権現山山頂は、憩いの広場(写真=原田征史)

多くのハイカーが山歩きを楽しむ、手軽なコースです(写真=原田征史)

3月31日、晴れ

小田急線秦野駅で下車し、駅前から水無川沿いの歩道を下流に向かって歩き、弘法山入り口の案内板から階段道を登り出します。

斜面を登り切ると桜の咲く浅間山。ここからなだらかな尾根道を歩けば、さらに展望の良い権現山に到着です。八角形の特徴ある屋根を持つ2階建ての展望台に登れば、秦野市街が一望できました。ここから先のコースは春はサクラ並木に、初夏からは緑陰の尾根道となり、秦野市民憩いのハイキング、ウォーキングの道として親しまれています。

さらに案内版に導かれて弘法山に到着。観音堂や史跡案内板があり、平日にもかかわらず大勢のハイカーで賑わっていました。ここから緩やかな尾根伝いの道を下って行けば、小田急線鶴巻温泉駅に着きます。

(文=原田征史/小田原山岳会員、『神奈川県の山』著者)

山梨県・兜山

甲府盆地の展望を得られずとも。

登山口の標高は565m。660m付近の様子(写真=中村重明)

兜山913m方向(写真=中村重明)

4月5日、曇り時々霧雨

丁度見頃の時期となった甲府盆地のモモの花が一望できる、という兜山を訪ねました。

中央道・一宮御坂ICから登山口に向かう途中、鮮やかなモモの花が一面に咲き乱れていて、期待以上の景観を呈していました。が、残念ながら登山口駐車場到着時点では霧雨の天候で、山頂付近はガスの中。但し、雨具を着けるほどではありませんでした。

行程では展望は全くなく、期待していた登山路上からの甲府盆地の展望は得られなかったものの、所々でヤマザクラやスミレの花などが目を楽しませてくれました。また約2時間半の短い行程ではあったものの山腹コースの登りは結構急で、かなり汗をかき、いい運動になりました。

帰路でも、各所にモモの花を初め、ブドウ、サクラ、菜の花などが咲き乱れていて、素晴らしい景観でした。

(文=中村重明)

三重県・藤原岳

孫太尾根からフクジュソウ咲く藤原岳へ。

フクジュソウが咲く藤原岳南面(写真=金丸勝実)

残雪の藤原岳山上台地(写真=金丸勝実)

3月28日、晴れ

鈴鹿山脈の北部に位置する藤原岳は、花の百名山にリストアップされ、フクジュソウの咲く山として広く知られています。天候に恵まれたこの日の朝、山仲間と観光登山駐車場に集合すると、駐車場はすでに登山者の車でいっぱいでした。今回のルートは孫太尾根ルート。車1台を駐車場にデポし、もう1台で孫太尾根の登山口に向かいます。

孫太尾根は、藤原岳南面から県境稜線を経て、東に派生する長大な尾根です。春の花が多く見られる尾根で、この日はタチツボスミレ、ヒロハノアマナ、ミスミソウなどが見られました。長い尾根を歩き、やっと残雪のある県境稜線に合流。ここから藤原岳への辛い急登を耐えると、お目当てのフクジュソウとセツブンソウが出迎えてくれます。山頂からは加賀白山、乗鞍岳、御嶽山が一望できました。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

熊野古道・小辺路~雲取越

天候に恵まれ、熊野の峰々を歩いてきました。

高地にひっそりと佇む「天空の郷・果無集落」(写真=長谷川守克)

小雲取越のビューポイントである百間グラ(写真=長谷川守克)

3月21日~28日、晴れ時々曇り

昨年歩いた大峯奥駈道山行の厳しさと達成感をもう一度味わいたくて、以前から歩きたいと思っていた世界遺産の熊野古道、小辺路~雲取越をテント泊で歩きました。

道中、周辺の峰々で登頂可能な峰は、すべて登頂する事を前提として計画を立てました。ただ、その道程は約160km強。スタート地点の高野山から、熊野本宮大社・熊野那智大社を経て、ゴール地点の熊野速玉大社までが約120km強、そして途中寄り道のプラスアルファを考えると、体力面で一抹の不安はあります。それでも、山行予定期間中は天候も大崩れしないという予報だったので、出掛ける事にしました。

結果、厳しい局面もありましたが、天候に恵まれ運好く歩き通すことができ、その上、伯母子岳、赤谷峰、大雲取山、如法山などいままで登ったことのない10座にも登頂できました。

なお、昨年歩いた大峯奥駈道と比べると、危険な箇所は特に無く、道中出逢う人も多々あり、精神的には楽でした。しかし、きつさは大差なく、体力・気力勝負でした。コースが長いのは当然の事、日頃担がない20kg弱の荷物を背負っての歩きは、体力的に厳しく、後半はバテバテで何度も立ち止りました。それでも展望を味わったり、周辺に咲くヤマザクラやミツバツツジを眺めて疲れを癒し、マイペースで歩を進めてゴール地点に到着。歩いた者にしか味わえない達成感と充実感に浸っていました。

今回も貴重な経験をしましたが、歳を重ねる毎に体力の低下が著しい事を実感した山行でした。

(文=長谷川守克)

鳥取県・大山

何歳まで登れるのか、雪の大山に今年も挑戦されました。

大山頂上避難小屋にて。左から3人目は83歳の大先輩(写真=舩越 仁)

頂上台地を後にする(写真=舩越 仁)

3月31日、晴れ

昨年に引き続き今年も投稿します。御年83歳、大先輩の大山への挑戦です。春先の天気の良い日を選び、初めての女性ふたりもいます。暖かい日和が続いたので、雪が無くなってはいないか心配しましたが、登山口から十分な雪でした。

表面はザラ目で蹴り込みの効く歩き易い雪質です。6合目の避難小屋は雪庇の下になったのか、赤旗が無ければ通り過ぎたかも知れません。初めての人もいるので、ここでアイゼンを装着しました。頂上台地の木道は露出していましたが、まだたっぷりの雪がキャラボク樹林帯を覆っており、トレースに沿って頂上に着きました。

今日の主役である大先輩は「7合目迄で下山する」と弱気でしたが、皆に励まされ全員の登頂が成りました。そして登高中に吹いていた強風もいつの間にか穏やかになり、頂上からの眺めをゆっくり堪能することが出来ました。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会)

大分県・祖母山

春の息吹を感じながら稜線歩き。

山頂から天狗岩とマンサク(写真=池田浩伸)

川上渓谷上部では、ミツバツツジが満開(写真=池田浩伸)

3月30日~31日、晴れのち曇り

尾平~宮原コース~テント泊~祖母山~天狗岩~黒金山尾根コース~尾平を周回しました。

30日は初夏を思わせる気温で、半袖になって登ります。岩壁にはミツバツツジの赤紫が映えて綺麗でした。夜は薄雲で星は少なく、時々の突風に目が覚めましたが、心地よい眠りで朝を迎えました。

黒ずんだ残雪を踏んで山頂に立ち、マンサクの花越しに雲の上に峰々が連なる大展望は、時間を忘れるほどです。黒金山尾根を下り川上渓谷に近づくと、満開のミツバツツジが迎えてくれました。雪の残る山にも、春の息吹を感じる山歩きでした。

(文=池田浩伸/登山ガイド)

宮崎県・二上山

高千穂町と五ヶ瀬町の境にある山へ。

二上山男岳山頂直下に建立されている三ヶ所神社の奥宮(写真=緒方 優)

二上山女岳への登山道で咲き始めたアケボノツツジ(写真=緒方 優)

4月6日、曇り

高千穂町から山附川沿いの道を通って六峰街道の杉が越へ。ここが登山口で「二上山男岳登山口」の案内板があります。階段を登っていくと、山頂直下の崖下に三ヶ所神社奥宮が建立されています。右手に進んで登山道を登ると二上山男岳山頂です。さらに奥に進むと二上山男岳東峰山頂へ。登山口に戻り、車で林道を北に550m走ると二上山とその北東に位置する989.2mピークとの鞍部で、「二上山頂展望台入口」の案内板があります。こちらが二上山女岳で、三等三角点989.2mピークの三角点名は「二神山」。その横には鉄骨の展望台が設置されています。

登山道沿いにはミツバツツジやアケボノツツジの花が咲いていました。今週末には見頃になるでしょう。今年の開花は早いようです。5月連休にかけての山行計画は、花目当てのときは見直す必要があるでしょう。

(文=緒方 優/『宮崎県の山』共著者)

屋久島・宮之浦岳

言わずと知れた奥深い島の名山。

宮之浦歩道から宮之浦岳の北面を望む(写真=鈴木さとし)

高塚小屋に現れたヤクシカ。ニホンジカとくらべて体格が小柄です(写真=鈴木さとし)

3月27日~28日、晴れ時々曇りのち雨

新緑の始まった宮之浦岳に登ってきました。白谷雲水峡から登り、高塚小屋で一泊して淀川入口に降りる縦走コースです。

積雪期も終わり、春休みでしたので登山口とした白谷雲水峡はたいへんな賑わいでした。奥に入るほど人が少なくなっていきます。屋久島固有種のオオゴカヨウオウレンが、小さくて見落としがちですが見頃を迎えていました。山肌には、新緑の黄緑色がちらほら目立ちます。

新しくなった高塚小屋で快適に泊まらせていただき、翌朝は午後から雨の予報でしたので早立ちです。頂上あたりは晴れやかでしたが、予報通り雲行きがだんだん怪しくなり、下山する頃には土砂降りの雨となりました。

登山道の残雪状況は、頂上付近の融けにくい箇所に少し残るのみで、アイゼンは不要でした。

(文=鈴木さとし/登山ガイド)

ニセコ・ワイスホルン

稜線は強風でした。

ルートから見たニセコアンヌプリ。斜面には滑走跡が見られる(写真=蓮井美津夫)

強風の為、ワイスホルン頂上をあきらめて下山するグループ(写真=蓮井美津夫)

4月5日、晴れのち曇り

海外から多くの人が上質な雪を求めて訪れるニセコ周辺も、今年は春が早いようです。ニセコ在住の知人から、このところの高い気温で今シーズンはそろそろ終わりとの話しを聞き、実際の状態を確認するべく、今は使われていないスキー場があるワイスホルンに向かいました。

登山口となる冬季通行止めの最終除雪地点には、思った以上に多くの車が駐車し、何人かがスノーボードを準備中でした。既に出発した人も多いようで、そのトレースに続いて林道歩きからスタートし、次に稜線に向けての登りとなりました。

途中では青空も見えていましたが、稜線に近づくと強風の世界です。先行者のグループが頂上をあきらめて下山してきたことから、自分も尾根の手前で折り返しとしました。

雪の状態としては風は強かったものの、気温は高く、かなり融けており、汚れも目立って純白の世界とはなりませんでした。

(蓮井美津夫/北海道/56歳/よく行く山:道央、大雪山)

福島県・半田山

春の訪れを求めて。

半田沼畔から望む半田山(写真=本田康雄)

木立の間から垣間見る、ハート型の半田沼(写真=本田康雄)

4月4日、快晴

半田山は福島市から北へおよそ20kmの位置にあり、標高863mという低山ですが、麓の半田沼と合わせて四季折々の花が楽しめる、県内でも人気の山です。今回は5月の定例登山に先立ち会員3名と下見を兼ね、春の訪れを告げる山野草を求めての登山でした。

南駐車場からスタートして時計回りに山頂を目指し、下山は北駐車場へと向かう周回コースです。9:55、穏やかな春の陽気のもと南登山口を出発しました。標高差400m超の登高は楽ではありませんが、登山道が良く整備されていることもあり、快適な道のりで山頂到着は11:15。広々とした山頂ですが、南側以外は木立に遮られて眺望は叶わず、またハート型に見える麓の半田沼も木々の間から覗き見るかたちで少々物足りなさを感じます。それでも、柔らかな陽ざしのもとのんびりくつろぐ昼食は十分に楽しめました。

35分ほどの休憩後下山し、北駐車場を経由して半田沼には12:55到着でした。

沼周辺にはカタクリ、アズマイチゲ、ショウジョウバカマの群生と水芭蕉が咲き揃い、この先多彩な花々の開花が期待されます。

(本田康雄/福島県/67歳/よく行く山:福島県および近隣県の山)

新潟県・角田山

カタクリの素晴らしい群生。

桜尾根コースに可憐に咲くオオミスミソウ(写真=宮下明美)

灯台コースに咲く、みごとなカタクリの花の大群生(写真=宮下明美)

4月2日、晴れ

新潟市の角田山(481.7m)を歩いてきました。前日の雨天から一転して晴天に恵まれ、オオミスミソウ(雪割草)、カタクリ、ショウジョウバカマ、一輪草などの花を楽しんできました。特にカタクリの群生は素晴らしかったです。

桜尾根(民有地)を上がらせていただき、灯台コースをおりてきました。

(宮下明美/新潟県/よく行く山:上信越、東北、上州の山など)

埼玉県・堂平山~大霧山

好天時に歩いてみたい、展望のいい縦走路。

堂平天文台(写真=岡田充弘)

虎山の千本桜(写真=岡田充弘)

4月4日、雨のち曇り

入間の平野部からよく見える笠山、堂平山と、槻川を挟んで対峙する大霧山とをあわせて比企三山と呼ばれていますが、今回はそのうちの堂平山から大霧山を縦走しました。この縦走路は、東武鉄道が主催する外秩父七峰縦走ハイキングの核心部ともいえるもので、道標が整備され、エスケープルートも取りやすいので歩きやすい登山道となっています。

小川町駅からバスに乗って終点の白石車庫まで行き、バス停から笠山峠を目指し、さらに堂平山に向かいます。堂平山には天文台ドームが立ち、パラグライダーゲレンデがありますが、芝生の広場から武甲山、両神山など奥秩父の展望が開けていて気持ちのいい場所です。ただ、当日は頂上付近で風雨が強く、残念ながら展望は得られませんでした。堂平天文台は休憩所として、軽食の販売とトイレが利用できます。

ここから電波塔のあるコース最高峰の剣が峰に登り、白石峠を目指します。

白石峠から大霧山へは雑木林穏やかな登山道を歩きます。茶屋の建つ定峰峠、雑木林のなかにひっそりとある旧定峰峠を通り抜け、牧柵沿いに登れば大霧山山頂に立ちます。

この付近の山々には、ダイタラボッチの伝説や日本武尊の言い伝えがあります。定峰の県道沿いにはサクラが植林されているのですが、この日はまだつぼみで、満開の時期に再訪したい場所です。山頂も両神山を中心に西上州への展望が開けていて、休憩するにはいい場所です。曇りでしたが、少し展望が得られ、よい休憩になりました。全般的にこの縦走路は展望が良いので、好天であれば飽きないと思います。

大霧山から粥仁田峠を経て、かつて秩父霊場巡りに使われた道を、山村を抜けて橋場バス停に降りました。小川町駅行きのバスは1時間に1本程度なので、バス待ち時間を利用して、落合バス停まで歩き、そこから徒歩5分ほどの虎山千本桜を訪れました。採石場あとの丘陵地に、10年ほど前から地元有志の方々が桜を1,600本植樹した場所だそうで、ちょうど桜の見頃を迎えており、山行の良いご褒美になりました。まだあまり知られていないようで、穴場の花見場所と思います。

(岡田充弘/埼玉県/44歳/よく行く山:奥武蔵、秩父、上信越の山)

丹沢・蛭ヶ岳

霧の登山道を抜けて山頂へ。

もう少しで霧を脱します(写真=内海直親)

富士と檜洞丸(写真=内海直親)

4月2日、霧のち晴れ

早朝の道志道を走り、東野から蛭ヶ岳をピストンして来ました。予報ではもう少し好天気味だと思いましたが、林道は霧。天候の回復が少し遅れているようです。

稜線を東海自然歩道最高点に向って辿ると、漸く太陽が顔を出しました。雲の上は良い天気です。

姫次から、未だ新芽を見せない唐松越しに、丹沢の最高峰を眺め、再度、霧の底に下降。薄日が射し、霧が青味を帯びてくれば、山頂への最後の登りです。

右手には、懐に白雲を抱き込み、富士と重なる檜洞丸のシルエットが。至福の時を過ごしました。

(内海直親/神奈川県/71歳/よく行く山:丹沢)

三重県・藤原岳

フクジュソウと展望を楽しみました。

九合目付近のフクジュソウ(写真=八木茂良)

藤原岳展望台から春霞の御池岳(中央)と天狗岩(右)(写真=八木茂良)

3月31日、曇りのち晴れ

スプリング・エフェメラルに会いに、2年ぶりに藤原岳に登りました。

コースは上りに聖宝寺道を、下りに大貝戸道を歩きます。この日は平日にもかかわらず、多くの登山者で賑わっていました。上りの聖宝寺道では登山口を過ぎてすぐの崩落した沢に巨大なえん堤が造られていました。登山道はえん堤を巻いています。また、藤原山荘前に新しいトイレ舎が建てられており、4月下旬から利用可能とのことです。

八合目から藤原山荘・藤原岳展望台の間の登山道は、雪融けでぬかるんでいて滑りやすいです。八合目から九合目にかけて、お目当てのフクジュソウが咲いていましたが、以前よりかなり減っているように感じました。八合目ではセツブンソウも数輪咲いていました。

(八木茂良/静岡県/67歳/よく行く山:東海地方の花の山、南アルプス)

六甲・菊水山、鍋蓋山

うららかな春の六甲を歩く。

鍋蓋山から菊水山、高取山、須磨アルプス方面を望む(写真=川畑和夫)

ミヤマキケマン(再度山にて)(写真=川畑和夫)

3月28日、晴れ

菊水山から再度山を歩きました。神戸電鉄・鵯越駅から六甲全山縦走路を烏原川沿いに進んで、登山口から急登を登りきると電波塔の立つ菊水山山頂です。

山頂から一旦下って天王吊り橋で有馬街道を渡り、急な登山道を登り返すと鍋蓋山です。山頂では神戸から淡路島までが一望できました。

縦走路を西へ歩いて再度山・大龍寺を経て市ケ原へ出た後、布引ハーブ園まで登り返して急な登山道を下ると、布引滝上の展望所に出ます。布引滝を眺めて新神戸から阪急神戸三宮駅へ出ました。再度山ではミヤマキケマンの花が咲いていました。

(川畑和夫/大阪府/66歳/よく行く山:六甲、比良、生駒、北アルプスなど)

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」応募要項

週刊ヤマケイの表紙は創刊以来、山岳フォトグラファーの菊池哲男さんの作品で構成してまいりましたが、4月から読者の皆さんの作品で構成します。ぜひあなたの力作をお送りください。

また読者の皆さんの登山レポートも募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

【表紙写真について】

【読者の登山レポートについて】

文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」とお書きください。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

山で大切なのは自救力。jRO(ジロー)は山岳遭難対策制度TMで、山を愛する方々の自救力アップをサポートします。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。

WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

登山口へのアプローチとしてすっかり定着した登山バス「毎日あるぺん号」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、日本アルプス各地や八ヶ岳などの主な登山口に早朝に到着することから、利用者が増え続けています。

日本山岳遺産基金賛助会員である(株)毎日企画サービスでは、今期も登山者専用バス「毎日あるぺん号」を企画実施いたします。登山にかかる日数・コストの軽減をお考えの方は、登山装備の必須アイテムとして、ぜひご活用ください。なお、各地の開山イベントなどに合わせた、とっておきのバスプランや日本山岳遺産認定地ツアーもご用意いたしました。

電子カタログは下記URLよりご参照いただけます。

http://www.maitabi.jp/bus/pdf/

王滝村復興イベント「アウトドアスポーツフェスティバル」開催

5月2日~3日、長野県・王滝村にて

5月2日には国内トップトレイルランニング選手対象のエリートレースも開催

おんたけ古道ハイキングなど、家族で参加できるプログラムも

長野県の王滝村は、いままでさまざまなアウトドアスポーツのイベントを寛容に受け入れ、その発展に多大な貢献をしてた日本有数の自治体です。しかし、昨年9月の御嶽山噴火により、いま村は窮地にたたされています。

その王滝村の支援を目的に、5月2日から3日にかけて、大人から子供まで楽しめるアウトドアイベントが開催されることになりました。

トレラン、MTBはもとより、カヤックや昨今人気を集めるSUP(スタンドアップパドルボート)、クライミングなどのアクティビティ、メイン会場となる松原スポーツ公園では王滝村のブースや飲食ブース、そして協賛各社の出展ブースが並びます。

メインイベントは、本イベントに賛同した石川弘樹選手を中心とした日本トレラン界のトップ選手40名以上がトラック的に設けられたコースを5周するというレース。今までになかった形で、皆さんに生の、そして白熱したレースを観戦できるでしょう。

申し込み詳細については下記イベントURLをご参照ください。

日本登山医学会認定山岳ファーストエイド講習会

平成27年度ベーシックコース募集要綱が発表されました。

山では現場での適切な応急・救命処置が、救命率を高めるうえでも重要です。今年も「日本登山医学会認定山岳ファーストエイド講習会」の要項が発表されました。ベーシックコースは全カリキュラム40時間を、夏コース及び冬コースで受講するというものです。

***

登山など野外での活動において傷病者に遭遇した場合、現場での非医療者による適切な応急・救命処置は、搬送時間を考慮すれば、救命率を高める重要なポイントとなっています。

また、山岳や野外における応急・救命処置は、近年確立されつつある都市部におけるそれとは異なる側面を持ち、野外環境の特性を踏まえた正しい知識と適切な応急・救命技術を身につけた救助要員の養成、登山者や野外活動者の自助能力の獲得が望まれます。

本講習では、登山など野外での活動における生理的変化、傷病、応急・救命処置に関し、欧州や北米などで標準的となりつつある医学的知見に基づく知識と技術の習得を目的として開催します。これにより、登山など野外での活動において、予防医学の実践、傷病者への初期対応技能を上げ、事故や遭難の減少、救命率の改善・後遺症の軽減を図るものです。

***

期日:6月12日~14日など4回

場所:独立行政法人日本スポーツ振興センター国立登山研修所(富山県)他

主催:一般社団法人日本登山医学会

料金、講師、試験などの詳細は、HPをご参照ください。

山の知識検定

Q:山のケガで多いのは打撲・ねんざ・骨折・脱臼などであるが、その時の応急処置は、それぞれの一連の手順の英文字をとってRICESと呼ばれる。最後の「S」を意味する処置を選びなさい。

1:Stretch 延ばす

2:Suspend 吊る

3:Stability 固定

4:Support 支える

平成26年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

解答・解説は次項にて

山の知識検定

Q:山のケガで多いのは打撲・ねんざ・骨折・脱臼などであるが、その時の応急処置は、それぞれの一連の手順の英文字をとってRICESと呼ばれる。最後の「S」を意味する処置を選びなさい。

1:Stretch 延ばす

2:Suspend 吊る

3:Stability 固定

4:Support 支える

A:3

RICES処理とは、Rest(安静にする)、Icing(冷やす)、Compression(圧迫する)、Elevation(上にあげる)とStability(固定する)の5つの処置の頭文字をとったもの。この処置を受傷直後に適切に行なうことで、症状を悪化させず、治癒を早めることにつながる。

平成26年度「山の知識検定ブロンズコース」試験問題より

出題:社団法人日本山岳検定協会(山の知識検定)

http://yama-kentei.org/

『山と溪谷5月号』

本当に使える登山用具の選び方

高いスペックや最新技術を駆使した登山用具があふれるなか、「自分に合った登山用具」を選ぶことが難しくなっています。そこで今回の特集では登山経験と商品知識が豊富な山岳ガイドや登山用品店スタッフに選び方を教えていただきました。ザック、登山靴、ウェアはもちろん、ヘルメット、GPS、ハイドレーションにいたるまで気になる登山用具の選び方を徹底解説します。第2特集は「ステップアップ残雪アルプス」。登山スキルを上げたい人にはぴったりの企画です。

https://www.yamakei.co.jp/products/2815900961.html

●発売日:2015年4月15日/ページ数:200ページ/判型:A4変形判/販売価格:952円+税

2015年3月~4月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『絶滅危惧植物図鑑 レッドデータプランツ 増補改訂新版』 3/3 8,800円+税
『新版 誰でもできる自転車メンテナンス』 3/4 1,000円+税
『ROCK&SNOW 067 春号2015』 3/6 1,333円+税
『ワンダーフォーゲル4月号』 3/10 926円+税
ヤマケイ新書『現代ヒマラヤ登攀史』 3/12 880円+税
『山と溪谷4月号』 3/14 952円+税
新・分県登山ガイド『改訂新版 神奈川県の山』 3/21 1,900円+税
『YAMAKEI CREATIVE SELECTION Pioneer Books Homesick』 3/27 3,300円+税
『YAMAKEI CREATIVE SELECTION Pioneer Books 老夫婦だけで歩いたアルプス ハイキング―氷河の地形と自然・人・村―』 3/27 2,700円+税
週刊ヤマケイBOOKS『山のリスクマネジメント』 3/30 300円+税(電子書籍)
『今森光彦ペーパーカットアート おとなの切り紙』 4/3 1,500円+税
『YAMAKEI CREATIVE SELECTION Frontier Books 大物釣り師 幻の巨大イトウに挑んだ男』 4/10 1,900円+税
『歩いて旅する東海道』 4/10 1,800円+税
『登山用具2015 基礎知識と選び方&最新カタログ』 4/17 1,018円+税
『CLIMBING joy No.14』 4/23 1,000円+税


ヤマケイ登山教室からのお知らせ

【国内】レディース・トレッキング「箱根・湯坂路日帰り」&「北信・飯縄山2日間」

冬の実践講座、北八ヶ岳・みどり池にて

レディース・トレッキングでは「山登りを始めてみたけれど、知識や体力にまだまだ不安がいっぱい」という女性向けに、山登りを基礎から学ぶ講座を実施します。6年目を迎える今期は、日帰りと1泊2日の実践講座をひと月ごとに開催。日帰りコースは登山を始めて間もない方でも無理なく歩ける山をセレクトしました。宿泊コースは山登りを1?2年経験し、これからステップアップを目指す方にうってつけです。

講師は山岳ガイドの菅野由起子さんと、同じく登山ガイドでヨガインストラクターでもある恩田真砂美さんが隔月で担当します。

(1)箱根・湯坂路日帰り

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=146936

日程 5月10日(日)
集合 箱根登山鉄道・小涌谷駅改札前(9:30)
行程 小涌谷駅(523m)~千条ノ滝~鷹巣山~浅間山(802m)~湯坂山~箱根湯本登山口(100m)【解散】15:00~17:00(予定)
体力レベル 2(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です)
難易度 2(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない)
参加費 8,800円
講師 恩田真砂美(登山ガイド)

(2)北信・飯縄山2日間

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=146937

日程 6月6日(土)~7日(日)
集合 JR長野駅・新幹線改札前(10:00)
行程 1日目:長野駅(車)戸隠神社~戸隠小舎(1200m)ロッジ泊
2日目:(車)一ノ鳥居(1100m)~登山口(1100m)~南登山道~飯縄山(1917m)~西登山道~中社(1200m)(車)長野駅【解散】15:00~17:00(予定)
体力レベル 3(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差1,000mの登りを4時間以内で歩ける体力が必要です)
難易度 2(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない)
参加費 33,000円
講師 菅野由起子(登山ガイド)

【机上講習会】菊池哲男の山岳写真塾「残雪と新緑の山々」

今年度より菊池哲男氏の写真講座をリニューアル。机上講座と実地での撮影を通じて、撮影技術の向上を目指します。撮影地については季節ごとにテーマのある場所を厳選しました。撮影技術だけでなく、その季節の撮影地で必要となる登山の装備や知識についてもレクチャーします。

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料が無料になります。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1632

開催日 4月14日(火)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 19:00~20:30
定員 35名
受講料 2,000円
講師 菊池哲男(山岳写真家)
株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
久保田賢次
編集スタッフ
佐々木惣、伊東真知子
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。