ツイート

信州の山岳遭難現場より

島崎三歩の「山岳通信」。

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難の代表的な事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を配信しています。

最新号(6月8日号)では5月に発生した山岳遭難のリスクがリアルに伝えられています。今後の山行にぜひ役立ててください。

・・・

・5月3日、午前6時10分ころ、北アルプス前穂高岳に入山した4人パーティのうち、女性ふたりが北尾根付近で落石に巻き込まれ、1名が奥又側に約200m滑落し死亡、1名が肋骨骨折などで重傷を負いました。

・5月7日午前9時ころ、金峰山において、友人3人と岩登りをしていた男性が、岩場を降下する際、ロープ操作を誤り地面に落下して腰椎骨折などの重傷を負いました。通報を受けた消防車救急隊が収容し、ドクターヘリで佐久市内の病院へ搬送。

・5月23日から2泊3日の予定で北アルプス五竜岳に入山した男性が下山予定日を過ぎても帰宅しないと、25日午後6時56分に家族から通報がありました。26日早朝から県警ヘリ及び北アルプス北部地区遭対協救助隊が出動して捜索活動を行ない、午後1時45分、遠見尾根北側斜面の雪上で、心肺停止状態の男性を発見。救助しましたが、死亡が確認されました。なんらかの原因で滑落したものとみられます。

・5月31日、登山者が奥穂高岳から涸沢に向けて下山中、ザイテングラート取付点付近で、男性が倒れているのを発見して山小屋に通報。県警ヘリが出動して救助し、病院へ搬送しましたが、多発外傷により死亡が確認されました。

(内容は長野県警察本部の発表時点のものです)

・・・

下記URLより、バックナンバーもご覧いただけます。今後の登山にぜひ役立ててください。

http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html

(文=週刊ヤマケイ編集部)

東大雪・ウペペサンケ山東峰

糠平富士西端部はおすすめの展望ポイント。

ミヤマキンバイ等のお花畑を歩く同行者(写真=谷水 亨)

糠平富士の西端に向かう同行者とニペソツ山(写真=谷水 亨)

6月7日、晴れ、登山道明瞭

東大雪山系の南端に位置するウペペサンケ山。ウペペサンケとはアイヌ語で「雪解け水をどっと押し出してくる」という意味で、東西2kmに渡る頂稜部からは十勝連峰や大雪山、間近にニペソツ山(二百名山)の勇姿が見られます。ここ数年、糠平湖側新登山口からの新道(約400m)や笹藪の刈込、配松枝の剪定もされていて登りやすくなりました。

今回は、始めて登るという友人と晴れた日に登ったことがないという友人ふたりと登りました。ウペペサンケ山東峰の通称「糠平富士」に3時間20分で登頂しましたが、私たちはそこからの頂稜部のナイフリッジを300m程進み、糠平富士西端部で昼食を取りました。

十勝連峰や大雪山の山頂部は雲に隠れていましたが、ニペソツ山の勇姿がとても綺麗でした。ここまで足を伸ばす人は少ないですが、15分程の所なのでおすすめポイントです。

また、ここより1.6km先にある最高峰、本峰のレポートは昨年配信された『週刊ヤマケイ2014年6月12日配信91号』をご参照ください。

http://www.yamakei.co.jp/weekly_yamakei/backnumber/html/20140612/Text/20140612.html

下山後は糠平温泉(十勝方面)か層雲峡温泉(旭川方面)等で疲れを癒しながら帰宅すると、山旅の楽しさも広がります。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

岩手県・南本内岳~焼石岳

日本有数のハクサンイチゲの群落が見ごろを迎えていました。

郡境尾根から眺めた三界山(写真=曽根田 卓)

姥石平のハクサンイチゲの大群落と焼石岳(写真=曽根田 卓)

6月7日、晴れ

6月7日は焼石岳の山開きが開催されていました。姥石平の高山植物が咲き乱れる今の時期は、中沼コースやツブ沼コースには大勢の登山者が入山します。しかし今回は混雑する登山道を避け、西和賀町のゆだ錦秋湖から片道約10kmの林道走行の末に登山口に達する、南本内岳を経由して焼石岳を目指しました。

南本内岳は旧湯田町で地形図に名前のない山として昭和48年に発見され、その後名前の公募を行って『南本内岳』と命名された山です。今回辿った登山道も昭和53年に整備されましたが、悪路の林道走行に難点があるためか、入山者は極端に少ない登山コースとなっています。

南本内岳の魅力は中腹にある「お花畑」と命名された湿原に尽きます。遅い雪解けとともに順にミズバショウ、リュウキンカ、ハクサンチドリ、キヌガサソウ、シナノキンバイ、コバイケイソウなどが咲き乱れます。小さな岩峰になっている山頂付近はチングルマ、ミヤマキンバイ、ユキワリコザクラのお花畑になっていました。

南本内岳からは峰続きで焼石岳を往復できます。九合目の焼石神社から巻き道を姥石平へ向かうと、そこはハクサンイチゲの海とも形容できる素晴らしい光景が広がっていました。

多くの登山者を魅了するハクサンイチゲの大群落。見ごろは6月中旬まで続きます。

(文=曽根田 卓)

岩手県・焼石岳

ハクサンイチゲ咲き乱れるお花畑へ。

ハクサンイチゲの大群落と焼石岳(写真=吉田 功)

登山中に出会った主な花々(写真=吉田 功)

6月7日、快晴

秋田・岩手両県にまたがる焼石連峰の主峰焼石岳の南側には、姥石平という高原状の地域が広がっています。ここから北東方向の東焼石岳にかけての一帯は、6月にハクサンイチゲが咲き誇る大群落で知られています。

この日は姥石平に最も近い岩手県側の中沼登山口から登りました。コースの途中には中沼、上沼のふたつの沼があり、そのわきの湿原にはミズバショウやリュウキンカが咲き乱れています。ここから先は残雪が多く、スリップや雪の踏み抜き等に注意が必要です。

2時間程で姥石平に到着しました。今年の春は気温が高く、雪も少なかったので花はもう終わってしまったかも、と心配しながら登ってきましたが、真っ盛りのハクサンイチゲの大群落に会う事が出来ました。白いハクサンイチゲに混じって、ヨツバシオガマやユキワリコザクラが彩りを添えてくれます。ここから花に誘われるように東焼石岳山頂まで登って下山しましたが、帰るのが惜しくなる程感動しました。

登山口の中沼駐車場までは狭隘な林道を7km程進みます。また駐車場のトイレは現在使用できませんので、ご注意ください。

(文=吉田 功/本荘山の会)

尾瀬・尾瀬ヶ原

ミズバショウとリュウキンカの競演。

満開のミズバショウと燧ヶ岳(写真=山田典一)

咲き誇るリュウキンカ(写真=山田典一)

6月5日、曇り

5月末からお客様を尾瀬ヶ原に案内していますが、鳩待峠はハイカーでいっぱいの毎日です。

雪解け水で濡れた石段や木道を転倒しないよう慎重に下り、1時間20分ほどで山の鼻に到着しました。まず尾瀬ヶ原の縮図である見本園を見ますが、メインのミズバショウにリュウキンカが加わり、まさに競演しています。この見本園は木道が低く、花や湿原が近くに見えるので、必ずご案内して喜ばれているところです。

ミズバショウと木道を歩くハイカー、その上に聳える燧ヶ岳のロケーションはまさに絶景で、尾瀬を代表する景色です。

その後、日本百名山の至仏山と燧ヶ岳を交互に見ながら尾瀬ヶ原を散策しますが、ヒメシャクナゲやショウジョウバカマが咲き始めていました。

なお、ここ最近は濡れた木道で転倒し捻挫や骨折をする負傷者が続出し、救急車が来ているので、きちんとした装備と慎重な歩行を心掛けましょう。

(文=山田典一/水上山岳会)

秩父・二子山

東岳から西岳周遊、さわやかな岩の散歩を満喫。

左:西岳直登(上級ルート)、無心に登ります/右:花崗岩の岩は侵食が特徴的(写真=安倍 仁)

西岳を縦走。転滑落には細心の注意を(写真=川﨑拓兵)

6月8日、曇り時々晴れ

埼玉と群馬の県境になるこの周辺には、石灰岩の山が多く存在しています。二子山もそのひとつで、東岳と西岳の双耳峰を形成している山です。尾根を行くルートはどこも侵食された石灰岩がむき出しになっていて、岩場歩きを堪能できるルートです。

今回は梅雨入り前の訓練山行です。俣峠から東岳をピストン、さらに西岳の上級ルートを登りそのまま岩尾根を縦走、山腹に下り、巻き道で俣峠に戻るという岩場満載のコースです。石灰岩の侵食で開いた穴などを手がかり足がかりにし、始終集中を切らさず歩き通すことは岩場歩きの良い練習になるでしょう。

なお、このコースでは安全のためハーネス・ロープを使用し、また落石や転落事故も多いのでヘルメットは必ず着けましょう。滑落したら重大な事故につながる場所なので、リスクを把握し、それを可能な限り排除する戦略をもって挑んでください。

(文=川﨑拓兵/オフィスカワサキMountainGuide やまんど塾)

秩父・両神山

岩稜の続く八丁尾根から登りました。

岩場を登り振り返れば奥秩父の山々が広がる(写真=大津洋介)

岩稜のアップダウンが続く八丁尾根(写真=大津洋介)

6月7日、晴れのち霧

日本百名山の両神山へ八丁尾根から登り、山頂を越えて日向大谷に下山しました。『日本百名山』の著者深田久弥は、この逆コースを辿ったことが記されています。

今回の山行パーティ総勢7名は西武秩父に前泊し、早朝タクシーで上落合橋まで入り、八丁峠へ萌える緑の中を気持ちよく登りました。八丁尾根は岩稜の続く尾根で、安全確保用にスリングとカラビナを取り付けたスワミベルトを付け、気合いを入れて出発しました。

前日に降った雨のため一部濡れているところもあり、次から次に出てくる岩場を慎重に越えて登ります。西岳の山頂からは振り返ると、赤岩尾根や奥秩父の山々が広がっていました。まだまだ気が抜けない岩稜のアップダウンが続きます。霧が出て何も見えない東岳を通過すると傾斜も緩くなり、クサリ場を2~3越えると山頂でした。のんびりしたいところですが、まだまだ先は長いです。気を抜かないように声をかけて、重い腰を上げて下山にかかりました。

清滝小屋までは滑りそうなぬかるみが続き、思いの外、時間がかかってしまいました。小屋からは沢沿いの道で、カツラやシオジ、サワグルミの大木を観察しながら歩き、日向大谷に迎えに来たタクシーの人となりました。

緊張した岩稜歩きの連続でしたが、満足感のあった長い1日でした。

(文=大津洋介/無名山塾・こぐま自然クラブ)

北八ヶ岳・高見石小屋

新緑撮影行事で高見石へ。

高見石より白駒池を見おろす(写真=松原貴代司)

苔の森(魚眼レンズ使用)(写真=松原貴代司)

6月6日~7日

山岳写真同人四季では、新緑撮影行事を行ないました。高見石小屋に6月6日16時までに集合という集中形式です。

四季では2017年の創立50周年に『八ヶ岳』のタイトルで写真集を出版するので、その作品作りの目的もあり、今回は総計39名参加の盛大な行事になりました。

根石岳山荘宿泊パーティは季節外れの降雪に遭ったり、また日陰の登山道に積もる大量の残雪に足をとられたりしたパーティもありましたが、何といっても今回の撮影対象は「苔」でした。前夜来の大雨と午前中の曇天で絶好の撮影条件でしたが、都会の暑さとは異なり、低い気温が続いたとかで苔の成長はやや遅く、モデルの艶はもうひとつの感でした。

6月6日の夜は、南北八ヶ岳の開山祭を翌日に控え、高見石小屋の原田オーナー肝いりの前夜祭を開催して頂き、星空観察ツアーと続く、楽しい一夜を過ごせました。

尚、当会では意欲のある新入会員を募集しています。一度ホームページをお訪ねください。いまご加入頂ければ50周年写真集掲載参加にまだ間に合います。

http://www.doujin-siki.com

(文=松原貴代司/山岳写真同人四季)

高尾山

梅雨前だからこその登山道補修。

ムヨウラン(写真=甲把 収)

付け加えた段を利用する登山者(写真=甲把 収)

6月7日、晴れ

着生ランのセッコクも終わり、花の少ない時期を迎えた高尾山。木陰では、ひっそりとムヨウランが咲いていました。自分では光合成を行わない生き方を選んだ腐生植物で、その名の通り葉がありません。地味な色の花ですが、ラン特有の形状をしており見応えがあります。ランなどの希少植物は盗掘の対象となりやすく、エビネのように人に採られて数を減らしたと考えられているものもあります。「どうか希少な植物を守ってほしい」との登山者からの声を受け、ボランティアと共に生育場所を監視するパトロールの強化を図っています。

稲荷山コースは展望も良く、気持ちの良い尾根道で人気があります。しかし、大勢の方により踏み固められた登山道は、雨水による浸食で削れ、歩き難い場所が目立ってきました。この状況を緩和するために、ボランティアの協力を得て、雨水を分散する水切り溝を設置したり、削れた部分を木や石などで補修して段差を低減したりする活動を行いました。登山される方が歩きやすくなるだけではなく、荒廃した部分を避けるために広げてしまった裸地に、植生が復元することを目指して活動を進めています。

(文=甲把 収/東京都レンジャー(高尾地区))

奥多摩・三国山、生藤山

霊気に包まれた山行でした。

軍刀利神社奥之院に聳える神社のシンボル、カツラの大木(写真=白井源三)

三国山山頂から幾筋かの残雪をまとった富士山を遠望する(写真=白井源三)

6月4日、晴れ

入梅前、束の間の晴れを利用して、神奈川県、山梨県、東京都にまたがる三国山(三国峠)と指呼の間、生藤山に登りました。

車利用で国道20号から521号、522号に入り軍刀利(ぐんだり)神社の鳥居をくぐって上部の駐車場へ。急な石段を登り、大屋根がかかった軍刀利神社裏から登山開始です。奥之院には樹齢500年、高さ33mのカツラの大木がそびえ立っていました。

登山路は細くなり、井戸川に注ぐ小沢を渡ります。ここから杉並木の下、ジグザグの急登が続きます。熊出没注意の看板を見て、ザックから鈴を取り出して吊るしました。随所に三国山への道標が立っています。

途中、軍刀利元社(女坂)へ左上に登る道標を過ぎ、登山路が山腹を巻き緩やかになると、鎌沢からのルートと合流します。左折してしばらく登ると三国山へ到着です。

狭い台地から樹林越しに、僅かな残雪が筋となった富士山が望まれました。

生藤山を往復して、好天につられて笹尾根を進み、熊倉山手前の軍刀利神社元社へ歩を延ばしました。また、元社は富士山の展望台にもなっています。元社を少し戻り、女坂とは言うものの狭く急な坂を下って往きの道に合流して、軍刀利神社へ戻りました。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

鎌倉・大仏坂~源氏山

短時間ながらもアジサイや海の眺めを堪能できるコース。

長谷寺のアジサイ路(眺望散策路)から材木座海岸を隔てて三浦半島を望む(写真=石丸哲也)

さまざまな品種が植えられて彩り豊かなアジサイ路(写真=石丸哲也)

6月7日、晴れ

あまり時間がとれない週末だったので、短時間で歩くことができる、アジサイが見ごろの鎌倉へ出かけました。今回は、鎌倉随一のアジサイの名所、長谷寺から御霊神社、高徳院(大仏)に詣で、大仏坂トンネルの上で尾根道に入り、源氏山から寿福寺を経て鎌倉駅へゴールするコースです。

正味の歩行時間は1時間30分~2時間ほどのショートコースですが、目当てのアジサイはもちろん、海の眺め、タブやシイなどの常緑樹が茂って市街地とは思えない尾根道など、鎌倉ならではの楽しみが多い道です。今年はアジサイの花付きが今ひとつのように思われ、全体のピークにもちょっと早かったですが、早咲きの種類を中心に見ごろのアジサイを観賞できました。あと1時間ほど余裕があれば源氏山から北鎌倉へ出て、長谷寺と並ぶアジサイの名所、明月院にも寄りたいところでした。なお、長谷寺、明月院ともに週末は人出が多いので、なるべく朝早く拝観するのがおすすめです。長谷寺のすぐ南西にある成就院もアジサイの名所ですが、今年は刈りこまれて花は見られません。

帰り道、新宿で途中下車して、リコーイメージングスクエア・ペンタックスフォーラムに寄りました。『山と溪谷6月号』のグラビアでも紹介されていた大川清一さんの写真展「北東北の自然」を観るためです。鳥海山などの山々が見せる四季折々の抒情が写しとられた作品が並び、大川さんとお話もできました。こんな寄り道をする余裕があるのも手近な鎌倉ハイキングならでは。有意義な一日でした。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

中央アルプス・恵那山

シャクナゲの宝庫と呼ばれる恵那山へ。

満開のシャクナゲ(写真=原 誠一)

シャクナゲに癒されています(写真=原 誠一)

6月8日、曇り

地元では、恵那山のシャクナゲについて「恵那のお山に石楠花咲けば、田植え告げます、里の鳥」と歌われ、田植えの時期の合図にもなっています。

今回、恵那山を登るにあたっては、長野県側からダイレクトに登る「広河原ルート」が林道の土砂崩落で不通となったため、県境尾根をトレースする「神坂峠ルート」を選びました。同行メンバーは東京や名古屋、岐阜からやってきた阿智村が大好きな若者たちです。

アプローチは、岐阜県側の中津川市強清水方面から車で入り、神坂峠から登り始めました。

鳥越峠への急な下り、大判山への急登、天狗ナギ等を避ける急な巻道等に喘ぎながら登ると、その道すがら、そこかしこに様々な表情を見せながらシャクナゲの花が咲いていました。

また、県境尾根にはシャクナゲの他にも、サラサドウダン、オオカメノキ、マイヅルソウ、コイワカガミ、バイカオウレンなど、季節の花が満開でした。更に山頂には、この季節限定のヤマザクラも咲いていました。

2000年に広河原ルートが完成して以来、この神坂峠ルートからは足が遠ざかっていましたが、十数年ぶりに満開のシャクナゲ達に逢えて、県境尾根の厳しい登下降の労が報われました。

なお、地元の阿智村役場に問い合わせたところ、林道の復旧工事は6月末までに終了する予定とのことです。

(文=原 誠一/アルプスネイチャークラブ ・登山ガイド)

大台ヶ原・千石嵓

マルチピッチ・フリールート「サマーコレクション」の登攀。

左:取付から見上げる千石嵓/右:高度感のあるハンドトラバース(写真=金丸勝実)

最終ピッチのテラスから見下ろすシオカラ谷(写真=金丸勝実)

5月30日、晴れのち曇り

日本のマルチピッチ・フリールートといえば瑞牆山や小川山が思い浮かびますが、大台ヶ原にも快適なルートがあります。大台ヶ原は吉野熊野国立公園の中心に位置する台地状の山で、深く切れ込んだ谷は、大蛇嵓、千石嵓、蒸篭嵓などの大きな岩壁を作っています。今回挑戦したサマーコレクションは1995年に千石嵓に開かれた高差200mのルートで、多くのクライマーを受け入れています。

以前から登攀計画にあげていたものの、大台ヶ原が日本一の多雨地帯であることや、入山申請の煩わしさなどから、先延ばしにしていましたが、梅雨前の晴天を期待して5月30日の入山申請をしました。千石嵓は西大台の利用調整地区に指定されているため、事前申請(申請料1000円)とレクチャー受講が義務化されています。

当日は運よく晴天に恵まれ、7時30分から始まるビジターセンターのレクチャーには、一般登山者のほか、我々も含めて4パーティー8人のクライマーも出席しました。受講後、早速、岩壁へのアプローチを開始。シオカラ谷方面に一般道を10分ほど下り、途中からバリエーションルートで1時間ルンゼを下ると、取り付きに到着しました。

迫力ある岩壁を見上げながら、先行する3パーティーの登攀を待ちました。1パーティー40分として2時間待ちになります。登攀に6時間かかり、1日のパーティー数は5~6パーティーが限界でしょう。

このサマーコレクションですが、高差200m、9ピッチ、最高グレード5.10cのルートです。詳しくは専門書に譲るとして、前半がスラブ状フェイスの5ピッチで2、4ピッチが核心、中間バンドをトラバースし、左の岩壁フェイスからカンテにつなぐ3ピッチで終了となります。前半は厳しく長いピッチでゆとりがありませんでしたが、後半は少しグレードが下がり、フェイスのクラックに沿ったハンドトラバースやカンテラインは、高度感のある登攀が味わえました。

帰路は千石尾根をバリエーションで1時間歩くと駐車場に到着。岩質もよく、登攀内容、ボリューム、ロケーションともにすばらしく、再登したくなるルートでした。

※吉野熊野国立公園大台ヶ原 西大台利用調整地区への立ち入りについて

http://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/west_odai/west_odai_index.html

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

六甲山・菊水ルンゼ

ルンゼを攀じて展望岩へ。

ルンゼの上部は結構高度感も出てきます(写真=山口敬二)

展望テラスからは君影ロックガーデンの岩場が一望です(写真=山口敬二)

6月7日、晴れのち曇り

六甲全山縦走路の山として馴染みの深い菊水山ですが、今回はイガヤ谷東尾根から君影ロックガーデンを回り、対峙する菊水山に切れ込む菊水ルンゼを登ってきました。

鵯越駅を降りて、緑の美しいイガヤ谷東尾根の木漏れ日のなかを行きます。途中の分岐からコースを外れ東側に林を分け入ると、妙号岩南峰の天狗岩に出てきました。見渡す絶景は、足下の石井ダムからその向こうに広がる大阪湾をバックにした神戸の街並です。妙号岩を中心にした、ここ君影ロックガーデンではロープを出し、ひとしきり岩と戯れました。

石井ダムの散策道に下りると、今度は菊水ルンゼを目指します。菊水山の山裾をトラバースして林のなかを進むと、岩にルンゼの取り付き点を示す赤い矢印があります。ルンゼを伝って流れる水を避けながらホールドとスタンスを求め岩場を登っていきますが、ここはロープを出さなくても確実な三点確保で楽しみながら攀じることができます。高度を上げるにつれ緑の風景を眼下に納め、最後は左にルートを取ると広い展望テラスに出ました。

足もすくむようなテラスからは深緑のなかの妙号岩やイガヤ谷東尾根、そして尾根の上には明石海峡大橋の橋脚がうっすら覗いていました。

(文=山口敬二)

※編集部注:菊水ルンゼに初心者、初級者だけで安易に取りつくことは避けてください。

岡山県・泉山中林川

中林川を遡行し、泉山山頂にダイレクトで登りました。

入渓してすぐに前方の二の滝に阻まれます(写真=舩越 仁)

綺麗な斜瀑が連続します(写真=舩越 仁)

6月6日、雨

山の天気は当てにはなりません。この日の予報は晴れでしたが、下山まで雨でした。高さ30mの中林の滝は眺めるだけで、登山道を巻きます。そして滝上流とのクロス点から入渓しました。小滝を幾つか越えると二の滝です。これも見上げるだけで左から高巻きします。登山道標識を右に入ると、巻き道のロープが見えます。再度入渓しますが、煩わしい倒木でちょっとウンザリします。そして前方には砂防堰堤が見えてきます。これも早めに左から巻きました。

ここからが本日のハイライトになります。沢幅も広く明るくなり、煩わしい倒木も無くなります。3~5mの快適な滝が次々に連続してきます。ナメあり、トイありで楽しめます。二股が3ヶ所ありますが、全て右に進みます。最後の二股は右手から落ちている3mの細滝なので、見逃がさないように注意が必要です。この枝沢は直ぐに枯れて終了です。

沢装備を外し、左手急勾配の檜木林を喘ぎながら登りました。最後に10分ほど笹ヤブと格闘すると、1等三角点の泉山頂上に飛び出ます。中林登山口駐車場からの所要時間は3時間50分でした。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会)

福岡県・雲取山、福智山

ヤマツツジに彩られた山へ。

福智山山頂一帯のヤマツツジ(写真=五十嵐 賢)

大塔の滝(写真=五十嵐 賢)

6月7日、曇り

ヤマツツジやヤマボウシが見頃の筈と期待して、親しいご夫婦と福智山ダムを囲む雲取山から福智山を周回しました。

ダムの北岸に位置する雲取山へ、こもれびの森、谷コースから登りました。ほぼ照葉樹の深い森の中の谷に沿った急坂が続きます。トラロープに助けられて1時間半、雲取山に立って初めて展望が得られ、樹間に福智山から鷹取山の稜線が望まれました。主稜線上の山瀬越まで来ると、登山者が行き交う快適な巨木の森が続きます。緩やかなアップダウンを繰り返して高度をあげ、山小屋「荒宿荘」まで来ると福智山山頂までもうひと息。

すると突然、ササ原となり展望が開けて、ヤマツツジが登山道や岩場の斜面を彩っています。ただ今年はヤマボウシは不作のようで、花数が極端に少ないようです。人気の山だけに多くの登山者が360度の展望を楽しんでいました。ヤマツツジの多い鈴ヶ岩山で足を伸ばして、大塔の滝からダム湖に戻ります。

コース上の注意点としては雲取山までの急坂の登りと、下山路の大塔の滝までは岩が湿っていて特に滑りやすいようです。

(文=五十嵐 賢/日本山岳会会員、環境省自然公園指導員)

尾瀬・尾瀬ヶ原

今年も会えたトガクシショウマの尾瀬探訪。

今年もトガクシショウマに会えました(写真=本田康雄)

雨上がり、燧ヶ岳からの日の出(写真=本田康雄)

6月5日~6日、晴れのち曇り

福島県からの尾瀬入りは専ら御池からになりますが、御池・沼山峠線の県道に亀裂が見つかり、山開き直後から通行止めの報が。そのため諦めかけた尾瀬行きでしたが、その後一部区間運行の措置がとられ、今年もミズバショウ探勝が叶いました。

今回は尾瀬ヶ原見晴の山小屋に1泊しての2日間の日程です。初日は御池、沼山峠から尾瀬沼北岸コースを辿り白砂峠を経て見晴へ。その後、下ノ大堀川往復の尾瀬ヶ原探勝までのおよそ27km8時間の行程。

2日目は赤田代、三条の滝を経由し燧裏林道を通って御池への10km5時間でした。

宿泊当夜の大雨も翌朝には上がり、雨具不要は助かりました。その大雨のせいもあって、三条の滝は一段と多い水量で轟音凄まじい様相でした。

途中段吉新道に寄り道して、お目当てのトガクシショウマを今年も見ることが出来、満足の尾瀬探訪となりました。

(本田康雄/福島県/67歳/よく行く山:福島県の山、尾瀬)

福島県・目指岳

いにしえの峠道からササ藪の踏み跡をたどって山頂へ。

尾根道のところどころに顔をだす目指岳(写真=葉貫正憲)

林道終点から急な階段を150段登るとオトメユリのお花畑が(写真=葉貫正憲)

6月8日、晴れ

福島県西会津町にある目指岳に行ってきました。会津若松から西会津までは約1時間です。

登山口のある安座地区水沢から細い林道を500mほど進むと登山口があります。沢道を500mほど上り、尾根道に出ました。よく手入れされていて、ところどころに開けた場所もあります。東側の眼下には集落と田んぼののどかな風景が広がっていました。西側には目指岳の姿も間近にとらえられました。

約1時間で九才坂峠に到着。ここは、かつて新潟方面との交流の要所であったようです。ひと息いれて、目指岳へ。腹部あたりまでのヤブになっていましたが、踏み跡は明瞭で、迷わず歩くことができます。山頂直下は傾斜が急で、シバ木につかまりながら登りました。

峠から30分で山頂に着きました。山頂の南から西にかけては、マツの林に遮られていましたが、北から東、南東へかけては、よく見えました。ただ靄がかかり、飯豊連峰はかろうじてみえましたが、磐梯山は肉眼でどうにか確認できるほどです。近くの山々は土埋山、竜ヶ岳、台倉山、大倉山など西会津の主な山々を確認することができました。

帰りは休まず、1時間で下山口に。総行程2時間30分でした。

危険なところも迷いやすいところもありませんでしたが、登り口からしばらくの間、マイマイガの幼虫が大発生していました。気をつけて歩いてはいましたが、下山時に背中やズボンに何匹か付着していました。ケムシがいないかお互いに確かめてから、帰り支度をします。

登山口から300mほどのところにオトメユリの群生地(保護)があったので、下山後はそこを見学してから帰路につきました。

(葉貫正憲/福島県/68歳/よく行く山:会津百名山)

山梨県・二十六夜山

森の美しさがひときわ印象に残りました。

ブヨさえいなければ長居したい森の中(写真=伊東明美)

赤岩山頂からの富士展望。富士山の融雪は例年の同時期よりずいぶん早いです(写真=伊東明美)

5月23日、晴れ

“二十六夜山”という山名は、旧暦の正月と七月の二十六日の夜に人々が寄り合って飲食を共にしながら月の出を待ち、月光から現れる阿弥陀三尊に豊穣や極楽浄土を祈った行事に由来するそうです。その風習は平安時代からあり、江戸時代に最も盛んになったとのこと。山の名前としては珍しいその由来を知らずとも、どことなく風情は響くもので、ずっと気になっていた山でした。

この日、富士急行線・都留市駅9:10発、登山口の道坂隧道行きバスの乗客は6名のみ。広い展望が得られる赤岩山頂(1428m)で1グループと一緒になった以外は、終始静かな山行となりました。

今倉山から赤岩経由で二十六夜山へ続く広葉樹の森には大きなブナやミズナラも見られ、点在するミツバツツジやヤマツツジが新緑に彩りを添えます。森の美しさがひときわ印象に残るルートでした。

いつか、上野原にあるもうひとつの二十六夜山(972m)にも行こうと思っています。

(伊東明美/東京都/よく行く山:関東甲信越の山と日本百名山)

南アルプス・甲斐駒ヶ岳

残雪の黒戸尾根を歩いてきました。

つつじ咲く刃渡りを慎重に乗り越えていきます(写真=宮下明美)

幕営場から300mほど上がると残雪が現れます。傾斜があり、滑るのでここも慎重に登って行きます(写真=宮下明美)

5月28日~29日

所属山岳会のメンバーと、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根コースを1泊2日で歩いてきました。

雲の多い2日間でしたが、下山するまで雨にあたることなく、新緑の清々しい尾根歩きを満喫でき、七丈小屋第2での宿泊(素泊まりのみ)も4名だけでしたので、まったりと過ごさせていただきました。

小屋番さんは「下山の用が出来たから、泊まりが来たら受け付けしておいて」と山を下りられ、翌日私たちが十二曲りまで下りた頃、荷を背負って登っていかれました。ありがとうございました。

(宮下明美/新潟県/よく行く山:上信越、東北、上州の山など)

中央アルプス・千畳敷

雪上技術講習会に参加しました。

カール中腹からの眺め(写真=森田晋司)

雪上での歩行訓練(写真=森田晋司)

6月1日、晴れ

憧れの雪山登山への第一歩として、駒ヶ根観光協会の主催する残雪期初心者向け雪上技術講習会に参加しました。

前日、机上での講習を受け、この日は実技です。駒ヶ岳ロープウェイの終点、千畳敷カールで行われました。例年よりも雪解けの早いカールで、ピッケルの持ち方、ツボ足歩行、アイゼン歩行、ワカン歩行、雪上での基本行動など盛りだくさんの講習でした。

ガイドであり講師の松尾さんからは道具についてさまざまなノウハウを教わりました。滑落停止についてもいろいろな体勢から行なうことができ、大変有意義な講習会でした。

雪上技術は簡単に身に付くものではないので、また雪の便りが届く頃に練習しに行きたいと思います。

(森田晋司/愛知県/44歳/よく行く山:北アルプス、中央アルプス)

長野県・烏帽子ヶ岳

中央アルプス、南アルプスの眺望を楽しむ。

山頂すぐ手前に切り立つ烏帽子岩を登る(写真=太田正孝)

烏帽子岳山頂から中央アルプスの山々を望む。左端が越百山、中央が仙涯嶺と南駒ヶ岳、その右雲の切れ目に赤梛山(写真=太田正孝)

6月2日、晴れ

伊那谷の松川町あたりから見ると先端がとがった山が見え、以前から気になっていました。奥念丈岳から東へのびる尾根上にある烏帽子ヶ岳(2195m)です。梅雨に入る前に、山仲間3人で行ってきました。

登山道は松川町からと飯島町からのふたつのコースがあり、私たちは松川町から登りました。登山道はしっかりしていますが、飯島町からのコースと合流する七合目以降は急登をしいられます。最後は切り立った大岩塊・烏帽子岩をよじ登り、その奥が烏帽子岳の山頂でした。

山頂からの眺望は素晴らしく、中央アルプスが眼前に迫り、南アルプスも北から南にまで一望できて疲れも吹っ飛びます。今年初めての標高2000m越えの登山を楽しむことができました。

(太田正孝/愛知県/75歳/よく行く山:岐阜、長野、三重、静岡の山)

くじゅう・大船山、北大船山

ミヤマキリシマと逆さ大船を満喫しました。

見頃を迎えた北大船のミヤマキリシマ(写真=吉田雄治)

逆さ大船(写真=吉田雄治)

6月6日、曇りのち晴れ

前の週に平治岳へ行ったところ、ミヤマキリシマがシャクトリムシの影響で壊滅的状況に陥っていたため、改めてこの日、北大船山のミヤマキリシマを見に行きました。

朝7時30分頃に長者原を出発し、坊がつる経由で11時頃に大船山頂に到着。そのころには天気も晴れあがり、段原から北大船山のミヤマキリシマやくじゅう連山の景色も楽しんできました。

おまけに先日来の雨の影響で、北大船山の近くの窪地に池が出現。透明感あふれる池で「逆さ大船」を撮影してきました。

(吉田雄治/熊本県/56歳/よく行く山:くじゅう)

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」応募要項

週刊ヤマケイの表紙は創刊以来、山岳フォトグラファーの菊池哲男さんの作品で構成してまいりましたが、4月から読者の皆さんの作品で構成しております。ぜひあなたの力作をお送りください。

また読者の皆さんの登山レポートも募集しています。写真とレポートにあなたのプロフィールを添えて、週刊ヤマケイ編集部までお送りください。ハイキングからクライミングまで、山行形態は問いません。あなたの投稿をお待ちしています。

【表紙写真について】

【読者の登山レポートについて】

文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。

投稿先メールアドレス
weekly@yamakei.co.jp
※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」とお書きください。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

山で大切なのは自救力。jRO(ジロー)は山岳遭難対策制度TMで、山を愛する方々の自救力アップをサポートします。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。

WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

登山口へのアプローチとしてすっかり定着した登山バス「毎日あるぺん号」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、日本アルプス各地や八ヶ岳などの主な登山口に早朝に到着することから、利用者が増え続けています。

日本山岳遺産基金賛助会員である(株)毎日企画サービスでは、今期も登山者専用バス「毎日あるぺん号」を企画実施いたします。登山にかかる日数・コストの軽減をお考えの方は、登山装備の必須アイテムとして、ぜひご活用ください。なお、各地の開山イベントなどに合わせた、とっておきのバスプランや日本山岳遺産認定地ツアーもご用意いたしました。

電子カタログは下記URLよりご参照いただけます。

http://www.maitabi.jp/bus/pdf/

「百万人の山と自然 安全のための知識と技術 公開講座」全国各地で開催

安全登山に関する知識と技術向上のために

公益社団法人日本山岳ガイド協会では、登山者や自然愛好者の安全登山に対する知識と技術向上のために「百万人の山と自然 安全のための知識と技術 公開講座」を5月から全国で開催しています。

講座では学識経験者、山岳救助隊隊員、現役山岳ガイド等が講師となり、映像や資料を用いて、安全に登山を行うための知識と心構えについてレクチャーします(講師などの詳細は、公開講座の案内URLにて)。

各地の開催予定は下記のとおりです。

***

・富山会場

6月18日(木)18:30~20:30/富山国際会議場/定員400人/申し込み不要・先着順入場

・松本会場

6月26日(金)19:30~21:30/Mウイング/定員320人/事前申し込み必要:信濃毎日新聞松本本社広告部「百万人の山と自然」係宛てFAXにて申し込みのこと。〒・住所・氏名・年齢・電話・参加希望人数を明記。FAX:0263-26-8730

・静岡会場

7月3日(金)18:30~20:45/静岡市民文化会館大会議室/定員220人/申し込み不要・先着順入場

***

詳細は下記URLをご参照ください。

http://www.jfmga.com/kokaikoza.html

『輿水忠比古写真集 南八ヶ岳 花咲く稜線』

高山植物の宝庫、南八ヶ岳

アルペン的山容で人気の高い南八ヶ岳。ここはまた、高山植物が豊富なことでも知られています。今回、フォトコンテストで数々の輝かしい実績を誇る山岳写真の泰斗・輿水忠比古氏が、花のある稜線風景を、北の硫黄岳から南の権現岳まで、地域順にまとめました。南八ヶ岳を愛する人、高山植物愛好者にはうれしい一冊で、写真撮影愛好者にとっては、撮影の参考にもなることでしょう。

https://www.yamakei.co.jp/products/2815886410.html

●著者:輿水忠比古/発売日:2015年5月29日/ページ数:80ページ/判型:A5判/販売価格:1,980円+税/ISBN:978-4-635-88641-3

※書店にない場合は書店でご注文いただくか、amazonや楽天などのWeb書店をご利用ください。

『大塚雅貴写真集 SAHARA 砂と風の大地』

砂が描く風景と、そこに暮らす人々

サハラ砂漠の風景と、そこで暮らす人々の暮らしをテーマにして積極的に取材をつづける写真家・大塚雅貴氏の最新写真集。

鮮やかな衣装に身を包み、幼い子を抱いて微笑むトゥブ族の女性。大地を這うように流れてゆく砂。リビアの内戦で右腕を失っても悲しさを表わすことなく、笑顔で家に招き入れる男性。そして朝日を浴びて岩塩を運ぶキャラバンのシルエットなどなど。

ページをめくるたびに、これまでのサハラ砂漠の印象とは趣を異にするリアル・サハラの光景が広がります。

https://www.yamakei.co.jp/products/2815886400.html

●著者:大塚雅輝/発売日:2015年5月29日/ページ数:96ページ/判型:B5判/販売価格:2,750円+税/ISBN:978-4-635-88640-6

※書店にない場合は書店でご注文いただくか、amazonや楽天などのWeb書店をご利用ください。

ヤマケイ登山教室からのお知らせ

【国内】地図読み講座「奥武蔵・日和田山から物見山」日帰り

地形図とコンパスの活用法を身につける講座です。関東平野を一望する日和田山から物見山、山上集落のユガテへと歩き、終盤は地形図に記載されていない古道をたどって下山します。地形と景観の変化に富み、地図読みの基本をしっかり学びましょう。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=146928

日程 7月11日(土)
集合 西武池袋線・高麗(こま)駅 改札前(8:30)
行程 高麗駅(110m)~日和田山登山口~日和田山(305m)~物見山(375m)~北向地蔵~ユガテ~橋本山(321m)~西武新宿線東吾野駅(130m)【解散】17:30(予定)
歩行時間:約4時間30分
体力レベル 2(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です)
難易度 難易度2(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない)
参加費 8,000円
講師 佐々木 亨(山岳ライター)
持参品 プレート型コンパス

【机上講習会】野外ロープワークABC「(3)2本のロープを連結する」

ロープワークは野外で活動するための必須技術です。この講座ではアウトドアで役立つ基本的な結びを、実際にロープを使って結びながら、わかりやすく解説していきます(本格的なクライミングや確保のためのロープワークは行ないません)。

参考書:『山登りABC ちょっとロープワーク』(山と溪谷社刊)

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料が無料になります。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1623

開催日 6月30日(火)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 19:00~20:30
定員 35名
受講料 2,000円
講師 羽根田 治(山岳ライター)
持参品 径5mm×長さ2m程度の細引き2本
株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
勝峰富雄
編集スタッフ
佐々木惣
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

c2015 All rights reserved. Yama-Kei Publishers Co., Ltd.

本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。