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大雪山・扇沼山~トムラウシ山~旭岳(前編)

扇沼山は高山植物咲き乱れる、絶景の楽園。

扇沼山から硫黄沼と十勝連峰(写真=谷水 亨)

三川台からユウトムラウシ川源流のカールとトムラウシ山(写真=谷水 亨)

7月8日~10日、晴れ、登山道明瞭

前日、森林事務所で林道・上俵真布ゲートの鍵を借りました。その鍵を使い、台地ゲートまで車を進めます。この先は通行止めのため林道を歩きますが、気温は3℃! 川筋の樹林帯やロックガーデンで薄氷に足を滑らせないよいに気を付けて登ると、2時間30分で扇沼山(おうぎぬまやま)頂上に到着。そこは多くの高山植物が咲き乱れる、絶景の楽園でした。

ゲートの鍵を借り、返さなければならないこのコースは登山者に敬遠されがちですが、この時期に訪れたい山のひとつ。十勝連峰と硫黄沼、チングルマ、エゾノツガザクラ、ミヤマキンバイ、ヨツバシオガマ、イワカガミなど多種多様の花と風景が、この先の兜岩まで続きます。

ここから三川台(さんせんだい)まではササ藪続きのはずが、今年は綺麗に刈り取られ、快適に進むことができました。

三川台からは、ユウトムラウシ川源流のカール沿いのお花畑を歩き、黄金ヶ原のエゾノハクサンイチゲの群生に目を奪われます。南沼周辺のチングルマの群生は見られなかったのですが、トムラウシが目の前なので先を急ぎました。

扇沼山からトムラウシ頂上まで、写真撮影をしていたため8時間10分を要し、1時間30分も遅れたので15分の休憩でヒサゴ沼に向かいます。日本庭園の天沼は殆ど雪に埋まっており、チングルマも咲いていません。ヒサゴ沼周辺も残雪が多く、エゾコザクラが少し咲いているだけで、これからが楽しみです。

ヒサゴ避難小屋までの本日の行程は19.6km、10時間50分でした。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

大雪山・扇沼山~トムラウシ山~旭岳(中編)

さまざまな高山植物との出逢いに感激。

化雲平からトムラウシの朝焼け(写真=谷水 亨)

高根ヶ原からイワウメと旭岳(写真=谷水 亨)

7月8日~10日、晴れ、登山道明瞭

化雲平辺りから朝陽を見るため、ヒサゴ沼避難小屋を2時50分に出発しましたが、予想外に雪面がクラストしていたため、大雪渓の登りに同行者が悪戦苦闘。化雲平では、朝焼けに輝くトムラウシとホソバウルップソウやエゾノハクサンイチゲの群生を1時間もかけて楽しみ、五色岳で朝食。ここからの下りも雑木が刈り取られ歩きやすかったです。

忠別岳のチングルマの群生はなく、代わってエゾノハクサンイチゲの群生が綺麗でした。忠別沼も残雪が多くチングルマの群生は見られなかったのですが、空の蒼さと沼の蒼さに満足しながら先に進みます。

いよいよ楽しみにしていた高根ヶ原に足を踏み入れます。代表的なコマクサ、チングルマ、エゾコザクラの群生にはちょっと早かったのですが、ホソバウルップソウの群生やイワウメ等が咲いており、それだけで十分に楽しめました。

白雲岳避難小屋には14時30分頃到着。寝床を確保した後、板垣新道を登り小泉岳~緑岳間の散策に出かけます。開花が遅れていたチョウノスケソウの出逢いにふたりで感激して帰ってきました。

本日の行程は白雲岳避難小屋まで16km、11時間40分(撮影時間、朝食時間含む)でした。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

大雪山・扇沼山~トムラウシ山~旭岳(後編)

旭岳頂上からは8座の百名山を見渡せました。

旭岳山頂で撮影する同行者とトムラウシ山(写真=谷水 亨)

旭岳姿見の池周辺はチングルマが咲き誇っていました(写真=谷水 亨)

7月8日~10日、晴れ、登山道明瞭

この日も日の出を楽しむため、同行者は緑岳へ、私は小屋から白雲岳分岐に向かう途中でカメラを構えました。それぞれ満足して小屋に戻り、朝食を取ってからゆっくり出発。北海平のキバナシオガマやチングルマ、エゾコザクラ、クモマユキノシタ、チシマクモマグサ等はまだ群生化しておらず、代わりにエゾオヤマノエンドウやイワウメの群生が見られました。北海岳から間宮岳分岐まではエゾタカネスミレが群生をなしており、小さくも可憐な黄色い花は大雪山最大火口の御鉢平歩きに色を添えてくれました。

裏旭の大雪渓の登りは、標高差220mの単調な直登ですが、雪渓、砂礫場は足元が滑りやすく注意が必要です。

旭岳頂上からは、利尻岳を除く8座の百名山(1座は足元)が見渡せるほどの快晴で大満足の眺望でした。

下りも6合目からエゾノツガザクラの群生が綺麗で、姿見駅周辺の散策路はチングルマ等も満開で多くの観光客を喜ばせていました。

現地の情報によると裾合平のチングルマの群生はちょっと早いようでしたが、この記事が配信される頃から見頃になるのではないかと思います。開花情報は数日の天候次第で変わりますので、情報を得てから出掛けられると良いでしょう。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

大雪山・黒岳、雲の平

大雪山の花撮影山行へ。

お花を求めて雲の平へ(写真=常盤秀樹)

やっと見つけたキバナシャクナゲ(写真=常盤秀樹)

7月9日~13日

山岳写真同人四季の仲間ふたりで、大雪山の花撮影山行に出かけました。

出発直前までの悪天予報から一転、全行程に亘る好天に変わり、心躍らせて9日に層雲峡から黒岳に向け登山開始。ところが、途中下山してくる地元の人たちに稜線の開花状況を伺うと、6月に続いた低温の影響か、例年に比し1~2週間遅れているとか、数年ぶりの不作とかのお話しばかり。

心配になり、拠点とした黒岳石室に荷物をデポして様子を見に出かけますと、北鎮岳への途中の雲の平で開花直後のキバナシャクナゲの群落を見つけひと安心しました。

翌日、本州山岳より約1時間早い日の出に合わせ、同所で撮影。次にチングルマを探しに出かけるが、ごく少数の開花で、花径も小振りです。どうにか大雪山連峰を背景に撮影しながら、お鉢巡りをしましたが、「通常ならここは一面お花畑」との話を其処此処で聞かされ、石室に戻りました。しかしながら、同日の日没時に、石室テント場から桂月岳の左裾間越に、1年の内数えるほどしか見られないと言う、200km以上離れた利尻富士の夕照を確認でき、感激しました。

予定より1日早く下山し、比布町の知人宅のベランダから、地元産のビールを楽しみながら大雪山連峰を愛でて終日過ごしましたが、格別の休日になりました。

(文=松原貴代司/山岳写真同人四季)

鳥海山

夏の間だけ開かれる「鳥海山頂美術館」。

山頂美術館入り口。背景は霧にかすむ外輪山(写真=佐藤 要)

展示の様子(写真=佐藤 要)

7月9日、曇り時々晴れ

鳥海山山頂の大物忌神社参籠所に、小規模ですが夏の間だけ開かれる「鳥海山頂美術館」があります。2011年に神社の常駐スタッフ松本学氏の企画発案で開設されて今年で5年目。昨年は、秋田県出身で日本人女性初のK2登頂者である小松由佳さんの写真企画展が催されました。

今年は、私が発行している『山歩きの雑記帳』に創刊号から鳥瞰図など楽しい絵を寄せていただいている、イラストレーター木山由紀子さんの「山の絵」を展示しています。開設期間は7月~9月上旬で長いようですが、あっという間です。行ける機会はそれほどないだろうと思い、日帰りで出かけました。

雪が少なかった今年は、すでに山は盛夏の様相です。ハクサンイチゲは終わり、ニッコウキスゲの群落が斜面を覆い始めていました。ニッコウキスゲはまだ蕾が多く、これからが最盛期と思われます。山頂付近では、イワウメが外輪山を飾り、チョウカイフスマ、イワブクロ、そして早くもイワギキョウが咲き始めていました。

山頂美術館には、木山さんが描いた鳥瞰図や山行スケッチなど約30点が展示されています。山頂に登る機会がありましたらぜひお寄り下さい。

(文=佐藤 要/「山歩きの雑記帳」編集人)

山形県・月山

平日も賑わう花の百名山。

姥ヶ岳山頂のお花畑。奥は月山山頂(写真=福井美津江)

斜面の残雪が涼しげです(写真=福井美津江)

7月7日、晴れ

7月1日に行なわれた月山開山祭はあいにくの雨天でしたが、山頂神社までたくさんの人が登って来られ賑わっておりました。

それからおよそ1週間。今回は晴天に恵まれての山歩きです。

月山リフト上駅より姥ヶ岳へ。姥ヶ岳山頂のお花畑を木道に沿って周回してから、月山山頂へ向かいました。午後は天気が崩れそうな雲行きだったので、最初に稜線を歩いて眺めを楽しみ、帰りに牛首を経由することに。さまざまなお花を観賞しながら、残雪歩きも体験出来ますから、月山は本当に季節の表情が豊かだと感じます。残雪歩きに慣れていない方は軽アイゼンを装着していました。

(文=福井美津江)

福島県・会津朝日岳

会津最奥のいぶし銀の山を歩く。

叶ノ高手から見た会津朝日岳。中央左手の急峻なルンゼが登路となっている(写真=曽根田 卓)

山頂から丸山岳、その左手に会津駒ヶ岳が見える(写真=曽根田 卓)

7月13日、晴れ

2011年に会津地方の伊南川、只見川流域は豪雨の影響で甚大な被害を受けました。今回登った会津朝日岳に関しては登山口に至る林道が流失し、今年の6月、4年ぶりにようやく林道が復旧して登山道が再開されました。

梅雨の晴れ間の休日、しばらくぶりに山頂に立ちましたが、この日は只見町の気温が32度まで上がり、暑さとの戦いを強いられる山行となりました。しかしたどり着いた山頂からの絶景は、登りの苦労に報いてくれるほど素晴らしいものでした。

会津駒ヶ岳、至仏山、平ヶ岳、越後三山、未丈ヶ岳、守門岳、浅草岳、粟ヶ岳、御神楽岳、飯豊連峰、吾妻連峰、磐梯山、志津倉山、博士山、那須連峰、高原山、田代山、女峰山など正に360度の大パノラマが広がり、山座同定の楽しみは尽きません。

尚、登山口の駐車スペースは10数台しかなく、いわなの里から無理に進入するとUターンができない可能性もあるので注意が必要です。

山頂直下の岩場の登りは足場が悪く、落石も多いため慎重な行動が求められます。これからの盛夏の時期は、標高が低い山なので熱中症対策も考慮する必要があります。

(文=曽根田 卓)

福島県・会津駒ヶ岳

曇天ながらも花や鳥の声を堪能した山行。

駒ノ小屋手前の木道を歩く登山者(写真=加涌由貴)

駒大池付近の残雪と後方の会津駒ヶ岳山頂(写真=加涌由貴)

7月8日、曇り時々小雨

梅雨の晴れ間を狙い、前日はアルザ尾瀬の郷に車を停めて車中泊をしました。夜から明け方前までは小ぬか雨が降り続きましたが、夜が明けると雨は上がっていました。国道352号から滝沢登山口林道を車で登り、車止め手前の駐車場に車を停めます。前日からの車が6台くらいありましたが、15台は駐車可能と思われる広さです。この手前にも駐車場はありました。

登山ルートは登山口から水場入口、駒ノ小屋を経て会津駒ヶ岳山頂をめざします。途中の風景を楽しみながら約6時間で往復しました。

水場入口を過ぎると、木枠に組まれた階段があり、さらに登ると木道が現われます。ストックで傷ついた木道板も多く、谷側に傾いたところは雨に濡れて滑るので要注意です。

小屋周辺には残雪があり、ストック先端のゴムキャップを外して使いました。足を止めると虫が集まるので、気になる方は虫除け対策をされると良いです。

12時前に下山。本格的な雨に降られることはなく、山頂付近では遠方に幾重にも連なる青い山並みを、木道付近では花を眺めたり、ブナ林の山肌付近ではウグイスやホトトギス、蝉の鳴き声を堪能しました。

下山後はアルザ尾瀬の郷で温泉に入り、隣の食事処水芭蕉で美味しい生姜焼定食を食べました。

(文=加涌由貴)

日光・赤薙山

キスゲ平園地のニッコウキスゲは、まだまだ見応えがありました。

霧降高原キスゲ平園地のニッコウキスゲ(写真=中村重明)

赤薙山から小丸山への下り(写真=中村重明)

7月11日、晴れ

ピークを過ぎたとは言えまだまだニッコウキスゲが見頃の「霧降高原キスゲ平園地」から、表日光連山東端の赤薙山(標高2010m)を往復するコースを歩いてきました。

キスゲ平園地の駐車場(無料。小型164台、大型8台)は7時半過ぎの時点で、あと20~30台を残すのみの賑わいです。そこからニッコウキスゲの咲く斜面を見ながら1455段の階段を登り小丸山へ。ここで引き返す観光客が大半ながら、更に先を目指すハイカーもかなりの数で、その中に混じり、1時間強で赤薙山に到着しました。山頂は樹林帯で展望は今ひとつながら、女峰山と男体山の山頂は望むことができました。

赤薙山で引き返し、小丸山を経て大勢のハイカーで賑わう丸山山頂へ。そこで昼食を取り、八平ヶ原経由で下山しました。

丸山~八平ヶ原~駐車場のルートは、粘土質の滑りやすい斜面の連続で、景観もそれほどのものではなく、往路(小丸山経由)を戻った方が良かったかなという印象です(1455段の階段を下るのも大変かと思われますが、半分強の部分は、階段を縫うように散策路が設けられています)。

(文=中村重明)

八ヶ岳・阿弥陀岳南稜~中央稜

晴天のバリエーションルートを楽しみました。

阿弥陀岳南稜上部岩稜帯を見上げる。中央が阿弥陀岳頂上。鋭いP4、P3の岩峰が見える(写真=奥谷 晶)

P3基部よりガリーを直上して上部草付きに抜ける。安定したところで遙か北アルプスまで見渡せ、高度感を楽しめる一瞬だ(写真=奥谷 晶)

7月11日、晴れ

下界は梅雨明けを思わせる猛暑となったこの日、阿弥陀岳南稜を登り、中央稜を下降する周回ルートを楽しんできました。

P1から始まる上部岩稜帯までは、樹林の中の急登が続きます。各所にテープなどもあり、しっかりした踏み跡です。

P1、P2とも左に巻くように進み、P3も基部を回り込んでガリーを直上します。ガリーに入るところがきわどく、慎重に行きました。ちょっと頼りないですが、設置してあるワイヤーでセルフビレイをとることが出来ます。岩溝は所々水が流れており、浮き石に注意して慎重にステップとホールドを選んで登ります。傾斜は落ちますが、上部の草付きのほうが気が抜けないかもしれません。稜線に抜けるまで集中が必要です。

P4も基部を慎重にトラバースし、ルンゼ状の岩場を抜けると阿弥陀岳頂上です。360度の絶景を楽しんで中央稜を下りました。

樹林帯に入ってから目印がまばらになり、間違いやすい踏み跡もあるので、注意が必要です。また、入門コースとはいえバリエーションルートなので、それなりの経験を必要とするコースです。

(文=奥谷 晶)

※編集部注:バリエーションルートではルートファインディングやクライミングなど、登山に関する高度な総合力が必要です。登山初心者、中級者だけで安易に入らないでください。

南アルプス・仙丈ヶ岳

前日までの梅雨空が嘘のように晴れ渡りました。

小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳へ(写真=西田六助)

東駒岳を正面に、馬の背ヒュッテ近くの残雪上を行く(写真=西田六助)

7月10日~12日、晴れ

長野県山岳連盟主催・第13回坂口登山フェステイバルが、スタッフも含め124名が参加して開催され、北沢峠をベースにして初級から上級まで幾つかのコース設定されていました。10日には前夜祭が行われ、午後2時より映写会(カイラス巡礼の旅)。南アルプス開拓者の竹沢長衛氏についての講演会などもありました。

11日早朝、戸台の宿舎を出発し、北沢峠から仙丈ヶ岳に向けて登山開始です。驚いたことに昨日までの梅雨空は嘘のように晴れ渡り、一般の登山者も多く戸台のバス乗り場は混雑していました。我々もバスで北沢峠へ。私たちのグループは傘寿前後の超高齢者であり、ゆっくりとしたペースで登り始めます。

「大滝の頭」で休憩し、疎らになった樹林帯からふと左方を見ると、東駒ヶ岳が白いキャップをかぶったようにその独特の様相を誇っています。背の低いハイマツになり、尾根に出ると右後方に白く残雪の多い北アルプスが目に入りました。さらに八ヶ岳、富士山、北岳、さらに間ノ岳と日本高嶺のベスト3がお目見え。この時期にこんなに澄み渡って見えることは非常に珍しい。

小仙丈ヶ岳に着くと、眼前には仙丈ヶ岳の雄姿が。山頂には予定の時間より1時間も早く到着しました。

下山は仙丈小屋・馬の背ヒュッテ経由です。薮沢コースは雪渓が薄く通行不可。五合目大滝の頭に出て下山し、その夜の宿泊は大平小屋です。夕食後に講師の話などを聞きました。

12日早朝に大平小屋を出発し、希望者のみ分抗峠に向かいます。ここはゼロ磁場地帯と呼ばれ、世界最大級の大断層の上にあり、強い「気」が集まっているためパワーが感じられる場所、また癒しの場所として注目を集めています。

この坂口登山フェステイバルは元日本山岳協会会長であった坂口三郎氏(栃木県)と長野県の岳友との交流が縁で開催され、全国から多くの登山愛好家が馳せ参じています。坂口さんを中心に、楽しく登山を親しんでみたいと言う方ならどなたでも参加できます。

(文=西田六助/新・分県登山ガイド『愛媛県の山』共著者)

南アルプス・仙丈ヶ岳

梅雨の中休みの晴天を逃すわけには行きません。今シーズンの夏山1号です。

背競べ三山。富士山1位、北岳2位、昨年の標高改定で3位になった間ノ岳(写真=舩越 仁)

小仙丈ヶ岳から、仙丈カールの眺望(写真=舩越 仁)

7月12日、晴れ

この山は、積雪期にあと少しを残して2度も敗退した山で、今回が3度目の正直となりました。雨続きにうんざりした梅雨晴れの日曜日と相まって、仙流荘発北沢峠行の南アルプス林道バスは沢山の登山者の行列です。始発6時5分を早めて次々にバスは発車してくれました。

当初は藪沢新道を登る計画でしたが、雪渓の為に未開通とのことで、北沢峠から小仙丈ヶ岳へ向かいました。次々にバスが到着するので、登山者が渋滞する程ではありませんが、抜いたり抜かれたりで賑やかな登りになりました。

仙丈ヶ岳はさすがに雄大です。全方位の展望が開ける小仙丈ヶ岳からの稜線が混雑するようなことはなく、ゆっくりの天空漫歩が楽しめました。可憐なオヤマノエンドウやヨツバシオガマ等が咲いていましたが、花の時期はこれからのようです。

帰路立ち寄った馬の背ヒュッテでの情報では、藪沢新道開通は早くて16日とのことでした。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会)

高尾山

盛夏の花が咲き始めています。

高尾山山頂南側から丹沢方面。大山や塔ノ岳は霞んでいた(写真=石丸哲也)

右の2つがオオバギボウシ、左の4つがタマアジサイのツボミと花(写真=石丸哲也)

7月12日、晴れ

1ヶ月ほど前、左足のアキレス腱まわりを傷めて、家の中を歩くのもままならないほどになってしまいました。思ったより治癒が遅く、痛みがぶり返したことから11日のヤマケイ登山教室も休ませていただきました。しかし11日には痛みも消えたので、翌日、リハビリで山を歩くことにしました。

アクセスが便利で、ケーブルカーも利用できることから高尾山を選び、4号路経由で登りました。都心は猛暑だったようですが、山の上はそれほど暑くないうえ、風が吹き抜けて気持ちよかったです。足首も大丈夫そうだったので、帰りはケーブルカーを使わず、6号路を下りました。

花は植えられているアジサイがまだ咲き残っている一方で盛夏の花が咲いてきていて、タマアジサイ、オオバギボウシなど、全体にツボミのもの、咲き進んでいるものが見られ、その変化が観察できました。何気なく見過ごしていましたが、オオバギボウシはツボミの状態から咲き進むにつれて花茎が伸び、伸びた先端はずいぶんと細くなることがわかりました。タマアジサイは、名前にもなっている球状のツボミが特徴ですが、そのツボミがふくらんで目立つ前、まだ葉に包まれている状態も、咲き始めのこの時期だから目につきます。

山頂でのんびりしていたら、山の友人たちに会ったり、職員研修の引率に来ていた日本野鳥の会・主任研究員の安西英明さんがいらしたりで、人との出会いもありました。高尾山は人が多いことから敬遠する人もいますが、こうした出会いは高尾山ならでは。楽しい一日となりました。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

頸城山塊・妙高山

青空の下、残雪を踏みしめながら。

妙高山山頂直下の岩場(写真=余野 等)

残雪と高山植物が美しい長助池(写真=余野 等)

7月11日、晴れ

山間の秘湯「燕温泉」を起点に、時計回りに妙高山を一周してきました。例年7月1日の山開き直後は、登山者は比較的少なめですが、今年3月27日の「妙高戸隠連山国立公園」誕生の効果もあってか、この日は大勢の登山客でにぎわっていました。

北地獄谷の残雪は例年よりも多く、コイワカガミなどの春の花もちらほら。山頂直下の岩場を抜けると、まだ残雪が残る火打山、焼山、金山、天狗原山などの頸城の山々と、信越の山々が迎えてくれます。

山頂からは長助池方面へ。中央火口丘から火口原まで1時間弱の急降下。長助池と大倉乗越との分岐の手前には、まだかなりの残雪がありました。ザザザ……と気持ちよく下っていきます。妙高山とその外輪山の間に広がる長助池は、残雪と新緑がまぶしく、ハクサンコザクラやワタスゲ、ミズバショウなどが咲く「山上の楽園」と呼ぶにふさわしい場所だ。ここだけは異空間で、まるで時間が止まっているか、ゆったりと流れているような錯覚を覚えます。

時折残雪を踏みしめながら、長い長い下りを下っていくと、台風の接近もあってか、徐々に下界の暑さが身に染みてきます。どこまでも青い空と冷涼な山頂、時間が止まったような長助池の景色がいっそう心に残った山行でした。

(文=余野 等)

両白山地・赤兎山

花見ハイキングの登山者で賑わっていました。

避難小屋手前にある赤池湿地と赤兎山(写真=金丸勝実)

左上から時計回りでマイズルソウ、ササユリ、イワイチョウ、ニッコウキスゲ(写真=金丸勝実)

7月4日、曇り

白山国立公園の中心にある白山は花の名山としてよく知られています。赤兎山(あかうさぎやま)はこの白山の枝稜にある標高1629mの山です。

登路は何本かありますが、よく登られているのが福井県側の小原から小原峠を経由するルートで、2時間弱で山頂に立つことができます。この時季は花が豊かで、この日の天候はあまりよくありませんでしたが、花見ハイキングの登山者で賑わっていました。

樹林帯には、マイズルソウ、ツクバネソウ、ヤグルマソウ、ゴゼンタチバナ、アカモノなどが見ごろを迎えていました。稜線のササ原に出ると展望が開けます。この日はガスがかかっていましたが、三ノ峰、別山、白山がかすかに見えていました。

山頂から赤兎山に向かう稜線には、ニッコウキスゲとササユリが、途中にある赤池湿地には、イワイチョウが咲き始めていました。

この季節は虫がたくさんいますので、防虫対策としてネットなどを持参されるといいと思います。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

高島トレイル・三重嶽~武奈ヶ嶽

明るい綺麗なブナ林の中を進む。

三重嶽も武奈ヶ嶽も明るいブナ林が魅力です(写真=山口敬二)

鹿ヶ原へ下りるとさらに素晴らしい絶景が待っています(写真=山口敬二)

7月12日、曇りのち晴れ

滋賀県と福井県を分ける中央分水嶺に拓かれた高島トレイルを、滋賀県の石田川ダムを起点に三重嶽(974m)から武奈ヶ嶽(865m)まで歩きました。

ダムの駐車場から林道を1時間ほど歩くと落合登山口に到着します。登山口から尾根までの急登を越えると、あとは比較的なだらかな道が三重嶽まで続きます。途中の林間からは、めざす武奈ヶ嶽や、秋には錦繍が楽しめる大御影山も顔を出しました。やがてブナの深緑に囲まれるようになると、頂上も間近です。

重い曇天の空にも昼前からは陽が射すようになり、頂上で昼食を摂ってからは綺麗なブナの木漏れ日のなかを歩くようになりました。眺望も開け、端正な武奈ヶ嶽の山容や、スノーシューで闊歩した三十三間山の稜線も間近に望めます。

たどり着いた武奈ヶ嶽からの展望がこのコースのクライマックスですが、頂上の少し先の分岐から下りて行く鹿ヶ原への道草を是非お薦めします。まさしく鹿たちが戯れる草原からは、琵琶湖から敦賀湾までの360度の素晴らしい絶景が展開しています。

(文=山口敬二)

北海道・イチャンコッペ山

とにかく暑い1日。

イチャンコッペ山頂上から見た支笏湖と風不死岳・樽前山(写真=蓮井美津夫)

イチャンコッペ山頂上標識とバックに見えるのは恵庭岳(写真=蓮井美津夫)

7月12日、晴れ

前日、札幌では気温が30℃を超え今季初の真夏日となりました。この日も30℃を超す予報となっていたことから、気温の低い早朝から登ることにして、目的地である支笏湖近くのイチャンコッペ山に向かいました。

登山口近くの駐車スペースに到着した時点では、他に車はありませんでしたが、すぐに1台が到着しました。準備を整え、登山口からこのコースのいちばんの難所、標高差約200mの急登に向かいます。

早めのスタートの為、暑さもそれ程気にせずに登り、予定より少し早めに頂上に一番乗り、頂上からは支笏湖や風不死岳、樽前山、恵庭岳など周囲の山々が綺麗に見えました。

下山時にはかなり上昇した気温のために大量の汗が流れ、登って来る数多くの登山者と挨拶を交わしながら下りましたが、とにかく暑い1日でした。

(蓮井美津夫/北海道/56歳/よく行く山:道央、大雪山)

山形県・月山

姥ヶ岳の山頂には30種以上の花が咲いています。

姥ヶ岳(1670m)から眼下に湯殿山(1500m)を、遠くに麻耶山系を望む(写真=長山昌子)

中央に朝日連峰を望み、牛首から「雪田植生」豊かな道をリフト上駅へ(写真=長山昌子)

7月12日、晴れ

青い空が広がり、山腹や山裾に青田風が吹いて万緑の美事なブナ林が続く月山に向かいました。

ロートル4人、リフト上駅で下り、階段状の道から急な残雪を50mくらい登ると姥ヶ岳に着きます。姥ヶ岳山頂では北に鳥海山が霞み、湯殿山を目の前に雪残る朝日連峰を遠くに拝み360度の絶景がたまりません。この広い山頂で、ところ狭しと30種以上の春から夏の花が入り乱れて咲いていました。また山腹では夏スキーに楽しそうに興じる20人くらいの人たちがいました。

湯殿山への道を左に見送り、大きく二山を越えて牛首に着くまではミヤマウスユキソウの群落が心を和ませてくれました。見上げる外輪に松尾芭蕉の「雲の峰 いくつ崩れて 月の山」の石碑が遠目にもはっきりわかります。

牛首の大雪渓を下り、所々木道が出ている雪路をトラバースでリフト上駅へ戻りました。1日に山開きを終え、県内外の登山者で賑わっています。

(長山昌子/山形県/よく行く山:鳥海山、東北の山)

裏磐梯・堂場山

いにしえの米沢街道、檜原湖畔の山へ。

複雑怪奇な枝振りのブナの木(写真=葉貫正憲)

樹間から北端の集落を望む。集落の方向に米沢街道があったらしいが今は檜原湖の中です(写真=葉貫正憲)

7月9日、薄曇り

裏磐梯パークボランティアの共同巡視活動で、檜原湖畔の堂場山へいってきました。堂場山は五色沼周辺から15km以上も離れているため、訪れる人も少なく、遊歩道もいにしえの道がそのまま残っています。

登山口から山頂を経て北端の行き止まりまでは約1.7km。奇妙な姿のブナと、両手を大きく広げたようなミズナラの大木がたくさん残っていました。道端にはさまざまな花や実があり、それらを見つけながらゆっくりと歩き、約2時間かけて行き止まりまで歩きます。

そこから先は磐梯山の噴火で檜原湖ができて以来、道がとぎれてしまったといいます。樹間からチラチラ見える檜原湖を眺めながら、いにしえの道に思いをはせてきました。

道端のギンリョウソウは花から実へ季節をかえ、たくさんの実をつけていました。また、行き止まり近くのゴヨウマツの下には、たくさんのマツカサが落ちていて、リスがたべたとみられる「エビフライ」がたくさん落ちていました。

帰りは45分ほどで登山口に戻り、総行程は約3時間でした。

(葉貫正憲/福島県/68歳/よく行く山:会津百名山)

上信越・苗場山

別天地のような眺めの広大な湿原。

点在する池塘(写真=村田圭真)

ヒカリゴケを見つけました(写真=村田圭真)

7月11日、晴れ

高気圧に覆われ、東日本はこの週末、晴天に変わりました。そこでお花を求めて、苗場山に登ることにしました。

梅雨の晴れ間の週末とあって、駐車場はすでに満杯状態でしたが、スペースを見つけてなんとか自家用車を停めます。スタートは新潟県の和田小屋です。かぐらスキー場のなかを縫うように高度を上げていきました。やがてリフトの終点付近、下ノ芝手前でコバイケイソウがかなり咲いていました。

また、暫く歩くと視界が拡がり中ノ芝に着きます。ここではワタスゲが綺麗に咲いていました。そして勾配が緩やかになると、やがて神楽ヶ峰に。ここからは越後や谷川岳を始め、上越国境の山々がよく見えます。

また暫く歩くと正面にどんと苗場山が顔を出しました。ここから下って雷清水を過ぎるとお花畑に到着です。ウスユキソウ、コオニユリ、ニッコウキスゲが咲いていました。ただ、かつて来た頃に比べると、花々が少なくなっているような気がします。

ここからは急な登り返しです。遠くに妙高山、北アルプスを眺めながら高度を稼ぎます。やがて勾配も緩やかになり、苗場山特有の広大な湿原に出ます。別天地のような眺めで、池糖が点在し、チングルマ、ワタスゲ、コバイケイソウ等が咲いていました。湿原を山小屋に向かって歩くと、広場のような頂上に到着です。そこでベンチに座り、お昼にしました。美しい景色を眺めながら食べるお昼はまた格別です。

昼食を終えると、天気も良いので湿原散策に出掛け、結局頂上に2時間近く滞在することに。名残惜しい気もしますが、帰路に着きます。下山途中で、珍しいヒカリゴケを観ることも出来、大変充実した登山となりました。

(村田圭真/埼玉県/49歳/よく行く山:秩父、群馬、新潟の山)

八ヶ岳・硫黄岳

宇宙につながるような、山頂の深く青い空。

山頂でくつろぐ登山者たち(写真=一寸木紀夫)

硫黄岳山頂から硫黄岳山荘への道しるべ・ケルン。右隅にかすかに山荘の屋根が見える(写真=一寸木紀夫)

7月12日、晴れ

桜平~夏沢鉱泉~オーレン小屋~夏沢ヒュッテ~硫黄岳山頂~赤岩の頭~オーレン小屋~桜台の日帰りコースです。硫黄岳にはもう何回か来ていますが、このコースは初めて。美濃戸から赤岳鉱泉を経て硫黄岳というコースが多かったのですが、今回のコースは負けず劣らず登りやすかったです。

早朝5時、東京出発時には重い曇り空でしたが、登りはじめの8時頃には快晴に変わっていき、気分は盛り上がりました。特に山頂での快晴の空は感動ものでした。例えて言えば、宇宙につながるような深い青です。山登りの醍醐味は勿論登り切った達成感にありますが、清澄な空気感や空の青さに出会えることもそのひとつだと思っています。

とはいえいろいろな要素が集まった山頂での1時間は至福の時でもありました。2年前に登った際は、猛烈な風と霧で周りがほとんど見えず、山荘への道が見つかりませんでした。風と霧が収まりかけるのを待って次のケルンまで行き、風除けとして歩いて、山荘に続くロープにたどり着いた時は正直ほっとしたものです。今回、初めて山頂の全容を目に収められました。

(一寸木紀夫/東京都/63歳/よく行く山:八ヶ岳、北アルプスなど)

中央アルプス・南沢山~富士見台

支援と保護活動で絶滅の危機を逃れるササユリ。

ササユリが咲き誇る登山道(写真=遠山亮太)

7月12日、晴れ時々曇り

仕事の合間を縫って、地元の裏山でもある南沢山(1564m)と富士見台(1739m)へ、ササユリを見に行って来ました。

登山口は、南信州阿智村の「ふるさと村自然園 せいなの森キャンプ場」です。駐車場(駐車料金1日500円)に車を停めて入山しました。

クマザサに覆われた南沢山の山頂でひと休みして、富士見台を目指し歩き始めると、あたり一面にササユリが咲き誇っています。そこから富士見台の頂上まではクマザサのお陰で眺望を遮るものがなく、南アルプスの峰々の眺めとササユリを楽しみながら歩くことができました。

富士見台の山頂は平日のためか人もまばらで、のんびりと大パノラマと雲の流れを眺めながら長居をしました。

下山は往路を戻りましたが、神坂神社方面に下れなかったので、「萬岳(ばんがく)荘」の美味しいコーヒーを飲めず、後ろ髪が引かれる思いをしました。

富士見台のササユリは、中津川市の手厚い支援と保護活動によって絶滅の危機から逃れることができていると伺っています。これからも南沢山、富士見台高原でササユリを楽しめるように、登山者ひとりひとりが気をつけなければいけないと感じました。

(遠山亮太/長野県/32歳/よく行く山:南信州の山)

頸城山塊・妙高山

燕温泉登山口より往復しました。

胸突き八丁の手前の雪渓は注意が必要。また胸突き八丁への取りつきを見落とさないように(写真=宮下明美)

妙高大神から南方に黒姫山、その奥に霊仙寺山と飯縄山が望めます(写真=宮下明美)

7月10日、晴れ

スタートは燕温泉「日帰りのお客様専用駐車場」です。夜明け前の午前3時30分頃から歩き始める方々がいました。私も急いで準備して予定より1時間ほど早く出発。3人パーティーに追いつくと、この方々は「山菜採り(主にネマガリタケ)に入って2時間ほど頑張って、収穫したら下山する」とのことでした。

前日までの雨で土砂が登山道まで流れてきている所もあり、路肩や斜面上部の様子を見ながら慎重に歩きます。胸突き八丁の手前の雪渓は薄くなっていて、注意が必要です。所々で夏道に入ったり出たりでわかりづらい所もあります。

午前8時前、妙高山に登頂しました。南峰、北峰でそれぞれ小休止し、撮影している間に雲があがってきてしまいました。

燕新道を下山ルートと予定していましたが、燕新道の荒れ方が心配な為、往路下山として駐車場には10:41に着きました。

(宮下明美/新潟県/よく行く山:上信越、東北、上州の山など)

信越・雨飾山

下界の暑さを忘れて、高山の花を満喫。

残雪の荒菅沢のトラバース(写真=高野邦夫)

山頂から見る北アルプス(写真=高野邦夫)

7月11日、晴れ

久しぶりに雨飾山へ登ってきました。

この日は快晴にも恵まれ、快適な登山ができました。駐車場では関東方面の車が多く見受けられました。関東地方は天候がよくないので、長野や新潟方面へ来られているのでしょうか。

登山道わきには数々の花々が咲き乱れ、登りの苦しさを忘れさせてくれます。荒菅沢の残雪の上は心地よい風が頬を撫で、気持ちを安らかにしてくれました。

山頂からは北アルプスがよく見え、多くの登山者が感嘆の声をあげています。下界は30度近い暑さながらも、山頂では天然の涼風吹く中、気持ちよく昼食を楽しめました。

(高野邦夫/新潟県/66歳/よく行く山:頸城山塊、北アルプス)

比良山系・武奈ヶ岳

急登を越えて、涼しい風が吹く山の上へ。

西南稜から武奈ヶ岳を望む(写真=川畑和夫)

7月12日、晴れ

京都・出町柳から京都バスで1時間、安曇川中流域の坊村からスタートです。

武奈ヶ岳への御殿山コースは距離が短い代わりに急登の連続です。御殿山までの急登を終え、一旦ワサビ峠に下った後は関西屈指の西南稜の尾根歩きが楽しみです。

山頂は360度の展望が素晴らしいのですが、この日は琵琶湖方面でガスが広がり、見通しがききませんでした。しかしながら夏とは思えない涼しい風が吹き、アキアカネも飛び交って、山はもう秋の準備をしているかのようです。

コヤマノ岳のブナ林で森林浴を楽しんだ後、北比良峠からダケ道を下山してJR比良駅へ出ました。京都バスは土日祝のみの運行で朝便は7:45発の1本のみです。比良イン谷口から比良駅へは土日祝のみ江若(こうじゃく)バスが運行しています。

(川畑和夫/大阪府/66歳/よく行く山:六甲、比良、生駒、北アルプスなど)

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」「山の川柳」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんから表紙写真、登山レポート、山の川柳を募集しています。ぜひあなたの作品をお送りください。

【表紙写真について】

●タテ位置で撮影した写真に限ります。

●横幅1200ピクセル以上のjpeg画像。

●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!

投稿先メールアドレス

weekly@yamakei.co.jp

※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。

※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

山で大切なのは自救力。jRO(ジロー)は山岳遭難対策制度TMで、山を愛する方々の自救力アップをサポートします。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。

WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

登山口へのアプローチとしてすっかり定着した登山バス「毎日あるぺん号」。電車やバスを乗り継ぐ面倒もなく、日本アルプス各地や八ヶ岳などの主な登山口に早朝に到着することから、利用者が増え続けています。

日本山岳遺産基金賛助会員である(株)毎日企画サービスでは、今期も登山者専用バス「毎日あるぺん号」を企画実施いたします。登山にかかる日数・コストの軽減をお考えの方は、登山装備の必須アイテムとして、ぜひご活用ください。なお、各地の開山イベントなどに合わせた、とっておきのバスプランや日本山岳遺産認定地ツアーもご用意いたしました。

電子カタログは下記URLよりご参照いただけます。

http://www.maitabi.jp/bus/pdf/

「日本山岳遺産」認定候補地募集中

助成金総額200万円で、みなさまの活動を支援いたします。

2014年度認定団体、長野県大町高校山岳部のみなさんによる鍬ノ峰での活動

日本山岳遺産基金は山岳環境の保全、次世代の育成、安全確実な登山の普及などを目的に、賛助会員のみなさまのお力添えのもと、2010年より活動を続けております。

各地の山や山域を「日本山岳遺産」として認定し、そこで山岳環境の保全活動などを行っている団体さまに、助成金の拠出や、広報面での支援をさせていただくことも活動の柱としております。

今年も8月末日まで、2015年度の申請を承っておりますので、ぜひご応募ください。これまでに、北は北海道の夕張岳やアポイ岳、東北地方では七時雨山、早池峰山、金華山、吾妻山、山梨県の櫛形山など3エリア、長野県の船窪岳、鍬ノ峰、徳本峠、大台ヶ原大杉谷、中国地方の臥龍山、四国の石鎚山、南は九州中央山地五家荘エリアまで、全国16の地域を認定させていただき、活動のお手伝いをしております。

詳しくは日本山岳遺産基金のウェブサイトをご覧ください。

(日本山岳遺産基金事務局長 久保田賢次)

作家・樋口明雄さんのラジオ番組に『山怪』の田中康弘さんが出演

「晴れ、時々ハードボイルド」がWebで視聴可能に

『山怪』の著者、田中康弘さん(左)と作家の樋口明雄さん(右)(写真提供=FM八ヶ岳)

小説『約束の地』で日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞をダブル受賞し、『南アルプス山岳救助隊K-9 ハルカの空』では南アルプスを舞台にした山岳小説を昨年刊行され、登山業界にもファンの多い樋口明雄さん。樋口さんは、山梨県のコミュニティFM局・FM八ヶ岳で毎月第2火曜日に「晴れ、時々ハードボイルド」というラジオ番組を担当されています。6月9日オンエアの回では『山怪』の著者、田中康弘さんがゲストとして招かれました。

実は樋口さんはかつて『「超」怖い話』という実話怪談シリーズをかつて手掛けられていて、その筋では知る人ぞ知る存在。山を舞台にしたホラー『標高二八〇〇米』も著されています。

番組内では奇妙な体験や怪異、不思議な現象などなど、ふたりの怪談名手による軽妙洒脱な「山怪」トークが展開されました。

樋口さんが連載を担当されている「フライの雑誌社」のHP上でそのときの模様がアップされました。ぜひフライの雑誌社HPにアクセスしてお聞きください。

BS-TBS『日本の名峰・絶景探訪』

7月18日(土)は「楽園導く岩の橋 戸隠山」

蟻の塔渡りを進む池田努さん (C) BS-TBS

四季を通じてさまざまな表情を見せる日本の名峰を、臨場感あふれる映像で紹介するBS-TBSの『日本の名峰・絶景探訪』。

この週末、7月18日の放映では俳優・池田努さんが戸隠山に登ります。戸隠山を知り尽くしたガイドの佐々木常念さんとともに峻嶮なクサリ場を登り、切り立った蟻の塔渡りを超え、そこで見たものは……。

土曜の夜に、ぜひご覧になってみてください。

ヤマケイ新書『明解日本登山史』

エピソードで読む日本人の登山

この日本列島で、人々は山岳と深く、さまざまにかかわりながら暮らしてきました。日本の近代登山発祥から120年あまりになりますが、それ以前の山と人のかかわりから、多様化する現代登山にいたるまでを通史として解説。日本人と山の関係を解き明かす、山の教養書です。

https://www.yamakei.co.jp/products/2814510250.html

●著者:布川欣一/発売日:2015年7月10日/販売価格:880円+税/ページ数:272ページ/判型:新書判/ISBN:978-4-635-51025-7

2015年7月~8月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『ワンダーフォーゲル8月号』 7/10 926円+税
大きな地図で見やすいガイド『北アルプス南部』 7/10 1,300円+税
大きな地図で見やすいガイド『北アルプス北部・白山』 7/10 1,300円+税
『山と溪谷8月号』 7/15 1,111円+税
大きな地図で見やすいガイド『南アルプス・中央アルプス』 7/17 1,300円+税
ヤマケイ新書『木を知る・木を学ぶ』 7/17 800円+税
ヤマケイ新書『日本の山はすごい!「山の日」に山を考える』 7/24 780円+税
ヤマケイ新書『日本の山を数えてみた データで読み解く山の秘密』 7/24 800円+税
ヤマケイ文庫『長野県警レスキュー最前線』 7/24 880円+税
『岐阜県警レスキュー最前線』 8/7 1,600円+税
山登りABC『テーピングで快適登山』 8/7 1,000円+税
『身体を忘れた日本人』 8/14 1,300円+税
『フリークライミング日本100岩場4 東海・関西 増補改訂新版』 8/14 2,200円+税
『骨盤メソッド たった10秒で実感! 骨盤でカラダを動かせるようになると、美しい姿で、楽に動ける』 8/28 1,800円+税


ヤマケイ登山教室からのお知らせ

【国内】山岳スキルアップ講座「谷川岳馬蹄形縦走」2日間

谷川岳は気象条件を分ける脊梁山脈の中にあり、非常に天候が変わりやすい山です。この講座では、長い行程の中で移り変わる気象を体感し、山での気象判断力を磨きます。ロングコースを完歩できるペース配分と歩行技術も必要です。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=146957

日程 8月8日(土)~9日(日)
集合 谷川岳ベースプラザ 切符売場前(8:50)
行程 1日目:土合口~西黒尾根~谷川岳(1977m)~茂倉岳~蓬ヒュッテ(1529m)泊
2日目:~清水峠~朝日岳(1945m)~白毛門(1720m)~土合橋【解散】16:00~17:00(予定)
歩行時間:1日目:約8時間、2日目:約9時間
体力レベル 4(10~12kg程度のザックを背負い、連続する標高差1,000mの登りを4時間以内で歩ける体力が必要です)
難易度 4(往復、周回、縦走コース。登山道はやや明瞭を欠く部分があり、緩急が大きく、幅員も小さく、一部にハシゴやクサリ場、それに匹敵する箇所がある。転滑落の危険個所が多い)
参加費 31,000円
講師 武川俊二(山岳ガイド)
持参品 プレート付きのコンパス、該当エリアの1/25000地形図

【机上講座】遭難事例から学ぼう〜山で死んではいけない〜「5.活火山に登る際の対策」

増え続ける山の事故を未然に防ぐために、この講座では過去の遭難事故の実情を見据えながら、生死を分けるポイントを検証していきます。

参考書:ヤマケイ新書『もう道に迷わない』(山と溪谷社刊)

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料が無料になります。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1607

開催日 8月10日(月)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 19:00~20:30
定員 35名
受講料 2,000円
講師 野村仁(山岳ライター)
株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
勝峰富雄
編集スタッフ
佐々木惣
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。