信州の山岳遭難現場より
島崎三歩の「山岳通信」。
長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難の代表的な事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を配信しています。
今回配信された7月27日号では6月から7月にかけて発生した事故事例が紹介されています。山岳遭難のリスクをリアルに伝えるものですので、今後の山行にぜひ役立ててください。
・7月12日、千畳敷から木曽駒ヶ岳に向け山行中の25歳の男性が、濃ヶ池付近の雪を踏み抜いた拍子にギックリ腰となり動けないと、同行者から救助要請がありました。中央アルプス地区山岳遭難防止対策協議会救助隊員と県警ヘリが出動し、救助しました。
・7月12日、単独で空木岳から極楽平に向け縦走中に、前夜からの連続山行で疲労し動けなくなったと50歳男性から救助要請があり、県警ヘリが出動して救助しました。
・7月16日午前7時1分ころ、単独で昨日から2泊の予定で白馬岳に登山していた53歳の男性が、下山途中に雪渓で滑落し、行動不能になったと、通りがかった登山者から通報がありました。夏山常駐パトロール隊員及び県警ヘリが出動して救助し、松本市内の病院に搬送しました。
・7月20日午後0時47分ころ、3人パーティで昨日から1泊の予定で唐松岳経由で五竜岳に入山し、20日に下山途中、41歳女性が疲労のため自力歩行できない、と同行者から救助要請がありました。北アルプス北部地区遭対協救助隊員、県警救助隊員が出動して背負い搬送で救助し、大町市内の病院に搬送しました。
(内容は長野県警察本部の発表時点のものです)
下記URLより、バックナンバーもご覧いただけます。今後の登山にぜひ役立ててください。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
また長野県警察のヘリコプターから撮影した山岳情報(動画)がユーチューブで見られます。こちらもご活用ください。長野県警察の山岳情報HPよりご覧いただけます。
http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
(文=週刊ヤマケイ編集部)