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読者のみなさまへ

新年あけましておめでとうございます。

本年も、「週刊ヤマケイ」をご愛読いただけますよう、お願い申し上げます。

暖冬のため、各地から寡雪の情報をよく耳にします。ですが、毎週届く皆様からの便りには、すっかり雪化粧した峰の姿も少なくありません。日本の山の多様性を感じるとともに、気をゆるめれば、山は厳しい条件を私たちに課してくることも実感します。

登山を安全に継続していくためには、なによりも自然と折り合いを付けてゆくことがたいせつです。そのためにも、毎週フレッシュな山岳情報をお届けする本誌の役割の重要さを、改めて再認識しております。

昨年、本誌編集長を引き継ぎ、まずは、毎週、皆様からの山の便りを読者の気持ちになって読むことを心がけてきました。直近の山行計画のためにとても有効な情報が盛り込まれていて、熱心な投稿者のみなさまのご協力に感謝しております。

おかげさまで、毎週本誌を楽しんでいただいている読者は、大台の4万人を超えました。いっぽうで、多くの読者のなかには、なんらかの事情で、山に行きたくても行けない方が少なくないだろうことも想像されました。寒い季節の登山はお休み、という方もいらっしゃるでしょう。そんな方にも、なにか楽しんでいただける工夫はできないものだろうかと考え、秋からは川柳コーナーを設置、週ごとに、投稿者が増えております。

本年はさらに枠を広げ、「よもやまばなし」のコーナーを設置します。山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出など、どんなことでもかまいません、お気軽にご投稿ください。登山の安全と登山文化の普及という本旨を維持しつつ、山に行けないときでも楽しめて役立つ読者参加型メディアとして成長するために、皆様のご参加をお待ちしております。

本誌編集長・勝峰富雄

今週末の「山のワンポイント天気」

ウェブサイト「山の天気予報」を運営し、メールでの天気予報配信も行なっている株式会社ヤマテンの気象予報士で、『山岳気象大全』などの著者でもある猪熊隆之さんによる解説です。今週末の山行に役立ててください。

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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

年が明けたのに、各地で異常な高温と少雪が続いており、私の住む蓼科もまったくの無雪で、この時期にランニングができるほどです。先日、八方尾根に行きましたが、下部はまったく雪がない状態。妙高はさすがに少し雪がありましたが、所々地面が出ており、スキーが超下手な私は足をとられてコケてしまいました(笑)。

さて、北海道を除き、暖冬異変が続く日本列島ですが、この先はようやく少しずつ寒気が南下してきそうです。9日から11日にかけての連休期間中は、北日本中心の冬型の気圧配置が続き、北日本から山陰地方にかけての日本海側の山岳では雪になるところが多いでしょう。稜線では10日から11日にかけて、荒れ模様になるところもありそうです。

山陰地方を除く西日本や太平洋側の山岳では好天が続くところが多くなりそうですが、11日は西日本の山岳で雲が広がってくる可能性があります。気温はこれまでよりは低くなりますので、防寒対策はしっかりとしていきましょう。

まだ先の予想になりますので、登山を予定されている方は最新情報をご確認ください。ヤマテンでは毎日、全国18山域の山の天気予報を発表しており、ライブカメラ画像や3時間ごとの詳細な専門天気図をご覧いただくことができます。

気象予報士 猪熊隆之

「山の天気予報」(月額324円)

コーヒー1杯分のご利用料金で、全国18山域の山頂天気予報や大荒れ情報、予想天気図、ライブカメラ、雨雲レーダー、観天望気講座などが1ヶ月使い放題。メールでの天気予報配信登録もおこなえます。サービスの詳細やご登録方法につきましては、下記URLでご確認ください。

https://i.yamatenki.co.jp/

宮城県・大六天山

初日の出を眺めてから登る牡鹿半島の山。

登山口の大六天駐車場より新春の初日の出を眺める(写真=曽根田 卓)

山頂北側の展望ピークより石巻市街地と万石浦を見下ろす(写真=曽根田 卓)

1月1日、晴れのち曇り

北上山地の最南端に当たる牡鹿半島。その付け根部分に位置する山が大六天山です。標高439mのこの山は牡鹿半島第二位の高峰で、山名の大六天は俗界六天の最高、第六に位する天を現わし、そこは極楽のような地と言われています。

南北に長い山頂の一角には三国神社が祀られていますが、東日本大震災により壊滅的な被害を受けた地元の漁村の方々は、未だ復興半ばのために参拝する心の余裕もなく、境内は荒れた雰囲気になっていました。

この山への登山道は牡鹿コバルトラインの大六天駐車場と、北西側の針之浜の二方向から整備されています。今回は初日の出を拝んでから登山を開始するために、大六天駐車場から往復しました。

朝日を受けてオレンジ色に輝く木々を縫って登山道は続いており、ときおりニホンジカの鳴き声が木霊します。三国神社からは太平洋の大海原と、江の島群島が望めました。西側の展望を得るために、倒木が累々として歩き難い道を鷹取場公園に向かいます。そのすぐ西側の送電線鉄塔が建つピークからは、石巻市街地が眼下に望め、南には網地島と田代島が穏やかな新春の海に浮かんでいました。

ただし、一等三角点が設置された山頂は無線中継所がそばに建っていて、展望はほとんどないピークです。三国神社や展望ピークをセットに登るとより思い出に残る登山ができるでしょう。しかし、一点注意すべき点としては、無線中継所の管理道路や林業用のブルドーザー道が交錯しています。地図を持参して、現在地を把握しながら歩くと、迷わずに済むでしょう。

(文=曽根田 卓)

北アルプス・奥穂高岳

5年ぶりの冬穂高稜線。

12月30日、晴れ。登山日和になった奥穂高岳山頂(写真=渡辺幸雄)

1月1日、晴れ。涸沢岳山頂から望む2016年、初日の出(写真=渡辺幸雄)

12月28日~1月1日

昨年の『山と溪谷』12月号のガイドページでご紹介した、奥穂高岳に年末年始に登ってきました。この数年天候が不安定なため、挫折を繰り返していましたが、5年ぶりの冬穂高稜線を堪能してきました。

12月28日に寒波が去り、好天が期待できたので新穂高を朝出発。白出沢までの林道はトレースもしっかりついていて、夏山なみに行動できました。この日は涸沢岳西尾根に取り付き、2400mのテント場まで登りました。他の山の例に漏れず穂高も雪が少なく、特に下部は例年になく笹藪の登りになりました。先行のトレースがあってかなり助かりましたが、それでも木の根っこを乗り越えたり、微妙なバランスが要求されるコースでした。

翌29日は昼近くまで雪がちらつくため、停滞。何人かは奥穂高岳を往復したり、上部に移動したパーティもありました。2400mのテント場も10張以上とかなりにぎわっていました。

30日、未明にテント場を出発し、涸沢岳を目指します。森林限界を超え、蒲田富士付近では雪庇の発達した雪稜を慎重に進みます。上部は岩と雪とのミックスで、最後の急な傾斜面を登り切ってなだらかになった稜線を歩いて涸沢岳に到着。

いったん穂高岳山荘に下り、テント装備などをデポして奥穂高岳に向かいます。奥穂高岳へ核心部は夏山同様で白出のコルからの岩壁。クサリも一部雪に埋まっているため、ピッケル、アイゼン歩行の確実な技量が試されます。さらに上部の雪面は新雪が不安定なため、左側の岩場をたどって稜線へ。間違い尾根分岐(昨年看板を設置)への箇所も雪面の左側の岩場から登って、ジャンダルムが見える稜線に出ます。ここからは歩きやすい道をたどり、奥穂高岳山頂へ立ちました。

この日は年末年始でのいちばんのにぎわいになり、2400mから奥穂高岳を往復した登山者は30名近くいました。僕はその後穂高岳山荘の冬期小屋を利用して、越年まで撮影に明け暮れ、冬穂高を堪能してきました。

なお、このコースはアイゼンやピッケル、ワカンなど冬山標準装備、テント装備一式はもちろん、時にはロープでの確保やフィックスロープを張る必要があり、ラッセルの可能性もあります。最も厳しい冬山の一般ルートです(岩壁登攀のバリエーション・ルートではないという意味で)。年末年始以外はほとんど立ち入る登山者もいませんので、充分ご注意ください。

(文=渡辺幸雄/山岳写真家)

北アルプス・西穂独標

間近に望むピラミッドピークの雄姿。

独標にて(写真=日向俊雄)

ピラミッドピークの雄姿(写真=日向俊雄)

12月28日~29日、28日曇り時々晴れ、29日曇り

忘年山行として西穂山荘泊まりで西穂独標へ行ってきました。雪が降り、やっと冬景色になったものの、まだ雪が少ないため、西穂山荘名物の巨大雪だるまは作成準備中で未完成でした。

通年営業している西穂山荘は、ロープウェイ利用で2時間も歩かずに行ける便利なところですが、標高は高いので風の強さや寒さは本物です。山荘周辺は厳しい冬山の世界でした。

今回は天気が今ひとつだったので独標で引き返しましたが、雲間からときおり陽が射し、間近に望むピラミッドピークの雄姿に満足して2015年の山登りを終えました。

(文=日向俊雄)

北アルプス・上高地~明神

冬の穂高の撮影山行へ。

月明かりに照らされる穂高連峰。星空との共演に癒される(写真=伊藤哲哉)

黎明の穂高連峰。白い峰が神々しく輝いている(写真=伊藤哲哉)

12月28日~30日、28日晴れ、29日小雪時々晴れ、30日晴れ

28日に上高地に入りました。天気は晴れていましたが、穂高連峰には雲がかかっています。この時期としては雪が少なく、大正池から登山道、道路ともに快適に歩くことができました。

29日は未明から雲が広がっており、朝日を浴びる穂高連峰を拝むことはできませんでした。午前中はときどき晴れ間も見えていたので、明神まで散策しました。明神までの道も雪が少なく、踏み跡もしっかり残っていて難なく歩くことができました。

田代池や河童橋に人は少なく、冬山登山者や私のように写真撮影を目的にした人しかいません。すれ違う人もほとんどなく、夏や秋の上高地とは違う雰囲気を味わうことができます。午後になると雲が多くなり、撮影をやめ、大正池ホテルで同室になった方々と山や写真の談義をしながら時間を過ごしました。日の入り後、突然晴れてきたので、夕食後に急いで星空撮影を開始。空には満天の星が輝いていました。

30日は午前3時から撮影を始めました。気温はマイナス10℃。大正池越しに見える、月に照らされた穂高連峰が印象的です。焼岳も峻厳とした姿を見せてくれました。

日の出前に、河童橋へ移動。穂高の峰々は雲を抱きながら、日の出を待っているように見えました。やがて、朝日が昇るにつれ、刻一刻と真っ赤に染まっていく峰々がとても印象的です。さらに、飛騨側から流れてくる雲が、ときには彩雲になり、効果的な演出をしてくれました。

撮影後、満足感を味わいながら、ウェストン碑から田代池を通って帰りました。

(文=伊藤哲哉/『改訂新版 千葉県の山』共著者)

※編集部注:冬の上高地入山にあたっては登山届の提出、冬期トイレの使用、湿原への踏込禁止などが定められた「上高地冬期入山ルール」を順守してください。

磐梯・磐梯山、五色沼

静かな雪景色を楽しんできました。

八方台ルート展望台にて。裏磐梯高原を望む(写真=中村重明)

毘沙門沼の遊歩道にて(写真=中村重明)

12月26日~27日、雪

山仲間8名で、2015年の登り納めに、磐梯山登山と五色沼スノートレッキングに行ってきました。

初日、磐梯山南面のスキー場は雪不足でまだ営業できておらず、リフトが使えないことから、北面の裏磐梯スキー場のリフト最上部から歩き始めました。ここから中ノ湯跡まで、道標や赤テープ等の目印はほとんど無いものの、明瞭では無いながらトレースが残っていて、それをたどりながら進みました。

中ノ湯跡から先、この日の折り返し地点(八方台ルート展望台とお花畑分岐の中間あたり)までのルートは明瞭でしたが、雪で垂れた木の枝をくぐったり一部は腹ばいで通過する箇所があり、思った以上に時間を要しました。この日は強風のため、当初から山頂ではなく弘法小屋を目標にしていたものの、時間の関係で残念ながらさらにその手前で引き返しました。それでも、きれいな雪景色と雪山歩きを充分に楽しむことができました。

翌日は裏磐梯ビジターセンター駐車場から、五色沼のひとつ、毘沙門沼まで散策しました。前日はワカンやアイゼンも持参したものの結果的にツボ足で問題なく歩けましたが、この日は一晩で約30cmほどの積雪があったことから、各自スノーシューやワカンを付けて歩きました。きれいに雪化粧した沼周辺の景観を眺めながら、ときおり水鳥の鳴き声が聞こえるだけという静けさの中、とてもいいひと時を過ごすことができました。

(文=中村重明)

谷川連峰・白毛門

谷川岳の大岩壁を堪能。

谷川岳の大岩壁が大迫力で迫る。雪が少なく、黒々と岩肌が目立つ様相だ(写真=奥谷 晶)

めざす白毛門の山頂直下の大斜面にトレースが伸びる(写真=奥谷 晶)

1月2日、霧のち晴れ

例年なら雪深くラッセル必至の白毛門(しらがもん)ですが、暖冬の今年は、厳冬期としては異例なほど積雪が少ない状況です。

好天に恵まれれば谷川岳東面の大岩壁のパノラマを見られるのではないか、という期待をもって土合駅に車を止め、登山口に向かいます。

土合では気温はマイナス4℃でしたが、朝方の霧も晴れて青空が広がると気温もぐんぐん上がり、アウターを脱いでも暑いくらいでした。トレースはしっかりありましたが、途中休むポイントもないような急登の連続で、たっぷり汗をかいてしまいました。松ノ木沢ノ頭手前の急斜面で足が止まり、脱水症状気味となりペースダウン。タイムリミットが迫ってきたので、松ノ木沢ノ頭から森林限界をこえて雪稜のピークをひとつ越えたあたり、白毛門山頂直下の斜面のコルまででいさぎよく引き返すことにしました。追い抜いていった若者のパーティーが頂上をめざしていくのを見送ります。それでも谷川岳の大岩壁を充分堪能できて大満足です。

結局、この日のみなかみは3月下旬の暖かさとなり、帰路も雪が融けて岩が露出して滑りやすく、また木の根が現われてアイゼンの爪に引っかかりやすくなるなど、残雪期のような様相を呈しており注意が必要でした。

(文=奥谷 晶)

浅間周辺・黒斑山、高峰山

2016年の登り初め。

黒斑山山頂より、浅間山(写真=中村重明)

高峰山より、日の出直後時刻の八ヶ岳方向(写真=中村重明)

1月2日~3日、晴れ

初日は車坂峠から黒斑山を往復、行きは表コース、帰りは中コースを歩きました。雪は例年に比べてかなり少なく、積雪は20~30cm程度でした。ルートは赤布としっかりしたトレースで明瞭になっており、我々は軽アイゼンを装着しましたがツボ足の登山者もいました。噴煙を上げる浅間山のほか、富士山、八ヶ岳、草津、谷川連峰など、素晴らしい展望を堪能します。雪は少ないながら、充分満足のいく雪山ハイクとなりました。

この日は高峰温泉に投宿し、翌日は日の出時刻に合わせて、1時間弱で登れる高峰山を目指しました。このルートもトレースがしっかりついており、日の出前の暗い中でもヘッドランプで問題無く進み、40分強で山頂に到着。朝日に染まる八ヶ岳や北アルプスの美しい景観を堪能しました。

いずれも短時間の行程でしたが、雪山ハイクと素晴らしい展望を楽しむことができました。

(文=中村重明)

八ヶ岳・赤岳西壁主稜

人気の冬季登攀ルート。

下部岩壁の登攀を終え、中間部のリッジを登る(写真=金丸勝実)

上部岩壁、左の凹角を登る(写真=金丸勝実)

12月30日、晴れ

年末は八ヶ岳に向かいました。2014年の年末は大荒れの天候でしたが、2015年は穏やかな年末になり、計画通り赤岳西壁主稜をやることができました。

このルートは、右手に阿弥陀岳を見ながら高度感のあるクライミングで赤岳山頂に抜ける、八ヶ岳の冬季人気ルートです。登攀技術的には難しくないルートですが、ピッチ数が長く、また冬季ということもあるので、基本的なクライミング技術が身についていないと厳しいと思います。

この日は、美濃戸を早朝に出発し、行者小屋で装備をととのえた後、文三郎道を上がり赤岳西壁主稜に取付きました。人気のルートだけに渋滞も予想されましたが、幸運にも待ち時間無しで登攀開始。気温マイナス15℃、風速10mとまずまずのコンディションにも恵まれました。

今回は雪が少なく、岩が出ているところが多かったように思います。このルートは10ピッチくらいで登られるようですが、この日は条件が良かったのでロープをいっぱいまで延ばし7ピッチで登りました。15時過ぎ、山頂に抜けると緊張感がほぐれ、充実感が湧いてきました。この日は赤岳天望荘に宿泊予定だったので時間的にゆとりがあり、赤岳山頂で展望を楽しんだ後、ゆっくりと天望荘に下りました。

標高2700m以上で冬期営業する山小屋は数が限られますが、赤岳天望荘はそのひとつです。厳しい登攀を終え、暖かい山小屋に入ると一気に疲れが出てきました。暖かいお汁粉とコーヒーで暖まり、おいしい夕食を食べて落ち着きました。外は極寒の世界ですが、小屋の中は暖かく快適です。翌日は大晦日ですが、予約だけで満員になっているようでした。

2015年度の締めくくりに、充実した山行ができたことを胸に山を下りました。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

※編集部注:このルートは上級者向けのバリエーションルートです。冬季一般コースではないので、雪山初心者、中級者だけで取り付くことのないよう、注意してください。

奥武蔵・天覧山

終夜早朝運行の電車を利用して、山の初日の出。

新宿など都心のビル街から昇る天覧山の初日(写真=石丸哲也)

天覧山山頂は富士山、丹沢、奥多摩なども眺められる。下は左から「ヤマノススメ」の横断幕、鉄腕アトム像、横浜みなとみらいの夜景(写真=石丸哲也)

1月1日、快晴

天気さえよければ毎年、初日の出を山で迎えることにしています。今年は諸事情で奥武蔵の天覧山へ。以前は西武線の終夜・早朝運行が所沢までで電車のアクセスはできませんでしたが、一昨年から「天覧山 初日の出」号が運行され、今年の場合、池袋4:46発、飯能5:43着でした。今回の天覧山行きには、近くて、手軽に登れることとともに、この列車に乗ってみたかったこともあります。

どのくらいの人が利用するのかも興味あるところでしたが、列車が飯能に近づくにつれて乗客が増え、終点では立っている人もいるほど。改札口を出ると、飯能市のゆるキャラ・夢馬(むーま)君や地元の方たちが待機し、地図も配られるサービスぶり。運行3年目にして利用客が多いことも納得です。天覧山への道の途中にも誘導の人がいて安心。能仁寺から山に入ると、山頂まで電灯が仮設され、ヘッドランプなしで歩けました。天覧山山頂の展望台はあまり広くないので、スペースがないのでは? 人混みで初日が見られないのでは? と心配でした。しかし、後ろ寄りでしたがスペースはあり、初日や紅富士の写真を撮ることができました。なお、初日は例年6時50分ごろです。

帰りは多嶺主山まで足をのばしたいところでしたが、撮った写真で年賀状を作る都合もあり、西ノ谷経由で下山。能仁寺で初詣をし、鉄腕アトム像などを回りました。登りは暗く、気持ちが急いていることもあって気づかなかったのですが、登山口手前に「ヤマノススメ」の横断幕が掲げられていました。飯能のご当地コミック・アニメで、グッズが売られている店があったり、「聖地巡礼」とおぼしきグループを見かけたりもしました。

ところで、2枚目の写真に横浜の夜景が入っていることに気づかれた方もいるかと思います。実は、「天覧山 初日の出」号の始発駅は池袋ではなく、元町・中華街。横浜高速鉄道みなとみらい線・東急電鉄東横線・東京メトロ副都心線・西武鉄道池袋線と4つの鉄道会社の路線を走るのです。せっかくなので、大晦日のうちに横浜まで行き、みなとみらいでカウントダウン、除夜の汽笛や花火を楽しんだ後、時間調整と寒さ対策を兼ね、大さんばしホールで無料の映画を見てから「天覧山 初日の出」号に乗ったのでした。始発なので確実に座れること、3:59発なので終点まで約2時間、仮眠をとれることも考えてのことでした。さすがに横浜から天覧山を目指す人はほとんどいませんでしたが、4社にまたがる珍しい直通列車ということで、鉄道マニアの人が目立ちました。

というわけで、手近の超お手軽新年山行でしたが、盛りだくさんで、天候に恵まれたこともあって、たっぷり楽しめ、新年のよいスタートを切れました。飯能市のみなさま、ありがとうございました。読者のみなさまにとりまして、すてきな1年になりますように。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

奥高尾・景信山

初冬の展望を楽しむ山歩き。

景信山の山頂から南面を眺めると遠く大山から丹沢山塊の大室山が展開(写真=白井源三)

小仏峠上部に南面を切り開いた展望台地があり、そこから相模湖や富士山が望まれます(写真=白井源三)

12月12日、晴れ

相模原市緑区千木良(ちぎら)から城山を目指します。登山口前の小さな店のおばちゃんと挨拶を交わして登り始めると、「安倍総理もここから登ったよ」、と告げられてびっくりしました。

少し登ると相模嵐山が目線となります。杉の樹林帯を詰めると、右手木の間越しから中央自動車道や相模湖が眼下となりました。落葉樹の尾根に出ると、これから越える景信山からの山並みが望まれます。

急な階段を詰めると、すでに大勢の登山客で城山山頂はにぎわっていました。大室山の横に雪をまとった富士山が顔を出して、初冬の展望が開けます。

城山山頂からいっきに下ると、小仏峠の上部が切り開かれ展望台地となっています。眼下に相模湖が光り、大室山の横には初冬の冷気にまだ富士山の白銀が輝いていました。

辿り着いた景信山の展望は、遠く大山から丹沢山塊の大室山までが一望、越えてきた城山からの稜線が眼下となっています。登山客の姿がまばらになったいくつかのピークを越え、急登後、堂所山の山頂を往復しました。明王峠の手前、南面の杉林は手入れ作業で切り開かれて明るくなっていました。

明王峠からは杉林の長い下りです。相模湖側へ下る中央自動車道の橋からは、相模湖の町並みや嵐山が初冬の早い日没の残照を浴びていました。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

房総・御殿山、宝筐塔山、大日山

ヤマトタケルゆかりの山を歩きました。

御殿山から西の方角の眺望。富山と津辺野山の間から富士山が見える(写真=伊藤哲哉)

今回の山行で出会った植物:左:アオキの実、右上:スイセン、右下:マンリョウの実(写真=伊藤哲哉)

12月28日~30日、28日晴れ、29日小雪時々晴れ、30日晴れ

御殿山(ごてんやま)から、宝筐塔山(ほうきょうとうさん)、大日山(だいにちやま)まで縦走をしました。御殿山は、ヤマトタケルが東征して安房地方を平定した際、一望できるこの地を根城にしたことに由来すると伝えられています。

御殿山までの登山道は、案内板や標識が整備されています。登山口から20分ほどで、大黒様を祀った展望のよい場所に到着しました。杉林の尾根道を進むと東星田の分岐が見えてきます。こちらは、12月26日時点でまだ通行止めでした。大黒様からゆっくり歩いて40分ほどで御殿山の山頂に着きます。

御殿山の山頂からは、西の方角には、伊予ヶ岳、富山といった千葉を代表する山のほか、遠くにはうっすらと富士山を見ることができました。東には、鴨川市街、太平洋を望むことができます。眺望を楽しみながら、しばらく休憩です。

休憩の後、歩みを宝筐塔山に進めると、登山道脇のツバキはすでに終わりかけていましたが、アオキが真っ赤な実をたくさんつけていて、目を楽しませてくれました。

御殿山の山頂から小一時間で宝筐塔山に着きます。宝筐塔山山頂にある石塔を過ぎ、15分ほど歩くと大日山山頂に到着。ここからは、遠くに大島、富士山、伊豆半島を見ることができました。山頂にある大日如来像に供えられていた、赤い南天の実と像の手前で生き生きと咲いていたスイセンの花に、千葉の冬らしさを感じました。

大日山山頂からは来た道を戻り下山。戻る途中、あぜ道に咲くスイセンと赤いマンリョウの実が夕陽に照らされて印象的でした。

(文=伊藤哲哉/『改訂新版 千葉県の山』共著者)

中央アルプス・空木岳

長大な尾根をたどって雪に覆われた山頂へ。

鎖場が連続する池山尾根中間部の大地獄(写真=木元康晴)

遠くに南アルプスの山並みを望みつつ空木岳の頂上へ(写真=木元康晴)

12月22日~24日、22日晴れ、23日くもりのち雪、24日晴れ

友人であるイラストレーター・橋尾歌子さんのお供をして、中央アルプスの空木岳(うつぎだけ)に行ってきました。

当初は前夜発の予定だったのですが、私の都合が悪くなり急遽1日目の朝出発に変更。中途半端な時刻になってしまったため、その日は登山口から近い池山小屋に宿泊しました。

2日目は大地獄、小地獄の難所を通過して、2415mピークへ。冬に池山尾根から空木岳を目指す場合は、この近辺の稜線上で幕営するのが普通でしょうが、今回はさらに進んで樹林の中をトラバースし、空木平避難小屋に泊まりました。

3日目は暗い中、空木平から直上して池山尾根の駒石へ。夜の間に雪を降らせていた雲は、日が昇るにしたがい消え去って、頭上には青空が広がってきました。駒石からは穏やかな稜線を着実に進み、360度の絶景が広がる空木岳の頂上に立ちました。

なお、今回泊まった空木平避難小屋の様子は、『山と溪谷』本誌で橋尾さんが連載中の「それいけ避難小屋」に掲載される予定です。ぜひご覧になってみてください。

(文=木元康晴/登山ガイド)

京都北山・雲取山

懐かしの北山へ。

二ノ谷では雪解けの木々が煌めいていました(写真=山口敬二)

一ノ谷では川霧に光が射し込み幻想的な風景を見せてくれました(写真=山口敬二)

12月20日、晴れ

京都の北山は、昔ながらの風情のある里山として魅力ある山域です。今回はワンゲル時代の錬成合宿以来、実に37年ぶりとなる雲取山(911m)に登ってみることにしました。

凍結した国道477号線を走り花背の別所町に車を停めると、あたり一面はきれいな雪景色です。青空に輝く眩しい太陽を仰ぎながら、北山杉のなかを寺山峠までワンピッチで上がりました。

ここから一ノ谷に下りて暗い谷間を遡ると、青空の下に雲取峠の真っ白な雪原が開けています。ポカポカ陽気のなかで一息入れ、今度は明るい雑木林を抜け雪の山肌にトレースをつけると、ほどなくして雲取山の頂上です。

ここでゆっくり昼食を取った後、二ノ谷を下りて一ノ谷へと周回し寺山峠から下山しましたが、この二つの谷はとても趣きがあるところで、しみじみとした懐かしさを感じつつ、北山の懐に浸ることができました。

(文=山口敬二)

大台ヶ原・加茂助谷ノ頭

冬の日差しの下で、静かな山歩きを満喫。

南峰(与八高)からの展望(写真=金丸勝実)

花抜山からの展望。彼方に熊野灘が広がる(写真=金丸勝実)

12月27日、曇り時々晴れ

加茂助谷ノ頭(1380.3m)は大台ヶ原から東に張り出す長い支稜のピークです。この支稜の北側が、西の黒部、近畿の秘境といわれる大杉渓谷です。大正時代より原生林の伐採が行なわれ、大台ヶ原から支稜に沿って軌道が敷かれ、材木の搬出が行なわれていたようですが、今はその痕跡もほとんどがなくなり、ブナ、ヒメシャラ、ミズナラなどの美しい林が広がっています。

山深い山域ですが、林道が大台ヶ原直下の堂倉谷まで通じていて、これを利用するとこの山域への日帰り山行が可能になります。車は千尋峠のトンネルまで入ることができます。今回は少し手前の花抜峠登山口から入山し、加茂助谷ノ頭を往復し千尋峠から下山しました。

加茂助谷ノ頭の南峰(与八高)は岩場になっていて、大台ヶ原や熊野灘が一望できます。登山日は冬型の気圧配置で大台ヶ原方面は吹雪いていましたが、今回の山域は太平洋側に位置するため、風が強く小雪がちらついたものの、積雪もほとんどありません。青空と冬の日差しの下で、熊野灘を見下ろしながら静かな山歩きが満喫できました。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

熊野・果無山脈縦走

熊野三千六百峰の一翼を成す山脈を縦走。

コース中最も標高が高いのが冷水山。南北それぞれの眺望が楽しめる(写真=根岸真理)

コース後半はブナが優先する美しい自然林。存在感あるブナの巨木に出会える(写真=根岸真理)

12月28日~29日、晴れ

果無(はてなし)山脈は、熊野古道中辺路(なかへち)の滝尻から本宮へ向かうパートから遠望できる雄大なる山脈です。かねてより一度縦走してみたいと思っていたのですが、年末の好天に恵まれた二日間を利用して歩いてみました。

紀伊田辺駅からバスに揺られ、週に3日だけ運行される住民バスに乗り継いで登山口へ着いたときはすでに午後。初日は約3時間の行程で安堵山までです。二日目は小辺路と交わる果無峠から、本宮方面へ向かって下山しました。

縦走路はなだらかで歩きやすい尾根道で、ブナの巨木が点在する美しい樹林の中をたどります。ブナは冬枯れの姿も風情があって美しいものでしたが、シロヤシオが咲くという新緑の季節にぜひ再訪してみたいと思いました。

アクセスが困難なため、訪れる人もまれな山域ですが、その分手垢のついていない、静かな山歩きが楽しめます。

ただし道標は要所にありますが、踏み跡がわかりにくい場所もあるので地形図は必携です。

(文=根岸真理/山岳ライター)

鳥取県・大山

13年ぶりという深刻な雪不足で、大山スキー場のリフトも動いていません。

7合目半の草鳴社ケルンを登る(写真=舩越 仁)

頂上標識もあらわな、積雪30㎝程の大山頂上(写真=舩越 仁)

1月4日、曇り

全国的に雪の少ない新年ですが、穏やかな日和を選んで大山に向かいました。高速の米子道から見える景色も春山のようです。桝水スキー場から大山寺までの横手道にも雪はまったくありません。

登山道の雪は2合目過ぎからちらほら出てきました。融雪が凍って滑りやすくなった3合目で、早くもアイゼンを付けました。岩場でのアイゼンワークのような場所もありますが、雪が少ないからといって油断はできません。アイゼン無しの登山者が途中で引き返して来ていました。雪が少ないとはいっても、ここは冬山です。厳冬期の頂上台地では想像以上の風雪となることもあります。この日も4合目からはガスに包まれました。

頂上台地の木道では板が露出している箇所もあり痛ましいのですが、強風とガスの中で滑り落ちる訳にはいきません。心苦しいのですが、アイゼン装着を余儀なくされました。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会)

くじゅう・久住山

御池の氷結は周辺が始まったところ。

久住山頂から南方の竹田側を望む。雲海と流れるガスはとても迫力のある景色でした(写真=松本高志)

御池と中岳を望む。池の周囲が氷結し、ハート型が出現(写真=松本高志)

12月28日、曇り時々晴れ

2015年の登り納めは久住山にしました。コースは牧ノ戸峠からの往復です。

暖冬のせいか、登山道にはまったく積雪がありませんでしたが、途中の扇ヶ鼻や星生山北斜面の霧氷がきれいでした。

出発してから久住山頂直下まではガスで視界がほとんどありませんでしたが、山頂間近でガスが流れ始め、時折、青空が出てきます。

山頂からは、流れるガスの合間から、目の前に雲海が広がり、その下には竹田の景色が見え隠れし、とても見応えがありました。

その後、御池の氷結状況を見に行きます。御池の氷結は周囲が始まったところで、今後の寒波次第で徐々に全体に広がって行くと思われます。ふと気がつくと、ちょうど雲が切れて青空が広がっています。見る位置によって池の周囲の氷結がハート型に見え、得した気分になりました。

(松本高志/福岡県/58歳/よく行く山:九州、中国地方の山)

ジャマイカ・ブルーマウンテン

世界遺産登録記念登山。

ブルーマウンテン。手前はブルーマウンテンコーヒーの畑(写真=小山裕基)

この日一緒に登ったジャマイカの人たちと頂上での記念撮影(写真=小山裕基)

12月20日、晴れ

ジャマイカのブルーマウンテン(2256m)へ日帰りで登ってきました。

ジャマイカはカリブ海の島国で、ブルーマウンテンは、2015年の7月にジャマイカで初めての世界遺産に登録されました。ジャマイカ政府の人から、世界遺産登録を祝うためのいいアイデアがないかと聞かれ、記念登山を企画してはどうかと提案したところ、今回の登山に結びつきました。

ここは、日本でもおなじみのブルーマウンテン・コーヒーの産地です。標高約1100m付近から登り始めますが、周りは一面のコーヒー畑。そこを抜けると、熱帯雨林の登山道を歩きます。頂上までは約3時間で、この日は到着したときに霧がかかっていて寒かったものの、しばらくしたら雲も流れて青空となり、世界遺産登録記念にふさわしい、気持ちのよい登山となりました。

(小山裕基/ジャマイカ在住/50歳/よく行く山:ブルーマウンテンは6回目)

第二十四回

年末の 小屋に集まる なじみ顔(ペンネーム:登り窯)

カンジキも 時代変わって スノーシュー(ペンネーム:メダカGG)

山にだけ 寒波来てよと 勝手言い(ペンネーム:山形山人)

ギックリ腰 山に行けずに ガックリこ(ペンネーム:乙女心)

冬型に 心引き締め 再装備(千葉信代)

七面山 登って祝う クリスマス(ペンネーム:ペケマルコ)

【寸評】

一句目、2回目登場の登り窯さん。なじみ顔のほころんだ様子が目に浮かぶようです。

二句目も2回目登場のメダカGGさん。スノーシューはかっこいいのですが、ワカンの軽さも魅力ですね!

三句目は久しぶりの登場、山形山人さん。「雪国の山ヤの複雑微妙な心境です」とのこと。雪国で暮らす人だからこそ、悩ましいところと心中お察しいたします。

四句目、乙女心さん。ギックリ腰はクセになるといいます。どうぞお大事に!!

五句目、千葉信代さん。そろそろ全国的に冬の寒さが戻ってきそうですね。引き締まった心で、いい雪山登山を。

六句目、ペケマルコさん。クリスマスイブも山とは、まさにあっぱれな心意気。七面鳥ならぬ七面山を選ぶところも、さすがはトップ川柳クライマーです。

【段位】

登り窯さん、メダカGGさんには「2000m級」、山形山人さんには「6000m級」、乙女心さんには「7000m級」、千葉信代さんは8000m峰「ガッシャブルムⅠ峰」、ペケマルコさんは8000m峰「ダウラギリ」の段位を授与します。

【応募方法】

山に関する川柳を募集します。投稿先メールアドレスは「weekly@yamakei.co.jp」です。メールの件名には必ず「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。ペンネームでの投稿も受け付けております(読者の登山レポートはペンネームでの投稿不可)。

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」「山の川柳」「よもやまばなし」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんから表紙写真、登山レポート、山の川柳を募集しています。また新たに「山のちょっといい話」も募集します。ぜひあなたの作品をお送りください。

【表紙写真について】

●タテ位置で撮影した写真に限ります。

●横幅1200ピクセル以上のjpeg画像。

●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!


【よもやまばなし】

山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出などを募集します。お気軽にご投稿ください。こちらの投稿もペンネーム可です。文字数は400字以内でお願いします。


投稿先メールアドレス

weekly@yamakei.co.jp

※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」「週刊ヤマケイ・山の川柳」「週刊ヤマケイ・よもやまばなし」とお書きください。

※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

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『ワンダーフォーゲル2月号』

悩んだぶんだけ、僕らはもっと登れるようになる。

今回の特集は「山のお悩み108解決ブック」。装備の悩み、地図の悩み、体の悩みから、山仲間や家族関係にいたるまで、とかく山に悩みはつきもの。そこで今回はみんなが直面しているたくさんの悩みや課題に山のプロフェッショナルが解答する、保存版特集です。第2特集は「2016年はサルの山!」。全国各地の猿の山や申の山を紹介。巻末収録、吉野編集長による「アラフィフ吉野のハセツネ挑戦記」もぜひご覧ください。

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●発売日:2016年1月9日/販売価格:926円+税/判型/A4変形判/ページ数:160ページ

2016年1月~2月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『ワンダーフォーゲル2月号』 1/9 926円+税
『山と溪谷2月号』 1/15 952円+税
ヤマケイ新書『刃物と日本人 ナイフが育む生きる力』 1/22 800円+税
『新編 黒部の山人 山賊鬼サとケモノたち』 1/22 1,200円+税
『文豪山怪奇譚 山の怪談名作選』 1/22 900円+税
ヤマケイ文庫『教えてゲッチョ先生! 昆虫のハテナ』 1/22 880円+税
『花の名前、品種、花色でみつける切り花図鑑』 2/5 3,000円+税
『仏像再興 仏像修復をめぐる日々』 2/5 1,800円+税
ヤマケイ文庫『教えてゲッチョ先生! 雑木林のフシギ』 2/5 880円+税
『ALONE ON THE WALL 単独登攀者、アレックス・オノルドの軌跡』 2/18 2,500円+税
ヤマケイ新書『鳥ってすごい!』 2/19 900円+税
『死ぬまで元気に生きるための七つの習慣』 2/19 1,300円+税
『ときめく猫図鑑』 2/19 1,600円+税
『日本の火山 国内30の火山活動を検証する』 2/19 1,600円+税
『くらべてわかる 哺乳類』 2/19 1,600円+税
ヤマケイ文庫『新編 越後三面山人記』 2/19 950円+税
『源流テンカラ』 2/19 2,400円+税
入門&ガイド『トレイルランニング』 2/19 1,980円+税
ヤマケイ新書『山の神さま・仏さま』 2/19 800円+税
大きな地図で見やすいガイド『丹沢・箱根・富士五湖周辺』 2/20 1,600円+税
分県登山ガイド『奈良県の山』 2/20 1,900円+税
分県登山ガイド『埼玉県の山』 2/20 1,900円+税


『山と溪谷2月号』

現代の遭難三大誘因を探る

今月号の特集は「あなたも危ない! すぐそこにある山の遭難」。近年の山岳遭難データ分析から、遭難の三大誘因として「体力不足」「道迷い」「楽観主義」を解説。実際の遭難事例から、遭難を防ぐための具体的な方法、さらには遭難救助現場の声や、山岳保険、ヘルメットの必要性などまで、詳しく紹介します。

https://www.yamakei.co.jp/products/2815900970.html

●発売日:2016年1月15日/販売価格:952円+税/判型:A4変形判/ページ数:210ページ

アルパインツアーサービスからのお知らせ

【国内】北八ヶ岳スノーフェス開催

ヤマケイ登山教室

冬山登山への一歩を、なかなか踏み出せない方はきっと多いはずです。雪山には夏山にない世界が広がります。「白銀の世界」「輝く霧氷」「フカフカの新雪」。初めて雪山に登ろうと考えている方、標高2237mで開催される「北八ヶ岳スノーフェス」に、ぜひ参加してみてください。

2月20日(土)~21日(日)の2日間、長野県・ピラタス蓼科スキーリゾート(北八ヶ岳ロープウェイ)にて開催されます。雪山1年生を対象に、たくさんのプログラムを用意。安全のための正しい知識と技術を、雪の上で楽しみながら学べるチャンスです。日帰りや山小屋泊りのツアーを企画しました。

http://www.yamakei.co.jp/tozan/

http://ymm.yamakei.co.jp/snowfes/

日程 2月20日(土)~21日(日)各日日帰りと1泊2日
集合・解散 新宿発着バス、ピラタス蓼科山麓駅、JR茅野駅、名古屋発着バスなど
体力レベル 2(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要)~3(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差1,000mの登りを4時間以内で歩ける体力が必要)
難易度 難易度2(往復、周回、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない。)
参加費 9,800円~44,800円
定員 15~30名
特典 事前登録をすれば、北八ヶ岳ロープウェイ&リフト券1日券が半額、スノーシューセットレンタル料が割引になります。

【国内】レディース・トレッキング「愛鷹山・越前岳」日帰り(講師:菅野由起子)

ヤマケイ登山教室

富士山のすぐ南に位置する愛鷹連峰は、富士山の展望地として人気の山で、昭和13年発行の50銭紙幣「富士桜」の撮影地でもあります。この時期は積雪が予想されるので、アイゼン歩行のトレーニングも行ないます。新年の初登りとして、雪化粧した冬富士を眺めながらの登山はいかがですか?

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=164879

日程 1月24日(日)
集合 JR 御殿場駅 改札前(8:30)
行程 JR御殿場駅=(車)=愛鷹登山口(700m)~山神社~富士見台~越前岳(1504m)~十里木(880m)=(車)=御殿場駅【解散】16:00~18:00(予定)
歩行時間:約4時間30分
体力レベル 3(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差1,000mの登りを4時間以内で歩ける体力が必要です)
難易度 3(往復、周囲、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急があり幅員が小さい箇所がある。転滑落の危険個所が部分的にあり、一部に梯子やクサリ場、それに匹敵する個所がある)
参加費 13,800円
最少催行人数 15名(定員20名)
講師 菅野由起子(登山ガイド)
装備品 6本爪以上のアイゼン

【海外】『スイス・アルプス・ハイキングの集い』

~シーズンに先駆け2016年夏の企画を発表!~

マッターホルンの望む花咲くハイキング道

お花畑の中をのんびり歩くハイキングや氷河トレッキング、快適な山上のホテル滞在から、人気のコースまで充実の企画が満載のスイス・アルプス・ハイキングの魅力をたっぷりとご紹介します。植物写真家の高橋修さんをゲストにお招きして、スイス・アルプスに咲く高山植物に関した楽しいトークショーも開催します。

開催日:1月30日(土) 時間:14:00~16:30 会場:モンベル御徒町店 入場無料(予約制)

プログラム第一部 高橋修氏によるトークショー「アルプスに咲く花々」

プログラム第二部 ハイキングで巡るスイス・アルプスの魅力

http://alpine-tour.com/events/event_details.php?eno=93

【机上講座】菊池哲男の山岳写真塾「実践編・厳冬の山を撮る」

ヤマケイ登山教室

週刊ヤマケイの表紙を創刊から2年間担当した山岳写真家・菊池哲男さんによる講座です。厳冬期の山や雪景色などの撮影の仕方、その季節の撮影地で必要となる登山の装備や知識についても解説します。時間の余裕があった場合は、写真の講評を行ないますので、希望者は2LまたはA4サイズを2~3点プリントして持参してください。

【学生割引】学生証の提示で1グループ3人まで受講料が無料になります。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1846

開催日 1月14日(木)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 19:00~21:00
定員 35名
受講料 3,000円
講師 菊池哲男(山岳フォトグラファー)
株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
勝峰富雄
編集スタッフ
佐々木惣
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦、塚原宏和
プロデューサー
齋藤純一

©2016 All rights reserved. Yama-Kei Publishers Co., Ltd.

本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。