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今週末の「山のワンポイント天気」

ウェブサイト「山の天気予報」を運営し、メールでの天気予報配信も行なっている株式会社ヤマテンの気象予報士・渡部 均さんによる解説です。今週末の山行に役立ててください。

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先週末は、関東・北陸・東海・中国の各地方で「春一番」が吹いたと発表されました。茅野近辺でも2月とは思えないほどの暖かさで、雨も降ったことにより、事務所周辺の雪はほとんどなくなってしまいました。田畑の土が見えている光景は、もう春が来てしまったかのようです。

さて、今週末も20日(土)から21日(日)にかけて、本州を低気圧が発達しながら通過し、荒れ模様の天気となる山が多くなりそうです。ヤマテンの大荒れ情報が発表されている地域もあります。

天気の崩れが比較的小さい時間は、東日本の山岳では20日の午前中、西日本の山岳では21日の遅い時間となりそうで、それも風の影響を受けにくい樹林に覆われた山にした方が無難でしょう。

21日は冬型に変わり、太平洋側の山岳では天気が回復しますが、気温は急激に低下していくでしょう。西日本の山岳では霧氷が期待できそうです。

気象予報士 渡部 均

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小沢三千晴さん

山岳写真同人四季の写真展開催にあたって

赤岳山頂にて

赤岳にかかるオリオン

1968年に創立され、現在105名の会員を擁する山岳写真同人四季。2月25日より東京・西新宿で、写真展「我が心に映る山」が開催されます。今回はその写真展の総括担当を務められている小沢三千晴さんに写真展のことや山岳写真についてお話を聞きました。

(聞き手=佐々木 惣 『週刊ヤマケイ』編集部)

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佐々木:山岳写真同人四季さんの写真展は、毎回「我が心に映る山」がタイトルとなっています。このタイトルの由来と、今回の写真展のテーマを教えてください。

小沢:日本の山岳風景を写し撮り、それを見た方々に感動を与えたいという思いで毎回「我が心に映る山」をタイトルとして使っています。見る方々に感動を与えるためには、私たち撮影する側が感動を覚えなければなりません。それを「我が心に映る山」と表現させていただいています。今回は、来年50周年展を迎える前年展という位置づけで、山岳写真撮影の楽しみを皆さんにお伝えしたいと思っています。したがって、写真展期間中に「私のこの1枚」をテーマに、出展した会員の作品に対するこだわりや撮影秘話、山岳写真の楽しみ方などを紹介するギャラリートークを行ないます。

佐々木:写真展を開催されるとき、いちばん苦労されるのはどんなところですか?

近年デジタル化の波は山岳写真同人四季も例外ではなく、多くの会員がデジタルカメラを使用するようになってきました。フィルムではベテランであってもデジタルは初心者といった方が多く、それぞれが持っているデータは千差万別です。また、各人が持つ画像イメージも様々な思いがありますので、プロラボへ任せても大丈夫なように、データを調整する作業に時間をとられます。

佐々木:小沢さんは気象予報士でもあるとお伺いしておりますが、その知識を撮影にどのように活かしていますか?

小沢:山行時の天気予報は自分で行ないますが、天気が期待できない時でも、「ひょっとしたら」という期待を抱かせる時間を予報して動きます。また、山岳に現われる気象現象に注目しています。雲の形、動き、ブロッケン、稲光、彩雲などを撮影し、それらがどのような気象条件の時に現われるかを解析するのが楽しみです。

佐々木:今回紹介させていただいた「赤岳にかかるオリオン」のように星の撮影にも力を入れていらっしゃるようですが、その楽しみを教えてください。

小沢:山で見る星は私を夢幻(無限)の世界へ誘ってくれます。それを山と一緒に写し込むことで、天空と大地を合体させ、それで私の内にある諸々の懸念が雲散霧消します。星座はギリシャ神話の世界、その間を縫うように動く惑星は天空の旅人、100年に一度しか見ることができないような流星群との遭遇、宇宙ステーション飛翔の軌跡、どんなに寒い山の夜でもそれら深遠な宇宙に感動し、撮影に夢中になります。

ニセコ周辺・羊蹄山

秀麗な独立峰でバックカントリーを満喫。

標高1150m付近から真狩村の穀作地帯を眺める同行者(写真=谷水 亨)

翌日の夕方に姿を現した羊蹄山(写真=山下 真)

2月7日、曇り

日本百名山のひとつ、蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山へバックカントリースキーを目的に1400m付近まで登ってきました。

冬の羊蹄山も夏と同様、様々な登山口から登ることができますが、今回私たちは「神社の沢」コースから登ることにしました。標高400mほどまでは先行者のトレースがありましたが、沢筋に入るところからトレースを離れて目的地を目指します。

標高750mぐらいから樹林もまばらになり、ラッセルもヒザ上になります。トレースはありませんが6人で交代交代にラッセルをし、開けたデルタ地帯を1360mまで登り詰めました。しかし、次第に天候の悪化とともに視界もなくなり危険なため、それより上に登らずに滑走して下山しました。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

※編集部注:山スキーは管理されていない斜面を滑る高度なスキー技術と高度な雪山登山技術が必要です。技術と経験が足りない人は、安易に立ち入らないでください。

ニセコ連峰・目国内岳

ヒュッテのオーナーと楽しむバックカントリー合宿。

標高900mより目国内岳を望みながら登る同行者(写真=谷水 亨)

目国内岳中腹から眺めるニセコ連峰と羊蹄山(写真=谷水 亨)

2月8日、晴れ

ニセコ連峰西山系に位置する目国内岳(めくんないだけ・1220m)は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園にあり、日本海や羊蹄山を始めとするニセコ連峰が一望できる眺望のよい山です。この日は前夜からお世話になっている「まっさんヒュッテ」のオーナーとともに山仲間5人で新見温泉コースを登ってきました。

夏道登山口は道道66号線新見峠からですが、冬季は新見温泉までしか除雪されておらず、道は閉鎖されています。また、この新見温泉も今年3月末で廃業するため、今後の除雪については関係機関への確認が必要です。

新見温泉でスキーに履き替え66号線を歩き、新見の沢川を渡り、861m地点を経由すると目国内岳の大雪原とともに頂上が見えてきました。そのまま一気に頂上を目指し、最後はブーツで4~5mの雪魂をよじ登り、山頂にたどり着きました。

頂上から900m台地までは、まるで整備されたスキー場のような雪面コンディションでした。そこからの下部は開けた樹林帯になっており、深雪を楽しんで下りてきました。

翌日はニセコ連峰・ニトヌプリをオーナーに案内していただき、あまりスキーヤーが入らないコースを滑り、また、頂上付近ではホワイトアウト寸前の天候の中をリードしていただきました。羊蹄山を含めたニセコ連峰BCと「まっさんヒュッテ」の合宿を満喫して道央をあとにしました。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

※編集部注:山スキーは管理されていない斜面を滑る高度なスキー技術と高度な雪山登山技術が必要です。技術と経験が足りない人は、安易に立ち入らないでください。

蔵王・刈田岳

スカイブルーの好天に恵まれた登頂。

樹林帯を抜けてどんどん登ります(写真=川﨑拓兵)

刈田岳山頂の鳥居にはびっしりとエビのシッポが育っています(写真=川﨑拓兵)

2月8日、晴れ

蔵王東面山麓にあるすみかわスノーパークのリフトを利用してゲレンデトップへ上がり、ハイクアップ開始です。青い空と樹氷がきれいです。モンスターと呼ぶにはまだ少し早いかもしれませんが、樹氷はまだ育っていくことでしょう。

スキーで山頂まで登ると360度の大展望で、東北の山々が一望できます。そして山頂から滑降開始。風も穏やかで、気持ちの良い雪質です。スノーシューで上がってくる登山者もいました。

冬山に入る際は知識や技術はもちろん、ビーコンやスコップ、プローブなどの装備も必ず携帯し、安全に楽しみましょう。

(文=川﨑拓兵/オフィスカワサキMountainGuide やまんど塾)

吾妻連峰・中大巓

クラシックツアーコース、藤十郎から大平までの標高差1500mを滑る。

中大巓から眺めた飯豊連峰(写真=曽根田 卓)

人形石付近から藤十郎(左)と東大巓を望む(写真=曽根田 卓)

2月12日、晴れ

山形県米沢市の天元台スキー場を起点に、中大巓(なかだいてん)から藤十郎まで主稜線を辿った後、北側にある大平集落まで距離14km、標高差1500mの豪快なスキーツアーを楽しんできました。

朝、下山口となる大平集落に車一台をデポして、もう一台の車で天元台スキー場まで車を回します。始発のロープウェイと、スキー場内のリフト3基を乗り継ぐと、一気に標高1820mの主稜線直下まで登れます。

スキー場のトップからシール歩行で標高1964mの中大巓山頂まで登ると、そこは樹氷地帯となっていて、吾妻連峰の最高峰・西吾妻山が指呼の距離に望めます。訪れたこの日は快晴で、飯豊連峰や朝日連峰、月山、蔵王連峰まで、南東北の雄峰が一望できました。

中大巓のピーク東端の人形石まで歩き、そこでシールを剥がします。藤十郎の東側まで展望の主稜線縦走を楽しんだ後、方向を北に90度変えて、大平集落まで大滑降の始まりです。

ただし、クラシックツアーコースとはいえ、ツアーをするパーティは非常に少なく、ツアー標識やマーキングはほとんどありません。滑走ルートも吾妻連峰特有の、コメツガやオオシラビソが卓越する迷宮の様な森の中ですので、GPSを使って常に自分の現在位置や、滑り降りるコースを把握しないと確実に迷ってしまう危険性を秘めています。

また、本コースでいちばんの難所は間々川の渡渉点で、夏道通りに進むと両岸とも急斜面になるので、東側の沢の屈曲点にピンポイントに狙いを定めて滑降する必要があります。

1393m峰まで再びシール歩行で登り返した後は、斜度のない樹林帯の下りになりますが、雪質が悪い場合は下りでラッセルを強いられて苦戦するでしょう。

不忘閣跡まで下ると、そこからは大平集落と大平温泉を結ぶ車道を滑ります。下部に数か所、底雪崩が頻発する場所がありますので、そこの通過も神経を使うでしょう。今年は上部の雪庇が発達していないので、雪崩の心配は無用でした。

総合的に見ると、本ツアーコースは山スキーのエキスパート向きと言えますので、雪山に慣れていない方は安易に立ち入らないほうが賢明です。

(文=曽根田 卓)

※編集部注:ここで紹介したコースは山スキーのなかでも高い滑降能力、登攀力、冬山登山技術が必要とされるコースです。山スキー初心者、初級者は立ち入らないよう注意してください。

北アルプス・唐松岳

厳冬期北アルプスの絶景が待つ唐松岳登頂を果たす。

紺碧の空に新雪をまとう唐松岳と不帰Ⅲ峰(写真=奥谷 晶)

唐松岳頂上山荘を眼下に、雪庇に注意しながら下る(写真=奥谷 晶)

2月11日~12日、晴れ

豪雪をもたらした低気圧の後を追って、大陸から高気圧が移動してくる短い晴天の日を狙い唐松岳登頂に挑みました。

10日は強風と大量の雪でゴンドラも終日運転中止となっていたようです。11日は一転して快晴の空に。しかし気温は低く、白馬村の駐車場でマイナス13℃でした。しかも最上部のリフトが動いておらず、いきなりスノーシューを装着して、重荷を背負っての急登を強いられます。山頂付近は雪煙が舞って風も強そうで、結局この日は上部の樺までの偵察として、翌朝の登頂に備えることにしました。

翌12日はトレースもできており、雪も締まって、丸山から先は下山までアイゼンとストックで順調に歩くことができました。

山頂では期待通りの北アルプスの大パノラマが待っていました。

なお、降雪直後や強風、視界不良の場合は、頂上山荘手前のヤセ尾根付近などでは注意が必要と思われます。

(文=奥谷 晶)

北アルプス・八方尾根

八方池山荘を拠点にして雪山撮影。

朝陽に染まる五竜岳、鹿島槍ヶ岳。赤く染まる稜線が美しい(写真=伊藤哲哉)

八方尾根。堂々と聳え立つ峰々が眩しく輝いている(写真=伊藤哲哉)

2月11日~12日、晴れ

白馬八方のバス停を降りると、西に白馬三山がよく見えました。この日は少し暖かく、真冬とは思えない気持ちのいい気候です。2日前の降雪で雪山らしくなったと、八方池山荘の方から聞いており、今回の山行を楽しみにしていました。

時間があったので、バスで白馬岩岳に向かいました。この時期は無料シャトルバスが運行されていて、別のスキー場に向かうときは便利です。ゴンドラで岩岳の頂上に登り、しばらく歩くと白馬三山から鹿島槍ヶ岳まで連なる峰々が輝いて見えてきました。特に八方尾根から唐松岳、不帰嶮へと続く稜線が印象的です。

八方へ戻って、昼すぎに八方池山荘へ向かいました。八方池山荘前に着くと、眼前に白銀の衣を装った白馬三山がたたずんでいます。青い空に白く輝くその姿はとても神々しく美しいものでした。斜面の陰影の推移をしばらく眺めていると、外国の方が話しかけてきます。冬の白馬はオーストラリア、ニュージーランド、シンガポールの国々からのスキーヤー、スノーボーダーが多く、中には毎年のように訪問している方もいるようです。山荘ではスタッフの方々が気持ちよく迎えてくれました。

夜半、八方山に向かいます。月はすでに沈んでいますが、スキー場整備のための明かりが山にも届いていて明るく感じます。気温は思ったよりも下がらず、手元の気温計でマイナス10度を下回ることはありませんでした。五竜岳、鹿島槍ヶ岳と南の星空のコラボレーション、白馬三山と北の星空を撮影し、夜明けには赤く染まる五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳に続く稜線を撮影しました。その後、午前中は八方池上部付近を散策して、雪景色を堪能しました。

下山途中、レンズ雲を見かけました。天気の変わり目が近づいていることを感じ、早めに帰宅しました。

(文=伊藤哲哉/『改訂新版 千葉県の山』共著者)

南八ヶ岳・赤岳、横岳、硫黄岳縦走

白銀の南八ヶ岳縦走。

横岳周辺の岩稜を行く(写真=金丸勝実)

硫黄岳からは縦走路が一望できる(写真=金丸勝実)

2月6日~7日、6日曇り、7日晴れ

南八ヶ岳は本格的な冬山を楽しめる山域です。条件さえよければ日帰りも可能ですが、赤岳鉱泉や赤岳天望荘などの冬季営業小屋が利用できるため、厳冬期登山初級者にも人気があります。

今回は2月上旬の寒波で冬山らしくなった南八ヶ岳の縦走を計画しました。

冬山に入山できるか否かは天候次第です。冬型の気圧配置が緩み、移動性高気圧に入ったときがチャンスで、どうやら7日の日曜日にチャンスがありそうなので、予定通り6日(土)から入山することにした。

美濃戸口から美濃戸間の林道は積雪は少なく、行者小屋までの南沢ルートもよくトレースされていて歩きやすくなっていました。行者小屋にはちょうど昼ごろに到着しましたが、曇りがちな天気で稜線はガスに隠れていました。赤岳のピークに立っても展望は望めそうになかったので、まずは地蔵尾根で宿泊予定の赤岳天望荘を目指すことにしました。急峻な地蔵尾根ですが、トレースもしっかりとしていたし、風もそれほど強くなかったので、予定通り天望荘に到着することができました。小屋の暖かいお汁粉とコーヒーで身も心も温まり元気が出てきたので、赤岳山頂を往復することにしました。山頂はガスがかかり、よい展望には恵まれませんでした。

翌日は朝から天気がよく、予報では最高気温マイナス15℃、最低気温マイナス18℃、風速10mと、まずまずです。7時に天望荘を出発し、縦走を始めました。予報通り西南の風が強かったですが、力強くなってきた陽射しに助けられ、日常では経験できない岩と雪を青空の世界を満喫することができました。展望もよく、富士山、北、中央、南アルプスを見渡すことができました。

今回は赤岳から硫黄岳までの縦走でしたが、ルート中、注意が必要なのは横岳周辺の岩場です。風に吹かれてもバランスを崩さないように慎重に行動しました。

横岳を通過すると緩やかな稜線歩きになります。途中の硫黄岳山荘(冬季休業中)裏で小休止をはさみ、11時前に登山者でにぎわう硫黄岳に到着しました。硫黄岳も展望はよく、南八ヶ岳の主峰が一望できます。

帰路は赤岩の頭経由で赤岳鉱泉に下りました。しっかりとしたトレースがあり、特に危険箇所もなく通行できました。赤岳鉱泉からは予定通り北沢ルートで美濃戸へ戻り、林道を歩いて美濃戸口に戻ります。

ルート中に冬季営業小屋があるおかげで安心して冬山が楽しめますが、標高2800mの稜線は天候次第で厳しい環境になります。的確な天候判断で安全な登山を楽しんでください。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

奥武蔵・関八州見晴台

満足度の高い山行となりました。

関八州見晴台直下にて(写真=中村重明)

関八州見晴台より。武甲山、両神山方面(写真=中村重明)

2月7日、晴れ

南岸低気圧の通過で夜間に関東地方にも降雪があった翌日、関八州見晴台を訪ねました。

関八州見晴台を結ぶルートは網の目のようにたくさんありますが、この日は西武秩父線・西吾野駅から「不動三滝」(大滝、不動滝、白滝)経由で登り、下りは、高山不動尊経由、「パノラマルート」で西吾野駅に戻るルートをたどりました。想像以上の降雪で、一部は20cmくらいの積雪でしたが、アイゼンやゴム製スパイク(鋲付き)などの滑り止めは使わずに済みました。

関八州見晴台からは、丹沢の大山、新宿新都心、東京スカイツリー、赤城山、両神山、武甲山など、各方向の遠望が得られました。

雪景色を眺めながら雪の登山道を歩き、見晴台からの展望も良好で、期待以上の満足度が得られた行程でした。

(文=中村重明)

奥武蔵・伊豆ヶ岳

アクセスがよく、好展望も得られる山。

伊豆ヶ岳からの展望と山座同定。写真では切れているが、茂倉岳の右に谷川岳も見えていた。コントラストは調整済(写真=石丸哲也)

左:まだ雪に覆われていた伊豆ヶ岳山頂。右:子ノ権現で咲いていた花。上からロウバイ、紅梅、フクジュソウ(写真=石丸哲也)

2月11日、快晴

この日は絶好の日和なので、展望がよく、アクセスもいい伊豆ヶ岳を選びました。当日の積雪は正丸駅から馬頭尊までの車道上はまったくなく、路傍に残る程度。山道に入ってからは杉林で路面は土が出ていましたが、だんだんと雪で隠れるようになっていきました。しかし、胸突き八丁の急登は日当たりがよく、雪が融けています。上部で枝尾根へトラバースするところは雪でしたが、コンディションはよく、特に問題はありません。枝尾根上は一部で圧雪、凍結がありましたが、アイゼンは着けずに登りました。

主尾根に出た後は女坂側の巻き道を通って伊豆ヶ岳山頂へ。展望を期待して、男坂寄りの露岩頭へ進みます。やや霞んでいますが、銀嶺が並んで見えました。しかし浅間山以外は顕著な雪山がなく、帰ってからカシミール3Dの力を借りて同定しました。

山頂でゆっくり昼食をとり、写真を撮影した後、正午過ぎに子ノ権現へ縦走開始。全体に南向きなので雪は少ないかと思いましたが、雪の上を歩くところもあり、アップダウンを繰り返す尾根歩きを楽しみました。

子ノ権現には14時30分着。浅見茶屋のうどんにも惹かれましたが、もう少し尾根歩きを楽しもうと、大高山、天覚山へ続く、飯能アルプスの尾根を進みました。一部、残っている雪には今日の足跡があるものの、だれにも出会わない静かな山道でした。

日が暮れかかるころ前坂に着き、灯りがともり始めた吾野駅にゴールインしました。ホームに1組だけいた登山者は、偶然にも行きの西武線で隣りに座っていて、やはり正丸駅で下車した方でした。私より少し遅れて伊豆ヶ岳から子ノ権現へ歩き、浅見茶屋に寄ったが、この日は15時30分閉店で間に合わなかったとのことでした。

なお、行きの車内では山岳映画サロンを主宰する伊藤弥八さんにも遭遇して、2月29日(月)の上映会案内をいただきました。会場の豊島公会堂は2月末で廃止だそうで、この映画会が最終イベントのようです。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

丹沢・蛭ヶ岳

ダイヤモンド富士に上がる歓声。

2月10日午後5時19分、輝くダイヤモンド富士(写真=白井源三)

蛭ヶ岳から下った鬼ヶ岩は檜洞丸、富士山、蛭ヶ岳の展望台となる(写真=白井源三)

2月10日~11日、晴れ

丹沢山塊の最高峰・蛭ヶ岳へは主に3つのルートから登られますが、どれもアプローチが長く辛いものがあります。

津久井・青根側からのルートは静寂で変化のある山行ができるものの、バスの便が少なくなり不遇のルートとなっておりました。このルートのガイドを『雪の近郊低山案内 関東版』で執筆したので、最新状況のチェックを兼ねて入山しました。また、11月2日と2月9日には蛭ヶ岳山頂からダイヤモンド富士を鑑賞できるのです。

八丁坂ノ頭へ出るルートを登ると、意外とトレースがしっかりしていました。強風で吹き溜まりとなって踏み跡が消されていた箇所もありましたが、パウダースノーを堪能できました。

姫次に出ると正面に西丹沢の盟主・檜洞丸が後方に白銀の富士山を従え、犬越路の右手には大室山がそびえているのが見えます。

原小屋平から雪原となった地蔵平をトラバース。山頂直下の急な階段は雪に隠れ、アイゼンをきしませながら山頂にたどり着きました。

ダイヤモンド富士は、2月8日に山頂の左、9日に真ん中、10日に右と観測できますが、今年は8日、9日とも雲に隠れたそうです。そして10日の夕方5時19分、蛭ヶ岳山荘に宿泊した7人の登山者はカメラをのぞきながら歓声を上げていました。瞬時の天体ショーを見ることができたのです。

翌日の帰路は八丁坂ノ頭からさらに下り、東海自然歩道のサブルートとなっている釜立沢ルートを下りましたが、ここもよく踏まれています。ただし、林道に出てから北斜面で路面が凍結しており、慎重に歩きたいところです。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

丹沢・松田山

河津桜と菜の花を愛でる山歩き。

河津桜は5分咲き、菜の花は満開でした(写真=原田征史)

落ち葉を踏んで冬枯れの道を行く(写真=原田征史)

2月15日、曇り

小田急線新松田駅より「寄(やどりき)」行のバスに乗って「田代向バス停」で下車。バス停から少し戻って橋を渡り「松田山みどりの風自然遊歩道」案内板を見ながら進むと、マス釣り場の奥に登山口があります。小沢を渡ってすぐに左側の小道に入ると、松田山への遊歩道です。

冬枯れの落ち葉を踏みしめながらいくつかの小沢を渡って、送電鉄塔でひと息入れました。ここから少し急な登り下りがありますが、あずま屋まで来ればあと少し。最明寺史跡公園は、まだ冬のたたずまいでした。

ここから舗装道を下ってゆくと松田山の斜面に開かれた西平畑公園に出ます。円形建物のハーブ館の周りにある、たくさんの河津桜はちょうど5分咲き。菜の花は満開で、ここまで歩いて来たご褒美をいっぱいいただきました。3月13日までまつだ桜まつりで賑わいます。

斜面を下れば新松田駅まであと少しです。

(文=原田征史/小田原山岳会員、『神奈川県の山』共著者)

静岡県・沼津アルプス

七山七峠を越える人気のコース。

縦走路から見る沼津アルプス最高峰・鷲頭山(写真=鈴木さとし)

登山中のひとコマ、春の陽気に笑顔もほころびます(写真=鈴木さとし)

2月13日、曇り時々晴れのち雨

標高は低いものの、登りごたえのある沼津アルプスに行ってきました。黒瀬バス停から多比バス停へ、南に向かう縦走ルートです。

登山道や標識はよく整備されていてわかりやすかったです。エスケープルートも多数あるので安心感もあります。ただし、途中に鎖やロープのある急坂や若干の岩場もあり、注意が必要です。

時折ポイントごとに広がる沼津の街並みや、駿河湾、富士山などに癒やされました。

コースタイムは6時間30分ほど。路線バスも利用するので、縦走する場合は早めの入山が肝要でしょう。

(文=鈴木さとし/登山ガイド)

鈴鹿・御池岳

滋賀県側から入山、T字尾根で登り、土倉岳から小又谷に下る。

御池岳、山上台地南端からの展望、中央は藤原岳(写真=金丸勝実)

ブナ権現付近の登り、山上台地まで30分(写真=金丸勝実)

2月11日、晴れ

冬の御池岳は鈴鹿ファンにとって憧れの山です。雪が締まり好天に恵まれると、気持ちのいいスノーハイクが楽しめる反面、降雪直後や天候の急変で大変厳しい山になります。地形が台地状になっているため、ガスや吹雪になると方向を見失い遭難のリスクが高まります。そのため、地形図とコンパスでバリエーションが歩けるスキルと経験が求められます。

さて今回は、入山者の少ない滋賀県側から入ることにしました。アプローチは君ヶ畑から御池林道に入りますが、除雪されているのは君ヶ畑までです。その先は雪道になるため、冬装備の車でないと登山口の小又橋までたどり着けないかもしれません。この日は前日に20cmの積雪があったようで、駐車場が雪で埋もれていたので、雪を掘り起こしてなんとか駐車することができました。

今回は登りをT字尾根にしましたが、最近はよく歩かれているようで、トレースがしっかりとして目印が目立つようになってきました。積雪は20cmほどありましたが、下の雪が締まっていて、ワカンの必要は感じませんでした。テーブルランドと呼ばれている山上台地の雪もよく締まっていて、青のドリーネ周辺を散策し、山上台地の南端で昼食休憩にしました。この日は展望がよく、白山、北、中央、南アルプス、御岳を見渡すことができました。

帰路は土倉岳経由で小又谷に下りました。この区間は南尾根を下るバリエーションです。ブナやミズナラの多い美しい尾根です。この尾根を下るとちょうど林道の終点で、この林道を約1時間下ると出発地点の小又橋にもどることができます。

今回のルートは最近歩かれるようになったとはいえ、バリエーションルートです。コンパスと地形図、あるいはGPSで地形を確認しながら歩けるスキルが必要です。できれば複数で入山するようにしてください。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

※ここで紹介したルートは通常の登山コースとは異なる、上級者向けのものです。初級者、初心者が安易に立ち入らないよう注意してください。

大峰・大所山(百合ヶ岳)

ブナ林のスノーシューハイクを期待したものの。

登山前に立ち寄りたい琵琶の滝は2段50mの名瀑です(写真=山口敬二)

山頂一帯は開放的なブナ林で覆われています(写真=山口敬二)

2月6日、曇り時々晴れ

大峰山脈の北部を流れる吉野川の支流・高原川と下多古川に挟まれた大所山(1346m)は、奥駈道からもはずれているためか、あまり知られていないようです。しかし、頂上付近のシャクナゲやブナ林など、自然林豊かな山域となっており、今回はそのブナ林のスノーシューハイクを楽しみに下多古からの周回コースをとりました。

あいにく山にほとんど雪はなく、スノーシューの楽しみは削がれてしまいましたが、急勾配の崖登りにフィックスロープにつかまりながらの大岩越え、そしてその先に広がる美しいブナ林と、バラエティ豊かな山登りを満喫できました。

ブナ林のなかで温かい昼食に舌鼓を打つと、帰りはブナ林の先の展望ポイントの岩から樹林を下りて、車に戻りました。

(文=山口敬二)

大峰・観音峰、山上辻、白倉山

新雪と温泉を求めて大峰の山へ。

山上辻と法力峠の間は山腹を巻くように登山道がつけられているが、雪のある時期は尾根通しのルートも楽しい(写真=根岸真理)

夏道はトラバースルートで、雪が不安定だと緊張を強いられる。山上辻手前で橋が壊れている箇所もあり(写真=根岸真理)

2月10日~11日、曇りのち晴れ

二日間休みがあるという山仲間と、テント泊で雪のあるところへ、とプランニングしました。滋賀県の湖北方面、比良山系なども候補に入れていたものの、気圧配置を見て、より天候がよさそうな大峰山系へ。

観音峰登山口から、眺望で知られる観音峰展望台を経て観音峰、三ツ塚と縦走し、法力峠から稲村ヶ岳近くの山上辻まで。積雪は思ったより少なく、観音峰展望台や法力峠ではうっすら、山上辻手前でも40cm程度でした。

2日目、山上辻から稲村ヶ岳を往復するつもりが、大日山基部のトラバース部分の雪質が悪く、滑落するとセルフアレスト(滑落停止)できる自信が持てなかったので、あっさり敗退することに。

絶好の好天だったので、山頂からの眺望を楽しみたい気持ちはあったのですが、「また来たらええやん」と意見が一致。ただ、同じ道を引き返しても楽しくないので、登りで通った夏道ではなく、法力峠まで尾根通しにルートをとることにしました。

山上辻からは緩やかな登りで、トレースのない美しい尾根道へ。誰もいない静かな尾根でルートファインディングを楽しみながら下りました。下山地の洞川温泉では、名水「ごろごろ水」を汲み、温泉へ。

ブナの美しい山域なので、今回登れなかった稲村ヶ岳へはまた新緑のころに登ってみたいと思います。

なお、このコースは雪が締まっていればトレッキングポールで歩けますが、状態によってはアイスアックスがある方がよい部分があります。

(文=根岸真理/山岳ライター)

岡山県・皆ヶ山~アゼチ

雪の時期にしか味わえない楽しいルートを歩きました。

ネマガリダケは雪の下。この時期限定の快適なアゼチ稜線、左手は日本海です(写真=舩越 仁)

大山東壁を後ろに従えたアゼチ頂上です(写真=舩越 仁)

2月11日、快晴

この日は日本のどまんなかに高気圧が腰をすえた、ほぼ無風の上天気です。朝から家族連れでにぎわう上蒜山(かみひるぜん)スキー場を出発。2名がスノーシュー、3名がカンジキです。前方に左から二俣山、皆ヶ山(みながせん)、アゼチが青空の下に連なっています。この3座を周回して帰る予定です。

しばらくして林道から離れ、湯船川の枝沢を渡渉しながら中州を横断します。取り付く尾根は二俣山山頂下で登山道に合流する三角点754.1尾根です。尾根への取り付き直後と合流直前の傾斜が急ですが、全体が自然林なので樹間から眺望のきく、いい尾根です

頂上標識が雪に埋もれた皆ヶ山山頂で、ブログ友のWindyさん、そして鳥取側の鏡ヶ成から大ナメラを越えて到着した倉敷山の会の6名にも出会い、感激を分かちあいました。そこからすぐに県境です。皆さんと別れ、私たちはアゼチに向かいました。

この県境稜線歩きは最高で、登りの苦労を帳消しにしてお土産までもらえる気分です。そしてアゼチ頂上から南に派生するダイレクト尾根を下山しました。この尾根も上り同様、わずらわしいテープナビがまったく無い快適な尾根でした。これぞ、冬の山歩きの醍醐味です。

(文=舩越 仁/日山協自然保護指導員、みつがしわ山の会)

佐賀県・黒髪山

さまざまな歴史に彩られた黒髪山群の主峰。

黒髪少年自然の家付近から見た黒髪山の岩峰(写真=池田浩伸)

360度の展望が広がる山頂の天童岩(写真=池田浩伸)

2月9日、晴れ

黒髪神社外宮から乳待坊を経て黒髪山に登り、カザハヤ峠から下り、黒髪神社外宮と周回しました。普段は車で通る道ですが、この日は春を思わせる暖かい日で、ほころんだ梅のつぼみを見ながらの車道歩きも苦になりません。

山頂の天童岩からは青空と大展望が広がっていました。眼下には、「秘色の湖(ひそくのうみ)」と呼ばれた美しい湖面の有田ダムがきらきらと日差しを反射させています。

下山は、黒髪神社上宮や白山神社、西光蜜寺、住吉城趾、肥前の鳥居などを見ながら黒髪神社へ戻りました。約8kmの周回コースで、黒髪山の歴史に触れられるいいコースでした。

(文=池田浩伸/登山ガイド)

裏磐梯・雄国山

雪の急斜面に苦戦した山行。

目の前に広がる高曽根山(写真=葉貫正憲)

会津嶺の北方に鎮座する飯豊連峰(写真=葉貫正憲)

2月8日、晴れ

この日は名倉山(猪苗代)へ向かう予定でしたが、好天のため雄国山(北塩原村)へ変更。通常は雄子沢より雄国沼~雄国山というルートをとりますが、別ルートで山頂をめざします。

9時前に温泉施設ラビスパ裏磐梯の駐車場に到着し、準備をして出発。いきなり急登の林で、標高差180mほどでしたが深雪に足をとられて1時間以上かかりました。やっと登りきると広い尾根でダラダラと登りが続きます。トレースもまったくなく、右へ行ったり左にいったり迷走します。さらに1時間ほどたって1102mピークに到着。樹林の間から1164mピークとそのはるか右に雄国山山頂が見えたときは、11時30分を過ぎていました。あと1時間では山頂まで行けるか、どうか。残念ですが「今日はここまで」ということにしました。昼食は、15分ほど戻って会津平野を望むことのできる大きなホオノキの下でとりました。

帰り道はしっかりとつけられた踏み跡を確実にたどります。途中、上りでは気づかなかった飯豊・西吾妻・高曽根など、山頂から望むはずであった山々が輝いて見えました。急斜面を下るのは心配でしたが、所要時間は上りとは雲泥の差です。ゆっくりと確実に足を運んでも、あっという間に下山できました。

山頂での大パノラマを目にすることはできませんでしたが、長い急斜面の登り、広い尾根歩きなどは楽しかったです。ただ、急な予定変更やGPSを忘れたことなど、反省すべきこともありました。

(葉貫正憲/福島県/68歳/よく行く山:会津百名山)

伊豆・天城山

霧の中で霧氷の芸術を楽しむ。

馬ノ背付近では霧氷の芸術が見られました(写真=浅井祥守)

2月7日、曇り

天城高原ゴルフ場横にあるハイカー用駐車場は、すでに一面が雪に覆われていました。登山道入り口から四辻を経て万二郎岳を目指します。高度があがるにつれ、積もった雪も軽くなり、まるで砂地を歩いているような感覚です。

万二郎岳で少し休んだ後、万三郎岳に向かいました。途中、馬ノ背という細い尾根付近ではアセビの木や葉に2~3cmくらいに成長した霧氷がつき、幻想的な景色を作っていました。

万三郎岳の山頂では時折青空が見え、日が照るとたちまち木々から霧氷がパラパラと落ちてきました。太陽の熱がわずかに霧氷の根元を溶かしたのでしょうか。

下りは念のためアイゼンを着け、雪景色を楽しみながら涸沢分岐経由で駐車場に戻りました。

ほとんどが霧の中で眺望は楽しめませんでしたが、それ以上に雪山の景色を楽しむことができました。

(浅井祥守/東京都/55歳/よく行く山:関東近郊の山)

和泉山脈・岩湧山

六甲、大峰、金剛の展望を満喫。

豊かな自然林を通る登山道(写真=川畑和夫)

岩湧山から金剛山を望む。右手遠方にうっすらと高見山(写真=川畑和夫)

2月7日、晴れ

岩湧山(いわわきさん)は大阪平野の南部を画する和泉山脈にある人気の山です。標高898m、頂上に広がる一面のススキと、雄大な眺望が魅力です。この日はダイヤモンドトレールを滝畑ダムから紀見峠まで歩きました。

扇山の西斜面から南斜面をトラバースして行く緩やかな道の周囲には、広大なナラ科の自然林が広がっています。

ススキの急斜面の階段道を登った所が岩湧山頂上です。北には生駒山、大阪平野、六甲山が、西には和泉葛城山や関西空港と淡路島、南には南葛城山と遠く雪を被った大峰山脈が、東には目の前に金剛山が大きくそびえ、その遥かかなたには高見山も見えました。

展望を楽しんだ後はアップダウンを繰り返して紀見峠に下山しました。

(川畑和夫/大阪府/67歳/よく行く山:六甲、比良、生駒、北アルプスなど)

第三十回

高機能、記念写真は同じシャツ(メダカGG)

山仲間、盃進む雪の日々(にいしばG)

寸評の女子像あれこれ山の夜(山形山人)

山脱いだ、水もしたたるいい山容(からだ)(登り窯)

山は待つ、待ってくれない、My Age(乙女心)

双眼鏡、出番を逸し閑古鳥(千葉信代)

福寿草、春を届けて山縦走(ペケマルコ)

【寸評】

一句目、久しぶりの登場メダカGGさん。高機能なシャツやジャケットはどの山でも使うので、記念写真がどれも同じ服装になることを活写しています。

二句目、にいしばGさん。街の居酒屋でも山小屋でも、雪と盃さえあれば仲間との絆が深まる様子が見えるようです。

三句目、山形山人さん。寸評子について盛り上がっていただき恐縮です。ちなみに女子ではない、ということだけお伝えしておきますね。

四句目、登り窯さん。今年の天候は不順ですが、山にはもう少し、雪の衣をまとっていてほしいものです。

五句目、乙女心さん。My Ageではなく、山に焦がれる想いとしてMy Heartにしてもよかったかもしれません。

六句目、千葉信代さん。野鳥観察はタイミングがすべて。出番を逸した双眼鏡を閑古鳥に結びつけるとは、さすがです。

七句目、ペケマルコさん。福寿草と縦走をかけていますね。近づく春を偲ばせる、川柳らしい一句です。お見事!

【段位】

メダカGGさんは「4000m級」に、にいしばGさん、山形山人さん、登り窯さんは8000m峰「シシャパンマ」を授与します。乙女心さんは8000m峰「ブロードピーク」で残念ながらビバーク。千葉信代さんは8000m峰「ダウラギリI峰」、ペケマルコさんは8000m峰「カンチェンジュンガ」に昇段です。

【応募方法】

山に関する川柳を募集します。投稿先メールアドレスは「weekly@yamakei.co.jp」です。メールの件名には必ず「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。ペンネームでの投稿も受け付けております(読者の登山レポートはペンネームでの投稿不可)。

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」「山の川柳」「よもやまばなし」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんから表紙写真、登山レポート、山の川柳を募集しています。また新たに「よもやまばなし」も募集します。ぜひあなたの作品をお送りください。

【表紙写真について】

●タテ位置で撮影した写真に限ります。

●横幅1200ピクセル以上のjpeg画像。

●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!


【よもやまばなし】

山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出などを募集します。お気軽にご投稿ください。こちらの投稿もペンネーム可です。文字数は400字以内でお願いします。


投稿先メールアドレス

weekly@yamakei.co.jp

※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」「週刊ヤマケイ・山の川柳」「週刊ヤマケイ・よもやまばなし」とお書きください。

※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

山で大切なのは自救力。jRO(ジロー)は山岳遭難対策制度TMで、山を愛する方々の自救力アップをサポートします。

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WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

第6回 日本山岳遺産サミット

2月27日(土)東京・神田神保町で開催

危機に瀕したライチョウについての特別講演もあります

ライチョウ研究の第一人者、信州大学名誉教授の中村浩志先生

山と溪谷社が2010年に設立した「日本山岳遺産基金」では、未来に残したい日本の豊かな自然環境や、人と自然の関わりを有する山岳地域を「日本山岳遺産」として認定し、環境保全活動や次世代育成活動を行っている団体に対して助成を行っています。

来る2月27日(土)には、年1回の「日本山岳遺産サミット」を開催し、基金の一年間の活動を報告し、2015年度の「日本山岳遺産」認定地および認定団体2箇所を紹介します。

また特別講演として、ライチョウ研究の第一人者、信州大学名誉教授の中村浩志先生を迎え、山岳地で絶滅の危機に瀕しているライチョウをテーマにした「日本の高山環境とライチョウの今」を行ないます。

開催概要は下記の通りです。参加希望の方は、日本山岳遺産基金のウェブサイトから申し込みフォームに進み、必要事項を入力してください。

***

日時:2016年2月27日(土)13:30~16:00

会場:インプレスグループ セミナールーム

東京都千代田区神田神保町1-105

神保町三井ビルディング(23階)

地下鉄神保町駅下車徒歩3分

主な内容:

第1部

2015年度認定地・認定団体 発表

南木曽岳(長野県/南木曽山士会)、三嶺(高知県・徳島県/三嶺の森をまもるみんなの会)

第2部

特別講演「日本の高山環境とライチョウの今」

信州大学名誉教授、中村浩志国際鳥類研究所 代表理事 中村浩志先生

参加費:500円(参加費は日本山岳遺産基金への寄付としてお預かりし、基金の活動に活用させていただきます)

定員:80名

詳細・お申し込みは下記URLより

http://sangakuisan.yamakei.co.jp/news/info_summit2016.html

高尾でスプリング・エフェメラル観察ハイキング

3月9日(水)に開催

早春に咲く花を総称してスプリング・エフェメラル(春の妖精)といいます。今回、森林インストラクター東京会ではこのスプリングエフェメラルや木々の芽吹きを観察しながら、高尾周辺の里山や沢筋を歩く企画を実施します。興味のある方はぜひご参加ください。

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イベント名:山笑う! 春の健康ハイキング

日程:3月9日(水)

集合:JR高尾駅北口 8:00

解散:小下沢梅園広場 14:50ごろ予定

参加費:1700円(別途バス代530円)

申し込み方法:往復ハガキまたはメールにて必要事項を記入して下記へ。

必要事項:①イベント名/②参加者全員の氏名(ふりがな)、年齢、性別/③代表者の住所、電話番号(自宅・携帯)、あればメールアドレス/④「このイベントを何で知りましたか」の回答

申し込み先

郵便の場合:〒193-0844 東京都八王子市高尾2438-1 高尾森林ふれあい推進センター「山笑う、春の健康ハイキング」係

メールの場合:gingerol2013@gmail.com

応募締め切り:2月24日(水)

※募集人員(30名)を超えた場合は抽選となります。

問い合わせ:森林インストラクター東京会 小勝(こかつ)

『ALONE ON THE WALL』

単独登攀者、アレックス・オノルドの軌跡

ロープなし。落ちたら最後。クライミングのなかでももっとも過激で、もっとも危険なフリーソロに挑み、驚異的な記録を出し続けてきたアレックス・オノルド。なぜ危険なフリーソロに挑むのか。いかに恐怖をコントロールするのか。自らの半生を振り返り、クライミング哲学を語ります。自身も登山家で山岳ノンフィクション作家として知られるデイヴィッド・ロバーツが共著に加わり、さらなる極限に挑み続ける男の人物像を描き出す一冊。

https://www.yamakei.co.jp/products/2815340310.html

著者:アレックス・オノルド、デイヴィッド・ロバーツ/訳:堀内瑛司/発売日:2016年2月19日/販売価格:2,500円+税/判型:四六判/ページ数:344ページ/ISBN:978-4-635-34031-1

2016年1月~2月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『ワンダーフォーゲル2月号』 1/9 926円+税
『山と溪谷2月号』 1/15 952円+税
ヤマケイ新書『刃物と日本人 ナイフが育む生きる力』 1/22 800円+税
『新編 黒部の山人 山賊鬼サとケモノたち』 1/22 1,200円+税
『文豪山怪奇譚 山の怪談名作選』 1/22 900円+税
ヤマケイ文庫『教えてゲッチョ先生! 昆虫のハテナ』 1/22 880円+税
『花の名前、品種、花色でみつける切り花図鑑』 2/5 3,000円+税
『仏像再興 仏像修復をめぐる日々』 2/5 1,800円+税
ヤマケイ文庫『教えてゲッチョ先生! 雑木林のフシギ』 2/5 880円+税
『ALONE ON THE WALL 単独登攀者、アレックス・オノルドの軌跡』 2/18 2,500円+税
ヤマケイ新書『鳥ってすごい!』 2/19 900円+税
『死ぬまで元気に生きるための七つの習慣』 2/19 1,300円+税
『ときめく猫図鑑』 2/19 1,600円+税
『日本の火山 国内30の火山活動を検証する』 2/19 1,600円+税
『くらべてわかる 哺乳類』 2/19 1,600円+税
ヤマケイ文庫『新編 越後三面山人記』 2/19 950円+税
『源流テンカラ』 2/19 2,400円+税
入門&ガイド『トレイルランニング』 2/19 1,980円+税
ヤマケイ新書『山の神さま・仏さま』 2/19 800円+税
大きな地図で見やすいガイド『丹沢・箱根・富士五湖周辺』 2/20 1,600円+税
分県登山ガイド『奈良県の山』 2/20 1,900円+税
分県登山ガイド『埼玉県の山』 2/20 1,900円+税


ヤマケイ登山教室からのお知らせ

【国内】レディース・トレッキング「野辺山・飯盛山」(恩田真砂美講師)

清里高原と野辺山高原を分ける、雪の飯盛山に登ります。歩行技術や装備の使い方、冬山では何が重要か、身を守りながら楽しむためのポイントなどを伝えながら歩きます。ご飯を盛ったような山容を持つ頂上からは、雪に覆われた八ヶ岳や富士山、秩父連峰、浅間山まで大パノラマを楽しみましょう。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=164880

日程 2月27日(土)
集合 JR小海線・清里駅改札口前(10:30)
行程 清里駅=平沢登山口(1220m)~平沢牧場~飯盛山(1643m)~平沢登山口=清里駅【解散】15:00~17:00
歩行時間:約3時間30分
体力レベル 2(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です)
難易度 難易度2(往復、周囲、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない)
参加費 10,800円
最少催行人数 15名(定員20名)
講師 恩田真砂美(登山ガイド)
装備品 6本爪以上のアイゼン、ストック

【国内】菊池哲男の山岳写真塾「樹氷の八甲田」3日間

週刊ヤマケイの表紙を2年間担当し、『山と溪谷』の表紙も担当、写真集も数多く出版した山岳写真家の菊池哲男氏による講座です。日本有数の豪雪地であり、季節風とあいまってオオシラビソ(アオモリトドマツ)の樹氷が発達したビッグ・モンスターは、日本最大級の威容を見せます。その八甲田のモンスターと雪の世界を撮影し、温泉を楽しみます。

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=164895

日程 3月4日(金)~6日(日)
集合 JR 新青森駅 新幹線改札前(11:30)
行程 1日目新青森駅=(車)=酸ヶ湯温泉(旅館泊)
2日目:酸ヶ湯温泉=(車)=八甲田山麓=(ロープウェイ)=山頂公園(1310m)周辺で撮影=(ロープウェイ)=八甲田山麓=(車)=酸ヶ湯温泉
3日目:酸ヶ湯温泉=(車)=八甲田山麓=(ロープウェイ)=山頂公園(1310m)周辺で撮影=(ロープウェイ)=八甲田山麓=(車)=酸ヶ湯温泉=(車)=新青森駅【解散】16:00~18:00(予定)
歩行時間:1日目・約1時間、2日目・約2時間、3日目・約2時間(撮影時間を除く)
体力レベル 2(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です)
難易度 3(往復、周囲、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるがあり、幅員が小さい箇所がある。転滑落の危険個所が部分的にあり、一部に梯子やクサリ場、それに匹敵する個所がある)
参加費 82,000円
最少催行人数 12名(定員16名)
講師 菊池哲男(山岳フォトグラファー)
装備品 スノーシューはレンタルの用意があります

【机上講座】山岳気象大全「応用編・相当温位図の見方」

担当講師・猪熊隆之氏の著書『山岳気象大全』を参考書として、机上で山岳気象を学びます。今回の講座は基礎編をすでに学んだ方が対象です。

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=1841

開催日 3月8日(火)
会場 アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 19:00~20:30
定員 35名
受講料 3,000円
講師 猪熊隆之(山岳気象予報士)
株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
勝峰富雄
編集スタッフ
佐々木惣
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。