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今週末の「山のワンポイント天気」

ウェブサイト「山の天気予報」を運営し、メールでの天気予報配信も行なっている株式会社ヤマテンの気象予報士で、『山岳気象大全』などの著者でもある猪熊隆之さんによる解説です。今週末の山行に役立ててください。

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今年のサクラ開花状況は、日本海側の異常な少雪と全国的な暖冬により、異変が生じています。今日、ようやく鹿児島で桜が満開。サクラ前線は南下しているのです。仙台と鹿児島の満開が同日というのも初めてのことです。そのほか、仙台より八丈島の開花が遅くなり、福井と東京で桜の満開が同日、大阪と富山で同日という珍事が起きています。

一般的に桜の花芽には一定期間、寒さに触れることで開花が促される「休眠打破」という性質があります。冬季に平年より気温が高い日が多いと、寒さが十分蓄積されず開花が遅れる傾向があります。近年、鹿児島や八丈島の開花が遅れる傾向があるのはそのためです。

今後、地球温暖化が進めば、このような傾向が増える可能性があります。そのうち、サクラ前線は南下していく、ということもでてきそうですね。

さて、今日(7日)は全国的に大荒れの天気となるところが多く、8日から9日にかけても中部山岳や北日本の山岳では風が強まりそうです。ヤマテンでは各地に大荒れ情報を発表しています。9日は東日本の太平洋側の山岳が登山日和、10日は穏やかな天気となる所が多いですが、高曇りになるところが多そうです。

気象予報士 猪熊隆之

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山岳遭難防止術

登山ガイドが実体験から遭難防止を考える新連載

今週から隔週の予定で、『実体験から考察する 山岳遭難防止術』と題した連載を担当する、木元康晴です。日本山岳ガイド協会認定の、登山ガイドです。

ガイドという仕事柄、山にはたくさん登ります。昨年(2015年)1年間の山行日数は、仕事とプライベートを合わせて137日間。ほぼ3日に1日くらいのペースで、山に入っていたことになります。

山行のスタイルで多いのは、少人数のお客様をご案内してのガイド登山です。秋から春にかけては、近郊の岩場の多い低山でトレーニングをし、夏には北アルプスや南アルプスの大きな山を目指します。

プライベートで山に向かうことも思いのほか多く、少人数のパーティで、主に登山者の少ない静かな山を登っています。また旅行会社から依頼を受けての、ツアー登山の引率をしたりもします。

山に向かう日数が多いと、様々な出来事に出くわすものです。なかなか目にすることのない絶景を目の当たりにしたり、珍しい生き物に出会うという、素晴らしい体験がある反面、厳しい悪天候に遭遇したり、遭難の現場に居合わせてしまうという、辛く、心苦しい出来事に出くわすことも少なくありません。

適切な用具の使用方法を解説しているところ(右端が私です)。定期的にこのような講習会も実施しています(写真提供=木元康晴)

山のリスクマネジメントを考える

子供のころの学校登山を除くと、私が山に登ったのは1987年の11月に目指した、奥武蔵の伊豆ヶ岳が最初です。

その後、本格的に山登りに取り組むきっかけになったのは、1989年のゴールデンウィークに友人に誘われて登った八ヶ岳・赤岳の登山でした。絶好の晴天に恵まれた山頂からの景色の見事さは、当時22歳だった私の価値観を一変させたのです。

けれどもこの時の登山は、非常にお粗末なものでした。もう冬とは言えないゴールデンウィークではあるものの、標高3000m近い赤岳はまだ雪山です。それなのにその時の我々のウェアは、綿のシャツにジーンズ。装備は4人でピッケル2本に、4本爪アイゼン3個と、6本爪アイゼンが1個。とても雪の赤岳を目指せるようなものではありませんでした。当然、事前に雪上訓練をすることもなく、雪の山を登る技術も皆無。運良く無事に登って、下山することができたからこそ、素晴らしい体験として記憶に刻みこまれたのですが、後に経験を積んでから振り返るとこの時の登山は、経験、技術、装備、体力のいずれもが極めて不足していた、100%無謀な登山でした。

それでもこの時の体験は鮮烈な印象を残し、その後の私は、登山に傾倒していくことになります。そしてレベルアップを目指して努力するものの、独学登山に限界を感じ、1990年11月に山岳会に入会。山登りへの傾倒は、さらに拍車がかかることになったのでした。

以来、25年以上の年月が経ちました。その間に日本各地の山々を登り、海外にも足を向けて、それなりに多くの経験を積み上げてきました。しかし今でも、山で予想し得ない事態に遭遇し、自分の持つ能力を駆使しでその状況を切り抜けるという場面はあるのです。やはり山では、どんなにスキルを高めたとしても、完璧なリスクの排除というのは絶対に無理、というのが実感です。

それでもそれらのリスクを観察・分析すると、ある共通した要素が見えてきます。そういった要素を知ることにより、エマージェンシーな事態に遭遇する確率を減らしたり、事態を致命的な遭難に悪化させることを防ぐリスクマネジメントの手段はある、というのも、私のもうひとつの実感です。この連載では、私が見たり、経験したことをベースにして、そういった山でのリスクマネジメントを考えて、読者の皆さんと共有していけたらと思います。

(文=木元康晴/登山ガイド)

大雪山・トムラウシ山

大雪山の奥座敷へ。

トムラウシ山頂直下から十勝連峰(写真=谷水 亨)

トムラウシ山頂標柱とニペソツ山(右奥)(写真=谷水 亨)

4月2日、晴れ、トレース無し

トムラウシ山が大雪山の奥座敷といわれる由縁は、どの登山ルートからも長く、途中避難小屋も無いため、悪天候や事故に遭遇した時に対処が難しい山であるためです。特に気象条件も厳しい山でもあります。

しかし、名前の由来はアイヌ語で「花の多いところ」の意味。名前のとおり多くの高山植物が6月末から咲き乱れ、誰もが足を止めて見いることでしょう。

今回はトムラウシ温泉東大雪荘から冬尾根をたどります。ここからの夏道はおよそ片道12.6kmの距離ですが、ユウトムラウシ川と二の沢の間の尾根を登り、カムイサンケナイ川源流のカールをトラバースして頂上までの冬尾根ルートは約10.1kmの道程です。

早朝4時40分に出発して、道なき道を登ります。先月初旬に、どの山も山頂付近まで雨が降り、雪面がアイスバーンになった後に積雪があったことで、表層雪崩のリスクは高くなっていました。実際、下りのスキー滑走場面では小さな表層雪崩が発生して危うくバランスを崩すところでした。

また、カールでは表面が薄くクラストしており、雪崩よりもスキーでずり落ちるのではないかと、途中からアイゼンに履き替えたくらいです。トラバース後は、またスキーで頂上直下まで登り、最後はアイゼンで頂上に立つことができました。

十勝連峰と大雪山は青空に映え、十勝平野はきれいな雲海に覆われ、快晴・無風のなか、時間も忘れ1時間も滞在してしまいました。

登り6時間(撮影時間含む)、山頂1時間、下り2時間(頂上直下からスキーで東大雪荘まで)で13時40分に無事下山しました。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

山形県・高館山

早春の花が咲き誇る庄内地方の名山を歩く。

左上から時計回りに高館山、カタクリ、ギフチョウ、オオミスミソウ(写真=曽根田 卓)

左上から時計回りに正法寺、オオミスミソウ、月山、イワウチワ(写真=曽根田 卓)

4月2日、晴れ

山形県鶴岡市大山の西側にそびえる高館山は江戸時代に天領となっていて、里山ながら豊かな自然が現代まで保たれた稀有な山です。麓にはラムサール条約に登録された下池や上池があり、その周回遊歩道は近隣の方々に散歩で利用されています。

山頂にはテレビ中継塔が林立し、車道も山頂まで登っていて、登山としての醍醐味は薄いのですが、その森は「森林浴の森・日本百選」のひとつに選定され、ブナやケヤキの巨木が繁り、林床には早春の花が咲き乱れる別天地です。

今回はいくつものコースと、横断連絡道を縦横無尽に歩いて、各所に咲く花々を楽しんできました。ちょうどカタクリやオオミスミソウが見ごろを迎えていて、花々の競演に酔いしれてきました。

なお、花の咲く場所の情報は下池湖畔にある鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」にて得ることができます。

ほとりあHP

http://hotoria-tsuruoka.jp/

(文=曽根田 卓)

朝日連峰・三体山

朝日連峰南部にそびえる、好展望の山。

稜線から見える南側の山並み(写真=福井美津江)

迫る雪庇(写真=福井美津江)

4月2日、晴れ

朝日連峰・飯豊連峰の素晴らしい展望の山のひとつとされる三体山へ。三体山について調べると長井市と小国町をつなぐ旧街道「西山新道」の歴史が多くとりあげられています。

長井ダム竜神大橋近くの冬季通行止め地点から歩き始め、車道を離れた後は沢を徒渉し821ピークを通過。その後急坂が続き、稜線に出てからは雪庇とクラックに注意しながら進みます。

展望は素晴らしく、目の前には峻険な山容の祝瓶山(いわいがめやま)が目を引き、飯豊連峰は薄っすら見えておりました。沢の水量が気になるルートです。

(文=福井美津江)

宮城県・七ツ森

カタクリとイワウチワをめあてに、のんびり歩いてきました。

3月31日、登山道を彩るカタクリの花(写真=福井美津江)

4月3日、蜂倉山のイワウチワ(写真=福井美津江)

3月31日晴れ、4月3日晴れ

3月31日は七つの連なる山のうち、松倉山・撫倉山・大倉山・蜂倉山をめぐり、遊歩道を戻りました。松倉山急坂のカタクリは花びらをめいっぱいクルリと反らせて咲いており、蜂倉山のイワウチワはところどころ咲き始め。ほかにもたくさんの花が見られました。山に登らずとも遊歩道だけでも花を楽しむことができます。

4月3日は南川ダム沿いから蜂倉山を目指し、気になるイワウチワを再度確認に行きました。満開までもう少しです。雨が降った後でしたので、花がみずみずしく感じられました。

(文=福井美津江)

安達太良・安達太良山

一度は行ってみたかった憧憬の山。

青空の向こうには麓の大展望が広がります(写真=山口敬二)

逆光のなかに影を落とす頂きと光輝く雪面(写真=山口敬二)

3月26日~27日、26日晴れ、27日晴れ一時曇り

私は関西在住ですが、片道だけでも車で10時間かかる安達太良山(1700m)は憧憬の山です。

ほとんど雪のなくなったあだたら高原スキー場のわきから林道を登り、くろがね小屋までは勢至平経由で2時間ほど。翌日が曇天予報だったので、晴天のうちに安達太良山の頂上に登るべく、小屋からアイゼンを装着して出発しました。

朝から山にガスがかかり心配していましたが、30分も登るとガスの晴れた雪の斜面の奥に、安達太良山の独特の山容が現われました。振り返ると眼下には二本松市から福島市街にかけての展望が素晴らしい! 蒼穹に眩しく輝く太陽を仰ぎ、目指す山頂への登行のなんと気持ちいいことでしょう。

峰ノ辻分岐を越えると、乳頭山とも呼ばれる安達太良山を見上げながら頂上直下を横切り、ピークに立ち ました。西側の磐梯山や飯豊連峰の山並みはあいにくガスに閉ざされ見ることはできませんでしたが、東に福島市方面、そして北には鉄山が。火山活動によって荒涼とした西側の火口の風景とは対照的に、南側にはなだらかな裾野が広がる穏やかな風景が広がっています。わたしたちはしばし、この絶景を欲しいままにすると、くろがね小屋に戻って温泉に浸かりゆっくりとくつろぎました。

次の日も「阿多多羅山の上に毎日出てゐる青い空」が広がり、わたしたちはもう一度ピークからの絶景を楽しみ、薬師岳までの素晴らしい雪稜を闊歩しながら山を下りました。

(文=山口敬二)

新潟県・弥彦山

雪割草の咲く花の回廊をめぐる快心の山旅。

陽光をもとめて雪割草(オオミスミソウ)とカタクリが競い合うかのように咲き誇る(写真=奥谷 晶)

雪割草(オオミスミソウ)は白花が主流だったが、花が青紫の変異種も目立っていた(写真=奥谷 晶)

3月31日、晴れ

新潟県越後平野の日本海側につらなる連山の主峰、弥彦山(標高634m)に登ってきました。

裏参道登山口より出発し、能登見平を経て弥彦山山頂から妻戸尾根から雨乞尾根を下って周回するコースです。それは、フラワーロードとも花のトレールともよばれるごとく、春を告げる花たちが満載の「花の回廊」でした。雪割草(オオミスミソウ)が白く輝き、青紫の変異種も顔をのぞかせる一方、カタクリがこれからは自らが主役だとばかり一斉に開花をはじめ、キクザキイチゲやセリバオウレンもその存在を主張していました。

北側の斜面には残雪が薄く残っていましたが、登山道上には頂上付近でわずかばかり残っていたのみでした。あせばむ気温となりましたが、花を満喫できた快適な登山となりました。

(文=奥谷 晶)

北アルプス・唐松岳

八方池山荘泊で、唐松岳を往復してきました。

八方尾根にて。奧は唐松岳~不帰ノ嶮(写真=中村重明)

唐松岳頂上山荘より、剱岳(写真=中村重明)

4月2日~3日、2日晴れ、3日曇り

八方池山荘からの下りリフトの最終は16:10。ゴンドラリフトの始発(8:00)に乗り、コンディションがよければ日帰りも不可能ではありませんが、無理は禁物です。八方池山荘に泊り、初日は丸山手前まで足慣らしをして、翌日に唐松岳を往復、ただし初日の登山開始時刻やコンディション次第では、初日のうちに唐松岳往復を目指す、という計画をたてました。

結果的にはコンディションに恵まれ、初日に唐松岳を往復することができ、2日目はリフトとゴンドラを乗り継いで下山しました。

ルートは大勢の登山者やバックカントリースキーヤー・スノーボーダーに踏まれていて、踏み抜きもあまりなく、結果的にはわかんやスノーシューは使わずに比較的快適に歩くことができました。八方池までの一部区間では、木道や地面が露出していました。

左手に五竜岳と鹿島槍ヶ岳、右手に不帰ノ嶮から白馬三山の稜線を眺めながら歩く八方尾根は何度来ても素晴らしいところです。主稜線まで登ったところで登場する剱岳の勇姿も、疲れを忘れさせてくれました。

2日目、再度八方池あたりまで往復することも考えましたが、あいにく上の方は雲がかかっていたのと、前日十分に景観を楽しむことができたことから、そのまま下山としました。

(文=中村重明)

北アルプス・八方尾根

雪上歩行講習と撮影行。

輝く五竜岳(写真=松原貴代司)

春を迎えて(写真=松原貴代司)

4月2日~3日

山岳写真同人四季では、毎年この時期に会員向けに雪上歩行講習会を催しています。今年は、昨年に引き続き八方池山荘に1泊し、18名が参加しました。

例年に比べ残雪量は少なかったものの、第一ケルンより上部では充分の量で、内容の濃い講習ができました。また天候にも恵まれ、朝夕のほか、深夜の星座撮影も堪能し、1名を除いて3日に下山。その1名は33kgのザックを背負い、山中で撮影チャンスを待つ計画をたてています。

なお、四季では常時新入会員を募集しています。月に2回開催している例会の見学も歓迎です。

(文=松原貴代司/山岳写真同人四季)

北アルプス・霞沢岳西尾根

静かな山の隠れたバリエーションルート。

岩場の通過(写真=原 誠一)

山頂にて(写真=原 誠一)

3月28日~29日、晴れ

ガイドクラブ仲間の情報で、霞沢岳に積雪期限定で穂高連峰がよく見えるバリエーションルートがあると聞き、さっそくガイド仲間3人で西尾根に行くことにしました。

沢渡に車を停め、高山行きの路線バスで中の湯バス停まで。バスを下りると、そこは釜トンネルの入り口です。新しい釜トンネルを歩くのは初めてでした。随分と快適になりました。

西尾根の取り付きは釜トンネルを抜けてから、15分歩いた尾根です。今年は雪が少ないので、いきなりの藪こぎでした。2000m付近で仮泊して、翌日登頂しました。

このルートは岩場あり、雪稜ありの素晴らしいバリエーションルートです。ただし、ここは地図に載っておらず、総合的な冬山技術が必要とされます。熟練者か山岳ガイドとの同行をおすすめします。

(文=原 誠一/アルプスネイチャークラブ ・登山ガイド)

※編集部注:このコースは冬季一般ルートではありません。ルートファインディング能力のない雪山初心者、初級者は立ち入らないようにしてください。

中央アルプス・千畳敷カール~木曽駒ヶ岳

雪崩の勉強会を兼ねて登りました。

登山者でにぎわう木曽駒ヶ岳山頂(写真=原 誠一)

ピットを掘って雪崩の勉強会(写真=原 誠一)

3月27日、晴れ

登山ガイド仲間でもあるO藪氏が、今年度のJAN(日本雪崩ネットワーク)の講習会を受講してきたので、千畳敷カールから木曽駒ヶ岳への登山を兼ねて、山域の積雪状態の分析方法、判断の仕方などを披露してもらう機会を作りました。

朝、しらび平からロープウェイ経由で千畳敷カールに上がると、すでに八丁坂には人の列ができていました。なかには伊那前岳の沢の直下を数珠つなぎでトラバースしているパーティーも。この時期に発生するブロック雪崩や落石の餌食になりそうで、見ている方がヒヤヒヤしました。

カールに下りると、3月14日に降った雪による巨大な雪崩の跡、デブリが横たわっていて、背筋が凍りました。厳冬期にブルーアイスだった八丁坂には、バケツのようなステップができていました。

中岳~木曽駒ヶ岳間は、依然としてアイスバーンが残っており、スリップや滑落のリスクがかなり高いです。

晴天無風の山頂を後にして、千畳敷カールの底部の安全地帯まで戻ってから、O藪氏の出番です。スコップでピットを掘り、積雪状態の確認、雪崩のリスクについて説明してくれました。これまで冬山の積雪状態は勘と経験則で判断してきましたが、今回の勉強会で雪崩に対する知識や分析方法習得の必要性を感じました。

(文=原 誠一/アルプスネイチャークラブ ・登山ガイド)

栃木県・八溝県立自然公園

満開が近いカタクリ、イワウチワの群生地をめぐる。

カタクリはようやく咲き始め。広大な自生地を埋め尽くすのも間近(写真=奥谷 晶)

イワウチワはちょうど見ごろ。斜面いっぱいに咲き誇る(写真=奥谷 晶)

3月26日、晴れ

スプリングエフェメラルと呼ばれる、春いちばんに山道を彩る花たちをもとめて、栃木県那珂川町にあるふたつの自生地を訪ねてきました。

カタクリ山公園は、八溝(やみぞ)県立自然公園内のカタクリの自生する雑木林をそのまま公園としたもののようで、100万株のカタクリが一斉に開花する様子はみごとだといわれていますが、この日はようやく咲き始めたばかり。それでも、陽だまりには花弁をいっぱいに広げた姿がそこかしこに見られました。

一方、富山のイワウチワ自生地は、林道の奥の山の斜面にそって遊歩道が整備され、山全体が群生地となっているもので、頂上付近から開花がはじまり、ピークを迎えようとする時期でした。どちらも大規模な群落を間近に見ることのできる貴重な自生地です。

(文=奥谷 晶)

奥多摩・大岳山

篤志家向けの岩尾根から登った人気の山。

高黒岩の下部。ルートはここから直上する(写真=木元康晴)

訪れる人の少ない、高黒山の頂上(写真=木元康晴)

4月2日、曇り

登る人の稀な、小怒田ノ尾根という岩とヤブの尾根から大岳山を目指しました。

登り口となる千足にはバス停はあるのですが、よい便がなく、今回は武蔵五日市駅からタクシーを利用。運賃は約3600円でした。

千足からは地形図片手に、小怒田ノ尾根へ。前半の植林帯の急斜面を過ぎると、尾根はやせ細り岩場が目立つようになってきます。

核心部となる高黒岩では、ロープを使用。10~20mと細かくピッチを区切り、全部で6ピッチの岩登りで通過しました。ここは岩がもろく、鎖やロープもないため、難易度の高いルートファインディングも難しい岩場です。

やがて尾根の傾斜が緩み、高黒山の山頂を過ぎると富士見台のあずまやが現われ、一般登山道と合流です。そこからは大岳山から御岳山へと続くポピュラーな縦走路をたどり、御岳山ケーブルカーで帰路につきました。

(文=木元康晴/登山ガイド)

※編集部注:小怒田ノ尾根は一般登山道ではありません。初心者、初級者は立ち入らないようにしてください。

鎌倉・鎌倉山~源氏山

桜が見ごろを迎えた鎌倉の山。

源氏山広場の周辺にはソメイヨシノ、ヤマザクラ、花が白いオオシマザクラなどが咲く(写真=石丸哲也)

上:左から、長谷の大仏(高徳院)、オオシマザクラの花がが散る源氏山山頂/下:左から鶴岡八幡宮源氏池の桜、竣工して間もない段葛、御霊神社前の江ノ電(写真=石丸哲也)

4月3日、曇り

鎌倉の桜が見ごろを迎えた週末、曇りの予報でしたが、次の週末だと散ってしまいそうなので、出かけてきました。コースは湘南モノレール湘南深沢駅~鎌倉山~極楽寺~御霊神社~長谷~大仏坂~源氏山~鶴岡八幡宮~鎌倉駅。なるべく桜の名所をたずね、かつ楽しく歩けるように計画しました。

最初の鎌倉山は、地形こそ山ですが、高級住宅街で車道沿いの桜並木を愛でながら歩きます。裏道に入ったり、近道を探したりしながら歩いたら、思いがけない田園風景があったり、相模湾の展望が開けたりで、意外に楽しく歩けました。トンネルを抜け、極楽寺に出てから山に入って尾根道を大仏坂コースへ向かう予定でしたが、せっかくの鎌倉なので、御霊神社から大仏に詣でて、大仏坂に入りました。長谷寺、光則寺も花の寺ですが、時間の都合で割愛しました。

鳥がついばんだオオシマザクラの花が散り敷いた尾根道を進み、住宅地に出れば源氏山公園はすぐ。ロータリーを北へ入って葛原岡神社手前の桜やツバキを眺めてから、ロータリーへ戻って東へ入ります。すぐ、源頼朝像が鎮座する広場で、この周辺も桜が多く見られます。源氏山に登り、寿福寺に下って、鶴岡八幡宮へ。源氏池の桜を見た後は、改修工事が終わり、3月30日に通り初めが行われたばかりの段葛の桜並木を通り、鎌倉駅へ向かいました。

市街地や里道を歩く部分が多いコースですが、路傍にムラサキケマンやクサノオウが咲き、周囲の山肌にヤマザクラが咲いて若芽が萌え、春が来たことを実感できました。歩行時間は3時間ほどですが、源氏山公園ではカイドウ、鶴岡八幡宮庭園のボタンなども咲いているので、余裕のある行程でゆっくり楽しみたいところです。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

丹沢・仏果山

丹沢三峰や主稜の展望を楽しんできました。

仏果山山頂に立つ展望塔からは眼下に宮ヶ瀬湖、後方に丹沢三峰と主脈が望まれる(写真=白井源三)

同じく仏果山の展望塔から。宮ヶ瀬越からの高取山が手にとるように見下ろせる(写真=白井源三)

3月30日、晴れ

仏果山(ぶっかさん)へは主に神奈川県愛甲郡半原町側から登られていますが、マイカー利用の場合、短時間で稜線に出られる宮ヶ瀬湖側ルートがあります。県道64号線、上村橋近くに大棚沢公園があり、この駐車場(14台駐車可能)に車を止めると、登山口は目の前です。本厚木~宮ヶ瀬間のバス路線を利用しても仏果山登山口バス停で下車すれば、道路を横切った場所から登山が開始できます。

階段を登ると上部に登山者カード受けのスタンドが立ち、ヤマビル除けスプレーも置かれていました。うっそうとした杉並木をジグザグに登っていくと、右手に仏果山から派生する尾根が開けます。30分ほどで電波中継施設とベンチが置かれた休憩所に着きます。眼下に宮ヶ瀬湖、後方に丹沢三峰と焼山方面の主脈が霞んでいました。

ひと息入れて、急登すると仏果山と高取山の鞍部、宮ヶ瀬越に到達。右の落葉樹に囲まれた登山路を登っていくと、展望塔が立っている仏果山に立ちます。ロープの付いた頂上直下は慎重に登下降したいものです。

山頂に立つ高木の先端が切り取られ、明るくなっていました。展望塔から眼下に宮ヶ瀬湖、目線に丹沢三峰や後方に丹沢主脈、高取山が指呼の間に望まれます。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

宮崎県・鵜戸山地の低山

標高500mちょっとながら侮れないルート。

谷之城山の北稜線、山腹の所々にあるヤマザクラも満開(写真=緒方 優)

ナガバモミジイチゴの花も咲き始めました(写真=緒方 優)

3月27日

以前、2回にわたって週刊ヤマケイでご紹介した鵜戸(うど)山地ですが、今回は低山を徘徊してきました。

めざす山は日南市北郷町の谷之城山。山麓の栴檀地区から富土地区に至る谷之城林道の峠から登れば20分くらいで山頂ですが、単なるピークハントではおもしろくないので、栴檀地区から登りました。

NHKの中継所鉄塔への作業道を進み、鉄塔からそのまま稜線を登ります。312.2m三角点を過ぎると伐採地があり、北郷町の街中や鰐塚山、小松山、男鈴山を眺められます。その後は、鬱蒼とした照葉樹林の中を登っていきます。地形図で見るとさほど急登でもないのですが、等高線に表示されない小さなアップダウンを繰り返しながらの鋸尾根が続きます。

林道を横切って谷之城山へ登り、その後は郷谷山方面へ進み、542.8mピークへ。ここから西へ進んで、宮鶴地区へ下山。北郷学園の駐車場にあらかじめ置いていた自転車で、出発地に戻りました。

標高500mちょっとの低山の周回でしたが、侮れないルートでした。

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【霧島山情報】

3月29日に、えびの高原にある硫黄山の火口周辺警報が解除されましたが、硫黄山からの火山性ガスの噴出は続いており、硫黄山周辺への立ち入り禁止は継続中です。えびの高原から韓国岳への登山は、硫黄山周辺を迂回する登山道で通行できるようになりました。えびのエコミュージアムセンターのHPなどで最新情報をご確認のうえ、お出かけください。

えびのエコミュージアムセンター

http://www.ebino-ecomuseum.go.jp/

(文=緒方 優/『宮崎県の山』共著者)

屋久島・縄文杉

日帰りで荒川登山口からピストン。

トロッコ道を行く(写真=鈴木さとし)

縄文杉(写真=鈴木さとし)

4月4日、雨のち曇り

荒川登山口から縄文杉までピストンしましたが、約19kmの歩きごたえのある道のりで9時間ほどかかりました。前半のトロッコ道では雨が降っており、前夜から続いた大雨により小杉谷の増水は恐さを感じるほどで、橋を渡る時はおのずと慎重になりました。

トロッコ道の途中にある小杉谷集落跡(小中学校跡)は、かつて500人以上住んでいたとは思えないほど静かな森です。

後半の山道は整備が十分にされていますが、急坂や急階段もあります。行程も長いので、早朝のバスで入山して、先を急がずマイペースでゆっくりと歩かれることをおすすめします。

(文=鈴木さとし/登山ガイド)

ネパール・アンナプルナ

ベースキャンプから望む神々の座。

アンナプルナ・サウス(写真=日向俊雄)

夕日に染まるマチャプチャレ(写真=日向俊雄)

3月23日、快晴

3月20日から26日まで、アンナプルナベースキャンプ(BC)をトレッキングしてきました。

23日はデウラリからマチャプチャレBCを経てアンナプルナBCまで登り、タルチョがはためく展望台からアンナプルナ・サウスを撮りました。ここから望める最高峰はアンナプルナⅠ峰ですが、もっとも迫力がある山はサウスだと思います。

アンナプルナBCから下山して、マチャプチャレBCのロッジに宿泊しましたが、この日は珍しくまる一日快晴で、夕陽に染まるマチャプチャレが鮮やかでした。

(文=日向俊雄)

吾妻連峰・西大巓

陽光で明るい西大巓へ。

山頂間近な雪原より裏磐梯全景(写真=葉貫正憲)

解けかけたアイスモンスターの向こうに檜原湖を望む(写真=葉貫正憲)

3月28日、快晴

ゴンドラと第3クワッドリフトを乗り継ぐと標高1590mの地に下りたちました。スタートはアオモリトドマツの林を、上へ上へ登っていきます。しばらく雪が降らなかったので、雪は固く締まっており、ツボ足でどんどん歩きます。

約1時間で林の背丈が低くなり、山頂が近づいていることがわかりました。標高1843mのピークを西に迂回すると広い雪原に出て、山頂が見えます。ここからはゆっくりと最後の登りを楽しみます。

山頂は、四方をさえぎるものがありません。南に逆光まぶしい磐梯山と猫魔の山々が見え、猪苗代湖もぼんやり霞んで見えました。西吾妻山は針葉樹の林が黒々として、吾妻の盟主たる雰囲気です。この日は風が弱く、気温も高めのせいか、蔵王、月山、朝日連峰などはぼんやりとかすかに確認できるほどでした。また、いつもならそこかしこにみられるモンスターは、すでに雪が落ちていました。

私たちは山頂でおにぎりをほおばり、40分ほど休憩します。この日は月曜日でしたが、山頂にはスキーやボードを背負った登山者や、西吾妻山まで足を延ばそうとする方もいました。

帰りは歩いてきた踏み跡を確実にたどり、スキー場最上部まで行き、そこからゲレンデわきを歩いてゴンドラ山頂駅まで戻りました。春休みのせいかゲレンデは春スキーを楽しむスキーヤーでいっぱいでした。

行動時間は往路1時間20分、復路40分、ゲレンデ歩き20分の合計2時間20分でした。

この冬は遭難事故も多かった西大巓ですが、天気がよければ迷うこともありません。入山届をきちんと出し、配布された安全確保の規則を守ることがなにより大事だと思いました。

(葉貫正憲/福島県/68歳/よく行く山:会津百名山)

栃木県・三毳山

一面に咲くカタクリの花。

一面に咲くカタクリの花。中岳(かたくりの園)、青竜ヶ岳(かたくりの里)の山すそで見られます(写真=吉原裕子)

三毳山(みかもやま)の最高地点、青竜ヶ岳からの眺め。うっすらながら赤城山(左)、袈裟丸山・皇海山(右)などが見えました(写真=吉原裕子)

3月26日、晴れ

みかも山公園南口から中岳、青竜ヶ岳を経て「かたくりの里」までハイキングしました。山全体が公園になっており、道は整備されています。穏やかな晴天で、雑木林の斜面に広がるカタクリがきれいに開き、壮観でした。アズマイチゲ、ニリンソウも見ごろでした。

アプローチとして、本数は少ないですが栃木駅から「ふれあいバス」を利用できます。

(吉原裕子/神奈川県/よく行く山:都内近郊の山、北アルプス)

鈴鹿・藤原岳

フクジュソウと展望を楽しみました。

陽を浴びて輝くフクジュソウ(写真=八木茂良)

登山者で賑わう藤原山荘前広場(写真=八木茂良)

3月22日、快晴

例年にない暖かさが続き、少し早めにスプリング・エフェメラルを愛でるために藤原岳へ登りました。

コースは上りに聖宝寺道を、下りに大貝戸道を歩きました。人気の山なので、平日にもかかわらず多くの登山者でにぎわっています。例年のこの時期なら八合目付近から山頂まで残雪がありますが、今年はまったくありません。

お目当てのフクジュソウはちょうど見ごろで、九合目付近に多く咲いていましたが、昨年よりは少なく感じられました。年々少なくなっているようです。山頂直下にはセツブンソウも十数輪咲いていました。

この日は空気が澄んでいて、山頂からは雪を抱いた雄大な白山、噴煙を上げる御嶽山、中央アルプスなどの山々を望むことができました。春の息吹が感じられる山登りとなりました。

(八木茂良/静岡県/68歳/よく行く山:東海地方の花の山、南アルプス)

福岡県・福智山

今回は弟の琥翔が書きました。

(写真提供=小林龍聖)

3月21日、晴れ

前日は、かぐめよし少年自然の家に泊まりました。

朝、福知山を目指して鱒淵(ますぶち)ダム登山口から登り始めます。ダムの入口に車を止めて、赤い橋を渡って登山口まで行きます。登山口から沢沿いの道を登りました。分岐点があります。分岐点を、九州自然歩道のほうに行きます。山頂と景色を見ながら、登りました。

山頂に着くと、さえぎるものがなく、きれいな景色が見えました。

下山は、カラス落としの方へ向かいます。まず最初は山小屋がありました。山小屋の横にタヌキの水飲み場がありました。カラス落としの分岐点から、ホッテ谷新道を下りました。登った時の分岐点に着いて、そこからダムまで下りました。

(小林龍聖、琥翔/熊本県/11歳、9歳/登山歴3年)

第三十七回

山頂ににぎわい誘う花吹雪(ブロッケンの妖怪)

えっホント? ヤマセン発刊、四月馬鹿(山形山人)

遍路道、ことりも花もお接待(乙女心)

山へ行く準備を理由に山へ行く(ペケマルコ)

【寸評】

一句目、ブロッケンの妖怪さん。先週のヤマザクラに続いて、華やかな春の山頂を活写しています。

二句目、山形山人さん。お便りに「ヤマセン=山の川柳です。発刊はなくとも、過去の投稿が見られると、新しく投稿する人の参考になるかもしれませんね」とアイディアをしたためていただきました。ありがとうございます!

三句目、乙女心さん。四国の明るい春の景色が眼前に広がるようですね。お見事!

四句目、ペケマルコさん。山を想う気持ちがストレートに表現された句です。エベレスト山頂はまだ遠いのですが、エベレストの麓には到達です。

【段位】

ブロッケンの妖怪さんは「6000m級」に昇級。山形山人さんは8000m峰「ガッシャブルムII峰」に、乙女心さんも8000m峰「ナンガ・パルパット」に昇段。ペケマルコさんはいよいよ「エベレストB.C.」へ昇段です。

【応募方法】

山に関する川柳を募集します。投稿先メールアドレスは「weekly@yamakei.co.jp」です。メールの件名には必ず「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。ペンネームでの投稿も受け付けております(読者の登山レポートはペンネームでの投稿不可)。

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」「山の川柳」「よもやまばなし」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんから表紙写真、登山レポート、山の川柳を募集しています。また新たに「よもやまばなし」も募集します。ぜひあなたの作品をお送りください。

【表紙写真について】

●タテ位置で撮影した写真に限ります。

●横幅1200ピクセル以上のjpeg画像。

●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!


【よもやまばなし】

山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出などを募集します。お気軽にご投稿ください。こちらの投稿もペンネーム可です。文字数は400字以内でお願いします。


投稿先メールアドレス

weekly@yamakei.co.jp

※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」「週刊ヤマケイ・山の川柳」「週刊ヤマケイ・よもやまばなし」とお書きください。

※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

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『インドネシア 山旅の記』

インドネシアの全3000m峰の登頂をめざした山旅の記録

インドネシアは約1万6000の島からなる島嶼国家です。手つかずの自然と伝統文化を求めて多くの観光客を集めていますが、その山の魅力を知る人は少ないのではないでしょうか。主要な島々には3000m峰が多数あり、さまざまな花が咲き乱れる大平原や静かに水をたたえる湖があり、山頂には広大な噴火口が待っていて、海まで見渡せる素晴らしい風景が広がります。

本書はインドネシアにある全3000m峰の登頂を目指した山旅の記録に、主要な岩場の紹介を織り交ぜ、島々の歴史や民族固有の文化とともに取りまとめました。

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著者:重田哲朗/発売日:2016年3月31日/販売価格:2,770円+税/222ページ/判型:B5判/ISBN:978-4-635-88643-7

2016年3月~4月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『ROCK&SNOW 071 春号』 3/5 1,333円+税
『ワンダーフォーゲル2016年4月号』 3/10 926円+税、電子書籍版741円+税
『山と溪谷2016年4月号』 3/15 952円+税、電子書籍版762円+税
『入門&ガイド トレイルランニング』 3/18 1,980円+税
『読図ができる登山地図 剱・立山連峰 1/25,000縮尺+詳細情報、北アルプス総図・核心部詳細図付』 3/18 900円+税
『読図ができる登山地図 槍・穂高連峰 1/25,000縮尺+詳細情報、北アルプス総図・核心部詳細図付』 3/18 900円+税
『詳しい地図で迷わず歩く!奥多摩・高尾384km』 3/25 1,500円+税、電子書籍版1,200円+税
分県登山ガイド『大阪府の山』 3/25 1,900円+税、電子書籍版1,520円+税
分県登山ガイド『山梨県の山』 3/25 1,900円+税、電子書籍版1,520円+税
『台北低山散歩』 3/30 POD版2,000円+税、電子書籍版1,000円+税
『くらべてわかる 哺乳類』 3/31 1,600円+税
『インドネシア 山旅の記』 3/31 2,770円+税
『山と溪谷』2016年5月号 4/15 952円+税
『ときめく化石図鑑』 4/15 1,600円+税
『登山用具2016』 4/16 1,200円+税
ヤマケイ文庫『定本 山村を歩く』 4/22 950円+税
『CLIMBING joy』No.15 4/26 1,100円+税


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〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
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編集スタッフ
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SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
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福浦一広、金沢克彦
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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。