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今週末の「山のワンポイント天気」

ウェブサイト「山の天気予報」を運営し、メールでの天気予報配信も行なっている株式会社ヤマテンの気象予報士、渡部 均さんによる解説です。今週末の山行に役立ててください。

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桜前線は平野部では岩手県北部、秋田県南部を北上中です。いよいよ弘前や函館、角館など北のサクラの名所にも桜前線が近づいてきました。例年より大幅に早く一昨日、ヤマテン事務所近くのソメイヨシノが咲き始めました。事務所前の樹齢400年の枝垂桜も五分咲き、ウメは満開です。そして、タンポポが野を一面に黄色に染め始めました。桜で有名な高遠城址公園や松本城の桜は散り初め、今年の春は駆け足です。

さて、今週末の天気ですが、土曜日は本州付近の高気圧に覆われるため、全国的に晴れるところが多いでしょう。ただ、東シナ海の低気圧が接近する影響で、午後は西から天気は下り坂となります。日曜日は低気圧が発達しながら本州付近を通過する見込みで荒れ模様の天気となる所が多いでしょう。ヤマテンでも今夜、大荒れ情報を発表する予定です。登山は土曜日がオススメです。

そろそろゴールデンウィークにどこに行こうか計画を立てていらっしゃる方も多いと思いますが、「山の天気予報」では4月25日(月)と5月1日(日)の2回、山頂の週間天気予報を発表予定です。ぜひ、登山計画や山域の決定などにお役立てください。

気象予報士 渡部 均

「山の天気予報」(月額324円)

コーヒー1杯分のご利用料金で、全国18山域の山頂天気予報や大荒れ情報、予想天気図、ライブカメラ、雨雲レーダー、観天望気講座などが1ヶ月使い放題。メールでの天気予報配信登録もおこなえます。サービスの詳細やご登録方法につきましては、下記URLでご確認ください。

https://i.yamatenki.co.jp/

夕張山地・富良野西岳、布部岳

残雪期だからこそ歩ける縦走ルートへ。

富良野西岳と十勝連峰、富良野盆地を見渡す(写真=谷水 亨)

布部岳北端頂稜部から布部岳頂上と芦別岳(写真=谷水 亨)

4月5日、晴れ、トレース無し

北海道中央部・富良野盆地から眺める夕張山地。北の富良野西岳から南は芦別岳・夕張岳までの稜線はとても美しいものです。特にこの時期、朝日があたると稜線全体が赤く染まるので、憧れがいっそうつのります。しかし、この稜線には縦走ルートがありません。残雪期の今がもっとも歩きやすいといえるでしょう。

登山届記帳ノート(ボックス)は、富良野スキー場ロープウェイ終点駅にありますが、登山届はここのパトロール事務所に直接申請することになっています。麓駅にてパトロール隊員が在所していることを確認しておくといいでしょう。もちろん、冬山装備が揃っていないと許可がおりないようです。

最終リフト終点付近はスキーヤーがコースアウトしないようにロープでしきられていますが、許可された者だけがゲート(ロープ)を開けて立ち入ることができます。そこから富良野西岳を目指します。

この山は夏道もあり、ルートも稜線上なのでわかりやすいのですが、いまの時期はほとんどが雪庇の上や下部をトラバースするので、注意しながら歩きます。

富良野西岳頂上直下のコルから布部岳に向けて樹林帯に入ります。年間数人しか入り込まないであろうこの先は、地図を片手に慎重にルートファイティングをしていきます。

50分ほどで開けた台地に出ると、目の前に二百名山の芦別岳と布部岳が姿をあらわしました。布部岳頂上直下はアイゼン・ピッケルで登りましたが、表層雪崩の跡、上部にクラックの割れ目、深さ2mほどのクレバスなどがあり、緊張しながら登りました。

35分ほどで布部岳北端頂稜部1332mに立ちました。300m先の最高部1338mまで、東側は大きく割れたクラックや今にも崩れそうな雪庇があり、西側は切り立った斜面で安定した雪面がないことから、ここで満足して下山することにしました。

途中、富良野西岳に登り、富良野盆地、十勝連峰や大雪山を堪能し、下りは沢筋の滑走予定でしたが、雪面が悪条件のため計画を変更して登ってきたルートを戻りました。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

北アルプス・朝日岳

大滑降を堪能しました。

正面に雪倉岳・朝日岳を見て滑る(写真=野口いづみ)

雪倉岳を背景に滑る(写真=野口いづみ)

4月2日~3日

4月2日、栂池から白馬乗鞍、天狗の庭経由で蓮華温泉へ。稜線から雪倉、朝日、五輪の3座を正面に見て滑降しました。天狗の庭に雪面の割れはなく、快適です。

3日、5時20分出発(1470m)。30分で瀬戸川の橋着(1170m)。ヒョウタン池の右側を通過して白高地沢を右股へ進み、右側の小谷を登りあげて、反対側の大きな谷に降りました。後はひたすら忍の一文字。大斜面を登りあげ、コル手前から左に回って、12時20分、朝日岳山頂(2418m)着。風が強く、早々に下山開始。雪倉岳を背景に大滑降を堪能しました。

帰路は往路の南側の台地を滑り、なかなか牧歌的でした。橋を渡ってからの登り返しに一汗かいて、17時40分、蓮華温泉帰着。

なお、詳しい記録は下記ブログをご覧ください。

http://plaza.rakuten.co.jp/yamabokesya/

(文=野口いづみ/日本登山医学会理事)

※編集部注:山スキーは管理されていない斜面を滑る高度なスキー技術と雪山登山技術が必要です。技術と経験が足りない人は、安易に立ち入らないでください。

北アルプス・白馬岳主稜

心臓が口から飛び出すほどの緊張感。

白馬尻から見上げた白馬岳主稜(写真=原 誠一)

最終ピッチ。雪庇はこの右側から抜けました(写真=田村茂樹)

4月5日~6日、晴れ

今シーズンは、雪と戯れることが少なかったので、このままではいけないと考え、ガイドクラブ仲間のTam氏と、雪のビッグルート白馬岳主稜を目指しました。

初日は二股から猿倉経由で白馬尻まで。雪崩に対して安全な場所に幕営するため杓子岳側の小尾根に登ると、大雪渓側にこんもりとした雪の吹きだまりがありました。プローブで高さと奥行きを調べたところ、ふたり用の雪洞サイズが確保できそうでした。そこで今シーズン初めての雪洞を掘り、快適な一夜を過ごしました。

翌朝、ヘッドランプを付けて出発。取り付きは尾根の端末左側のルンゼを選びました。しょっぱなから急登です。その後も急登とツボ足ラッセルが続き、息が切れました。2492m前後から、表面はウインドクラスト、中身はザラメ雪という不安定な雪稜の膝上ラッセルとなりました。

核心部はやはり、最後のフェースと雪庇の乗っ越しでした。ノートレースのうえ、厚み不足の雪壁で、ザイルは引いているもののプロテクションもなく、久しぶりに心臓が口から飛び出すほどの緊張感を味わいました。

キノコ雪を落とし、雪庇の切れ目から山頂に抜けると、風速20m近くの烈風が出迎えてくれました。あまりの寒さに、記念撮影もそこそこにして、大雪渓を駆け下りました。

同ルートは、積雪期の高難度のバリエーションルートです。体力的にも技術的にも高度なレベルが求められるため、冬山のベテランもしくは山岳ガイドとの同行をお勧めします。

(文=原 誠一/アルプスネイチャークラブ ・登山ガイド)

※編集部注:このコースは冬季一般ルートではありません。雪山初心者、初級者は立ち入らないようにしてください。

谷川連峰・谷川岳

快適な残雪登山。

例年は埋まっている避難小屋(写真=川﨑拓兵)

下山を開始すると視界が開けました(写真=川﨑拓兵)

4月2日、曇り時々晴れ

谷川岳は12月から雪がたくさん積もるので、シーズン初めに雪上訓練を実施する場所として有名です。しかしながら今シーズンは例年より1~2mほど積雪が少ないようでした。

朝、ロープウェイ利用で天神平まで標高を上げます。山腹を登り稜線に出ると、雪をまとった上越の山々が一望でき、とても気持ちがよかったです。山頂ではあいにくガスの中となりましたが、下山して間もなく見晴らしがよくなりました。

雪も落ち着き、天候も落ち着いていれば快適な残雪登山ですが、ひとたび荒れるとすぐに真冬の環境になります。充分に気をつけて楽しみましょう。

(文=川﨑拓兵/オフィスカワサキMountainGuide やまんど塾)

群馬県・鳴神山

アカヤシオはまだ咲き始め。

沢沿いの気持ちのいい登山路(写真=中村重明)

鳴神山山頂にて。咲き始めのアカヤシオと男体山(写真=中村重明)

4月9日、晴れ

山頂の北斜面にアカヤシオの群生地がある鳴神山を訪ねました。ソメイヨシノの開花が平年より一週間弱早い今年の場合、アカヤシオの開花・見ごろも平年よりかなり早いのでは、と考えていたのですが、結果的には昨年同時期に訪ねた時よりも開花は遅れていて、山頂でわずかに咲いていた程度でした。北斜面(山頂~椚峠間)のアカヤシオはまだツボミで、2週間後くらいが見ごろかと思われました。

アカヤシオの見ごろには早すぎたものの、カタクリを初めとする春の花がそこかしこに咲いていて目を楽しませてくれました。また、山頂からは春霞で遠くまでは見通せなかったものの、男体山、袈裟丸山、上州武尊山、赤城山、そして関東平野の展望を楽しむことができました。

(文=中村重明)

妙義山塊・星穴岳

山腹に開いた穴を巡りました。

金銅山から見た星穴岳、右から2番目の岩峰が主峰(写真=畠山茂信)

山腹に開いた射抜き穴、ロープで上から下降します(写真=畠山茂信)

4月10日、曇り

星穴岳は妙義山塊でも奇岩が林立する特徴的な形をしています。一般登山道はなく、バリエーションルートなので鎖はいっさいありません。最近は目印のテープやトラロープもかなりつけられていますが、整備された道ではないので、ルートファインディングは重要です。

この日は曇りで日差しがないので暑くなく、湿度も低いので快適に歩けました。まず中ノ岳神社から入山し、金銅山の主稜まで一般登山道を行きます。主稜のコルからバリエーションルートとなり、星穴岳頂上までは星穴岳手前のコルへの下降と岩壁のトラバースがいちばんの危険ポイントでした。狭い頂上には小さな標識があり、360度の展望が楽しめます。

帰路はまず2回の懸垂下降で山腹に開いた穴のひとつ、射抜き穴に行きます。ここはロープを使わないと行けないので感動もひとしおでした。

そこからさらに懸垂で下降し10mほど登り返したところがふたつ目のむすび穴です。ここで危険地帯は終わりです。後は樹林帯の中をいくつもの沢と尾根を横切って中ノ岳神社に戻りました。

(文=畠山茂信)

※編集部注:このルートは一般登山道ではありません。初級者、初心者は安易に立ち入らないようにしてください。

奥多摩・日の出山

雨の日に登った人気の山の静かなコース。

登りは尾根を外さないよう気をつけて進みました(写真=木元康晴)

手入れの行き届いた下山路も、雨でとても滑りやすい状態でした(写真=木元康晴)

4月5日、雨

奥多摩の登山者の少ないコースを調べようと考え、日の出山の北尾根に向かいました。

出発時の天気は雨。各種天気予報から、昼前には止むのではないかと予想していたのですが、けっきょく下山するまで雨は降り続きました。

御嶽駅から車道を歩いて北尾根に入ると、しばらくは展望のない単調な植林帯の急登です。その先の右側が伐採された開けた区間も、ガスが濃くて展望は得られませんでした。

途中の岩場は左からかわし、小ピークをいくつか過ぎると、周囲は新緑にはまだ早い雑木林へと変わりました。

4月上旬の雨は冷たく、体を冷やさないようにするため休憩は最小限とし、位置確認も手早く済ませて日の出山の頂上へ。

しかし風通しの良い頂上は寒く、昼食をとって早々に下山することに。下山コースは三ツ沢方面へ向かい、つるつる温泉で入浴してから帰路につきました。

(文=木元康晴/登山ガイド)

高尾・サクラ保存林~高尾山

春の高尾山ハイキングではぜひ立ち寄りたいところ。

様々なサクラが入り交じって咲くサクラ保存林(写真=石丸哲也)

ヤマザクラ咲く高尾山山頂と霞んで見えた富士山。花は上が「はるか」、下がオクタマスミレ(写真=石丸哲也)

4月10日、晴れのち曇り

JR中央線・京王線高尾駅の北にある多摩森林科学園は林野庁の浅川実験林を前身とする、森林総合研究所の支所です。都市近郊林や生物多様性、サクラの品種などを研究しており、なかでもサクラ保存林は日本最大というサクラの品種のコレクションを誇っています。種類が多く、白から濃いピンクまで様々な色の花が混じり合って咲き、長期間にわたって楽しめるのも特徴で、春の高尾山ハイキングでは、ぜひ立ち寄りたいところです。

今回は、山に登る前、開園の9時過ぎに入園しました。入ってすぐ、森の科学館のかたわらに「はるか」が咲き始めていました。ここで作出され、2014年に品種登録されたばかりのサクラです。NHKのドラマ「八重の桜」の主演女優・綾瀬はるかさんにちなんで命名され、震災復興支援のため福島県に寄贈された木の原木だとか。

今年は気温が低い日が続いていたためか、ソメイヨシノなど一般的な開花期のサクラが満開になっているとともに、やや遅い八重桜なども咲き始め、木々の芽吹きも始まって、一段と彩り豊かに感じられました。一方で、まだツボミが堅い品種もあり、今週末から来週にかけても見ごろが続きそうです。

見学の後は、3月8日(3月17日配信の週刊ヤマケイでレポート)でも歩いた梅郷遊歩道へ。歩き始めでは桜並木、その後はニリンソウ、イチリンソウ、ムラサキケマン、ヤマブキなどが咲く遊歩道をたどり、蛇滝口から蛇滝を経て霞台へ。薬王院からは富士道で高尾山へ登りました。高尾山山頂はヤマザクラが見ごろでしたが、朝は青空が見えていたものの午後は雲が広がり、着いたときはどんより曇っていました。しかし、またもや思いがけず、残雪の富士山がうっすらと浮かび、幻想的な姿を見せてくれました。

下山はこの時期、もっとも楽しいと思う6号路へ。ニリンソウ、シャガ、ハナネコノメなど山野草の花のほか、ヤマシバカエデなどの新芽、新葉が愛らしく、ひとつひとつの花や葉と会話をしながら歩きたい気分になります。全体にスミレも多く、高尾山の名を冠したタカオスミレをはじめタチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、マルバスミレ、エイザンスミレ、ヒナスミレ、エイザンスミレとヒナスミレの交雑種であるオクタマスミレなどを見ることができました。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

丹沢・屏風岩山~ミツバ岳

ミツマタと富士山を眺めに行きました。

ミツバ岳西面のミツマタ。ミツマタはジンチョウゲ科で、花が似ている(写真=石丸哲也)

ミツバ岳東面のミツマタ群生地(写真=石丸哲也)

4月9日、晴れのち曇り

和紙の材料でもあるミツマタが群生し、富士山とともに眺められるミツバ岳に行ってきました。

ミツバ岳は丹沢湖畔の滝壺橋が登山口で、ここから往復が最も容易です。ミツバ岳から北東に続く尾根をたどると権現山、さらに北上して二本杉峠から下山するコースもよく歩かれています。二本杉峠からさらに北上する尾根は屏風岩山を経て、畦ヶ丸へと延びています。今回は、大滝橋から屏風岩山へ続く枝尾根を登り、権現山、ミツバ岳へのミニ縦走を楽しみました。

大滝橋~屏風岩山の尾根はガイドブックや登山地図に登山道が記されていない、いわゆるバリエーション・ハイキングコースです。しかし、ひと登りして尾根に出れば、踏み跡があり、ヤブもほとんどなく、ルートファインディングができる人なら困難なく登れます。地形図の650mピークまでは思いのほか急登が続きますが、ピークにたどり着くと、このコース最初のミツマタ群生地が現れて、労をねぎらってくれるかのようでした。ほかの木々も芽吹きが始まり、ミツバツツジ、マメザクラ、キブシ、アブラチャンなども咲いて、春全開です。

屏風岩山で単独の男性とすれ違いましたが、二本杉峠までは登山者が少なく、ほかに2人組2パーティと単独の5人。尾根道はヒノキなどの植林も見られますが、立派なブナなどの自然林も見られ、標高1000mそこそこと思えない山深さがあります。二本杉峠からの登り返しで知人に遭遇。その後は登山者が増えてきましたが、権現山を越えるころには途絶え、ミツバ岳はひとり占めでした。空がどんより曇ってきたので、富士山の展望は期待していませんでしたが、幸運なことに、残雪の山頂をひとときでしたが、のぞかせてくれました。

ミツマタは、散り始めた木もありましたが、全体には見ごろのラストチャンスという感じでした。今週末はほとんどの木が見ごろを過ぎるでしょうが、代わってヤマザクラやミツバツツジの花が増えそうです。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

※このルートは一般登山道ではありません。ルートファインディングができない初心者、初級者は安易に立ち入らないようにしてください。

湘南・高麗山

緑とピンクに彩られた山へ。

東海道五十三次の浮世絵にも描かれた高麗山。花水川を隔てて一服の絵画(写真=白井源三)

湘南平のテレビ塔から高麗山の萌黄色の山肌に桜が彩り、江ノ島を遠望(写真=白井源三)

4月8日、晴れ

JR大磯駅の北端にある、常緑樹のこんもりとした山が高麗山です。高麗山は江戸時代に東海道五十三次の浮世絵にも描かれた山でもあります。

前日の予報では風雨が吹き荒れると聞いていましたが翌朝訪れると、桜はいまだに満開状態を見せてくれていました。

奥の女坂を登っていくと相模湾が朝日に輝き、この山の特徴である照葉樹林に桜の木が点在して常緑と桜のピンクに山中は彩られていました。

展望のきかない高麗山から掘り割りにかかる木橋を渡り八俵山へ。一等三角点が置かれている浅間山は桜の大木に覆われ、しばらく観桜を楽しみました。

ここを下って鞍部から見上げると樹林越しに名物のテレビ塔が望まれます。千畳敷と呼ばれる湘南平は散り行く名残の桜に囲まれていました。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

鈴鹿・藤原岳

茨川から藤原岳西尾根を登る。

茨川から藤原岳西尾根を登る(写真=金丸勝実)

左上から時計回りにキクザキイチゲ、ハナネコノメ、フクジュソウ、セツブンソウ(写真=金丸勝実)

4月2日、曇り時々晴れ

残雪が消え、鈴鹿の山々は春本番を迎えています。春の草本類の花はフクジュソウやセツブンソウの花が終盤となり、ヒロハノアマナやミノコバイモが咲き始めました。この時期は春の花を求めて、花の多い鈴鹿北部の藤原岳や御池岳に登山者が集まってきます。

この時季の藤原岳は見逃せません。そこで今回は滋賀県側の茨川からアプロ-チすることにしました。50年前に廃村となった茨川へは林道が通じていますが、悪路のため通行には注意が必要です。そこで我々は、比較的整備されている御池林道の小又谷からアプローチしました。ノタノ坂で尾根をまたぐ形になるので往復2時間以上のアルバイトを強いられますが、このアプローチも登山の一部です。

廃村から茨川を40分ほど遡ると、蛇谷が合流する地点に到着します。ここが藤原岳山頂から下りてくる西尾根の末端です。ここからの標高差は500mで1時間半の行程です。一般登山道ではないバリエーションルートですが、踏み跡もしっかりとしていて、目印テープが見受けられます。また、山頂まで尾根通しのルートなので慎重に歩けば迷うことはないと思います。ルートの取り付き付近では、ショウジョウバカマやイワウチワが咲き始めていました。

西尾根は美しい林の尾根で、樹間からは左に天狗岩を、右に県境稜線を見ながら登って行きます。山頂が近づくと藤原岳特有の石灰岩地形となり、この日はセツブンソウの花が見ごろを迎えていました。

この日の山頂はガスがかかり肌寒く、登山者はそれほど多くはありません。山頂付近のフクジュソウの花は見頃が過ぎていて、ヒロハノアマナが咲き始めていました。帰路は県境稜線を治田峠まで南下すると茨川へのル-トがありますが、標高点845の尾根をバリエ-ションル-トを経て直接茨川廃村に下りました。

鈴鹿山系の滋賀県側は山深いため、踏み跡はありますが、地形図を読みながらの登山になります。初心者だけでの入山は控えてください。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

三重県・大洞山~尼ヶ岳

登りごたえがある、いいコース。

尼ヶ岳から望む大洞山(写真=山口敬二)

苔むす道から尼ヶ岳を仰ぐ(写真=山口敬二)

4月10日、曇り

大洞山の麓の三多気は日本の桜名所百選にも入る春の名勝地ですが、今回は花見を兼ねて三多気から大洞山、尼ヶ岳と周回してきました。

当日の朝、三多気の満開の桜を仰ぐとその向こうに大洞山が顔をのぞかせていました。今回のルートは東海自然歩道をたどりながら、大洞山の雌岳(985m)、雄岳(1013m)、尼ヶ岳(958m)と巡ります。それぞれの頂上からは室生火山群の素晴らしい展望を満喫することができます。

尼ヶ岳の高原状のピークでゆっくり昼食を楽しむと、帰りは倉骨峠から大洞山の山腹を巻く石畳の水平道を歩きましたが、苔むす緑の景観にとても心癒されました。

全行程は5時間半ほど。ふたつの頂の登りもきついのですが、登りごたえがあり、変化に富んだいいコースでした。

(文=山口敬二)

京都一周トレイル

春を感じるトレイル歩き。

延暦寺を過ぎて、地蔵横の尾根道を歩く地元のハイカー(写真=加涌由貴)

静原町にて、静原川の桜が咲く里山の風景(写真=加涌由貴)

4月5日、晴れ時々曇り


昨年11月末に京都一周トレイルの東山コース終わり、ケーブル比叡まで歩いたので、今回はそこから北山東部コース17.9kmを5時間かけて歩きました。

このコースは世界文化遺産の延暦寺の尾根道を通るので、浄土院などへ立ち寄る楽しみもあります。回峰行道付近からは琵琶湖や伊吹山方面の景色が望めました。この付近はアセビが多く、白い花を咲かせています。全般的に山間部は杉やヒノキが多く、手入れされた美しい木々を眺めながら山道を歩くことができました。

大原地区では里の駅大原に寄り道をして、おいしいヨモギ餅、シソ餅を食しました。ここでも満開の桜が素晴らしかったです。三千院方面へ廻り、寺と里山を巡り歩くのも素晴らしいと思います。

鞍馬へ向かう薬王坂下り道でアオダイショウを見かけました。春を感じるトレイル歩きでした。

(文=加涌由貴)

福岡県・高城山

桜のピークは過ぎていましたが。

山麓の殿川ダム沿いの桜と高城山の山並み(写真=松本高志)

中腹の千本桜から殿川ダムと海岸部の苅田の工場地帯を見下ろす(写真=松本高志)

4月5日、晴れのち曇り

高城山は福岡県東部の苅田町で唯一の山らしい山です。大平山、大久保山、諌山と最高峰の高城山の4ピークからなり、南北に連なっています。今回は北側の南原登山口から高城山に登り、諌山、大久保山まで縦走し、再び戻りました。

登山口の手前にある殿川ダム沿いの桜がちょうど満開で、ダム湖面に映る桜と高城山の山並みがとてもきれいです。南原登山口から10分ほど登るとヤマザクラとソメイヨシノが混在した千本桜という桜の名所を通ります。ヤマザクラはすでに終わりかけで、花びらが風に舞う中を登ります。振り返ると桜の斜面の下に、山麓の殿川ダムと苅田の海岸部の工場地帯が見渡せました。

桜はピークを過ぎていて残念でしたが、のんびりと春らしい雰囲気を味わいました。

(文=松本高志)

大分県・国東半島峯道トレイル

ロングトレイル137kmを歩いてきました。

中山仙境の岩稜帯で登山者の安全を見守る「み仏と弘法大師」(写真=長谷川守克)

ゴール地点の両子寺の仁王像(写真=長谷川守克)

3月26日~4月2日、晴れ一時雨

国東半島峯道トレイルは、古くから行なわれてきた「六郷満山峰入行」のコースをもとに、トレッキングの醍醐味を味わうことのできる登山道や遊歩道を追加した全長137kmのトレイルです。自然あふれる里山を歩き、奇岩が立ち並ぶ峰々を眺め、乗り越え、有名無名の石造文化財や名もなき野仏に出逢うこのロングトレイルコースを、8日間かけて歩いてきました。

熊野磨崖仏から両子寺へ、ロングトレイル137kmは本当に長いと感じました。道中、疲れによる道標の見落とし、思い込み、体力・時間面の制約、天候不順などで正規ルートを100%歩き通すことはできませんでしたが、重い荷物を担いで、事故もなく、90%程度は歩けたので、本人としてはそれなりに達成感、満足感に浸っています。

なお今回未踏のコースは機会を作って訪れたいと思っています。

(文=長谷川守克)

山形県・月山

例年より早い、春山スキーのオープン。

姥ヶ岳へ登って行くスキーヤーとスノーボーダー(写真=長山昌子)

ガスの晴れ間を縫って、姥ヶ岳から下山(写真=長山昌子)

4月10日、晴れのちガス

例年より2週間も早く「月山春山スキー」がオープンしました。朝9時、志津の駐車場に着くと200台を越える車が駐車しており、およそ半分以上が県外ナンバーでした。

リフトを下りた時点で8本爪アイゼンを履きます。気温は11℃。強風の中、真っ白い姥ヶ岳(1670m)に向かって大勢の人が登って行くのが見えました。

登り始めて20分たったころ、瞬く間に雲が動いてホワイトアウトになりました。先を行く人の足跡をたどって姥ヶ岳に着きましたが、道標もベンチも深い雪の中です。気温は4℃と低く、すぐに下山開始。

下りはリフトが運行していないので、ブナ林の中を駐車場まで歩きました。この日の登山者は数えるほどで、ほとんどがスキーヤーやスノーボーダーでした。

(長山昌子/山形県/よく行く山:鳥海山、東北の山)

上越・守門岳、浅草岳

豪雪地帯にはまだたっぷり雪がありました。

守門大岳から中津又へ向かう(写真=小林貞幸)

浅草岳に向かう人たち(写真=小林貞幸)

4月2日、3日

初日は3年ぶりの守門岳へ。少雪の今冬でしたがさすがの豪雪地、取り付きをのぞいて、いまだたっぷりの雪です。今回は初めて中津又からの滑りでした。

翌日は、これまた6年ぶりの浅草岳。地元主催のスキーツアーでしたが、今年で60回を数える伝統の行事。いつもはルート選びに気を使いますが、この日は楽チンでした。

(小林貞幸/長野県/67歳/よく行く山:北アルプス、妙高、戸隠)

福岡大分県境・釈迦岳

春休みの登山です。

天気はよかったのですが、山頂は風が冷たかったです(写真提供=小林龍聖)

4月10日、晴れ

福岡県の最高峰、釈迦岳に登りました。

杣の里登山口から登り始めます。渓流沿いの道を歩き、渓流を何度か渡って登りました。やがて林道に出て、第二登山口から本格的に登ります。

第二登山口の急坂を登ると、展望のいい岩場がありました。そこの岩場で写真を撮りました。

クサリ場やロープのある場所を登って御前岳に着きました。そこで風景を楽しんでから釈迦岳を目指します。

縦走路の分岐点を過ぎて、急坂を登ったら釈迦岳につきました。山頂では風が冷たかったです。写真を撮って、景色を見て下山しました。途中でご飯を食べてから、登山口まで帰りました。

新しいクサリの場所は登りやすかったです。

(小林龍聖、琥翔/熊本県/11歳、9歳/登山歴3年)

第三十八回

休憩でリュックの中身、胃にバトン(ガンバ)

春陽舞う二兎の足跡、恋を見る(メダカGG)

職場でも山登るパワーで仕事して(ブロッケンの妖怪)

山スキー、除雪の壁に四苦八苦(にいしばG)

山笑い、我らはじける桜みち(乙女心)

宴会の食材重すぎ途中下山(ペケマルコ)

【寸評】

一句目、初投稿のガンバさん。結局、おやつがリュックにあるか、胃にあるかの違いだけですね。全体の重さはそれほど変わらない、という哀愁漂う一句です。

二句目は久しぶりの投稿、メダカGGさん。春の日の明るい日差しと、雪面に残された二羽のウサギの足跡。そこに恋を投影するイマジネーションに感服です。

三句目、ブロッケンの妖怪さん。ヤマヤを部下にもつ中間管理職の心の叫びでしょうか。

四句目、にいしばGさん。山に登りたいのか、除雪の壁を登りたいのか……。山スキーヤーの葛藤をユーモラスに描写した一句です。

五句目、乙女心さんの句からは、桜の花びらと笑顔が見えるようです。今週もお見事な一句でした。

六句目、ペケマルコさん。同行者の実体験ということですが、エベレストに挑むには、さらなるキレが欲しいところ……!

【段位】

初投稿のガンバさんには「1000m」級を授与します。メダカGGさんは「5000m」級に、ブロッケンの妖怪さんは「7000m級」に昇級。にいしばGさんは8000m峰「ガッシャブルムI峰」に、乙女心さんは8000m峰「マナスル」に昇段。ペケマルコさんは残念ながら「エベレストB.C.」に足止めです。

【応募方法】

山に関する川柳を募集します。投稿先メールアドレスは「weekly@yamakei.co.jp」です。メールの件名には必ず「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。ペンネームでの投稿も受け付けております(読者の登山レポートはペンネームでの投稿不可)。

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●タテ位置で撮影した写真に限ります。

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●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!


【よもやまばなし】

山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出などを募集します。お気軽にご投稿ください。こちらの投稿もペンネーム可です。文字数は400字以内でお願いします。


投稿先メールアドレス

weekly@yamakei.co.jp

※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」「週刊ヤマケイ・山の川柳」「週刊ヤマケイ・よもやまばなし」とお書きください。

※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

誰にも起こりうる遭難事故の捜索・救助費用に備える保険! 無理のない日程、万全の装備とともに、これからは「レスキュー費用保険」が登山・アウトドア活動の必需品です。

日本費用補償少額短期保険の「レスキュー費用保険」は登山やアウトドアスポーツなど日本国内での野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用について保険金をお支払する保険です。補償内容は捜索・救助費用保険金として300万円です(免責3万円)。

年間保険料は5000円。保険期間は1年間で、払込日の翌日午前0時から補償開始です。

山で大切なのは自救力。jRO(ジロー)は山岳遭難対策制度TMで、山を愛する方々の自救力アップをサポートします。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。

WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

東北の高校生の富士登山 登ろう! 日本一の富士山

今年は7月26日(火)~28日(木)に開催。参加者受付中です。

富士山剣ヶ峰の日本最高所で田部井淳子さんを囲んで(写真=渡辺幸雄)

東日本大震災の被災地の高校生に、日本一の山、富士山に登ることで新たな勇気と元気を得てもらおうという目的で、2012年から毎年行われてきた「東北の高校生の富士登山」(主催=山と溪谷社・日本山岳遺産基金、田部井淳子)が、この夏も開催されます。

今まで参加した高校生からは、「頂上に行くのは大変だったけど、たくさんの人に支えられて無事登ることができました。今年の夏の最高の思い出です」「何度もやめたいと思ったけど頂上まで登ることができてよかった」などの感想が寄せられています。

東北の高校生の皆さん、この夏、富士山に登ってみませんか。あきらめず、一歩一歩登っていけば、夢はかなえられます。それを、ぜひ体感してください。そしてたくさんの仲間をつくって下さい。共に日本一の富士山に登った仲間との絆は一生の宝になると思います。ご応募をお待ちしています。

※詳細および申込書はホームページで

http://sangakuisan.yamakei.co.jp/tohoku_fujisan/

※ 問い合わせ先

電話03-3264-6426(平日10時~18時、タベイ企画内「東北の高校生の富士登山」係)

『山と溪谷5月号』

テストしてわかる、売れている山道具の売れる理由

今月号の特集は「プロが選ぶ、薦める 登山用具2016」。登山用具店に行くと、「これはよく売れています」「人気商品です」という言葉をよく聞きます。そこで、今回の特集では山の道具通がそんな人気商品を実際に試して比べてみました。定番モデルの徹底検証から新・定番のベストバイチョイス、さらには注目のサキドリアイテムまで、ぜひご覧になってみてください。

https://www.yamakei.co.jp/products/2816900973.html

発売日:2016年4月15日/販売価格:1,028円+税/218ページ/判型:A4変形判

2016年3月~4月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『ROCK&SNOW 071 春号』 3/5 1,333円+税
『ワンダーフォーゲル2016年4月号』 3/10 926円+税、電子書籍版741円+税
『山と溪谷2016年4月号』 3/15 952円+税、電子書籍版762円+税
『入門&ガイド トレイルランニング』 3/18 1,980円+税
『読図ができる登山地図 剱・立山連峰 1/25,000縮尺+詳細情報、北アルプス総図・核心部詳細図付』 3/18 900円+税
『読図ができる登山地図 槍・穂高連峰 1/25,000縮尺+詳細情報、北アルプス総図・核心部詳細図付』 3/18 900円+税
『詳しい地図で迷わず歩く!奥多摩・高尾384km』 3/25 1,500円+税、電子書籍版1,200円+税
分県登山ガイド『大阪府の山』 3/25 1,900円+税、電子書籍版1,520円+税
分県登山ガイド『山梨県の山』 3/25 1,900円+税、電子書籍版1,520円+税
『台北低山散歩』 3/30 POD版2,000円+税、電子書籍版1,000円+税
『くらべてわかる 哺乳類』 3/31 1,600円+税
『インドネシア 山旅の記』 3/31 2,770円+税
『山と溪谷』2016年5月号 4/15 952円+税
『ときめく化石図鑑』 4/15 1,600円+税
『登山用具2016』 4/16 1,200円+税
ヤマケイ文庫『定本 山村を歩く』 4/22 950円+税
『CLIMBING joy』No.15 4/26 1,100円+税


別冊山と溪谷『登山用具2016』

自分の山登りにぴったりのアイテムに出会う。

年々進化する登山用具。さまざまな新技術により多くのニューアイテムが登場しています。登山者にとって選択肢が広がることはいいことですが、逆に自分にとって最適のギアはなにか、選ぶのが難しくなっていませんか? 自分はどんな山を、どうやって楽しみたいか。それに適した登山用具を選ぶ目を、本書で養いましょう。

https://www.yamakei.co.jp/products/2816924410.html

発売日:2016年4月16日/販売価格:1,200円+税/144ページ/判型:A4変形判/ISBN:978-4-635-92411-2

ヤマケイ登山教室からのお知らせ

【国内】2016年度の講座がリニューアルします!

今年度よりヤマケイ登山教室は「テーマを学ぶ山登り(基礎講座)」の机上講座に加え、「テーマを応用する実践登山(応用講座)」が始まります。

「応用講座」では、難易度が少し高い山、初心者・初級者がひとりでは行きにくい山を選び、ヤマケイ登山教室の講師も同行します。行動中の学びだけでなく、宿泊先での机上講座などを通じて、普段の山登りでそのときどきの専門テーマをどう役立てるか、アドバイスをする実践重視の登山を目指します。

ヤマケイ登山教室の仲間とともに、頂きに立つ、縦走するという登山本来の目的に加え、山で役立つ知識を実際の登山で生かしてみる場が「ヤマケイ登山教室・応用講座」です。個人山行でリーダー役を務めることが多い方には「団体引率の要点」を学ぶ、よい機会にもなるでしょう。

「基礎講座」は、「地図読み入門」、「山の天気」、「山のファーストエイド」を机上で半年単位で学ぶ、基本を学びたい方向けの講座になります。基礎講座と応用講座の両方の受講ももちろん可能です。ぜひ、リニューアルしたヤマケイ登山教室にご参加ください。

机上講座(基礎) 地図読み
講師名 佐々木亨氏(山岳ライター)
開催日・テーマ 5月18日(水)入門編
7月13日(水)入門編
9月21日(水)入門編
6月15日(水)上達編
10月19日(水)上達編

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=2189

実践講座(応用) 奥武蔵・日和田山から物見山日帰り
日程 5月28日(土)
集合 西武池袋線・高麗駅改札口前 (8:30)
行程 高麗駅(110m)~日和田山登山口~日和田山(305m)~物見山(375m)~北向地蔵~ユガテ~橋本山(321m)~西武池袋線吾野駅(130m)【解散】17:30(予定)
歩行時間:約4時間30分
登山レベル 初級レベル(6~8kg程度のザックを背負い、連続する標高差500mの登りを2時間以内で登れる体力が必要です。)
難易度 難易度2(往復、周囲、縦走コース。登山道は比較的明瞭で、緩急はあるが、幅員もある。転滑落の危険個所が少ない。)
参加費 8,000円
講師 佐々木亨(山岳ライター)

http://www.yamakei-online.com/tour/detail.php?tour_id=173364

講座名・講師名 山のファーストエイド机上講座
悳秀彦氏(日本山岳協会・遭難対策委員)
開催日・テーマ 5月10日(火)山での急病と一次救命処置
6月14日(火)ファーストエイドグッズと効果的な使用について
7月12日(火)登山中の小さなトラブル対処法
8月2日(火)登山前・後のコンディションとテーピング
9月13日(火)三角巾の使い方

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=2182

講座名・講師名 山の天気入門机上講座・猪熊隆之氏(山岳気象予報士)
開催日・テーマ 5月23日(月)山岳気象の3要素
6月13日(月)梅雨期の気象
7月4日(月)夏山の気象
8月22日(月)秋山の気象
9月26日(月)観天望気
10月11日(火)高気圧・低気圧と前線
10月31日(月)気象リスクを減らすための情報の利用法

http://www.yamakei-online.com/lecture/detail.php?id=2192

机上講座会場 各アルパインツアーサービス本社 特設説明会場(3階)
時間 各19:00~21:00
定員 各35名(最少催行人数10名)
受講料 各3,000円
株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
勝峰富雄
編集スタッフ
佐々木惣
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。