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今週末の「山のワンポイント天気」

ウェブサイト「山の天気予報」を運営し、メールでの天気予報配信も行なっている株式会社ヤマテンの気象予報士、河野卓朗さんによる解説です。今週末の山行に役立ててください。

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2月にヤマテンに入社した新人の河野です。よろしくお願いします。

先日、ヤマケイ登山教室のお天気ハイキングで塔ノ岳に登ってきました。当日は朝夕に特徴的な山岳波や、翌日の低気圧の接近を知らせる巻積雲なども見られ、良い観天望気の勉強となったと思います。半袖でも快適な陽気で、ヒガラのさえずりや満開の山桜も見られ、五感で春を感じる一日でした。

さて、今週末の天気ですが、すっきりしない天気の所が多くなりそうで、特に土曜日は北日本の日本海側で荒れた天気となる所がありそうです。また、日曜日は本州の南海上に前線が停滞するため、太平洋側の山岳で雲が広がり、雨となる所もあるでしょう。したがって、土曜日は中部山岳中南部や関東北部の山岳、日曜日は日本海側や北日本の山岳での登山がおすすめです。

いよいよゴールデンウィークが間近に迫ってきました。「山の天気予報」では4月25日(月)と5月1日(日)の2回、山頂の週間天気予報を発表予定です。ぜひ、登山計画や山域の決定などにお役立てください。

気象予報士 河野卓朗

「山の天気予報」(月額324円)

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山岳遭難防止術

登山ガイドが実体験から遭難防止を考える【連載02】

苦い滑落の体験

もうすぐ、ゴールデンウィークです。この時期の天候は厳冬期の厳しさはなく、雪山登山の対象とされる山々も、「残雪期」というシーズンとなって目指しやすい印象です。

しかしそのいっぽうで、遭難事故が増える時期でもあります。特に多い遭難原因は、滑落です。この時期は朝のうちは雪が凍りついてアイスバーンのようになったり、晴れた日中は気温が上がり、逆に雪がグズグズになることも。いずれも転倒の原因となる雪の状態です。そして残雪期の山では、転倒はそのまま滑落に結びつくことが少なくありません。

実は私も、残雪期の山で滑落事故を起こした、とても苦い経験があります。今から8年前、2008年5月4日のことでした。

その日、目指した山は北アルプスの奥穂高岳。ルートは岳沢を起点に、南稜へ。核心部となるトリコニーの岩場を順調に登り、奥穂高岳の頂上に立ったのは午前9時頃。そこから吊尾根を縦走し、前穂高岳にも登頂。下山は残雪期には一般的な、奥明神沢ノコルを経由して奥明神沢を下るコースへと向かいました。

前穂高岳を後にして、急な雪面を下った尾根上の小ピークの先が、思いのほか急に切れ落ちていることに違和感が。ルートを間違った可能性も頭をよぎったものの、改めて周囲を確かめることが面倒に思え、後ろ向きになってそのまま下ってしまうことにしました。

ところが、3歩も下ったところでしょうか。ドン!という鈍い音と共に、グズグズだった足元の雪が、ごっそりと崩れ落ちてしまったのです。同時に私の体も落下。背中が岩に激突し、宙を回転しながら雪面に叩きつけられました。これで止まったのか……? と思ったのもつかの間、体はすぐにその雪面を滑り出したのです。必死に滑落停止の体勢をとって、ピッケルのピックを雪面に突き立てました。けれども軟らかな雪にピックは効かず、ズルズルと雪を切るばかり。体はどんどん、滑落を続けていきます。

その時、かつて私に対して雪上訓練の指導をしてくれた、山岳会の会長の言葉を思い出しました。

「滑落停止をしてどうやっても止まらないときには、雪面に片足を突き立てろ! 骨が折れるかもしれないが、そのまま滑落を続けるよりましだ」

その言葉通りに右足を力いっぱい雪面に突き刺すと、周囲の雪が一気に固まってきて、右足にぶら下がるような姿勢で滑落は止まりました。

北アルプス・奥穂高岳付近から吊尾根を隔てて見た前穂高岳。こういった稜線を歩く場合は、滑落停止技術は必須です(写真=木元康晴)

残雪期の山での滑落による遭難を防ぐには?

まず大切なのは、その日の気温を予想し、雪質もしっかり見極めて、悪い状態を避けるということでしょう。雪がアイスバーンになりそうな時は早朝の行動を避け、逆に雪がグズグズになりそうな時には午後に急傾斜の雪面の通過を避けるような、臨機応変な行動を心掛けることが大切です。

雪の山で確実に行動できる、歩行技術も必須のものです。

特に森林限界を超える山では、万が一に備えての、ロープワークと滑落停止技術も事前に習得しておくべき。装備もピッケルと、アンチスノープレートを装着した10本以上の爪のあるアイゼンが必要です。近ごろはバランスをとりやすいからという理由で、ダブルストックで歩く登山者も時折見かけますが、滑落に対してストックは無力です。森林限界以上では、必ずピッケルを使いましょう。

ところで滑落を止めた私はどうなったかというと、背中が岩に激突した際に肋骨が折れ、その断面が左肺を突き破って呼吸困難な状態に。けっきょく長野県警のヘリコプターに救助されて、入院生活を送ることになったのです。

それまで漠然と思っていた、自分は遭難しないのではないか、という根拠のない考えを打ち破った、心に刻み込まれる滑落の体験でした。

(文=木元康晴/登山ガイド)

東大雪・三国山分水嶺稜線

白く輝く分水嶺の稜線へ。

1642m峰から眺める分水嶺の稜線。中央左が三国山(写真=谷水 亨)

三国山分水嶺稜線から見た大雪山の山々(写真=谷水 亨)

4月16日、晴れ、トレース無し

道東十勝と道北を結ぶ国道273号線の三国峠の稜線は、北海道の代表的な分水嶺です。これより北の水は石狩川となり日本海に流れ込みます。一方、南の水は音更川となり、やがて十勝川となって太平洋に流れ込みます。そんな稜線を仲間4人と歩いてきました。

国道273号線が三国峠にさしかかる松見大橋と緑深橋間の大カーブのスペース(除雪は5台分)に駐車し、1676m峰をスキーで目指します。1500m付近でスキーをかついでツボ足でピークに立つと、風が強いのでアイゼンを装着しました。撤退してもおかしくないほどの風でしたが、稜線の魅力にみいられ、先に進みます。途中、岩峰の細尾根を歩けず、コンテとスタカット(※)を繰り返し、斜度45度ほどの斜面をトラバースする場面もありました。

1642m峰からは風も止み、稜線もなだらかになったので、スキーに履き替えました。右後方に東大雪、左後方に表大雪、左前方に北大雪を眺めながら歩きます。稜線歩きは約5km。最終目的地の三国山までの250mピストンは時間切れで諦め、三国トンネル層雲峡側出口にデポした車を目指し、滑走して下山しました。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

※コンテ=コンティニュアス・クライミング。ロープで結びあったふたり以上の者が同時に移動する登り方。同時登攀。スタカット=ロープで結びあったふたりのうち、常にひとりだけが移動する登り方。

宮城県・青麻山、あけら山

蔵王の里山を歩く。

登山道わきのお花畑(写真=福井美津江)

無線中継所側の登山口近くから望む青麻山(写真=福井美津江)

4月13日、晴れ

蔵王町、下別当登山口から歩き始めました。そろそろ咲き始めているニリンソウの下見と初めて足を延ばす「あけら山」が目的です。

「あけら山」は青麻山の山頂から登山道が続くお隣のピークになります。どちらの山も木の枝が邪魔をしてスッキリとした蔵王連峰の展望を眺めることはできません。可愛らしいリスと会えたのが幸運でした。

ニリンソウは咲き始め、カタクリは終盤でしたが白と紫の花がお花畑を華やかに彩っておりました。

無線中継所のある登山口へ下り、林道を少し下ったところから送電線に沿った道を、およそ25分歩いて下別当登山口へ戻りました。

(文=福井美津江)

北アルプス・涸沢

涸沢ヒュッテの山小屋開け作業の手伝い&撮影に行ってきました。

涸沢ヒュッテのスタッフと除雪スタッフの記念写真(写真=渡辺幸雄)

除雪機とスコップを使って小屋を雪から掘り出す(写真=渡辺幸雄)

4月15日~17日

槍・穂高を始め、GWに向けて再開する山小屋が多くあり、この時期に除雪や営業準備などの作業が始まります。今年は雪が少ないと言われていますが、確かに涸沢ヒュッテ周辺でも例年より数メートル少ない状況です。先発で前日に入ったスタッフによると「小屋の屋根が一部出ていた」とのことで、これまでにないくらいの少ない積雪量だそうです。おかげで小屋開け作業も順調に進み、3日目には早くもパノラマ売店が組み立てられました。涸沢ヒュッテの営業開始は4月27日からで、いよいよ今年のシーズンが始まります。

私は『山と溪谷』5月号の第2特集「残雪の北アルプス 特選コース」で北アルプス南部のGWの積雪状況を予想しましたが、実際に見てきたことを踏まえ、GWに向けて最新の登山情報と注意事項を皆さんにお届けします。

今回は往復ともヘリ利用でしたので、登山道は歩いておりませんが、上空から見ても雪はかなり少なく感じました。横尾谷は例年ならほとんど雪で埋まっているのですが、今年はすでに谷が広範囲で割れ、沢がとうとうと流れていました。これでは沢筋のルートをたどるには、スノーブリッジ通過などリスクがあるように思われます。GW前には本谷橋がかけられるそうなので、ルートは例年の沢筋ではなく、無積雪期に近いルート取りとなります。登山道にあるガイドロープなど案内表示を見落とさないようにしましょう。

上高地から本谷橋の間は通常の夏山登山道となりますが、一部雪の上も歩きます。涸沢周辺は例年より雪が少ないとは言え、完全に雪山登山ですので装備、防寒具はしっかり準備しましょう。

また涸沢から上部は4月17日時点では雪が締まっていて安定していますが、今後新たに雪が降れば、新雪表層雪崩が発生しやすい状況になります。また朝早い時間帯は雪面がクラスト(固化)し、雪慣れしている方には歩きやすくても、雪山初級者はスリップに注意が必要です。

日中は雪が緩み、アイゼンに雪がつまると効かなくなります。ピッケルで叩き、こまめに雪を落としましょう。

雪の状態はその時その時で変わってきます。しっかりアイゼン、ピッケルワークをこなし、安全な登山を楽しんで下さい。

(文=渡辺幸雄/山岳写真家)

北アルプス・焼岳

猛烈な風を体験しました。

強風のなか、樹林帯を抜けて登ります(写真=川﨑拓兵)

山頂が見えた所で引き返しました(写真=川﨑拓兵)

4月17日、雨

私たちは中の湯ルートから焼岳に向けて出発。登山口付近にはすでに雪はありませんが、急登が終わるころには残雪が現われ、雪の上を踏み抜きに注意しながら歩きました。

風は南よりから徐々に西よりに変化しつつ、時々ぶわっという突風も吹きます。樹林帯を抜けたあたりからはみるみる風が強くなり、体がもっていかれるような突風もありました。

山頂付近を望むあたりまで登りましたが、猛烈な風のため、引き返します。

下ると晴れ間も少し出てきて、鳥の鳴き声も聞こえるなど、爽やかな日よりになりましたが、その後、また風と雨に見舞われました。

この日は日本海上に低気圧が発生し、前線の影響もあり全国的に荒れた一日でした。目まぐるしく変化する天気でも、安全を確保して山に入ればそれなりに楽しめます。ただしリスクを認識するためには、山をよく観察することが欠かせません。

(文=川﨑拓兵/オフィスカワサキMountainGuide やまんど塾)

南アルプス・塩見岳

不安定な岩と雪のミックス壁。

目指す頂きは雲の中です(写真=原 誠一)

山頂では富士山が待っていてくれました(写真=原 誠一)

4月12日~14日

今シーズンの雪山の集大成として、山の仲間たちと南アルプスの貴婦人「塩見岳」を目指しました。

初日は三伏峠まで。アプローチの鳥倉林道は、途中まで冬期閉鎖となっているため、2時間の水平歩行がプラスされました。尾根に取り付いてしばらく登ると、西側に面した斜面はほとんどがアイスバーンとなっていて、アイゼンの装着が必要でした。なお、三伏峠の冬期小屋には我々のパーティのみでした。

二日目は塩見岳までのロングピストンです。雪質が悪くなる前に往復できるように、朝2時起きで朝食をとり、ヘッドライトを点けて出発しました。三伏山、本谷山を越え、権右衛門山はトラバース。コースは不明確で、ルートファインディングに苦労しました。新しくなった塩見山荘を左に見て、天狗岩の岩混じりの雪壁を越えると、西側に大きな雪庇を張り出した山頂にたどり着きました。天気予報は下り坂でしたが、塩見岳の山頂では、はるか東に富士山の姿が望めました。

山頂での休息もそこそこに、下山を開始しました。権右衛門山、本谷山、三伏山の登り返しに苦労しながら、三伏峠小屋に戻りました。小屋に戻ったとたんに雨が降りだしました。無理やり早出したことが功を奏した訳です。行動時間は12時間30分。なかなか手強いコースでした。

三日目は、雨が上がるのを待って下山開始。登りで苦労したアイスバーンも氷が溶け始めていたので、歩きやすかったものの、沢のトラバースのたびに、雨で出来たてのデブリにヒヤヒヤさせられました。

今シーズンの塩見岳は、積雪量が少ないなりに、不安定な岩と雪のミックス壁が続き、緊張させられました。決して、初心者だけで積雪期の塩見岳には入山しないでいただきたいと思います。

(文=原 誠一/アルプスネイチャークラブ ・登山ガイド)

※編集部注:このルートは雪山登山技術、体力ともに中級レベル以上が必要なところです。雪山初心者、初級者は立ち入らないようにしてください。

妙義・さくらの里

妙義山麓で満開の桜と岩峰を愛でる

春の訪れ。満開の桜の向こうにそびえるのは金洞山(写真=伊藤哲哉)

4月16日、晴れ

群馬県立森林公園さくらの里を初めて訪れました。妙義山麓にあるこのさくらの里は1983年に設立されました。園内には5000本以上の桜が植えられており、毎年4月上旬から5月初旬にかけて数種類の桜が楽しめるようです。

この日の天気は、午前中は雲ひとつない快晴で、時々吹くそよ風が春を感じさせてくれます。眼下に広がる桜の景色は桃源郷のようで、遠くには関東山地の山々が霞んで見えました。

園内の道は整備されていますがアップダウンが多く、数台のカメラを担いで歩くのはひと苦労です。一本杉園地から一の沢園地のソメイヨシノは満開で、桜の間からは鋭い岩峰を持つ金洞山がよく見えました。

展望台まで急坂を登ると東側に金鶏山が見え、しばらく目を奪われていました。

中央園地、新開園地、下の園地で桜を愛でた後、上の園地のあずまやで休憩です。上の園地では、エメラルドグリーンに輝く新緑と満開のツツジが目を楽しませてくれます。今回、さくらの里の大部分の道を歩き、3時間ほどかかりました。帰りは中之岳神社に立ち寄り、無事の帰宅を願いました。

(文=伊藤哲哉/『改訂新版 千葉県の山』共著者)

西上州・三ツ岩岳、烏帽子岳

アカヤシオが彩る岩峰をめぐる。

アカヤシオ越しに見る妙義山、鹿岳の岩峰群(写真=奥谷 晶)

アカヤシオはそれぞれの枝先に一輪の花を咲かせる(写真=奥谷 晶)

4月16日、晴れのち薄曇り

上州の地元では「ひとつばな」とも呼ばれるアカヤシオ。西上州の岩峰を連ねる山々で、葉もまだない一本の枝先それぞれに、あざやかなサーモンピンクの花を一輪咲かせるその姿は、厳しい冬から春の目覚めを象徴するようです。そのアカヤシオ開花の知らせをうけ、三ツ岩岳・烏帽子岳へ向かいました。

登山口より谷筋の急斜面を登ること1時間あまりで稜線にでると、まさに最盛期を迎えようとするアカヤシオが待っていました。頂上からは荒船山、妙義山など独特の山容をもつ西上州の山々をアカヤシオ越しにとらえることもでき、大満足です。

烏帽子岳にも足を延ばしてみましたが、こちらはこれから咲き始めというところでした。

どちらも危険な岩場はありませんが、手がかりの少ない急斜面の土の斜面や、ガレ場の落ち葉で隠れた浮き石に足を取られて非常に滑りやすく、落石を起こしやすい状況です。烏帽子岩の稜線に出る手前のロープ場では、土に埋もれたひと抱えもある岩がつかんだだけではがれて転げ落ち、危うく足に直撃するところでした。幸い、下に人もいなくて大事にはいたりませんでしたが、充分な注意が必要です。

(文=奥谷 晶)

奥武蔵・多峯主山

多峯主山にトイレができました。

多峯主山(とうのすやま)南面に出来たバイオトイレ(写真=打田鍈一)

分県登山ガイド『埼玉県の山』の飯能近辺の山マップ(写真=打田鍈一)

4月12日、晴れ

私が執筆した分県登山ガイド『埼玉県の山』が今年の2月に全面改訂新版として刊行されました。

その中の「天覧山・多峯主山」の地図で、多峯主山山頂南側にトイレがあると記しました。取材時にはまだできていませんでしたが「工期は2016年2月末日」とあったからです。ところが本書が発売された3月に行ったらまだ基礎があるだけ。慌てましたが、ジタバタしてもしかたがありません。

先週行くと、立派なバイオトイレが完成していてホッとしました。ガイドブックのライターはこんな小さなことでも、気になってしょうがないのです。

この日はその写真撮影のため、飯能中央公園を起点に天覧山~多峯主山~吾妻峡と歩いてきました。一周約2時間。散歩とトレーニングを兼ねたいつものコースです。サクラはもう散っていましたが、新緑の美しさは格別でした。

(文=打田鍈一/低山専門山歩きライター)

高尾・小仏城山~高尾

春を満喫させてくれる華やかな登山道。

上:茶店もある城山山頂。下:城山から高尾山を望む。白い花はユキヤナギ(写真=石丸哲也)

左:一丁平~高尾山の縦走路。右上:城山のハナモモとレンギョウ(黄色)、右下:日影沢のニリンソウ(写真=石丸哲也)

4月16日、晴れのち曇り

先週に引き続き、高尾山へ行ってきました。今回は花が多いことで人気の日影沢林道を登り、ニリンソウ群生地とスミレ類、城山から高尾山にかけての桜とミツバツツジの花を楽しむのが目的です。

日影沢沿いのニリンソウは踏みつけで激減しましたが、ロープ柵を設けるなどの措置がされ、だいぶ復活してきたようです。スミレ類は林道の下半分、沢沿いで半日影のところにはタカオスミレやアオイスミレ、上の日当たりがよい山腹にはニオイタチツボスミレやオカスミレ、エイザンスミレが、そして全体にタチツボスミレなどが咲いています。城山の手前から桜が現われ、大木がある山頂は花盛りです。ちょうど昼時とあって、食事をする人、花見をする人でにぎわっていました。山頂周辺には、植えられたものですがハナモモ、レンギョウ、ユキヤナギ、サラサモクレンなども咲き競っていました。

城山から一丁平を経て高尾山までの桜並木はだいぶ数が少なくなりましたが、植えられたソメイヨシノとヤマザクラ、一部オオシマザクラが混じって、うららかな日差しと相まって、春を満喫させてくれます。これも植えられたものだそうですが、所々に咲くピンクのミツバツツジも見ごろ。野生の草木ではモミジイチゴ、イカリソウ、センボンヤリ、チゴユリなども咲いていました。一方、先週はまだ目立っていたアブラチャン、キブシなど早春の花は目立たなくなっていました。

これから5月にかけては新緑が美しく、マルバウツギ、コゴメウツギ、セッコクなど初夏の花が咲き出します。季節の移り変わりを楽しめるのも、手軽に出かけられて、さまざまなコースを選べる高尾山ならでは。

さて、筆者は毎週月曜「夕刊フジ」にビギナー向けの山のコラムを連載中です。5月28日(土)にはここに紹介したのとは逆コースで「初夏の登山教室」を開催します。参加費は5000円。問合せ・申込:夕刊フジ新規事業推進室TEL03-3270-4689(平日10~18時)です。若葉の高尾山を楽しみましょう。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

鎌倉・大平山

春の陽光を浴びながら鎌倉アルプスを歩く。

大平山山頂から山桜と広場(写真=白井源三)

勝上献の展望台から、鎌倉市街や相模湾、眼下に建長寺が見下ろせる(写真=白井源三)

4月9日、晴れ

鎌倉市街を東西に走る尾根は鎌倉アルプスの名で親しまれています。この日は大平山から天園、勝正献までを歩いてきました。

鶴岡八幡宮に通じる段葛(だんかずら)も桜の若木が植えられて新装となっていました。鎌倉宮から瑞泉寺を参拝して、尾根に登って貝吹地蔵を拝み、紅葉の名所である獅子舞ヶ谷に降りて春の陽光を浴び、光る若葉のもみじをのぞきました。そこから登りなおして天園から大平山に登ると、山桜が残っていて、岩が露出した山頂を彩っています。

その後、覚園寺分岐付近に点在するやぐら(鎌倉、室町時代のお墓)の遺跡を探索。勝上献の展望台から眼下に広がる鎌倉市街や建長寺を見下ろし、古都の新緑の山に触れることができました。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

箱根・浅間山

新緑の浅間山から畑宿まで歩く。

岩の間から流れ落ちる千条(ちじれ)の滝(写真=原田征史)

浅間山は芝の斜面で、休日にはたくさんの登山者が休憩しています(写真=原田征史)

4月18日、晴れ

小田急線箱根湯本駅から登山電車に乗り換え、小涌谷駅で下車すると、駅前の桜も散って葉桜になっていました。

国道を渡って急な舗装道を歩いて行くと道標があり、少し歩いて千条(ちじれ)の滝に到着。ベンチがあって、夏にはいい休憩ポイントとなります。

小橋を渡ると登山道になります。新緑の中をしばらく登ると、視界が開けて明るいなだらかな浅間山(せんげんやま)に到着。芝生の斜面は新緑に囲まれ、爽やかな晴れ間の下、休憩には最適でした。

ここから鷹ノ巣山に向かいます。登山道の周囲には山桜や椿の花が残り、7月ごろになるとアジサイの花が登山者を楽しませてくれます。

湯坂道入口近くから植林地の階段道を歩き、畑宿に下山。畑宿からバスで湯本駅に戻りました。

(文=原田征史/小田原山岳会員、『神奈川県の山』共著者)

大菩薩・大菩薩嶺

初めてキツネを間近に目撃。

大菩薩峠から雷岩に向かう(写真=中村重明)

(上)大菩薩嶺山頂で出会ったキツネ/(下)雷岩からの唐松尾根下山途中に遭遇したシカ(写真=中村重明)

4月16日、晴れ

登山ビギナーを含むメンバーで、前日冬季通行止めが解除されたばかりの県道201号(塩山(停)大菩薩嶺線)を利用して上日川峠まで車でアプローチし、大菩薩峠→大菩薩嶺と周回するコースを歩いてきました。

残念ながら春霞のため、期待していた南アルプスや富士山の展望は得られずじまいでしたが、暑すぎず寒すぎず、気持ちのいい行程で、登山ビギナーにもちょうどよいコースでした。

大菩薩嶺山頂で初めてキツネを間近に目撃し、また唐松尾根下山中に5~6頭のシカに遭遇したのも、とても印象深いできごととなりました。

(文=中村重明)

中央線沿線・奈良倉山~鶴寝山

巨樹の森へ。

トチノキの巨木。ちなみに横にたつ人の身長は170cm(写真=小勝眞佐枝)

4月17日、雨のち晴れ

上野原からバスで鶴峠にて下車。降り始めた雨の中を奈良倉山に向かいました。ヤマテンさんの天気予報はズバリ当たり、奈良倉山の頂上に着いたころには台風なみの風が吹き荒れていました。こんな日は枯れ枝や折れた枝が上から落ちてくる危険性が高いので、頭上には充分注意しながら歩きました。

期待していた木々の芽吹きはなく、アブラチャンの黄色い花が目立ちました。林床にはヒナスミレ、ナガバノスミレサイシン、エイザンスミレ、カタクリなどが咲き、またシカが食べ残したと思われるハシリドコロが満開でした。

松姫峠を通り鶴寝山山頂を過ぎると、ブナ、ミズナラ、トチノキなどの巨樹が立ち並ぶ森に入りました。頭上にばかり注意していたら、登山道にうずくまるアズマヒキガエルを踏みそうになりました。

小菅に下りる山葵田沿いの道に出ると、天気はすっかり回復し、陽がさんさんと射し始めました。この道沿いには、コチャルメルソウやハナネコノメなど早春の花がまだたくさん咲いていました。冬眠から覚めたカエルや春の妖精に出会えたラッキーな山行でした。

(文=小勝眞佐枝/森林インストラクター東京会)

鈴鹿・御在所岳

長石谷と馬の背尾根を歩く。

馬の背尾根に咲くアカヤシオと御在所岳(写真=金丸勝実)

馬の背尾根に咲くイワウチワ(写真=金丸勝実)

4月10日、曇り時々晴れ

鈴鹿山系では、少し季節が進み藤原岳のフクジュソウのにぎわいが落ち着きました。4月中旬を過ぎると、御在所岳周辺のアカヤシオが咲き始めます。また林床や谷筋ではイワウチワが見ごろとなります。

今回は半日しか時間にゆとりがなかったので、山頂は目指さず、湯ノ山温泉から長石谷を遡行し馬の背尾根で三岳寺へ下ります。谷筋では、イワウチワ、ショウジョバカマ、バイカオウレンが見ごろになっていました。犬星の滝まで長石谷を行き、そこから馬の背尾根に入りました。今年はタムシバが当たり年のようで、たわわに白い花をつけた木をたくさん見かけました。アカヤシオも今年は花芽が多く、これからの開花が楽しみです。

馬の背尾根を湯の峰あたりまで下ってくると、アカヤシオ、ミツバツツジが満開になっていました。イワウチワはここから山岳寺までが多く見られる区間です。イワウチワですが、ここ2、3年は勢いがありませんでしたが、今年はたくさんの花を咲かせてくれました。

今年はツツジ科の樹木の花芽が多いので、これから5月中旬にかけて、アカヤシオ、シロヤシオ、ホンシャクナゲの花が楽しめそうです。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

木曽越古道

木曽越古道を歩き御嶽山遥拝の山・高時山へ。

高時山山頂から望む御嶽山(写真=太田正孝)

木曽越峠の十三番観音(写真=太田正孝)

4月15日、快晴

木曽越古道は岐阜県の旧加子母村(現中津川市)から長野県の王滝村へ抜ける古道で、その歴史はおよそ900年前までさかのぼるそうです。当時は御嶽山へ詣でる主要な登山道として利用され、御嶽講の信者たちがひんぱんに往来していたといいます。その古道を歩いてみたいと出かけました。

車で中腹まで林道を行き、七番観音から木曽越峠の13番観音まで観音様の石像を道しるべに登ります。峠からは稜線をたどり高時山(1563m)へ。登りついた高時山山頂からは、御嶽山を遥拝することができました。そのほか小秀山など裏木曽の山々や中央アルプスの主峰群も眺望でき、思っていた以上に満足感が得られた高時山でした。

木曽越古道はやや荒れていますが、トラロープが適所に設置されているので道迷いの心配は少ないと思います。

(太田正孝/愛知県/76歳/よく行く山:岐阜、長野、三重、静岡の山)

静岡県・高山・市民の森

静岡市民の憩いの場。

新芽が出始めた茶畑横を行くメンバー(写真=八木茂良)

杉林奥から様子を窺うカモシカ(写真=八木茂良)

4月16日、晴れのち曇り

私が参加している山の会の例会で高山・市民の森に登りました。コースは谷沢~高山(牛ヶ峰)~高山の池~八十岡です。

登山口ではシャガの花が迎えてくれました。杉林や茶畑を抜け、山頂までは2時間弱ですが結構な急登です。茶畑では新芽が出始めており、八十八夜が近いことを知らせてくれます。

山頂は広くなだらかで大きな山桜があり、お花見にはもってこいの場所ですが、今年は残念ながら葉桜になりつつありました。お昼は幹事が大鍋で作ってくれたチャンポン麺をほおばりました。山頂の南側は開けていて、日本平や賤機山、安倍川を望むことができました。

下山時、高山の池を過ぎたところでカモシカに出会いました。初めての経験でした。

(八木茂良/静岡県/68歳/よく行く山:東海地方の花の山、南アルプス)

奈良県・住塚山、国見山

ふたつの山を歩いて得られる満足感。

屏風岩を仰ぎ見る(写真=小林昭生)

4月15日、晴れ

大洞山に行こうかと考えていましたが、より花見客が少なそうな住塚山に行きました。

屏風岩公苑に着くと、満開の桜にカメラを構える人たちがそこかしこに見受けられます。屏風岩は、高さ約200mの断崖が約1500mにわたって屏風のように広がっていて、なかなかの迫力です。

公苑を抜け、杉林の中を15分ほど登り、左右に分岐する尾根に出て右折、しばらく進むと屏風岩の上に出ます。絶壁の上から下をのぞくと一瞬足がすくみますが、満開の桜を上から眺めることができました。

分岐に戻って30分ほどで住塚山に到着。倶留尊山や兜岳、鎧岳など曽爾の山々と北東に目指す国見山が望めます。

ゼニヤタワと呼ばれる鞍部まで下り、再び登り返してロープのある岩の間をつめれば、ほどなく国見山の山頂です。住塚山から40分の距離です。国見山はその名のごとく、展望が360度見渡せます。

このふたつの山は兜岳と鎧岳同様、片方の山だけでは物足りなく、もうひとつの山まで足をのばすことによって満足感が得られる山といえましょう。

(小林昭生/奈良県/74歳/よく行く山:金剛、葛城山系など)

第三十九回

若作り、急登の汗で別人に(女ごころ)

ギョッ交換、リフト使えずウイスキー(ガンバ)

木々芽吹き、鶯鳴きて、山が呼ぶ(乙女心)

山頂でヤッホーいう人、見たことない(ペケマルコ)

【寸評】

一句目、初投稿の女ごころさん。ヤマヤは外見ではなく、内面をこそ見ています。汗をかく、そのひたむきさに山男は惚れる……はず。

二句目、ガンバさん。ちょっとわかりにくいですね。リフトがメンテナンスで使えず、レストハウスでみんなでウィスキーをのんだ、という解釈でよろしいでしょうか?? 間違っていたらごめんなさい。

三句目、乙女心さん。春の明るい光が舞うような美しい一句ですが、川柳らしさが欲しい……です!

四句目、ペケマルコさん。思わずくすりと笑ってしまいました。確かに見たことありません!

【段位】

初投稿の女ごころさんには「1000m」級を授与します。ガンバさんにも大甘ですが「2000m」級を授与。乙女心さんは残念ですが8000m峰「マナスル」でビバーク。ペケマルコさんはいよいよ「エベレストB.C.」を出発して「C1」に向かいます。

【応募方法】

山に関する川柳を募集します。投稿先メールアドレスは「weekly@yamakei.co.jp」です。メールの件名には必ず「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。ペンネームでの投稿も受け付けております(読者の登山レポートはペンネームでの投稿不可)。

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」「山の川柳」「よもやまばなし」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんから表紙写真、登山レポート、山の川柳を募集しています。また新たに「よもやまばなし」も募集します。ぜひあなたの作品をお送りください。

【表紙写真について】

●タテ位置で撮影した写真に限ります。

●横幅1200ピクセル以上のjpeg画像。

●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!


【よもやまばなし】

山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出などを募集します。お気軽にご投稿ください。こちらの投稿もペンネーム可です。文字数は400字以内でお願いします。


投稿先メールアドレス

weekly@yamakei.co.jp

※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」「週刊ヤマケイ・山の川柳」「週刊ヤマケイ・よもやまばなし」とお書きください。

※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

登山の「まさか」に! レスキュー費用保険で、確かな安心を。

山岳遭難が増えています。無理のない日程、万全の装備、登山届、そして「レスキュー費用保険」。まさかの捜索・救助費用にしっかり備えて、安心登山を楽しみましょう!

登山やアウトドアスポーツなど、日本国内での野外活動中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用に対して保険金をお支払いする保険です。

※海での活動は除きます

保険料、補償、加入方法を見直して、さらに充実!

※平成28年4月20日より

山で大切なのは自救力。jRO(ジロー)は山岳遭難対策制度TMで、山を愛する方々の自救力アップをサポートします。

捜索・救助費用に特化(330万円までお支払)、コストパフォーマンス抜群です。

WEB申し込みも可能になりました。

初年度入会金・会費は4000円(税別)次年度以降会費は2000円(税別)+事後分担金(700円~1700円の見込み)です。

いざというときに備えましょう。

東北の高校生の富士登山 登ろう! 日本一の富士山

今年は7月26日(火)~28日(木)に開催。参加者受付中です。

富士山剣ヶ峰の日本最高所で田部井淳子さんを囲んで(写真=渡辺幸雄)

東日本大震災の被災地の高校生に、日本一の山、富士山に登ることで新たな勇気と元気を得てもらおうという目的で、2012年から毎年行われてきた「東北の高校生の富士登山」(主催=山と溪谷社・日本山岳遺産基金、田部井淳子)が、この夏も開催されます。

今まで参加した高校生からは、「頂上に行くのは大変だったけど、たくさんの人に支えられて無事登ることができました。今年の夏の最高の思い出です」「何度もやめたいと思ったけど頂上まで登ることができてよかった」などの感想が寄せられています。

東北の高校生の皆さん、この夏、富士山に登ってみませんか。あきらめず、一歩一歩登っていけば、夢はかなえられます。それを、ぜひ体感してください。そしてたくさんの仲間をつくって下さい。共に日本一の富士山に登った仲間との絆は一生の宝になると思います。ご応募をお待ちしています。

※詳細および申込書はホームページで

http://sangakuisan.yamakei.co.jp/tohoku_fujisan/

※ 問い合わせ先

電話03-3264-6426(平日10時~18時、タベイ企画内「東北の高校生の富士登山」係)

打田鍈一さんの写真展「ミニ岩峰の宝庫 南牧村」

4月20日(水)から、群馬県・南牧村にて開催

3月に行われた南牧村文化祭の折の展示風景。ここで展示された作品が道の駅で再度展示されます(写真=打田鍈一)

展示写真のひとつ「春の立岩」(写真=打田鍈一)

『薮岩魂-ハイグレード・ハイキングの世界-』の著者で、週刊ヤマケイでもおなじみの「低山専門山歩きライター」打田鍈一さんの写真展が、群馬県南牧村で開催されます。テーマは「ミニ岩峰の宝庫 南牧村」で、立岩、鹿岳、碧岩など南牧村の山々の写真が20点ほど展示されます。

ゴールデンウィークなど、西上州の山にお出かけの折にはぜひともお立ち寄りください。

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会場:道の駅オアシスなんもく 休憩所

会期:4月20日~(終了時期未定)

南牧村HP

http://www.nanmoku.ne.jp/

ヤマケイ文庫『定本 山村を歩く』

永遠のふるさととして残したい昭和の山里

都市近郊の低山から奥山の懐深くまで、山とともに人々が暮らす風景を訪ねる……。旅行雑誌『旅』の名編集長として知られた岡田喜秋氏が、歩いて旅した日本全国の山里のようすを精緻に記録した紀行文32編を収録。1974年に初版が刊行された際は大きな反響があった名作を復刻し、未来に伝えたい山村の風景を再現します。

https://www.yamakei.co.jp/products/2816047940.html

著者:岡田喜秋/発売日:2016年4月22日/販売価格:950円+税/360ページ/判型:文庫判/ISBN:978-4-635-04794-4

2016年3月~4月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『ROCK&SNOW 071 春号』 3/5 1,333円+税
『ワンダーフォーゲル2016年4月号』 3/10 926円+税、電子書籍版741円+税
『山と溪谷2016年4月号』 3/15 952円+税、電子書籍版762円+税
『入門&ガイド トレイルランニング』 3/18 1,980円+税
『読図ができる登山地図 剱・立山連峰 1/25,000縮尺+詳細情報、北アルプス総図・核心部詳細図付』 3/18 900円+税
『読図ができる登山地図 槍・穂高連峰 1/25,000縮尺+詳細情報、北アルプス総図・核心部詳細図付』 3/18 900円+税
『詳しい地図で迷わず歩く!奥多摩・高尾384km』 3/25 1,500円+税、電子書籍版1,200円+税
分県登山ガイド『大阪府の山』 3/25 1,900円+税、電子書籍版1,520円+税
分県登山ガイド『山梨県の山』 3/25 1,900円+税、電子書籍版1,520円+税
『台北低山散歩』 3/30 POD版2,000円+税、電子書籍版1,000円+税
『くらべてわかる 哺乳類』 3/31 1,600円+税
『インドネシア 山旅の記』 3/31 2,770円+税
『山と溪谷』2016年5月号 4/15 952円+税
『ときめく化石図鑑』 4/15 1,600円+税
『登山用具2016』 4/16 1,200円+税
ヤマケイ文庫『定本 山村を歩く』 4/22 950円+税
『CLIMBING joy』No.15 4/26 1,100円+税


株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
勝峰富雄
編集スタッフ
佐々木惣
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。