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今週末の「山のワンポイント天気」

『山岳気象大全』の著者であり、ウェブサイト「山の天気予報」を運営しメールでの天気予報配信も行なっている株式会社ヤマテンの気象予報士、猪熊隆之さんによる解説です。今週末の山行に役立ててください。

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先日、有珠山で空見ハイキングをおこないましたが、北海道とは思えない暑さで驚きました。有珠山は火山のため、上部に樹林帯はなく、南側に噴火湾があります。また、登山道が山の南側の山腹につけられているため、南風のときに風が強まりやすく、海からの湿った空気も入りやすくなります。

目的の山で天気が荒れるかどうかを地図や天気図から予想する方法や、雲の種類や変化から、見えない空気の状態を想像する方法について学びました。当日は終日、快晴で雲も3種類しか現れませんでしたが、空気の状態が良く分かる興味深い雲も現れ、私も思わず興奮してしまいました(笑)。

さて、今週末ですが、本州付近は土日ともに高気圧に覆われますが、土曜日は四国地方西部や九州地方の山岳で、日曜日はその他の西日本の山岳でも次第に天気が崩れていく見込みです。いよいよ九州南部の梅雨入りも秒読みです。また、北海道の山岳でも日中、北から南へと弱い前線が通過していくため、変わりやすい天気となり、他の山岳でも上層の雲が太平洋側や西日本を中心に広がる見込みです。

このため、土曜日は東北地方や北陸地方、中部山岳、関東地方北部の山岳がおすすめで、日曜日は午前中の東日本の内陸や日本海側、北日本の山岳がおすすめです。

気象予報士 猪熊隆之

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荒船山遭難者のすぐれたリスク管理

滑落後の対処、登山計画書、所属するクラブの体制などが生還に大きく寄与

星尾川右岸の星尾峠道。県道だが崩壊箇所もある(写真=打田鍈一)

左岸コースは道型薄く、荒れ気味の所もある。上の2点の写真に写っている人物は、いずれも記事と関係ありません(写真=打田鍈一)

群馬県荒船山で5月14日に行方不明となり、18日に救助された単独行の遭難者(男性69歳)は、すぐれたリスク管理により、無事生還となったようです。

長野側の荒船不動に駐車し(現在荒船山へのメインコースである内山峠からの道は通行止め)、星尾峠→荒船山最高点・経塚山→立岩→威怒牟畿不動と歩いたその方は、そこから星尾峠へ登り返して荒船不動へ下山する予定のようでした。しかし威怒牟畿不動から星尾峠道への登り返しに入った所で、沢にメガネを落とします。それを拾おうと沢への下降中に滑落。負傷により動けなくなりました。メガネが必須の方にとって、落としたメガネを探すのは非常にリスキーですが、予備のメガネを持っていれば防げた事故かもしれません。

しかし滑落後の対処には感心しました。まず持っていた食料(パン、サラミなど)を数日分にわけ、延命をはかりました。沢近くなので水が得られたのはラッキーでした。そして気温の下がる夜は起きていて、暖かくなる日中に眠ったのです。睡眠の確保はとても重要ですから、この判断は生還に大きく寄与したと思われます。

そして所属するハイキングクラブのメンバーにより発見された、ということですから、クラブへの登山計画書、クラブの体制ともにしっかりしたものであったことがうかがわれます。

以上は新聞記事とともに警察関係者からの聞き取りによるものです。しかし事故発生地点は特定できていません。星尾峠道は県道でもあり、星尾川右岸沿いにあるのですが、左岸にも道があり、威怒牟畿不動から星尾峠への登り返しはこちらのほうが早いからです。ただいずれも沢沿いの山腹道なので、滑落のリスクは同じようです。

(文=打田鍈一/山歩きライター)

札幌近郊・札幌岳

残雪の山での注意点

登山道にはニリンソウが咲いていました(写真=谷水 亨)

札幌岳山頂と雪庇(写真=谷水 亨)

5月20日、晴れ、山頂部残雪あり

私自身1年に1度登るかどうかの道央の山ですが、今回は20日に猪熊隆之さん(気象予報士・週刊ヤマケイの巻頭を飾る山のワンポイント天気の寄稿者)の講演が札幌で開催されるということで、講演に参加するついでに山友と札幌岳に登ることにしました。

今回登ったのは札幌岳(1293m)です。支笏洞爺国立公園内にある山で、冷水沢コースでは冬はバックカントリースキーも楽しめ、秋は近くの豊平峡ダムの紅葉が素晴らしいところです。

登山口からエゾイチゲやニリンソウ、エゾノリュウキンカなどの花を楽しみながら沢伝いに歩き1時間15分後に冷水小屋到着。ここからは急坂の尾根を登り、やがて登山道を覆い隠す雪原となりました。ここで下りの時の取り付きの目印となる物を確認してから山頂を目指しました。

山頂までは2時間35分でした。遠方の景色は霞があり見えませんでしたが、天候も良く、気持ちの良い登山となりました。

先に降りていったご夫婦が雪原地帯で融けかけた踏み跡を見失って沢に降りて行ったようですが、どうやら私たちの声を聞いて大声で叫んでいます。私たちも「こっちです」と大声で答え、間もなく合流しました。登りで赤布を着けていたらしいのですが、雪原の取り付き(始点、終点)に付けていなかったため、道を見失ってしまったようでした。明日は我が身。赤布を付けるのも闇雲に付けることなく、下りの景色を確かめながら、そして帰りは自分の赤布を回収して下山することを心がけたいと思います。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

宮城県・徳仙丈山

日本最大級のツツジの山

ビューポイントのひとつ、つつじヶ原(写真=福井美津江)

山頂直下からの眺め。奥に太平洋も望めます。(写真=福井美津江)

5月23日、晴れ

気仙沼側登山口から歩き始め、本吉側登山口まで往復しました。山頂直下と本吉側の尾根道コースは短い急坂があります。およそ50万本の自生したレンゲツツジやヤマツツジが山を染める様子は絶景です。

散策路は本格的登山に慣れない方でも歩きやすい道になっており、まるで観光地の公園のようですが、常駐職員や管理人がいるわけではなく「山」ですので、靴や服装や食料や飲み物など、山歩きに適した装備でお出かけください。

登山を避けたい方は山頂を目指さず、山頂一帯の斜面を見渡せる「お祭り広場」までを往復されても楽しめます。今年は開花時期が早く、場所により満開のピークはやや過ぎていました。

(文=福井美津江)

戸隠・戸隠山

新緑と花が盛りの岩峰縦走

蟻の塔渡り(ありのとわたり)にて(写真=川﨑拓兵)

小ぶりのシラネアオイ(写真=川﨑拓兵)

5月18日、快晴

稜線の雪も消え、爽やかな岩稜歩きが楽しい季節になりました。戸隠山はまさに岩戸のごとくそびえ立つ岩峰です。麓には戸隠神社があり、その杉並木を通り奥社から入山しました。

急登を行くと、百間長屋と呼ばれる樹林帯から岩場に変化する場所でロープをつなぎ、安全確保をします。このルートは一般道ですが、蟻の塔渡りや剣の刃渡りなどの岩場では滑落事故が多く発生している危険なルートでもあります。

懸命に岩場やクサリ場を越えていくと、難所に着きました。ゴツゴツした岩の上をバランスとりながら歩く必要があります。蟻の塔渡りには巻きルートもありますが、こちらもクサリ場ですので気を抜くと滑落につながります。どこの山でもそうですが、巻き道イコール「楽な道」とは限りません。

剣の刃渡りには巻き道もなく、上を歩くか、またがって進むか、左に一段下りて平均台のような岩を抱えるように進むかのいずれかです。

ここを越えればすぐに八方睨へ、そして戸隠山に到着。一不動までの縦走路は岩峰を縫うようにアップダウンを進みます。花が多く、風も清々しく、景色も広大でした。

一不動から下る滝場にもクサリがあります。足を滑らせないよう慎重に下りましょう。

(文=川﨑拓兵/オフィスカワサキMountainGuide やまんど塾)

北アルプス・槍ヶ岳

今シーズン最後の山スキーへ

大喰岳頂上から槍ヶ岳と前日に滑った槍沢上部を一望できます(写真=日向俊雄)

大喰岳頂上から飛騨沢を俯瞰。夏道沿いはかなり下まで雪が消えていました(写真=日向俊雄)

5月20日~22日、晴れ

今回は欲張って槍沢と飛騨沢の両方を滑りました。初日は槍平で1泊して、2日目の午前中に槍ヶ岳まで登り、雪が柔らかくなった昼ごろに槍沢上部を、気持ち良く曲がれる坊主岩小屋までひと滑り。登り返して、その日は槍ヶ岳山荘に泊まりました。

3日目は雪がすっかり無くなった槍の穂先を往復したあと、雪の緩むのを待ちながら、新穂高温泉までの下山時間も考えて、10時過ぎに雪が繋がる大喰岳北西面から飛騨沢に滑りこみました。

今シーズンは雪が少なく、雪解けも早いので飛騨沢下部に行くほど縦溝がひどく、後半はただ高度を下げるだけの辛い滑りでした。標高2250mにある最後の水場で板を脱いで、山スキーは終了です。

滝谷出合と白出沢出合の間は、ニリンソウが満開でサンカヨウも咲いており、重い荷物が軽くなったような気分になりました。

(文=日向俊雄)

中央アルプス・恵那山

シャクナゲの開花はまだでした

山頂にて。FB登山部に見送りしてもらいました(写真=原 誠一)

期待していたシャクナゲはまだツボミでした(写真=原 誠一)

5月22日、晴れ

「恵那のお山にシャクナゲ咲けば、田植え告げます里の鳥……」と地元阿智村の小唄にも歌われるシャクナゲの開花状況を確認するため、ひとりで広河原ルートから恵那山に登りました。

広河原で橋を渡り、新緑に囲まれた坂道を登りながら左右に気を配りましたが、やはり、こちらの尾根ではシャクナゲの花には出逢えませんでした。

なお、山頂でお昼を食べていると、にぎやかなパーティが登ってきました。登り道で抜きつ抜かれつした4人パーティです。話を聞いてみると、フェイスブックの登山愛好家グループとのこと。ネットで山行計画を決めて、駅で初顔合わせのパターンだそうです。それにしては仲がいいし、ボクも記念写真に紛れ込んでしまいました。新しいパーティの成り立ち方を学びました。

その後、シャクナゲを求めて県境尾根を下りましたが、結局、大判山の前後でツボミを見かけただけでした。尾根の左右を飾るサラサドウダンもまだ固いツボミでした。この状況であれば、県境尾根のシャクナゲ、ドウダンツツジの開花は今月末となり、6月中旬まで楽しめそうです。

ところで、某社の地図では鳥越峠からヘブンスそのはら方面へのトラバース道が破線となっています。4年前には2度ほど往復しましたが、今回偵察した結果、クマザサでふさがれていて通行できる状態ではありませんでした。ご注意願います。

(文=原 誠一/アルプスネイチャークラブ ・登山ガイド)

南アルプス前衛・鞍掛山、日向山

新緑とツツジがきらめく日向八丁尾根を行く

赤紫のトウゴクミツバツツジが新緑とマッチして豪華絢爛(写真=奥谷 晶)

展望台からは甲斐駒ヶ岳の全貌が手に取るように望める(写真=奥谷 晶)

5月21日、晴れ

甲斐駒ヶ岳の絶景の展望台、鞍掛山に登ってきました。矢立石より崩壊した林道をすすみ、まず錦滝へ。水しぶきが降りかかる岩壁にしがみつくように咲く可憐なユキワリソウを見ながらひと休み。錦滝からは、木の根や岩角をつかんだり、鎖場もまじえた急登が始まります。日向山へは寄らず、日向八丁尾根へ直接上がるルートをとります。踏み跡が落ち葉に隠れているので、ルートファインディングが必要です。

鞍掛山への稜線は、やせ尾根が続き気を抜けません。ブナの輝くような新緑にトウゴクミツバツツジの燃えるような赤紫の花が映えてみごとな景色です。

やがて樹林帯の尾根道をさらに登り続けて、ようやく駒石の分岐点へ。鞍掛山へはコルまでいったん下った後、再びの急登です。途中、お目当てのクモイコザクラの群落に出会えて、長い登りの疲れも癒やされます。鞍掛山から6分で展望台へ。甲斐駒ヶ岳の堂々たる全容が一望の下です。

帰路は日向山を経由して、ヤマツツジの美しいなだらかなハイキングコースをたどり矢立石へ戻りました。

(文=奥谷 晶)

八ヶ岳・硫黄岳、横岳

ほのかな期待を込めた撮影山行

登山道にて(写真=松原貴代司)

硫黄岳山頂の斜光(写真=松原貴代司)

5月22日~23日、晴れ

山岳写真同人四季の仲間と3人で八ヶ岳へ撮影に行ってきました。

今年の残雪の少なさから、途中で早咲きの花でも見つけられるかな、とほのかな期待を込めての撮影行でしたが、横岳稜線でキバナシャクナゲの黄色がやっと認識できる小さなツボミを見られただけでした。また横岳稜線に向かう斜面に群生するコマクサはいまだ姿・形をまったく見せていませんでした。

桜平に駐車して、初日は硫黄岳山頂で日没時の斜光に染まった岩礫と枯れたままのくさむらを、翌日は横岳山頂での日の出を撮影して、帰路につきました。

(文=松原貴代司/山岳写真同人四季)

赤城山・荒山

とても華やかな行程でした

ヤマツツジとコナシ(ズミ)の花(写真=中村重明)

荒山高原のツツジと鍋割山(写真=中村重明)

5月21日、晴れ

ここ数年、この時季に訪ねているツツジの名所・赤城山の荒山を歩いてきました。一昨年と昨年は西側の姫百合駐車場からのコースをたどりましたが、今回は南側の「赤城森林公園 荒山登山口」から荒山と荒山高原を周回するコースです。

登り始めてすぐにだいだい色のヤマツツジがそこかしこにたくさん咲いており、途中からは紫色のトウゴクミツバツツジも目立つようになりました。白色のコナシ(ズミ)の花も目に鮮やかで、さらにわずかながらアカヤシオ、シロヤシオ、シャクナゲも見られ、また足下には大ぶりのスミレが多く咲いていて、文字通りとても華やかな行程でした。

荒山登山口からのコースは姫百合駐車場からのコースに比べ、登山者が少なめで、赤城道路を走るオートバイの音からも遠く、その意味でもとてもいいコースでした。

(文=中村重明)

奥秩父・小川山

廻り目平周辺の岩場を攀じる

シラカバの芽吹きと屋根岩2峰(写真=金丸勝実)

ガマクラックの登攀(写真=金丸勝実)

5月7日~8日、晴れ時々曇り

GW後半は小川山に行きました。金曜日に天候が崩れましたが、登攀日の土日には回復。連休なので混雑を予想しましたが、終盤とあって駐車場はゆとりがありました。廻り目平周辺は、シラカバとカラマツが芽吹き、明るい新緑の森になっていました。

小川山の岩場は日本のフリークライミングの故郷として知られ、ルート数も1000以上あります。今回は新たに加わったメンバーが参加することもあり、2パーティーに分かれてそれぞれの課題に取り組むことにしました。

1日目、我々のパーティーはマルチピッチルートのリードを課題にしたので、屋根岩2峰セレクションと3峰レモンを繋げて登ることにします。屋根岩2峰セレクションは全6ピッチで、スラブ、クラック、チムニー、フェイスと多彩です。人気ルートなので順番待ちも覚悟しましたが、朝が早かったのでいちばんに取り付くことができました。このルートの核心ピッチは最終の6ピッチ目のクラックで、NP(ナチュラルプロテクション)を駆使する高度感のある登攀が楽しめます。

3峰レモンルートへは、セレクションの終了点から懸垂下降し、少し歩いて取り付きました。レモンは初級ルートですが、3ピッチ目に弓状クラックを登るとグレードが5.9となり、それに見合う充実感が得られます。変化のあるクラックで、前半はフィストサイズ、後半はワイドになります。NPを駆使し、クラックをどう攻めるかが鍵になります。この日は時間的にもゆとりがあったので、3峰の頭までピッチを延ばし、3峰の頭で展望を楽しみながら、登攀の充実感に浸りました。

2日目はスラブ状岩壁に入り、ショートルートでそれぞれの課題に挑戦しました。ガマスラブでアップしその上のガマクラックに挑戦しました。規模のそれほど大きくない岩壁ですが、中央がガマクラックといわれ、5.10aのフィストサイズのクラックです。右には凹角のフィンガーサイズのクラックがあり同じくらいのグレードだと思われます。午前中はこの2本で、クラック登攀を楽しみました。

午後からは少し趣向を変え、八幡沢左岸スラブに移動しました。人気ルートの「ジャーマンスープレックス」をやりたかったのですが、先客がいたので一段上のスラブに移動し、「走れエロス」5.10a「往年の乱」5.10bの登攀に挑戦しました。細かいスタンスを拾い微妙なバランスの登攀になりましたが、ボルトルートなので安心してリードできました。

廻り目平には、山荘、トイレ、シャワーなどの施設が整っていて、テント泊や焚き火ができるのが魅力です。星空を見ながら、焚き火を囲み、山仲間と過ごす夜は格別です。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

※編集部注:外岩でのクライミングは常に危険がともないます。初心者、初級者だけで安易に取り付くことは避けてください。

奥武蔵・日和田山

女岩で岩登りのトレーニング

女岩。ここでトレーニングしました(写真=畠山茂信)

もうひとつの岩場、男岩(写真=畠山茂信)

5月19日、晴れ

日和田山は都内から近く、初中級者向けの岩登りに最適な場所です。この夏に計画している槍・穂高連峰のバリエーション・ルートに向け、1年半ぶりにトレーニングに訪れました。

女岩のカンテ、途中若干ハングになっているルートを登り懸垂下降で戻る練習と、その脇のルートをスタカットで登る練習をトップとフォローを交代しながら行ないました。冬の間、岩から遠ざかっていたため、最初は何となく鈍い感じでしたが、何度か繰り返す内に感覚が戻り、最後は快調に楽しめました。

女岩は我々以外2グループと少なかったのですが、男岩には5グループほどが取り付き、岩稜登攀に向けたトレーニングでしょうか、通常の登山靴を履きザックを背負って投降を繰り返すグループも3グループほどいました。

この日は気温もさほど高くなく湿度も低かったので、日に照らされながらも汗をかかず、大変快適に岩登りを楽しめました。

(文=畠山茂信)

※編集部注:外岩でのクライミングは常に危険がともないます。初心者、初級者だけで安易に取り付くことは避けてください。

丹沢・塔ノ岳~鍋割山

新緑を求めて

鍋割山より切れ始めた雲間から現れた残雪が少なくなった富士山(写真=白井源三)

鍋割山から後沢乗越の下山路でトウゴクミツバツツジを見つけた(写真=白井源三)

5月12日、晴れ

戸川公園の駐車場は有料になっています。土日休日は登山者の車が独占して公園利用者が利用できない現象がありましたが、少しは緩和されたでしょうか。

今回は大倉高原山の家ルートを登りました。入口前にはトイレが備わり、広いテーブルが敷設されています。メインルートと雑事場の平で合流。モミジが深い緑で覆われていました。

そして名物・階段の急登が始まります。堀山ノ家で一息いれて花立山荘まで、再び急登に耐えます。金冷し下部のガレ場は新しい橋につけかえられていました。人気の山なので、オーバーユースも一因でしょう。

塔ノ岳を往復して鍋割山稜を歩きます。ブナ林には霧が舞って幻想的でした。

鍋割山では、名物の鍋割うどんをすすっている若い登山者でにぎわっていました。富士山に面した斜面で寛ぎ、雲間に変化する富士山を眺めていました。

後沢乗越までの下りでは、小鹿とトウゴクミツバツツジに出会えました。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

丹沢・檜洞丸

新緑が美しく山頂近くではツツジが満開でした

新緑に映えるトウゴクミツバツツジ。晴天に恵まれツツジも輝いていました(写真=原田征史)

石棚コースとの合流点近くでは、シロヤシオツツジが満開でした(写真=原田征史)

5月22日、晴れ

小田急線新松田駅前より西丹沢行のバスに乗車し、終点で下車。自然教室前の広場では、「西丹沢山開き」の式典が行なわれていました。ツツジの開花が早く、昨年より1週間早めの山開きとのこと。

たくさんの登山者がツツジ新道を登って行きます。展望台を過ぎると、新緑に混じって赤いトウゴクミツバツツジの花が見えます。山頂近くなると次々と白い花、シロヤシオが満開です。近年にないたくさんのツツジの開花状況でした。

下山は登山者の少ない石棚コースに入り、新緑の中、急な登山道を慎重に下って箒沢公園橋に下山しました。

(文=原田征史/小田原山岳会員、『神奈川県の山』共著者)

比良・堂満岳

シャクナゲの自生地として有名な山

金糞峠へ向かう尾根から見る堂満岳(写真=山口敬二)

左上から時計回りにシロヤシオ、シャクナゲ、ヤマフジ、イワカガミ(写真=山口敬二)

5月14日、晴れ時々曇り

湖西に連なる比良山系の中でも、端正な三角形の山容で際立つ堂満岳(1057m)。シャクナゲの自生地としても有名です。5月ともなると山頂から金糞峠、北比良峠と北に延びる尾根を濃淡のピンクが彩り、たくさんのハイカーたちでにぎわいます。

今回は登山の起点となるイン谷口からダケ道を登り、時計と反対回りで周回してきました。麓を彩るタニウツギを見ながら山に入って行くと、鮮やかなヤマツツジの赤が目を引きます。

太陽の光が透過する新緑のなかを登っていくと、カモシカ台からは可愛らしいイワカガミたちが路傍を飾っていました。ツーピッチで北比良峠まで上がってくると、いよいよシャクナゲ街道の始まりです。どうも先週あたりが最盛期だったようで、花を落としたシャクナゲも多く見られました。新緑の向こうには目指す堂満岳も顔を覗かせ、緑に映えるシロヤシオが彩りを添えていました。

金糞峠でお昼をとった後、頂上に近づくにつれてシャクナゲの数も増してきました。弁当を広げるハイカーたちで満員となった頂上で琵琶湖を俯瞰すると、下山路でもシャクナゲ、シロヤシオ、イワカガミなどを楽しみます。ヌタノホリの池を経てイン谷口へと戻りました。

(文=山口敬二)

鈴鹿・竜ヶ岳

満開のシロヤシオが出迎えてくれました

シロヤシオが咲く竜ヶ岳(写真=金丸勝実)

竜ヶ岳のシロヤシオと御池岳、藤原岳(写真=金丸勝実)

5月15日、曇り時々晴れ

竜ヶ岳は鈴鹿セブンマウンテンのひとつに数えられる山です。それぞれの山に個性がありますが、とりわけこの竜ヶ岳は山頂部がミヤコザサに覆われ、穏やかな山容を呈し、花の時期にはシロヤシオが草原の羊の群れを思わせるように咲き誇り、多くの登山者で賑わいます。シロヤシオの花の時期は山頂付近で5月中旬、今年はたくさん花を付ける表年なので、花目当ての登山を計画しました。

山頂のおおらかな様子と対照的に谷は険しく、事故が続いていたので、最近、安全な尾根ルートが整備されました。尾根ルートは遠足尾根と金山尾根があります。今回は、金山尾根を登りに、下山は県境稜線を石槫峠まで南下し、国道を歩いて小峠から、長尾の滝、五階の滝を見ながら谷ルートを下りました。

山頂付近は朝、ガスに覆われていましたが、山頂にさしかかるころにはガスがとれ、青空がのぞくようになりました。

シロヤシオは予想通り、ほぼ満開の状態で我々を迎えてくれました。展望も良くなり、御池岳や藤原岳など鈴鹿北部の雄大な山々の景観を満喫することができました。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

岡山鳥取県境・上蒜山~中蒜山

新緑の涼しい風が吹き抜けていました

蒜山名物ジャージー牛牧場の中を通り抜けます(写真=舩越 仁)

上蒜山の急傾斜を下ると、中蒜山への爽快な縦走路です(写真=舩越 仁)

5月21日、晴れ

真っ青な空の下、緑の牧場を通り抜けると登山口です。そして木陰の桧林もすぐに急登になります。植林帯を抜け、明るい尾根道に出て小休止。尾根道を振り返ると、広い蒜山(ひるぜん)高原が緑のじゅうたんのようで、さわやかな解放感が広がります。登山道脇の背丈の低いレンゲツツジは8分咲きから満開で、にぎやかに点在していました。

狭い上蒜山頂上は登山者でいっぱいになりました。三角点峰に足を延ばした後、急傾斜(鎖設置)を下ります。厳しい下りを頑張って下りると、蒜山特有のなだらかな笹原歩きが待っています。快適な縦走路です。足もとのイワカガミはちょうど見ごろで、イカリソウもたくさん咲いています。カタクリの花がまだ残っていて、うれしくなりました。

中蒜山からの下山中、5合目の山の神祠で休憩していると、神戸の若い4人ファミリーが追いついて来られました。上蒜山~中蒜山~下蒜山まで縦走し、Uターンして下りてきたのです。小学生の兄妹も元気いっぱいで、今日が99回目のファミリー登山だそうです。

(文=舩越 仁/みつがしわ山の会)

島根県・大神ヶ岳

高度感たっぷりの山頂

展望抜群の大神ヶ岳山頂岩場から周りの山々を眺める(写真=松本高志)

赤谷山へ向かう縦走路の途中にある立岩へ向かう(写真=松本高志)

5月22日、晴れ

大神ヶ岳は島根県匹見町に位置し、広島県境近くの山で中国百名山のひとつです。益田市の史跡名勝にも指定されており、山頂岩場下には三坂大明神が祀られ、古くから女人禁制として修験道の信仰の対象とされてきたと言われています。

中国道六日市ICを降りて国道187号から県道42号を経由、三坂八郎林道を行くと鳥居の前に数台駐車可能な登山口に到着します。鳥居をくぐって登山道に入ると、すぐに杉とヒノキ林の中の急な登りとなります。山葵天狗社を過ぎ、大きな岩の間の潜り岩を抜け、岩壁の下の三坂大明神を過ぎると赤谷山との分岐の稜線に出て、右に行くとすぐに大神ヶ岳の山頂に到着しました。

山頂は断崖絶壁の岩場で高度感たっぷり。南方の展望が抜群で近隣の吉和冠山から寂地山、右谷山、小五郎山、安蔵寺山などがよく見渡せます。周辺にはイワカガミやギンリョウソウが見られました。

山頂を後にし、赤谷山へ縦走しました。天気もよく眩しいほどの新緑の縦走路は気分も最高です。1170mの展望ピークを過ぎ、迫力ある立岩を越えて行くと赤谷山の山頂です。木々に囲まれて展望はあまりありません。

帰路は往路を戻りました。早朝出発で早かったせいか、我々が下山した時に、ほかの登山者が何組か登って行きました。

(文=松本高志)

山形県・月山

青空の下の素晴らしい展望

朝日連峰を望みながら休憩するボーダーとスキーヤー(写真=長山昌子)

5月22日、晴れ

4月の月山はガスの思い出です。それを払拭しようと、好天気の月山へ向かいました。

山麓のブナの新緑がまぶしく輝いています。リフト上駅から雪路を姥ヶ岳に出ると、山頂付近は雪が解けて道標、ベンチが出ていました。

途中の雪渓ではスノーボーダーやスキーヤーが楽しそうに滑っています。眼前に湯殿山、その向こうに朝日連峰の壁、そして北には鳥海山が霞み、素晴らしい眺めでした。

(長山昌子/山形県/よく行く山:鳥海山、東北の山)

丹沢・畦ヶ丸

バスは混んでいるので早めのスタートを

山頂付近のシロヤシオ。今年の花付きは良いそうです(写真=吉原裕子)

5月14日、晴れ時々曇り

大滝橋から畦ヶ丸、西丹沢自然教室というコースを歩きました。ブナの新緑やほぼ満開のシロヤシオ、トウゴクミツバツツジなど、西丹沢ならではのみずみずしい景色を満喫しました。今年はツツジの見ごろが早いようです。

このコースは、展望はそれほどありませんが、沢沿いや木立が多いので暑い日でも比較的歩きやすいです。また、本棚などの滝にも寄ることができ、見どころが多いのも特徴です。

檜洞丸へ行く登山者が多く、新松田のバス停は混雑していました。増便されていますが、できるだけ早めのスタートをおすすめします。

(吉原裕子/神奈川県/よく行く山:都内近郊の山、北アルプス)

大阪奈良県境・大和葛城山~金剛山

ダイヤモンドトレールをゆく

大和葛城山にて。ツツジと金剛山(写真=小林昭生)

5月13日、晴れ

昨年12月にダイヤモンドトレールを紀見峠から南の起点・槇尾山まで、今年の2月に大和葛城山から北の起点屯鶴峯(どんずるぼう)までを歩きました。残りの紀見峠~大和葛城山のうち、今回は大和葛城山~金剛山を歩くことにしました。

ルートは、青崩(あおげ)から天狗谷を経て葛城山の山頂に立ち、以後は忠実にトレールを踏み、金剛山山頂広場の金剛桜を観たあとは青崩に下る周回ルートです。

葛城山に到着すると、周辺は満開のツツジを愛でる人たちであふれていました。ツツジは水越峠に下る急坂でもそこかしこで咲いているので、息を切らせて登る登山者には一服の清涼剤になるでしょう。

水越峠から林道ガンドガコバ線を進み、水場で昼食をとり、金剛山到着は14時過ぎでした。例年5月上旬に満開となる金剛桜はもうすっかり葉を茂らせ、花を観ることはできませんでした。

スタート地点の青崩に戻ったのは16時。出発が9時半だったので、休憩時間を含めて6時間半の山行でした。

(小林昭生/奈良県/75歳/よく行く山:金剛山系はじめ関西一円の山々)

韓国・漢拏山

済州島にある韓国最高峰の山へ

漢拏山(ハルラサン)山頂火口湖「白鹿潭」とツツジ(写真=八木茂良)

登山者でにぎわう漢拏山山頂(写真=八木茂良)

5月13日、晴れ

静岡WV会主催のツアーに参加して、韓国の済州島・漢拏山に登りました。観音寺コースは一部通行禁止とのことで、城板岳コースの往復です。海外の山登りは今回が初めてです。

この時季、ツツジが見ごろとのことでしたが、中腹から山頂にかけてはすでに盛りは過ぎていました。それでも山頂火口では見ごろでした。標高1700mを越えるころから登山道沿いに、サクラソウ、ツバメオモト、背の低いアヤメ、ハルリンドウなどが目を楽しませてくれました。

登山道は木道と岩・溶岩道が交互に現われますが、岩・溶岩道は滑りやすく歩きづらいです。山頂は材木が広く敷き詰められており、多くの登山者でにぎわっていました。

ツアー2日目は世界遺産の万丈窟・城山日出峰・サングムプリを観光し、3日目はオルレ7コース(約14km)を歩きました。

(八木茂良/静岡県/69歳/よく行く山:東海地方の花の山、南アルプス)

第四十四回

毛替わりのようにすっかり夏装備(山形山人)

這えば立て、立てば登ろよ山爺と(乙女心)

アンヌプリ、何のアプリと聞く娘(ブロッケンの妖怪)

崖見れば、知らずにホールドさがす君(ペケまるこ)

【寸評】

一句目、山形山人さん。重かった冬装備から、軽やかな夏装備へ。季節の移り変わりを描写していますが、もうひとひねり欲しいところです。

二句目、乙女心さん。「這えば立て、立てば歩めの親心」は子どもの成長を待ちわびる親の気持ちですが、こちらはお孫さんの成長を待ちわびる句ですね。ちょっと原文と似すぎているのが……残念!

三句目は最近好調のブロッケンの妖怪さん。これぞ「山の川柳」というお手本を示していただきました。娘さんと一緒にアンヌプリに登られる日はくるのでしょうか……!?

四句目、前人未到の川柳エベレストを登るペケまるこさん。この「君」は子どもともとれるし、パートナーともとれるし、いろんな詠み方ができますね。こちらも「山の川柳」らしい一句です。お見事!

【段位】

残念ながら山形山人さんは「ガッシャブルムI峰」に、乙女心さんは「チョ・オユー」にそれぞれビバークです。ブロッケンの妖怪さんは「ブロード・ピーク」に昇段。ペケまるこさんはエベレスト「C2」を出発して「ローツェ・フェイス」に昇段です。

【応募方法】

山に関する川柳を募集します。投稿先メールアドレスは「weekly@yamakei.co.jp」です。メールの件名には必ず「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。ペンネームでの投稿も受け付けております(読者の登山レポートはペンネームでの投稿不可)。

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」「山の川柳」「よもやまばなし」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんから表紙写真、登山レポート、山の川柳を募集しています。また新たに「よもやまばなし」も募集します。ぜひあなたの作品をお送りください。

【表紙写真について】

●タテ位置で撮影した写真に限ります。

●横幅1200ピクセル以上のjpeg画像。

●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!


【よもやまばなし】

山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出などを募集します。お気軽にご投稿ください。こちらの投稿もペンネーム可です。文字数は400字以内でお願いします。


投稿先メールアドレス

weekly@yamakei.co.jp

※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」「週刊ヤマケイ・山の川柳」「週刊ヤマケイ・よもやまばなし」とお書きください。

※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

登山の「まさか」に! レスキュー費用保険で、確かな安心を。

山岳遭難が増えています。無理のない日程、万全の装備、登山届、そして「レスキュー費用保険」。まさかの捜索・救助費用にしっかり備えて、安心登山を楽しみましょう!

登山やアウトドアスポーツなど、日本国内での野外活動中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用に対して保険金をお支払いする保険です。

※海での活動は除きます

保険料、補償、加入方法を見直して、さらに充実!

※平成28年4月20日より

日本アルプス各地や八ヶ岳などの主要な登山口への便利なアクセスとしてすっかり定着した登山バス「毎日あるぺん号」。

電車・バスなどを乗り継ぐ面倒もなく、各地に早朝に到着できることから、利用者が増え続けています。

日本山岳遺産基金賛助会員の(株)毎日企画サービスでは、今期も夏・秋を中心に毎日あるぺん号を企画・実施いたします。

登山にかかる日数やコストの軽減をお考えの方は、登山装備のひとつとして、ぜひご活用ください。

山小屋(95軒)とバスの自由な組み合わせで申し込みができるセットプランもお見逃しなく。

群馬県上野村に自炊宿泊施設が誕生

「上野村自然体験学習の家 木森れ陽」

完成間際の「木森れ陽」(写真=打田鍈一)

浜平温泉しおじの湯(写真=打田鍈一)

西上州の上野村は、かすかな道型を探る岩山の宝庫だ。その上野村にこのほど「上野村自然体験学習の家 木森れ陽」がオープン。村での体験イベントや小中学校の校外学習などを主な目的に建てられたが、個人での登山にも利用できる。かつてあった「三岐学生の家」跡地で、日帰り温泉の「浜平温泉しおじの湯」の目前だ。

自炊が基本で調理室を利用でき、1泊大人3300円。調理道具、食器に加え、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器などが無料で使える。宿泊者は「しおじの湯」を村民価格の300円で利用できる。「しおじの湯」で食事もできるが17時まで。利用時間は15時~10時。

天丸山、帳付山、大山、笠丸山、シラケ山、金毘羅山、高反山、高天原山、マムシ岳、品塩山、などなど個性あふれる山々の登山基地として、山仲間の合宿気分で利用できる。

問い合わせ・申し込みは上野村産業情報センター TEL0274-20-7070まで

詳しくは下記をご参照ください。

http://www.uenomura.jp/tourism/play/komorebi.html

山岳写真同人四季写真展『四季日本の山』

5月29日(日)から、東京・汐留にて開催

日本の山岳美を、自家プリントで、組作品としてB1パネル(1030mm×728mm)に組み込んで表現した作品展。全14作品が展示されます。

***

会場:共同通信本社ビル 汐留メディアタワー3F、ギャラリーウォーク

日時:5月29日(日)~7月2日(土)

9:00~19:00(最終日14:00まで)

会期中無休・入場無料

詳細は下記URLにて

http://www.doujin-siki.com/

尾瀬の山小屋でアルバイト募集

尾瀬ヶ原に面した「原の小屋」

山岳地の湿原では日本一広い尾瀬ヶ原より、至仏山を望む

緑に囲まれた静かな環境です

尾瀬ヶ原に面した「原の小屋」では、夏から秋に山小屋を手伝ってくれるアルバイトを募集しています。

「原の小屋」は、約50年にわたり尾瀬の自然の中で、多くの登山者を迎えてきた老舗山小屋です。毎日入れるお風呂、水洗トイレ、従業員用無線LANを設備しています。樹林に囲まれた穏やかな環境で、山小屋の仕事をしてみませんか?

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期間:6月~10月下旬。期間については応相談。

時間:05:00~20:30 交替で休憩をとりながらの業務です。

年齢は問いません。

待遇:日給7,000円~。

まずは電話でお問い合わせください。

TEL:03-6744-1918(山と溪谷社内・原の小屋担当まで)

090-8921-8314(小屋直通)

所在地:〒967-0521 福島県南会津郡檜枝岐村燧ヶ岳1

E-Mail oze.haranokoya@gmail.com

『大きな地図で見やすいガイド 八ヶ岳』

見やすい! わかりやすい!

大きな縮尺の地図に詳細なデータを盛り込み、登山ビギナーにもわかりやすい、と好評の「大きな地図で見やすいガイド」シリーズに八ヶ岳がラインナップ。山岳ライターが実際に歩いて取材して集めた最新情報をもとに、コースの魅力や注意点などを記載。地図に慣れていない人、登山計画をまだ立てたことのない人などに特におすすめのガイドブックです。

https://www.yamakei.co.jp/products/2815183110.html

著者:柄沢啓太/発売日:2016年5月20日/販売価格:1,400円+税/ページ数:112ページ/判型:B5判/ISBN:978-4-635-18311-6

2016年4月~5月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『マウンテンスポーツマガジン』Vol.4 トレイルラン2016SPRING 4/8 960円+税
『山と溪谷』2016年5月号 4/15 952円+税
『ときめく化石図鑑』 4/15 1,600円+税
『登山用具2016』 4/16 1,200円+税
ヤマケイ文庫『定本 山村を歩く』 4/22 950円+税
『CLIMBING joy』No.15 4/26 1,100円+税
『ワンダーフォーゲル』2016年6月号 5/10 926円+税
『富士山ブック2016』 5/14 926円+税
『山と溪谷』2016年6月号 5/14 952円+税
『おいしい雑草 摘み菜で楽しむ和食』 5/20 1,500円+税
『大きな地図で見やすいガイド 関西南部』 5/20 1,600円+税
『大きな地図で見やすいガイド 関西北部』 5/20 1,600円+税
ヤマケイ文庫『四季の摘み菜12カ月』 5/20 880円+税
ヤマケイ文庫『パイヌカジ』 5/20 880円+税
『大きな地図で見やすいガイド 八ヶ岳』 5/20 1,400円+税
『CAMP LIFE はじめてのキャンプQ&A』 5/23 880円+税


株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
勝峰富雄
編集スタッフ
佐々木惣
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦
プロデューサー
齋藤純一

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本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。