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今週末の「山のワンポイント天気」

『山岳気象大全』の著者であり、ウェブサイト「山の天気予報」を運営しメールでの天気予報配信も行なっている株式会社ヤマテンの気象予報士、猪熊隆之さんによる解説です。今週末の山行に役立ててください。

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梅雨前線が日本海に北上することが多くなり、いよいよ梅雨明けが近づいてきた感じがします。先週、会津朝日岳に山の天気を勉強するツアーで行きました。稜線では風雨が予想される天気でしたので、私も本気モード。引き返す場所や風雨が強まるタイミング、登山道におけるリスクをご参加者の皆様と真剣に語り合い、私にとっても良い勉強になりました。

さて、今週末の天気ですが、台風1号が台湾から東シナ海付近に進み、台風からの温かく湿った空気が入る見込みです。この影響で、雲が広がる所が多く、東日本から西日本の山岳では広く雨となる見込みです。また、10日(日)は北海道を除き、雨の範囲が少なくなりますが、雲に覆われる所が多いでしょう。そうした中でお天気が良さそうなのが、9日(土)は東北地方北部の山岳、10日は東北地方中部と北部の山岳です。

花も良い時期ですから、今週は梅雨空が広がる地元を抜けだして、ちょっと遠出してみるのもいいかもしれませんね。

(文責:猪熊隆之)

「山の天気予報」(月額324円)

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https://i.yamatenki.co.jp/

信州の山岳遭難現場より

島崎三歩の「山岳通信」。

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難の代表的な事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を配信しています。

6月29日に配信された第32号、7月4日に配信された第33号では、6月中旬から下旬にかけて長野県で発生した遭難事例が紹介されています。山岳遭難のリスクをリアルに伝えるものですので、今後の山行にぜひ役立ててください。

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・6月10日、3人パーティで黒班山に入山した56歳女性が、山頂付近でめまい、吐き気を訴え、動けなくなりました。同行者からの救助要請を受け、県警ヘリで救助し、佐久市内の病院へ搬送しました。

・6月10日、単独で焼岳に入山していた62歳男性が下山中に転倒し、右大腿部骨折などの重傷を負いました。同人から消防に救助要請があり、県警ヘリで救助し、松本市内の病院へ搬送しました。

・6月21日、単独で南アルプスに入山した50歳男性の親族から「下山日が過ぎても戻らない」という通報があり、警察で捜索したところ、男性所有の車両が飯田市上村のしらびそ峠駐車場で発見されました。単独で大沢岳または奥茶臼山方向に入山後、行方不明になったものとみられ、飯田署及び山岳救助隊で捜索しています。

(内容は長野県警察本部の発表時点のものです)

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下記URLより、バックナンバーもご覧いただけます。今後の登山にぜひ役立ててください。

http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html

(文=週刊ヤマケイ編集部)

表妙義・倒木災害で通行止めになっていたコースが通行可能に

金鶏橋~一本杉間の七曲コース

先週の週刊ヤマケイにて、表妙義で倒木災害による通行止めが発生した旨をお伝えしましたが、妙義山岳救助隊などの尽力により、7月4日午後、七曲コース(金鶏橋~一本杉間)が開通しました。

なお、妙義山では最近、一般コースの胎内くぐり(一般コースというにはあまりに危険ですが)で墜落死亡事故があり、中之嶽へのクサリ場でも滑落重症事故が起きています。いずれもバリエーションルートではなく、一般コースですが、妙義山は他の山に比べてそれだけ危険度が高い山であることを、再認識していただきたいと思います。

(情報提供=打田鍈一/山歩きライター)

岡 孝雄さん

モノクローム写真展開催にあたって

写真展にて、登山仲間と。作品は「秋雨の谷・谷川岳」。中央が岡さん

今回の写真展で展示される岡さんの作品「筑波の里」

1968年に創立され、現在100名を超える会員を擁する山岳写真同人四季。その会員が中心の写団創美が7月7日より、東京・四谷で写真展を開催します。各出展者が自分でプリントしたモノクローム作品の魅力を組作品で表現したもので、今回はその写真展の主幹を務められている岡 孝雄さんにモノクロ写真の魅力や写真展についてお話を聞きました。

(聞き手=佐々木 惣 『週刊ヤマケイ』編集部)

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佐々木:今回の写真展は「デジタルモノクロームの美 写団創美」というタイトルですが、モノクロの山岳写真の魅力について教えてください。

岡:銀塩写真の歴史、特にモノクロ写真は200年以上の歴史があり、先輩の方々が多くの苦労と実践を積み重ねた中で現在があります。近年はカラー写真全盛ですが、「色でない黒と白」で表現するモノクロ写真は、かえって新鮮な印象があり、特に若い女性を中心に静かなブームが再来しています。

山岳写真においては、岩と雪の無機質な世界や、変化する天候、植物や動物の生態など、表現したいものがさまざまですが、自然光のみによるライテイングが頼りです。モノクロ写真は主題を明確にするので、その質感と立体感を表現するには適しています。

デジタルカメラが登場して以来、暗室作業から解放され、モニターを見ながらより創造性を伴った自己表現が可能になりました。銀塩で培った技術と感性をいかして、デジタルによる新たな可能性を追求するのが今回の写真展です。

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佐々木:今回の写真展を開催するにあたって、苦労された点はどのへんですか?

岡:デジタルでモノクローム表現をすることが、多くの人たちの手でなされています。これらの方々との交流と情報交換が行なえたなら、我流によらない柔軟な姿勢で対応でき、新たな作品ができたのになぁ、と思います。特にデータのソフトウェアを含むモノクロ処理や、プリンター機種と印画紙の選定、テストプリントを積み重ねる費用の点など。まだまだ多くの経験が必要とされました。

また、発表会場の確保も苦労しましたが、担当者をはじめ、メンバーの努力でなんとか解決できました。

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佐々木:今回の写真展の見どころを教えてください。

岡:山岳写真中心の活動をしている出展者9名が、今回は必ずしも山岳にこだわらず、各自4点の組・連作の形でテーマを設定して発表しています。撮影・現像・プリントを自らの責任で行ない、デジタルモノクロームでの自己表現をしています。創意工夫を重ねた作者と作品それぞれの、個性と表現方法をみていただきたいと思います。

感想などお聞かせください。大いに力となります。

蔵王連峰・熊野岳

「馬の背登山道」の通行止め自主規制が解除されました

蔵王を代表する花のひとつ「コマクサ」(写真=福井美津江)

緊急避難路(正面)。右手は馬の背登山道(6月27日撮影)(写真=福井美津江)

7月2日、晴れのち曇りのち雨

昨年4月に発表された火口周辺警報が同年6月に解除されたものの、安全を確保するため想定火口域内にある「馬の背登山道」を通行止めとする自主規制が行なわれました。宮城県側の蔵王レストハウス(刈田岳)から山形県側の熊野岳へ続く稜線が一部通れないとなると中央蔵王の登山コースは不便なものでしたが、馬の背登山道の西側に緊急避難路を整備していただき、自主規制が今月1日に解除となりました。

ちょうどコマクサのよい時期で、宮城県側から熊野岳のコマクサを稜線伝いに見に行くことができました。

入山される前は最新の火山活動と緊急避難路を確認しておきましょう。

なお、蔵王に関する山形県のホームページは下記になります。

http://www.pref.yamagata.jp/sangyo/kanko/joho/8020072zaozantoppage.html

(文=福井美津江)

南八ヶ岳・権現岳~西岳

レンズ雲を見上げつつ登った南八ヶ岳の岩峰

左の岩峰は権現岳の頂上、右奥の山並みは南アルプス。上空にはレンズ雲が浮かんでいました(写真=木元康晴)

ギボシの岩場を慎重にトラバース(写真=木元康晴)

7月2日~3日、2日曇り、3日曇り時々雨

梅雨の合間を狙って、八ヶ岳に行ってきました。登りは大泉口コース。歩き始めてしばらく、視界は今ひとつだったのですが、前三ッ頭を過ぎるころから周囲の山々の姿が見えるようになってきて、南アルプスや富士山を背にしながらの登りとなりました。しかし山並みの上にはレンズ雲が浮かび、上空の風の強さが感じられました。

権現岳に登頂した後は、すぐ下に立つ権現小屋に宿泊。小ぢんまりとしたランプの山小屋であり、快適な一夜を過ごすことができました。

翌朝は出発前に予想したよりも悪い、ガスに包まれて風も強い天候。やはり前日の空模様は、翌日の悪天候を告げるものでした。この日は当初はキレットを通過して赤岳に向かう予定でしたが、無理をせず青年小屋方面に向かうことに。ギボシの岩場を慎重に通過し、乙女の水で喉を潤してから、西岳を越えて富士見高原に下山。予定のコースが歩けなかったのは残念でしたが、夏山前のトレーニングとしては充実した内容の登山でした。

(文=木元康晴/登山ガイド)

中央アルプス・摺古木山、安平路山

安平路小屋でヒカリゴケを発見

安平路小屋の出入りは左側のサッシの窓から(写真=原 誠一)

ヒカリゴケのアップ(写真=原 誠一)

6月29日、雨のち曇り

南信州飯田市の裏山、摺古木山と安平路山を目指しました。パートナーは、中央アルプスや南アルプスなど、南信州の山々の開拓や大平宿の保護に尽力された故羽場崎清人氏の奥方ます子さん。今回は、故人の三回忌の追悼登山です。

まずは、自家用車で大平宿の奥にある東沢林道の終点、摺古木山自然公園休憩舎まで入りました。休憩舎から登山道に入りしばらく登ると、両サイドからクマザサが生い茂り、両手を使っての藪漕ぎが摺古木山の山頂まで続きました。摺古木山からシラビソ山までは開けていましたが、その先の登山道はササに覆われていました。

どうにか安平路小屋にたどり着きました。この小屋は、故羽場崎氏が中心となって、平成2年に建てられました。実は小生も基礎作りと水場の整備に参加した思い出深い小屋です。正面玄関の戸は開かないので、向かって左側のサッシの窓から小屋に入りました。小屋に入り、ゴミの片付けなどをしていると、土間にあるベンチの下が光り輝いて見えました。よくみると、ヒカリゴケであることがわかりました。他にも、棚の下などがうっすら光っています。今後もこのヒカリゴケが見られるように、今後は説明書きをして、利用者に注意を喚起するようにしたいと思います。もし、ヒカリゴケの保護の方法にアドバイスをいただける方がいらっしゃいましたら、お手数をおかけしますが、アルプスネイチャークラブもしくは、飯田市のアルススポーツ(0265-22-6914)まで、ご連絡をいただきたくお願い申しあげます。

なお、小屋から安平路山へのトレースをたどりましたが、藪漕ぎがますます厳しくなったため、断念しました。同ルートの整備については、管理母体である飯田市へ情報を提供し、改善を求める予定です。

日本二百名山である安平路山を目指される方は、当面の間、時間にゆとりを持って行動して頂きたいと思います。

(文=原 誠一/アルプスネイチャークラブ ・登山ガイド)

南アルプス・北岳

キタダケソウを求めて

間ノ岳の上に見えるさそり座が美しい。尾の方には天の川も見える(写真=伊藤哲哉)

新緑が眩しい北岳バットレス。荒々しい岩稜と新緑の共演である(写真=伊藤哲哉)

6月26日~27日、曇りのち晴れ

広河原に午前6時に到着すると北岳は雲の中でした。晴れるのか不安でしたが、歩みを進めます。大樺沢の雪渓は痩せていて、ほぼ夏道を歩くことができました。北岳バットレスも見えず黙々と左俣を登り高度を上げていきます。八本歯のコルには正午近くに着きました。まもなく、お花畑に着くと今年のキタダケソウはもはや盛りを過ぎているようで、きれいなキタダケソウは少ししかありません。北岳山荘付近には、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、イワベンケイ、チョウノスケソウ、ミヤマオダマキ、キバナシャクナゲなど百花繚乱でした。珍しくミヤマムラサキを見かけました。貴重な花であることを知ります。

夜になると、晴れてきました。さそり座の付近に火星と土星がよく見えます。午前1時すぎに撮影を始めました。この時期は、日の出時刻が早いので、ゆっくりと寝ることもできません。気温は手元の温度計で5度ほどでしたが、風が強くかなり寒さを感じました。しかし、誰もいない中、満天の星をひとりで眺めることに喜びを感じるとともに感謝の念がわいてきました。

やがて東の空が白んできて撮影を終了。朝焼けと富士山が少しずつ明るくなっていく姿にしばし時間を忘れます。

体力に自信がなかったので、予定を変更し、すぐに下山しましたが、太陽に照らされるバットレスが印象的でした。

(文=伊藤哲哉/『改訂新版 千葉県の山』共著者)

秩父・二子山

ウチョウランを見つけに起伏の激しい岩稜登行を楽しむ

岩溝に秘かに咲くウチョウラン。まるで一輪挿しのような風情(写真=奥谷 晶)

低山とは思えない偉容を誇る西岳本峰南面の岩壁(写真=奥谷 晶)

7月2日、曇りのち晴れ、無風

低山ながら、切り立った断崖、絶壁に富んだ山容を誇る二子山は、下部には最難ともいわれるフリークライミングのエリアを持つことでも知られています。この日は、梅雨末期の短い晴れ間を期待して、ウチョウランが咲くという岩稜歩きに出かけました。

まず東岳を登るころにはガスに覆われて、周囲は真っ白で展望ない状態でしたが、次第にガスがはれ、日差しが出てくると、風がなく、30度を越えるかのような蒸し暑いなかの岩稜登りを強いられ、体力を消耗させられます。岩稜の登行は、石灰岩特有の鋭くきれたぎざぎざの岩角や岩穴を使うことで、ホールドは豊富ですが、逆に足の置き場には注意が必要です。この日は下地がぬれていて、泥状になっていて、非常に滑りやすく、また靴底に泥がついた状態では、スタンスが信用できません。岩場の下降は特に慎重さが必要です。「上級者コース」とされている直登ルートは、鎖が撤去されているので、登り始めたら引き返すことはさらに困難と思われます。

それでも岩稜帯の、わずかな岩の隙間に秘かに咲くウチョウランを見いだすことができ、気の張り詰めた岩稜登りの緊張感をひととき、和らげてくれます。なお、撮影のため両手を使えるようにすることも含めて、ハーネスとセルフビレイを装備し、万全を期しました。

(文=奥谷 晶)

※編集部注:このコースは一般コースですが、難度の高い岩稜帯を進みます。初心者、初級者のみでの入山は控えてください。

奥多摩・南秋川矢沢軍刀利沢

訪れる人を飽きさせない刺激的な沢

中間部10mのナメ滝。水線上を快適に登れる。ロープでの確保は必要(写真=山田哲哉)

7月2日

奥多摩・南秋川上流の沢は、標高1000mにも満たない穏やかな低山から流れ出たとは思えない刺激的なところが多いです。この軍刀利沢(ぐんだりざわ)も、矢沢林道から下り立つ出合は小さく、流れも容易に飛び越えられる小ささですが、入渓すると8mから10mの規模の登れる滝が次々と現われ、訪れた者を飽きさせません。

ここは林業の山なので、一時、伐採の木が谷を埋めたり、アプローチが林業の作業の場と化したりと、いろいろなことがありましたが、最近は落ちついているようです。

時間をかければ、ほとんどの滝が直登できるのも魅力です。この日、都心の気温は30度を越えた暑い日でしたが、サラサラと流れる滝を楽しみました。

最後は水源からわずかな登りで甲武相県境尾根の三国峠のすぐ西下に出て、5分で生藤山に登れました。この軍刀利沢の他にも同じ規模の楽しい沢が南秋川にはたくさんあります。 

なお、大滝を登るには50mロープが欲しいところ。カムもよくききます。

(文=山田哲哉/山岳ガイド「風の谷」主宰 (株)KAZEエクスペディション顧問 山岳ガイドⅡ)

※編集部注:沢登りは専用の用具や知識、技術が必要です。登山初心者、初級者だけで入渓することは避けてください。

奥多摩・鷹ノ巣山坊主谷

次々と滝が現われ、原生林も美しく、素晴らしい谷

水しぶきを浴びて快適な滝登り(写真=山田哲哉)

核心部・五段幅広い滝のゴルジュ。ここからは大滝は陰になって見えない(写真=山田哲哉)

7月3日

鷹ノ巣山避難小屋の水場を水源とする坊主谷に行ってきました。奥多摩湖に注ぐ峰谷川の支流です。入山前に奥多摩に詳しい友人から「クマがたくさんいるから気をつけて」と注意されました。

林道にかかる橋が入渓地です。堰堤を越えた所から次々と飽きることなく滝場が続きます。頭上は広葉樹の原生林で大きなブナやサワグルミが見られました。

最初のゴルジュは、まんなかの滝は登れましたが小さく巻きます。次々と10m前後の滝が続き、ザイルを出しての直登が忙しくなります。やがて幅広い五段の滝からなるもっとも立派なゴルジュが現われました。この谷で最も美しい所です。最初の三段は巻き気味でも直登。落ち口に立って初めて最大の13m大滝と出会います。釜も大きく、ボロボロの壁を中間まで登ってから落ち口にトラバース。泥混じりの壁が崩れやすく、これは恐かったです。さらに、もうひとつ快適な滝を直登してゴルジュを終えました。

この上はかつてのワサビ田の跡が続き、ナメ滝が増えて穏やかな渓相に変わります。本来なら水源まで溯行するのが「風の谷」の原則ですが、滝の突破に時間がかかり、奥集落の水道施設のある箇所で溯行を打ち切り、作業道を鷹ノ巣山浅間尾根登山道に向かって下山しました。

坊主谷は滝も多く、原生林も美しく、手応えのある良い谷です。もう少し多くの溯行者を迎えても良い谷だと思いました。

(文=山田哲哉/山岳ガイド「風の谷」主宰 (株)KAZEエクスペディション顧問 山岳ガイドⅡ)

※編集部注:沢登りは専用の用具や知識、技術が必要です。登山初心者、初級者だけで入渓することは避けてください。

鎌倉・天園

炎天下の紫陽花

天園にあった名物茶屋は跡形もなくなり、残った紫陽花が寂しげた(写真=白井源三)

炎天下で首をうなだれていた紫陽花。観光客は大汗をかいて鑑賞(写真=白井源三)

7月1日、晴れ

天園の名物茶屋が更地になっていた、と知人から連絡をもらって驚き、終わりかけと思う明月院の紫陽花鑑賞を兼ねて梅雨の晴れ間に訪れました。

朝露に濡れながら明月院コースを登り、勝上献(しょうじょうけん)の展望台に着くと、足元に半僧坊がのぞけるほどに樹木が伐採されていました。建長寺や鎌倉市街はまだ朝もやの下。大平山までの稜線を歩きます。

十王岩を過ぎ、覚園寺分岐で朝4時から歩いているという登山者に会いました。大平山へ飛び出て、茶色の岩を下り、天園に着くと、材木一本も残っていない更地が広がっていました。天園の看板と片隅の紫陽花が茶屋の往時を告げているようでした。

ひさしぶりに建長寺を拝観したくなり、道を引き返します。覚園寺分岐の百やぐらを散策して、勝上献から半僧坊へ下り、中学生の遠足グループでにぎわう建長寺へ。雨空に似合う紫陽花が、この日は梅雨明けを思わせる灼熱の日差しを反射して首をうなだれていました。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

滋賀県・三上山

名神高速を走るとき、いつも気になっていた「近江富士」

みずみずしい緑滴るウラジロ林(写真=舩越 仁)

北尾根縦走路から振り返る近江富士(写真=舩越 仁)

6月27日、晴れ

貴重な梅雨の晴れ間を狙い、早朝に岡山を出発しました。

登山口に選んだ近江富士花緑公園はあいにくの定休日(月曜)のため、駐車場ゲートはすべて締まっていました。仕方なく、公園外れの総合教育センターに駐車させていただきます。

そして植物園向かいのロッジから山頂を目指します。山腹を巻いている中段の道から上は、健脚コースを登りました。直登で高度を稼ぐ急登です。私たちは山頂に立つ祠のすぐ下の展望岩から大津方向の眺望を楽しみ、また苔の谷の奥からは、東の鈴鹿山系を眺めることができました。下山では、登って来た直登コースをS字に横切る一般コースを下りました。

中段の道まで降りると左に折れ、北尾根縦走路に向かいます。縦走路には風化花崗岩のザレ場もあり、特に下りでは滑らぬよう注意が必要です。

低山の尾根道にもかかわらず琵琶湖方向の眺望もよく、石のトンネルや奇岩もあるミニ縦走を楽しみ、森林センターに下山しました。

(文=舩越 仁/みつがしわ山の会)

裏磐梯・雄国沼

湿原の花は終盤です

黄色のじゅうたんの時期は少し過ぎてしまいました(写真=葉貫正憲)

雄国沼のほとりに立つ雄国沼休憩舎(写真=葉貫正憲)

7月4日、曇りのち小雨

いまにも雨が降りだしそうな空の月曜日にもかかわらず、雄子沢(おしざわ)登山口の駐車場はほぼ満杯でした。

登山口から湿原までの往復約10kmを歩きます。標高差は約300mですが、登山道はぬかるんで歩きにくかったです。

沼の手前にある休憩舎でひと休みしていると、霧雨が降り出したので急いで上下の雨具を着込みます。雨の湿原を歩きましたが、霧が立ち込めとても幻想的な風景でした。

残念ながらニッコウキスゲなどの花々は終盤を迎え、あちらこちらにポツリポツリといった感じです。ただ草むらに目を凝らすと、トキソウやサワランがかわいらしい姿を見せていました。

湿原から休憩舎に戻って昼食をとり、下りは慎重に駐車場まで戻りました。8時30分にスタートし、下山は12時50分。総行程4時間20分でした。

雨中歩行練習を兼ねた山歩きだったので、予定通りに歩くことができたのはよかったと思います。

(葉貫正憲/福島県/68歳/よく行く山:会津百名山)

北アルプス・笠ヶ岳

好展望と稜線の花を愛でる山旅

青空に浮かぶ笠ヶ岳と小笠(写真=山田芳生)

槍・穂高全体を見通すことができました(写真=山田芳生)

6月26日~28日、26日雨、27日快晴、28日雨

梅雨の切れ間に友人と新穂高温泉から笠ヶ岳に行ってきました。予想と反して初日はずっと雨の中を急登することになり、途中から引き返す数人の登山者の方々とすれ違いました。稜線での風、雨やガスの状態を教えてもらう中で引き返そうかどうしようかと迷いましたが、良化の方向でしたし、一瞬空が明るくなったので先に進むことにしました。

夜中もガスが出ていて何も見えなかったのですが、運の良いことに夜明け前にはガスが消え、笠ヶ岳山荘の前に槍・穂高の全貌が現われました。そして山頂からは360度の大展望で、幸運に感謝です。

そのあと双六小屋まで稜線を縦走しましたが、秩父平にも歩行に影響のある雪渓は残っておらず、危険は感じずに歩くことができました。弓折岳稜線ではハクサンイチゲ、シナノキンバイ、キヌガサソウなどの花が咲き、ライチョウの親子も見ることができました。

最終日は双六小屋から雨の中を鏡平経由で新穂高温泉に下りましたが、小池新道も危険な場所はなく、持って行ったアイゼンも使うことはありませんでした。

(山田芳生/兵庫県/61歳/よく行く山:六甲、長野の山)

上州・武尊山

3年越しの悲願を達成

武尊(ほたか)山頂からの剣ヶ峰山(写真=梅沢咏三郎)

剣ヶ峰山とシャクナゲ(写真=梅沢咏三郎)

6月23日、曇り時々晴れ

私の大学ワンゲル部は10数年前に廃部となりましたが、武尊山麓にある山小舎は健在です。70歳を過ぎたOBが山小舎の雪かきに集まっていましたが、3年前から武尊登山計画が始まり、ついに実行の日が来ました。

武尊神社奥の駐車場から山頂まで4時間半。50分歩き10分休みを繰り返しますがスピードは超ゆっくりです。みごとなシャクナゲを鑑賞した後、木の根だらけの急坂悪路の下山に悪戦苦闘。なんとか全員バテることなく、3年越しの悲願が実りました。

(梅沢咏三郎/東京都/69歳/よく行く山:奥多摩、上越の山)

シエラネバダ・ヨセミテ

シエラネバダ山脈の旅1

サンライズのメドウズから振り返って見た尖峰カテドラルピーク(写真=大久保かがり)

快晴のハイシエラ。樹林帯を出ると花崗岩の上を歩く(写真=大久保かがり)

6月8日、晴れ

ヨセミテ渓谷を出発して3日目、マーセドレイクから北上しサンライズまでの15kmが今日の行程です。樹林帯は山火事で焼け焦げているところが多く、倒木のためにトレイルがわかりにくかったのですが、何度か行ったり来たりしながら峠に向かって登りが続きます。蚊の少なそうな小川で足をつけて休憩しました。

標高が上がると、トレイルが土の上から花崗岩へと変わり徐々に残雪が現われます。2870mの峠を越えて視界に入ってきたのは、まだ多くが雪で覆われた岩山と針葉樹の世界でした。メドウズと呼ばれる広い草原地に雪解け水が流れ込んで池のようになり、ヨセミテ渓谷とはまったく違う景色です。振り返ると尖峰カテドラルピークが凛々しくそびえ立っていました。

(大久保かがり/東京都/よく行く山:北アルプス)

シエラネバダ・レッズメドウズ

シエラネバダ山脈の旅2

ミナレットやマウントリッターを望むレッズメドウズへの下り。山火事の焼け跡が続く(写真=大久保かがり)

デビルズポストパイルと呼ばれる溶岩が柱状に冷えて現われた不思議な空間(写真=大久保かがり)

6月15日、曇り

前日、レッズメドウズに下りてきた時も風が強かったのですが、この日も風が冷たく、長袖を着ていてもひんやりとしています。気温は10度。まだ日が昇りきらないうちにデビルズポストパイルと呼ばれる柱状玄武岩の脇を通りました。柱のようかと思えば端の方は切り口が見えているという、なんとも立体的で不思議な形の火山の現われ。感心しながら進みます。

20年前の山火事の跡は今も荒れたままで、まだ背の低い松やモミを見ると、自然が元の姿に戻るのには本当に時間がかかるなあと思いました。

ジョンストンレイクなどに寄り道しながら、キャンプをするアグニュウメドウズまで7時間で到着。この先でクマにあったので移動してきたというふたり組と、もうひとりと、4張りのテントとなりました。風が強く、夜は氷点下となりました。

(大久保かがり/東京都/よく行く山:北アルプス)

第五十回

ホームから急登続く谷川岳(登り窯)

自家製の梅干しあればバテ知らず(ブロッケンの妖怪)

立派さに思わず祈る金精様(にいしばG)

本当にこれゴアかよ?と汗っかき(山形山人)

キジウチにそれたつもりがそこ登山道(ペケまるこ)

【寸評】

一句目、登り窯さん。土合の駅か、西黒尾根か。景色が見えるだけ西黒尾根のほうがマシかもしれませんね。

二句目、ブロッケンの妖怪さん。私も山行時にはいつも「小梅ちゃん」をポケットに忍ばせています。

三句目、にいしばGさん。なんというストレートな句でしょうか(笑)

四句目、山形山人さん。かつてのハイパロン雨具を知る身としては、ゴアテックス雨具は神様からの贈り物です。

五句目、ペケまるこさん。これはありがち! でも女性は「お花摘み」でお願いいたします・・・・・・。

【段位】登り窯さんは8000m峰「ブロード・ピーク」に、ブロッケンの妖怪さんには「ガッシャブルムⅠ峰」に昇段です。にいしばGさんは残念ながら「マナスル」でビバーク。山形山人さんも「ダウラギリⅠ峰」でビバーク。ペケまるこさんはいよいよエベレスト「C3」を出発して最終キャンプ「C4」に向かいます。

【応募方法】

山に関する川柳を募集します。投稿先メールアドレスは「weekly@yamakei.co.jp」です。メールの件名には必ず「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。ペンネームでの投稿も受け付けております(読者の登山レポートはペンネームでの投稿不可)。なお、ご投稿いただいた方には1000m峰から始まる「山の川柳段位」を授与します。ふるってご応募ください。

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」「山の川柳」「よもやまばなし」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんから表紙写真、登山レポート、山の川柳を募集しています。また新たに「よもやまばなし」も募集します。ぜひあなたの作品をお送りください。

【表紙写真について】

●タテ位置で撮影した写真に限ります。

●横幅1200ピクセル以上のjpeg画像。

●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!


【よもやまばなし】

山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出などを募集します。お気軽にご投稿ください。こちらの投稿もペンネーム可です。文字数は400字以内でお願いします。


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※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

登山の「まさか」に! レスキュー費用保険で、確かな安心を。

山岳遭難が増えています。無理のない日程、万全の装備、登山届、そして「レスキュー費用保険」。まさかの捜索・救助費用にしっかり備えて、安心登山を楽しみましょう!

登山やアウトドアスポーツなど、日本国内での野外活動中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用に対して保険金をお支払いする保険です。

※海での活動は除きます

保険料、補償、加入方法を見直して、さらに充実!

※平成28年4月20日より

日本アルプス各地や八ヶ岳などの主要な登山口への便利なアクセスとしてすっかり定着した登山バス「毎日あるぺん号」。

電車・バスなどを乗り継ぐ面倒もなく、各地に早朝に到着できることから、利用者が増え続けています。

日本山岳遺産基金賛助会員の(株)毎日企画サービスでは、今期も夏・秋を中心に毎日あるぺん号を企画・実施いたします。

登山にかかる日数やコストの軽減をお考えの方は、登山装備のひとつとして、ぜひご活用ください。

山小屋(95軒)とバスの自由な組み合わせで申し込みができるセットプランもお見逃しなく。

電書情報

山と溪谷社の新刊も既刊も電子書籍で

多くの読者の方に親しまれるようになった電子書籍。いま、山と溪谷社のほとんどの新刊書籍は、紙の本の発売とほぼ同じタイミングで電子書籍を購入いただけるようになっています。また、既刊書籍の電子書籍化が急ピッチで進んでいます。「読みたい!」と思ったとき、すぐに読めるのが電子書籍のいいところ。今回は7月1日に発売開始となった5冊をご紹介します。

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『燃える山脈』

時代の流れに翻弄される安曇野の農民たち、徳川幕府の思惑、そして上高地の開拓の歴史を描いた長編歴史小説。

本体1280円+税

https://www.amazon.co.jp/dp/B01HT0ANX2

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『ヤマケイ山学選書 フリークライミングのススメ』

入門者に向けた「フリークライミング」のハウツー本。ボルダリング入門者にもオススメの1冊です。

本体800円+税

https://www.amazon.co.jp/dp/B01HHYTRRS

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『ヤマケイ山学選書 中高年に贈るラクラク登山術』

遅くなってから登山を始めた、いわゆる「レイトビギナー」への技術解説をメインにした1冊。

本体762円+税

https://www.amazon.co.jp/dp/B01HHYTSAO

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『自分でわが家を作る本』

失敗しないための設計方法や材料の買い方などセルフビルドの基礎知識と裏技を豊富な情報量で徹底解説。

本体1360円+税

https://www.amazon.co.jp/dp/B01HHYTROG

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『入門&ガイド バックカントリースキー&スノーボード』

豊富な図版で技術と知識の全般を解説し、バックカントリースキー&スノーボードルートガイド50エリアを収録。

本体1584円+税

https://www.amazon.co.jp/dp/B01HHYTRNW

ヤマケイ涸沢フェスティバル2016

7月28日~31日に開催! まずはメルマガ登録を

アウトドアライター高橋庄太郎さんのワークショップ「テント泊ノウハウ」では、庄太郎さんの装備を見ながら、涸沢でのテント泊ノウハウを学べます

もうすぐ夏山シーズン、そして涸沢フェスティバル(カラフェス)の季節がやってきます。

先週号では今年のカラフェスで気になるプログラムをご紹介いたしました。

今回はカラフェス参加のモデルプランをご紹介します。

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カラフェスに参加するには、2泊3日が基本となります。3日間で楽しむためのモデルプランをいくつかご紹介しますので、登山計画づくりのヒントにしてみてください。

●涸沢2泊のスタンダードプラン

28日(木)の朝に上高地に到着。標準コースタイム通りのペースで歩いて、15時前には涸沢へ。オープニングからカラフェスに参加します。

29日(金)は涸沢滞在を楽しみながら、ワークショップやトークイベントに参加。

30日(土)は朝のプログラムに参加して穂高に別れを告げ、下山開始。途中徳沢会場に寄ってテントブースを見学し、スタンプラリーで景品をゲット! 午後には上高地に到着します。

●のんびりペースで3日プラン

28日(木)の昼に上高地に到着。のんびり歩いてこの日は横尾山荘に宿泊します。

29日(金)は午前中に涸沢まで登り、午後からプログラムに参加。満天の星を楽しんで、涸沢に宿泊します。

30日(土)は早めに下山開始。途中徳沢会場に寄ってテントブースを見学し、スタンプラリーで景品をゲット! 昼過ぎには上高地に到着します。

●槍ヶ岳登頂とカラフェスを楽しむ2泊3日の欲張りプラン

29日(金)の昼に上高地に到着。のんびり歩いてこの日は徳沢会場で楽しみ、徳沢か横尾で宿泊します。

30日(土)は早めにスタートし、午後早い時間に槍ヶ岳山荘へ。時間があれば槍ヶ岳山頂を踏んでおきましょう。槍ヶ岳のプログラムに参加して、山荘に宿泊。

31日(日)はゆっくり往路を下山します。1日の行動時間が長いので、健脚向きのプランです。

体力・経験・時間があれば、飛騨側から穂高に登って涸沢に下ったり、岳沢から穂高を縦走して涸沢に入ったりと、さまざまなプランが考えられます。自分のレベルに合った登山計画を立てて、涸沢フェスティバルで会いましょう!

カラフェスの詳細については、カラフェス特設サイトをはじめ、メールマガジンで随時お知らせしています。

ぜひ下記カラフェスメールマガジンにご登録を!

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ヤマケイ涸沢フェスティバル2016公式サイト

http://ymm.yamakei.co.jp/karasawa/

メールマガジン登録フォーム

https://www.yamakei-online.com/secure/karafes2016_mailmg.php


「日本山岳遺産」認定候補地募集中

助成金総額200万円で、みなさまの活動を支援いたします

2015年度認定地、高知県の「三嶺の森をまもるみんなの会」の方々による、樹皮剥ぎ防止活動の様子

日本山岳遺産基金は山岳環境の保全、次世代の育成、安全確実な登山の普及などを目的に、賛助会員のみなさまのお力添えのもと、2010年より活動を続けております。

各地の山や山域を「日本山岳遺産」として認定し、そこで山岳環境の保全活動などを行っている団体さまに、助成金の拠出や、広報面での支援をさせていただくことも活動の柱としております。

今年も8月末日まで、2016年度の申請を承っております。全国各地の山々で、環境保全などの活動をなさっている皆さまからのご応募をお待ちしています。

詳しくは日本山岳遺産基金のウェブサイトをご覧ください。

http://sangakuisan.yamakei.co.jp/isan/

電話でのお問い合わせは03-6744-1900(担当=久保田、井澤、永田)までお願いいたします。

(日本山岳遺産基金事務局長 久保田賢次)

『ワンダーフォーゲル』8月号

ホンモノの山登りをしたいなら、北アルプスの岩稜へ

今回の特集は「岩とスリルの北アルプス案内」。大キレットを挟んで3000mの岩の稜線が連なる槍・穂高連峰と、国内屈指の岩の難所が山頂直下に控える剱岳周辺の二大岩稜エリアを、綴じ込み付録の概念イラスト&詳細マップとともに徹底的にガイド。もうひとつの岩稜エリア、後立山の八峰キレット、不帰の嶮も詳しく紹介します。また、足場の選び方、手の使い方などの歩行技術から、浮石の見分け方や岩場でのすれ違い方など安全確保の方法まで、岩稜踏破のメソッドも解説。この夏、北アルプスの岩稜を歩くための必読の特集です。そして特別付録には、今夏から施行される新たな国民の祝日、8月11日の「山の日」を記念したオリジナルサコッシュ(ポーチ)。鮮やかなブルーの生地にマップポケットの付いたサコッシュは夏山でとっても便利! 『ワンダーフォーゲル』と姉妹誌『山と溪谷』の合同企画です。

https://www.yamakei.co.jp/products/2816914122.html

発売日:2016年7月9日/販売価格:1,111円+税/ページ数:162ページ/判型:A4変形判/特別付録:ワンダーフォーゲル・オリジナルサコッシュ

6月~7月の新刊
商品名 発売日 販売価格(本体価格)
『燃える山脈』 6/3 1,600円+税
『ROCK&SNOW 072 夏号』 6/6 1,333円+税
『DVD登山ガイド 穂高』 6/10 1,800円+税
『山と溪谷 7月号』 6/15 1,018円+税
『新編 山のミステリー 異界としての山』 6/17 1,200円+税
『認知症は歩くだけで良くなる』 6/24 1,200円+税
『アウトドアで活躍! ナイフ・ナタ・斧の使い方』 6/24 1,300円+税
『山登りABC 難所の歩き方』 6/24 1,000円+税
『フライパンで山ごはん』 6/24 1,200円+税
『福岡県の山』 6/24 1,900円+税
『マウンテンスポーツマガジン VOL.5 トレイルラン2016 Summer』 6/30 1,200円+税
『伊豆半島南部のジオガイド』 7/8 1,800円+税
『東北・上信越・日本アルプス 沢登り銘渓62選』 7/8 2,500円+税
『ときめく妖怪図鑑』 7/8 1,500円+税
『山と溪谷』8月号 7/15 1,111円+税
『アルプス星夜』 7/15 3,600円+税
ヤマケイ文庫『穂高の月』 7/15 880円+税
『登山白書2016 CD-ROM付』 7/18 19,800円+税
『登山白書2016 CD-ROM無し』 7/18 9,800円+税
『ときめくヤマノボリ図鑑』 7/22 1,300円+税
アルペンガイド『高尾山と中央線沿線の山』 7/22 2,200円+税


『登山白書2016』

登山に関する最新データを網羅

ヤマケイ登山総合研究所が編集する『登山白書2016』が、いよいよ7月15日に刊行されます。86年の長きに渡り、さまざまな情報発信を続けてきた山と溪谷社が、登山界全般を通じて調査、収集、研究されている情報やデータを幅広くお伝えするものです。

今年度版は、「遭難事故をどこまで減らせるだろうか」という使命を果すべく、「山岳遭難事故の発生状況のまとめ」のウエイトを高く構成しました。「喜びを得られるはずの登山中に、図らずも起こってしまう事故を、少しでも減らしたい」という思いを込めての企画です。

他には登山届条例の制定・検討、火山活動の推移などのトピックスを巻頭カラーで紹介しているほか、山域別入山者数や、海外からの登山者数も掲載しています。

当社のYamakei Onlineによる「用具購買動向とブランド使用率」や、「登山と観光」「こどもの成長と自然体験」「クリーンハイクの世界的な広がり」等の調査データも、興味深い統計としてお届けします。「用具・ウェア素材のトピックス」「山岳気象の傾向」「書籍、雑誌の話題と動き」「エンターテインメント作品の動向」なども識者の方々に記していただきました。

さらに、「山岳トイレ改善レポート」「ドローンによる遭難捜索救助技術の開発」「行きたい山と行ける山を数値化してマッチング」「富士山測候所を活用しての登山医学分野の研究」等の最新研究についても、各分野の専門の方々にご寄稿いただいています。

発売日/7月15日/販売価格:19,800円(本書の内容を収録したCD-ROM付き)、9,800円(CD-ROMなし)判型:A4判/ページ数:288ページ(予定)

問合せ先=山と溪谷社 ヤマケイ登山総合研究所 久保田賢次

電話03-6744-1912、FAX03-6744-1929

kubota-ke@yamakei.co.jp

詳細は、山と溪谷社のHPをご参照ください。

https://www.yamakei.co.jp/products/?query=%E7%99%BB%E5%B1%B1%E7%99%BD%E6%9B%B82016

株式会社山と溪谷社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
編集長
勝峰富雄
編集スタッフ
佐々木惣
アートディレクター
松澤政昭
SSデザイン
塚本由紀(T&Co.)
技術サポート
福浦一広、金沢克彦

©2016 All rights reserved. Yama-Kei Publishers Co., Ltd.

本誌は、できるだけ正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、山行時はご自身で現地の最新情報のご確認をお願いいたします。