信州の山岳遭難現場より
島崎三歩の「山岳通信」。
長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を配信しています。
1月16日に第54号と55号が配信されました。54号では2016年12月18日から12月31日までの遭難事例が、55号では新年(2017年)の1月1日から1月3日にかけての遭難事例が掲載されております。
長野県の年末年始の山岳遭難発生件数は過去10年で最多の9件で、前年比5件増、死者は前年比2人増の3人でした。
遭難が、いつ、どこで発生したのかを知ることで、自分自身の遭難防止にぜひ役立ててください。
・12月25日、北アルプス西穂高岳から下山中の39歳男性がピラミッドピーク付近で滑落。右膝蓋骨骨折の重傷を負い、県警ヘリで救助しました。
・12月30日、八ヶ岳連峰赤岳で、地蔵尾根を下山中の38歳女性が滑落。右肘骨折の重傷を負い、県警ヘリで救助しました。
・1月2日、北アルプス八方尾根からスキーで滑走中の28歳男性が雪崩に巻き込まれました。県警ヘリで救助されましたが、意識不明の重体です。
・1月2日、南アルプス甲斐駒ヶ岳山頂付近で、38歳男性が滑落。多発性外傷で死亡が確認されました。
・1月3日、八ヶ岳連峰の高見石小屋付近で、58歳の男性が倒れているのが発見されました。県警ヘリで救助しましたが、低体温症による死亡が確認されました。
(内容は長野県警察本部の発表時点のものです)
なお、下記URLより、「島崎三歩の山岳通信」バックナンバーもご覧いただけます。今後の登山にぜひ役立ててください。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
(文=週刊ヤマケイ編集部)