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山岳遭難防止術

登山ガイドが実体験から遭難防止を考える【連載25】

役に立っているネガティブ思考

私はけっこう臆病というか慎重な性格であり、あまり無理はしないほうです。山に向かっても、予定のルートを登るのを途中で止めて、引き返すこともしばしば。最近では1月下旬に目指した八ヶ岳西面の岩稜ルートで、下部岩壁の途中から引き返しています。

思えばこういった傾向は、今から20年くらい前、30歳前後の体力、気力ともがピークであっただろうころからそうでした。当時、ロープを結び合うことが多かった仲間からはよく、

「お前は必ず登るという強い気持ちがないから、クライマーとして結果が出せないんだよ」

と言われたものです。また別の友人からも、

「木元さんといっしょに行くと、途中で帰ろうと言い出すことが多くて困っちゃうよ!」

などとも言われました。

確かに私は考えが少々ネガティブであり、天候や山のコンディションや自分の体調などに違和感があると、すぐに引き返すことを考えます。

とはいえ、山の様子の細かな変化にも気を配り、常に引き返すことや、エスケープルートからの下山を意識しつつ行動する習慣は、その後に生業とするようになったガイド登山では、非常に役立っています。自分の率いるパーティに予想しないアクシデントが生じたとしても、対応策はすでに頭の中にあるので、迅速に対処できるのです。

ちなみに私の登る気持ちのなさを口にした仲間は、その後大ケガをして後遺症が残り、登山からは完全に身を引きました。また私が帰ろうと言うのが困ると言った友人は、けっきょく山で命を落としています。ふたりとも私よりも優秀なクライマーだったのですが、同時に私以上にリスクを受け入れる性格だっと思います。その結果、取り返しのつかないことになってしまったのは、とても残念なことです。

無理をせずに引き返す判断ができるということも、山では大切なスキルです(写真=木元康晴)

リスクを受け入れる度合いを見直すことで遭難を回避する

この連載では主に、様々なシチュエーションごとに遭難の可能性を挙げてその対応策について記してきましたが、山の遭難の大きな要因は外的なものよりも、遭難を起こした人自身の安全に対する考え方や、リスクを受け入れる度合いによるものが大きいのではないか、とも感じています。なぜならば、30年近くになる私の登山経験の中で見ても、事故を起こす人はあまり危険とは思えないところでも繰り返し起こすし、起こさない人は難しい雪山などを何度も登っていてもゼロ、という人が、いずれも少なくないからです。

私の身近にはこれまでに4人、周りからの注意を聞き入れず、登山のセオリーを無視した独自のコース取りや天候判断、装備の選択を繰り返す人がいました。その4人はどうなったかというと、いずれも既に亡くなっています。4人ともが山での遭難でした。何とか防ぐ手立てはなかったのか、と後で自問自答もしましたが、こればかりは本人が聞き入れてくれない限りどうにもできません。傍で見て危なく感じる人は、やはり本当に事故を起こすのだと、なかば諦念のような思いすら抱いた4人の遭難でした。

また必ず登るという強い思いを持って山に向かう人も、悪天候や体調不良をおして登りがちです。これは山にのめり込み始めた体力と気力が充実した人のほかに、年長の方にも意外と多く見られる傾向です。年長の方は、翌年には年を重ねてさらに体力が落ちるというあせりがそうさせるのでしょうか。

しかし山での遭難は当事者だけの問題ではなく、周囲にも多大な迷惑をかけてしまうものです。今週はじめには、山での遭難者救助の訓練をしていた、長野県の防災ヘリコプターが墜落し、乗組員の方が亡くなるという痛ましい事故が起きています。山では救助する側にも、とても大きな危険があるということを再認識させられた出来事でした。

登山の危険はけっしてゼロにできるものではありませんが、折を見て、自分の安全意識やリスク受け入れの度合いを見直してみる、ということは意味があると思います。近年、遭難件数は増大傾向ですが、登山者各自がそういった見直しをすることで、遭難はもっと減らすことができるのではないか、と思えるのです。

(文=木元康晴/登山ガイド)

第2回 東京メトロポリタン・マウンテンミーティング

3月19日(日)東京都庁にて開催

トークショーの会場となるのは、東京都庁「都民ホール」。乗り入れの多い「JR新宿駅」西口からは、徒歩で約10分。バスでのアクセスも可能。

先週に引き続き、トークショーイベント『第2回 東京メトロポリタン・マウンテンミーティング』のプログラムを紹介いたします。

午後の部のプログラム、座談会「東京の山の未来をつなぐ」は、これから東京の山を担っていく若い世代の方々をパネラーに迎えます。

檜原村で「東京チェンソーズ」を起業し、山での仕事や、ツリークライミング体験会などの森林に関わる体験型イベントを積極的に行なっている青木亮輔さん。JR武蔵五日市駅前にアウトドアアクティビティと地域観光の拠点として「東京裏山ベース」をオープンし、自身もMTBや地域観光のガイドとして活動している神野賢二さん。企画立案から編集、ライティング、撮影までを行なう、編集プロダクション“ミゲル”を夫婦ふたりで運営し、奥多摩ローカルメディア『BLUE+GREEN JOURNAL』などを発行している宇都宮浩さんと曽田夕紀子さん。各人各様の見地からお話をいただき、皆さんと東京の山や自然について考えます。

※お陰さまで、同イベントのプログラム、椎名誠さんと、田中陽希さんのトークショーは定員に達したため事前申し込みは終了しております。

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■第2回東京メトロポリタン・マウンテンミーティング概要

日時:2017年3月19日(日)10:30~17:00

会場:東京都庁「都民ホール」「都民広場」(東京都新宿区西新宿二丁目8-1)

入場:無料(一部、事前申込みが必要なプログラムあり)

イベント公式サイト

http://ymm.yamakei.co.jp/tmmm2017/

【本イベントについての問い合わせ先】

東京メトロポリタン・マウンテンミーティング実行委員会

TEL 03-6744-1918(山と溪谷社内)

『ワンダーフォーゲル4月号』

山登りのはじめかたのいろいろ、のぞいてきました

『ワンダーフォーゲル2017年4月号』926円+税/2017年3月10日発売/A4変形判/162ページ

山岳会、サークル、SNS、講習会などなど、登山を始めたい私の「明日はどっちだ?」

今回の特集は「いまどきの山登りのはじめかた」。ビギナーのための登山サークル「山頂café」の白山ツアー同行記、日本最大規模のSNS登山サークル「みんなの登山部」交流会潜入記が特集の巻頭を飾ります。

2015年7月、NHKのクローズアップ現代で「夏山トラブルに注意! ネット時代の登山ブーム」という内容でネット情報だけを頼りに無理な行程を強行して救助を求めるケースが放映されました。そこから「だからネットでの登山は・・・・・・」とネガティブなイメージをもった人も多いかもしれません。私もそうでした。

しかし、今回の「山頂café」「みんなの登山部」ともにきちんと運営されていることがよくわかります。SNS登山サークルに加入する際の注意点なども論じられておりますので、「ネットで登山」にネガティブなイメージをもつ方はぜひご一読ください。

また山岳会や登山用具店の講習会、ツアー会社の講習会などについても紹介されていますので、「山登りを始めたいけど、いきなり門を叩くのはちょっと・・・・・・」という方には必読の特集です。

第2特集は「残雪北アルプス 涸沢&室堂」、特別企画は「小雀先生のテントめし」です。

個人的にいちばんおすすめの記事は「頸城・海谷山塊 昼闇山北東尾根」。2014年3月25日、取材中に同行の写真家が雪庇を踏み抜き、滑落しました。この事故については『ワンダーフォーゲル2015年4月号』で掲載されていますが、編集部員がその写真家とともにふたたび海谷の山を訪れ、そこで感じたものを記しています。

“山は変わらずそこにあって、黙って私を見下ろしている。”

素晴らしい写真とあわせて、ひとりでも多くの方に読んでいただきたい記事です。

(文=佐々木 惣/週刊ヤマケイ編集部)

日高山脈北部・オダッシュ山

滑走開始斜面に全層雪崩の跡がありました(写真=谷水 亨)

樹林帯から稜線に出て一息入れる同行者(写真=谷水 亨)

3月4日、曇り、トレースなし

オダッシュ山は、北海道の中央部を貫く狩勝峠の十勝側に位置し、新得町の西側にそびえる標高1097.7mの山です。この山からは西に夕張山地、北に十勝連峰、東は十勝平野や雌阿寒岳が見渡せます。夏期には、地元の初心者や家族登山の山として親しまれていますが、冬場にはほとんど登られていません。

山名の由来は確かではなく、「オ・タッ(ト)・ウシ・イ」説(川口に・カンバ(樺皮)・多くある・所)、「オタソイ起源説」(オダッシュ山付近を水源とする「オタソイ川」が語源)、「オタ・シュ(スッ)」説(丘の砂のある麓の山)」などがありますが、未だに定かではありません。

この日は午後から所用があるため、仲間たちと軽く山スキーを楽しんできました。

畜産試験場先の除雪位置まで車で行き、そこから林道をスキーで登ります。途中から林道をショートカットして登山口へ向かいました。登山口からは夏道を離れ、安田川と広内川の間を登っていきながら稜線へと登り詰めます。ニセピークの急坂下部あたりで雪崩跡があるとの情報をキャッチしていたので、それより先には進まず、休憩を取った後、滑走することに。

雪面状態はクラストした雪やモナカ状態の雪の上に10cmくらいの積雪があったりと、あまりよくなかったのですが、思い思いのシュプールを刻んできました。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

秋田山形県境・鳥海山

この2~3年でいちばん冬らしい冬の岩氷

岩氷に覆われた外輪山と七高山(写真=佐藤 要)

夕日に赤く染まる外輪山(写真=佐藤 要)

2月27日~3月1日

この時期にしては穏やかな天候に恵まれ、三日間フルに活動して外輪山を中心に写真撮影を楽しみました。

27日、鳥海牧場から山スキーで歩き始めます。上空に寒気が残っていたため、上部は雲の中。車道をショートカットしながら進み、荒木沢の手前から宮様コースを登ります。滝ノ小屋に荷物をデポ。アイゼンに履き替えて、ルートフラッグを立てながらソロバン尾根末端まで登り小屋に戻りました。夕方、雲ひとつない青空が広がり、外輪山が赤く染まっています。

28日から1日にかけてはソロバン尾根を登り、たどり着いた外輪山でビバーク準備を整えた後、岩氷に覆われた山頂一帯の撮影をしました。この2~3年でいちばん冬らしい冬だった今年の岩氷は、けっこう見応えがありました。

下山はルートフラッグを回収しながら、往路を下ります。滝ノ小屋からのスキー滑降は、重荷、腐れ雪、技術体力不足のため、困難を極めました。

(文=佐藤 要/「山歩きの雑記帳」編集人)

宮城山形県境・面白山

天童高原スキー場から短い行程で登れる雪山

面白山山頂から眺めた船形連峰(左が船形山、右端が後白髪山)(写真=曽根田 卓)

急峻な山ひだが美しい中面白山(写真=曽根田 卓)

3月5日、晴れのち曇り

宮城と山形の県境に聳える面白山は、仙台市から眺めると二口山塊のいちばん北側に尖った双耳峰として見える山です。

北側の峰が面白山(1264m)、南の峰が中面白山(1223m)で、ふたつの山は吊尾根状の稜線で結ばれています。山名の由来は顔(面)が白い山と言うツラシロヤマから来たと言う説が一般的ですが、西山腹の面白山大権現が由来という説もあります。

この山は宮城県側からの登山道はありません。多くの登山者はアプローチが楽な天童高原スキー場から往復するコースを採っています。スキー場の駐車場の標高が620mで、片道4kmの歩行距離で山頂に登れるため、天気の良い週末は冬場でも登山者の姿を見かけます。ただし、西側の標高1042mの三沢山から先は、雪が凍っている場合が多いためにアイゼンは必携です。積雪量によってはカンジキも持参したほうがいいでしょう。

たどり着いた山頂からの展望は360度。重畳と連なる奥羽山脈。真っ白い山形盆地。運がよければ太平洋も一望できます。

(文=曽根田 卓)

蔵王・刈田岳

晴天の樹氷原を堪能

蔵王刈田リフト付近の樹氷(写真=吉田 功)

樹氷原を見上げる。山頂部にちょうど光が当たったところ(写真=吉田 功)

2月25日、曇りのち晴れ

樹氷で有名な蔵王ですが、観光パンフレットにあるような晴天下の樹氷に出会うチャンスは、そう多くはありません。この日は山形県側の蔵王坊平ライザワールドスキー場からリフトを2本乗り継ぎ、刈田岳・熊野岳を目指しました。

天気予報は曇りのち晴れ、天気図からも晴天が期待されましたが、スキー場トップから登るにつれガスは濃く、風もかなり強くなってきました。下山してくる登山者に話を聞くと、悪天候で引き返して来たという人たちもいました。

このルートは10mほどの間隔で標識のポールが立っていて、視界が悪いときでも心強いです。時折、晴れ間が広がり樹氷原が姿を現わしますが、ほんの一瞬です。

1時間ほどで刈田岳山頂に到着。その後、熊野岳を目指しました。熊野岳山頂手前の避難小屋で大休止しましたが、その後も晴れる気配はなく下山を決め込みました。

午後2時半ごろになると次第に雲の切れ間が大きくなり、太陽が樹氷原を照らし始めます。このころにはほとんどの登山者がすでに下山していたようです。目の前に広がる樹氷原の姿をたっぷりとカメラに収めた後はシールを外し、ゲレンデを1本滑って下山しました。

なお、登山届けはスキー場のロッジで提出することができます。

(文=吉田 功/本荘山の会)

蔵王・水引入道

南蔵王の大展望ピークへ

真っ白な屏風岳の東面(写真=福井美津江)

馬の神岳を眼下に(写真=福井美津江)

2月28日、晴れ

水引入道は屏風岳と南屏風岳の間、東側に位置する南蔵王の山です。

白石スキー場駐車場奥、神嶺林道をおよそ1km歩き、途中から西斜面へ取り付きました。そこでワカンジキを装着。ジャンボリーコース方面へ向かって雪上を進み、小尾根でジャンボリーコース上に合流し、次は大日向を目指します。1400m付近からは凍結しており、アイゼンであればより登りやすいですが、ワカンジキのツメやキックステップでも対応できました。気温の上がった下山時はいくぶんやわらかに。

水引入道からは南蔵王主稜線の山々を間近に見渡すことができます。

(文=福井美津江)

中央アルプス・越百山

先行パーティのトレースに助けられて

原生林のなかの極端な急登(写真=山田哲哉)

頂上直下。ここは雪が硬く、傾斜も急なのでザイルを出す(写真=山田哲哉)

3月4日~5日

積雪期の中央アルプスは、木曽駒ヶ岳周辺に登山者がいるものの、そのほかの山は人影もなく、静寂に包まれています。

越百と書いて「コスモ」と読む、素敵な名前の越百山は中央アルプスの南に位置する山です。中央アルプスのさらに南には安平路山など、渋くて近づきがたい山もあります。

越百山は山頂下標高差150mまで原生林が迫り、厳冬期には延々たるラッセルを強いられる重厚な山です。しかしながら、この日は登山口の駐車場に3台のクルマがありました。そして林道には登山靴の踏み跡も! 結果的に3パーティー5人の先行パーティーがあり、まさかのラッセルなしの出発でした。しっかりしたトレースに助けられ、急登連続の遠見尾根も2100mの唯一の平坦地・御嶽展望台には登り4時間で到着。南駒ヶ岳、御嶽山を眺められる静かな夜でした。

翌朝、ヘッドランプで出発。原生林のなかの極端な急登も、ありがたい先行パーティーのトレースのおかげでグイグイと登れます。越百山小屋前に3名の先行登山者がいて、ラッセルに感謝。さらに森林限界の寒風のなかには女性の単独行者がいて、さらに感謝です。

森林限界からは雪庇が張り出していました。背後の御嶽山、北アルプスを見ながら山頂直下でザイルを出し、慎重に山頂へ飛び出します。伊那谷を挟んで南アルプスが富士山とともに銀屏風となって並んでいます。大感激でした。

風は冷たくても、暦は3月。下りは暖かい日差しのなか、夏時間で下りました。

(文=山田哲哉/山岳ガイド「風の谷」主宰 (株)KAZEエクスペディション顧問 山岳ガイドⅡ)

八ヶ岳・大同心

快晴無風の快適バリエーション

核心部から大同心を見上げます(写真=川﨑拓兵)

大同心の上に出ました(写真=川﨑拓兵)

2月26日、晴れ

八ヶ岳の美濃戸から入山すると、赤岳鉱泉手前からよく見える岩峰があります。それが大同心です。大同心は横岳の西壁にあり、そこから下に向かって伸びる大同心稜は大同心ルンゼと裏同心ルンゼに挟まれた尾根です。今回は前日に赤岳鉱泉までアプローチし、翌朝この大同心稜を登りました。

樹林帯の急登を行くと、大同心の基部に到着します。そこからは樹林帯を抜けて視界が開け、八ヶ岳の峰々がよく見えてきます。

右から巻き上がる核心部を超えれば、大同心の上に出られます。ここまでくれば陽が差してきて暖かくなりますが、それまではずっと日陰での登攀なので、一度風が吹けば寒さに耐えながらの厳しいものになるでしょう。

横岳の稜線にそのまま躍り出た我々は硫黄岳の山頂を踏み、赤岳鉱泉に下山しました。

冬山は天気次第で振り幅が大きいです。最悪を想定した準備を怠らないようにしましょう。

(文=川﨑拓兵/オフィスカワサキMountainGuide やまんど塾)

浅間周辺・黒斑山

美しい浅間山を望める人気の山

赤ゾレの頭からの浅間山には圧倒されます(写真=山口敬二)

尾根を行くと縞模様を広げる雄大な浅間山が間近(写真=山口敬二)

3月5日、晴れ

黒斑山(くろふやま・2404m)は浅間山の外輪山ですが、冬は浅間山の縞模様が顕著で美しく、その展望を楽しもうとたくさんの登山者が訪れる人気の山です。

朝9時、雲海に浮かぶ八ヶ岳を見ながらチェリーパークラインで高峰高原ホテルまで上がると、もうすでにホテルの駐車場は満車状態でした。

雪は締まっていて、表コースの登山口からアイゼンをきしませ車坂山を越えると、樹林が切れた岩稜からは八ヶ岳連峰と北アルプスの銀嶺が一気に広がりました。そこから1時間ほどで浅間山の噴火シェルターに達すると、その先の赤ゾレの頭で大迫力の浅間山が初めてその姿を現わしました。

中コースの分岐を経て火口壁を右に見ながら急登を行くと、岩峰の展望台となるトーミの頭です。そこからは緩やかな黒斑山の尾根を歩くのですが、この日は天気も上々で、樹林から見え隠れする浅間山がとてもきれいでした。

眼下に広がる火口原の湯ノ平は広大な裾野を広げ、黒斑山山頂からの絶景も申し分ありませんでした。

(文=山口敬二)

日光・赤薙山

日光連山の東端に位置する山へ

小丸山(1601m)から赤薙山(2010m)へ向かうルートの標高1965m付近にて。後ろは那須連峰(写真=中村重明)

赤薙山より男体山(2485m)、女峰山(2483m)を望む(写真=中村重明)

3月5日、曇り

赤薙(あかなぎ)山に登ってきました。霧降高原キスゲ平園地からの往復です。

キスゲ平園地は、6月中旬~7月中旬にはニッコウキスゲの大群落がみごとで多くの観光客でにぎわうところですが、この時季も数は少ないものの、登山者やバックカントリースキーヤーのほか、観光客も訪れるようです。駐車場は全面ではないもののしっかり除雪されていて、トイレも利用可能でした。

小丸山手前までは、1445段の階段が設置されており、最初は露出した階段をツボ足で登ります。途中からは階段を覆う雪が踏み固められて歩きにくくなったので、チェーンスパイクでたどりました。

小丸山から先もしっかり踏み固められたトレースがありワカンの出番はなく、途中までチェーンスパイクで、そして斜度が増してきたところからは12本爪のアイゼンで登りました。

展望は、遠くは春霞で霞んではいたものの、那須連山はきれいに望め、また山頂からは男体山と女峰山の迫力ある姿を見ることができました。

下りは気温の上昇で適度に緩んだ雪面を、木の根や石ころが露出している無雪期よりもはるかに快調に下ることができました。

小丸山から下の、夏はニッコウキスゲの大群落がある広い斜面(スキー場跡地)では、バックカントリースキーを楽しんでいる方や雪上訓練をしているパーティーもいるなか、登りでたどった階段の下りはむしろ危険でもあったので、階段横の斜面を下りました。

(文=中村重明)

西丹沢・大室山~加入道山

犬越路からひと登りすると富士山の展望が開ける(写真=石丸哲也)

左上:犬越路から大室山へはブナ林やササ原広がる稜線を縦走する。左下:帰り際に見かけたイノシシ。右:雪で覆われた大室山山頂(写真=石丸哲也)

3月5日、快晴

前日(3月4日)、天候がよくないのであきらめた大室山にこの日は行きました。

まだ10カ月も先の来年の話で、鬼が大笑いしそうですが、戌年にちなむ山として、犬越路からの大室山を取材しておこう、1月に掲載しても違和感のないよう芽吹き前で、稜線に雪が残り、富士山の銀嶺も望めるときに取材しておこう、というのが動機です。

登山口の西丹沢自然教室行きのバスは始発が小田急線新松田駅7時25分。自然教室から大室山の往復は標準的な実働約6時間30分で、休憩時間などの余裕を見ても、冬でも日暮れ前には下山できます。今回は日照時間が延びていること、またピストンが性に合わないことから加入道山へ縦走し、白石沢を下って自然教室へ戻る、約7時間20分のコースとしました。

8時35分、西丹沢自然教室に到着。最新の登山情報をチェックし、登山届けを出して、点在するキャンプ場を見ながら車道を北上します。用木沢出合で車道と別れ、用木沢を渡り返しながら沢沿いに登ります。用木沢とわかれて、水のない、荒れた枝沢を登っていくと、階段が現われます。傾斜が落ちて、主稜線に出たところが犬越路。武田信玄が小田原城を攻めたとき、犬の先導でこの峠を越えたことが地名の起こりともいわれる、との解説板が立っています。稜線の反対側は山梨県で、武田氏の甲斐国でもあります。

大室山へ向かって縦走にかかり、ひと登りすると富士山が迎えてくれました。青空に秀麗な姿でそびえ、登山日を1日ずらしてよかったと心底思いました。犬越路までの樹林が茂った道と対照的に、ササ原が広がって明るく、ブナの大木も見られる尾根道が続きます。雪は日陰にわずかに残るのみでしたが、急に地面が真っ白になったところが大室山分岐のピークでした。ここから大室山山頂は往復10分ほど。山頂には13時に着き、遅い昼食をとりました。

分岐のピークから加入道山への尾根道は急下降が続き、要所に整備された階段がありがたいです。しかし、犬越路から大室山の間より雪が残り、雪の斜面をトラバースするところもあります。また、白石峠から白石ノ滝上へ下る道は一部荒れており、やや上級向きと思われました。白石峠付近から白石沢にかけては石灰岩、石灰岩が変成した大理石の白い石が目立ち、地名の由来にもなっています。白石ノ滝を見下ろす地点に立てられた解説板には、そのこととともに大理石ノ滝の別名があることが記されていました。

斜面の巻き道から白石沢に下り、また沢を渡り返して進み、車道に出て、ほどなく用木沢出合に帰り着きました。あとは車道をのんびりと西丹沢自然教室へ戻るのみでしたが、夕暮れが迫り、登山者もキャンパーもいなくなったためか、車道のすぐ下でイノシシの幼獣に出くわすサプライズもありました。西丹沢自然教室には17時30分帰着で17時05分のバスを逃し、18時58分の最終バスで帰宅しました。

今回、使う場面はなかったのですが、思わぬ残雪や凍結に備え、しばらくは軽アイゼンを用意していくほうがよさそうです。西丹沢自然教室行きの富士急湘南バスは平日7時15分、土休日は3月10日まで7時25分、3月11日~7月20日は7時20分で7時30分発も増便されます。また、いずれも御殿場線山北駅を経由します。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

神奈川県央・仏果山

青い宮ヶ瀬湖と雪をまとった丹沢山塊の眺め

樹木が枝打ちされ、鉄塔からの展望が開けた山頂をこの日はひとり占め(写真=白井源三)

高い鉄塔を登ると、まず目に入るのが宮ヶ瀬湖と丹沢山塊の遠望だ(写真=白井源三)

3月3日、晴れ

仏果山登山のマイカー利用向けとして、山頂まで短距離の宮ヶ瀬湖畔大棚沢公園ルートがあります。東名厚木ICまたは圏央道相模原ICから県道64号に入り、宮ヶ瀬湖に架かる上村橋と仏果山登山口バス停近くの大棚沢公園にある駐車場(無料。約15台駐車可。午前8時~午後5時まで。トイレと水場はなし)を利用します。

道路横のバス停から石段を登ると、登山者カード受箱とヤマビル除けスプレーが置かれています。登山道は杉林のなかのジグザグの急登から始まります。しばらく詰めると前方が明るくなり、仏果山から派生する尾根が現われます。祠が安置されて古道の面影が漂ってきます。

道は尾根を巻くようになり、仏果山へ1.6kmの道標が出ると急登が始まります。前方にテーブルが見え、清川村電波中継基地が現われました。高度が増して振り返ると、眼下に宮ヶ瀬湖が光り、樹林越しに丹沢の山並みが望まれます。後は、宮ヶ瀬越まで直登に耐えます。

稜線へ出ると、落葉樹の明るい登山路に変わり清々しい登りを20分ほどで仏果山山頂へ到着しました。シンボルの鉄塔からは360度の眺望が待っています。眼下に青い宮ヶ瀬湖。雪をまとった塔ノ岳から蛭ヶ岳の丹沢山塊が望まれ、相模平野が広がっていました。

バス利用は、小田急線本厚木駅から宮ヶ瀬行きに乗り、仏果山登山口バス停で下車。仏果山山頂から半原側へ下り、愛川ふれあいの村センター前バス停から本厚木駅へ。

(文=白井源三/『神奈川県の山』共著者)

湯河原・幕山~城山

静かに展望を楽しめる城山山頂

相模湾に向かって開けた城山山頂。右寄りの小さな島は熱海の初島、その奥に大島が見える(写真=石丸哲也)

上:幕山公園から湯河原梅林と幕山を見上げる。中:左からオニシバリ(ナツボウズ)、椿、ネコノメソウ。下:しとどの窟(写真=石丸哲也)

3月4日、曇りのち晴れ

この日は晴れの予報だったので西丹沢の大室山を目指して小田急に乗ったのですが、どんより曇っているうえ、丹沢に近づいてみると山頂部を雲が覆っています。あらためて予報をチェックすると、午後から晴れ間が出るようでしたが、富士山の展望など望むべくもなさそうです。大室山は翌日に延ばすことにして、代わりの山を探しましたが、すでに新松田まで来ていて、選択肢が限られてしまいます。最終的に、小田原へ出て、東海道本線に乗り換え、湯河原の幕山を目指すことにしました。ピークは過ぎたようですが、湯河原梅林の梅の花を楽しめそうなことと、梅林から一周して下ってくるころに晴れてくることを期待しての選択です。

湯河原梅林の取り付きとなる幕山公園に着いたのは9時30分。青空が見えているのに気をよくして、梅林の写真を撮りながら新崎川に沿って進み、大石ヶ平で山道に入ると、幕山の北面へ回りこんで登っていきます。途中、先週の高尾山で見たヤマルリソウが咲き始めていました。

幕山山頂に着いたのは11時ちょうど。山頂の芝の広場は、ランチを楽しむ登山者でにぎわっていました。期待したほど晴れ間が広がらず、目の下の相模湾や真鶴半島、大島なども霞んでいたので、昼食をとりながら天候の回復を待ちました。しかし、大きく天気が好転する様子はなかったので11時50分に下山開始。途中で思いがけず知り合いに出会ったり、野草の花を撮ったりしながら梅林の上端に12時25分着。まだ青空が広がりませんでしたが、開花のピークを過ぎかけていることもあって、梅林の撮影はパス。西側に頭をもたげる城山に登って帰ることにしました。

再び新崎川に沿って登り、一ノ瀬から、しとどの窟を目指します。しとどの窟は1180(治承4年)年8月、源氏再興のため挙兵した源頼朝が戦に敗れ、隠れたところと伝えられる岩窟でたくさんの石仏が祀られています。弘法大師像が並ぶ参道を登り、いったん車道に出て城山トンネルをくぐり、山道に入ると尾根に沿ってゆるやかに登っていきます。

やがて前方が明るくなると城山の山頂。ここも芝の広場ですが、幕山と対照的に登山者がまったくおらず、ちょうど青空が広がって、相模湾などの展望も満喫できました。ちなみに城山の名は、頼朝に力を貸した土肥実平の城があったことが由来とされています。

湯河原駅へ下る道はところどころに花を見せる椿をはじめ花木が植えられて、4月上~中旬ごろの桜、4月下旬ごろのツツジ、6月中旬~7月上旬ごろのアジサイと様々な花を楽しめます。やがて車道に出て、指導標に従いショートカットをして、頼朝が兜を置いたという兜石などを見て湯河原駅へ向かいました。

(文=石丸哲也/山岳ライター)

鈴鹿・入道ヶ岳

雪解けが始まり、花芽も膨らみ始めています

入道ヶ岳山頂から見る、鎌ヶ岳、御在所岳(写真=金丸勝実)

奥宮から見る入道ヶ岳山頂(写真=金丸勝実)

3月5日、晴れ

今年の鈴鹿は積雪が多かったが、日ごとに日差しが強くなってきました。入道が岳は鈴鹿山系でも南部に位置し、北部の山に比べるとひとあし一足早く草本類の花芽が膨らみはじめます。それを目当てに、井戸谷ルートで山頂を目指しました。

井戸谷は中腹部から残雪がありましたが、日あたりのよいところでは雪解けが進んでいました。例年この時期はハナネコノメソウやヤマルリソウが咲き始めるころですが、残念ながら今年はまだ見られません。

中腹を過ぎて樹林帯を抜けると急斜面になりますが、一帯はデブリになっていて、雪崩の痕跡が今年の雪の多さを物語っていました。急斜面には残雪があり、ちょっとした冬山登山を楽しむことができました。

入道ヶ岳の山頂一帯はミヤコザサとアセビの群落からなり、鈴鹿の他の山にはない特徴を持っています。アセビの花の芽は赤く膨らみ始め、これから花の時期が楽しみです。この日は天候に恵まれ、鈴鹿山脈中部に連立する釈迦ヶ岳、御在所岳、鎌ヶ岳、仙ヶ岳などが一望できました。

(文=金丸勝実/『三重県の山』著者)

岡山鳥取県境・下蒜山

冬季限定で快適なルートの登下降を楽しみました

背後に大山。下蒜山頂上です(写真=舩越 仁)

フングリ乢に向け下降中、蒜山高原の出発点が見えます(写真=舩越 仁)

3月5日、晴れのち曇り

雪が締まったこの時期、昨年に引き続きメーチン尾根を登りました。メーチン尾根は下蒜山(しもひるぜん)頂上から南(岡山県側)に派生した尾根で、一般登山道の犬鋏(いぬばさり)峠から登るより安全ではないかと思います。途中に、多分雪の下が岩と思われる突き上げ部が一ヶ所ありますが、左右どちらかに巻けば通過できます。

頂上での大展望はやはり大山です。その左に烏(からす)ヶ山、更に上蒜山、中蒜山が続きます。

中蒜山との中間にあるフングリ乢(たわ)に向け、下降です。途中、雪庇を避けて鳥取県側をトラバースしなければならない箇所が100mほど続きます。

出発地点への下降尾根はフングリ乢の少し手前の鉄柱が目印です。カラマツの尾根は快適ですが、それが曲者で、今年も尾根を1本間違えて、修正する羽目になりました。目的の尾根は地形図840Pの尾根です。今年は積雪が多く、三谷川堰堤右岸の玉石渡渉林道がわかりにくかったです。

そして堰堤下流100m辺りの沈下橋もやっと探し当てました。

(文=舩越 仁/みつがしわ山の会)

福岡佐賀県境・基山

野焼きはオキナグサが咲く前の下準備

春の訪れを告げる野焼き(写真=五十嵐 賢)

枯れ草を焼くことで初期状態の草地に戻り、さまざまな効果が望まれるという(写真=五十嵐 賢)

3月3日、晴れ

基山で野焼きがありました。いよいよ春到来、オキナグサが待っています。といっても花が咲くのは3月下旬。その下準備ともいえる野焼きです。

基山の草原の山頂にはオキナグサだけでなくショウジョウバカマやコブシが春の一番咲きを競います。

(文=五十嵐 賢/自然公園指導員)

裏磐梯・猫魔ヶ岳

まるで箱庭のような景色

中央(手前)はスキー場ゲレンデ、奥の白い平原は檜原湖(写真=葉貫正憲)

磐梯山を正面にして快適な稜線歩きです(写真=葉貫正憲)

3月6日、曇り

裏磐梯より猫魔ヶ岳へ行ってきました。猫魔スキー場から反時計回りに歩いて猫魔ヶ岳を周回します。

まず雄国第一トリプルリフトで山頂駅へ。そこから西へ5分ほど歩くと南側に続く稜線に出ます。風がなく、曇り空ながら遠望がききました。西に雄国沼を眼下に見つつ、広い稜線から猫魔ヶ岳をめざします。いつもは風が強く背丈の低いナナカマドやブナなどには、キバナ(霧氷)がびっしりとついているのですが、この日は木の根元に霧氷の残骸がはがれ落ちていました。

いつもより西側の高低差の少ないところを選んでゆっくりと進み、約1時間で山頂です。どの方向もよく見えました。裏磐梯方面から西大巓・西吾妻山、飯豊連峰、古城ヶ峰・厩岳山、猪苗代湖から会津平にいたる景色は、まるで箱庭のように感じられます。

ここからは東に向かって磐梯山を正面に右側(南)遠く猪苗代湖を目にしながらの稜線歩きが30分ほど続きます。稜線上の1312m峰から北へ進路を取り、広い稜線上をゆっくり歩きました。このあたりの樹林は背たけが高く、風が弱いのか雪面が一層やわらかでした。

丸山第二リフトの山頂駅から急なブナの林を下りると駐車場に出ます。山頂から1時間でした。

下りはいつもよりショートカットして歩いたので少し急な下りでしたが、もう少し大回りすればゆるやかな歩き易いコースもとれます。ガスがかかると油断できないコースですが、見晴らしのいいときなら安全で気持ちのいい稜線歩きが楽しめると思います。

(葉貫正憲/福島県/69歳/よく行く山:会津百名山)

湖南アルプス・太神山

低山ながらも個性的な山がそろう山域です

岩のあいだを行く(写真=小林昭生)

急斜面に建つ不動寺本堂の足場(写真=小林昭生)

3月4日、晴れ

昨秋、妻の希望で金勝(こんぜ)アルプスを歩きましたが、今度は湖南アルプスに行くことにしました。湖南アルプスは低山ですが、太神山(たなかみやま)、矢筈ヶ岳、笹間ヶ岳、堂山などの個性的な山々を楽しむことができます。

アルプス登山口から天神川に沿って歩き出します。清流にかかる小さな橋を渡り、むき出しになった花崗岩のあいだを抜け、丸太階段をこなしていくと道はいったんフラットに。しばらく進むと、また丸太階段と平坦道が。そんな繰り返しで道は続いていました。

矢筈ヶ岳の分岐を見送り、5分ほどで不動寺の山門に到着。男女2体の石仏が立つ門をくぐり、坂道を登っていくと、ほどなく不動寺本堂です。「小規模ながら岩に寄りかかる舞台造りに特色を持ち・・・・・・」と案内板にあるとおり、本堂の足場はミニ清水寺といった印象でした。太神山の山頂は本堂からすぐですが、木立に囲まれて展望は望めませんでした。

分岐に戻り、矢筈ヶ岳を経て本願谷を下る予定でしたが、「土砂崩壊のため通行できません」の看板があったので、来た道をそのまま引き返しました。ところが、本願谷の出口まで来たところで10数名の登山者に会いました。団体は谷を下ってきたのです。どうやら本願谷を下るルートは復旧していたのですが、業者が看板を取り外し忘れていたようでした。

(小林昭生/奈良県/75歳/よく行く山:金剛山系はじめ関西一円の山々)

第八十四回

句をひねり、ルートを失う冬の夕(弾親)

気分よく送り出すかは貴方次第(あられちゃん)

【寸評】

一句目、弾親さん。山の川柳を考えすぎて、ルートを間違えてしまったとのこと。川柳登山は安全に下山してこそのものです。どうぞご注意を!!

二句目、あられちゃん。友人が奥様に言われた言葉とのことですが、おかしいなぁ、我が家の妻も同じことを私に言います。私とあられちゃんは友人でしたっけ?(笑)。

【段位】弾親さんには「3000m級」を授与します。あられちゃんは8000m級「ブロード・ピーク」に昇段です。

【応募方法】

山に関する川柳を募集します。投稿先メールアドレスは「weekly@yamakei.co.jp」です。メールの件名には必ず「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。ペンネームでの投稿も受け付けております(読者の登山レポートはペンネームでの投稿不可)。

なお、ご投稿いただいた方には1000m峰から始まる「山の川柳段位」を授与します。ふるってご応募ください。

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」「山の川柳」「よもやまばなし」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんから表紙写真、登山レポート、山の川柳を募集しています。また新たに「よもやまばなし」も募集します。ぜひあなたの作品をお送りください。

【表紙写真について】

●タテ位置で撮影した写真に限ります。

●横幅1200ピクセル以上のjpeg画像。

●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!


【よもやまばなし】

山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出などを募集します。お気軽にご投稿ください。こちらの投稿もペンネーム可です。文字数は400字以内でお願いします。


投稿先メールアドレス

weekly@yamakei.co.jp

※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」「週刊ヤマケイ・山の川柳」「週刊ヤマケイ・よもやまばなし」とお書きください。

※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

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