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山中湖村で楽しい夏を

標高1000mの高原地帯では夏も快適にハイキングを楽しめます!

「三国山・パノラマ台ハイキングコース」で、富士山と山中湖を一望できる明神山頂へ

ハイキングのあとは日帰り温泉施設・紅富士の湯などで疲れを癒しましょう

山中湖村は、富士山の麓にある「山中湖」を中心に周囲を山々に囲まれた自然豊かな標高1000mの高原地帯で、夏でも平均気温が20度前後と過ごしやすく、快適にハイキングを楽しめます。

山中湖村のハイキングコースは、富士山や山中湖を望む絶景スポットをはじめ、春の新緑から秋の紅葉まで多くの見所がある人気のコースとなっており、「三国山・パノラマ台ハイキングコース」「高指山・明神山ハイキングコース」「石割山ハイキングコース」「大平山ハイキングコース」の4つに分けられ、最大高低差は430m。初心者から中級者まで充分に楽しめます。

すべてのコースが山中湖交流プラザきららからスタートできます。4つのルートを制覇して、知られざる絶景スポットから伝説のパワースポットまで、大自然を満喫してみませんか?

夏のおすすめコースは「三国山・パノラマ台ハイキングコース」です。

山中湖交流プラザきららをスタートし、絶景スポットのパノラマ台までは約35分、パノラマ台からすすき原の自然道を約30分登ると、「富士山」と「山中湖」が一望できる明神山頂に到着します。明神山を下山し、三国峠から山梨・静岡・神奈川の3県にまたがる三国山へ、山頂からは、丹沢から相模湾までを望むことができます。

このコースでは、富士山と山中湖の絶景やブナの樹林帯、広葉樹の低木帯などの幻想的な景色、様々な草花、野鳥のさえずりが楽しめます。

ハイキングのあとは日帰り温泉施設「紅富士の湯」「石割の湯」で疲れを癒し、夜はキャンプ場でテント泊など、自然豊かな山中湖村で楽しい夏を過ごしましょう!

信州の山岳遭難現場より

島崎三歩の「山岳通信」

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を配信しています。

7月31日に第80号、8月2日に第81号が配信され、7月10日から23日にかけて長野県で発生した20件の遭難事例が掲載されております。

特に7月21日に唐松岳と五竜岳の間で発生した滑落遭難は、本来の縦走路を間違え、不安定な岩場に迷い込んだことにより発生したものでした。このような岩稜帯での「ルート外し」は、岩そのものが安定しておらず、浮石などが堆積している斜面に迷い込むため、滑落や転倒のリスクが高く、致命的な事故につながります。岩稜帯の通過は、岩の形状などをよく見極めて、安定したルートを進むようにしてください。また、講習会などで基礎的なクライミング技術を身につけておくといいでしょう。

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・7月10日、槍ヶ岳で韓国人の65歳女性が山頂から下山中にバランスを崩して転倒。左足首を負傷し、県警ヘリで救助されました。

・7月13日、燕岳合戦尾根を登山中の69歳女性が体調不良を訴え、行動不能になりました。その後、県警ヘリで救助されました。

・7月14日、白馬大雪渓上部の小雪渓付近を山頂へ向けて登山中の62歳男性が、雪渓上を約50m滑落。県警ヘリで救助しましたが、多発外傷により死亡が確認されました。

・7月15日、塩見岳で山頂に向けて登山中の61歳女性が天狗岩付近で足を滑らせ、約6m滑落。環椎横突起骨折などの重傷を負い、県警ヘリで救助されました。

・7月15日、八ヶ岳連峰の蓼科山で63歳の男性が下山中に天狗の露地付近の岩場でつまずいて転倒。右足骨折などの重傷を負いましたが、県警ヘリで救助されました。

・7月16日、五竜岳山荘から唐松岳へ向けて縦走中の50歳女性が、階段で足を踏み外して転倒。右足首骨折疑いの重傷を負い、県警ヘリで救助されました。

・7月16日、八ヶ岳連峰の阿弥陀岳南稜を登山中の33歳女性がP3付近で、先行の仲間が起こした落石により負傷。右足を打撲しましたが、山岳遭難救助隊らにより救助されました。

・7月16日、白馬乗鞍岳から下山中の71歳男性が天狗原付近の雪渓上でバランスを崩して転倒。右足首ねんざ疑いの軽傷を負い、県警救助隊員に救助されました。

・7月16日、涸沢へ向けて登山中の38歳男性が、本谷橋上部で疲労のため両足がけいれんして歩行困難となり、松本警察署員が救助しました。

・7月17日、八方尾根を唐松岳に向けて登山中の42歳女性が、何らかの疾患を発症し、滑落して死亡しました。

・7月17日、槍ヶ岳東鎌尾根西側の斜面で62歳の男性が死亡しているのが発見されました。状況から、なんらかの原因により、東鎌尾根登山道から滑落したものと推定されます。

・7月18日、常念岳から蝶ヶ岳へいたる尾根筋で、61歳の女性が石につまずいて転倒。頭部裂傷などのケガを負い、県警ヘリで救助されました。

・7月18日、南アルプス易老岳で、44歳の男性が下山中に尾根を間違えて道に迷い、行動不能になりましたが、19日に県警ヘリで救助されました。

・7月19日、戸隠連峰高妻山から下山中の50歳男性が足を滑らせて転倒。左足骨折などの重傷を負い、県警ヘリで救助されました。

・7月20日、白馬大雪渓を白馬岳に向けて登山中の58歳女性が体調不良により、行動不能になりましたが、県警ヘリで救助されました。

・7月21日、75歳の女性が南岳小屋から槍ヶ岳に向けて登山中になんらかの疾患を発症して倒れて、意識不明になりました。県警ヘリで救助しましたが、その後、死亡が確認されました。

・7月21日、69歳の男性が唐松山荘から五竜岳へ縦走中にスリップして約200m滑落。腰部等骨折の重傷を負い、県警ヘリで救助されました。

・7月22日、72歳の男性が燕岳の山小屋に宿泊中、体調不良を訴え、行動不能になり、22日に県警ヘリで救助されました。

・7月23日、奥穂高岳から涸沢に向けて下山中の74歳女性が転倒し、負傷しました。

・7月23日、白馬大雪渓を単独で下山中の69歳男性が雪上でスリップして転倒。軽傷を負い、県警救助隊などが救助しました。

(内容は長野県警察本部の発表時点のものです)

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下記URLより、「島崎三歩の山岳通信」バックナンバーもご覧いただけます。今後の登山にぜひ役立ててください。

http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html

(文=週刊ヤマケイ編集部)

志水哲也さんの厳冬期日高山脈の写真常設展

8月より、日高山脈登山センターにて

常設展示に先行して、7月に道の駅なかさつないのカントリープラザにて展示されたときの様子

中札内山岳会の知本正幸さん(右)と志水哲也さん(左)

写真集『黒部』『日本の幻の滝』『剱』など、多くの作品を発表してきた山岳写真家の志水哲也さん。若き日の記録『果てしなき山稜』が昨年、ヤマケイ文庫で復刊されました。志水さんが冬の襟裳岬から厳冬の日高山脈を越えて、果てしなく続く北見山地を進み、6ヵ月後に宗谷岬をめざすという壮大な山行の記録です。

この『果てしなき山稜』で北海道を縦断した1993年の厳冬期日高山脈の写真パネル8点が、8月より日高山脈登山センターで常設展示されることになりました。閉館期間の11月から4月にかけては、道の駅なかさつないのカントリープラザで展示される予定です。ぜひ一度ご覧ください。

東北の高校生の富士登山2017

参加高校生64人全員が登頂

富士山下山前に高校生全員で

日本山岳遺産基金が震災復興支援プロジェクトとして取り組んでいる「東北の高校生の富士登山」。今年は7月25日(火)~27日(木)の日程で開催され、参加者64名全員が登頂を果たしました。今回は計22校から64人(女子24名、男子40名)の東北の高校生(内訳:福島県62人、宮城県2人)が参加し、富士山・富士宮ルートから、山頂を目指しました。

登山時はおおむね晴れの歩きやすいコンディションの中、7班に分かれて山頂に向けて登り始め、午前9時には順番に富士宮頂上に到着。早く到着した班から、日本最高所・剣ヶ峰も往復。体調が優れず班から遅れた生徒も11時には富士宮頂上に到着し、全員登頂となりました。

下山は雲行きが怪しく、しだいに雨が強くなりましたが、登山経験豊富なガイド、ツアーリーダーの先導で、安全に下山することを最優先し、14時から15時の間には6合目の山小屋に帰着。最後の生徒さんも16時前には下山し、64名全員が無事登頂、下山を果たしました。

3日目は早朝に下山し、富士宮市内の富士山本宮浅間大社を参拝。その後、麓の温泉施設で入浴、昼食後、バスで移動し、集合場所(郡山・いわき)へ帰りました。

このプロジェクトの発起人である田部井淳子さんが亡くなった後、初めての富士登山になりましたが、全員無事登頂できました。

層雲峡・荒井川

通称「電気の沢」で沢登りを楽しむ

切り立った岩壁が迫る荒井川(写真=谷水 亨)

淵に落ちないよう慎重に岩壁をヘつる(写真=谷水 亨)

7月30日

日本三百名山に選定されているニセイカウシュッペ山は、アイヌ語で「断崖絶壁の上にある」と言う意味があります。その山を源頭に持つ荒井川は石狩川に注ぎ込む川です。流星の滝、銀河の滝などがある層雲峡渓谷の双瀑台や、高さ100mを越える世界的にも珍しい柱状節理が続く流紋岩の渓谷でも有名です。

沢ヤの間ではここは通称「電気の沢」と呼ばれ、まっぷたつに割れた岩肌を縫うように流れる川には太陽の光が入らず、苔の回廊やいくつものゴルジュで形成されています。その神秘的な美しさは数々の沢ヤを感動させ、神々しささえ感じられます。

沢登りは素人同然の私ですが、お誘いをうけた経験者のサポートを受けながらいくつものゴルジュをへつります。2度も淵に沈し、さらにへつりを諦めて2度も淵を泳ぎ渡る経験をしながら、沢登りを楽しんできました。

30度を越える真夏の気温でもここは別世界です。一度全身を水に浸けると、冷たい水と陽が入らない条件に震えが止まらなくなり、休憩も取れません。しかし「電気の沢」が終わり、広い川原に出ると日差しに体が温まり、緊張もほぐれ、ようやく休憩を取ることができました。

下りは送電線を保守管理する作業道で出発点まで戻りましたが、一気に下る最後の急坂では、何十回もジグを切りながら沢靴で滑らないよう下山しました。

(文=谷水 亨/北海道アウトドア夏山ガイド認定者)

山形県・笙ヶ岳

鳥海山の西側に位置する広大なお花畑が魅力の山

長坂道の鳥海湖分岐付近から見た笙ヶ岳(写真=曽根田 卓)

上段、左からハクサンフウロ、ハクサンイチゲ、クルマユリ、ニッコウキスゲ。下段、左からトウゲブキ、チョウカイアザミ、ヨツバシオガマ、チングルマ(写真=曽根田 卓)

7月30日、曇り時々晴れ

盛夏の花が咲き始めた笙(しょう)ヶ岳に登ってきました。この山は西鳥海と呼ばれる鳥海山の西側に連なる寄生火山の一座で、日本海からの冬の季節風をもろに受ける地形のために、雪田草原には湿性の高山植物、風衝地には乾性の高山植物が咲きみだれます。

今回は吹浦口から笙ヶ岳を往復しました。伝石坂の標高差250mの急坂を登りきると、ハナニガナが途切れず咲いている灌木帯の登りが続きます。「とよ」と呼ばれる小さな窪状の地形はチングルマの群生地ですが、現在はほとんど花穂の状態になっていました。河原宿から長坂道の三叉路までヒナザクラやウサギギクが道の両側に咲いています。

三叉路を右折して小さな岩塔の脇を抜けて笙ヶ岳の鞍部に出ました。ここから三峰、二峰を越えていちばん南に位置する笙ヶ岳の本峰に至ります。その道中がハイライトで、多くの高山植物が途切れなくずっと咲いている魅惑の行程になります。

たどり着いた山頂からは庄内平野と日本海の海岸線が一望でき、1600mの高さが実感できるでしょう。

(文=曽根田 卓)

蔵王連峰・熊野岳

早起きして山の上から日の出を鑑賞

お釜と朝焼け残る馬の背(写真=福井美津江)

キンコウカ。御田の神にて(写真=福井美津江)

7月27日、晴れ

蔵王ハイラインの終点、蔵王山頂レストハウスの駐車場からお釜の展望台までは150mほど。そこから馬の背を歩いてお釜の背景に昇る朝日を見に行きました。

お釜の展望台から南側へ約150mの刈田岳山頂であれば登山装備が無くとも行けますが、夏でも防寒着を持参されるといいです。北側の熊野岳へは登山装備が必要です。

日の出鑑賞後は熊野岳から北蔵王縦走路を少しだけ往復して戻りました。7月26日には想定火口域内の馬の背登山道で、突然の噴火に備えた避難訓練が実施されました。馬の背では緊急避難時の誘導看板を確認しながら歩きましょう。

下山後は車で移動して御田の神へ立ち寄りました。

(文=福井美津江)

北アルプス・小蓮華山

ライチョウのベビーラッシュ

小蓮華山から雪倉岳方面(写真=増村多賀司)

上段、左から白馬大池、ライチョウの母子。下段、左から白馬大池のチングルマ、同じく白馬大池のハクサンコザクラ、ライチョウの母子(写真=増村多賀司)

7月22日~23日、曇りのち雨

始発のゴンドラに乗り、ロープウェイを乗り継いで白馬乗鞍岳に向かいました。この時期は早朝から運行しているので便利です。

白馬乗鞍岳の斜面には雪渓が残っていますが誘導用のロープがあり、霧がかかっていても安心です。乗鞍岳の山頂部は霧で視界が悪かったのですが、そのお陰でライチョウの母子と出会いました。ヒナが三羽で、少し離れた所に単独の雄がいましたが子育てには参加していません。

白馬大池はチングルマとハクサンコザクラの群生がみごとでした。まだ雪が残っているので、これから先も当分楽しめそうです。ここから小蓮華山まででもライチョウは2家族いて、それぞれヒナも三羽ずつ確認出来ました。まさにベビーラッシュですね。無事に育ってほしいものです。

小蓮華山に着くと、それまでガスで視界が悪かったのですが一時的に晴れ間が出て、白馬岳への縦走路や雪倉岳、朝日岳方面が見えました。この日は白馬大池山荘に泊まり、翌日は雨の中を栂池へ下山しました。

※注意事項

栂池自然園やその上部の天狗原から白馬乗鞍岳にかけてサルが目撃されています。近くで目撃した場合はむやみに近づかず、エサなどを与えないようにお願いします。

(文=増村多賀司/長野県自然保護レンジャー、ライチョウサポーター)

北アルプス・剱岳

八ツ峰縦走をめざしましたが

剱岳。右奥の稜線が当初の予定だった八ツ峰(写真=畠山茂信)

下半への取付。何ヶ所もクレバスができています(写真=畠山茂信)

7月27日~29日、27日、28日雨のち晴れ、29日晴れのち雨

初日は室堂から真砂沢ロッジまで行きました。残雪が多く、剱沢雪渓には剱澤小屋のすぐ下から乗れます。ただ、途中一ヶ所だけ小滝が現れているので夏道で巻きました。翌日の八ツ峰縦走のため下半への取付を偵察したところ、数ヶ所で雪渓が大きく割れています。左右のシュルントも通行は無理そうなので上半に計画を変更しました。

翌日は長次郎谷を熊の岩まで登り、上半への取付を見たところ、こちらも大きなクレバスがあります。通行は無理と判断し、八ツ峰撤退を決めました。そのうち朝からの雨が止み、晴れて来たので計画を点の記ルートに変更。左俣を長次郎のコルまで行きましたが上部には大きなクレバスが何ヶ所もあり、ひとつは割れ残った部分が人ひとり歩けるぐらいの幅しかなく、通れなくなるのは時間の問題と思われます。頂上は霧で見通しはなかったのですが、たくさんの人でにぎわっていました。

下山は平蔵谷を下降する予定でしたが、コルの直下ですでに大きく割れ始めており、危険と判断し別山尾根を下りました。

ちなみに平蔵のコルからカニのタテバイへは背丈以上もあるシュルントを行きますが、この時期だけの貴重な体験だと思います。

(文=畠山茂信)

八ヶ岳・阿弥陀岳南稜から赤岳

積雪期バリエーションルートを登りました

核心部、P3のルンゼにて(写真=山田哲哉)

中岳山頂の下で見つけたコマクサ(写真=山田哲哉)

7月24日~25日

積雪期バリエーションルートの入門として登られている阿弥陀岳南稜。茅野の町から八ヶ岳を見る時、もっとも大きくそびええ立つ阿弥陀岳の右側に突き上げる稜線が、その尾根です。

広河原沢右岸の舟山十字路が出発点。しばらく林道をたどり、踏み跡から南稜に上がって、立場山まで美しい原生林の中を苔むした急な登りが続きます。冬には美しい雪稜となる青ナギからの道ですが、この日は花が咲き乱れたハイマツの道です。ところどころで岩場が出てきて、左右は切り立ってきますが、ダケカンバやミヤマハンノキがはえているせいか、あまり緊張感はありません。尾根の上にはハクサンシャクナゲが咲いています。

やがて大きな岩峰P3が立ちはだかり、ここでロープを出しました。微妙なトラバースからルンゼに入り、濡れた凹角を登ります。2ピッチほどで傾斜も緩み、再び稜線に出ました。

P4を巻き気味に登り、赤茶けた斜面をはい上がると阿弥陀岳です。視界ゼロのなかで振り返っても南稜は見えず残念。

中岳を越えたところで咲き残ったコマクサと対面し、そして赤岳に立ちました。赤岳山頂もガスに包まれ、強い風のなかを天望荘へと下ります。

山小屋の窓を打つ風の音を聞きながら朝を迎え、美濃戸口へと下山しました。

雪のない季節の阿弥陀岳南稜ですが、P3のルンゼには支点も豊富にあり、適度な緊張感とともに登れました。そして、なによりうれしかったのは花の多さです。

(文=山田哲哉/山岳ガイド「風の谷」主宰 (株)KAZEエクスペディション顧問 山岳ガイドⅡ)

奥武蔵・兵ノ沢

アクセス便利な初心者向け沢登りコース

連瀑帯の最初の滝を登る(写真=木元康晴)

このような登りやすい小滝が点々と続きます(写真=木元康晴)

7月28日、曇り

急にスケジュールが空いた日に、ふと思い立って奥武蔵の小さな沢を登りに行ってきました。

飯能駅から西武秩父線に乗って、芦ヶ久保駅で下車。そこから二子山に向かう登山道に入り、大岩の先で登山道を横切る流れが、今回登った兵ノ沢です。それほど知名度はないものの、一部のガイドブックなどで沢登りコースとして紹介されています。

靴を渓流足袋に履き替え、ヘルメットをかぶって遡行開始。出だしは単調ですが、幅広い1mの小滝を過ぎてすぐの二俣を左に入ると、連瀑帯となって楽しめます。ただし長くは続かず、間もなく登山道が横断。そのまま沢を進んで小滝を登ると、一気に水流がなくなります。ちょうど左手間近に登山道が通っているので、そこに上がって遡行は終了。あとはそのまま登山道を登り、雌岳と雄岳の、二子山の2つの頂上に立ってから、浅間神社を経由するコースをたどって芦ヶ久保駅に戻りました。

この沢は短時間で遡行することができ、エスケープも用意です。沢登りの初級者でも、安心して楽しめるでしょう。

(文=木元康晴/登山ガイド)

奥多摩・大岳山

真夏に涼を求めて

咲き始めたレンゲショウマ(写真=槙田幹夫)

玉のツボミが弾けだしたタマアジサイ(写真=槙田幹夫)

7月27日、曇り

ケーブルカー御嶽山駅から、芥場峠を経由して大岳山に登りました。

霧でかすむ山道を歩き、前日の雨に濡れた岩場を慎重に通過して、大岳山頂に立ちます。山頂は雲の中、一面まっしろで景色はなにも見えません。目の前に見えるはずの浅間嶺、その彼方にそびえる富士山、右手に連なる三頭山(11月山行予定)、大菩薩嶺(10月予定)、御前山を心の眼で見て下山しました。

五万株のレンゲショウマが自生する富士峰園地では、咲き始めたばかりで20個ほど咲いていました。芥場峠への山道ではタマアジサイが咲き始め、ギンバイソウ、クサアジサイが満開でした。タマアジサイ、ギンバイソウはヨツスジカミキリのスイートホームになっていました。

下山はロックガーデンを通りました。綾広の滝は水量が少なく、迫力にやや欠けていましたが、深山幽谷の雰囲気が漂っています。ここの花については、タマガワホトトギスやイワタバコ、ウバユリの花が咲き始めました。御岳神社参道のヤマユリやガクアジサイなど色々な種類の夏の草花を楽しむこともでき、涼しさを満喫した山行でした。

(文=槙田幹夫/森林インストラクター東京会)

奥秩父・笛吹川ナメラ沢

悪い印象をくつがえす、美しい沢になっていました

下段部、ナメ滝の連続(写真=山田哲哉)

中流部のナメ床(写真=山田哲哉)

7月29日~30日

今回は黒部源流から赤木沢の予定でしたが、北陸地方が悪天予報のため、奥秩父笛吹川鶏冠谷左俣三ノ沢に転進しました。しかし、前泊した「道の駅・みとみ」は午前4時ごろから土砂降りで、様子を見に行った笛吹川は茶色く増水していたので、さらに流域の狭いナメラ沢に転進しました。

雁坂トンネル入口から峠道に入り、峠沢に下降、さらに中ノ沢を分けてナメラ沢の溯行の開始です。沢は増水してはいるものの、徒渉にロープを使うほどではなく、水垢も強い流れに流されて快適でした。このナメラ沢は荒川水系の谷を溯行した後、下降に使ったり(西破風山から雁坂トンネルまで、足の揃ったパーティーなら2時間半で下れるので登山道より早い)、この2月にも凍結した時期にアイスクライミング溯行をしていたため、「沢登り」として正しく溯行するのは久しぶりでした。次々と現れるナメ床とナメ滝の連続に歓声を上げながら、沢靴を流水に磨かれた花崗岩の一枚岩に馴染ませて登ります。

圧巻は20mナメ滝と60mナメ床。ツルツルと滑りながらも無事登れました。やがて二俣。ここから上は流木があったり、砂礫が流入しているため、ナメ滝の続くナメラ沢中流部と違い、あまりきれいではない印象が強かったのですが、今回はなにがあったのか、流木も砂礫も流されて新たなナメ滝の連続となっています。40年近くにわたって訪れたナメラ沢の印象をくつがえすスラブとナメの連続でした。

『東京起点・沢登りルート120』(山と溪谷社)でも2010年の記録をもとに「土砂が沢床を埋め、きれいな沢とはほど遠い」と紹介されていましたが、最後の最後の水源までナメ滝は続き、倒木越えもいっさいありませんでした。沢は生き物だと思いますが、これほどキレイに変身した例も少ないと思います。

水源からは笹の斜面をはい上がり、辛い青笹尾根の急峻な登りをハクサンイチゲの群落に慰められて西破風山に登頂し、土砂降りの雨の中、笹平から甲武信小屋に向かいました。

深夜にもトタン屋根を叩く雨の音が響く状態で朝を迎え、甲武信岳を往復して徳ちゃん新道を下ります。降り着いた西沢渓谷入り口では笛吹川の濁りは解消されましたが、やはり水量は多かったです。二日間、一度も雨の止まなかった笛吹川周辺でした。

(文=山田哲哉/山岳ガイド「風の谷」主宰 (株)KAZEエクスペディション顧問 山岳ガイドⅡ)

長野県・美ヶ原

豊富な高原植物を愛でながらの散策

アルプス展望コースにて(写真=中村重明)

この日に見られた花々の約半分(写真=中村重明)

7月29日、曇り

この日は午後から雨の予報だったものの、長野の友人宅訪問の前に美ヶ原を2時間半ほど散策しました。山本小屋ふるさと館前の駐車場(無料)から王ヶ頭までの往復で、行きは車道沿い歩き、帰りは「アルプス展望コース」をたどりました。

美しの塔の近くの案内板には「この台地は、今からおよそ100万年前に火山の噴出によってできたもので、200余種にのぼる高山植物と蝶の多さは、特筆すべきものがあります。」とあり、さほど高山植物に詳しくなくても20種類以上が確認できました。似ているものの色合いや形が異なるものも多く見かけましたので、実際にはこの時季に30~40種類は咲いているのかもしれません。

車道沿いのコースと「アルプス展望コース」はほんの少し離れているだけなのに咲いている花の種類がかなり異なるのも興味深いものがありました。

ガスのため王ヶ頭山頂からも「アルプス展望コース」からも、アルプスはおろか近くの山も望めませんでしたが、涼しい風が吹く中、のんびり草を食む牛たちと豊富な高山植物を愛でながらの散策を楽しむことができました。

(文=中村重明)

石川県・加賀白山

北陸の盟主、花の名山へ

上段、左からハクサンチドリ、雨で花弁が透き通ったサンカヨウ、ニッコウキスゲ。下段左からササユリ、クロユリ、/ハクサンコザクラ(写真=根岸真理)

3日目、観光新道の下りでようやく晴れた。雲海の向こうに大長山や赤兎山が見える(写真=根岸真理)

7月24日~26日、24日曇り時々雨、25日雨時々霧、一時雷雨、26日晴れ時々曇り

雄大なる山体を持つ白山。別当出合からは何度となく登っているものの、北面から山頂を目指すのは今回初めてです。3本ある主要ルートのうち、いちばん変化に富んでいそうな「中宮道」をチョイスしました。

中宮温泉からスタートしたものの、ふと気づくと行き過ぎて違う沢に。林道から登山道への分岐に標識がなく、漫然と歩いていて見落としたのでした。引き返し、ルートに戻りましたが、歩く人は多くはないようです。倒木に阻まれたり、踏み跡が草に覆われた部分もありましたが、予定通り初日の宿泊地・ゴマ平避難小屋へ。清潔に保たれた居心地のいい避難小屋で、ありがたく利用させていただきました。

二日目は朝から雨で、途中雷鳴が近づいてきて行動判断について考えましたが、樹林帯を抜ける前に通り過ぎてホッとしました。ヒルバオ雪渓を横切る部分では霧が深く、ルートファインディングに苦労しました。山頂部も霧に覆われて、眺望はまったくなし。ただ、クロユリ、ハクサンコザクラ、ハクサンチドリ、ニッコウキスゲなどの高山植物がちょうど見ごろで、これまでほかの山では見たことのないほどの密度で群生している姿に感動しました。

三日目は観光新道を下り、別当坂出合から白山禅定道へ。六万山を経て市ノ瀬へ下る道ですが、雨の後で木階段や木道が非常に滑りやすく、このパートも苦心しました。

花の美しさでは定評のある山ですが、梅雨明けごろがいちばんいろいろな花が見られるようです。今回は梅雨末期の大雨に当たってしまい、たいへんでしたが、思い出深い山行となりました。

なお、今回の山行の詳細は下記にUPしています。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1208186.html

(文=根岸真理/山岳ライター)

福岡県・井原山山麓水無谷

谷を染めるオオキツネノカミソリ

早朝からたくさんの登山者が登っていく(写真=池田浩伸)

谷を橙色に染めるオオキツネノカミソリ(写真=池田浩伸)

7月27日、晴れ

井原山の水無谷までオオキツネノカミソリの咲き具合を見るために出かけてきました。

涼しいうちに散策しようと、水無谷駐車場に到着したのは7:30でしたが、平日だというのにすでにほぼ満車状態です。

駐車場から1時間ほどの散策を楽しみました。花はちょうど見ごろで、ツボミもたくさん見られました。

なお、キトク橋の登山口にも水無谷駐車場にもきれいなトイレができています。

(文=池田浩伸/登山ガイド)

佐賀県・八幡岳

鮮やかで美しい花に癒されながらの登山

登山道わきに群生するオオキツネノカミソリ(写真=池田浩伸)

群生地を前に写真撮影に余念がない登山者(写真=池田浩伸)

7月30日、晴れ

八幡岳峠から八幡岳山頂へ、八幡岳から池高原へと周回しました。

長崎佐賀県境の多良岳や福岡県の水無鍾乳洞など、近くにはオオキツネノカミソリ群生地がありま八幡岳の群生地もちょうど見ごろとなり、きれいでした。

汗で全身ずぶ濡れになりましたが、美しい花に癒やされながらのんびり登山を楽しんできました。

(文=池田浩伸/登山ガイド)

中央アルプス・木曽駒ヶ岳~空木岳

2年前、荒天で途中撤退したルートへ再挑戦

18日、空木駒峰ヒュッテから望む夕焼け(写真=伊東明美)

左:17日、丘の上に立つ檜尾避難小屋。正面に南アルプス展望/右:19日、下山途中に出会った子グマ(写真=伊東明美)

7月16日~19日、曇りのち晴れ

一昨年の秋、荒天で途中撤退した木曽駒~空木(うつぎ)岳の縦走に再挑戦しました。このコースは「コースタイム以上に厳しい」と聞いていたので自分のペースや千畳敷での混雑などを考慮し、頂上山荘、檜尾避難小屋、駒峰ヒュッテの3泊で計画しました。

16日早朝、東京の自宅を出て、9時前に駒ヶ根菅ノ台駐車場に到着。連休の中日ながら菅ノ台付近は車がひっきりなしに到着し、しらび平ではロープウェー乗車まで1時間半の待ち時間が発生。昼時の八丁坂は下ってくる大勢のハイカーで混み、夕方から大雨。行程を短くして正解でした。

17日、雨あがりの駒ヶ岳は霧に包まれていましたが、宝剣岳を通過するとまもなくガスが上がり一気に展望が開けました。18日まで強風に悩まされたものの天気は日に日によくなっていきました。

登山道の厳しさは覚悟以上でした。クサリ場だらけの宝剣岳を越えれば安心かと思いきや、苦労したのはむしろその後。クサリもロープもない、足がかり手がかりの少ない岩場が多く、身体が小さい私は通過に随分てこずってしまいました。木曽殿山荘まで、そしてその先の空木岳のなんと遠かったこと!

泊まった小屋のロケーションは最高でした。檜尾避難小屋からは駒ヶ根市街の夜景や、朝には富士山が望めましたし、駒峰ヒュッテからはまさに360度。目前に空木岳、南アルプス全山、御嶽山、歩いてきた稜線すべてが展望でき、山の神様からご褒美をいただいた気分でした。

そして19日、池山への下山中、小地獄を通過したあたりで、2頭のツキノワグマに遭遇しました。前を歩いていた単独行の男性が「この先にクマがいる」と戻ってきたのです。ただじっとしているわけにもいかないので、前後を歩いていた5人で一団となり、男性は手に棒や石を持ち、女性は鈴をかき鳴らし全員で意味もなく大声を出しながら早足に前進。大きいクマが登山道を横切って消えた瞬間にはドキリ! そして、自分たちのすぐ傍に木登りしている子グマを発見した時は大きいクマが戻ってくるのではないかとハラハラ。幸い、事なきを得ましたが、あの時もしクマが戻ってきていたら果たしてどうしていたでしょう。

クマ避けの鈴の効果には昨今疑問の声も多く、クマが去るか襲うかはその性格に因るという論もあり、クマ対策で正解を導くのは難しそうです。

(伊東明美/東京都/よく行く山:関東甲信越の山、日本百名山)

霧ヶ峰・八島ヶ原湿原~車山

さまざまな花が咲き誇っています

曇天の八島ヶ原湿原越しに車山の展望(写真=八木茂良)

上段、左からアサマフウロ(八島が原湿原遊歩道)、バアソブ(蝶々深山付近)。下段、左からウスユキソウ(車山)、ニッコウキスゲ(車山肩)(写真=八木茂良)

7月28日~29日、両日とも曇り

静岡ワンダーフォーゲル会の行事に参加して、キャンプと山登りを楽しみました。

初日は霧ヶ峰キャンプ場にテントを設営し、踊場湿原を散策。いまにも泣き出しそうな空模様でしたが行動中に雨は降らず、夜中に少し降りました。

翌朝、テントを撤収して車で八島ヶ原湿原の駐車場に移動。ここから車山山頂を目指して、物見石、蝶々深山、車山乗越、そして車山山頂へと歩きます。雨の後のためか、登山道は水たまりができて、ぬかるんで滑りやすくなっていました。八島ヶ原湿原の周りにはヤナギラン、アカバナシモツケソウ、アサマフウロ、ギボシ、コウリンカなど多くの花が見られ、目を楽しませてくれます。

車山山頂で軽い昼食をすませ、車山肩へ下山しましたが周辺ではニッコウキスゲが咲き誇っています。この日は土曜日ということで、多くの登山者や観光客でにぎわっていた車山でした。

(八木茂良/静岡県/70歳/よく行く山:東海地方の花の山、八ヶ岳)

第百四回

オベリスク、夜叉神杖立、地蔵岳(仙丈のメリクリ)

小遣いは泡か山かに消える夏(JINTA)

【寸評】

一句目は初投稿、戦場、じゃなくって、仙丈のメリクリさん。鳳凰三山に初心者を連れていくとき、ルートを覚えるのに役立ちそうな一句です(笑)

二句目、JINTAさん。限られたお小遣いです。ビールに消えるよりは山でつかったほうがいいに決まっているじゃないですか! と下戸の私は声を大にしていいます。

【段位】仙丈のメリクリさんには「1000m級」を授与します。JINTAさんはいよいよ「7000m級」に昇級です。

【応募方法】

山に関する川柳を募集します。投稿先メールアドレスは「weekly@yamakei.co.jp」です。メールの件名には必ず「週刊ヤマケイ・山の川柳」とお書きください。ペンネームでの投稿も受け付けております(読者の登山レポートはペンネームでの投稿不可)。

なお、ご投稿いただいた方には1000m峰から始まる「山の川柳段位」を授与します。ふるってご応募ください。

週刊ヤマケイ「表紙写真」「読者の登山レポート」「山の川柳」「よもやまばなし」応募要項

週刊ヤマケイでは、読者の皆さんから表紙写真、登山レポート、山の川柳を募集しています。また新たに「よもやまばなし」も募集します。ぜひあなたの作品をお送りください。

【表紙写真について】

●タテ位置で撮影した写真に限ります。

●横幅1200ピクセル以上のjpeg画像。

●写真に簡単な説明も添えてください。


【読者の登山レポートについて】

●本文200字~300字。1ヶ月以内の山行に限ります。できれば2週間以内の情報をお寄せください。国内・海外は問いません。山名・日程・天気を明記。登山道の様子や開花状況などもできるだけ盛り込んでください。

●写真キャプション(写真の解説を簡単なもので結構ですので付けてください)

●お名前(ふりがなもお願いします。匿名、ペンネームでの掲載は不可です)

●メールアドレス

●年齢

●郵便番号と住所

●登山歴

●よく行く山名、山域

※文字数を大幅に超えたものは対象外となります。掲載の目安は、投稿から約2週間です。掲載、不掲載についての事前連絡はしておりませんので、あらかじめご了承ください。


【山の川柳】

「夏休み 孫と一緒に 百名山」

「お父さん 登山道具を 片付けて」

「登れども登れども ぴくりとも動かぬ 体重計」など、山に関する川柳を募集します。どうぞ気軽にお送りください(川柳の投稿はペンネームでも可)。編集部が審査して、段位を授与します!


【よもやまばなし】

山で体験したちょっといい話や不思議な話、使って役立った装備や安全登山のための工夫、昔の登山の思い出などを募集します。お気軽にご投稿ください。こちらの投稿もペンネーム可です。文字数は400字以内でお願いします。


投稿先メールアドレス

weekly@yamakei.co.jp

※メールの件名に必ず「週刊ヤマケイ・表紙写真応募」または「週刊ヤマケイ・読者の登山レポート投稿」「週刊ヤマケイ・山の川柳」「週刊ヤマケイ・よもやまばなし」とお書きください。

※表紙写真に採用された方、読者の登山レポートに採用された方には週刊ヤマケイのロゴ入り測量野帳を進呈します(初回のみ)。また山の川柳で高段位になられた方にも測量野帳を進呈します。どしどしご応募ください。

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