山と溪谷 編集部ブログ

みなさんは「ビバーク」をしたことがありますか? 私は昨年5月ビバーク「デビュー」しました

編集部の大畑です。

唐突ですが、みなさんは「ビバーク」をしたことがありますか。
私は昨年5月の北アルプスで、ルートファインディングを誤って、
はからずもビバーク「デビュー」しました。

経験するまでは、ビバーク=「死んじゃうかも」「おそろしいこと」と思っていましたが、
無理に歩き続けるよりも安全だったり、
一日ぐらい変なかっこうで寝たりしても死んだりしない、ということを身をもって知りました。

ビバークは緊急事態に対処する、有効な選択肢のひとつなんですね。

そんな「いざ」というときにそなえて、ビバーク体験をしようというイベントが、
今月21日(土)~22日(日)、都下の某所で行なわれます。

山だけでなく、今回の東日本大震災のような予期せぬ天変地異にまきこまれたとき、
落ち着いて行動し、身の安全を図るためにどうしたらよいのか・・・。

冷静かつ安全に対処するためのノウハウを学び、
実際にみなで一夜を過ごす「サバイバルナイト」です。

http://hitsujiproject.blogspot.com/

プロデュースするHitsuji Project(ひつじプロジェクト)は山岳雑誌各誌で活躍中のライター柏澄子さんと、
会社勤めのかたわら、精力的に山に登るクライマー恩田真砂美さんのユニット
(おふたりの干支が、羊年なんだそうです)。

山や自然で得た英知をみなで持ち寄って、共有する場をつくろうというすてきな試みです。

イベントの内容はもちろん、登山の世界に新しい風をもたらす、
ふたりの女性登山家の試み(たくらみ?)に興味のある人もぜひ!

 


羊プロジェクト「サバイバルナイト1」も盛況でした!
左から、恩田真砂美さん、柏澄子さん、ゲストスピーカーの長濱香代子さん(ガーデンデザイナー)、
山岳ガイドの加藤直之さん。
サバイバルナイト2では、引き続き、加藤さんが講師をされます。

 

夏山直前! 6月号の特集は「カラダ作り」

こんにちは。編集部の青木です。

毎日汗ばむ日も増えてきて、夏山シーズンはもう目の前。
私も、今年はテントを買おうとわくわくしています。




みなさま、夏の予定はもうお決まりですか?


さて、読者ページを担当していると、よく読者の方々からこんなご意見を頂きます。


「最近の山道具は軽い!」


最近よく目にする「UL(ウルトラライト)」
私自身、登山を始めて間もないので“重い山道具”が逆にピンと来なかったりするのですが
登山歴が長いヤマケイ読者ほど、日々の道具の進化に驚いているようです。


しかし。

軽量化が進み、快適になった山道具とは反対に
こういった体の悩みも多く寄せられます。


「膝が痛い」


「体が重い」


「すぐ息が切れてしまう……いつまで登れるかなあ」



人間ですから、年齢とともに体の不安や悩みが大きくなっていくのは当たり前のこと。
そしてそんな方々の多くが、体力をつけたいと思っているはずです。

でも、実際のトレーニングは大変ですよね。

毎日山へ行ければよいのですが、せいぜい登れるのは週に一度……。
朝のジョギングを始めようにも、これからは梅雨。思うように走れない日も多くなりそう……。
かといって、ジムに入会しても「行かなきゃお金がもったいない」というプレッシャーと、「今日も結局行かなかった」という罪悪感が日々つきまとう……。

そして、大して動いていないのに「今日も会社のデスクでお菓子を食べてしまった」と後悔(あ、それは私だけでした)。


軽くて快適な登山が楽しみたい。道具だけじゃなくて、体もそうなればいいのに。

そう思いませんか。




『山と溪谷』6月号で提案するのは

「軽快ボディの作り方」


「体の不安や悩みを取り除いて、体だけでなく心も軽快にしよう」をコンセプトにした体作りの特集です。

気になるその内容をすこしだけご紹介いたします。



まずは……


新入編集部員・横尾が体を張って、心拍トレーニングを実践


写真=山田 薫

トレーニング中(階段ダッシュ)の一枚。
日常生活のちょっとした心がけで、息切れからサヨウナラできるかも。




続いて……




山で痩せるのか? ライター・中山がダイエット登山にチャレンジ。



写真=矢島慎一

山で太ることに悩んでいる中山。その結果は果たして……!?
出発前、駅にて体重測定中。



そして最後は……




たのしくできる膝痛解消法をご紹介。


写真=金子雄爾

それにしても、この光景はいったい……? 詳細は本誌にて!



上記以外にも、
「タイプ別・苦手箇所克服トレーニング」や、「有名登山家のカラダを徹底チェック」など
気になるテーマが盛りだくさん。

今年の夏山は、道具だけじゃなくて、心と体もUL(ウルトラライト)にしてみませんか?


特集以外では
東北の美しい山々のグラフや、紀伊山地・果無山脈縦走ルポ&ガイド、
新連載のスマートフォン登山活用術などが目白押し!
今月で最終回となる21世紀山道具も見逃せません。



『山と溪谷』6月号は、5月14日(土)発売です。

お楽しみに。


直販サイトインプレスダイレクトでは予約受付中

観天望気を学ぶ登山ツアーに参加しました!

 はじめまして。
 このたび入社し、『山と溪谷』編集部に配属された横尾と申します。
 誌面より先にブログに登場することになりました。
 これから編集部の一員として皆さんに喜ばれる情報をお届けしていきたいと思っています!
 どうぞ宜しくお願い致します。

 4月23日(土)、本誌『山と渓谷』で好評連載中の『新ヤマケイ登山学校 登山に生かす天気予報』の監修を務める山岳気象予報士・猪熊隆之さんと一緒に登山が楽しめるツアー『山の天気ハイキング』(第1回)が開催されました。
 猪熊隆之さんは、ヒマラヤ登山の経験もある山岳気象のスペシャリスト。今回のツアーは、猪熊さんから直接、観天望気を学びながら山に登れるという、なんとも魅力的な企画です。早速申し込んで、取材に行ってきました。

 主催はアルパインツアーサービス社、行き先は箱根の駒ケ岳・神山です。
 当日の天気はあいにくの雨。しかも午後には寒冷前線が通過し、荒天が予想されていました。
 「夕方ごろに前線が通過する予想なので、行程を変更し、駒ヶ岳から大涌谷に降ります」と、猪熊さん。
 当初は大涌谷から神山、駒ケ岳に登る予定でしたが、稜線で荒天に遭遇するのを避けるための変更でした。
 天候が詳しく予想できれば、それを登山の行程に照らし合わせて、こうやって的確な判断ができるんですね。

箱根へ向かうバスの中では天気図が配られ、天気図の見方や登山への生かし方を学びました。



 駒ヶ岳ロープウエーの山頂駅を出発すると、強い風と雨が叩きつけてきました。
 けっこうシビアな状況です…。
 ところが、神山を越えると、急に風と雨が弱まってきました。


▲山頂駅を出発。先頭はツアーリーダーの児玉さん

 「風上側の斜面では雲が発達して雨が強まります。今は南よりの風が吹いていますから、神山を越えてからは風下側に入ったんですね」(猪熊さん)

 なるほど~。

 どこかで聞いたことがあるという知識も、実際に体験してみると自分のものになります。
 風雨の強さを体感しながら山を歩くことができるのは、とても面白い経験でした。

 山に行く前に地図を見るときには、
 「この山では、どの方角から風が吹いてきたら危ないんだろう?」
 ということを調べておくと良いそうです。


▲天気と山での状況判断について解説をする猪熊さん


 私は、最近は雨の中を歩くことがあまりなく、後半は少し疲れ気味だったのですが、
 こんなガッツリの雨天にも関わらず、参加者の皆さんは元気そのもの(に見えました)。
 30代~40代の方が多く、しかも女性が多かったのですが、終始、笑顔でした。
 猪熊さんの天気の話に熱心に耳を傾け、質問をしていた方も多かったです。

 バスで配られた資料を見て「高層天気図が読めるようになりたい」とおっしゃる方や、「一人で山に行けるように気象の知識を身につけたい」と話す方など、参加者のモチベーションの高さに驚きました!


▲神山山頂にて。雨ニモマケズ笑顔の参加者の皆さん

 貴重な体験とたくさんの知識を得ることができたものの、大涌谷に着いたときには、さすがに疲れました。
 下山後の温泉の気持ちよかったこと! お湯の中で眠りそうになりました。
 今度は晴れるといいな(本心?…すみません)。
 気持ちいい青空と、プカプカ浮かぶ雲を見ながら山を歩きたいです。

 『山の天気ハイキング』は、今後も開催されますので、参加されてみては。
 天気に興味がある方や、山のスキルアップをしたい方には、特にオススメです!


■『山の天気ハイキング』今後のスケジュール

 第2回 6月11日(土)~12日(日) 雲取山(奥多摩) 
 第3回 8月12日(金)~14日(日) 常念岳から蝶ヶ岳(北アルプス)
 → 詳細はこちら

高尾山チャリティー・ハイキングに参加しました

 こんにちは。編集部の青木です。

 4月24日(日)、「東日本大震災復興支援チャリティー・ハイキング実行委員会」が主催する「高尾山チャリティー・ハイキング」(小社共催)に「ヤマケイ社内登山教室*」の一員として参加してきました。
(* 山と溪谷社のスタッフを対象とした登山教室。2ヶ月に一度のペースで登山の基礎を学んでいます)
 イベントの参加費は3000円のうち、2500円が義援金として寄付されます。

 このチャリティー・ハイキングでは、6つのコースのなかから好きなものを選べます。
  ・自然を楽しむ入門コース
  ・展望を楽しむコース
  ・写真の撮り方を学べるコース
  ・地図読みを学べるコース
  ・高尾八十八大師様巡りを堪能できるコース
  ・高尾~陣馬までを歩くロングコース

 わが「ヤマケイ社内登山教室」チームは、
 「高尾八十八大師様巡りを堪能できるコース」に参加。

 宝探し気分で歩きまわり、3回登って2回下る。歩行約6時間のコース!
 高尾山をがっつりと満足できそうです。

 この日は、スポーツキャスターで、前週に石巻での復旧ボランティアを体験した荻原次晴さんが特別ゲストとして参加。



 月並みな意見ですが、やはりテレビで拝見するよりスタイル抜群でかっこよいです。
 山頂では写真撮影にも気さくに応じてくれ、女性参加者が群がる群がる!
 (青木もゴールしたとき、どさくさにまぎれてハイタッチしました。ニヤニヤ)

 テレビや雑誌で活躍されている有名人の方々と気さくにお話できるのも、このイベントのいいところ。
 今回、私たちを案内してくれたのは、気象予報士の村山貢司さん。



 植物のことやちょっとした豆知識まで、何でも知っています。
 高尾山の魅力をたっぷり紹介してくれました。
 息子さんは料理上手らしく、今夜は煮込みハンバーグをリクエストしてあるのだとか。(食べたい!)

 この日はお天気もよく、紫外線もばっちり。
 ふだん登っているルートから、見落としてしまうようなところまで
 至るところにある大師さま。

 その途中には急登もあり、みんな汗だくです。
 高尾山、あなどれない……。

 建物の裏にひっそりと影を潜めている大師さまも……。



 山頂に近づくと、「ソフトクリームにしようか、それともだんごにしようか」という方向に意識がいってしまうせいでしょうか。
 数回来ているにも関わらず、大師の存在を把握したのは今回が初めてでした。

 またあらたに高尾山の楽しみ方を見つけられた気がします。


 2日間開催されたイベントでの参加者は258人。
 義援金額は645,000円にもなりました。

 また、5月18日と22日に追加開催が決定しています。
 詳細は実施運営のアルパインツアーサービスのホームページで


 山を愛する者として、山を通じて被災地の方々にできること。
 このハイキングも、そのひとつだと思います。

 ハイキング日和の5月。
 まだ参加されていないみなさん、参加してみてはいかがですか。

12月号「雪山特集」取材で北アルプス・西穂高岳へ行ってきました

 編集部・佐川です。
 4月9日、10日と、12月号「雪山特集」(11月15日発売予定)の取材で北アルプス・西穂高岳へ。



 1日目は東日本を中心に雨模様で、新穂高温泉でも小雨が降っていました。

 翌日(10日)は移動性高気圧に覆われて晴れる予報だったので、多少は濡れる覚悟で出発。しかし、新穂高ロープウェイの西穂高口駅に到着する頃には雲の切れ間から青空がのぞくほどに好転し、西穂山荘までの約1時間半は快適に歩けました。

 山荘には宿泊のお客さんが30人ほどとテントが5~6張といったところ。
 単独行者やガイド登山のグループ、山小屋周辺のトレッキングにきたカップルなど、それぞれが明日の予定なんかを語り合いながら、ゆったりすごしていました。
 山荘が通年営業し、手軽に冬の北アルプスを眺められるのが西穂は、雪山初心者から上級者までさまざまな人に愛されています。

 2日目は早朝5時に山荘を出発。

 夜明け前から晴天に恵まれ、少しずつ変化する朝の眺望を楽しみながら歩き始めました。
 独標まではたおやかな稜線がつづき、硬くしまった雪にアイゼンの爪をきかせながらズンズン進みます。



 丸山を過ぎたあたりからは傾斜が増し、朝の硬い雪面は少し緊張させられましたが、ここは序の口。
 今回の目的地、西穂への核心は独標から始まります。

 雪のアルプス初心者と思しき人たちで賑わう独標を過ぎると、“岩と雪”の穂高が本領発揮といった感じ。
 「北ア屈指」とも言われる岩稜は一般縦走路にしては手ごわく、ロープを出して慎重に進みました。



 急な斜面に貼り付いた雪はしまっていて、踏んだところから崩れていくような場所は少なかったのが幸いでしたが、いくつもの小ピークを越え、ところどころ発達した雪庇を避けるように気を張り詰めていると次第に消耗していきます。

 西穂高岳にたどり着いたときには、疲労感でお腹いっぱい。

 カメラマンの亀田氏は「ちょうどいい緊張感でしたね」なんて言っていましたが、下りを考えるとあまり同調できない私でした。

 この模様は2011年12月号(11月15日発売予定)で!


笑顔あふれる取材メンバー

5月号は残雪の北アルプス特集!

こんにちは! 編集部の神谷(浩)です。

東京では桜が満開になりました。
山にも春が近づき、
アルプスは残雪期に入りました。

上高地の河童橋から岳沢方面を見ると、
穂高岳の稜線が望めます。

そのほぼ、ど真ん中を登るのが、
奥穂高岳南稜(奥穂南稜)というバリエーションルートです。

 

上高地から見た穂高岳。写真中央右にある尾根を登ります

ここは、かのウォルター・ウエストンが
1912年8月に案内人の上條嘉門次らと初登したルート。
岩と雪を攀じる、いわゆるバリエーションルートです。
   

雪稜・岩登りなどの総合クライミング技術が必須

昨年の5月に取材したのですが、
じつは、計画では奥穂南稜に行く予定ではなかったのです。

取材後のブログ報告


もともとの計画では、剱岳小窓尾根を考えていました。
馬場島~小窓尾根~剱岳~早月尾根を2泊3日というコース。

しかし、事前の天気予報で日本海側は1日目~2日目の午前中は雨。

ただ、南下するほど天気の回復が早そうな雰囲気ではありました。

2日目午後から3日目の晴れを狙って小窓尾根に行くか、
北アルプス南部で確実に好天が期待できる奥穂高岳に変更するか、
ギリギリまで悩みました。

最終的には、取材であることを優先して
奥穂南稜に決めました。

幸いにもこちらのねらい通り、2日目は快晴。
快適な登攀が楽しめました。



快適な(?)撮影風景

ただ、気温が上がりすぎて、
予定していた下降路(奥明神沢)が使えず、
穂高岳山荘泊、涸沢経由で下山しました。



轟音を立てて雪崩れていきます



岳沢ベースのテント泊予定だったので、
上高地に下山してから、
テントを取りに再び岳沢に登り返すことに……。

登る前も、登ったあとも計画外の取材でした。
ただ、紙幅にかぎりがあるため、
そんな裏話は本誌のルポには出てきません。

ルポの最後の一文
「さてどこを下ろうね」
のあと、実際にどうなったかをご想像いただければ、
より一層楽しめるかもしれません。


そのほか、5月号には、
・女子ふたりで挑戦する「八方尾根から唐松岳」
・男ふたりの渋い山行「爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳」
とルポ3本立て。

さらに残雪の北アルプスを楽しむための実用情報として
アクセス情報や営業山小屋リストなども満載!

残雪期の雪山技術については
2010年3月号「残雪から始める雪山」の記事をこちらで特別公開中!
参考にしてください。

初級からバリエーションまで
残雪ルートを厳選した21コースのガイドもついて
大充実の5月号は、4月15日発売です!

6月号の特集は「夏山までにつくる登山ボディ」

 こんにちは。
 編集部の佐川です。

 地震や原発問題で落ち着かない日々が続いておりますが、読者のみなさんはいかがお過ごしでしょうか。
 ヤマケイ編集部はなんとか落ち着きを取り戻しつつあり、6月号(5月15日発売予定)の製作が始まりました。

 6月号の特集は「夏山までにつくる登山ボディ」(仮)。軽量・軽快な体づくりを紹介します。



丹沢・塔ノ岳でのロケ風景です

 まずは登山者を悩ます疲れや痛みの原因と対応策を知るため、悩み多き登山者ふたりに大倉尾根を歩いてもらいました。
 監修の安藤隼人さん(登山医学学会評議員)が同行し、ふたりのカラダをチェック!
 「歩く」という、普段は何も考えずに行なっている動作の奥深さを知る取材となりました。



 山を歩くと「息切れが激しい」「膝が痛い」「すぐに脚が上がらない」なんて人は、ぜひ6月号をご覧ください。

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