2010年10月06日(水)
2010年09月30日(木)
こんにちは! 編集部の神谷(浩)です。
先日、2011年7月号の特集「アルプス名峰の秘密ルート(仮題)」取材のため、剱岳北方稜線に行ってきました。
北方稜線は、剱岳の北側に延びる尾根で、道標やハシゴなどはなく、整備されていないバリエーションルートです。
室堂から入山し、剱沢を下って、真砂沢ロッジ、池ノ平小屋に宿泊して、北方稜線に取り付き、一気に剱岳山頂を越え、別山尾根から剱澤小屋へ。再び室堂に戻りました。3泊4日の行程です。
大雨の直後で、剱沢の橋が流された、という情報もありましたが、真砂沢ロッジの佐伯成司さんが即日対応してくれたおかげで、無事に通過できました。
胸まで水につかりながら、一人でこの橋を直したとか!
室堂から歩きだしたときに降っていた雨も、少しずつあがっていき、
2日目、3日目は好天に恵まれました(ただし行動中のみ)。
仙人池から見た裏剱
北方稜線はあくまでもバリエーションルートであり、体力、技術、経験のともなった上級者向きのコースです。
浮き石やルート不明瞭な部分がたくさんあります。
今年も遭難が多発しました。
安易に立ち入らないようにしてください。
一般登山者立ち入り禁止。ADVANCED CLIMBERS ONLY! 小窓ノ王から三ノ窓への急峻なバンド
小窓からのルンゼを慎重に登る 池ノ谷ガリーは浮き石の巣。落石厳禁!
下山して10日がたちます。
剱岳周辺では、そろそろ紅葉が始まっているでしょうか。
現地情報は、下記のヤマケイオンラインからどうぞ!
剱澤小屋
http://www.yamakei-online.com/mt_info/mt_info.php?id=117#1036
本誌掲載は、来年夏!
お楽しみに。
2010年09月24日(金)
こんにちは。編集部神谷(有)です。
シルバーウィークの3連休は、日本山岳遺産キャンペーンのイベントで白馬周辺に行ってきました。
各地から親子を招いてのトレッキングツアーです。
参加者は小学校1年生から5年生までのお子さんと、その親御さん、あわせて5家族でした。
1日目は八方尾根を歩き、2日は栂池自然を散策しました。
天気もなんとかもって、楽しいイベントになりました。
子どもたちに「なにが楽しかった~?」と聞くと、「登ること!」という答えでした。
展望も良くて白馬の雄大な山々も見えたし、お花もあったし、リフトにも乗ったし、バッタもいたし、、、、。
いろいろ楽しいこともあったのですが、「登る」ことがいちばんおもしろかったとは!
登山のチカラを感じますね。
来年もまた同じようなイベントをやりたいと思っています。
2010年09月21日(火)
編集部の大畑です。
9月といえば、連休! 天気も安定! と山行にはもってこいですが、今月は仕事の山が片付かず、
休日も出勤です。かわいそう…、自分。このままだとグレてしまいそうなので、
夏山の思い出を反芻しつつ、気分だけでも山を味わおうと思います。
夏の思い出1 島々谷~徳本峠の道
お盆に休暇をとって歩いてきました。渓谷沿いの道はコケやシダが美しく、空気まで緑色。今ごろ、カツラやサワグルミの葉が色づきはじめたことでしょう(あ、また山に行きたくなってきた・・・)。
このコース、道の展開がすばらしいのです。しっとりとした森の道をたどって峠へ、そこに立って初めて目にする穂高連峰。ブラボー!
槍・穂高をめざすためにこの道を何度も歩いたというウェストンと同じ感動を共有しているんじゃないかと思うと感激もひとしおです。
今年、リニューアルオープンした徳本峠小屋。収容人数は変わりませんが(30人)、平屋から2階建てになりました。
素朴な雰囲気はそのままに、小屋の中は明るく、快適です(信州大学の建築学科の先生が設計したそう)。離れには最新式のトイレも導入されました。
小屋の常連さんが育てた野菜をふんだんに使ったミネストローネが新名物。野菜の甘みやトマトのほのかな酸味が、疲れた体を癒してくれます。
夏の思い出2 横尾本谷
8月の終わりに弊社のイベント・涸沢フェスティバルがありまして、横尾山荘に5日間滞在しました(横尾はカラフェスのサテライト会場だったのです)。ひとつの山小屋にこんなに長期でお邪魔したのは初めてです。
最後のほうはずうずうしくも、賄いに呼んでいただきました。横尾山荘のご主人・山田さん(手前右)とスタッフのみなさん。
これまで穂高や槍への通過点、といった印象だったのですが、すっかり横尾に愛着が湧き、この地をもっと知る道を歩いてみたいと思いました。すると、「横尾本谷あたりがいいですよ」と山田さん。ちゃっかり一緒に歩いていただく約束まで取り付けて行ってきました。
横尾山荘から涸沢へ向かう登山道を通って、まずは本谷橋をめざします。道中、ニルンゼ、サンルンゼ、アオジロハング・・・・・・。
山荘に入られて30年近い山田さんの口からは、自分の知らない地名やルート名が続々出てきます。それはまるで秘密の扉を開ける呪文のような(うっとり)。左はクライマー憧れの屏風岩、右は本谷橋から見た北穂。
本谷橋から少し登山道を行ったところから入渓します。これは涸沢と本谷の分岐付近。ご覧のとおり、横尾本谷は終始明るく、開放感にあふれています。沢登りというよりも、河原歩き、といった感じ。でも、沢靴をはけば水線通しに歩けて、夏の暑い日など気持ちがいいでしょうね。
大キレットに詰めあげる左俣を分けて、右俣を行きます。後ろにはいつもとは違うかたちをした屏風岩が大きくなってきました(左)。で、まもなく南岳カールに到着(右)。静かで気持ちのいい草原です。今ごろは草紅葉かなあ。
ここから灌木帯のヤブを漕ぎ、ハイマツの岩稜を越えれば、横尾尾根のコルはまもなくです。稜線に出ると槍ヶ岳が迎えてくれました。
槍沢経由で南岳へ向かう、横尾山荘の女性スタッフとばったり。仕事も山で、休暇も山。元気!
くしくも、この道もかのウェストンが槍ヶ岳を登るのに利用した道でした。今年はなぜだかウェストンと縁があります。歴史のある道は、アプローチが長かったり、なにかと不便なところも多いのですが、静かな山旅が楽しめるのが魅力です。
ところで、日本アルプスの父と呼ばれるウォルター・ウェストン。彼は探検家ではなく、宣教師でした。布教の仕事をこなしつつ、精力的に日本の山に通った。そうとう仕事ができた人なんでしょうね。仕事の早さも見習いたいと思います。
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