山と溪谷 編集部ブログ

5月号はぜひ紙媒体で!

はじめまして!4月より編集部に新卒で仲間入りしました、横山と申します。

このブログに現れるのは初めてなので、軽く自己紹介をさせてください。

僕は東京生まれの男で、自然の少ない場所で育ちました。そのせいか、山や生き物への憧れは人一倍。大学時代は生物系のサークルに入り、虫を探しに日本全国を駆け巡っていました。その一環で登山にもハマっています。好きな登山スタイルはテント泊!

と、得意げに自己紹介してみたのですが、こんなご時世ですから、入社してからほとんど在宅勤務なのです。編集部の皆さんともしっかりと顔合わせできていないので、ヤバイやつだと思われていたらどうしよう……

それはさておき、『山と溪谷』5月号を紹介します。前回のブログでは、僕の先輩であるイトーさんがすでに今月号について紹介していますが、今回は新入社員のフレッシュな視点(?)から、少し詳細に見ていきたいと思います。

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5月号の特集は題して『最新登山用具を試す』。

登山に必須といわれる登山靴、ザック、レインウェアを、山岳ガイドをはじめとした山のプロの方々にレビューしてもらうという企画です!

登山用品店に行ったことがある人はわかると思いますが、とにかくザックにしても靴にしても種類が多い!これから山を始めようとしている人にとって、道具選びは最初のハードルなのです。

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特にレインウェア!登山用のものは、水蒸気を透過し水は通さない防水透湿素材でできています。これが、雨天時の快適性の鍵なのです。しかしこの防水透湿素材、さまざまなメーカーがさまざまなものを使用しており、それぞれ快適性の違いや長所と短所があるわけで……しかも同じ素材でも裏地の処理の仕方が違ったりなんかしたりで……もうわけわからん。

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大丈夫です。しっかりとテストし、簡単に比較できるようにまとめました。

ザックと靴もばっちりフィールドテストで比較してあります。これから道具を揃えようとしているあなた、道具の買い替えが必要な玄人のあなた!ぜひ5月号の特集をご覧ください!

そしてもうひとつ、前回でも触れた5月号の目玉。

デン

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そう、ステッカー。『山と溪谷』90周年記念を祝して、初のロゴステッカーを作ってみました!

『山と溪谷』のロゴは創刊当時から変わらず受け継がれてきたもので、大変に歴史のあるものです。みなさんもこの重み、感じてみたくはありませんか……?

このステッカー、いろんなものに貼れる素材でできており、耐水性、耐久性も充分なので、アウトドア用品にも使用できます。当然、何に貼るかはあなた次第。楽器に貼ってみたり、スケボーに貼ってみたり……。

そういう私はどこに貼るか決められず、いまだに台紙の上でピカピカしています。

サイズは5つで、7枚のステッカーが5月号に付いてきます。急いで手に入れてくだい!

次回のブログは、僕と同じく同期で入社した堀内がお送りします。さわやか山男な彼が、5月号の特集以外の見どころを教えてくれます。お楽しみに!

「STAY HOME, FEEL THE MOUNTAIN」

ども、イトーです。

久しぶりのブログ更新になってしまいました。

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の延長が決定されましたね

弊社もテレワーク業務に移行したのですが、
チームで行なう雑誌の編集作業となると、これがなかなか難しい。
気軽にコミュニケーションがとれない関係って歯がゆいですね。

加えて、自宅のネット環境の脆弱さも合わさり、
ただでさえ、半人前のイトーの業務遂行能力がさらに半減!
1/4人前以下の能力で一生懸命がんばっています。

先日も後輩の黒ちゃんに「レイアウトを紙に出力して文字修正を指定したいけど、自宅じゃ出力できなくて、黒ちゃんはどうしてる?」と聞いてみたところ、
「私はPDFのデータ上に修正箇所を指定して入れていますよ。見本を添付しますね」とPDFを送ってくれました。

でも、そのPDFファイルがなんかすごい。
こんなハイテク技術を黒ちゃんはどこでどうやって習得したんだ、と脱帽。いや、絶望。

正直、彼女のPDFを見てもマネできる気がまったくしませんでしたが、「できる先輩」を装わなければいけないので、
「ありがとう。なかなかよくできてるね。参考にしてみるよ」と、めっちゃ上から目線で返信しておきました。

いや~、人間としての器、ちっちゃいなぁ。

さて、前置きの駄文が長くなりました。。。
今回、ブログを更新したのは、まだ紹介していない5月号と、バックナンバーの無料公開キャンペーンを紹介するためです。

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というわけで、5月号の特集は、最新登山装備のインプレ企画です。

自宅にこもっていると、ついついスマホでショッピングサイトを見てしまいませんか。
最新登山装備は気になるけど、まだレビューも少ないし、と悩んでいるアナタにおすすめしたいのが、今回の特集です。

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登山靴、ザック、レインウェアの「登山の三種の神器」ともいわれるアイテムで、新作をガイドさんなどに試してもらっています。
それぞれのアイテムにどんな特徴があり、自分にはどれが向いているのかなど、ぜひ参考にしてください。


第2特集をはじめ、そのほかの企画に関しては、
今年の4月に入社した新人くんたちに後日任せるとして、
イトーが最もおすすめしたいのは綴込み付録のロゴステッカー

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実は、山と溪谷社はこの4月に90周年を迎えました。
新型コロナウイルスのせいで発表するタイミングを逃してしまいましたが(苦笑)
記念を祝って、これまでにありそうでなかった耐水性のあるシンプルなロゴステッカーを作成!
保温ボトルなんかに貼るとすっごくかっこいいですよ。
この綴込み付録がついてくるのは、紙媒体だけです。購入はぜひ紙媒体を!

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そしてもう一つ紹介したいのが、山と溪谷社のバックナンバーを無料で読める「STAY HOME, FEEL THE MOUNTAIN」です。

5月10日(日)までの期間中、『山と溪谷』『ワンダーフォーゲル』などの雑誌やムックのバックナンバー20タイトルと、山の名著ガイドブック1タイトルの電子版をAmazonのKindle本ストアで無料配信しています。

詳細はコチラを。
https://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=5773


ぶっちゃけ、この時期の山は「密」とはそれほど関係のない世界です。
ですが、自分が遭難事故を起こしてしまい、医療に従事する方々の業務を圧迫してしまったり、
自分が新型コロナウイルスの疑いがあり救助隊員に感染させてしまったり、といったリスクが考えられます。

もちろん、遭難なんて起こしたくて起こすものではないですが、登山で最も重要なのは「リスクマネジメント」。
どんなに優れた登山家でも事故を起こす可能性はありますから「遭難してしまったら」を前提に今は登山を我慢しましょう。


すべては夏以降に、山を、渓谷を、もっと楽しむために。
STAY HOME, FEEL THE MOUNTAIN で、よろしくです。

山と溪谷4月号絶賛発売中+上高地増刊号発売!

……お、お久しぶりです。稲垣です。

先日「あ、そういえばブログ……」と思って開いたら、偉大なイトー先輩の更新のなかに新人への喝を発見。
全然アップしてなくてすみませんでした!!!

ということで、まずは最新号の紹介をさせてください!

絶賛発売中の4月号↓
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表紙が美しくて何度も見とれちゃいますよね!という話は置いておいて……。
特集は「キーワードで知る 山の自然学入門」です。
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作った側が言うのもなんですが、自然のことについてめちゃくちゃ勉強になります!

これまでなんとな~く気になっていたけどスルーしちゃっていた、あんなギモンやこんなギモンを専門家にわかりやすく解説してもらったので、ぜひぜひお手にとってみてください。

ちなみに、イナガキ的にいちばん響いたのは、「高山って森林限界以外の特徴ってあるの?」でした。
高山らしい地形ってなんとなくイメージあったけど、なんなのかがわかってスッキリ!
気になったあなた、P38を要チェックです。

そして第二特集は、「田中澄江と『花の百名山』」。
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山ヤなら知らない人はいない、田中澄江さん。没後20年のいま、あらためてその人物像に迫り、「花の百名山」を振り返りました。

実はあまり田中澄江さんのことをよく知らなかったイナガキ、この第二特集をきっかけに一気にファンになりました。
「花の百名山、よく知らないなぁ」という人にこそ読んでほしい内容です!
コースガイドもピックアップしているのでおすすめですよ。

ということで(本当に)簡単ですが4月号の紹介でした。

今号から、新連載「アドバンス登山入門」、そう、新人編集部員が一歩進んだ山の楽しみ方に挑む企画も始まったのでぜひご覧あれ。

そしてそして。
3月31日に『山と溪谷』5月号増刊「最も美しい上高地へ」が発売!!!
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本誌編集部員が怒涛の編集作業で作り上げた渾身の特集です。(イナガキは編集中、上高地の夢を3回も見ました。)
普段の本誌とちょっとデザインも違ったりして、特別感満載。こちらも必読です。
紹介は同期の白澤くんがしてくれるかな……(チラッ)

実は只今、絶賛校了中でメールがどどんと来てしまったので仕事に戻ります……。
またお会いしましょう!

厳冬?の唐松岳へ

ども、イトーです。

くしゃみがとまりません。鼻水もとまりません。

でも、風邪や感染症ではありません。

そうアイツです。やっかいな花粉症シーズンが到来ですね。こんちくしょう。

くしゃみ連発、鼻水だらだらになりながらも、北アルプス取材に行ってきました。

今回登ったのは唐松岳(からまつだけ・2696m)。

後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)の一峰で、北には白馬三山、南には五竜岳(ごりゅうだけ)、鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)と名峰が並びます。

白馬駅から白馬八方スキー場のゴンドラやリフトを乗り継いで八方池山荘まで入れるので、冬季もアプローチがとってもカンタン。

というわけで、日帰りで登ってきました。

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毎度のことながら詳細は省きますが、やっぱり北アルプスの雪景色は圧巻の一言!

八方尾根を登りながら、南に五竜岳(右)と鹿島槍ヶ岳(左の双耳峰)がきれいに見えて、テンション爆上がり。

いぇーい!ヤッホー!とガツガツ登っていくつもりが、、、ありゃ、ペースが全然上がらない。

めっちゃ息が切れる…。なにこれ、しんど。

カメラマンさんにモデル役のガイドさんを撮影してもらいながら、イトーはマイペースに雪山を楽しむ予定だったのに(泣)

3時間しか寝ていないせいなのか、花粉症にやられてしまったのか、はたまた仕事をサボるつもりだったから天罰が下ったのか。

うーん、原因は不明。。。

ちなみに取材に同行してもらったのは、アラスカで動物写真を撮影している佐藤大史さんと、若手登山ガイドの塩谷晃司くん。

佐藤さんの作品は、最新号の巻末グラフでも取り上げているのでぜひチェックしてくださいね!

と、番宣もこなしながら、ドウニカコウニカ山頂へ。。。

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山頂からは西に立山・剱連峰がくっきり!中央左が立山三山(たてやまさんざん)、右が剱岳(つるぎだけ)です。

ただ、風もすごい!めっちゃ寒い!顔に当たる雪が痛い!

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風を避けるように南を向くと、ドーンと五竜岳。

今回、バテながらも山頂まで歩けたのは、五竜岳様のおかげでモチベーションを維持できたから。

ありがたや~。ありがたや~

あれ、、、写真を見返していて気づいたんだけど、唐松岳の写真がない。これ、撮り忘れちったな(>ω・)

まぁ、それは登った読者の皆様にまかせよう。。。

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今回、はじめましてだったのだけれど、すごい実力を見せてくれた塩谷さん。

25歳にしてネパールの登山経験もあり、国内の某テレビ番組などの歩荷もされているそうです。

どんな急斜面も、まるで浮いているようにスーッと登っていく塩谷さん。

一方で、うひー、あへー、ゼェゼェ、ハァハァと登っていくイトー。

まぁ、なにごともコントラストが大事だよね。

佐藤さんにも「イトーくんの表情は雪山登っている感があっていいなー(棒読み)」とほめられたし、オレも仕事したってことかな!

ヤマケイオンラインに記録も載せときます。みなさんもよい雪山ライフを!

冬季中央アルプスへ

ども、イトーです。

先日、3月号を校了したばかりなのに、気づくと2月も中盤。。。

まもなく4月号も大詰めではないか、すでにやばい。やばすぎる。。。

まぁ、未来のことは未来の自分がナントカしてくれるはずなので、いまは見ないフリ。。。

さて、校了したばかりの3月号が本日刷り上がってきました!

詳細は後日ご紹介するとして、今日はP155で取り上げた「駒ヶ岳ロープウェイ」に関するお話を。

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この記事ですね。ご存じの方も多いでしょうが、1月1日の定期点検以来、運行を休止している駒ヶ岳ロープウェイ。

冬季の中央アルプスを手軽に楽しめる人気エリアだっただけに、残念に思っている登山者も多いことでしょう。

そんな中央アルプスで、いま注目を浴びているのが「将棊頭山(しょうぎがしらやま)」と「越百山(こすもやま)」です。

木曽駒ヶ岳に登りたいけど登れない。でも、日帰りで中央アルプスを楽しみたい。
そんな登山者たちが集まっていると聞き、興味をもったイトーは早速登ってきました。

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まず、これが将棊頭山の山頂。標高は2730m。意外と(?)高い!

奥に見えている冠雪が美しい山は御嶽山(おんたけさん)です。

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こちらは将棊頭山の山頂から望んだ木曽駒ヶ岳(右側の大きなピーク)。

木曽駒ヶ岳から左に稜線をたどっていった奥の鋭鋒が宝剣岳(ほうけんだけ)です。

そう、将棊頭山は木曽駒ヶ岳や宝剣岳へ縦走することもできるのです。

とはいえ、冬季にこの道を歩くのは上級者だけ。

正直、将棊頭山の日帰りピストンもかなりツラかった…。

なにがツライかというと、「行動時間」と「距離」と「高低差」。

「登り6時間」「下り3時間」「総距離約17㎞」「標高差約1850m」

ひえ~~~~、という感じでしょ。

日帰りでこの山を訪れるには「健脚」であることが求められるのです。

しかも!主稜線の標高2600m付近に出るまで展望ナシ!!ずっと樹林帯。

ただ、短いとはいえ最後の稜線歩きは、その価値が充分あるかもしれない。

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↑は、登山口から5時間かけてようやく主稜線に乗ったときの写真。

やっと稜線に出た感動と喜びで浮かれる半面、まだまだ先は長いなぁと溜息がポツリ…。

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主稜線は西側からの風が強く、雪面は風に叩かれてカッチカチ!

なので、アイゼンでしっかり足場を確保しながら急な雪面を登っていきます。

ただ稜線自体は広いので、転・滑落のリスクは低め。

ピッケルではなく、トレッキングポールで歩いている人も多かった。

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山頂付近から主稜線への乗越を振り返るとこんな感じ。

尾根の広さがわかるでしょうか。

というわけで、技術的難度は千畳敷から木曽駒ヶ岳をめざすのと同じくらい。

でも、体力的難度は圧倒的に高い!!

「ロープウェイが運行休止しているから、将棊頭山でもいっちゃう?」

…というような感覚で登れる山じゃないので充分気を付けて。

ヤマケイオンラインに記録を載せているのでこちらも参考に。

https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=186131

今度は越百山にも登ってみようかな。

以上、イトーの中央アルプス報告でしたー。

今回はまじめな感じでお届けしてみました。

今年の雪山はどうなんすかね

ども、イトーです。

久しぶりにブログを書こうと思ったら、なんとこれが2020年一発目(驚)

若人たちはなにをしているのだ!喝!

時代なのか、時代はブログではないのか、もしやインスタグラムなのか?

それともイトーが「これやっといてー」
「あ、これもやっといてー。今日までねー」とか
やっているせいで暇がなくなってしまったのだろうか。

それならば多少は仕方がない。

というか、ほんとに申し訳ない。

けれど、その壁さえも乗り越えてきてほしい!

そう、これこそが先輩からの愛のムチなのだ!!

…と、どうでもいいことをテンション高めで綴るのは、きまって校了日。

現在、絶賛校了中の編集部ですが、イトーを残してみんな順調にゴールしたようです。

またしても、しんがりか。

こんなことをやっていてもよいのだろうか(いいや、よくない)

まぁ、どうせ先輩方もブログは見てないはずだし、息抜きも大切、大切。

****

先日、イトーは長野と群馬の県境に位置する四阿山(あずまやさん)に登ってきました。

標高2354mの四阿山は、日本百名山の一座でもあります(そのわりには知名度低い?)

「四阿山は吾妻山(あづまやま)ともいい、どこから見ても山の形が屋根の棟に似ているのでこの名がつけられたという。
古事記によれば、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征から戻って、信濃に入る峠に立たれたとき、
『あずまはや』と叫んで弟橘(おとたちばな)姫をしのばれたといい、嬬恋村(つまごいむら)の名もこの伝説による。……」

と、ヤマケイオンラインに記載されています(詳細はコチラ

上州武尊山(じょうしゅうほたかやま)などと同様に日本武尊伝説が山名の由来なのですね。

雪山のレベルとしては初級ということで、今月中旬に控えている某雪山へのカラダ慣らしに歩いてきたのでした。

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標高2000mを超えた上部のほうはこーんな感じ。

暖冬で雪がないと言われているわりには、積雪もそれなり?

ただ雪質はフカフカではなく、ガビガビな感じ。

もうちょっと柔らかい雪だったらもっと素敵だったのになー。

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でも、青空が広がり、真っ白な雪とのコントラストがきれいでした。

さて、今週はどこの雪山に行こうかな。2月のうちにいっぱい雪が降るといいなぁ。
いや、その前にエベレストの如く立ちはだかる校了を乗り越えねば…。

ぶらり鈴鹿単独行

ども、イトーです。

今日は12月27日(金)。

世間一般のサラリーマンが年末年始を迎えるため、「仕事納め」に奮闘する営業最終日であります。

僕も一介のサラリーマン。仕事を納めたい。とはいえ、出版社にとっては「年末年始進行」と呼ばれるデスゾーンなのです。

みんなが編集作業に真摯に向き合っているなか、イトーは得意の現実逃避トリップへ~~。

というわけで、今回は、先日紹介した鈴鹿山脈イブネ取材の続き。
取材後、現地に一人残り、プライベートで鈴鹿山脈北部をぶらっと縦走してきました。

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出発は鈴鹿山脈最高峰の御池岳(おいけだけ)北面にある鞍掛トンネルから。

朝日が上がる前に登り始め、鞍掛峠を経て、鈴北岳の山頂に近づいてきたころ、三重側が赤く染まり始めました。

徐々に街並みも見えてきて、これは天気がよくなるぞ~と、ウキウキで登っていきます。

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ん? あれ? 朝日をさえぎるこれは、、、嫌な予感、、、

そう、稜線に出た途端に雲が湧いてきて鈴北岳はガスの中。

いったん樹林帯を降りて、御池岳に取り付く尾根を探します。

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すると、またガスは晴れて、神秘的な森のトレイル歩きに。美しい。

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と、思いきや、御池岳に着いたらこうですよ。。。

ビュービュー、ゴーゴーと、稜線上は強風も吹き始め、じっとしているとガタガタふるえる寒さ。

以前、御池岳に登った時もひどい天気だったけど、僕は御池岳に見放されているのだろうか。

仕方がないので御池岳の景色は諦め、藤原岳につながる尾根に移動します。

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鈴鹿山脈は植生が豊かで、足もとに目を向ければコケや粘菌なども観察できます。

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イブネほどではないですが、藤原岳周辺には稜線上にコケが広がるエリアも。

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さくさく進んで藤原岳に到着。

藤原岳は丘陵状の山頂で、なかなかユニークな景色が広がります。

ここから登山地図では破線になっている尾根を下るのですが、
これは本当に尾根か?崖ではないのか?というような超急峻で不明瞭な尾根をひたすら下っていきます。

いかにも道迷いしそうなルートで、尾根の名前はずばり「迷い尾根」。

破線扱いになっているのも納得でした。

迷い尾根、治田峠(はったとうげ)を経て、竜ヶ岳へ向かうのですが、ここがツライ。。。

当初は、この日のうちに竜ヶ岳の南にある石榑峠まで歩く予定でしたが、途中で力尽きてバタンキュー。

ビバークして仮眠をとることにしました。早朝に復活して、行動を再開。

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ちょうど竜ヶ岳に着いたころ、三重側に朝がやってきました。

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竜ヶ岳は稜線一帯がササ原になっていて、とても気持ちのよさそうな場所でした(まだ真っ暗だったから堪能していないけども)

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竜ヶ岳から石榑峠まで下ったのち、今度は三池岳(みいけだけ)に向かって登りながら南下していきます。

写真は石榑峠に下るルートの途中。手前に見えている車道あたりが石榑峠。奥に三池岳や釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)が見えています。

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けっこうしんどい登りでしたが、三池岳はすばらしい展望スポット。

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さらに南下を続け、釈迦ヶ岳の三角点に到着。山麓の絶景が広がります

あとは朝明渓谷(あさけけいこく)に下るだけ。

途中をめっちゃ端折っているので、伝わらないかもしれないですが、歩き応えがハンパない。

アップダウンもすごいし、ルートファインディングもおもしろいし、鈴鹿はやっぱりすごい(実は何度か尾根間違いをしかけました)

結果的にこれが令和元年最後の登山となりました。いや、まだ登る可能性がなくはないか。

そしてこれが令和元年最後のブログ更新。次号は「単独行」特集。

僕のような単独行を愛するハイカーにとっては役立つ情報が満載です。お楽しみに。

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