2022年12月09日(金)
こんにちは。
編集部の辻です。
ずいぶんご無沙汰してしまいすみません。
最後の投稿をした11月の第二週、忙しさにかまけて「いいネタがないし来週でいいか」とサボってしまい、その次の一週間もサボって、その次も……。
「先延ばしは物事をやめるためには非常に有効な手段」ということをどこかで聞いたことがありますが、その通りでした。
一度サボると、やはりサボり癖がついてしまいます。
こん後はサボりはしないよう気をつけますが、最近目に見えて通常の仕事量が増えてきました。
身を削らない程度に通常業務を一生懸命やって、ブログも細々と続けていければと思います。
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さて、今回は仕事量が増えていることが、顕著に表われている話を。
それは、現在進行中の2月号で初の特集チーフを任されていることです。
これまで特集班として、特集内の一部の企画を受け持ってきましたが、特集全体を管理することは初めてです。
特集班の一員としてかかわるのと、チーフとして特集全体を管理するのとでは、やることが大きく増えることを実感しています。
一番大変なのが、企画の目的から構成を考えることでした。
2月号の特集テーマは「単独行」なのですが、それをどうやって売れる企画にするか。
バックナンバーの企画内容と売行き、読者アンケートなどを見ながら、考えたのですが、この企画の目的はなにかというのが難しい。
企画の目的が決まったうえで、それを達成するために、記事で表現どうするか、つまり構成を考えます。
これもまた難しい。
最初はなんとなく、
「ルポ記事は一本あったほうがいいよな」
「装備についての解説は10ページくらいあったほうがいいよな」
というように感覚で組んでみましたが、特集班の阪辻さんに、
「この企画の役割はなに?」
と聞かれ、
「……」
沈黙してしまいました。
確かに、特集全体の方向性はあっても、特集を構成する企画ひとつひとつに明確な役割がないと、まとまりがでません。
また一から役割を考えて構成を決め、それから特集班で担当ページを割り振り。
各担当でひとつひとつの企画の構成を詰めていき、取材や原稿依頼などに進みます。
その後は、随所で各担当からひとつひとつの企画の構成の相談を受けますが、どう答えたらいいのか、いまいちわからない。
明確になっていたはずの企画のイメージはまだまだ解像度が荒かったと気付きました。
そんなこんなとしているうちに、2月号の校了まであと3週間弱。
(2月号の校了は年末の休み前になるので、いつもより一週間早いのです)。
特集のイメージはだいぶ鮮明になってきましたが、まだまだ山場がありそうです。
年末年始はゆっくりできるよう、がんばります。
ではまた。
2022年11月11日(金)
こんにちは。
編集部の辻です。
昨日、『山と溪谷』12月号(11月15日発売)が刷り上がってきました。
特集は「全国雪山登山ベストガイド」
「八ヶ岳編」「日本アルプス編」「全国編」の3編のコースガイドに加え、ハウツー企画「雪山登山の基本」も入っています。
特集以外にも、「雪山装備テスト&レポート」に短期連載「実録 雪崩遭難」と、今回は充実の雪山号になっています。
「雪山装備テスト&レポート」では、
ガイドの久野弘龍さんと笹倉孝昭さんのお二人がグローブ、アックス(ピッケル)、クランポン(アイゼン)、厳冬期登山靴の4種のギアを実際にフィールドでテストし、その性能を確認したレポートになります。
これから雪山装備の購入や新調を考えている方、必見です。
「実録 雪崩遭難」は、
雪崩事故防止の啓蒙活動を行なう阿部幹雄さんが近年の雪崩遭難をまとめた単行本が今冬刊行されるのに合わせ、代表的な事例を選んで紹介する短期連載です。
雪崩事故の事例をあまり読んだことがありませんでしたが、改めて雪崩の怖さを思い知りました。
雪山登山を行なう身でありながら、雪山の大きな危険のひとつである雪崩に対して、半分眼を瞑っていることがありましたが、ちゃんと知識と技術をつけなくてはならないなあと思いました。
発売は11月15日です。
お楽しみに。
2022年11月04日(金)
こんにちは。
編集部の辻です。
編集部は12月号校了作業の真っ只中。
本当は一昨日2日に校了予定だったのですが、終わらず何としても今日中に校了すべく、作業しています。
12月号の特集は「全国雪山登山ベストガイド」
今回の構成は
アクセスがよく、ルートによっては日帰りも可能で難易度もバリエーション豊かな雪山道場、「八ヶ岳編」
言わずもがな、厳しく美しい「日本アルプス編」
そして、地方によって多彩な雪山の顔を見せてくれる「全国編」の3本立てです。
注目してほしいポイントは、詳細なデータ欄です。
体力度・技術度に分けたうえで、それを総合した難易度を出しており、雪山登山を楽しめる適期、それに必要な装備や危険箇所等を「ポイント」に簡潔にまとめています。
私も少しだけ雪山に登る身として、この山は今の自分のレベルで登れるのか、また登るにはいつがいいか、どこに気をつけるべきかがわかりやすくていいなあと思いました。
美しく迫力のある写真も、もちろん大きな見どころのひとつ。
雪山シーズンが待ち遠しくなる一冊です。
発売は11月15日(火)。
お楽しみに。
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昨日は文化の日で仕事はお休みでした。
気持ちのよい秋晴れでしたが、みなさんいかがお過ごしでしたか。
私は山スキー用のブーツを買いに行きました。
購入したのはこちらです。スキー初心者で詳しくわかりませんが、店員さんに聞きながら、一番足にしっくりきたのを買いました。
以前、元ヤマケイ社員の方からスキー板をいただいたのですが、ブーツはもっていなかったのです。
しかし、一度だけ山スキーを体験したことはあります。
それは私が大学生のときのこと。
40歳ほど年の離れた登山の先輩に、古い山スキー用の板を譲ってもらいました。今は販売されていない冬用登山靴につけられるビンディングが付属したものでした。
スキーブーツを持っていなかったので、登山靴にその板を装着し、苗場山の神楽ヶ峰を登る計画でした。
まずは登山前のゲレンデで練習したのですが、ブーツに比べ足首がグラグラと安定せず、何回も転んでいるうちににビンディングが破損。
前コバに引っ掛ける金属部分がねじ切れたような感じです。
結局、ワカンも持参していないので、神楽ヶ峰へはツボ足で登りました。
下りは先輩が華麗に滑っていくので、置いて行かれないように斜面を走って下ったのをよく覚えています。
山スキーでは、滑降するというより、山を歩くためにスキーを使いたいので、登山靴に装着して行なうのがいいなあと思いっていましたが、まずは今回買ったブーツとスキーで経験を積もうと思います。
ではまた。
2022年11月02日(水)
こんにちは。新人マルです。
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氷川屏風岩に先月10月初旬にまた行きました。これで今年度3回目です。
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氷川屏風岩イクイノシシトライ!① から3か月が経ちました。
https://www.yamakei.co.jp/yamakei-editors/2022/post_170.html
今回ようやく登れました!
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イクイノシシは、ひとバージョン前の『日本百岩場』(山と溪谷社)の表紙になっているルートです。
↑結果的にこの表紙のクライマー、フランソワ・ルグランさんと同じ登り方になりました。1990年代の世界選手権で何度か優勝している選手です。
フランソワさんは身長178センチだそうです。私は158センチです。最初はこの写真の右手のホールドで止まることができませんでしたが、今回は安定していけました。
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目標ルートが登れたお祝いに、
奥多摩駅のビール醸造所VERTERE のビールで乾杯。
缶に手の泥がついてしまったのはご愛嬌。
↑こちらのビールは、酸味がきいていておいしいです。
氷川屛風岩には、フリークライミングを本格的に初めたころから来ていました。自分の成長がわかるというのはうれしいものですね。
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ところで、この岩場のアプローチには、
①ビョーバーの取り付き付近からフィックスロープを使って岩場を登っていく
②ビョーバー下の登山道からやや左にあるアプローチ道をたどって行く 2通りがあると思いますが、
このアプローチ①、岩に苔がかなり生えてきています。
雨上がりの後に行くともうめちゃくちゃに滑って危ないので②をおすすめいたします!
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ではまた!
2022年10月28日(金)
こんにちは。
編集部の辻です。
10月も終盤、すっかり秋ですね。
編集部では12月号校了作業中です。
今月の特集は「全国雪山登山ベストガイド」。
「八ヶ岳編」「日本アルプス編」「全国編」の大きくは3章構成で、詳細な雪山コースガイドを紹介します。
巻末コースガイド連載「季節の山歩き」の赤字を入れる丸山さん。
今日はスパイスの香りが漂ってきそうな民族衣装風です。
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さて、爽やかな秋晴れとなった先週末、東丹沢の水無川本谷に行ってきました。
滝には看板、巻道には当然のように残地ロープ、さらに滝の登攀ルートには鎖が設置されているところもありました。
だいぶ興覚めしましたが、登れる滝が多くて楽しめました。
左壁に鎖が設置されたF1
分かれて合わさりよどむ流れ
スポットライトを浴びた水流
虹のかかった大滝
夏の終わりを告げる(?)ハチの巣の残骸
そして上部は秋の装い
関東の紅葉がきれいなのははもう少し後ですかね。
今度は12月号の話も書きます。
ではまた。
2022年10月21日(金)
こんにちは。
編集部の辻です。
10月も終盤、晴れていても肌寒さを感じる秋の空気になってきましたね。
今回は、私が編集を担当している連載をひとつ紹介します。
写真家・三宅岳さんの連載「山の写真撮影術」です。
「花」「沢と滝」「キノコ」など、季節に合わせたテーマを毎号用意し、三宅さんの作品を例に、撮影するときのポイントを紹介しています。
基本的に、デジタル一眼レフなどのレンズ交換式デジタルカメラでの撮影を前提とした解説になりますが、主題を効果的に見せる構図や光の捉え方など、スマホやコンパクトデジタルカメラなどで撮影するときにも応用できる話が多いです。
私自身、この連載を作ることで三宅さんに学び、山で撮影するときの参考にしています。
最新号11月号でのテーマは「山のキノコ」です。
作例は2つ。
1本のキノコを印象的に写したものと、
木に群生したものの遠近感を強調したもの。
さらにコラムはアングルによる印象の変化について
作例で取り上げたシルエットの写真と同じキノコを別のアングルから撮った写真をもとに解説しています(3点とも三宅岳=写真)。
11月号特集「全国絶景低山100」では、ルポにも三宅さんが登場します。
『ヤマケイアルペンガイド 丹沢』を書かれた、丹沢のスペシャリストでもある井三宅さんに、丹沢の絶景展望コースである高取山~仏果山~経ヶ岳案内していただいたルポです。
(高橋郁子=写真)
こちらもぜひチェックしてみてください。
ではまた。
2022年10月12日(水)
こんにちは。
編集部の辻です。
3連休はいかがお過ごしでしたか。
私は、編集部の白澤さん、実用図書出版部の宗像さんと奥多摩方面に沢登りに行ってきました。
登ったのは、秋川水系のシンナソー。
小さく短い沢ですが、登れる小滝が連続する、楽しい沢でした。
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さて、今日の本題です。
ついに11月号が刷り上がってきました。
注目記事は何と言っても特集「全国絶景低山100」。
「パノラマ展望」「富士山展望」「海・島展望」「奇峰・怪峰」「渓谷・滝・湖」など、テーマに合わせた選りすぐりの低山を100座紹介します。
総ページ数89、100本のコースガイド、これだけボリュームのある特集は1月号以外ではあまりなかったと思います。
私は「パノラマ低山」を担当しました。20本のコースガイドを担当するのは、初めてだったのですが、なかなかにヘビーでした。
ほかにも「山と温暖化」や「遭難発生マップ」など、充実の内容です。
個人的には「角幡唯介のあの山を登れば」がおすすめです。
今回は、登山界隈でよく言われる「山は逃げない」という言葉は嘘、という考えを、登山という行為の根本的な性質から導き論じます。
11月号発売は10月15日(土)。
お楽しみに。
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