山と溪谷 編集部ブログ

7月号付録レスキューシートのチカラ

編集部神谷(有)です。

山と溪谷7月号の付録「レスキューシート」ですが、
誌面や書店用ポップなどで人がくるまった写真を掲載しています。

これは5月21日に開催したヤマケイオンライン「大菩薩エクスカ」の参加者に
モデルとしてかぶってもらったのです。
被験者(?)は3人。森の中でレスキューシートにくるまっていただきました。

 

  
緊急ビバークの雰囲気が出ているでしょうか?

 

くるまったとたん、皆さん一様に「暖かい~!!」と感嘆の声をあげていました。

広げると向こうが透けるような薄いシートですが、
効果はてきめんのようです。


専用ケースに入れて携帯してください

 

ぜひ山行のお供にザックに忍ばせてください。
何かあったときにあなたの命を守るかもしれません。

あえて「メジャー」を外すと何かが見えてくる & レスキューシート付いてます

編集部の宮崎です。

7月号の特集は「ひと味違うね! 日本アルプス」。

定番の山、定番のルートばかりでなく、別のコースから登ると新たな発見がありますよ!
という、提案型の特集に仕上げてみました。

たとえば音楽。

メジャーレーベルのアーティストには、どうしても「万人受け」が求められますよね。
いっぽうインディーズレーベルではアーティストの個性を殺しません。
万人受けはしないし、好みから外れればまったく響かない。
でも、ドツボにはまればさあ大変。
そこにはとんでもなく大きな感動が待っている、かもしれません。

そこで昨年夏、日本アルプスの新たな魅力を見つけに、編集部員たちが各方面へ散りました。

オーハタは、欅平から祖母谷温泉を経て、標高差2000mを超える長大な清水尾根を登り、白馬岳~朝日岳と縦走して、下山は小川温泉というコース。
「何を好きこのんでそんなコースを・・・」と、大半の読者のみなさん(私もですが)は思われるでしょう。
しかし、オーハタにはオーハタなりの理由(理屈?)があるようです。
それは「メジャーな山の裏側を知りたい」という願望なのか、「山を独り占めできる」という喜びなのか?

ほかにも、南アルプスの仙丈ヶ岳「地蔵尾根」へ向かった元編集部アルバイト・ゆりあのルポや、北アルプスのマイナールートに精通したみなさんの座談会「アンチメジャーな登り方」もあり。

ちなみに私は、マイナー感はほとんどない槍ヶ岳・氷河公園コースに、モデル役の長和ゆかりちゃんと登ってきました。


槍の穂先に向かうゆかりちゃん(撮影=瀧渡尚樹)

「あえてメジャーを外すことで登山本来の楽しみを見つけよう」という私たちの提案、はたしてみなさんはどう読んでくださるでしょうか?

怖いような、楽しみなような・・・。


-----------付録-------------

編集長の神谷(有)です。

本屋に行っていただくとわかりますが、
15日発売の『山と溪谷』7月号には、
特別付録として「レスキューシート」が付いています。

たとえば道迷い遭難時のビバークや低体温症の危険があるとき、
あるいはケガをしてしまって救助を待つ間……
そんなときに使用するアルミ蒸着のシートです。


シート状なので、毛布のように使ってください

さて、付録の方は厚さの問題があって、広げた状態で袋に入っています。
なので、袋から出したら、シートを2つ折りにして、
専用ケースに入れて携帯してください。


これを二つに折って……


専用ケースに入れてください



これでザックに入れて携帯してください


ちなみに、全部広げてしまうと、元のようには戻りません。
シートそのものは再利用できますが、ケースには入りません。

あくまでも緊急用の一度限りのものとお考えください。



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というわけで、編集部ブログも「付録付き」でお届けしました。

剱岳小窓尾根に行ってきました!

こんにちは! 編集部の神谷(浩)です。

先日、2012年5月号取材のため、残雪の剱岳小窓尾根に行ってきました。

小窓尾根は、剱岳西面にある積雪期バリエーションルートのなかでは最もポピュラーなルートです。

今年のゴールデンウィークは雪が多く、富山県警察の春山情報によると
馬場島では4月24日時点で積雪90cmだったそうです。

そのため、マイカーは約6km手前にある伊折のゲートまでしか入れなかったとか。

しかし、5月第2週に入ると気温が上がり、雪が急速にとけました。

私たちが入山した5月15日には馬場島には全く雪がありませんでした。
(もちろん、車も馬場島まで入れました)

雪がとけてしまった影響で、雪と岩のルートであるはずの小窓尾根に、ヤブが加わりました。


小窓尾根下部のヤブ

ヤブと雪が交互に現われるような感じで、雪の尾根は快適に登れます。


背後に見えるのは早月川の流れ

この日は順調に進んで、「ニードル」と呼ばれる岩峰の手前で幕営しました。
翌日は、午後から天気が崩れる予報でしたので、一気に早月小屋をめざしました。
アイゼンをガリガリいわせながら岩を攀じったり、ダブルアックスで雪壁を登ったり。


アイゼンがガリガリいいます

標高が上がってくると雪も増えて、すばらしい雪稜になりました。
雪山に来てよかった、と思える瞬間です。


小窓ノ王が近い

小窓ノ王付近で北方稜線と合流。
さらに剱岳頂上をめざします。

このあたりの雪は、表面に数mmの薄氷があり、その下が5cmほどの空洞、そして締まった雪という状態でした。

歩くと表面の薄氷がパリパリと割れ、風が吹くと割れた氷が吹き付けてきます。


池ノ谷ガリーを登る

剱岳頂上からは早月尾根を下山しました。


早月尾根の下降

早月小屋の前で幕営。
天気予報通り夜半から朝にかけてかなり激しい雪が降り、
朝、テントを出てみると5cmほど積もっていました。

春山とはいえ、吹雪になれば冬山と変わりません。
計画では三ノ窓に泊まるつもりでしたが、早く下山してきてよかったです。

早月尾根の下部には、カタクリやイワウチワがたくさん咲いていました。

立山室堂山荘の5月24日の情報では、まさかの吹雪で、吹きだまりでは1mほどの新雪が積もったとか。

剱・立山方面はまだまだ雪山装備が必須です。
登られる方は、最新情報をチェックしてから入山してください。

 

●立山室堂山荘
 http://www.yamakei-online.com/mt_info/mt_info.php?id=117#1037

●剱澤小屋
 http://www.yamakei-online.com/mt_info/mt_info.php?id=117#1036

この取材の本誌掲載は来年春。
お楽しみに!

北アルプス・明神岳東稜~主稜縦走

 編集部の佐川です。

 13日夜~15日、上高地から至近にありながら登山道がない不遇の山(?)、明神岳へ行ってきました。
 東稜を登って主峰登頂後、Ⅴ峰まで縦走し、前明神沢を下るというルートです。

 同行は亀田正人カメラマン。


河童橋周辺から眺める明神東稜。左の顕著なピークがⅤ峰

 今年は雪が多く、4月末には雪崩が涸沢ヒュッテを襲ったり、他の山域でも雪崩による大きな遭難が発生したりと不安はありましたが、14日にはだいぶ雪が溶けており(10日頃から続いた高気温と雨の影響と思われます)、あまり雪崩のリスクは感じませんでした。

ひょうたん池へ向かう。前を歩くのは亀田カメラマン(通称:カメダマン)

 出発前の予報どおり、風は強く、14日の夕方からは季節外れの吹雪となりましたが、私たちは午後2時にバットレスと呼ばれる岩壁の下のコルに到着し、降雪が激しくなるころには雪のブロックを高く積み上げてテント設営を終了。
 外の荒れ模様をよそに楽しい夕食をとって午後7時には就寝しました。


食事を楽しむ亀田カメラマン。外は季節はずれの吹雪

 15日は快晴となり、ゆっくり朝焼けの穂高を撮影後、5時に幕営地を出発。
 岩と雪が交互に現われる頂上直下をのんびり攀じ登りました。


晴天に恵まれた2日目の朝。気合で築きあげた雪壁を見よ!

 暖かくなりすぎて雪が重くなって登りづらい箇所があったり、露出した岩棚に浮石がたまっていたりしましたが、それでも8時前に主峰に到着。
 その後はほとんど雪がなく、アイゼンを外しての縦走となりました。

 時間に余裕があったので南西尾根を下ることも考えましたが、ヤブに阻まれて時間がかかる可能性があったので、一応、Ⅴ峰の頂上を踏んだところでⅣ峰とⅤ峰の鞍部まで戻って前明神沢を下りました。


バットレスの登攀。草付きが露出していた

 私がアックスを知らぬ間に落とすという失態はあったものの(岳沢と前明神沢の出合から、捜索のために1時間かけて来た道を戻りました…)、他にアクシデントはなく、取材は無事に終了しました。

 この記事は2012年5月号に掲載します。

 雪の初級バリエーションに興味がある方は、ご期待ください。


Ⅴ峰からの展望。足元に上高地、その向こうに焼岳や乗鞍、御嶽が見える

みなさんは「ビバーク」をしたことがありますか? 私は昨年5月ビバーク「デビュー」しました

編集部の大畑です。

唐突ですが、みなさんは「ビバーク」をしたことがありますか。
私は昨年5月の北アルプスで、ルートファインディングを誤って、
はからずもビバーク「デビュー」しました。

経験するまでは、ビバーク=「死んじゃうかも」「おそろしいこと」と思っていましたが、
無理に歩き続けるよりも安全だったり、
一日ぐらい変なかっこうで寝たりしても死んだりしない、ということを身をもって知りました。

ビバークは緊急事態に対処する、有効な選択肢のひとつなんですね。

そんな「いざ」というときにそなえて、ビバーク体験をしようというイベントが、
今月21日(土)~22日(日)、都下の某所で行なわれます。

山だけでなく、今回の東日本大震災のような予期せぬ天変地異にまきこまれたとき、
落ち着いて行動し、身の安全を図るためにどうしたらよいのか・・・。

冷静かつ安全に対処するためのノウハウを学び、
実際にみなで一夜を過ごす「サバイバルナイト」です。

http://hitsujiproject.blogspot.com/

プロデュースするHitsuji Project(ひつじプロジェクト)は山岳雑誌各誌で活躍中のライター柏澄子さんと、
会社勤めのかたわら、精力的に山に登るクライマー恩田真砂美さんのユニット
(おふたりの干支が、羊年なんだそうです)。

山や自然で得た英知をみなで持ち寄って、共有する場をつくろうというすてきな試みです。

イベントの内容はもちろん、登山の世界に新しい風をもたらす、
ふたりの女性登山家の試み(たくらみ?)に興味のある人もぜひ!

 


羊プロジェクト「サバイバルナイト1」も盛況でした!
左から、恩田真砂美さん、柏澄子さん、ゲストスピーカーの長濱香代子さん(ガーデンデザイナー)、
山岳ガイドの加藤直之さん。
サバイバルナイト2では、引き続き、加藤さんが講師をされます。

 

夏山直前! 6月号の特集は「カラダ作り」

こんにちは。編集部の青木です。

毎日汗ばむ日も増えてきて、夏山シーズンはもう目の前。
私も、今年はテントを買おうとわくわくしています。




みなさま、夏の予定はもうお決まりですか?


さて、読者ページを担当していると、よく読者の方々からこんなご意見を頂きます。


「最近の山道具は軽い!」


最近よく目にする「UL(ウルトラライト)」
私自身、登山を始めて間もないので“重い山道具”が逆にピンと来なかったりするのですが
登山歴が長いヤマケイ読者ほど、日々の道具の進化に驚いているようです。


しかし。

軽量化が進み、快適になった山道具とは反対に
こういった体の悩みも多く寄せられます。


「膝が痛い」


「体が重い」


「すぐ息が切れてしまう……いつまで登れるかなあ」



人間ですから、年齢とともに体の不安や悩みが大きくなっていくのは当たり前のこと。
そしてそんな方々の多くが、体力をつけたいと思っているはずです。

でも、実際のトレーニングは大変ですよね。

毎日山へ行ければよいのですが、せいぜい登れるのは週に一度……。
朝のジョギングを始めようにも、これからは梅雨。思うように走れない日も多くなりそう……。
かといって、ジムに入会しても「行かなきゃお金がもったいない」というプレッシャーと、「今日も結局行かなかった」という罪悪感が日々つきまとう……。

そして、大して動いていないのに「今日も会社のデスクでお菓子を食べてしまった」と後悔(あ、それは私だけでした)。


軽くて快適な登山が楽しみたい。道具だけじゃなくて、体もそうなればいいのに。

そう思いませんか。




『山と溪谷』6月号で提案するのは

「軽快ボディの作り方」


「体の不安や悩みを取り除いて、体だけでなく心も軽快にしよう」をコンセプトにした体作りの特集です。

気になるその内容をすこしだけご紹介いたします。



まずは……


新入編集部員・横尾が体を張って、心拍トレーニングを実践


写真=山田 薫

トレーニング中(階段ダッシュ)の一枚。
日常生活のちょっとした心がけで、息切れからサヨウナラできるかも。




続いて……




山で痩せるのか? ライター・中山がダイエット登山にチャレンジ。



写真=矢島慎一

山で太ることに悩んでいる中山。その結果は果たして……!?
出発前、駅にて体重測定中。



そして最後は……




たのしくできる膝痛解消法をご紹介。


写真=金子雄爾

それにしても、この光景はいったい……? 詳細は本誌にて!



上記以外にも、
「タイプ別・苦手箇所克服トレーニング」や、「有名登山家のカラダを徹底チェック」など
気になるテーマが盛りだくさん。

今年の夏山は、道具だけじゃなくて、心と体もUL(ウルトラライト)にしてみませんか?


特集以外では
東北の美しい山々のグラフや、紀伊山地・果無山脈縦走ルポ&ガイド、
新連載のスマートフォン登山活用術などが目白押し!
今月で最終回となる21世紀山道具も見逃せません。



『山と溪谷』6月号は、5月14日(土)発売です。

お楽しみに。


直販サイトインプレスダイレクトでは予約受付中

観天望気を学ぶ登山ツアーに参加しました!

 はじめまして。
 このたび入社し、『山と溪谷』編集部に配属された横尾と申します。
 誌面より先にブログに登場することになりました。
 これから編集部の一員として皆さんに喜ばれる情報をお届けしていきたいと思っています!
 どうぞ宜しくお願い致します。

 4月23日(土)、本誌『山と渓谷』で好評連載中の『新ヤマケイ登山学校 登山に生かす天気予報』の監修を務める山岳気象予報士・猪熊隆之さんと一緒に登山が楽しめるツアー『山の天気ハイキング』(第1回)が開催されました。
 猪熊隆之さんは、ヒマラヤ登山の経験もある山岳気象のスペシャリスト。今回のツアーは、猪熊さんから直接、観天望気を学びながら山に登れるという、なんとも魅力的な企画です。早速申し込んで、取材に行ってきました。

 主催はアルパインツアーサービス社、行き先は箱根の駒ケ岳・神山です。
 当日の天気はあいにくの雨。しかも午後には寒冷前線が通過し、荒天が予想されていました。
 「夕方ごろに前線が通過する予想なので、行程を変更し、駒ヶ岳から大涌谷に降ります」と、猪熊さん。
 当初は大涌谷から神山、駒ケ岳に登る予定でしたが、稜線で荒天に遭遇するのを避けるための変更でした。
 天候が詳しく予想できれば、それを登山の行程に照らし合わせて、こうやって的確な判断ができるんですね。

箱根へ向かうバスの中では天気図が配られ、天気図の見方や登山への生かし方を学びました。



 駒ヶ岳ロープウエーの山頂駅を出発すると、強い風と雨が叩きつけてきました。
 けっこうシビアな状況です…。
 ところが、神山を越えると、急に風と雨が弱まってきました。


▲山頂駅を出発。先頭はツアーリーダーの児玉さん

 「風上側の斜面では雲が発達して雨が強まります。今は南よりの風が吹いていますから、神山を越えてからは風下側に入ったんですね」(猪熊さん)

 なるほど~。

 どこかで聞いたことがあるという知識も、実際に体験してみると自分のものになります。
 風雨の強さを体感しながら山を歩くことができるのは、とても面白い経験でした。

 山に行く前に地図を見るときには、
 「この山では、どの方角から風が吹いてきたら危ないんだろう?」
 ということを調べておくと良いそうです。


▲天気と山での状況判断について解説をする猪熊さん


 私は、最近は雨の中を歩くことがあまりなく、後半は少し疲れ気味だったのですが、
 こんなガッツリの雨天にも関わらず、参加者の皆さんは元気そのもの(に見えました)。
 30代~40代の方が多く、しかも女性が多かったのですが、終始、笑顔でした。
 猪熊さんの天気の話に熱心に耳を傾け、質問をしていた方も多かったです。

 バスで配られた資料を見て「高層天気図が読めるようになりたい」とおっしゃる方や、「一人で山に行けるように気象の知識を身につけたい」と話す方など、参加者のモチベーションの高さに驚きました!


▲神山山頂にて。雨ニモマケズ笑顔の参加者の皆さん

 貴重な体験とたくさんの知識を得ることができたものの、大涌谷に着いたときには、さすがに疲れました。
 下山後の温泉の気持ちよかったこと! お湯の中で眠りそうになりました。
 今度は晴れるといいな(本心?…すみません)。
 気持ちいい青空と、プカプカ浮かぶ雲を見ながら山を歩きたいです。

 『山の天気ハイキング』は、今後も開催されますので、参加されてみては。
 天気に興味がある方や、山のスキルアップをしたい方には、特にオススメです!


■『山の天気ハイキング』今後のスケジュール

 第2回 6月11日(土)~12日(日) 雲取山(奥多摩) 
 第3回 8月12日(金)~14日(日) 常念岳から蝶ヶ岳(北アルプス)
 → 詳細はこちら

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