2010年06月24日(木)
こんにちは。編集部の神谷(浩)です。
6月17日にパタゴニア渋谷店で行なわれたストアイベント、「山のこども 戸高流 ~もうひとつの自然の魅力、山の楽しみ方~」に参加してきました。
にこやかに語る戸高さん 戸高雅史さんは、1995年ブロードピーク峰縦走、1996年K2(無酸素・単独)登頂、1998年チョモランマ北西壁登攀など、90年代のヒマラヤを舞台に活躍した登山家。現在は、野外学校FOS(Feel Our Soul)を主宰し、小学生から大人までの自然体験ガイドなどを行なっています。
その戸高さんが、登山を楽しむ新たな視点を紹介するという趣旨で、スライドショーが開催されました。
「山の子ども」とは、人は誰でも自然の中に入れば言葉をなくし、「子ども」になってしまう、という意味。
山では、細胞レベルで何かが起こり、自然に体が動いてしまう。その五感のすべてで海外の刺激を受けることを、意識や思考ではなく、「身体(しんたい)」という言葉で表現していました。
その後、スライドショーが開始。
屋久島の海を皮切りに、日本中の山の写真をスライドに映しながら、戸高さんがさまざまな楽器を生演奏し、歌やハミングが重なります。
それは、単なるスライドショーではなく、ひとつのエンターテインメント。
山の写真と音楽が合わさることで、感動が高まっていきます。
そして、ご自身が登ったヒマラヤの話へ。
1996年に無酸素単独で成し遂げられたK2登頂の様子などが語られました。
美しく気高い峰々の写真が続きます。再び、日本の山の写真に戻り、エンディング。
ひと味違った講演会を楽しませてもらいました。
戸高雅史さんは、7月15日発売の『山と溪谷』8月号で、野外学校FOSでの経験などをもとに「親子登山」に関する企画を執筆していただいています。
子どもといっしょに山を楽しむ意味や、親子登山の注意点などについての記事が満載。
どうぞお楽しみに!
■関連リンク パタゴニア
2010年06月22日(火)
こんにちは。
編集部神谷(有)です。
梅雨のさなかですが、尾瀬ヶ原に行ってきました。
でも、雨にはあまり降られず、意外と天気がよくて、静かな尾瀬を堪能してきました。
ちょうどワタスゲの果穂が見頃でした。
現地の方にお話しをお伺いしたら、近年まれに見る豊作(?)なのだそう。
白いワタスゲが風に吹かれて揺れる様がなかなかの雰囲気でした。
現地でうれしかったことがひとつありました。
鳩待峠を下りた山の鼻で、山小屋の方がまわりのゴミを拾っていました。
手には山溪ゴミ袋が!
2008年のものでしたが、うちが作ったゴミ袋をちゃんと使っていただいていることに感謝です。
このゴミ袋は「クリーンキャンペーン」と称して、毎年誌面と連動して制作、各地の山小屋などにお配りしているものです。
このキャンペーンは、今年、日本山岳遺産キャンペーンとして新たなスタートを切ります。
これからはゴミ拾いだけじゃありません! 詳しくは7月15日発売の8月号をご覧下さい。
2010年06月14日(月)
こんにちは。編集部神谷(有)です。
先日、環境省による「行政事業レビュー」が行われました。
大きな注目を集めた内閣府の「事業仕分け」の、省庁自主仕分けが「行政事業レビュー」です。
ここで、山のトイレを建築するための補助金「山岳環境等浄化・安全対策緊急事業費補助」が対象となり、同事業は検討の結果「廃止」となりました。
ニコニコ動画でも生放送されました。(170分ぐらいからがこのテーマ)
◎ニコニコ動画:環境省「行政事業レビュー」公?開プロセス
この補助金は、国立公園、国定公園などの自然公園内でのトイレ整備に関して、
国が費用の2分の1を、県などを通じて補助するものです。
ずっと垂れ流しだった山のトイレをなんとかしようと、平成11年からはじまった補助金です。
◎環境省自然環境局・国立公園:山岳環境等浄化・安全対策事業費補助(山岳トイレ整備交付金)
※ 写真はイメージです廃止の理由としては、「補助金の拠出先が民間の山小屋という私企業であるから」ということ。
山小屋のトイレ建設のお金は、山小屋が自分で払いなさい。お金は利用者である登山者に負担させなさいということです。
「山を汚しているのは登山者だから、登山者に負担させよ」という感じです。
ここで問われたのは、「山小屋の公共性」という点でもあります。
税金を投入する意味を問われたわけです。
ぱっと思いつくだけでも、山小屋には、「安全」と「環境」の両面で大きな公共性を持っていると思います。
1.登山道の整備
2.遭難対策・救助
3.山の環境保全活動
・トイレの整備と管理
・ゴミ対策
・高山植物などの野生生物の保護
4.登山者への各種指導
その意味で、山小屋という施設は、これらの公共性とサービス業としての宿泊業を同時に行う特殊なものです。
その特殊性と山の環境保全の間で、少なくとも環境省が任命した政治・経済学者を中心とした外部有識者はNOとしたわけです。
弊誌では、この問題をきちんと紹介していきたいと思っています。
2010年06月08日(火)
こんにちは。編集部の青木です。
先週末の東京はお天気に恵まれ、行楽日和となりましたが、みなさんはどこかに行かれましたか?
私は、6月5日~6日にかけて、八ヶ岳に行ってきました。
6月6日は八ヶ岳の開山祭。
6月5日は、各山小屋にて開山前夜祭が盛大に行われました。
恥ずかしながら、登山はほとんど初体験。
今回の目的は、(取材はもちろんですが)登山&山小屋泊デビュー、そして山小屋の方々へご挨拶をすることでした。
今回宿泊させていただいたのはオーレン小屋。
初心者の私には、うれしいお風呂付きの山小屋です。
7人ほど入れるお風呂は、ヒノキでできていて、とってもいいにおい。
冷えた体を、しっかりと温めることができました。
盛大な前夜祭に向けて、準備するみなさん。
一体、どんな料理がに振舞われるのでしょうか……。
写真を見返すたびに、おなかが鳴ってしまいそうです。
(詳細は……8月号にてレポート予定!)
また、当日はお天気にも恵まれ、快適に登山デビューを果たすことができました!
(左)硫黄岳初登頂後、硫黄岳山荘の浦野岳孝さんと。
硫黄岳山荘の前夜祭では、長野県・茅野市の地酒「ダイヤ菊」が振舞われ、ピアニストやテノール、ソプラノ歌手による『山の上の演奏会』が開催されるなど、大変盛り上がったそうです。
横岳には、八ヶ岳と白馬にしかない希少種・ツクモグサが咲いており、これから行く方は必見ですね。
6月6日は北横岳と赤岳にて開山祭が行われました。
開山祭という記念すべきこの日は晴天。
北横岳ヒュッテにお邪魔させていただき、ホッと一息ついてから山頂へ。
汗ばむ陽気のなか、北横岳には約500人が集まり、南峰から続く細い道には行列が!
右から白駒荘の辰野廣茂さん、黒百合ヒュッテの米川岳樹さん、麦草ヒュッテの島立正広さん、オーレン小屋の小平岳男さん、そして私(青木)。北八ヶ岳の山小屋の方々が勢ぞろい。
また、ピラタス蓼科ロープウェイ山頂駅では「山バッジ展」も開催。
週末の八ヶ岳は、実にたくさんの人でにぎわっておりました。
はじめてだらけで色々と不安もありましたが、山小屋の方々のあたたかいおもてなしで、忘れられない登山&取材デビューとなりました。
みなさま、本当にどうもありがとうございました。
気になる開山祭、オーレン小屋の前夜祭の模様は……『山と溪谷』8月号でお伝えいたします。
2010年05月31日(月)
2010年05月27日(木)
2010年05月21日(金)
こんにちは。編集部の神谷(浩)です。
先日、2011年5月号の特集「残雪の北アルプス」(仮題)取材のため、奥穂高岳に行ってきました。
上高地から岳沢に入り、奥穂高岳南稜というバリエーションルートを登って奥穂高岳頂上に立ち、穂高岳山荘・涸沢を経由して上高地に下山しました。
奥穂高岳南稜は、かのW.ウェストンと上條嘉門次らによって1912年8月に初登された歴史あるルート。現在では、残雪期の雪稜ルートとしてよく登られています。
取材時は、雪と岩がミックスされ、登りがいのあるルートになっていました。
天気に恵まれ、痛いほどに照りつける日差しのなか標高を上げていきます。
ただ、気温が上がりすぎて、沢筋は大きな雪崩が頻発。
当初の計画では、前穂高岳を越えて奥明神沢から岳沢に戻ることを考えていましたが、沢の下降は危険すぎると判断し、穂高岳山荘に泊まり、涸沢側から下山しました。
本誌の掲載は約1年後となります。
どうぞお楽しみに!
■岳沢小屋
http://www.mcci.or.jp/www/yarigatake/dakesawa/
■穂高岳山荘
http://www.hotakadakesanso.com/
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