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仏像のもつ造形的な魅力を、小川光三氏の珠玉の作品約770枚で編んだ“仏像名鑑”。本書は、小川光三という一人の写真家が撮した仏像写真の集大成である。同氏の写真が、仏像を“見て楽しむ”仏像愛好家の数を増やしたことは間違いない。本書の魅惑的な写真に触発されてある仏像に思いを馳せ、いつの日にかその仏像に会いに行っていただければ嬉しい。あるいは逆に、遠路尋ねた寺院の御堂で素晴らしい仏像を前にしながら、余りに暗く隔靴掻痒の思いを抱いた時、後でじっくり本書の写真を眺めていただきたい。｢序にかえて｣より抜粋。