著者 | 石田 千 |
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発売日 | 2008.03.22発売 |
販売価格 | 1,980円(本体1,800円+税10%) |
のぼっておりる。その意味。その無意味。
品種 | 書籍 |
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商品ID | 2807171740 |
ISBN | 9784635171748 |
ページ数 | 152 |
判型 | 四六判 |
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『月と菓子パン』などで注目されるエッセイスト、石田 千による初めての登山エッセイ集。 さよならさんかく、またきてさんかく。お山は逃げない、またのぼる。 (東北・栗駒山 本文より) 枯葉、どんぐり、膝たけの幼木とおなじ目の高さで、ゆっくり進む。がむしゃらになっててっぺんをめざしているときや、温泉だビールだと唱えながらおりているときに、見のがし通りすぎている森の香にくるまれる。苔やとかげとおなじような、ゆっくりした息になる。かさをそっとめくり、軸をたしかめる。頂上へと踏みしめる一歩も、横にななめにそうっと動く一歩も、山中の足どりに変わりない。 (青梅・御嶽山 本文より) なぜ苦しんで山にのぼるのか。問いに、答えは出ないままだった。歩くあいだにぽんと出るひともいれば、あのとき富士山で。後日そんなふうに、浮かぶこともあるかもしれない。うすい空気といっしょに、身のうちにちいさな哲学の種を飲みこんで、いっしょに連れて帰る。 (富士山 本文より) 十の山。十の話。 『山と溪谷』の連載に書下ろしを加え、写真家・坂本真典のモノクローム作品収録。 石田 千(いしだ・せん)プロフィール 1968年福島生まれ。東京育ち。 國學院大學文学部卒業。 2001年、「大踏切書店のこと」で第一回古本小説大賞受賞。 著書に『月と菓子パン』(新潮文庫)、『踏切趣味』『屋上がえり』(ともに筑摩書房)、『ぽっぺん』(新潮社)、『部屋にて』(角川書店)、『しろい虹』(KKベストセラーズ)がある。
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