トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか

著者 羽根田 治、飯田 肇、金田正樹、山本正嘉
発売日 2010.07.23発売
販売価格 1,760円(本体1,600円+税10%)

登山史上最悪の遭難事故の真相に迫る

品種 書籍
商品ID 2810140140
ISBN 9784635140140
ページ数 304
判型 四六判

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商品詳細

昨年7月16日、北海道のトムラウシ山で15人のツアー登山パーティのうち8人が死亡するという夏山登山史上最悪の遭難事故が起きた。 2月24日には事故調査委員会による最終報告書が出され、今回の事故がガイドによる判断ミスと低体温症によるものと結論づけられた。 また1年の時を経て、同行ガイドの1人が初めて事故の概要を証言。 全体6章を、遭難の概要と分析に分ける。特に3章分の「検証」は図版、グラフを多用してわかりやすく解説。 世間を騒然とさせたトムラウシ山事故の詳細に迫り、検証したノンフィクションである。


目次

<目次・内容>
第1章 大量遭難
     十五人の参加者と三人のガイド
     ツアー初日
     差が出た濡れ対策
     出発の判断
     異変の兆候
     足並みの乱れ
     一気に進んだ低体温症
     介抱か下山か
     決死の下山
     遅すぎた救助要請
     喜びのない生還

第2章 証言
     面識のなかった三人のガイド
     なぜ出発を強行したのか
     聞けなかった「引き返そう」のひとこと
     支えてくれた人たちのありがたさ

第3章 気象遭難
     遭難時の気象概況
     トムラウシ山周辺の気象状況
     遭難時の気象の特異性
     気象から見たトムラウシ山遭難の問題点

第4章 低体温症
     低体温症との接点
     低体温症の基礎
     トムラウシ山パーティの低体温症
     他パーティの低体温症
     低体温症の医学的考察
     多様な病態を示す低体温症

第5章 運動生理学
     気象的な問題
     身体特性の問題
     体力の問題
     エネルギーの消費量と摂取量
     事故防止に向けた提言

第6章 ツアー登山
     ツアー会社は山のリスクを認識していたか
     安全配慮義務と旅程保証義務
     ガイドの資格問題
     商品に反映されるツアー客のレベル
     それでもツアー登山に参加するワケ
     ツアー登山と自己責任

あとがき
参考文献

見本

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