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「人も歩いていない山の中に、いったいなぜ、母は山小屋を建てたのだろうか」。
1956年に営業を始めた八ヶ岳の黒百合ヒュッテ60年の歴史を振り返り、去来する万感の思いを綴ったエッセイ

第1章 母と山小屋
「母・米川つねの」「山小屋」「私の心を変えていった山」「チェンバロ」
「山のトイレを考える」「自然と森の学校から国際自然学校へ」「八ヶ岳山麓スーパートレイル」

第2章 森の仲間たち
「自然の恵みの中で暮らすこと」「黒百合平から」「森が還ってきた」「八ヶ岳の高山植物の実態」

第3章 思い出の人
「花と酒と佐久のこと」小池民夫
「岩魚の棲む川で」恒雄老人
「一匹のオコジョに３カ月」小池信雄
「ボルシチと手打ちうどん」白旗史朗
「両角重幸氏を偲んで」

第4章 講演採録
「山の話と篠原秋彦さんの思い出」