インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(所在地:東京都千代田区、代表取締役関本彰大)は、夏山登山史上最悪の遭難事故を検証したノンフィクション『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか 低体温症と事故の教訓』を発売します。

■ 1年の時を経て、同行ガイドの1人が初めて証言。真夏でも発症する低体温症の恐怖が明らかにされ、世間を騒然とさせたトムラウシ山遭難の真相に迫る。

昨年7月16日、北海道・大雪山系のトムラウシ山で18人のツアー登山パーティのうち8人が死亡するという夏山登山史上最悪の遭難事故が起きた。2月24日には事故調査特別委員会による最終報告書が出され、今回の事故がガイドによる判断ミスと低体温症によるものと結論づけられた。本書は、その報告書をさらに掘り下げ、トムラウシ山遭難の詳細に迫り、検証したノンフィクションである。

第1章 大量遭難
15人の参加者と3人のガイド/ツアー初日/差が出た濡れ対策/出発の判断/異変の兆候/足並みの乱れ/一気に進んだ低体温症/介抱か下山か/決死の下山/遅すぎた救助要請/喜びのない生還

第2章 証言
面識のなかった3人のガイド/なぜ出発を強行したのか/聞けなかった「引き返そう」のひとこと/支えてくれた人たちのありがたさ

第3章 気象遭難
遭難時の気象状況/トムラウシ山周辺の気象状況/遭難時の気象の特異性/気象から見たトムラウシ山遭難の問題点

第4章 低体温症
低体温症との接点/低体温症の基礎/トムラウシ山パーティの低体温症/他パーティの低体温症/低体温症の医学的考察/多様な病態を示す低体温症

第5章 運動生理学
気象的な問題/身体特性の問題/体力の問題/エネルギーの消費量と摂取量の問題/事故防止に向けた提言

第6章 ツアー登山
ツアー会社は山のリスクを認識していたか/安全配慮義務と旅程保証義務/ガイドの資格問題/商品に反映されるツアー客のレベル/それでもツアー登山に参加するワケ/ツアー登山は自己責任か

あとがき
参考文献


■本書について

書 名:トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか       
著 者:羽根田治/飯田肇/金田正樹/山本正嘉
価 格: 1,680円(税込) 
体 裁:四六判並製/304ページ
ISBN:978-4-635-14014-0
発売日: 2010年7月23日


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1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア・旅行・スキー等の分野で出版活動を展開。さらに、自然、環境、エコロジー、ライフスタイルの分野で多くの出版物を展開しています。


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