インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(所在地:東京都千代田区、代表取締役関本彰大)と同社が2010年に設立した日本山岳遺産基金では、今夏の活動として登山道清掃活動「トラッシュチャレンジ2011 in 白馬」、次世代育成活動「北アルプス・唐松岳親子登山ツアー」を実施し、東日本大震災被災者支援「親子で臨む富士登山」を共催しました。


山に登るチカラで復興支援。山は、子どもに生きるチカラを与えます。

■トラッシュチャレンジ2011 in 白馬 を開催
8月20日(土)、21日(日)、北アルプス北部に位置する白馬岳一帯で、白馬村観光局との共催による第9回となる「トラッシュチャレンジ」を実施しました。このイベントは、訪れた登山者にオリジナルのゴミ袋を配布、山中のゴミを一人ひとつでも拾ってもらい、回収するもの。当日は、あいにくの悪天候に見舞われたものの、八方、栂池、五竜遠見、猿倉の各会場で、計850枚のゴミ袋を配布。ゴミ回収のお礼と記念品として751枚の特製バンダナをプレゼントしました。
各会場ともゴミは少なく、回収ブースでは「あまり拾えなかった」と遠慮がちにゴミ袋を差し出す参加者の姿が目立ちました。これは、林野庁や地元市町村によるグリーンパトロールや地域の山小屋、索道会社などの努力によるところが大きく、参加者は白馬エリアの豊かな自然環境を改めて実感する形となりました。
 















八方池山荘前でゴミ回収。4会場あわせて70リットル3袋分のゴミが集まりました



■北アルプス・唐松岳親子登山ツアーを実施
日本山岳遺産の活動のひとつ、次世代育成の一環として、唐松岳(2696m)親子登山を、8月19日(金)~21日(日)に実施しました。宮城県仙台市、福島県いわき市の被災地からも3家族を招待。計5家族13人(大人6人、小学2年生~5年生の子ども7人)が、2泊3日で山頂をめざしました。
まずは、ゲストで元モーグル・オリンピック日本代表選手で、エベレスト・サミッターでもある三浦豪太氏を先頭に、ゴンドラとリフトを乗り継いで八方池山荘泊。翌日は雨模様のなか八方尾根を登り唐松岳頂上山荘へ(6時間半、850mの登り)。3日目の朝、いよいよ頂上へ。奇跡的に霧が晴れ、瞬間的に見渡せた周囲の山並みに感動。子どもたちにとって初めての登山、初めての北アルプスでしたが、高山植物や雷鳥、雪渓などにも感動。各地から参加したご家族も2晩の山小屋生活ですっかり親しくなり、またの再会を期して別れました。
なお、今回被災地から参加した子供たちの登山装備については、(株)モンベル[雨具]、(株)ダックス[ザック]、(株)キャラバン[登山靴](順不同)からそれぞれご提供いただきました。おかげさまで、全員安全かつ快適に登山を楽しむことができました。ご協力に深く感謝いたします。
















雨にも負けず、みんなで唐松岳登頂!(写真=堀金 裕)



■ミウラ・ドルフィンズとの共催による被災地支援富士登山実施

当基金では、「東日本大震災被災者支援 MIURAベースキャンプ支援隊プロジェクト」との共催による被災地支援富士登山を、8月9日(火)~11日(木)に実施しました。この登山は、三浦雄一郎氏主宰の(株)ミウラ・ドルフィンズが、宮城県塩竃市立・浦戸第二小中学校ほかの生徒とその父兄・先生方35人を招いて行ったもの。当日は素晴らしい天候に恵まれ、途中下山した父兄の1名を除いて全員登頂に成功。美しいご来光を目にすることができました。同行した三浦豪太氏は、「今回参加した24名の子供たち、みな登山中に一度はどこかであきらめようと思ったことでしょう。しかし、山頂に立ったとき、踏み出す一歩が日本一の高みへとつながり、そして明けない夜はないということを感じ取ったのではないでしょうか」と語っていました。
なお、今回のプロジェクトは、(株)ミウラ・ドルフィンズと当基金の呼び掛けにより、(株)ゴールドウイン、(株)明治、(株)フィールド&マウンテン、シック・ジャパン(株)、(株)ウェザーニュース、(株)K2ジャパン、万年雪山荘(順不同)の協力を得て実施しました。各社のご協力に深く感謝いたします。

富士山頂。全員で記念写真(写真=佐藤慶典)



■日本山岳遺産基金とは
「日本山岳遺産基 金」は、山と溪谷社が2010年、創業80周年の記念事業として設立した基金。日本の山岳自然環境・文化を再発見し、それらの保全と地域の活性化、安全登 山に資するための活動を支援する。山を知る行為としての「登山」が、次世代を担う青少年の健全な精神と肉体の発達、自然環境への正しい理解の助けとなるこ とを認識し、そのような次世代の育成を目的とした活動を行う自治体や団体を支援する。
●支援活動
①次世代育成活動・啓発活動
②山岳環境保全活動
③安全登山啓発活動
http://sangakuisan.yamakei.co.jp/



■山と溪谷社について http://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。さらに、自然、環境、エコロジー、ライフスタイルの分野で多くの出版物を展開しています。


■インプレスグループについて http://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:関本 彰大、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「モバイルサービス」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開しています。


■本リリースについてのお問い合わせ先
株式会社山と溪谷社
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日本山岳遺産基金 事務局 TEL03-6744-1911 メール: info@yamakei.co.jp