インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:関本彰大)は、2月21日に『不思議な薬草箱 魔女・グリム・伝説・聖書』を刊行しました。

  「魔女」と「薬草」の関係をひもとくユニークなテーマで、2006年に刊行されて以降、ロングセラーとなっている『魔女の薬草箱』(西村佑子著 山と溪谷社 現在第5刷)の姉妹本が、ついに登場です。著者は同じく、魔女研究の第一人者、西村佑子さんです。

 今回は、「薬草」を経糸に、「魔女・グリム・伝説・聖書」を緯糸にして、より重層的に構成されています。「魔女」やさまざまな「伝説」が生み出された背景を、「薬草」をキーワードに解き明かす、ちょっと風変わりなヨーロッパ文化考といってよいでしょう。巻末には、「ドイツ薬草園と魔女迫害の跡地を訪ねる」附録がついて、ドイツの旅の参考にもなります。

「文化史の謎をたぐりよせ、解きほぐす巧みな語り手、フシギの魔女。」
(池内 紀・ドイツ文学者 同書の帯文より)

 

 

 

 

 

 

【目次】

第1章 グリム童話 魔女と薬草
1「白雪姫」──白雪姫の継母は魔女か・セイヨウリンゴ、2「ネズの木の話」──甦りの木・セイヨウネズ、3「いばら姫」──「賢い女」は魔女か・イヌバラ、4「六羽の白鳥」──呪いを解く草花・ハナニラ/アストランティア・マヨール、5「ラプンツェル」──金髪の娘と魔法使いの女・フェルトザラート、6「ホレおばさん」──祝福されたニワトコの木・セイヨウニワトコ

第2章 ドイツの伝説 魔女と不思議な植物
1「ドリュベックの若者」──ヴァルプルギスの夜と薬草・魔女草、2「魔女ヴァーテリンデ」──薬草摘みの乙女、3「アルラウネ」──フィクションになった植物・マンドラゴラ、4「コルヴァイ修道院のユリ」──死とつながる花・ユリ、5「ジークフリートの死」──竜の血とボダイジュの葉・セイヨウボダイジュ

第3章 聖書 古い時代の植物
1 雅歌 ──ザクロの片割れのような頬・ザクロ/ナルド/没薬/乳香/ヘンナ、2 過越祭 ──最後の晩餐のメニュー・ホースラディッシュ(セイヨウワサビ)/ニガヨモギ/クレソン(オランダミズカラシ)、3 十分の一税 ──支払いは薬草で ハッカ/イノンド(ディル)/ウンコウ(ヘンルーダ)/クミン

附録・ドイツの薬草園と魔女迫害の跡地を訪ねる

【著者プロフィール】
西村佑子 にしむら・ゆうこ
うお座。早稲田大学大学院修士課程修了。青山学院大学や成蹊大学の講師を経て、現在はモアビートプロモーションの「ドイツセミナー」講師。これまでに「グリム童話の魔女たち」展(栃木県いしばし町グリムの館)の企画・監修やドイツ魔女街道ツアーの同行講師、薬草専門誌に連載記事を掲載するなど、ドイツの魔女と薬草にかかわってきた。主な著書に『グリム童話の魔女たち』(洋泉社)『ドイツ魔女街道を旅してみませんか?』(トラベルジャーナル)、『魔女の薬草箱』(山と溪谷社)、『ドイツメルヘン街道夢街道』(郁文堂)など。

【書籍概要】
書名:不思議な薬草箱 魔女・グリム・伝説・聖書
著者:西村佑子
仕様:四六版(188㎜×128㎜)並製
ページ数:176ページ
定価:本体価格1500円+税
ISBN:978-4-635-81010-4
発売日:2014年2月21日

【山と溪谷社】 http://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。さらに、自然、環境、エコロジー、ライフスタイルの分野で多くの出版物を展開しています。

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以上

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