冬人庵書房――山岳書蒐集家の60年

著者 野口冬人(ノグチフユト)
発売日 2013.03.08発売
販売価格 2,200円(本体2,000円+税10%)

電子化が進む現代の図書業界で、山岳書蒐集にかけた濃密な60年を振り返る。

品種 書籍
商品ID 2813330550
ISBN 9784635330558
ページ数 272
判型 四六判

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商品詳細

これだけ本が売れない時代、紙媒体より電子書籍と言われる時代に、山の本への愛着が強く、「偏執狂的」な書籍蒐集愛好者がその半生を振り返った読みもの。

1章は、ガイドブックのなかった時代の記録あさりと書籍蒐集。
2章は、雑誌の蒐集のおもしろさと大変さ、そしてバカバカしさ。
3章は、手当たり次第、山の本を収集していたころの古本ハイキング。
4章は、古書店とのつきあい方など、古書店交友録。
5章は、思い出に残る一冊を綴る。
6章は、膨大な山岳書を収録するため、大分県に「林の中の小さな図書館」を作り、夢が実現するまでが語られる。蔵書数は約1万3000冊、そのうち約9000冊が図書館に収められている。

まさに時代に逆行しているようだが、山の本ならではの愛着の深さと偏執ぶりがいかんなく披露される。


目次

第一章 ガイドブックのなかった時代 記録あさりから始まった山行 本好きが集まった「わらじの仲間」
第二章 雑誌の蒐集とガイドブック 苦労した雑誌のバックナンバー 『山と旅』と山岳書解題 『山と溪谷』創刊号 『登山とスキー』の変遷 『ハイキング』から育ったガイドブック 戦時下の『山とスキー』 『山と高原』欠号の不思議 集めに集めた山の雑誌とガイドブック 昭和中期の思い出のガイドブック
第三章 古本ハイキング 店から店へ、古書店行脚 衝動買いの誘惑 値札に降参、高価格の限定本 貯金と同じ、一日一冊 初版本、サイン本、豪華本の蒐集ポイント
第四章 山の本屋交友録  特徴ある古書店のおやじたち 今はない阿佐ヶ谷の吉田書店 蒐集家が古本屋開業 惜しまれる趣味の木風舎 老舗、茗渓堂の店じまい 山岳書専門の悠久堂書店
第五章 思い出の一冊 志賀重昂の『日本風景論』 小島烏水の『書斎の岳人』 河田禎の『山に憩ふ』 高畑棟材の初期の本 深田久弥の『わが愛する山々』 足立源一郎の『山に描く』 登歩渓流会『谷川岳』と日本登高会『上越の山』 春日俊吉の遭難本 沢歩き、沢登りの本
第六章 夢の山岳図書館 戸棚の床が抜けた 蒐集は自己満足か文化遺産か 「林の中の小さな図書館」構想

関連情報

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