沿革
山と溪谷社は昭和5年(1930 年)4月1日、大学卒業したての川崎吉蔵によって創設されました。そして翌5月、「多くの人に読まれる山岳雑誌を発行したい」という思いを実現し、山岳雑誌『山と溪谷』が誕生しました。誌名は田部重治氏の著書の題名を譲ってもらい、題字は親友の坂野三郎氏に頼みましたが創刊当時は人手もなく、編集、広告、販売など社長が何から何まで一人でこなす多忙な日々でした。しかし、「何事も第一流をねらうこと」「意地でも成功させる」という川崎吉蔵の強い意志により『山と溪谷』創刊号は、雑誌でありながら3版売り切れという好スタートをきったのです。以来七十余年、創業者の意志を継いで『山と溪谷』を柱に山・スキー・アウトドア・自然・旅の分野で『登山の大衆化やゆとり』を提案する出版社として成長し続けています。
『山と溪谷』創刊号目次
創刊号信条
最近に至りまして本邦登山界の急激な飛躍的発展は実に目覚ましいものです、然し、その発展過程の裏面には常に真面目な登山者群の実践的研鑽が不断に積れて来ていた事を認めねばなりません。
然し遺憾な事は、それ等の登山者群が発表機関をたった一つしか持っていないか、又は全然何も持ち合わせていなかった事です、例えば、何々大学山岳部、又は何々山岳会の機関誌は、それ等の山岳部や山岳会の機関誌として、その陣営に立てこもっている人々のみの発表機関だったに過ぎません、なお、我々は世に何んの発表機関を持ち合わせていない為めに、お互いに研究仕合わねばならぬ多くの事柄をそのままお互いに見過ごしてしまっている事実を遺憾とします、総らゆる立場に立った
「山岳専門雑誌」出でよ!は我々の多年痛感して来た事柄です。
本誌は象牙の塔に立てこもっている各山岳部及山岳会の優秀なる人々の文献を一つの誌上に包括し、且つ発表機関を持ち合わせぬ多くの真面目な人々の研鑽を包含してしまう事に依って本誌の大きな特色とする所です。
又、我々登山者は常に文献的に経済上の負担を負いすぎています、例えば単行本は何れも高価だし、年報一冊ですら相当の価格を有っています、此の事は我々の常に苦められて来た事柄です、本誌は総らゆる層の優秀な人々の文献を一冊にして、徹底的な廉価を以って提供しました、事実は此の創刊号に依って御覧になれば一目しておわかりの事と存じますが。
我々は全面的に発展して来た現登山界を視透さねばなりません、ヤブ山のみを自己の登るべき山だと信じたり、高峻山岳のみを以ってただ「山」だと信ずる「小児病患者」を排撃しなくてはなりません、要は「正しきアルピニズムの認識」を前提として真面目に「人と山との」対照を思索して行かねばならぬと信じます。
山と溪谷社の歩み
- 山と溪谷社創業
- 『山と溪谷』創刊、隔月刊(定価は50銭、米2升相当の価格)
- 初の単行本、『山に憩う』(河田みき)刊行
- 『アルパイン・カレンダー』創刊
- 株式会社に組織変更
- 『日本の山々』(塚本閤治)刊行
- 「登山講座」全6巻刊行
- 『山と溪谷』月刊へ
- 「登山地図帳」刊行開始
- 「山溪山岳新書」刊行(全26巻)
- 姉妹誌『ハイカー』創刊
- 『岩と雪』創刊
- 「アルパイン・ガイド」刊行開始(全40巻)
- 『ヒマラヤ画集』(山川勇一郎)刊行
- 「山溪文庫」刊行、第1巻は『美しき尾瀬の旅』(川崎隆章、全36巻)
- 「山溪カラーガイド」刊行(全83巻)
- 『山の花1』ベストセラーとなる
- 『別冊山と溪谷スキー特集』刊行(のちの『skier』)
- 「山溪ミニカレンダー」創刊
- 山溪カラーデラックス『日本の山』ほか刊行
- 『ハイカー』を『日本と世界の旅』と改称
- 『世界山岳百科事典』刊行
- 『skier』刊行
- 山溪フォトライブラリー『シルクロード』刊行
- ハンドブックシリーズ『春の花』刊行(全11巻)
- 『モンブラン山群』(ガストン・レビュファ)刊行
- 豪華写真集『穂高』(山本和雄)刊行
- 『夏山JOY』創刊
- 『Outdoor』創刊
- 川崎吉光 社長就任(1976)
- 創業者 川崎吉蔵 死去(1977)
- 豪華写真集『美しき山』(総編集 新田次郎)刊行
- 『野の草と木と』(冨成忠夫)刊行
- 『ウッディライフ』創刊
- 文庫版旅行ガイド「たびんぐ」全20巻刊行
- 豪華写真集『ヨーロッパ・アルプス』(白籏史朗)刊行(海外版8ヶ国語刊)
- 創業50年
- 『山と溪谷創刊号〜3号復刻版』刊行
- 「トラベルJOY」刊行(全33巻)
- 山溪カラー名鑑『日本の山』刊行
- 『ミニヤコンカ奇跡の生還』(松田宏也)ベストセラーとなる
- 豪華写真集『ネパール・ヒマラヤ』(白籏史朗)刊行(海外版8ヶ国語刊)
- 『山溪フィッシング』創刊
- 山溪カラー名鑑『日本の野草』刊行
- 『山溪情報版』創刊
- 「日本の名峰」全28巻刊行
- 『ハーケンと夏みかん』(椎名誠)がベストセラーとなる
- 「ワールドJOY」全18巻刊行
- 豪華写真集『カラコラム』(白籏史朗)刊行(海外版刊)
- 『あやしい探検隊アフリカ乱入』(椎名誠)がベストセラーとなる
- 「Jガイド」全28巻刊行
- 「分県登山ガイド」全45巻刊行
- 「山溪ポケット図鑑」全3巻刊行
- 創業65周年記念イベントとして「TOKYO OUTDOORS FESTIVAL」開催
- YAMA-KEI VIDEO COLLECTION「日本百名山」全20巻刊行
- 「ヤマケイ登山学校」全21巻刊行
- YAMA-KEI VIDEO COLLECTION「花の百名山」全20巻刊行
- CD-ROM「日本百名山」刊行
- 山溪カラー名鑑 別冊『ANIMALS 地球の野生動物』刊行
- 『きのこの名優たち』(ロラン・サバティエ)刊行(第16回渋沢・クローデル賞受賞作品)
- ホームページ(http://www.yamakei.co.jp)開設
- 「ヤマケイポケットガイド」刊行
- 『山なんて嫌いだった』(市毛良枝)刊行
- 創業70周年
- 山岳名著シリーズ「Yama-kei Classics」刊行
- 「ヤマケイレイルブックスシリーズ」刊行
- 「花の山旅シリーズ」刊行
- 森の休日シリーズ『紅葉と落ち葉』『ドングリと松ぼっくり』刊行
- 『ROCK&SNOW』創刊
- 「ヤマケイジュニア図鑑」全6巻刊行
- 「さがしてみよう日本のかたち」全6巻刊行
- 新ビジュアル登山ガイド「YAMAPシリーズ」全20巻「歩く地図Nippon」全18巻CD-ROM『3Dスカイトレック 槍・穂高・上高地を飛ぶ』「アウトドアブックス」シリーズ刊行
- 『ヒマラヤ植物大図鑑』刊行
- 「登山技術全書」刊行
- 『甦れ、ブッポウソウ』全国青少年課題図書(中学生の部)に選定
- 『自転車人』創刊
- 「たびんぐ」全16巻刊行
- インプレスグループに編入(2006年)
- 粟津彰治が社長に就任
- 涸沢にて「涸沢フェスティバル」を開催(2008年)
- 関本彰大が社長に就任












